-toppage-

Androidのゲーム作成環境レビュー

Android, ゲーム技術 コメントなし

佐藤敏がさわってみたものだけですが。


●Gゲー(VIVID Runtime)

[メリット]

・C/C++で組める

・速度はまあまあ

・Android2.1以上が基本だが、初代Xperiaに対応してる

・有料アプリの購入手段が豊富なのでユーザーフレンドリー?

・ゲームコンテストをやってるので賞金もらえるかも

[デメリット]

・審査アリ

・独自のマーケットで公開され、ユーザーはGゲーに会員登録必要(Androidマーケットにもやや変則的ながら公開される。その場合も会員登録は必要)

・開発環境が硬派な感じで、ドキュメントを読んだり情報収集したりする能力が問われる


●Flash(AIR for Android)

[メリット]

・Flashを作っていた人なら全く同じ感覚で組める

・色々な機能が最初から用意されており、ネット上の情報も豊富

・パソコンでプレイするゲームとAndroidでプレイするゲームを同じコードでそのまま作れる

・Androidマーケットに登録しようと野良アプリとして公開しようと自由

[デメリット]

・正直遅い(それなりに速いはずのHTC Desireでもまだ遅め)

・Android2.2~じゃないとダメ、遅い機種だとAndroid2.2でもダメ

・ユーザーは最初ランタイムをダウンロードしないと遊べない。細い回線・Android端末の容量が少ないユーザーはつらい


●Corona SDK

[メリット]

・それなりに速い

・なかなか使える物理シミュレーションが最初から入ってる。他にも色々と機能が

・Androidマーケットに登録しようと野良アプリとして公開しようと自由

・言語はLuaなのでActionScriptに慣れてればけっこうできる? 「古き良き時代の気軽に使えるFlash」をイメージしてるらしい

・お試しは自由にできる

・iPhone用のアプリも同時に開発できる

[デメリット]

・有料、しかも買い切りでなく年会費(Androidのみで$199/年、iPhoneも作るなら$349/年)

・コンパイルはCorona SDKのサーバに接続して行う。エミュレータ上で動作させるならよいのだが、実機で試すときは地味に待たされる

・そういう関係もあって、たぶんエロゲとかには使いづらい(使えない?)

・Android2.2~のみ?

・情報がおおむね英語圏のもの、日本語化も進められているようではあるが……


●普通にJava+Eclipseで作る

[メリット]

・IS01だろーとXperiaだろーと動くものが作れる

・もちろんAndroidマーケットに登録しようと野良アプリとして公開しようと自由

・速度は、作り方を考えれば最適化できる

・必要ならAndroid NDKで部分的にC++を利用することも?

[デメリット]

・基本なんでも用意しないといけない(一応ライブラリはある→http://technicalwing.jp/

・なんかしらんけどエミュレータがすっごく遅い

[※個人的デメリット]

・Javaという言語がどうも好きになれない……C++みたいに全部やるか、Action Scriptみたいに全部任せるかのほうが

・以前JavaでAndroidゲームを作ろうとしていたとき、段々遅くなっていくことがあるバグをつぶせずにあきらめたり

・正直、Eclipseも(ry なんかVisual Studioでも使えるvs-androidとかも出てきたようですが


 

こうしてみると、素直にJavaとかで作るのが良いような気もしてきますが……

まあ、人に任せてしまえる部分は任せてしまうのもゲーム作りのテクニックと考えましょう。非エロのゲーム作るなら、有料なだけあってCorona SDKが一番気が利いているような感じはしています。

今はAndroidのゲームライブラリ開発が盛んなようなので、1年もするとここに出ていないものがドンドン出てくるでしょうね。



(コメントをどうぞ)