(12/6の続き)
「佐藤先輩…」
「…!?」
ぐったりと廊下の床に崩れ落ちそうになった雅史の耳に、聞き慣れた声が飛び込んでくる。
「こ、琴音ちゃんっ…」
恐る恐るに顔を上げた雅史の視界にあったのは、果たして琴音の姿だった。浩之の部屋にいた時と全く変わっていない。一糸纏わぬ肢体も、その足の付け根から確実な勃起を見せている肉棒も…
そして琴音は一人ではなかった。
「く、来栖川先輩もっ…?」
「姉さん…」
じゅぷっ…
「あうっ」
綾香が言いながら腰を引くと、雅史は不意の刺激に小さくうめく。
「こ、これは…どういう…」
まだ物が挟まっているような秘部の感覚に眉をしかめながらも、雅史は芹香に問うた。リビングからちらっと見たときとは違い、裸の上にマントの状態である。
ただし、芹香の裸体はごく普通の少女のままだった。幸いと言うべきか、この状況下ではもはやほとんど意味はないと言うべきか。平気で雅史の前に秘部を晒している事を考えると、まともな判断力を失っているという意味で綾香や琴音と同じと言えるかもしれない。
「…………」
「え? あの、もう少し大きな声で…」
「ごめんなさい、だって」
綾香が通訳した。
「え、えっと、どうしてこうなったのか、どうやったら治るのか、状況を教えて欲しいんですけど…」
返ってくる答えが怖かったが、雅史は訊く。
「魔力を集めるための実験だったそうです」
応じたのは琴音だった。
「で、でも、なんでそのために僕が…こんな、身体になんなくちゃ…」
雅史は言いながら顔が赤くなってくるのを感じる。しかしどうにも身の隠しようはなかった。綾香に突かれていた姿勢のまま、ぽつぽつと言葉を続ける。
「ほんとうは、こうなっちゃうはずじゃなかったらしいんですけれど…」
「…………………」
「琴音ちゃんが、佐藤君にもっと積極的に責めて欲しいから姉さんにお願いして…」
「そ、そういうわけじゃっ!」
綾香の通訳を琴音が慌てて遮った。
「た、ただ、クリスマスに佐藤先輩と一緒になれたらうれしいなって…でも、みんながいるのにこのお家の中でするのって恥ずかしいですし…パーティに出ているみんなが、ちょっと酔っぱらっちゃったみたいな感じになったらいいなって…」
「きょ、今日は僕の家誰もいなかったのに…」
「え、えっ? そうだったんですか?」
「……うん」
雅史は全身から力が抜けるような心地になりながら首を縦に振っていた。普通の状態の時に、雅史が自分の家に琴音を呼ぶ勇気があったかどうかはわからないが…初体験も、琴音の部屋だったのだから。
「で、それが魔力を集める実験にもなっていたから、一石二鳥って事だったわけね」
こく。
芹香がうなずく。
「ところが、集めなくちゃいけない魔力を大きく設定しすぎて、まだ全然足りてない…そんなとこかしら?」
こくん。
「綾香さん、鋭いですね」
「伊達に長年妹やってないわよ」
「か…軽く言わないでくださいよ…僕は、どうしたら…」
「もっと佐藤君を気持ちよくさせたらいいんじゃないの?」
「あ、綾香さんっ!?」
雅史の引きつった叫び。
「ええ、そうらしいです」
それを軽く流し、琴音は芹香の方を見ながら答えた。
…すると、ポッと芹香が顔を赤らめる。
「それが術を使った人と一緒になると、もっといいらしいですよ」
「じゃあ姉さんと佐藤君が一緒にイッちゃえば一番いいってこと?」
「正解です」
琴音は芹香の横から抜け出して、綾香の方に歩いていった。
「ちょ、ちょっとっ…琴音ちゃんっ…! そ、そんなのっ…」
自分の体の後ろに回り込もうとしている琴音に、雅史は必死に訴えかけた。だが琴音は全く意に介さず、綾香の横に並ぶ。
「綾香さんはさっき楽しんだんですから…私にさせてくださいね」
「琴音ちゃんだって、雅史君の中に入れたんでしょ? しかも初めての時に」
「佐藤先輩と私、恋人なんですよ? それなのに、綾香さん勝手にしちゃって…」
「…そうだけれどね」
「ふ、二人とも、そんな勝手にっ…あっ!」
後ろを向いていた雅史。その視界の端が、すぅ…とかげった。
「く、来栖川先輩っ…」
目の前に迫った秘裂から視線を上げていくと、芹香の身体が、そして欲情を映した芹香の瞳が雅史の目を奪う。琴音と同じくらいスレンダーでいて、豊満であるべき所は十分に発達している魅力的な肉体だ。芹香はそのどこをも隠さずに、雅史の目の前を支配していた。焦点のぼやけ気味の瞳は、あふれんばかりの性の欲望をふるふると雅史に訴えかけてきている。
「………」
芹香が、雅史に聞き取れない何かをつぶやいた。
「いきますよ、佐藤先輩っ…」
琴音の華奢な手が、がっしりと雅史の腰をつかんだ。
「あ…あっ…」
雅史に出来た事は、判断停止のかすれた声だけで…
…ぬちゅぷっ。
ぐに…
「んんんっ…!!」
ドロドロになった部分に固い物が侵入してくるのと、雅史の顔に柔らかな恥丘の膨らみが押しつけられたのは同時だった。
ぬちゅるっ、ぬちゅっ、ぬちゅ…
「んっ…んーっ…」
「佐藤先輩の中、すっごいぬるぬるしてます…」
「んん…んん…」
雅史はハイペースの琴音の抽送に、快感の曲線をぐんぐんと上げながら声を漏らす。雅史の柔壁は、もう固く熱い侵入物を悦んで受け入れられるようになってしまったようだった。綾香のモノよりは小さいが、小さいなりにあちこちをぐりぐりとこすり立ててくる。琴音の小柄な身体はネコのようにすばしこく動き、雅史の身体を蹂躙していた。
ぐに…ぐにっ
「んふっ…んんう…」
芹香はいつまで経っても責めてこない雅史に、腰をより強く押しつけて上下左右に動かす。
「ほらっ、佐藤君…姉さんもイカせてあげないと、何度イッても終わらないわよ」
「んっ…んうーっ…!」
綾香は雅史の身体の横に回り込んで、胸の微細な乳頭部分を指でふにゅふにゅと転がしてきた。決して強い刺激ではないが、頭の先からつま先まで犯されているかのような感覚がじわーっと雅史を満たしていく。
「んっ…んふぅっ…!」
ぬちゅ…
「………!」
興奮が芽生えてきたのか、雅史が舌を芹香の秘裂の間に割り込ませる。芹香は一瞬顔をしかめてから唾をこくりと飲み込んでいた。
ぬちゅ…ぬちゅ…ちゅく
「………っ………」
芹香は口を半開きにして、腰を強く押しつけたまま腰をグラインドさせる。雅史はゆっくりと移動する芹香の秘部を追いながら、丁寧に舌で舐め上げていった。自分がさっき自慰をするときに発見してしまった敏感な突起を、集中的に舌の先で転がし続ける。
じゅぷっ、じゅる…じゅぐじゅぐ
「ん…んんん…」
雅史はそれを極力慎重な動きにしようとしていたが、琴音の激しいストロークの連続に段々コントロールできなくなってきたようだった。芹香の大切な部分に舌をべったりと当てて、べろべろと動物のように舐める動きになっていく。舌の真ん中に小粒の箇所が引っかかるのを感じながら、琴音の腰使いと同じくらいの勢いで芹香に口唇での奉仕を行う。
「……………!!」
芹香が目を閉じて天井を仰いだ。
ちゅぷ…
雅史の舌の上に、酸味を帯びた液体があふれ出す。生まれて初めて味わうそのエキスを、今の自分も分泌しているはずのそのエキスを、雅史は従順に舐め取っていった。そうすればするほどに芹香の愛液は量を増し、雅史の舌が舐め取れないほどになっていく。
ちゅる…ちゅく
綾香の出した液体がそのままだから分からないものの、今の自分もそうなっているのだろうか?
そう思うと、自分の体がじゅくっと熱い液体をにじませてしまったような気がした。
じゅぐっ、じゅぐ…じゅぐ
「んふ…んっ、んっ」
雅史はさらさらの前髪を芹香の下腹部に押しつけながら頭を左右に動かす。もう雅史の快感も爆発に近づいてきたようだ。
「…琴音ちゃん、ストップ!」
「え…?」
綾香の鋭い声に、感極まったような顔で雅史に覆いかぶさっていた琴音が動きを止める。
「え…何、このロッド?」
「そんな…私、もうすぐだったんですよ…」
「そうしなきゃいけないって姉さんが言うんだったら、しょうがないでしょ。佐藤君の中で一回ずつしてあげたから、おあいこでいいじゃない」
「………」
ぬぷ…
琴音が肉棒を雅史の中から引き抜いた。相変わらず顔を芹香の秘部に覆われている雅史は、何が起こっているのかよくわからない。ロッドというのが何を指す単語なのか、雅史は記憶の中を探ったが正解は見あたらなかった。
「でも、私にさせてくださいよ」
「…ま、いいけれど。それより、琴音ちゃん、こうやって…」
「わぁ…なんだか、すっごくエッチですね」
琴音がそう言い…
…ぬぢゅぅぅ…
「っ!?」
雅史の中に、巨大な何かが侵入してくる。
「んーっ! んんっ!」
綾香のモノよりも、さらに大きくて固かった。そして、入ってきた部分の一番先だけが物凄く熱い。
ぬぢゅっ、ぬぢゅぅぅ…
「んんー、んんっ! んっ!」
雅史は悲鳴を上げそうになったが、芹香は雅史の頭を押さえ込んでクンニリングスを止めることを許そうとしなかった。
ぬぢゅっ、ぬぢゅっ…
「んっ、んっ、んんっ!?」
観念した雅史がまた舌の動きを再開すると、侵入してきた何かもまた前後の運動を始める。ところが中が裂けてしまいそうに大きいのに、熱い部分が雅史の中をこするとビリビリと痺れるほどの快感が生まれ始めた。
「んっ、んふぅぅ、んんーっ! んっ、んーっ、んーっ!」
雅史は抗えない官能の連続に衝き動かされ、メチャクチャに舌を動かす。芹香はその雅史の奉仕に、かくんかくんと性交しているように腰を押しつけてきた。雅史の顔を強い圧迫が襲い、息苦しさが生まれる。雅史の顔は少女の欲望を溶かした液体でべとべとになっていた。
ちゅる…べろっ…べろべろっ…ちゅく
ぬぢゅっ、ぬぢゅっ、ぬぢゅうぅぅっ!
「んっ、んっ、んうううーっ!!?」
雅史は芹香の身体にしがみつくようにして、全身を硬直させ…
ビクンッ、ビクンッ、ビク…ビク、ビクッ!
芹香と一緒に、少女の肉体を思い切りわななかせて絶頂に達してしまっていた。
びゅびゅっ、びゅびゅびゅるるっ、びゅびゅ、びゅっびゅるる…
どこからか自分の体になまあたたかい液体が大量に掛けられるのを感じつつ、雅史はまた意識を暗転させていた…
「うー…頭痛いわ…あんまバカして飲むんやなかったな」
「アタシも…こんなに遅くなっちゃったらDadに怒られちゃうヨ…」
「ふーっ…ビールやチューハイと違って、ワインってきっついのね…松原さんが30分で寝ちゃったのを見たときはまだまだアマイとか思ってたけど…これじゃあたしも人の事言えないわー…」
「ど、どうしよう…こんな時間になっちゃって、お母さんに怒られちゃいます」
「もうこんな時間! 良太達、心配してるだろうな…お酒なんて飲むの初めてだったから、こんなに眠くなっちゃうなんて思わなかったよ…」
「綾香さん、芹香先輩あっちにいましたよ」
「あ、ありがと琴音ちゃん。参ったなー…あのワイン、あんなに強いのだなんて思わなかったから…長瀬さん、目が三角じゃ済まないでしょーねー」
「あ、あれ…浩之ちゃん…?」
「えっ…おっ、おいっ!? あかり、これはどういう事だっ!?」
「ど、どういうって…わ、私も…ひ、浩之ちゃん、これはどういう…」
「俺はやってねーぞ! 知らねーっ!」
「私だってっ…知らないよぉっ…」
「た、確か、今日は12月24日だよな」
「う、うん…」
「俺ん家でパーティだったよな」
「うん…」
あかりは周りをきょろきょろと見て、自分達が間違いない浩之の部屋にいる事を確認する。
「ワイン飲んで…それで…それで…覚えてないな…そしたら…」
「………そうしたら…それで、浩之ちゃんで…私が…」
きゅ…
「うわっ! お、お前締めるなっ!」
「ご、ごめんっ…!」
「き、きついんだよっ…力抜けっ…」
浩之が腰を後ろに引こうとする。
「で、でも…どうやったらいいのか…」
きゅ、きゅぅ…
「あかり、お前かえって締めてるぞ!」
「ご、ごめんなさいっ!」
雅史はたどりついた自分の部屋のベッドにがっくりと倒れ伏していた。
「………」
体力的にはともかく、精神の方は部活で朝から晩までみっちりしごかれた時よりも疲れ果てている。家まで帰ってくる間に何度も転びそうになったほどだ。
あの後、雅史が気を取り戻すと…藤田家にいる人間は全員気を失っていたのだ。芹香も綾香も琴音も、全員服を脱いだまま廊下に寝転がっていた。その身体はみんな普通の少女の物に戻っており、行為の痕跡を感じさせる体液のような物は綺麗さっぱり消えていた。
雅史の身体も、ちゃんと元に戻っていた。
そしてリビングにあった自分の服を身につけると、雅史は家中を回りながら裸で倒れ伏していた皆に服を着せていったのだ。浩之とあかりだけは例外だったが。
いつ裸の女の子が目を覚ますかと恐怖しながら雅史はその難儀な作業を終え、逃げるようにして藤田家のドアを開けた。
その時…芹香がちょうど目を覚ました。しどろもどろになる雅史に、芹香は全員記憶が飛んでいるはずだという事を告げた。
それを聞いて、最低限の安堵を得てから雅史は誰もいない自分の家に帰ってきたのだ。
「はぁ…」
雅史の前にある目覚まし時計が、24時を指そうとしている。
「メリー…クリスマス…」
ほとんど自虐的にそうつぶやきながら、雅史はとんでもないクリスマス・イヴの幕を閉じていった…
「佐藤先輩…」
「…!?」
ぐったりと廊下の床に崩れ落ちそうになった雅史の耳に、聞き慣れた声が飛び込んでくる。
「こ、琴音ちゃんっ…」
恐る恐るに顔を上げた雅史の視界にあったのは、果たして琴音の姿だった。浩之の部屋にいた時と全く変わっていない。一糸纏わぬ肢体も、その足の付け根から確実な勃起を見せている肉棒も…
そして琴音は一人ではなかった。
「く、来栖川先輩もっ…?」
「姉さん…」
じゅぷっ…
「あうっ」
綾香が言いながら腰を引くと、雅史は不意の刺激に小さくうめく。
「こ、これは…どういう…」
まだ物が挟まっているような秘部の感覚に眉をしかめながらも、雅史は芹香に問うた。リビングからちらっと見たときとは違い、裸の上にマントの状態である。
ただし、芹香の裸体はごく普通の少女のままだった。幸いと言うべきか、この状況下ではもはやほとんど意味はないと言うべきか。平気で雅史の前に秘部を晒している事を考えると、まともな判断力を失っているという意味で綾香や琴音と同じと言えるかもしれない。
「…………」
「え? あの、もう少し大きな声で…」
「ごめんなさい、だって」
綾香が通訳した。
「え、えっと、どうしてこうなったのか、どうやったら治るのか、状況を教えて欲しいんですけど…」
返ってくる答えが怖かったが、雅史は訊く。
「魔力を集めるための実験だったそうです」
応じたのは琴音だった。
「で、でも、なんでそのために僕が…こんな、身体になんなくちゃ…」
雅史は言いながら顔が赤くなってくるのを感じる。しかしどうにも身の隠しようはなかった。綾香に突かれていた姿勢のまま、ぽつぽつと言葉を続ける。
「ほんとうは、こうなっちゃうはずじゃなかったらしいんですけれど…」
「…………………」
「琴音ちゃんが、佐藤君にもっと積極的に責めて欲しいから姉さんにお願いして…」
「そ、そういうわけじゃっ!」
綾香の通訳を琴音が慌てて遮った。
「た、ただ、クリスマスに佐藤先輩と一緒になれたらうれしいなって…でも、みんながいるのにこのお家の中でするのって恥ずかしいですし…パーティに出ているみんなが、ちょっと酔っぱらっちゃったみたいな感じになったらいいなって…」
「きょ、今日は僕の家誰もいなかったのに…」
「え、えっ? そうだったんですか?」
「……うん」
雅史は全身から力が抜けるような心地になりながら首を縦に振っていた。普通の状態の時に、雅史が自分の家に琴音を呼ぶ勇気があったかどうかはわからないが…初体験も、琴音の部屋だったのだから。
「で、それが魔力を集める実験にもなっていたから、一石二鳥って事だったわけね」
こく。
芹香がうなずく。
「ところが、集めなくちゃいけない魔力を大きく設定しすぎて、まだ全然足りてない…そんなとこかしら?」
こくん。
「綾香さん、鋭いですね」
「伊達に長年妹やってないわよ」
「か…軽く言わないでくださいよ…僕は、どうしたら…」
「もっと佐藤君を気持ちよくさせたらいいんじゃないの?」
「あ、綾香さんっ!?」
雅史の引きつった叫び。
「ええ、そうらしいです」
それを軽く流し、琴音は芹香の方を見ながら答えた。
…すると、ポッと芹香が顔を赤らめる。
「それが術を使った人と一緒になると、もっといいらしいですよ」
「じゃあ姉さんと佐藤君が一緒にイッちゃえば一番いいってこと?」
「正解です」
琴音は芹香の横から抜け出して、綾香の方に歩いていった。
「ちょ、ちょっとっ…琴音ちゃんっ…! そ、そんなのっ…」
自分の体の後ろに回り込もうとしている琴音に、雅史は必死に訴えかけた。だが琴音は全く意に介さず、綾香の横に並ぶ。
「綾香さんはさっき楽しんだんですから…私にさせてくださいね」
「琴音ちゃんだって、雅史君の中に入れたんでしょ? しかも初めての時に」
「佐藤先輩と私、恋人なんですよ? それなのに、綾香さん勝手にしちゃって…」
「…そうだけれどね」
「ふ、二人とも、そんな勝手にっ…あっ!」
後ろを向いていた雅史。その視界の端が、すぅ…とかげった。
「く、来栖川先輩っ…」
目の前に迫った秘裂から視線を上げていくと、芹香の身体が、そして欲情を映した芹香の瞳が雅史の目を奪う。琴音と同じくらいスレンダーでいて、豊満であるべき所は十分に発達している魅力的な肉体だ。芹香はそのどこをも隠さずに、雅史の目の前を支配していた。焦点のぼやけ気味の瞳は、あふれんばかりの性の欲望をふるふると雅史に訴えかけてきている。
「………」
芹香が、雅史に聞き取れない何かをつぶやいた。
「いきますよ、佐藤先輩っ…」
琴音の華奢な手が、がっしりと雅史の腰をつかんだ。
「あ…あっ…」
雅史に出来た事は、判断停止のかすれた声だけで…
…ぬちゅぷっ。
ぐに…
「んんんっ…!!」
ドロドロになった部分に固い物が侵入してくるのと、雅史の顔に柔らかな恥丘の膨らみが押しつけられたのは同時だった。
ぬちゅるっ、ぬちゅっ、ぬちゅ…
「んっ…んーっ…」
「佐藤先輩の中、すっごいぬるぬるしてます…」
「んん…んん…」
雅史はハイペースの琴音の抽送に、快感の曲線をぐんぐんと上げながら声を漏らす。雅史の柔壁は、もう固く熱い侵入物を悦んで受け入れられるようになってしまったようだった。綾香のモノよりは小さいが、小さいなりにあちこちをぐりぐりとこすり立ててくる。琴音の小柄な身体はネコのようにすばしこく動き、雅史の身体を蹂躙していた。
ぐに…ぐにっ
「んふっ…んんう…」
芹香はいつまで経っても責めてこない雅史に、腰をより強く押しつけて上下左右に動かす。
「ほらっ、佐藤君…姉さんもイカせてあげないと、何度イッても終わらないわよ」
「んっ…んうーっ…!」
綾香は雅史の身体の横に回り込んで、胸の微細な乳頭部分を指でふにゅふにゅと転がしてきた。決して強い刺激ではないが、頭の先からつま先まで犯されているかのような感覚がじわーっと雅史を満たしていく。
「んっ…んふぅっ…!」
ぬちゅ…
「………!」
興奮が芽生えてきたのか、雅史が舌を芹香の秘裂の間に割り込ませる。芹香は一瞬顔をしかめてから唾をこくりと飲み込んでいた。
ぬちゅ…ぬちゅ…ちゅく
「………っ………」
芹香は口を半開きにして、腰を強く押しつけたまま腰をグラインドさせる。雅史はゆっくりと移動する芹香の秘部を追いながら、丁寧に舌で舐め上げていった。自分がさっき自慰をするときに発見してしまった敏感な突起を、集中的に舌の先で転がし続ける。
じゅぷっ、じゅる…じゅぐじゅぐ
「ん…んんん…」
雅史はそれを極力慎重な動きにしようとしていたが、琴音の激しいストロークの連続に段々コントロールできなくなってきたようだった。芹香の大切な部分に舌をべったりと当てて、べろべろと動物のように舐める動きになっていく。舌の真ん中に小粒の箇所が引っかかるのを感じながら、琴音の腰使いと同じくらいの勢いで芹香に口唇での奉仕を行う。
「……………!!」
芹香が目を閉じて天井を仰いだ。
ちゅぷ…
雅史の舌の上に、酸味を帯びた液体があふれ出す。生まれて初めて味わうそのエキスを、今の自分も分泌しているはずのそのエキスを、雅史は従順に舐め取っていった。そうすればするほどに芹香の愛液は量を増し、雅史の舌が舐め取れないほどになっていく。
ちゅる…ちゅく
綾香の出した液体がそのままだから分からないものの、今の自分もそうなっているのだろうか?
そう思うと、自分の体がじゅくっと熱い液体をにじませてしまったような気がした。
じゅぐっ、じゅぐ…じゅぐ
「んふ…んっ、んっ」
雅史はさらさらの前髪を芹香の下腹部に押しつけながら頭を左右に動かす。もう雅史の快感も爆発に近づいてきたようだ。
「…琴音ちゃん、ストップ!」
「え…?」
綾香の鋭い声に、感極まったような顔で雅史に覆いかぶさっていた琴音が動きを止める。
「え…何、このロッド?」
「そんな…私、もうすぐだったんですよ…」
「そうしなきゃいけないって姉さんが言うんだったら、しょうがないでしょ。佐藤君の中で一回ずつしてあげたから、おあいこでいいじゃない」
「………」
ぬぷ…
琴音が肉棒を雅史の中から引き抜いた。相変わらず顔を芹香の秘部に覆われている雅史は、何が起こっているのかよくわからない。ロッドというのが何を指す単語なのか、雅史は記憶の中を探ったが正解は見あたらなかった。
「でも、私にさせてくださいよ」
「…ま、いいけれど。それより、琴音ちゃん、こうやって…」
「わぁ…なんだか、すっごくエッチですね」
琴音がそう言い…
…ぬぢゅぅぅ…
「っ!?」
雅史の中に、巨大な何かが侵入してくる。
「んーっ! んんっ!」
綾香のモノよりも、さらに大きくて固かった。そして、入ってきた部分の一番先だけが物凄く熱い。
ぬぢゅっ、ぬぢゅぅぅ…
「んんー、んんっ! んっ!」
雅史は悲鳴を上げそうになったが、芹香は雅史の頭を押さえ込んでクンニリングスを止めることを許そうとしなかった。
ぬぢゅっ、ぬぢゅっ…
「んっ、んっ、んんっ!?」
観念した雅史がまた舌の動きを再開すると、侵入してきた何かもまた前後の運動を始める。ところが中が裂けてしまいそうに大きいのに、熱い部分が雅史の中をこするとビリビリと痺れるほどの快感が生まれ始めた。
「んっ、んふぅぅ、んんーっ! んっ、んーっ、んーっ!」
雅史は抗えない官能の連続に衝き動かされ、メチャクチャに舌を動かす。芹香はその雅史の奉仕に、かくんかくんと性交しているように腰を押しつけてきた。雅史の顔を強い圧迫が襲い、息苦しさが生まれる。雅史の顔は少女の欲望を溶かした液体でべとべとになっていた。
ちゅる…べろっ…べろべろっ…ちゅく
ぬぢゅっ、ぬぢゅっ、ぬぢゅうぅぅっ!
「んっ、んっ、んうううーっ!!?」
雅史は芹香の身体にしがみつくようにして、全身を硬直させ…
ビクンッ、ビクンッ、ビク…ビク、ビクッ!
芹香と一緒に、少女の肉体を思い切りわななかせて絶頂に達してしまっていた。
びゅびゅっ、びゅびゅびゅるるっ、びゅびゅ、びゅっびゅるる…
どこからか自分の体になまあたたかい液体が大量に掛けられるのを感じつつ、雅史はまた意識を暗転させていた…
「うー…頭痛いわ…あんまバカして飲むんやなかったな」
「アタシも…こんなに遅くなっちゃったらDadに怒られちゃうヨ…」
「ふーっ…ビールやチューハイと違って、ワインってきっついのね…松原さんが30分で寝ちゃったのを見たときはまだまだアマイとか思ってたけど…これじゃあたしも人の事言えないわー…」
「ど、どうしよう…こんな時間になっちゃって、お母さんに怒られちゃいます」
「もうこんな時間! 良太達、心配してるだろうな…お酒なんて飲むの初めてだったから、こんなに眠くなっちゃうなんて思わなかったよ…」
「綾香さん、芹香先輩あっちにいましたよ」
「あ、ありがと琴音ちゃん。参ったなー…あのワイン、あんなに強いのだなんて思わなかったから…長瀬さん、目が三角じゃ済まないでしょーねー」
「あ、あれ…浩之ちゃん…?」
「えっ…おっ、おいっ!? あかり、これはどういう事だっ!?」
「ど、どういうって…わ、私も…ひ、浩之ちゃん、これはどういう…」
「俺はやってねーぞ! 知らねーっ!」
「私だってっ…知らないよぉっ…」
「た、確か、今日は12月24日だよな」
「う、うん…」
「俺ん家でパーティだったよな」
「うん…」
あかりは周りをきょろきょろと見て、自分達が間違いない浩之の部屋にいる事を確認する。
「ワイン飲んで…それで…それで…覚えてないな…そしたら…」
「………そうしたら…それで、浩之ちゃんで…私が…」
きゅ…
「うわっ! お、お前締めるなっ!」
「ご、ごめんっ…!」
「き、きついんだよっ…力抜けっ…」
浩之が腰を後ろに引こうとする。
「で、でも…どうやったらいいのか…」
きゅ、きゅぅ…
「あかり、お前かえって締めてるぞ!」
「ご、ごめんなさいっ!」
雅史はたどりついた自分の部屋のベッドにがっくりと倒れ伏していた。
「………」
体力的にはともかく、精神の方は部活で朝から晩までみっちりしごかれた時よりも疲れ果てている。家まで帰ってくる間に何度も転びそうになったほどだ。
あの後、雅史が気を取り戻すと…藤田家にいる人間は全員気を失っていたのだ。芹香も綾香も琴音も、全員服を脱いだまま廊下に寝転がっていた。その身体はみんな普通の少女の物に戻っており、行為の痕跡を感じさせる体液のような物は綺麗さっぱり消えていた。
雅史の身体も、ちゃんと元に戻っていた。
そしてリビングにあった自分の服を身につけると、雅史は家中を回りながら裸で倒れ伏していた皆に服を着せていったのだ。浩之とあかりだけは例外だったが。
いつ裸の女の子が目を覚ますかと恐怖しながら雅史はその難儀な作業を終え、逃げるようにして藤田家のドアを開けた。
その時…芹香がちょうど目を覚ました。しどろもどろになる雅史に、芹香は全員記憶が飛んでいるはずだという事を告げた。
それを聞いて、最低限の安堵を得てから雅史は誰もいない自分の家に帰ってきたのだ。
「はぁ…」
雅史の前にある目覚まし時計が、24時を指そうとしている。
「メリー…クリスマス…」
ほとんど自虐的にそうつぶやきながら、雅史はとんでもないクリスマス・イヴの幕を閉じていった…
「ゆ、祐一さんっ…!」
栞が手の平でその部分を隠そうとしたが、祐一はそれを遮った。
コットンのシンプルなショーツを脱がした下には、栞のひた隠しにしてきた部分が見えている。毛が全然生えていないのは、入院中に剃ってしまったのかそれとも元々なのか…。
「本当だったんだな…」
「い、いやですっ、お願いですっ、見ないでくださいっ…!」
しかし一番のポイントは、栞の割れ目からはみ出している丸っこい部分だった。普段ならぴったりと閉じているはずの合わせ目を無理矢理に広げるようにして、ピンク色のモノが見えている。
くにゅ…
「あっ…」
その割れ目を祐一が指で開くと、それが小さな肉の棒であることがはっきりした。小指くらいの長さと、親指くらいの太さ。表面が淡いピンク色でつるつるしていて、皮の部分は先っぽの方までかぶっている。小学生のペニスをデフォルメしたみたいな感じだった。根元の部分も体にしっかりつながっていて、これが栞の一部分なのだとよくわかる。
ちゅく。
「んふぅっ!」
祐一はその肉の棒をそっと指でつまんでみた。既に先っぽから透明な雫をあふれさせている肉の棒は、そのひ弱な外見と打って変わってカチカチになっている。
ちゅく、ちゅく
「ああっ…ふああっ…!」
祐一は自身のペニスを思い浮かべながらそれをしごいてやる。しかしこれぐらいすればちょうどいいか…と祐一が思った位の力加減でも、栞はピクピクと体を震わせて反応していた。本来ならクリトリスがある部分から生えている肉棒だから、男のペニスよりも敏感なのかもしれない。
ちゅ…ちゅ…
「んっ…んふっ」
多少力をゆるめて、撫で上げるような動きにすると栞が少し落ち着いた声を出すようになってきた。
「気持ちいいだろ?」
「で、でも…」
「佐祐理さんにもらった薬だからな。すごい効き目だ」
「や、やっぱり、祐一さんそんな物をっ…!」
「だって、あのままじゃいつまで経っても栞が嫌がっているばかりだったろ」
「だからって……」
ぷちゅるっ…
「…!?」
「お…こっちも濡れてきた」
祐一は栞の肉の棒よりも下、込み入ったひだひだの間に目を向ける。そこからは、肉棒の先と同じような感じの透明な液体がにじみ出してきていた。
「えっ…こ、これって…」
「栞は見たことがないのか?」
ちゅく…くちっ…
その部分を指でいじりながら訊く。それは栞の肉棒の先から出てきている液より、もっとさらっとしていた。
「…ないです…」
栞は不安極まりなさそうな表情でうなずいてくる。
「へぇ…」
ぺろっ。
祐一は答えながら、指についた液体を舐めた。
「あっ!」
「酸っぱい」
「ゆ、祐一さん…やめてくださいっ…」
「酸っぱくて…栞の味がするな」
祐一はもう一度指を伸ばし、栞の女の子の部分をくちゅくちゅと撫でる。そしてもう片方の手も使って、肉棒の方もを同時にしごき始めた。
「あっ…あっ」
栞は目を細めて首を弱々しく左右に振る。だが、そのしおらしい様子とは裏腹に、栞の中からは酸味を帯びた液体がぷちゅぷちゅと染みだしてきていた。
「んっ…な、なんだか…怖いです…こんなの…」
「すごい気持ちいいんだろ?」
「だ、だけど、こんな…こんな風になったのなんて…」
「自分の体の事はよーく知っといた方がいいぞ」
「こんな風になっちゃった体をですか…?」
「わかってるとは思うが、栞がどんな体でも俺は構わない。俺の所に帰ってきてくれたのは間違いなく栞なんだからな」
「………」
栞は恥じらいを隠しはしなかったが、はにかんだ。祐一もいやらしい笑みを隠しはしなかったが、真剣さを顔に含ませていた。
「ただ、ここに俺のを入れるのは…ムリっぽいな」
祐一は栞のひだの間を探るが、その先に見える蜜の園は指一本入れるだけでも難しそうだった。祐一のペニスが入っていけそうには思えない。
「ご、ごめんなさい…」
「いいって。栞、いったん立ってくれ」
「……? はい」
栞はうなずき、ベッドの上に立ち上がる。
「それ、脱いでな」
祐一の方はベッドの上に座ったまま、シャツを脱ごうとしていた。
「は、はい」
もう一度うなずくと、栞は半脱がしにされていたショーツを脱いでいく。自分の方が視線を上にして裸になっていくというのは、妙に気恥ずい作業だった。
しゅ…しゅるる…
祐一のベッドの上で、他人行儀な姿勢になりながら栞は下着を降ろし、ベッドの上に畳んで置く。同じようにして、白い靴下も脱いだ。栞の体を覆う物は何一つとして無くなる。
「…よし」
そこへ、ズボンとトランクスを脱ぎ終わった祐一が視線を向けてきた。小柄な裸体を下から見上げられて、栞は慌てて体の前を隠す。
祐一はその栞の羞恥心をちらりとのぞいてから、ベッドの端に向かって移動していった。そこから床の上に飛び降りると、ベッドの端の部分に腰掛ける。
「栞、こっち来てくれ」
「………」
栞はシーツの上をそろりそろりと歩き、祐一の方に向かった。
「一度床に下りて、俺の体の上に座るんだ」
「え? ええと…」
意図を今ひとつ理解できず、栞が一瞬考え込む。
「いいから、まずやってみてくれ」
「…はい」
栞はとん、と床に下りた。裸足になった状態では、フローリングの上が随分ひんやりとして感じられる。その上を歩いて、栞は祐一の体の真ん前に来た。
「こっち、乗れよ」
「こ、こうですか…?」
顔だけ祐一の方に向け、栞は恐る恐る体を後ろにずらしていく。そして脚の後ろが祐一の脚にくっつくと、その状態から少しずつ腰を下ろしていく。
「もっと後ろに…」
「あっ」
祐一が栞の胸の辺りをつかんで体を引き寄せようとすると、栞はまた恥じらいの表情を浮かべる。
「気にするな。栞の胸が小さくたって、俺は気にしない」
「そんな事言う人…嫌いです」
栞は少しむくれた顔をしつつも、恥じらいと負い目は隠し切れていなかった。
「ま、それはいいって。もっとこっちだ」
「………」
祐一が言うと、栞は前に向き直って腰をずるずると後ろに下げていく。やがてその腰に、祐一の熱い部分がぴたっと触れてきた。
「あっ」
「一度、体上げてくれ」
「え…ど、どうすればいいんですか?」
栞の足は完全に床から浮いてしまっている。ベッドのシーツに手をつくのがやっとという感じだった。
「ぴょんって一度飛んでくれよ。ほんの少しでいいから」
「はい…」
手を左右のシーツについて、栞は多少でも力が入るような姿勢を整える。
「いきますよ」
「ああ」
どんっ!
栞が手を突っ張ったかと思うと、体が10センチばかり跳ね上がってすぐに落ちてきた。
ちゅぐっ!
「あ」
その落ちてきた栞の体の真下には、祐一のペニスが来ていた。それが栞の濡れた部分にこすれて、水っぽい音を立てる。
「よし…これでいいな」
祐一は腰の位置を動かし、さらに栞の体を自分の方により強く引き寄せる。祐一のペニスは、栞の脚の間からぐいっとそびえ立つような状態になった。
「栞、脚をぎゅっと閉じるんだ」
「あ…あ、はい…」
少しずつ栞も祐一のしたい事がわかってくる。
…きゅう…
栞は太股に熱く固いモノが触れてくる変わった感触にやや不安そうな表情をしたが、出来る限りの力で祐一のそれを締め付ける。栞の柔らかくすべすべした肌が、むちりとした弾力で祐一のペニスを包み込んだ。
「うん…そうしたら、俺のを手で触ってくれよ」
「…こうですか?」
脚の間から見えているペニスを、栞は指先でつまむようにして触る。
「もっと、上下に動かせるみたいな感じで…こんな感じだ」
祐一は手を栞の体の前に回す。その指先が向かったのは、栞の肉棒の方だった。
「あっ」
「こうして…こんな風に」
ちゅくっ、ちゅく…
「んっ…んんっ! わ、わかりましたっ…!」
祐一の強いしごき立てに、栞は頭をぶんぶんと縦に振る。
…くいっ
栞は祐一が今していたように、指で輪を作って包み込むような手つきでペニスを握った。
「じゃあ、栞、脚の力抜くなよ…」
そう言いながら、祐一はまた手を前の方に回していく。
「あっ…あっ!」
ちゅく、ちゅく
指先が再び栞の肉棒に触れ、しごき始めると栞は高い叫びを上げながら身をぴくつかせた。
「ほら、栞、手がお留守だぞ」
「うっ…は、はい」
栞は見よう見まねで、何とか祐一のペニスをしごき始める。
しゅくっ、しゅくっ、しゅく…
ちゅぐちゅぐちゅぐ…
祐一は栞が手を動かし始めると、太股に挟まれたペニスを軽く上下に動かし始めた。腰を軽く揺らし程度の動きだが、栞の少女の部分をひっきりなしにこする動きになる上に、その先が時折栞の肉棒に当たる事もある。ぬるぬるした淫靡な音が立つ度に、栞は第二の性感に耐えなくてはならなかった。
しゅく、しゅく
ちゅぐっ、ちゅぐ…
栞の手つきも、ずっとしごいている間に段々サマになってくる。太股で締め付けられた状態からペニスがこすられるのも、祐一にとってはなかなかの快感である。初めの内は栞だけが性感をとろかせていた状態だったが、祐一が指の動きを抑え気味にした事もあってその差は少しずつ近づいてきた。
「し、栞…どうだ? 気持ちいいか?」
「は、はいっ…」
「俺もいいぞ…栞の体と一緒になってるって気がする」
「…私も、そんな気がします…」
栞はぼんやりとした目で応えた。栞も、腰をかすかながら前後左右に揺さぶり始めている。祐一の脚の上には栞の愛液があふれ出て、少女としての柔らかい香りをたっぷりと振りまいていた。
「んっ…ふぅ…」
「栞、イッたこと、あるのか?」
「ない…です…」
「どうなっちゃうんだろうな…? やっぱり、栞のここからも白いのが出てくるのか?」
「わ、わかりませんけど…なんだか、体の奥から、何か飛び出しちゃいそうな…そんな感じです…」
「俺、栞の出すところ見てみたい」
「…そんな事言う人、嫌いです…」
栞はそう言いながらも、腰を揺らす動きを止めていない。その体はぴくんぴくんと小刻みな痙攣をし始めていた。
「出ちゃいそうか?」
「う…は、はい」
「よし…栞、イッちゃえよ」
ちゅくちゅくちゅくっ…
「んっ…んんーっ!」
栞は喉をそらせながら、祐一のペニスをぎゅっぎゅっと強くしごく。
「んーっ…んんーっ…んーっ!?」
…ぴゅっ!
肉棒の先から、半透明の液体が飛んだ。
ぴゅっ、ぴゅっ、ぴゅ…
水鉄砲のように飛び出した、見た目にも粘りの少ない液体。祐一が肉棒を栞の体に押しつけるようにしていたため、栞の胸の辺りに点々と飛びかかっていた。
「んっ…はぁ…はぁ」
栞はかくんっと頭を下げ、脱力しきった表情で息を荒げる。
どくんっ!
「!?」
その時、栞の握っていたモノが激しく脈動した。
びゅぷるっ! びゅぐっ、びゅぐっ、びゅびゅびゅっ! びゅぷっ!
「きゃ…」
栞が声を上げようとする間もなく、そこから射出された白濁の液体が栞の顔を直撃する。
びゅぷっ、びゅっ、びゅっ…びゅぷ…びゅびゅっ…
「んっ…あ…う…」
姿勢が姿勢だけに、栞は満足に逃げる事もできない。身をできるだけ引いても、栞の顔に熱い精液が幾度も降り掛かってきた。つやのある髪も、白い粘液でべとべとである。無論胸から下にも、どろりと精液が掛かってしまっていた。
「俺も出しちゃったか…」
「ひどいですっ…何にも言わないで…」
「栞、上手かったからな。俺のをしてくれるのが」
「もうっ…」
栞は片目だけを開けて、顔に掛かった液体をこそげ取る。
「気持ちよかったぞ、栞」
「………今日だけは、許してあげますけど」
「今度からは、フロでした方がいいかもな」
「そういう問題じゃ…ないです」
栞は言ったが、それほど強い嫌悪感は覚えていない様子だった。
「また、したいって思うだろ?」
「…祐一さんが、もっと気を使ってくれるなら…ですけれど」
「栞がもっとエッチな事するようになったら、考える」
「祐一さんっ…!」
そう叫びながらも、栞は祐一のペニスを包み込むようにして触っていた。
栞が手の平でその部分を隠そうとしたが、祐一はそれを遮った。
コットンのシンプルなショーツを脱がした下には、栞のひた隠しにしてきた部分が見えている。毛が全然生えていないのは、入院中に剃ってしまったのかそれとも元々なのか…。
「本当だったんだな…」
「い、いやですっ、お願いですっ、見ないでくださいっ…!」
しかし一番のポイントは、栞の割れ目からはみ出している丸っこい部分だった。普段ならぴったりと閉じているはずの合わせ目を無理矢理に広げるようにして、ピンク色のモノが見えている。
くにゅ…
「あっ…」
その割れ目を祐一が指で開くと、それが小さな肉の棒であることがはっきりした。小指くらいの長さと、親指くらいの太さ。表面が淡いピンク色でつるつるしていて、皮の部分は先っぽの方までかぶっている。小学生のペニスをデフォルメしたみたいな感じだった。根元の部分も体にしっかりつながっていて、これが栞の一部分なのだとよくわかる。
ちゅく。
「んふぅっ!」
祐一はその肉の棒をそっと指でつまんでみた。既に先っぽから透明な雫をあふれさせている肉の棒は、そのひ弱な外見と打って変わってカチカチになっている。
ちゅく、ちゅく
「ああっ…ふああっ…!」
祐一は自身のペニスを思い浮かべながらそれをしごいてやる。しかしこれぐらいすればちょうどいいか…と祐一が思った位の力加減でも、栞はピクピクと体を震わせて反応していた。本来ならクリトリスがある部分から生えている肉棒だから、男のペニスよりも敏感なのかもしれない。
ちゅ…ちゅ…
「んっ…んふっ」
多少力をゆるめて、撫で上げるような動きにすると栞が少し落ち着いた声を出すようになってきた。
「気持ちいいだろ?」
「で、でも…」
「佐祐理さんにもらった薬だからな。すごい効き目だ」
「や、やっぱり、祐一さんそんな物をっ…!」
「だって、あのままじゃいつまで経っても栞が嫌がっているばかりだったろ」
「だからって……」
ぷちゅるっ…
「…!?」
「お…こっちも濡れてきた」
祐一は栞の肉の棒よりも下、込み入ったひだひだの間に目を向ける。そこからは、肉棒の先と同じような感じの透明な液体がにじみ出してきていた。
「えっ…こ、これって…」
「栞は見たことがないのか?」
ちゅく…くちっ…
その部分を指でいじりながら訊く。それは栞の肉棒の先から出てきている液より、もっとさらっとしていた。
「…ないです…」
栞は不安極まりなさそうな表情でうなずいてくる。
「へぇ…」
ぺろっ。
祐一は答えながら、指についた液体を舐めた。
「あっ!」
「酸っぱい」
「ゆ、祐一さん…やめてくださいっ…」
「酸っぱくて…栞の味がするな」
祐一はもう一度指を伸ばし、栞の女の子の部分をくちゅくちゅと撫でる。そしてもう片方の手も使って、肉棒の方もを同時にしごき始めた。
「あっ…あっ」
栞は目を細めて首を弱々しく左右に振る。だが、そのしおらしい様子とは裏腹に、栞の中からは酸味を帯びた液体がぷちゅぷちゅと染みだしてきていた。
「んっ…な、なんだか…怖いです…こんなの…」
「すごい気持ちいいんだろ?」
「だ、だけど、こんな…こんな風になったのなんて…」
「自分の体の事はよーく知っといた方がいいぞ」
「こんな風になっちゃった体をですか…?」
「わかってるとは思うが、栞がどんな体でも俺は構わない。俺の所に帰ってきてくれたのは間違いなく栞なんだからな」
「………」
栞は恥じらいを隠しはしなかったが、はにかんだ。祐一もいやらしい笑みを隠しはしなかったが、真剣さを顔に含ませていた。
「ただ、ここに俺のを入れるのは…ムリっぽいな」
祐一は栞のひだの間を探るが、その先に見える蜜の園は指一本入れるだけでも難しそうだった。祐一のペニスが入っていけそうには思えない。
「ご、ごめんなさい…」
「いいって。栞、いったん立ってくれ」
「……? はい」
栞はうなずき、ベッドの上に立ち上がる。
「それ、脱いでな」
祐一の方はベッドの上に座ったまま、シャツを脱ごうとしていた。
「は、はい」
もう一度うなずくと、栞は半脱がしにされていたショーツを脱いでいく。自分の方が視線を上にして裸になっていくというのは、妙に気恥ずい作業だった。
しゅ…しゅるる…
祐一のベッドの上で、他人行儀な姿勢になりながら栞は下着を降ろし、ベッドの上に畳んで置く。同じようにして、白い靴下も脱いだ。栞の体を覆う物は何一つとして無くなる。
「…よし」
そこへ、ズボンとトランクスを脱ぎ終わった祐一が視線を向けてきた。小柄な裸体を下から見上げられて、栞は慌てて体の前を隠す。
祐一はその栞の羞恥心をちらりとのぞいてから、ベッドの端に向かって移動していった。そこから床の上に飛び降りると、ベッドの端の部分に腰掛ける。
「栞、こっち来てくれ」
「………」
栞はシーツの上をそろりそろりと歩き、祐一の方に向かった。
「一度床に下りて、俺の体の上に座るんだ」
「え? ええと…」
意図を今ひとつ理解できず、栞が一瞬考え込む。
「いいから、まずやってみてくれ」
「…はい」
栞はとん、と床に下りた。裸足になった状態では、フローリングの上が随分ひんやりとして感じられる。その上を歩いて、栞は祐一の体の真ん前に来た。
「こっち、乗れよ」
「こ、こうですか…?」
顔だけ祐一の方に向け、栞は恐る恐る体を後ろにずらしていく。そして脚の後ろが祐一の脚にくっつくと、その状態から少しずつ腰を下ろしていく。
「もっと後ろに…」
「あっ」
祐一が栞の胸の辺りをつかんで体を引き寄せようとすると、栞はまた恥じらいの表情を浮かべる。
「気にするな。栞の胸が小さくたって、俺は気にしない」
「そんな事言う人…嫌いです」
栞は少しむくれた顔をしつつも、恥じらいと負い目は隠し切れていなかった。
「ま、それはいいって。もっとこっちだ」
「………」
祐一が言うと、栞は前に向き直って腰をずるずると後ろに下げていく。やがてその腰に、祐一の熱い部分がぴたっと触れてきた。
「あっ」
「一度、体上げてくれ」
「え…ど、どうすればいいんですか?」
栞の足は完全に床から浮いてしまっている。ベッドのシーツに手をつくのがやっとという感じだった。
「ぴょんって一度飛んでくれよ。ほんの少しでいいから」
「はい…」
手を左右のシーツについて、栞は多少でも力が入るような姿勢を整える。
「いきますよ」
「ああ」
どんっ!
栞が手を突っ張ったかと思うと、体が10センチばかり跳ね上がってすぐに落ちてきた。
ちゅぐっ!
「あ」
その落ちてきた栞の体の真下には、祐一のペニスが来ていた。それが栞の濡れた部分にこすれて、水っぽい音を立てる。
「よし…これでいいな」
祐一は腰の位置を動かし、さらに栞の体を自分の方により強く引き寄せる。祐一のペニスは、栞の脚の間からぐいっとそびえ立つような状態になった。
「栞、脚をぎゅっと閉じるんだ」
「あ…あ、はい…」
少しずつ栞も祐一のしたい事がわかってくる。
…きゅう…
栞は太股に熱く固いモノが触れてくる変わった感触にやや不安そうな表情をしたが、出来る限りの力で祐一のそれを締め付ける。栞の柔らかくすべすべした肌が、むちりとした弾力で祐一のペニスを包み込んだ。
「うん…そうしたら、俺のを手で触ってくれよ」
「…こうですか?」
脚の間から見えているペニスを、栞は指先でつまむようにして触る。
「もっと、上下に動かせるみたいな感じで…こんな感じだ」
祐一は手を栞の体の前に回す。その指先が向かったのは、栞の肉棒の方だった。
「あっ」
「こうして…こんな風に」
ちゅくっ、ちゅく…
「んっ…んんっ! わ、わかりましたっ…!」
祐一の強いしごき立てに、栞は頭をぶんぶんと縦に振る。
…くいっ
栞は祐一が今していたように、指で輪を作って包み込むような手つきでペニスを握った。
「じゃあ、栞、脚の力抜くなよ…」
そう言いながら、祐一はまた手を前の方に回していく。
「あっ…あっ!」
ちゅく、ちゅく
指先が再び栞の肉棒に触れ、しごき始めると栞は高い叫びを上げながら身をぴくつかせた。
「ほら、栞、手がお留守だぞ」
「うっ…は、はい」
栞は見よう見まねで、何とか祐一のペニスをしごき始める。
しゅくっ、しゅくっ、しゅく…
ちゅぐちゅぐちゅぐ…
祐一は栞が手を動かし始めると、太股に挟まれたペニスを軽く上下に動かし始めた。腰を軽く揺らし程度の動きだが、栞の少女の部分をひっきりなしにこする動きになる上に、その先が時折栞の肉棒に当たる事もある。ぬるぬるした淫靡な音が立つ度に、栞は第二の性感に耐えなくてはならなかった。
しゅく、しゅく
ちゅぐっ、ちゅぐ…
栞の手つきも、ずっとしごいている間に段々サマになってくる。太股で締め付けられた状態からペニスがこすられるのも、祐一にとってはなかなかの快感である。初めの内は栞だけが性感をとろかせていた状態だったが、祐一が指の動きを抑え気味にした事もあってその差は少しずつ近づいてきた。
「し、栞…どうだ? 気持ちいいか?」
「は、はいっ…」
「俺もいいぞ…栞の体と一緒になってるって気がする」
「…私も、そんな気がします…」
栞はぼんやりとした目で応えた。栞も、腰をかすかながら前後左右に揺さぶり始めている。祐一の脚の上には栞の愛液があふれ出て、少女としての柔らかい香りをたっぷりと振りまいていた。
「んっ…ふぅ…」
「栞、イッたこと、あるのか?」
「ない…です…」
「どうなっちゃうんだろうな…? やっぱり、栞のここからも白いのが出てくるのか?」
「わ、わかりませんけど…なんだか、体の奥から、何か飛び出しちゃいそうな…そんな感じです…」
「俺、栞の出すところ見てみたい」
「…そんな事言う人、嫌いです…」
栞はそう言いながらも、腰を揺らす動きを止めていない。その体はぴくんぴくんと小刻みな痙攣をし始めていた。
「出ちゃいそうか?」
「う…は、はい」
「よし…栞、イッちゃえよ」
ちゅくちゅくちゅくっ…
「んっ…んんーっ!」
栞は喉をそらせながら、祐一のペニスをぎゅっぎゅっと強くしごく。
「んーっ…んんーっ…んーっ!?」
…ぴゅっ!
肉棒の先から、半透明の液体が飛んだ。
ぴゅっ、ぴゅっ、ぴゅ…
水鉄砲のように飛び出した、見た目にも粘りの少ない液体。祐一が肉棒を栞の体に押しつけるようにしていたため、栞の胸の辺りに点々と飛びかかっていた。
「んっ…はぁ…はぁ」
栞はかくんっと頭を下げ、脱力しきった表情で息を荒げる。
どくんっ!
「!?」
その時、栞の握っていたモノが激しく脈動した。
びゅぷるっ! びゅぐっ、びゅぐっ、びゅびゅびゅっ! びゅぷっ!
「きゃ…」
栞が声を上げようとする間もなく、そこから射出された白濁の液体が栞の顔を直撃する。
びゅぷっ、びゅっ、びゅっ…びゅぷ…びゅびゅっ…
「んっ…あ…う…」
姿勢が姿勢だけに、栞は満足に逃げる事もできない。身をできるだけ引いても、栞の顔に熱い精液が幾度も降り掛かってきた。つやのある髪も、白い粘液でべとべとである。無論胸から下にも、どろりと精液が掛かってしまっていた。
「俺も出しちゃったか…」
「ひどいですっ…何にも言わないで…」
「栞、上手かったからな。俺のをしてくれるのが」
「もうっ…」
栞は片目だけを開けて、顔に掛かった液体をこそげ取る。
「気持ちよかったぞ、栞」
「………今日だけは、許してあげますけど」
「今度からは、フロでした方がいいかもな」
「そういう問題じゃ…ないです」
栞は言ったが、それほど強い嫌悪感は覚えていない様子だった。
「また、したいって思うだろ?」
「…祐一さんが、もっと気を使ってくれるなら…ですけれど」
「栞がもっとエッチな事するようになったら、考える」
「祐一さんっ…!」
そう叫びながらも、栞は祐一のペニスを包み込むようにして触っていた。
(例のシリーズです。なんつーか、いい加減ログをまとめないと…(汗)
「…あっ」
「いやですか?」
「い…いえっ…」
瑞佳は首を横に振っていた。
多少の戸惑いと躊躇を残したままではあったが、確かに嫌ではないという意志を示していた。それが何を意味するのかは、佐祐理の大きなベッドの上に二人がいる事を考えれば明白だ。
「いいんですね…」
そう言うや否や、佐祐理の手が音もなく瑞佳の制服の下にもぐり込んでいく。
「く…倉田先輩っ…」
「…いいん、ですよね?」
佐祐理は屈託のない笑顔を崩さずに言った。とても妖しい行為に及びつつある人間の表情とは思えない。
「は…はい」
瑞佳はお腹に感じられるすべすべした佐祐理の手の感触を不安そうに見守りつつ、うなずいた。
しゅる…しゅるっ…
「あっ…あ………」
佐祐理の手はゆっくりと瑞佳の下腹部を這い回った。真っ白なブラウスの生地がもぞもぞとうごめき、少女と少女の柔らかな愛情表現を暗示している。
「ん……」
「ぅっ……ふぅんっ……」
佐祐理はその体勢からすとんと瑞佳を押し倒した。そして唇を瑞佳と合わせる。
「んっ…んんーっ…んん」
「………」
ぬるっ…と抵抗無く佐祐理の舌は瑞佳の口内に侵入していた。くぐもった声を上げる瑞佳の口の中を、佐祐理の赤い舌が効果的にくすぐっていく。もちろん腹部への愛撫も止まっておらず、しかもその刺激する部分は脇腹や恥丘に至るラインといった微細な所に到達しつつあった。
ちゅ…ちゅる
「ん……んむぅっ…」
瑞佳の力がどんどん抜けて、佐祐理のされるままになっていく。
「…んふぅっ…!」
そして瑞佳が佐祐理に自らの吐息を味合わせた瞬間、佐祐理はすっ…と瑞佳のショーツの中に手を入れた。瑞佳がほんの少し涙に濡れた目を大きく見開く。
ぬちゅ…ちゅくっ
「うっ…ふぅんっ…んー!」
ほどなく、瑞佳の秘部は佐祐理が舌で口内をくすぐっているのと同じような音を立て始めてしまった。瑞佳は脚をよじらせて恥じらいを示すが、佐祐理は濃厚なキスを続けながらねち、ねちと瑞佳の敏感な地帯を刺激し続ける。佐祐理の指は、まるで瑞佳の性器を事前に観察していたかのように的確な動きを示していた。それだけ佐祐理が性戯に熟達しているという事だ。
「ん…んーっ…んーっ」
瑞佳がいやいやと首を振る。佐祐理はしばしそれを追いながら、吸い付くような強い口づけを続け…
ちゅぷっ…
「…ふぅっ」
やっと、佐祐理が瑞佳の唇を解放した。舌を小さく出し、目は静かに笑む、そんないたずらな表情を浮かべながら…
「んっ…はぁっ…はぁっ! はぁっ…はぁ…はぁ…」
瑞佳は乱れた息を整えるのに必死の様子だった。しかしそれが整ってくるにつれて、どんどん顔を赤くしていく。佐祐理の指は、瑞佳の秘裂の中でまだ動いているのだ。
「長森さん、敏感なんですね」
「はぁっ…そんな…ことっ…倉田…先輩っ…」
瑞佳が手を髪の辺りに当てながら、視線をそらす。
「長森さんは、共学の所から転校されてきたんですよね」
「えっ…? んっ…は…はいっ…」
ようやく息が収まってきたのか、瑞佳は一度唾を飲み込むと佐祐理にしっかりとうなずく。
「男の人と…」
「あ、ありませんでした」
「本当ですか?」
佐祐理の目はあくまで笑っていたが、瑞佳の秘部を繰る指の動きが変に大きくなってきたようだった。ちゅくっ、ちゅくっと瑞佳を煽るような水音が響く。
「ほ、本当ですっ…」
そう答える瑞佳の表情は、これまでになかった種の憂鬱さを示している。
視線も、佐祐理からそらしていると言うより、何か全く別の物を見つめているような印象を与える物になってきていた。何か失ってしまった物を見つめるような、何か欠落してしまった物を見つめるような。それでいて、探している間に無くなった物が何なのか分からなくなってしまったような…そういう、救いようのない迷いが瑞佳の視線を規定しているようだった。
「………」
佐祐理は何か疑いでも持ったのか、瑞佳の蜜壷へと指を近づけ、そこにつぷりと指を差し入れる。第一関節まで、ほんのわずかな挿入だ。
「あっ…う…」
瑞佳のそこは、きつすぎるほどの締め付けを佐祐理の指に返してきていた。佐祐理の表情に垣間見えていた疑いの色が消える。
「長森さん…」
佐祐理はにこりと笑いながら、瑞佳の頬を撫でた。そして身体を前傾させて、またキスを始めるほどの近くから瑞佳の目をのぞきこんだ。
「は、はい…構いません」
「いいんですね…」
「はい…」
瑞佳は佐祐理の吐息が顔に吹きかかるのを感じつつ、肯定の返事をした。
「………」
佐祐理は身体を起こし、自分のスカートに手を掛ける。絡み合う中で皺の寄り始めてしまったそのスカートを優美に脱ぐと、淡いピンクの色をしたショーツは下から思い切り押し上げられていた。その押し上げられた部分の頂点が、透明な雫に濡れている。
シュッ…
ためらいなく、佐祐理はそのショーツも脱いだ。
「あっ…」
瑞佳は少女の身体に生えた長大な逸物を目の当たりにして、思わず声を上げる。
「長森さんも…」
「あっ…はい」
佐祐理のうながしに、瑞佳も自分のスカートを脱ぎ始める。佐祐理の思い切りの良さには到底及ばないのろのろとした手つきだったが、それでも途中で思いとどまったりすることはなく、スカートを自分の爪先から引き抜いた。
そして、佐祐理の愛撫によってじっとりと濡れてしまった白いショーツも、目を閉じながら脱いでいく。
「………」
佐祐理は無言を貫いていた。瑞佳のショーツが膝を通過しても、瑞佳が膝を曲げながら少し脚を持ち上げても、その先からショーツを抜き取ってしまっても、無言だった。
瑞佳は恐る恐る目を開く。
「長森さん」
佐祐理は相変わらずの笑いを浮かべつつ、瑞佳の露わになった下半身と不安に満ちた顔を見つめていた。
「わかりますよね?」
「はい」
瑞佳は言い、自分の指を濡れた秘部の中へと導き入れる。
ぷちゅ…
いやらしく濡れた音が立ったが、瑞佳は反応しなかった。
くちゅっ、くちゅっ
瑞佳はその状態から、指をくいくいっと動かし始める。どこか無造作な手つきではあったが、その指先はしっかりと敏感な突起に当てられているようだった。
「…宣誓します。わたくし、長森瑞佳はこの学園の規則に基づいて倉田佐祐理先輩に処女を捧げる事を誓います」
「わたくし、倉田佐祐理は、この学園の規則に基づいて長森瑞佳の処女を奪う事を誓います」
佐祐理は瑞佳の素っ気ない宣誓にやや不満を抱いたようだったが、宣誓の言葉を言い終えると同時にすぐさま瑞佳の腰をつかんだ。瑞佳の痴態に、佐祐理は随分と興奮を覚えているようだ。
そもそも、「儀式」に佐祐理自身の部屋を使う事も最近は滅多になかったのだ。この世話焼き型だが学園の雰囲気から浮いてしまっている転校生は、佐祐理の好みに合っているという事なのかもしれない。
「いきますよ」
「ええ」
瑞佳が言うと、佐祐理は肉棒を濡れた割れ目の中にうずめていく。その先端部分は佐祐理の腰の動きで巧みにコントロールされ、ぴったりと瑞佳の入り口に当てられた。
…ずぷぅっ…
そして佐祐理が腰を押し出す。
ずぷっ…ずぷぅ
「あっ…! ああっ!」
佐祐理の肉棒はどんどんと奥深くに向かって入っていく。瑞佳はかすれた悲鳴を上げていた。
確かに瑞佳の中は濡れているのだが…処女であることには変わりないのだ。佐祐理にしては、いささか乱暴な挿入と言える。
ずぷ…ずぐうっ!
「ううぅっ!」
瑞佳が喉をそらせながら叫ぶ。
「入りました…」
「あっ…あ…はい…」
その、天井を見つめるような姿勢のままで瑞佳は答える。どちらかと言えば、答えたというより独り言を言っているような感じだ。
「う、動きます…ね…」
…ずぷっ…ずぐっ!
「あうぅっ…」
ずぷっ、じゅぐっ、ずぷっ…ずぐぅっ!
「っくっ…あっ…はっ…!」
瑞佳の身体が激しく揺さぶられ、胎内の深くが勢い良く突かれる。瑞佳はロングヘアーの上で自らの体を悶えさせていた。快楽など感じられるはずもない。もちろんさっきの佐祐理の愛撫による興奮は残ったままだが、それは醒めることすらあれ大きくなることはなかった。
じゅぷじゅぷ…ずちゅ
「うっ…な、長森さんの中…あったかくて、きついですっ…」
「あっ…ああ…あーっ…」
何度も擦られている間に痛みに慣れてきたのか、段々瑞佳の表情も和らいでくる。それと反比例するかのように、佐祐理の顔に恍惚と苦しみを合わせたような表情が深まってくる。佐祐理の腰がビクッビクッと震え始めているのを見て、瑞佳もその意味を理解した。
「あっ…ああっ…佐祐理っ…佐祐理っ…もう…もう」
「倉田先輩…」
「ああーっ…佐祐理、出ちゃいますーーーっ!」
そう叫んで、佐祐理はがづっと思い切りストロ−クを瑞佳の中に打ち込んだ。
「ううっ…」
…びゅるっ! びゅっびゅっびゅっびゅっびゅっ! びゅぷ…!
「ああっ…ああーっ…はぁ…はぁ…いっぱい…出ちゃってますね…」
「…はい…」
佐祐理が半分脱力したような声を出し、似たような声で瑞佳が返す。
ぬぢゅる…
ゆっくりと佐祐理が肉棒の瑞佳の中から引き抜くと、愛液と半透明の液体の混合物が血に交じってドロリとした音を立てた。
「はぁっ…」
未だ残る異物感の中、瑞佳が安堵に満ちた声を出す。
「…舐めてください」
しかし、そこで唐突に佐祐理が言った。
「え…?」
「長森さん…佐祐理のを舐めて、キレイにしてください」
「えっ…く、倉田先輩…?」
「長森さんなら…出来ますよね?」
既に佐祐理の顔から笑みは消えている。
初体験の相手にこれほど辛辣(しんらつ)になる事など普段の佐祐理にはないはずだが…今の佐祐理は、瑞佳に対してかなり威圧的に振る舞い始めているようだった。いつも笑みを絶やさぬ佐祐理だけに、冷たい真剣を帯びたその顔は危険な装いを帯びて見える。
「…………はい」
その気迫に押されたのか、それとも元々そうしても良いと思っていたのか。瑞佳はゆるっ…と身体を起こし、秘裂から液体のこぼれ出しているのも拭かずに、佐祐理の肉棒に唇を近づけていった…
「…あっ」
「いやですか?」
「い…いえっ…」
瑞佳は首を横に振っていた。
多少の戸惑いと躊躇を残したままではあったが、確かに嫌ではないという意志を示していた。それが何を意味するのかは、佐祐理の大きなベッドの上に二人がいる事を考えれば明白だ。
「いいんですね…」
そう言うや否や、佐祐理の手が音もなく瑞佳の制服の下にもぐり込んでいく。
「く…倉田先輩っ…」
「…いいん、ですよね?」
佐祐理は屈託のない笑顔を崩さずに言った。とても妖しい行為に及びつつある人間の表情とは思えない。
「は…はい」
瑞佳はお腹に感じられるすべすべした佐祐理の手の感触を不安そうに見守りつつ、うなずいた。
しゅる…しゅるっ…
「あっ…あ………」
佐祐理の手はゆっくりと瑞佳の下腹部を這い回った。真っ白なブラウスの生地がもぞもぞとうごめき、少女と少女の柔らかな愛情表現を暗示している。
「ん……」
「ぅっ……ふぅんっ……」
佐祐理はその体勢からすとんと瑞佳を押し倒した。そして唇を瑞佳と合わせる。
「んっ…んんーっ…んん」
「………」
ぬるっ…と抵抗無く佐祐理の舌は瑞佳の口内に侵入していた。くぐもった声を上げる瑞佳の口の中を、佐祐理の赤い舌が効果的にくすぐっていく。もちろん腹部への愛撫も止まっておらず、しかもその刺激する部分は脇腹や恥丘に至るラインといった微細な所に到達しつつあった。
ちゅ…ちゅる
「ん……んむぅっ…」
瑞佳の力がどんどん抜けて、佐祐理のされるままになっていく。
「…んふぅっ…!」
そして瑞佳が佐祐理に自らの吐息を味合わせた瞬間、佐祐理はすっ…と瑞佳のショーツの中に手を入れた。瑞佳がほんの少し涙に濡れた目を大きく見開く。
ぬちゅ…ちゅくっ
「うっ…ふぅんっ…んー!」
ほどなく、瑞佳の秘部は佐祐理が舌で口内をくすぐっているのと同じような音を立て始めてしまった。瑞佳は脚をよじらせて恥じらいを示すが、佐祐理は濃厚なキスを続けながらねち、ねちと瑞佳の敏感な地帯を刺激し続ける。佐祐理の指は、まるで瑞佳の性器を事前に観察していたかのように的確な動きを示していた。それだけ佐祐理が性戯に熟達しているという事だ。
「ん…んーっ…んーっ」
瑞佳がいやいやと首を振る。佐祐理はしばしそれを追いながら、吸い付くような強い口づけを続け…
ちゅぷっ…
「…ふぅっ」
やっと、佐祐理が瑞佳の唇を解放した。舌を小さく出し、目は静かに笑む、そんないたずらな表情を浮かべながら…
「んっ…はぁっ…はぁっ! はぁっ…はぁ…はぁ…」
瑞佳は乱れた息を整えるのに必死の様子だった。しかしそれが整ってくるにつれて、どんどん顔を赤くしていく。佐祐理の指は、瑞佳の秘裂の中でまだ動いているのだ。
「長森さん、敏感なんですね」
「はぁっ…そんな…ことっ…倉田…先輩っ…」
瑞佳が手を髪の辺りに当てながら、視線をそらす。
「長森さんは、共学の所から転校されてきたんですよね」
「えっ…? んっ…は…はいっ…」
ようやく息が収まってきたのか、瑞佳は一度唾を飲み込むと佐祐理にしっかりとうなずく。
「男の人と…」
「あ、ありませんでした」
「本当ですか?」
佐祐理の目はあくまで笑っていたが、瑞佳の秘部を繰る指の動きが変に大きくなってきたようだった。ちゅくっ、ちゅくっと瑞佳を煽るような水音が響く。
「ほ、本当ですっ…」
そう答える瑞佳の表情は、これまでになかった種の憂鬱さを示している。
視線も、佐祐理からそらしていると言うより、何か全く別の物を見つめているような印象を与える物になってきていた。何か失ってしまった物を見つめるような、何か欠落してしまった物を見つめるような。それでいて、探している間に無くなった物が何なのか分からなくなってしまったような…そういう、救いようのない迷いが瑞佳の視線を規定しているようだった。
「………」
佐祐理は何か疑いでも持ったのか、瑞佳の蜜壷へと指を近づけ、そこにつぷりと指を差し入れる。第一関節まで、ほんのわずかな挿入だ。
「あっ…う…」
瑞佳のそこは、きつすぎるほどの締め付けを佐祐理の指に返してきていた。佐祐理の表情に垣間見えていた疑いの色が消える。
「長森さん…」
佐祐理はにこりと笑いながら、瑞佳の頬を撫でた。そして身体を前傾させて、またキスを始めるほどの近くから瑞佳の目をのぞきこんだ。
「は、はい…構いません」
「いいんですね…」
「はい…」
瑞佳は佐祐理の吐息が顔に吹きかかるのを感じつつ、肯定の返事をした。
「………」
佐祐理は身体を起こし、自分のスカートに手を掛ける。絡み合う中で皺の寄り始めてしまったそのスカートを優美に脱ぐと、淡いピンクの色をしたショーツは下から思い切り押し上げられていた。その押し上げられた部分の頂点が、透明な雫に濡れている。
シュッ…
ためらいなく、佐祐理はそのショーツも脱いだ。
「あっ…」
瑞佳は少女の身体に生えた長大な逸物を目の当たりにして、思わず声を上げる。
「長森さんも…」
「あっ…はい」
佐祐理のうながしに、瑞佳も自分のスカートを脱ぎ始める。佐祐理の思い切りの良さには到底及ばないのろのろとした手つきだったが、それでも途中で思いとどまったりすることはなく、スカートを自分の爪先から引き抜いた。
そして、佐祐理の愛撫によってじっとりと濡れてしまった白いショーツも、目を閉じながら脱いでいく。
「………」
佐祐理は無言を貫いていた。瑞佳のショーツが膝を通過しても、瑞佳が膝を曲げながら少し脚を持ち上げても、その先からショーツを抜き取ってしまっても、無言だった。
瑞佳は恐る恐る目を開く。
「長森さん」
佐祐理は相変わらずの笑いを浮かべつつ、瑞佳の露わになった下半身と不安に満ちた顔を見つめていた。
「わかりますよね?」
「はい」
瑞佳は言い、自分の指を濡れた秘部の中へと導き入れる。
ぷちゅ…
いやらしく濡れた音が立ったが、瑞佳は反応しなかった。
くちゅっ、くちゅっ
瑞佳はその状態から、指をくいくいっと動かし始める。どこか無造作な手つきではあったが、その指先はしっかりと敏感な突起に当てられているようだった。
「…宣誓します。わたくし、長森瑞佳はこの学園の規則に基づいて倉田佐祐理先輩に処女を捧げる事を誓います」
「わたくし、倉田佐祐理は、この学園の規則に基づいて長森瑞佳の処女を奪う事を誓います」
佐祐理は瑞佳の素っ気ない宣誓にやや不満を抱いたようだったが、宣誓の言葉を言い終えると同時にすぐさま瑞佳の腰をつかんだ。瑞佳の痴態に、佐祐理は随分と興奮を覚えているようだ。
そもそも、「儀式」に佐祐理自身の部屋を使う事も最近は滅多になかったのだ。この世話焼き型だが学園の雰囲気から浮いてしまっている転校生は、佐祐理の好みに合っているという事なのかもしれない。
「いきますよ」
「ええ」
瑞佳が言うと、佐祐理は肉棒を濡れた割れ目の中にうずめていく。その先端部分は佐祐理の腰の動きで巧みにコントロールされ、ぴったりと瑞佳の入り口に当てられた。
…ずぷぅっ…
そして佐祐理が腰を押し出す。
ずぷっ…ずぷぅ
「あっ…! ああっ!」
佐祐理の肉棒はどんどんと奥深くに向かって入っていく。瑞佳はかすれた悲鳴を上げていた。
確かに瑞佳の中は濡れているのだが…処女であることには変わりないのだ。佐祐理にしては、いささか乱暴な挿入と言える。
ずぷ…ずぐうっ!
「ううぅっ!」
瑞佳が喉をそらせながら叫ぶ。
「入りました…」
「あっ…あ…はい…」
その、天井を見つめるような姿勢のままで瑞佳は答える。どちらかと言えば、答えたというより独り言を言っているような感じだ。
「う、動きます…ね…」
…ずぷっ…ずぐっ!
「あうぅっ…」
ずぷっ、じゅぐっ、ずぷっ…ずぐぅっ!
「っくっ…あっ…はっ…!」
瑞佳の身体が激しく揺さぶられ、胎内の深くが勢い良く突かれる。瑞佳はロングヘアーの上で自らの体を悶えさせていた。快楽など感じられるはずもない。もちろんさっきの佐祐理の愛撫による興奮は残ったままだが、それは醒めることすらあれ大きくなることはなかった。
じゅぷじゅぷ…ずちゅ
「うっ…な、長森さんの中…あったかくて、きついですっ…」
「あっ…ああ…あーっ…」
何度も擦られている間に痛みに慣れてきたのか、段々瑞佳の表情も和らいでくる。それと反比例するかのように、佐祐理の顔に恍惚と苦しみを合わせたような表情が深まってくる。佐祐理の腰がビクッビクッと震え始めているのを見て、瑞佳もその意味を理解した。
「あっ…ああっ…佐祐理っ…佐祐理っ…もう…もう」
「倉田先輩…」
「ああーっ…佐祐理、出ちゃいますーーーっ!」
そう叫んで、佐祐理はがづっと思い切りストロ−クを瑞佳の中に打ち込んだ。
「ううっ…」
…びゅるっ! びゅっびゅっびゅっびゅっびゅっ! びゅぷ…!
「ああっ…ああーっ…はぁ…はぁ…いっぱい…出ちゃってますね…」
「…はい…」
佐祐理が半分脱力したような声を出し、似たような声で瑞佳が返す。
ぬぢゅる…
ゆっくりと佐祐理が肉棒の瑞佳の中から引き抜くと、愛液と半透明の液体の混合物が血に交じってドロリとした音を立てた。
「はぁっ…」
未だ残る異物感の中、瑞佳が安堵に満ちた声を出す。
「…舐めてください」
しかし、そこで唐突に佐祐理が言った。
「え…?」
「長森さん…佐祐理のを舐めて、キレイにしてください」
「えっ…く、倉田先輩…?」
「長森さんなら…出来ますよね?」
既に佐祐理の顔から笑みは消えている。
初体験の相手にこれほど辛辣(しんらつ)になる事など普段の佐祐理にはないはずだが…今の佐祐理は、瑞佳に対してかなり威圧的に振る舞い始めているようだった。いつも笑みを絶やさぬ佐祐理だけに、冷たい真剣を帯びたその顔は危険な装いを帯びて見える。
「…………はい」
その気迫に押されたのか、それとも元々そうしても良いと思っていたのか。瑞佳はゆるっ…と身体を起こし、秘裂から液体のこぼれ出しているのも拭かずに、佐祐理の肉棒に唇を近づけていった…
(クロス・オーバー)
「あ…」
栞がベッドに上がってきた郁未の姿を見て、小さく声を上げる。
「…変?」
「いいえ…でも、男の人のも見たことがないですから…」
「そう…そうよね」
郁未がさらりとしたうなずきを栞に返し、自らの身体を見つめる。
全体にスレンダーながらも、胸とヒップの膨らみはそれなりのものだ。少なくとも、栞の少々未発達気味の体躯に比べたならば、かなり女性としての肉感に富んでいると言える。それに加えて、腰まであるのに枝毛すら感じさせない長い黒髪と張りのある白い肌、爽やかなメランコリを内包した美しい瞳がこの年頃の少女にあらざるような完成された魅力を醸し出していた。
恐らく、その股間に女としてあってはならない器官がなかったのならば…それは完璧にすら見える裸体だったのだろう。
「怖い?」
「いえ、郁未さんがさっき力を使ってくださったせいかもしれませんけれど…ふわふわした気分で、あまり怖くはないです」
「気持ちいい?」
「まだ…そういうのをはっきりと感じているわけじゃないですけれど…」
栞の目は少しとろんとした色を帯びている。郁未よりもさらにキメの細かい、純白すら感じさせる肌は薄紅色に染まり始めていた。栞が何らかの興奮を覚え始めているのは確かなようだ。
「見せて…」
「あっ」
郁未がシーツの上をするすると栞の方に移動し、寝転がった栞の秘部にぴたっと指を伸ばす。
くちゅぅ…
「濡れてる…わね」
「………」
郁未が人差し指と中指で開いた部分を見つめながら言う。栞がかぁっ…と顔を赤くした。
「そんなに見ないでください」
「だって、栞のココかわいいから…」
栞の秘裂には、そこを覆うべきヘアが生えていなかった。開腹手術を経ることなく退院できた栞なのだから、恥毛が全く存在していないのは恐らく人為によるものではない。
ちゅく…ちゅ
郁未はその子供のような秘裂に溶け出した透明な愛液を指に絡め、栞の微細な一点をそっと叩く。
「あぁ…」
「感じるでしょ…?」
「郁未…さん…」
二・三度そこを刺激してくる郁未の指に、栞は細腰をくねらせて応えた。
「たぶん、これだけ濡れていれば大丈夫だと思うけど…少しは痛いだろうから、ガマンしてね」
郁未はそう言いながら指を秘裂の中から抜き、身体をより前に進めて肉の棒をそこに近づけていく。
「いいえ…」
栞は目にわずかな懐想と真剣さをにじませた。
「郁未さんがいなければ、私はもうこの世にいなかったはずなんですから…ちょっとだけの痛みなんて、なんでもありません」
「栞…」
「私の身体、好きにしてください…郁未さん」
「ありがとう…でも、本当に栞を抱きたくてあんな事をしたわけじゃないから…。ただ、私の力を少しでも役立てたかったし、その機会を探しているときに栞のことを本当にいい子だと思って、ああしただけだから…」
「わかっています…でも、郁未さん、もうそんな事を気にしないで、郁未さんが好きなことをしてください…」
栞が脚を少しだけ開き、腰を浮かせて郁未を導こうとする。
「…うん」
郁未は答え、肉の棒をぐいと栞の方に向かって突き出す。その先端はほどなく栞の甘酸っぱい液体が流れ出す部分を捉えた。
「力、抜いて」
「はい」
腰を持ち上げられた栞は、少しだけ緊張を顔に浮かべながらも素直にうなずく。
「…栞っ」
郁未は一声つぶやいて、腰を強く押し出した。
にちゅっ…
狭い部分を押し開いて、郁未のモノが入っていく。先端部分だけは栞の愛液の滑りを使って比較的スムーズに入ったが、そこからは栞の純潔の部分が郁未のモノを押し返そうとしていた。
ぐぐっ…
「んっ…」
「ごめんね…」
「大丈夫です…」
短いやり取りを交わし合い、自然と二人の手がつながる。そして郁未は力を込めて腰を押し出し、栞の処女を奪っていくプロセスを完遂させようとする。
「うっ…あ…」
「も、もう少しだからっ…」
「はい…郁未さんっ…」
…ずっ。
郁未のモノが栞の奥を突いた。
「は…入った」
「郁未さんの…とっても大きいです…」
「痛いでしょ…?」
「いいえ…郁未さん動いてください…」
「…栞」
「郁未さんが力を使ってくださったから、少し気持ちいいような感じもしますし…」
「本当に、痛かったら、言うのよ」
郁未は確かめるように言ってから、腰を引いていく。
…ずぐっ!
そして、再び前に強く突き出す。
「………」
栞は反応しなかった。
ずずっ…ずぐっ!
ずずずっ…ずぐぅっ!
郁未はやや不安を顔に出しながら腰を動かしていたが、栞が苦悶する様子をあまり示さないために少しずつ動くペースを上げていく。
「し、栞の中…すっごい気持ちいい…」
「郁未さんっ…」
栞はつないだ手を強く握る。郁未はそれを握り返す。
「わ、私もなんだか気持ちよくなってきました…」
「…本当にっ?」
ずずっ…ずちゅっ!
郁未は腰を動かしながら言う。確かに、最初から出てきていた栞の愛液が量を増してきたようにも思えた。
「あんまりよくわからないですけど…身体の中がジーンとなってきて…熱くなって」
「ん…栞っ…!」
まだあどけなさを残す栞の、戸惑いと官能が入り交じった悩ましい表情。栞のきつい中を動いて高まっていた郁未は、それを見つめて一気に快感を発火させてしまった。
「あっ…ああっ…私…もう出ちゃいそうっ!」
郁未はきつく目を閉じ、激しく栞に腰を打ち付ける。ずちゅずちゅっと粘っこく粘膜が絡む音が響いていく。
「ください…郁未さんの、私の中に」
「う…うっ、ううっ…栞…栞!」
…びゅくっ!
郁未が、長い髪をばっと後ろに振り下ろすようにして身体を後ろに反らした。
びゅっ、びゅっ、ぷびゅっ…
結合部分を通して、大量の液体が飛び出す。
「…これが郁未さんのなんですね」
栞は呆然とした声で言う。
「あー…あっ…はぁ…うん…」
「とても…熱いです」
欲望だけを凝縮したような、薄い半透明の白濁液が栞の中に射出されていた。もちろん子供が出来る性質の物ではないが、郁未はこの上ない愛の交歓を感じていつまでも栞と一緒につながっていた…
「あ…」
栞がベッドに上がってきた郁未の姿を見て、小さく声を上げる。
「…変?」
「いいえ…でも、男の人のも見たことがないですから…」
「そう…そうよね」
郁未がさらりとしたうなずきを栞に返し、自らの身体を見つめる。
全体にスレンダーながらも、胸とヒップの膨らみはそれなりのものだ。少なくとも、栞の少々未発達気味の体躯に比べたならば、かなり女性としての肉感に富んでいると言える。それに加えて、腰まであるのに枝毛すら感じさせない長い黒髪と張りのある白い肌、爽やかなメランコリを内包した美しい瞳がこの年頃の少女にあらざるような完成された魅力を醸し出していた。
恐らく、その股間に女としてあってはならない器官がなかったのならば…それは完璧にすら見える裸体だったのだろう。
「怖い?」
「いえ、郁未さんがさっき力を使ってくださったせいかもしれませんけれど…ふわふわした気分で、あまり怖くはないです」
「気持ちいい?」
「まだ…そういうのをはっきりと感じているわけじゃないですけれど…」
栞の目は少しとろんとした色を帯びている。郁未よりもさらにキメの細かい、純白すら感じさせる肌は薄紅色に染まり始めていた。栞が何らかの興奮を覚え始めているのは確かなようだ。
「見せて…」
「あっ」
郁未がシーツの上をするすると栞の方に移動し、寝転がった栞の秘部にぴたっと指を伸ばす。
くちゅぅ…
「濡れてる…わね」
「………」
郁未が人差し指と中指で開いた部分を見つめながら言う。栞がかぁっ…と顔を赤くした。
「そんなに見ないでください」
「だって、栞のココかわいいから…」
栞の秘裂には、そこを覆うべきヘアが生えていなかった。開腹手術を経ることなく退院できた栞なのだから、恥毛が全く存在していないのは恐らく人為によるものではない。
ちゅく…ちゅ
郁未はその子供のような秘裂に溶け出した透明な愛液を指に絡め、栞の微細な一点をそっと叩く。
「あぁ…」
「感じるでしょ…?」
「郁未…さん…」
二・三度そこを刺激してくる郁未の指に、栞は細腰をくねらせて応えた。
「たぶん、これだけ濡れていれば大丈夫だと思うけど…少しは痛いだろうから、ガマンしてね」
郁未はそう言いながら指を秘裂の中から抜き、身体をより前に進めて肉の棒をそこに近づけていく。
「いいえ…」
栞は目にわずかな懐想と真剣さをにじませた。
「郁未さんがいなければ、私はもうこの世にいなかったはずなんですから…ちょっとだけの痛みなんて、なんでもありません」
「栞…」
「私の身体、好きにしてください…郁未さん」
「ありがとう…でも、本当に栞を抱きたくてあんな事をしたわけじゃないから…。ただ、私の力を少しでも役立てたかったし、その機会を探しているときに栞のことを本当にいい子だと思って、ああしただけだから…」
「わかっています…でも、郁未さん、もうそんな事を気にしないで、郁未さんが好きなことをしてください…」
栞が脚を少しだけ開き、腰を浮かせて郁未を導こうとする。
「…うん」
郁未は答え、肉の棒をぐいと栞の方に向かって突き出す。その先端はほどなく栞の甘酸っぱい液体が流れ出す部分を捉えた。
「力、抜いて」
「はい」
腰を持ち上げられた栞は、少しだけ緊張を顔に浮かべながらも素直にうなずく。
「…栞っ」
郁未は一声つぶやいて、腰を強く押し出した。
にちゅっ…
狭い部分を押し開いて、郁未のモノが入っていく。先端部分だけは栞の愛液の滑りを使って比較的スムーズに入ったが、そこからは栞の純潔の部分が郁未のモノを押し返そうとしていた。
ぐぐっ…
「んっ…」
「ごめんね…」
「大丈夫です…」
短いやり取りを交わし合い、自然と二人の手がつながる。そして郁未は力を込めて腰を押し出し、栞の処女を奪っていくプロセスを完遂させようとする。
「うっ…あ…」
「も、もう少しだからっ…」
「はい…郁未さんっ…」
…ずっ。
郁未のモノが栞の奥を突いた。
「は…入った」
「郁未さんの…とっても大きいです…」
「痛いでしょ…?」
「いいえ…郁未さん動いてください…」
「…栞」
「郁未さんが力を使ってくださったから、少し気持ちいいような感じもしますし…」
「本当に、痛かったら、言うのよ」
郁未は確かめるように言ってから、腰を引いていく。
…ずぐっ!
そして、再び前に強く突き出す。
「………」
栞は反応しなかった。
ずずっ…ずぐっ!
ずずずっ…ずぐぅっ!
郁未はやや不安を顔に出しながら腰を動かしていたが、栞が苦悶する様子をあまり示さないために少しずつ動くペースを上げていく。
「し、栞の中…すっごい気持ちいい…」
「郁未さんっ…」
栞はつないだ手を強く握る。郁未はそれを握り返す。
「わ、私もなんだか気持ちよくなってきました…」
「…本当にっ?」
ずずっ…ずちゅっ!
郁未は腰を動かしながら言う。確かに、最初から出てきていた栞の愛液が量を増してきたようにも思えた。
「あんまりよくわからないですけど…身体の中がジーンとなってきて…熱くなって」
「ん…栞っ…!」
まだあどけなさを残す栞の、戸惑いと官能が入り交じった悩ましい表情。栞のきつい中を動いて高まっていた郁未は、それを見つめて一気に快感を発火させてしまった。
「あっ…ああっ…私…もう出ちゃいそうっ!」
郁未はきつく目を閉じ、激しく栞に腰を打ち付ける。ずちゅずちゅっと粘っこく粘膜が絡む音が響いていく。
「ください…郁未さんの、私の中に」
「う…うっ、ううっ…栞…栞!」
…びゅくっ!
郁未が、長い髪をばっと後ろに振り下ろすようにして身体を後ろに反らした。
びゅっ、びゅっ、ぷびゅっ…
結合部分を通して、大量の液体が飛び出す。
「…これが郁未さんのなんですね」
栞は呆然とした声で言う。
「あー…あっ…はぁ…うん…」
「とても…熱いです」
欲望だけを凝縮したような、薄い半透明の白濁液が栞の中に射出されていた。もちろん子供が出来る性質の物ではないが、郁未はこの上ない愛の交歓を感じていつまでも栞と一緒につながっていた…
(11/10の続きです)
「ん…」
雅史はうっすらと目を開けた。
「あ…あれ…?」
ベッドに寝ている感触。タオルケットに裸の身体が柔らかく撫でられる、少し不安を誘う感触。しかも視界に入ってくる天井の紋様は雅史が普段目にしている物と全く違う。妙にクラクラとしている頭の中が混乱で満ちていった。
「ええ…と…」
雅史は目をこすりながらゆっくりと身体を起こし…
「あっ!」
そして視界の中に入ってきた自分自身の肢体によって、一気に事態を思い出した。ここは浩之の部屋なのだ。
「………」
男友達の部屋の中にいて一糸たりとも身につけていない状態というのも恥ずかしい事この上なかったが、やはり最大の問題は雅史の体の変化にあった。脚の付け根になくてはならない男根が失われ、代わりに小学生のような無毛の秘裂がひっそりと佇んでいる。
悪い夢のように思えて仕方なかったが、夢であってもこれほど趣味の悪い状況になる事は滅多にないだろう。無意識の奥の奥まで探っても、ここまで倒錯した性癖は滅多に出てこないはずだ。
…逆に言うと、それだけこの雅史の体の異常は現実性を帯びているということになる。
キィ…
雅史はベッドのスプリングのかすかな音を立てながら、ゆっくりと立ち上がった。
「琴音ちゃん…?」
きょろきょろと周囲を見渡してつぶやく。だが、やはり琴音は姿を消していた。
ただし、琴音がこの部屋にいた痕跡はまだ残っている。雅史の秘裂の中にあるぬるぬるとした感触として…
「…あ…!」
そこに至って、雅史は自分の服が全て消えている事にやっと気づいた。
(帰れない…)
雅史は顔を青ざめさせる。服は最悪浩之の物を無断で借りてしまう事もできるかもしれないが、ズボンのポケットに入っていた家のカギはどうしようもない。タイミングの悪いことに、今佐藤家には誰もいないのだ。両親は父親の知り合いの家のパーティに行っているし、姉の千絵美はもう出産を終えて佐藤家から嫁ぎ先に帰っている。
「………」
雅史は憂鬱を顔中に映す。
しかしそうしてばかりもいられないと思ったのか、ぎごちない足取りでベッドを降り、浩之の机の上に載っているティッシュボックスに向かって歩いていった…
とんっ…とん…
雅史はビクビクしながら階段を下りていく。
浩之の部屋にいる時は気づかなかったが、1階の方からはどこからともなく妖しげな声が響いてきていた。それも一箇所からではない。少なく見積もっても三箇所、ひょっとしたらもっと多いかもしれない。
そのどれも、あのパーティに出席していた人間の声だった。雅史が普段知っている彼女たちの声とはあまりに違っていたが、やはり声質自体が変わるわけではないし、誰が声を出しているのくらいかは分かる。
すすり泣くような、甘えるような、苦しがっているような、悦んでいるような…そんな声だった。琴音のあの様子を見ていれば、何が起こっているか想像することはそう難しくない。そして、その声がいつ自分に近づいてきて、琴音の時と同じ目に遭わされるか分からないのだ。
かと言って持ち去られた自分の服を取り返さなくては動くことは出来ない。この状況を見た後に、浩之の部屋に入って一晩中怯えている気にはとてもなれなかった。浩之の部屋にはカギもついていないし、この家の中でも誰かがやってくる危険性が高い場所であるように思える。
もちろんどこが安全なのかはさっぱり分からなかったが…とにかく、雅史は琴音を見つけだして何としても服を返してもらう事だけを考えていた。今は浩之の洋服ダンスから持ってきたトランクスとパジャマを着ている。長身の浩之の服は雅史には少々大きすぎたが、この際贅沢は言っていられない。
とん…
雅史はやっと階段を下りきる。そうすると、家中から響いてくる妖艶な声の合唱はますます大きく聞こえてくるようになった。いつどこから正気を失った女の子に飛びかかられるか分かったものではない。雅史はよほど玄関から逃げてしまいたくなったが、12月の末にパジャマだけで一晩を過ごすわけにもいかないだろう。
ほとんど決死の覚悟を決めて、雅史はそろそろと廊下を歩いていく。
リビングに通ずるドアの向こうは、沈黙していた。これだけ声が反響しているとどこから聞こえてきているのかもわかりにくいが、少なくともドアを開けた向こうでいきなり…ということはなさそうだ。
かちゃ…
雅史はドアのノブをそっと引いて、部屋の中に入っていこうとする。
………ぷしゅーっ!!
「わっ!?」
その瞬間、スプレーか何かを噴射するような音が突然響いてきた。雅史は慌てて顔を引っ込める。
「うっ…げほっ…けほぉっ…!」
雅史は何回かせき込んでから、目に少し涙を浮かべつつドアの向こうをのぞきこんだ。息は止めている。
すると、魚をちょっと焦がしてしまったかのような煙がリビングに立ちこめているのが見えた。だが目にはあまり染みなかったし、見ている間にどんどんその煙は薄れていってしまう。まるで霧のようにあっさりとした煙だった。
「…あっ!」
そして視界がクリアになった瞬間、雅史は再び顔を引っ込めてドアを閉める。
その向こうには芹香がいたのだ。ちらりと見えただけだから精神状態がどうなのかは判断できなかったが、琴音以外の女の子には少しでも会いたくないと言うのが雅史の気持ちだった。
雅史はじっと耳をそばだてて芹香の反応をうかがうが、芹香は雅史の事を追ってくるような様子はなかった。ただ家中からの艶声が聞こえてくるばかりである。
「………」
頭の中では芹香が相談相手になってくれるかもしれないという思考がちらりとかすめたが、雅史は普段の芹香の様子を思ってそれを断念する。普段から要領を得ない人間が非常時に突然テキパキと状況判断してくれるなどとはとても思えなかった。
雅史はゆっくりと廊下を歩いていく。耳に聞こえてくる妖しい声達は、雅史が足を進めるごとに大きく聞こえるようになってきた。
「………?」
そしてリビングへのドアから進んできて、洗面所の近くまで来たところで雅史が怪訝そうな顔をする。
「……あ…あれっ…?」
その視線は洗面所のドアの方に向けられているわけでもなく、廊下の前や後ろに向けられているわけでもなく…雅史自身の身体に向いていた。
「んっ…んんっ…」
雅史がぐっと唇を結んで、胸の辺りを押さえる。
「……んぅっ…んんっ………んんんっ…!?」
だがその表情はどんどん弱々しい物になっていった。
…ぺたんっ。
雅史はその場で廊下にへたりこんでしまう。女の子座りの状態になってしまった雅史は…顔を真っ赤にしながら、自分の胸と股間を押さえていた。
「あっ…あっ…!」
切なそうな声を上げながら雅史は目を閉じ、ぷるぷると身体を震わせていた。突然雅史の身を襲った変化は、衝動の高まりだ。どんな衝動か、それはこの家の状態を見れば一目瞭然である。
何をきっかけとしたのか、それとも眠っていた物が目覚めただけか、雅史もまた家の中にいる少女達と同じような熱い感覚を身体の中にたぎらせ始めてしまったのだ…
「あ…ああっ…うううっ…」
雅史は手を、特に股間を押さえている方の手を、動かしそうになっては必死にとどめている。雅史が何をしそうになっているのかは明白だった。しかし雅史はそれを廊下の真中で行うという事に激しく羞恥を覚え、理性の限りを尽くして抵抗する。
「ひっ…あっ…んはっ…」
それは自分との戦いだったが、どうやら雅史にとってあまりに分が悪い戦いであるようだった。雅史はどんどん陥落に向かって攻め立てられていく。
「…あっ! 浩之ちゃんっ…!」
「…え…?」
そこへ、間近から大きな声が響いてきた。
「あかり…ここすっげー濡れてるぜ…?」
「ひ、浩之ちゃんのが…浩之ちゃんのが欲しいからっ…だから…!」
「だから、オナニーしてたんだな」
「う、うんっ、そう…そうっ…」
臆面もないあかりの声。
「よし…こっちに尻向けろよ…」
「うんっ…」
洗面所の中だった。誰もいないように思われた洗面所の中に、実は浩之とあかりがいたようだ。なぜ声すら聞こえてこなかったかは…今の会話を聞けば大体想像がつく。
「うっ…あっ…はぁぁぁんっ…!! ひ、浩之ちゃんのっ…浩之ちゃんのが入ってくるぅっ…!」
「ぐちょぐちょだぞ…あかり」
「だ、だって…浩之ちゃんがっ」
「俺は何にもしてねーぞ。あかりが自分の指で濡れまくったんだろ」
露骨な会話と…粘膜が絡み合って聞こえる、ぐぢゅっぐぢゅっという大きな水音。パシッパシッという、肌と肌が叩きつけあう音。洗面所のドアが閉まったままでも、そこに展開されている状況はありありと想像できた。
「うっ…うくぅっ…」
その超近距離からの誘っているかのような行為に、雅史は自らの欲情も燃え上がらせてしまう。寸前まで追いつめられていた雅史は、もはや抵抗できなかった。
…にちゅっ。
「んぅぅっ!」
雅史がパジャマとトランクスの中に手を這い入れ、秘裂の中に指を入れる。
にちゅっ、ぬちゅ…ぬちゅ…
「うっ、ふうっ…あっ…」
本来ならペニスの根元となっているべき部分、今は性感を凝縮したような固い突起となっている部分を雅史は闇雲にこすり立てた。すでに分泌されていた愛液が絡み、はぜるような高い水音が立つ。たちまちの内に雅史は浩之のトランクスをぐっしょりと濡らしてしまったが、既に雅史はそんな事を気にしていられなかった。ただ、さっきまであかりが浩之に対して披露していたはずの自慰行為を追体験するかのように、ひたすら快感をむさぼり続けるだけである。だぶだぶのパジャマの袖から出した手で、少女の官能を好きなだけ引き出していくだけである。
「…佐藤君!」
「…!!?」
ぐいっ…
突然雅史の腰を何者かが後ろからつかんだ。雅史は跳ね上がりそうなほどにビクッと震え上がり、慌ててトランクスの中から手を出して後ろに顔を向ける。
「く…来栖川さん! こ、これはっ…これは違うんですっ…!」
「佐藤君…私も、もうガマンできなくなっているから…一緒に楽しみましょ…」
雅史の言葉をまるで聞かずに綾香が熱っぽい声で言う。
「あっ…あっ!」
そして綾香は雅史の体を前にぐぐっと押して、ムリヤリに四つん這いの姿勢にさせてしまった。それに続けて、ずりっとパジャマのズボンをトランクスと一緒に脱がせてしまう。
「佐藤君のココ…こんなに濡れて…」
「うっ…あっ…だ、だめですっ…触らないでくださいっ…!」
綾香のすらりと長い指が脚の間から見える雅史の恥丘をまさぐる。それに合わせて、くちゅくちゅという水っぽい音がしていく。雅史は濡れているのを見られると言うのがこれほどに恥ずかしい物だと初めて知ったが、濡れている所を触られて感じるのはもっと恥ずかしい事だと同時に思い知らされていた。
「もう、こんなに濡れているんだったら十分よね…」
「…えっ?」
雅史は綾香の言葉に不思議そうな顔をし…表情を凍り付かせる。
「はじめてじゃ、ないんでしょ…? 佐藤君」
「………く、来栖川さん…」
雅史に後ろを振り向く勇気はなかった。綾香が着ている物を脱いでいく音を、身体を震わせながら聞いていることしかできなかった。
「…いくわよ」
「や、やめてくださいっ…!?」
雅史はそう言ったが、ほぼ同時に何か熱くて固い物が太股の辺りに押し当てられるのがわかる。それはすぐに場所を移動して、雅史の割れ目の中にぬるっと侵入してきた。
「い、いやだぁぁっ…!?」
子供のような叫びを雅史が上げた瞬間、にゅるんという感触と共に体の中へ肉の棒が挿入される。
「くっ…佐藤君の中…きついっ…」
「あっ…あああーっ!」
雅史は廊下についてしまいそうなほど低く顔を下げ、ぶるぶると身体を震わせていた。綾香のそれは琴音のモノに比べてかなりサイズが大きい。入ってこられるだけで、身体が壊れてしまうのではないかという不安感を覚えるほどだった。
ぬちゅるっ、にちゅ…ぬちゅっ、にちゅ…
「ああっ…佐藤君の中、締まるっ…」
「く、来栖川さん…もっと…優しく動いてください…!」
綾香ががくがくと激しく腰を振り、雅史が辛そうな声を上げる。身体の形状だけでなく、行動のパターンや言葉までが逆転してしまったようだった。もっとも、それはほとんど違和感のないほどに二人にフィットしたものだったのだが…
ぬちゅっ、にちゅ…にちゅうっ…ぐちゅぐちゅっ!
「い、いやああっ…雅史君、すごい…すごすぎるよ…私出ちゃうっ…!」
綾香が顔をしかめて声をややかすれさせながら叫ぶ。しかし、雅史のヒップに叩きつけるようにしてズパンッ、ズパンッという激しい音を立てている腰の動きは止まっていなかった。
「あ…ああっ…来栖川…さん」
雅史はか細い声を出して、わなわなと身体を痙攣させる。今まさに洗面所の中でもあかりが体験しているであろうこと、自慰の直後の背後位がどれほどに被虐的な快感を煽るかを雅史は存分に体験させされていた。
「うっ…うっ…あ…あっ…いやああっ!?」
綾香がどこか悲痛にすら思える叫び声を上げて、雅史の中を思い切り深く突く。
「う…うううーっ…」
びゅぐっ、びゅぐるっ…びゅっ、びゅっ…びゅぷっ…
…ビクンッ…ビク、ビク…
「うっ…うあっ…」
雅史は綾香が濃厚な液体を吐き出すのとほぼ同時に、絶頂に達してしまった。自分の膣が震えて、綾香の肉棒を思い切り締め付けているのが分かる。絶頂に達したというのに新たな刺激が生まれてきて、雅史は全く休まることができなかった。
「う…うう…佐藤君の…すごかった」
綾香も目に涙を浮かべていた。身体の奥から大量の液体を吐き出すという感覚にまだ慣れていないのだろう。
「はぁっ…」
雅史はがくりと力つきて廊下の床に顔を伏せてしまった。もう、どうすればいいのか雅史には何もわからなかったのだ。
「ん…」
雅史はうっすらと目を開けた。
「あ…あれ…?」
ベッドに寝ている感触。タオルケットに裸の身体が柔らかく撫でられる、少し不安を誘う感触。しかも視界に入ってくる天井の紋様は雅史が普段目にしている物と全く違う。妙にクラクラとしている頭の中が混乱で満ちていった。
「ええ…と…」
雅史は目をこすりながらゆっくりと身体を起こし…
「あっ!」
そして視界の中に入ってきた自分自身の肢体によって、一気に事態を思い出した。ここは浩之の部屋なのだ。
「………」
男友達の部屋の中にいて一糸たりとも身につけていない状態というのも恥ずかしい事この上なかったが、やはり最大の問題は雅史の体の変化にあった。脚の付け根になくてはならない男根が失われ、代わりに小学生のような無毛の秘裂がひっそりと佇んでいる。
悪い夢のように思えて仕方なかったが、夢であってもこれほど趣味の悪い状況になる事は滅多にないだろう。無意識の奥の奥まで探っても、ここまで倒錯した性癖は滅多に出てこないはずだ。
…逆に言うと、それだけこの雅史の体の異常は現実性を帯びているということになる。
キィ…
雅史はベッドのスプリングのかすかな音を立てながら、ゆっくりと立ち上がった。
「琴音ちゃん…?」
きょろきょろと周囲を見渡してつぶやく。だが、やはり琴音は姿を消していた。
ただし、琴音がこの部屋にいた痕跡はまだ残っている。雅史の秘裂の中にあるぬるぬるとした感触として…
「…あ…!」
そこに至って、雅史は自分の服が全て消えている事にやっと気づいた。
(帰れない…)
雅史は顔を青ざめさせる。服は最悪浩之の物を無断で借りてしまう事もできるかもしれないが、ズボンのポケットに入っていた家のカギはどうしようもない。タイミングの悪いことに、今佐藤家には誰もいないのだ。両親は父親の知り合いの家のパーティに行っているし、姉の千絵美はもう出産を終えて佐藤家から嫁ぎ先に帰っている。
「………」
雅史は憂鬱を顔中に映す。
しかしそうしてばかりもいられないと思ったのか、ぎごちない足取りでベッドを降り、浩之の机の上に載っているティッシュボックスに向かって歩いていった…
とんっ…とん…
雅史はビクビクしながら階段を下りていく。
浩之の部屋にいる時は気づかなかったが、1階の方からはどこからともなく妖しげな声が響いてきていた。それも一箇所からではない。少なく見積もっても三箇所、ひょっとしたらもっと多いかもしれない。
そのどれも、あのパーティに出席していた人間の声だった。雅史が普段知っている彼女たちの声とはあまりに違っていたが、やはり声質自体が変わるわけではないし、誰が声を出しているのくらいかは分かる。
すすり泣くような、甘えるような、苦しがっているような、悦んでいるような…そんな声だった。琴音のあの様子を見ていれば、何が起こっているか想像することはそう難しくない。そして、その声がいつ自分に近づいてきて、琴音の時と同じ目に遭わされるか分からないのだ。
かと言って持ち去られた自分の服を取り返さなくては動くことは出来ない。この状況を見た後に、浩之の部屋に入って一晩中怯えている気にはとてもなれなかった。浩之の部屋にはカギもついていないし、この家の中でも誰かがやってくる危険性が高い場所であるように思える。
もちろんどこが安全なのかはさっぱり分からなかったが…とにかく、雅史は琴音を見つけだして何としても服を返してもらう事だけを考えていた。今は浩之の洋服ダンスから持ってきたトランクスとパジャマを着ている。長身の浩之の服は雅史には少々大きすぎたが、この際贅沢は言っていられない。
とん…
雅史はやっと階段を下りきる。そうすると、家中から響いてくる妖艶な声の合唱はますます大きく聞こえてくるようになった。いつどこから正気を失った女の子に飛びかかられるか分かったものではない。雅史はよほど玄関から逃げてしまいたくなったが、12月の末にパジャマだけで一晩を過ごすわけにもいかないだろう。
ほとんど決死の覚悟を決めて、雅史はそろそろと廊下を歩いていく。
リビングに通ずるドアの向こうは、沈黙していた。これだけ声が反響しているとどこから聞こえてきているのかもわかりにくいが、少なくともドアを開けた向こうでいきなり…ということはなさそうだ。
かちゃ…
雅史はドアのノブをそっと引いて、部屋の中に入っていこうとする。
………ぷしゅーっ!!
「わっ!?」
その瞬間、スプレーか何かを噴射するような音が突然響いてきた。雅史は慌てて顔を引っ込める。
「うっ…げほっ…けほぉっ…!」
雅史は何回かせき込んでから、目に少し涙を浮かべつつドアの向こうをのぞきこんだ。息は止めている。
すると、魚をちょっと焦がしてしまったかのような煙がリビングに立ちこめているのが見えた。だが目にはあまり染みなかったし、見ている間にどんどんその煙は薄れていってしまう。まるで霧のようにあっさりとした煙だった。
「…あっ!」
そして視界がクリアになった瞬間、雅史は再び顔を引っ込めてドアを閉める。
その向こうには芹香がいたのだ。ちらりと見えただけだから精神状態がどうなのかは判断できなかったが、琴音以外の女の子には少しでも会いたくないと言うのが雅史の気持ちだった。
雅史はじっと耳をそばだてて芹香の反応をうかがうが、芹香は雅史の事を追ってくるような様子はなかった。ただ家中からの艶声が聞こえてくるばかりである。
「………」
頭の中では芹香が相談相手になってくれるかもしれないという思考がちらりとかすめたが、雅史は普段の芹香の様子を思ってそれを断念する。普段から要領を得ない人間が非常時に突然テキパキと状況判断してくれるなどとはとても思えなかった。
雅史はゆっくりと廊下を歩いていく。耳に聞こえてくる妖しい声達は、雅史が足を進めるごとに大きく聞こえるようになってきた。
「………?」
そしてリビングへのドアから進んできて、洗面所の近くまで来たところで雅史が怪訝そうな顔をする。
「……あ…あれっ…?」
その視線は洗面所のドアの方に向けられているわけでもなく、廊下の前や後ろに向けられているわけでもなく…雅史自身の身体に向いていた。
「んっ…んんっ…」
雅史がぐっと唇を結んで、胸の辺りを押さえる。
「……んぅっ…んんっ………んんんっ…!?」
だがその表情はどんどん弱々しい物になっていった。
…ぺたんっ。
雅史はその場で廊下にへたりこんでしまう。女の子座りの状態になってしまった雅史は…顔を真っ赤にしながら、自分の胸と股間を押さえていた。
「あっ…あっ…!」
切なそうな声を上げながら雅史は目を閉じ、ぷるぷると身体を震わせていた。突然雅史の身を襲った変化は、衝動の高まりだ。どんな衝動か、それはこの家の状態を見れば一目瞭然である。
何をきっかけとしたのか、それとも眠っていた物が目覚めただけか、雅史もまた家の中にいる少女達と同じような熱い感覚を身体の中にたぎらせ始めてしまったのだ…
「あ…ああっ…うううっ…」
雅史は手を、特に股間を押さえている方の手を、動かしそうになっては必死にとどめている。雅史が何をしそうになっているのかは明白だった。しかし雅史はそれを廊下の真中で行うという事に激しく羞恥を覚え、理性の限りを尽くして抵抗する。
「ひっ…あっ…んはっ…」
それは自分との戦いだったが、どうやら雅史にとってあまりに分が悪い戦いであるようだった。雅史はどんどん陥落に向かって攻め立てられていく。
「…あっ! 浩之ちゃんっ…!」
「…え…?」
そこへ、間近から大きな声が響いてきた。
「あかり…ここすっげー濡れてるぜ…?」
「ひ、浩之ちゃんのが…浩之ちゃんのが欲しいからっ…だから…!」
「だから、オナニーしてたんだな」
「う、うんっ、そう…そうっ…」
臆面もないあかりの声。
「よし…こっちに尻向けろよ…」
「うんっ…」
洗面所の中だった。誰もいないように思われた洗面所の中に、実は浩之とあかりがいたようだ。なぜ声すら聞こえてこなかったかは…今の会話を聞けば大体想像がつく。
「うっ…あっ…はぁぁぁんっ…!! ひ、浩之ちゃんのっ…浩之ちゃんのが入ってくるぅっ…!」
「ぐちょぐちょだぞ…あかり」
「だ、だって…浩之ちゃんがっ」
「俺は何にもしてねーぞ。あかりが自分の指で濡れまくったんだろ」
露骨な会話と…粘膜が絡み合って聞こえる、ぐぢゅっぐぢゅっという大きな水音。パシッパシッという、肌と肌が叩きつけあう音。洗面所のドアが閉まったままでも、そこに展開されている状況はありありと想像できた。
「うっ…うくぅっ…」
その超近距離からの誘っているかのような行為に、雅史は自らの欲情も燃え上がらせてしまう。寸前まで追いつめられていた雅史は、もはや抵抗できなかった。
…にちゅっ。
「んぅぅっ!」
雅史がパジャマとトランクスの中に手を這い入れ、秘裂の中に指を入れる。
にちゅっ、ぬちゅ…ぬちゅ…
「うっ、ふうっ…あっ…」
本来ならペニスの根元となっているべき部分、今は性感を凝縮したような固い突起となっている部分を雅史は闇雲にこすり立てた。すでに分泌されていた愛液が絡み、はぜるような高い水音が立つ。たちまちの内に雅史は浩之のトランクスをぐっしょりと濡らしてしまったが、既に雅史はそんな事を気にしていられなかった。ただ、さっきまであかりが浩之に対して披露していたはずの自慰行為を追体験するかのように、ひたすら快感をむさぼり続けるだけである。だぶだぶのパジャマの袖から出した手で、少女の官能を好きなだけ引き出していくだけである。
「…佐藤君!」
「…!!?」
ぐいっ…
突然雅史の腰を何者かが後ろからつかんだ。雅史は跳ね上がりそうなほどにビクッと震え上がり、慌ててトランクスの中から手を出して後ろに顔を向ける。
「く…来栖川さん! こ、これはっ…これは違うんですっ…!」
「佐藤君…私も、もうガマンできなくなっているから…一緒に楽しみましょ…」
雅史の言葉をまるで聞かずに綾香が熱っぽい声で言う。
「あっ…あっ!」
そして綾香は雅史の体を前にぐぐっと押して、ムリヤリに四つん這いの姿勢にさせてしまった。それに続けて、ずりっとパジャマのズボンをトランクスと一緒に脱がせてしまう。
「佐藤君のココ…こんなに濡れて…」
「うっ…あっ…だ、だめですっ…触らないでくださいっ…!」
綾香のすらりと長い指が脚の間から見える雅史の恥丘をまさぐる。それに合わせて、くちゅくちゅという水っぽい音がしていく。雅史は濡れているのを見られると言うのがこれほどに恥ずかしい物だと初めて知ったが、濡れている所を触られて感じるのはもっと恥ずかしい事だと同時に思い知らされていた。
「もう、こんなに濡れているんだったら十分よね…」
「…えっ?」
雅史は綾香の言葉に不思議そうな顔をし…表情を凍り付かせる。
「はじめてじゃ、ないんでしょ…? 佐藤君」
「………く、来栖川さん…」
雅史に後ろを振り向く勇気はなかった。綾香が着ている物を脱いでいく音を、身体を震わせながら聞いていることしかできなかった。
「…いくわよ」
「や、やめてくださいっ…!?」
雅史はそう言ったが、ほぼ同時に何か熱くて固い物が太股の辺りに押し当てられるのがわかる。それはすぐに場所を移動して、雅史の割れ目の中にぬるっと侵入してきた。
「い、いやだぁぁっ…!?」
子供のような叫びを雅史が上げた瞬間、にゅるんという感触と共に体の中へ肉の棒が挿入される。
「くっ…佐藤君の中…きついっ…」
「あっ…あああーっ!」
雅史は廊下についてしまいそうなほど低く顔を下げ、ぶるぶると身体を震わせていた。綾香のそれは琴音のモノに比べてかなりサイズが大きい。入ってこられるだけで、身体が壊れてしまうのではないかという不安感を覚えるほどだった。
ぬちゅるっ、にちゅ…ぬちゅっ、にちゅ…
「ああっ…佐藤君の中、締まるっ…」
「く、来栖川さん…もっと…優しく動いてください…!」
綾香ががくがくと激しく腰を振り、雅史が辛そうな声を上げる。身体の形状だけでなく、行動のパターンや言葉までが逆転してしまったようだった。もっとも、それはほとんど違和感のないほどに二人にフィットしたものだったのだが…
ぬちゅっ、にちゅ…にちゅうっ…ぐちゅぐちゅっ!
「い、いやああっ…雅史君、すごい…すごすぎるよ…私出ちゃうっ…!」
綾香が顔をしかめて声をややかすれさせながら叫ぶ。しかし、雅史のヒップに叩きつけるようにしてズパンッ、ズパンッという激しい音を立てている腰の動きは止まっていなかった。
「あ…ああっ…来栖川…さん」
雅史はか細い声を出して、わなわなと身体を痙攣させる。今まさに洗面所の中でもあかりが体験しているであろうこと、自慰の直後の背後位がどれほどに被虐的な快感を煽るかを雅史は存分に体験させされていた。
「うっ…うっ…あ…あっ…いやああっ!?」
綾香がどこか悲痛にすら思える叫び声を上げて、雅史の中を思い切り深く突く。
「う…うううーっ…」
びゅぐっ、びゅぐるっ…びゅっ、びゅっ…びゅぷっ…
…ビクンッ…ビク、ビク…
「うっ…うあっ…」
雅史は綾香が濃厚な液体を吐き出すのとほぼ同時に、絶頂に達してしまった。自分の膣が震えて、綾香の肉棒を思い切り締め付けているのが分かる。絶頂に達したというのに新たな刺激が生まれてきて、雅史は全く休まることができなかった。
「う…うう…佐藤君の…すごかった」
綾香も目に涙を浮かべていた。身体の奥から大量の液体を吐き出すという感覚にまだ慣れていないのだろう。
「はぁっ…」
雅史はがくりと力つきて廊下の床に顔を伏せてしまった。もう、どうすればいいのか雅史には何もわからなかったのだ。
(久々に例のシリーズです。良く分からんという方は栞過去ログ辺りで6/19から見てみてください。この際タイトルでもつけますか。「-Kanon Parallel Story- 私立仁成女子学院」(笑))
「………香里…怖いよ」
「なんで…?」
「…だって」
名雪は力無く枕に横顔をうずめながら、遠い目をする。香里はその名雪のことを、思い詰めたような表情で見つめている。
二人とも、服を着ていなかった。名雪は自分のベッドの上で、運動選手としての引き締まりと普段のぼやっとした雰囲気の中間のような、詰まるところは普通の少女としての裸体を晒している。香里は名雪の上に裸でのしかかっている状態で、その股間からは…少女にあるまじき肉の棒が固く屹立している。
「全然初めてじゃないんでしょ? 彼といくらでもしてたんでしょ?」
香里は詰問するような口調で言うと、名雪の秘裂の間に指をつっこむ。
「あ…!」
ぐに、ぐに…
香里の指が、名雪の秘裂の中の敏感な部分を触り始めた。
「ほら、感じるでしょっ!?」
「か、香里っ…」
官能を熟知した同性の厳しい責め立てに、名雪はこわばった声を出す。
…ぷちゅっ。ぷちゅ…ちゅく
「もう濡れてきてるじゃない…」
「違うよ…香里、そうじゃないよ」
名雪は少し頬を赤く染めつつも、遠い目をしたままに言った。
「倉田さんとの選挙…香里なんだから、応援したいとも思うし、私がやれることなら協力したいけれど…」
「…名雪」
「やっぱり、怖いよっ…私、怖い…」
名雪はぎゅぅ…と目を閉じてしまった。
「来たんでしょ? 倉田の方の人間から、名雪に入って欲しいって話」
「………」
「わかるわよ…隠さなくても」
「香里…」
気負いを感じさせなくなった香里の声に少し安堵を覚えたのか、名雪が目を開ける。
「確かに、私も名雪に入って欲しいって思った事はあるわ。でも」
香里はぐっ、と体を倒して名雪の目の前まで顔を近づけた。
「やっぱりできない。名雪は危険に晒せない。これはあくまで私と名雪の間の、個人的な関係にしたいの」
「………」
「選挙の運動に関わってこなければ、名雪が危険になることはないわ。怖がらなくても大丈夫」
「…だけど」
「あとは…彼のこと?」
「……うん」
名雪は頭を少し動かしてうなずいた。
「相沢祐一君には悪いとは思っているけれど、私は名雪を取って行くわよ」
「でも香里、祐一が東京の方に帰っているときに、何も言わないでこんなことをするなんて…」
「名雪、私が好きよね?」
「うん…」
「私も名雪が好き。本当に好き。独り占めにしちゃいたい」
「………」
「その気持ちは変わらないし、名雪が欲しくてたまらないの」
香里が名雪の手をぱっとつかむ。
「あ」
「名雪、入れるわよ」
一度は冷静な物になっていた香里の声に、情熱的な響きが戻ってきていた。
そして、香里は名雪の返答を待たずに肉の棒の先端を名雪の秘裂の中へと割り込ませる。
「あ、香里っ…」
ぬちゅっ…ぬちゅ
「うん…とっても濡れてるわね…名雪の体も、私のこれをほしがっているのよね」
香里は軽く腰をグラインドさせながら言った。
「…私…」
「入れるわ」
…ずちゅぅ…
肉棒が押し出されると、名雪のヴァギナが大きな水音を立てて反応する。
「あっ…!」
「んん…名雪の中、すごい…」
「あ…香里っ…香里のがっ…」
名雪はうわずった声で言った。やはり遠い目をしたままだった瞳にさっと潤みが生まれる。焦点が定まらないその瞳は、一体何を見ているのか。
ずちゅっ、ぬちゅるっ、にちゅっ…
「うああっ…名雪っ…名雪の中、すっごいぬるぬるして、ぎゅうぎゅう締まるっ…」
「香里…強すぎるよっ…!」
「名雪も、いいんでしょ…!?」
ずちゅっずちゅっずちゅぅっ…
「…あっ…ああっ!」
その名雪の視線を、無理矢理自分に向かせようとしているかのように香里が激しい抽送を行う。だが幾多の少女を強姦に近いような形で犯してきた香里にとっては、それも普段と同じくらいの動きという事にしかならないだろう。
「くぅっ…名雪…名雪! 名雪っ!」
「ああっ…はああぁっ…!」
ずちゅっ、ずちゅっ!
「名雪…もっと私を感じて、私のこれを強く締め付けてっ!」
「か、香里のっ…ごりごり…当たってるっ…」
しかし名雪に対して呼びかける、深く求めるような声は普段の香里にはないものだった。香里は名雪の腰を強く抱きしめて、そこに思い切り自分自身を叩きつけるような勢いで腰を振る。
ぢゅぐ、ぢゅぐぅっ……!
「はぁっ…! はぁっ…!」
香里は息を荒くしながら、愛液に満ちた名雪の膣壁をえぐり続ける。そこがそれだけ濡れるようになったのも、香里の強いストロークを受け止められるほどにこなれているのも、恐らくは名雪と祐一が幾度となく交わった事によるものだろう。
ぢゅぐ、ちゅぐ、ぢゅぐぅ…
そこを自分の肉棒によって染め直そうとしているかのように、香里は熱っぽい動作で腰を激しく動かし続けていた。
「か、香里…私…もう…」
「名雪っ…!」
香里は名雪が弱々しく言うと、叫ぶような声で呼びかけた。
「私の物だからっ…私、独り占めにするからっ…! 名雪を独り占めにするからっ…名雪を私に物にするからっ…!!」
「…う…」
「考えないでっ! 相沢君のことなんか、もう考えないでっ! 私だけを見つめてっ!」
「………」
名雪の目からじわっと涙があふれてきていた。
「私の物っ…名雪、私の物よっ…!」
それにつられるかのように、香里も目から涙をにじませる。香里が涙をこぼしたのなど、何年ぶりのことだろうか。
「誓ってっ…私の物になるって、誓ってっ…!」
ぢゅぐ、ぢゅぐっ!
しかしそんな感慨を深くすることはせず、香里は腰を振りながら名雪に向かって叫び続けていた。
「………」
名雪の目から、どんどん涙があふれてくる。香里の目からも、少しずつではあったが耐えきれない涙がこぼれてくる。
「…うん」
だが名雪は涙をあふれさせたままに、首をはっきりと縦に振った。
「なるよ、私…香里だけの物に…」
「名雪っ」
「祐一には、どうやって謝ったらいいのかわからないけれど…」
「やめてっ…今、そんな事言わないでよ…名雪」
「ごめん…でも、やっぱりそう思うから…香里にも、私がそう思っていたってこと知って置いて欲しいから…」
「………」
「それでも、香里、いいの…? 私で」
「…もう訊かないで」
ぐぢゅぐぢゅっ!
「あっ…香里っ!」
「イッちゃいなさいっ…名雪、私ので思い切りイッて!」
「か、香里…あっ…あっ…あっ…ああーっ!」
名雪が高い声を上げ、同時に膣内がぎゅぎゅっと締まる。
ビクッ、ビクッ、ビク…ビク…!
「ううっ…名雪」
…びゅっ、びゅるっ、びゅるるっ!
香里は低い声でうめくと、名雪の中に思い切り白濁した半透明の液を放出していた。
「あ…はぁぁ…香里…」
ぴく…ぴくっ
びゅ、びゅ…
「名雪…名雪っ…私の…私の物よっ…」
香里が放出しながら体を倒し、名雪と汗ばんだ白い肌をぴったりと合わせる。
「うん…私…香里の物だよ」
「離さない…絶対離さないから…私は、名雪を好きなんだから…!」
深く繋がり合ったまま、香里は何度もその言葉を叫んでいた。
「………香里…怖いよ」
「なんで…?」
「…だって」
名雪は力無く枕に横顔をうずめながら、遠い目をする。香里はその名雪のことを、思い詰めたような表情で見つめている。
二人とも、服を着ていなかった。名雪は自分のベッドの上で、運動選手としての引き締まりと普段のぼやっとした雰囲気の中間のような、詰まるところは普通の少女としての裸体を晒している。香里は名雪の上に裸でのしかかっている状態で、その股間からは…少女にあるまじき肉の棒が固く屹立している。
「全然初めてじゃないんでしょ? 彼といくらでもしてたんでしょ?」
香里は詰問するような口調で言うと、名雪の秘裂の間に指をつっこむ。
「あ…!」
ぐに、ぐに…
香里の指が、名雪の秘裂の中の敏感な部分を触り始めた。
「ほら、感じるでしょっ!?」
「か、香里っ…」
官能を熟知した同性の厳しい責め立てに、名雪はこわばった声を出す。
…ぷちゅっ。ぷちゅ…ちゅく
「もう濡れてきてるじゃない…」
「違うよ…香里、そうじゃないよ」
名雪は少し頬を赤く染めつつも、遠い目をしたままに言った。
「倉田さんとの選挙…香里なんだから、応援したいとも思うし、私がやれることなら協力したいけれど…」
「…名雪」
「やっぱり、怖いよっ…私、怖い…」
名雪はぎゅぅ…と目を閉じてしまった。
「来たんでしょ? 倉田の方の人間から、名雪に入って欲しいって話」
「………」
「わかるわよ…隠さなくても」
「香里…」
気負いを感じさせなくなった香里の声に少し安堵を覚えたのか、名雪が目を開ける。
「確かに、私も名雪に入って欲しいって思った事はあるわ。でも」
香里はぐっ、と体を倒して名雪の目の前まで顔を近づけた。
「やっぱりできない。名雪は危険に晒せない。これはあくまで私と名雪の間の、個人的な関係にしたいの」
「………」
「選挙の運動に関わってこなければ、名雪が危険になることはないわ。怖がらなくても大丈夫」
「…だけど」
「あとは…彼のこと?」
「……うん」
名雪は頭を少し動かしてうなずいた。
「相沢祐一君には悪いとは思っているけれど、私は名雪を取って行くわよ」
「でも香里、祐一が東京の方に帰っているときに、何も言わないでこんなことをするなんて…」
「名雪、私が好きよね?」
「うん…」
「私も名雪が好き。本当に好き。独り占めにしちゃいたい」
「………」
「その気持ちは変わらないし、名雪が欲しくてたまらないの」
香里が名雪の手をぱっとつかむ。
「あ」
「名雪、入れるわよ」
一度は冷静な物になっていた香里の声に、情熱的な響きが戻ってきていた。
そして、香里は名雪の返答を待たずに肉の棒の先端を名雪の秘裂の中へと割り込ませる。
「あ、香里っ…」
ぬちゅっ…ぬちゅ
「うん…とっても濡れてるわね…名雪の体も、私のこれをほしがっているのよね」
香里は軽く腰をグラインドさせながら言った。
「…私…」
「入れるわ」
…ずちゅぅ…
肉棒が押し出されると、名雪のヴァギナが大きな水音を立てて反応する。
「あっ…!」
「んん…名雪の中、すごい…」
「あ…香里っ…香里のがっ…」
名雪はうわずった声で言った。やはり遠い目をしたままだった瞳にさっと潤みが生まれる。焦点が定まらないその瞳は、一体何を見ているのか。
ずちゅっ、ぬちゅるっ、にちゅっ…
「うああっ…名雪っ…名雪の中、すっごいぬるぬるして、ぎゅうぎゅう締まるっ…」
「香里…強すぎるよっ…!」
「名雪も、いいんでしょ…!?」
ずちゅっずちゅっずちゅぅっ…
「…あっ…ああっ!」
その名雪の視線を、無理矢理自分に向かせようとしているかのように香里が激しい抽送を行う。だが幾多の少女を強姦に近いような形で犯してきた香里にとっては、それも普段と同じくらいの動きという事にしかならないだろう。
「くぅっ…名雪…名雪! 名雪っ!」
「ああっ…はああぁっ…!」
ずちゅっ、ずちゅっ!
「名雪…もっと私を感じて、私のこれを強く締め付けてっ!」
「か、香里のっ…ごりごり…当たってるっ…」
しかし名雪に対して呼びかける、深く求めるような声は普段の香里にはないものだった。香里は名雪の腰を強く抱きしめて、そこに思い切り自分自身を叩きつけるような勢いで腰を振る。
ぢゅぐ、ぢゅぐぅっ……!
「はぁっ…! はぁっ…!」
香里は息を荒くしながら、愛液に満ちた名雪の膣壁をえぐり続ける。そこがそれだけ濡れるようになったのも、香里の強いストロークを受け止められるほどにこなれているのも、恐らくは名雪と祐一が幾度となく交わった事によるものだろう。
ぢゅぐ、ちゅぐ、ぢゅぐぅ…
そこを自分の肉棒によって染め直そうとしているかのように、香里は熱っぽい動作で腰を激しく動かし続けていた。
「か、香里…私…もう…」
「名雪っ…!」
香里は名雪が弱々しく言うと、叫ぶような声で呼びかけた。
「私の物だからっ…私、独り占めにするからっ…! 名雪を独り占めにするからっ…名雪を私に物にするからっ…!!」
「…う…」
「考えないでっ! 相沢君のことなんか、もう考えないでっ! 私だけを見つめてっ!」
「………」
名雪の目からじわっと涙があふれてきていた。
「私の物っ…名雪、私の物よっ…!」
それにつられるかのように、香里も目から涙をにじませる。香里が涙をこぼしたのなど、何年ぶりのことだろうか。
「誓ってっ…私の物になるって、誓ってっ…!」
ぢゅぐ、ぢゅぐっ!
しかしそんな感慨を深くすることはせず、香里は腰を振りながら名雪に向かって叫び続けていた。
「………」
名雪の目から、どんどん涙があふれてくる。香里の目からも、少しずつではあったが耐えきれない涙がこぼれてくる。
「…うん」
だが名雪は涙をあふれさせたままに、首をはっきりと縦に振った。
「なるよ、私…香里だけの物に…」
「名雪っ」
「祐一には、どうやって謝ったらいいのかわからないけれど…」
「やめてっ…今、そんな事言わないでよ…名雪」
「ごめん…でも、やっぱりそう思うから…香里にも、私がそう思っていたってこと知って置いて欲しいから…」
「………」
「それでも、香里、いいの…? 私で」
「…もう訊かないで」
ぐぢゅぐぢゅっ!
「あっ…香里っ!」
「イッちゃいなさいっ…名雪、私ので思い切りイッて!」
「か、香里…あっ…あっ…あっ…ああーっ!」
名雪が高い声を上げ、同時に膣内がぎゅぎゅっと締まる。
ビクッ、ビクッ、ビク…ビク…!
「ううっ…名雪」
…びゅっ、びゅるっ、びゅるるっ!
香里は低い声でうめくと、名雪の中に思い切り白濁した半透明の液を放出していた。
「あ…はぁぁ…香里…」
ぴく…ぴくっ
びゅ、びゅ…
「名雪…名雪っ…私の…私の物よっ…」
香里が放出しながら体を倒し、名雪と汗ばんだ白い肌をぴったりと合わせる。
「うん…私…香里の物だよ」
「離さない…絶対離さないから…私は、名雪を好きなんだから…!」
深く繋がり合ったまま、香里は何度もその言葉を叫んでいた。
(雅史登場率急上昇中)
「せんぱいっ…」
「こ…琴音ちゃんっ…」
ばふっ…
雅史の肩が、ベッドの布団の上に押しつけられる。
「佐藤先輩…もう…私…」
「お、落ち着いてよ、琴音ちゃん」
ぐいぐいと体を密着させてくる琴音の体を、雅史は何とかして押しのけようとした。薄紫色の下着だけになった琴音の肢体が押しつけられているのに、そのまま放っておくわけにもいかない。
「あ、あれ…?」
しかし、琴音の体は全く動かない。いくら上から体重を掛けられていると言っても、雅史と琴音の力の差は歴然としているはずなのに、雅史を押さえつけている琴音の体はびくともしなかった。
(あのお酒…)
雅史は自分の体が変調をきたしていることを、ようやく自覚し始めた。
「んっ…んんっ」
頬ずりしてくる琴音も、雅史自身も、頬がほんのりと赤く染まっている。それがアルコールによる物なのは間違いない。浩之の家でのクリスマス・パーティーということで、綾香がこっそり家から持ち出してきたという飲みかけの高い赤ワインをみんなで舐めるような量だけ飲んだのは確かだった。
しかし、それは雅史でも飲むことに躊躇をしないほどのごく少ない量のはずだし、その後雅史はずっとジュースしか飲んでいなかったのだが…
「ちょ、ちょっと琴音ちゃんっ! ここ、浩之の部屋だよっ…ちょっとっ…」
「先輩…」
琴音の手が、雅史のシャツのボタンをひとつずつ外していく。雅史は改めて琴音の体を押しのけようとするが、やはり琴音の体は動かない。雅史と同じ物を飲んだと言うのに、琴音の力は普段通り、あるいはそれ以上に強くなっているようだった。
ベージュ色のシャツをすっかり脱がしてしまうと、今度は琴音の手がランニングにかかる。
「琴音ちゃんっ…琴音ちゃん!」
雅史は何度も琴音に呼びかけたが、琴音は全く聞こえていない様子だった。
「…んんーっ」
そして、ランニングがめくりあげられて両脇から脱がされそうになる。雅史は顔をすっぽりと綿の生地で覆われて苦しげな声を出したが、琴音は何も気にしていない様子で片方ずつ雅史の腕を上げさせ、ランニングも脱がせてしまった。
「ダメっ…ダメだよっ…」
いくぶん雅史も小声になる。ここまで来ると、誰かに見とがめられた時の事が雅史も怖くなってきた。パーティでみんなが集まっていたリビングからは、ひとりまたひとりと人がいなくなっていったのだ。それが全員琴音のような状態になっていたとすれば、二階にある浩之の部屋に突然やってきたとしてもおかしくはない。
ぺろっ…
「あ…」
ぺろ…ぺろん…じゅうっ
「こ、琴音ちゃん、だめっ…だめだよっ…」
雅史の小さな乳首を、琴音の舌が転がす。
普段は意識もしないような場所なのに、いざ刺激されてみると意外なほどそこは敏感だった。そこを、琴音が少しだけ出した舌の先で幾度もつつき、転がしていく。雅史の体から、残っていた力が全て抜けていってしまうようだった。
「…はぁっ…」
数分間も二つの小さな突起を刺激されている間に、雅史の意識はまた混濁してきた。リビングでふらついた時に、琴音が介抱してくれると言った所までは記憶がある。そこから、琴音に手を引かれて歩いている間、雅史の記憶はほとんど飛んでいた。気づくと浩之の部屋のベッドの上で、突然琴音がのしかかってきたのだ。
かちゃ…かちゃ…
ベルトを外され、ジーンズが下げられていく音がどこか遠く聞こえる。きちんと足の先まで下ろされ、脱がされていっても雅史はもはや抵抗しなかった。霞んだ目で浩之の部屋の天井を見つめているだけである。
…ぐっ。
琴音が、雅史のブリーフをつかむ。
そして、ゴムが伸びそうな勢いでそれを下にずりずりと降ろしていった。それでも、やはり雅史は抵抗しない。ついにブリーフまで爪先から抜き取られ、靴下だけの姿になってしまっても天井をぼうっと見つめていた。
「…佐藤先輩…」
琴音はブラジャーとショーツをやや興奮気味の手つきで脱ぎ、雅史の体に迫る。
…ぬちゅ
「えっ…?」
その時、脚の付け根に走った未知の濡れた感触に、雅史の意識が現実に引き戻される。
ぬちゅ、ぬちゅ…ちゅく
「えっ…えっ!?」
雅史は、ありえない場所を触られている事にパニックになって自分の下半身に目を向けた。琴音が指を使って愛撫している所…そこにあるはずの、男としての性器がない。
ぬちゅっ、くちゅっ
本来ならペニスの根元に当たる部分、そこを琴音の指が直接触っていた。閉じた唇を誰かの指で開かれているような感触が、股間に生まれている。そして、その中のぬちゅぬちゅとした部分を指で愛撫されているのがはっきりとわかる。
「な、なんで…こんな」
雅史にも、それが女性器の形状であるという事はわかった。琴音と一度だけ性交した経験が雅史の中によみがえる。
その代わり、裸になった琴音の脚の付け根の部分は、かつて見たような女性器の形状をしていなかった。多少色白な男性器があって、思い切り勃起している。まるで、生殖器官の部分だけ琴音と雅史で入れ替わってしまったようだった。
ぐりゅっ…
「んうっ…!」
琴音が雅史の性器の一点を押し込んでくる。
ぐりゅ…くりゅっ、くりゅ…
「あっ…あああっ…」
今までのぼんやりした快感とは違う、目の覚めるような鋭い快感が雅史を襲った。ペニスの先を刺激されているような、それを凝縮したような快感だ。しかし、体の外にはっきり飛び出た部分を刺激されるのと、体の中の方にある器官を刺激されるのでは気分が違う。体の中に何かが溜まっていくような、不思議な快感だった。
ぬぢゅっ。
「んっ…くぅっ!」
琴音が指を一本、雅史の中に入れてくる。
「あっ…あ…」
雅史は、自分の中に何かが入ってくるという気持ちを、それを反射的に締め付けてしまうという気持ちを生まれて初めて思い知らされた。
ぬぢゅ、ぬぢゅ
その上に指を抜き差しされると、自分のそこが濡れているという事も自覚せざるを得ない。雅史は顔を真っ赤にしてしまった。こんな異常な状況下でも、恥ずかしさという感情を消し去る事はできなかったのだ。
ちゅぽっ。
「先輩…いきますよ…」
「えっ…」
指を抜いた琴音が言うと、雅史は小さく声を上げた。
ぐいっ。
「あっ」
琴音は、両腕で雅史の腰をつかむとやすやすと持ち上げてしまう。雅史の体は完全に弛緩しきっているのだから、持ち上げるには琴音自身の力しか使えないはずだ。それを簡単に持ち上げてしまうのだから、琴音の力が普段通りでない事は容易にわかる。
ぢゅる…
濡れた部分に、熱くて固い物が押しつけられた。
「せんぱいっ…」
ぐぐ…
「あっ…」
ぐぐっ…ぐぐぐ…
「うっ…あっ…琴音ちゃんっ…!!」
それは指とは比較にならないほど、大きくて熱を帯びていた。
「あっ…あああ…」
濡れそぼった部分を、琴音の肉棒が押し広げていく。雅史は体の中に違う物が入ってきているという感覚をこの上ないほど思い知らされていた。息が詰まるような、不快と快をごちゃ混ぜにしたような、狂おしい感覚が雅史の全身を満たす。
ずんっ。
「あうっ…」
「全部…入りました」
雅史にもそれはわかった。体の奥が固い物で衝かれたのだ。
「あっ…」
反射的に、雅史の体は目一杯に入ってきた肉棒を締め付けてしまう。痛みはなかったが、息苦しさに似た感覚はあった。
「動きます…ね」
ぢゅぐっ…ずぢゅるっ!
「あっ!」
琴音が一度腰を引いて、一気に突き出す。再び身体の奥が衝かれる。
ぢゅぐっ…ずぢゅるっ! ぢゅっ、ずぐぅっ! ずぐぅっ、ずぐっ!
「あっ…あーっ…はぁっ…はああぁっ…琴音ちゃんっ…!」
「せ、先輩の中…あたたかくて、ぬるぬるしていて…きついです…」
「こ、琴音ちゃんっ…琴音ちゃんっ…」
ずぐっ! ずっ!
雅史はもう止めて欲しいというつもりで琴音の名を呼んだのだが、何度も奥底を衝かれている間に雅史の中からこみ上げるような快感が生まれてきて、止めてという言葉は喉の奥にはさまったままになる。
ずぐっ、ずぐっ!
「あっ…ああーっ…琴音ちゃんーっ…!」
さっき性器の一点を触られた時とも違う、全身を段々と溶かされているような甘い感覚。ごりごりと性器の中をこする肉棒の荒々しい感触にも拘わらず、それが一番深い所を激しく叩く度に果実がはじけるような快感が生まれた。
「う…うう…」
「せんぱい…私、もう出ちゃいそうです…」
半泣きのような顔をしている雅史の顔を見つめながら、とろけきった顔で琴音が言う。
ずっ、ずっ…
「あぅっ…あぅっ!」
雅史は衝かれる度に、体が跳ね上げられる衝撃をそのまま感じさせるような声を出した。それでも、琴音は容赦なく動き続けてぐちょぐちょに濡れた雅史の中をえぐり続ける。
「先輩っ…でますっ!」
ずんっ!!
「あっ!」
雅史は一声叫んで、身を硬直させた。
びゅっ、びゅっ、びゅっ…
「ああっ…先輩…先輩の中に…いっぱい…」
びゅっ、びゅっ…
熱い液体が内部に吐き出される。それに灼かれるように、雅史の快感がじわりじわりと全身を満たしていった。
「はぁっ…あ…あ…」
琴音がゆっくりと腰を左右に振る。
びゅ…ぴゅっ
最後の一滴まで出そうな程の長い射出のあと、ようやく琴音は腰の動きを止めた。
「………」
雅史の意識を、巨大な高波が満たしていく。それがひとたび通り過ぎると、雅史の頭は真っ白になって、感じられるのは快感だけになってしまった。
ビクン、ビクン…
膣の部分が痙攣している。それが琴音の肉棒を締め付ける快感、琴音に組み敷かれている快感、精液に膣内を満たされた快感、犯されたという快感…それが全てストレートに雅史の体を満たす。
ビクッ…ビク…
「んぅぅんっ…んっ…先輩っ…良かったです…」
琴音の声も、もう雅史の耳には聞こえない。
そして、痙攣が鎮まった頃に雅史は完全に気絶してしまった。
同じ頃、リビングでは一人になってしまった芹香がいた。
「………」
ソファに小さく座りながら、困り顔でピーナツをつまんでいる。
いつもの魔術師ルックは、どうやらパーティの余興のためだけの物でもないようだった。
「せんぱいっ…」
「こ…琴音ちゃんっ…」
ばふっ…
雅史の肩が、ベッドの布団の上に押しつけられる。
「佐藤先輩…もう…私…」
「お、落ち着いてよ、琴音ちゃん」
ぐいぐいと体を密着させてくる琴音の体を、雅史は何とかして押しのけようとした。薄紫色の下着だけになった琴音の肢体が押しつけられているのに、そのまま放っておくわけにもいかない。
「あ、あれ…?」
しかし、琴音の体は全く動かない。いくら上から体重を掛けられていると言っても、雅史と琴音の力の差は歴然としているはずなのに、雅史を押さえつけている琴音の体はびくともしなかった。
(あのお酒…)
雅史は自分の体が変調をきたしていることを、ようやく自覚し始めた。
「んっ…んんっ」
頬ずりしてくる琴音も、雅史自身も、頬がほんのりと赤く染まっている。それがアルコールによる物なのは間違いない。浩之の家でのクリスマス・パーティーということで、綾香がこっそり家から持ち出してきたという飲みかけの高い赤ワインをみんなで舐めるような量だけ飲んだのは確かだった。
しかし、それは雅史でも飲むことに躊躇をしないほどのごく少ない量のはずだし、その後雅史はずっとジュースしか飲んでいなかったのだが…
「ちょ、ちょっと琴音ちゃんっ! ここ、浩之の部屋だよっ…ちょっとっ…」
「先輩…」
琴音の手が、雅史のシャツのボタンをひとつずつ外していく。雅史は改めて琴音の体を押しのけようとするが、やはり琴音の体は動かない。雅史と同じ物を飲んだと言うのに、琴音の力は普段通り、あるいはそれ以上に強くなっているようだった。
ベージュ色のシャツをすっかり脱がしてしまうと、今度は琴音の手がランニングにかかる。
「琴音ちゃんっ…琴音ちゃん!」
雅史は何度も琴音に呼びかけたが、琴音は全く聞こえていない様子だった。
「…んんーっ」
そして、ランニングがめくりあげられて両脇から脱がされそうになる。雅史は顔をすっぽりと綿の生地で覆われて苦しげな声を出したが、琴音は何も気にしていない様子で片方ずつ雅史の腕を上げさせ、ランニングも脱がせてしまった。
「ダメっ…ダメだよっ…」
いくぶん雅史も小声になる。ここまで来ると、誰かに見とがめられた時の事が雅史も怖くなってきた。パーティでみんなが集まっていたリビングからは、ひとりまたひとりと人がいなくなっていったのだ。それが全員琴音のような状態になっていたとすれば、二階にある浩之の部屋に突然やってきたとしてもおかしくはない。
ぺろっ…
「あ…」
ぺろ…ぺろん…じゅうっ
「こ、琴音ちゃん、だめっ…だめだよっ…」
雅史の小さな乳首を、琴音の舌が転がす。
普段は意識もしないような場所なのに、いざ刺激されてみると意外なほどそこは敏感だった。そこを、琴音が少しだけ出した舌の先で幾度もつつき、転がしていく。雅史の体から、残っていた力が全て抜けていってしまうようだった。
「…はぁっ…」
数分間も二つの小さな突起を刺激されている間に、雅史の意識はまた混濁してきた。リビングでふらついた時に、琴音が介抱してくれると言った所までは記憶がある。そこから、琴音に手を引かれて歩いている間、雅史の記憶はほとんど飛んでいた。気づくと浩之の部屋のベッドの上で、突然琴音がのしかかってきたのだ。
かちゃ…かちゃ…
ベルトを外され、ジーンズが下げられていく音がどこか遠く聞こえる。きちんと足の先まで下ろされ、脱がされていっても雅史はもはや抵抗しなかった。霞んだ目で浩之の部屋の天井を見つめているだけである。
…ぐっ。
琴音が、雅史のブリーフをつかむ。
そして、ゴムが伸びそうな勢いでそれを下にずりずりと降ろしていった。それでも、やはり雅史は抵抗しない。ついにブリーフまで爪先から抜き取られ、靴下だけの姿になってしまっても天井をぼうっと見つめていた。
「…佐藤先輩…」
琴音はブラジャーとショーツをやや興奮気味の手つきで脱ぎ、雅史の体に迫る。
…ぬちゅ
「えっ…?」
その時、脚の付け根に走った未知の濡れた感触に、雅史の意識が現実に引き戻される。
ぬちゅ、ぬちゅ…ちゅく
「えっ…えっ!?」
雅史は、ありえない場所を触られている事にパニックになって自分の下半身に目を向けた。琴音が指を使って愛撫している所…そこにあるはずの、男としての性器がない。
ぬちゅっ、くちゅっ
本来ならペニスの根元に当たる部分、そこを琴音の指が直接触っていた。閉じた唇を誰かの指で開かれているような感触が、股間に生まれている。そして、その中のぬちゅぬちゅとした部分を指で愛撫されているのがはっきりとわかる。
「な、なんで…こんな」
雅史にも、それが女性器の形状であるという事はわかった。琴音と一度だけ性交した経験が雅史の中によみがえる。
その代わり、裸になった琴音の脚の付け根の部分は、かつて見たような女性器の形状をしていなかった。多少色白な男性器があって、思い切り勃起している。まるで、生殖器官の部分だけ琴音と雅史で入れ替わってしまったようだった。
ぐりゅっ…
「んうっ…!」
琴音が雅史の性器の一点を押し込んでくる。
ぐりゅ…くりゅっ、くりゅ…
「あっ…あああっ…」
今までのぼんやりした快感とは違う、目の覚めるような鋭い快感が雅史を襲った。ペニスの先を刺激されているような、それを凝縮したような快感だ。しかし、体の外にはっきり飛び出た部分を刺激されるのと、体の中の方にある器官を刺激されるのでは気分が違う。体の中に何かが溜まっていくような、不思議な快感だった。
ぬぢゅっ。
「んっ…くぅっ!」
琴音が指を一本、雅史の中に入れてくる。
「あっ…あ…」
雅史は、自分の中に何かが入ってくるという気持ちを、それを反射的に締め付けてしまうという気持ちを生まれて初めて思い知らされた。
ぬぢゅ、ぬぢゅ
その上に指を抜き差しされると、自分のそこが濡れているという事も自覚せざるを得ない。雅史は顔を真っ赤にしてしまった。こんな異常な状況下でも、恥ずかしさという感情を消し去る事はできなかったのだ。
ちゅぽっ。
「先輩…いきますよ…」
「えっ…」
指を抜いた琴音が言うと、雅史は小さく声を上げた。
ぐいっ。
「あっ」
琴音は、両腕で雅史の腰をつかむとやすやすと持ち上げてしまう。雅史の体は完全に弛緩しきっているのだから、持ち上げるには琴音自身の力しか使えないはずだ。それを簡単に持ち上げてしまうのだから、琴音の力が普段通りでない事は容易にわかる。
ぢゅる…
濡れた部分に、熱くて固い物が押しつけられた。
「せんぱいっ…」
ぐぐ…
「あっ…」
ぐぐっ…ぐぐぐ…
「うっ…あっ…琴音ちゃんっ…!!」
それは指とは比較にならないほど、大きくて熱を帯びていた。
「あっ…あああ…」
濡れそぼった部分を、琴音の肉棒が押し広げていく。雅史は体の中に違う物が入ってきているという感覚をこの上ないほど思い知らされていた。息が詰まるような、不快と快をごちゃ混ぜにしたような、狂おしい感覚が雅史の全身を満たす。
ずんっ。
「あうっ…」
「全部…入りました」
雅史にもそれはわかった。体の奥が固い物で衝かれたのだ。
「あっ…」
反射的に、雅史の体は目一杯に入ってきた肉棒を締め付けてしまう。痛みはなかったが、息苦しさに似た感覚はあった。
「動きます…ね」
ぢゅぐっ…ずぢゅるっ!
「あっ!」
琴音が一度腰を引いて、一気に突き出す。再び身体の奥が衝かれる。
ぢゅぐっ…ずぢゅるっ! ぢゅっ、ずぐぅっ! ずぐぅっ、ずぐっ!
「あっ…あーっ…はぁっ…はああぁっ…琴音ちゃんっ…!」
「せ、先輩の中…あたたかくて、ぬるぬるしていて…きついです…」
「こ、琴音ちゃんっ…琴音ちゃんっ…」
ずぐっ! ずっ!
雅史はもう止めて欲しいというつもりで琴音の名を呼んだのだが、何度も奥底を衝かれている間に雅史の中からこみ上げるような快感が生まれてきて、止めてという言葉は喉の奥にはさまったままになる。
ずぐっ、ずぐっ!
「あっ…ああーっ…琴音ちゃんーっ…!」
さっき性器の一点を触られた時とも違う、全身を段々と溶かされているような甘い感覚。ごりごりと性器の中をこする肉棒の荒々しい感触にも拘わらず、それが一番深い所を激しく叩く度に果実がはじけるような快感が生まれた。
「う…うう…」
「せんぱい…私、もう出ちゃいそうです…」
半泣きのような顔をしている雅史の顔を見つめながら、とろけきった顔で琴音が言う。
ずっ、ずっ…
「あぅっ…あぅっ!」
雅史は衝かれる度に、体が跳ね上げられる衝撃をそのまま感じさせるような声を出した。それでも、琴音は容赦なく動き続けてぐちょぐちょに濡れた雅史の中をえぐり続ける。
「先輩っ…でますっ!」
ずんっ!!
「あっ!」
雅史は一声叫んで、身を硬直させた。
びゅっ、びゅっ、びゅっ…
「ああっ…先輩…先輩の中に…いっぱい…」
びゅっ、びゅっ…
熱い液体が内部に吐き出される。それに灼かれるように、雅史の快感がじわりじわりと全身を満たしていった。
「はぁっ…あ…あ…」
琴音がゆっくりと腰を左右に振る。
びゅ…ぴゅっ
最後の一滴まで出そうな程の長い射出のあと、ようやく琴音は腰の動きを止めた。
「………」
雅史の意識を、巨大な高波が満たしていく。それがひとたび通り過ぎると、雅史の頭は真っ白になって、感じられるのは快感だけになってしまった。
ビクン、ビクン…
膣の部分が痙攣している。それが琴音の肉棒を締め付ける快感、琴音に組み敷かれている快感、精液に膣内を満たされた快感、犯されたという快感…それが全てストレートに雅史の体を満たす。
ビクッ…ビク…
「んぅぅんっ…んっ…先輩っ…良かったです…」
琴音の声も、もう雅史の耳には聞こえない。
そして、痙攣が鎮まった頃に雅史は完全に気絶してしまった。
同じ頃、リビングでは一人になってしまった芹香がいた。
「………」
ソファに小さく座りながら、困り顔でピーナツをつまんでいる。
いつもの魔術師ルックは、どうやらパーティの余興のためだけの物でもないようだった。
ブ…ン
鈍いモーターのような音が収束し、セリオがゆっくりと目を開く。
「…おはよう、セリオ…気分はどう?」
「正常に起動しました」
「そう?」
「ええ」
セリオははきはきと答える。数秒前までは死んだように目を閉じて動かない状態だったのだから、少々奇妙な光景だった。ぴったりと手を体の脇につけて首だけを綾香の方に向けている様子は機械的だが、それでも容姿が完全に人間である以上、寝起きの状態が存在しないのが不自然に見えるのは否めない。
「綾香様、SEXをされるのですか?」
そして直接的に訊く。
確かに、休止状態の間に服が完全に剥ぎ取られていて、ベッドの上に上がってきた綾香も裸だったとなればそういう風に考えるのが自然かもしれない。綾香に求められて交わるのは、これが初めての事ではない。
「ん」
綾香は少しだけうなずいてそれを肯定した。
「はい」
セリオはうなずき返すと、全身を少しリラックスさせて体を開く。それでもまだ、セリオの肢体はかっちりとした機械的な印象を保持したままのものだったが…
しかし、綾香が下半身に近づいてくるのに合わせて視線を自分の下半身の方に向けた時、セリオはかすかに動揺を見せる。
「これは…?」
「ふふ、多分自己診断プログラムにも引っかからないんじゃないかしら」
「綾香様、これは…」
セリオは自分の下半身の、なだらかな恥丘の部分を食い入るように見つめていた。普段は滑らかなカーブの上にすっと細い筋が入っているだけのはずの所だ。
そこに、セリオの肌と同じ色をした肉の棒がにゅっと生えていた。
「………」
セリオは思わず、それに自分の指を添えて表面を撫で始める。セリオにとっては、そこは存在しないインターフェイスのはずなのだ。
「うっ…」
だが、セリオは小さくうめいて手をそこから離してしまった。
「感じる?」
「な、なぜ…」
セリオにとって、自分の体から生えているものであっても自分のプログラムが認識できない物は存在していないに等しいものである。ところが、今セリオの股間から生えた肉棒はプログラムが認識しないにも拘わらず、触った時にセリオの快感中枢を刺激してきたのだ。
「やっぱり、完全に隠し機能みたい。その方が面白そうだけど…」
綾香の目が妖しく輝いた。そして、綾香は顔をセリオの脚の間に突っ込んでくる。
「………」
太股に触れる綾香のさらっとした髪の感触は、前にも感じた事があるものである。しかしセリオは、その細やかな感触を妙に敏感に感じ取ってしまっていた。ただ髪が脚に触れているだけのはずなのに、快感中枢がピクリと反応してしまう。
「いくわよ…」
綾香がセリオの股間の前でつぶやいた。
…はむっ…
「………!」
綾香の唇に肉棒がはさみこまれると、セリオの体に電撃のような快感が走る。
「んーっ…んんー」
ぬぷ、ぬぷと唇を使って上下に肉棒がゆっくりとしごかれる。そうしながら、綾香は上目を使ってセリオの反応をじっと見ていた。前髪に隠れかけた綾香の瞳が、興味津々にセリオの表情の変化をうかがう。
口一杯に肉棒をくわえこんだ綾香の顔は、いたずらっぽそうな調子も残していたが非常に誘惑的だった。その表情が、その瞳に見つめられることが、セリオの快感中枢をさらに動かす。無感情であるはずのセリオが、綾香の淫乱な様子を見ていることでなぜか震えるような物を感じてしまう。
カチ。
ヴィーン…
「………」
その時、綾香の体の方からセリオにも聞き覚えのある振動音が響き始める。セリオの記憶しているデータによれば、それはピンク色をした扁平な形のローターであるはずだった。前に、何度か使われた事がある。色々な所に当てられた事も、中に挿入されたこともある。
しかし、今のセリオはその振動に若干の不安を覚えざるを得ない。
ヴィーン…
振動音が近づいていく流。果たして、綾香が体の下の方から持ち出してきたものはセリオの知ったローターだった。綾香はそれを自分の頬の横の辺りまで持ってきて、セリオに存在を見せつける。
ぬぷ、ぬぷ…
そして綾香は肉棒を唇でしごく動きを再開させながら、ローターを肉棒の根元の辺りに近づけていった。
ヴィー…ぶ…ぶぶぶ…ぶぶ…
「あ…ああ…!」
ローターが肉棒にあてがわれると、振動音が少し低くなる。それと同時に、セリオの体を快感が突き抜ける。
ぶぶぶ…ぶぶ…ぶぶぶぶ…
「く…う…ううっ…」
セリオが声を漏らすなど、滅多にない事だ。少々の苦痛程度では、表情一つ変えないセリオである。しかし舐められて敏感になった肉棒を刺激され、さらに秘裂の中に収まっているクリトリスにまで間接的に振動を与えられてはセリオもたまらないようだった。
もっとも、前にローターを使われた時はクリトリスに直接あてがわれてもセリオはほとんど無反応であったのだが…
綾香はセリオの反応に、満足そうな表情を浮かべる。そしてローターを移動させ、秘裂の中にぐりぐりと押し込んでいく。
ぬちっ。
セリオの入り口の部分は、とろんとした液体を垂らして侵入物を今か今かと待ちかまえているようにすら見えた。綾香はその入り口近くをローターで撫でてから、ずぷりと振動するローターを中に押し込んでいく。
「ああああっ…綾香様っ…!」
ヴヴヴヴ…ヴヴ…
粘っこい液体に満ちた膣壁にくるまれて、ローターの振動音はさらに低くくぐもった物になる。だが、音が低くなったという事はそれだけローターの振動がセリオの膣壁に直接響いているということだ。
すっぽりとローターをセリオの中に挿入してしまうと、綾香はくわえっぱなしにしていた肉棒の方に再び取りかかる。
ちろ、ちろ…
「あっ…ああ…」
しごくだけでなく、先に近い方を舌先で丁寧に舐め転がすとセリオが溶けてしまいそうな声を出した。普段の事務的で落ち着いた調子を完全に失ってしまっている。
ちろ、ちろ…
満面に笑みを湛えたまま、綾香は舌なめずりでもしているかのように真っ赤な舌を少しだけ出して小刻みに動かす。綾香自身は快楽をむさぼっているというわけではないのに、その表情はひどく淫らだった。
ヴヴヴ…
「んーっ…はああっ…!」
中からのローターと綾香のフェラチオ、二箇所の責め立てにセリオは完全に支配されてしまったようだった。
すりっ…すり…
「!!? 綾香様!?」
それに、さらに第三の刺激が加わろうとする。
ちゅく、ちゅく。
「そ、そこは…なぜ…」
セリオのヒップの奥のすぼまりを、綾香の指先が触っていた。さっきローターを入れるときに使った指らしく、ねとねとした液体で濡れている。その液体をまぶすように、綾香はそこを撫でていく。
「く…あ…ああ…!?」
ロボットである以上、そこはただの「飾り」の器官でしかない。そういうはずなのだが、セリオはそこを触られてくるうちに変な感覚が生まれてきたのを否定できなかった。快感中枢に近いのだが、少し違う。まるで第二の快感中枢が生まれて、それが第一の快感中枢に影響を与えているような感じだ。
ちろ、ちろ…
そうしながら、綾香はさらにセリオの肉棒を舐める。セリオの体の弛緩がさらに強まる。
…つぷ
「んはぁっ!?」
その弛緩が十分にまで達したと思った所で、綾香の指がセリオの窮屈な所に侵入した。
「あ…ああっ、ああ…!」
ぎゅうぎゅうと綾香の指が締め付けられる。その収縮を見極めながら、綾香は少しずつ指を動かす。
「あっ…綾香様…そ、そこは…」
そうするとセリオは切羽詰まった声を出した。だが、ロボットである以上やめてくれと言うことはない。そこを刺激されたからと言って、ロボットとしての機能に損傷が出るわけではないのだから…
くに、くに…
「う…ああ…ああ」
綾香のしなやかな指が煽るようにセリオの中を動く。前に入れられたローターの悩ましい快感と、肉棒を綾香が舐めるとろけるような快感が合わさって、そこに狂おしい指責めの快感が加わる。
「あ、綾香様…もう…私は…」
セリオの体の中に、何か強烈なエネルギーが溜め込まれるような感覚が生まれる。一瞬セリオはオーバーヒートしそうなのかと思ったが、そうではない。溜め込まれているのは、セリオの中に抑えておくことが出来なくなって爆発しそうになっている快感だ。
「う…うう」
体をよがらせながらセリオがか細い声を出す。普段は何の感慨も与えないセリオの声も、切なそうに息を吐き出す唇から高いトーンで生まれてくると実にいじらしく、色っぽい響きを持つ。
ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ…
ぐに、ぐにっ。
「あっ…はぁんっ…ああああああっ…!」
最後に、綾香が唇と指を思い切り動かしてセリオにとどめを刺した。ローターの振動に下支えされた快感が、一気にボーダーを越えて跳ね上がる。
どぴゅっ! びゅっ、びゅるっ、びゅるっ、びゅるるっ…
「あっ、あっ、あっ、あっ、ああーっ…」
「!!」
綾香の口の中に、あふれんばかりの白濁液が放出された。
びゅっ、びゅくっ、びゅぅっ、びゅ…
「あっ……あっ…ああぁ…」
脱力しきったセリオの声。
「…っは…」
綾香は口元からおびただしい白濁液を垂らし、顔のあちこちに白濁液の放射の直撃を受けた状態だった。途中で飲み込むのを諦めて口を離したが、速いペースの脈動から逃げる事はとてもできなかったのだ。
「あ、綾香様…申し訳有りません…」
「い、いいのいいの…少し量を増やしすぎちゃったかな…こんなに出るなんて思わなかった…」
「量を…?」
「関係ない関係ない。セリオが感じてる顔を見られたからいいわよ。やっぱり何をしても反応がないのより、こっちの方がずっと面白いし」
綾香は少し舌っ足らずな声で言いながらティッシュの箱を取ってきて、口元や顔をぬぐっていった。
「ふふ、まだこんなに立ってる…ローター入れっぱなしだからね…今度は、どうしよっか…」
そう言いながら、綾香はセリオの頬を撫でる。
「綾香様…」
セリオは戸惑いを浮かべた声を出しつつも、綾香の事を熱さを感じさせる目で見ていた。
鈍いモーターのような音が収束し、セリオがゆっくりと目を開く。
「…おはよう、セリオ…気分はどう?」
「正常に起動しました」
「そう?」
「ええ」
セリオははきはきと答える。数秒前までは死んだように目を閉じて動かない状態だったのだから、少々奇妙な光景だった。ぴったりと手を体の脇につけて首だけを綾香の方に向けている様子は機械的だが、それでも容姿が完全に人間である以上、寝起きの状態が存在しないのが不自然に見えるのは否めない。
「綾香様、SEXをされるのですか?」
そして直接的に訊く。
確かに、休止状態の間に服が完全に剥ぎ取られていて、ベッドの上に上がってきた綾香も裸だったとなればそういう風に考えるのが自然かもしれない。綾香に求められて交わるのは、これが初めての事ではない。
「ん」
綾香は少しだけうなずいてそれを肯定した。
「はい」
セリオはうなずき返すと、全身を少しリラックスさせて体を開く。それでもまだ、セリオの肢体はかっちりとした機械的な印象を保持したままのものだったが…
しかし、綾香が下半身に近づいてくるのに合わせて視線を自分の下半身の方に向けた時、セリオはかすかに動揺を見せる。
「これは…?」
「ふふ、多分自己診断プログラムにも引っかからないんじゃないかしら」
「綾香様、これは…」
セリオは自分の下半身の、なだらかな恥丘の部分を食い入るように見つめていた。普段は滑らかなカーブの上にすっと細い筋が入っているだけのはずの所だ。
そこに、セリオの肌と同じ色をした肉の棒がにゅっと生えていた。
「………」
セリオは思わず、それに自分の指を添えて表面を撫で始める。セリオにとっては、そこは存在しないインターフェイスのはずなのだ。
「うっ…」
だが、セリオは小さくうめいて手をそこから離してしまった。
「感じる?」
「な、なぜ…」
セリオにとって、自分の体から生えているものであっても自分のプログラムが認識できない物は存在していないに等しいものである。ところが、今セリオの股間から生えた肉棒はプログラムが認識しないにも拘わらず、触った時にセリオの快感中枢を刺激してきたのだ。
「やっぱり、完全に隠し機能みたい。その方が面白そうだけど…」
綾香の目が妖しく輝いた。そして、綾香は顔をセリオの脚の間に突っ込んでくる。
「………」
太股に触れる綾香のさらっとした髪の感触は、前にも感じた事があるものである。しかしセリオは、その細やかな感触を妙に敏感に感じ取ってしまっていた。ただ髪が脚に触れているだけのはずなのに、快感中枢がピクリと反応してしまう。
「いくわよ…」
綾香がセリオの股間の前でつぶやいた。
…はむっ…
「………!」
綾香の唇に肉棒がはさみこまれると、セリオの体に電撃のような快感が走る。
「んーっ…んんー」
ぬぷ、ぬぷと唇を使って上下に肉棒がゆっくりとしごかれる。そうしながら、綾香は上目を使ってセリオの反応をじっと見ていた。前髪に隠れかけた綾香の瞳が、興味津々にセリオの表情の変化をうかがう。
口一杯に肉棒をくわえこんだ綾香の顔は、いたずらっぽそうな調子も残していたが非常に誘惑的だった。その表情が、その瞳に見つめられることが、セリオの快感中枢をさらに動かす。無感情であるはずのセリオが、綾香の淫乱な様子を見ていることでなぜか震えるような物を感じてしまう。
カチ。
ヴィーン…
「………」
その時、綾香の体の方からセリオにも聞き覚えのある振動音が響き始める。セリオの記憶しているデータによれば、それはピンク色をした扁平な形のローターであるはずだった。前に、何度か使われた事がある。色々な所に当てられた事も、中に挿入されたこともある。
しかし、今のセリオはその振動に若干の不安を覚えざるを得ない。
ヴィーン…
振動音が近づいていく流。果たして、綾香が体の下の方から持ち出してきたものはセリオの知ったローターだった。綾香はそれを自分の頬の横の辺りまで持ってきて、セリオに存在を見せつける。
ぬぷ、ぬぷ…
そして綾香は肉棒を唇でしごく動きを再開させながら、ローターを肉棒の根元の辺りに近づけていった。
ヴィー…ぶ…ぶぶぶ…ぶぶ…
「あ…ああ…!」
ローターが肉棒にあてがわれると、振動音が少し低くなる。それと同時に、セリオの体を快感が突き抜ける。
ぶぶぶ…ぶぶ…ぶぶぶぶ…
「く…う…ううっ…」
セリオが声を漏らすなど、滅多にない事だ。少々の苦痛程度では、表情一つ変えないセリオである。しかし舐められて敏感になった肉棒を刺激され、さらに秘裂の中に収まっているクリトリスにまで間接的に振動を与えられてはセリオもたまらないようだった。
もっとも、前にローターを使われた時はクリトリスに直接あてがわれてもセリオはほとんど無反応であったのだが…
綾香はセリオの反応に、満足そうな表情を浮かべる。そしてローターを移動させ、秘裂の中にぐりぐりと押し込んでいく。
ぬちっ。
セリオの入り口の部分は、とろんとした液体を垂らして侵入物を今か今かと待ちかまえているようにすら見えた。綾香はその入り口近くをローターで撫でてから、ずぷりと振動するローターを中に押し込んでいく。
「ああああっ…綾香様っ…!」
ヴヴヴヴ…ヴヴ…
粘っこい液体に満ちた膣壁にくるまれて、ローターの振動音はさらに低くくぐもった物になる。だが、音が低くなったという事はそれだけローターの振動がセリオの膣壁に直接響いているということだ。
すっぽりとローターをセリオの中に挿入してしまうと、綾香はくわえっぱなしにしていた肉棒の方に再び取りかかる。
ちろ、ちろ…
「あっ…ああ…」
しごくだけでなく、先に近い方を舌先で丁寧に舐め転がすとセリオが溶けてしまいそうな声を出した。普段の事務的で落ち着いた調子を完全に失ってしまっている。
ちろ、ちろ…
満面に笑みを湛えたまま、綾香は舌なめずりでもしているかのように真っ赤な舌を少しだけ出して小刻みに動かす。綾香自身は快楽をむさぼっているというわけではないのに、その表情はひどく淫らだった。
ヴヴヴ…
「んーっ…はああっ…!」
中からのローターと綾香のフェラチオ、二箇所の責め立てにセリオは完全に支配されてしまったようだった。
すりっ…すり…
「!!? 綾香様!?」
それに、さらに第三の刺激が加わろうとする。
ちゅく、ちゅく。
「そ、そこは…なぜ…」
セリオのヒップの奥のすぼまりを、綾香の指先が触っていた。さっきローターを入れるときに使った指らしく、ねとねとした液体で濡れている。その液体をまぶすように、綾香はそこを撫でていく。
「く…あ…ああ…!?」
ロボットである以上、そこはただの「飾り」の器官でしかない。そういうはずなのだが、セリオはそこを触られてくるうちに変な感覚が生まれてきたのを否定できなかった。快感中枢に近いのだが、少し違う。まるで第二の快感中枢が生まれて、それが第一の快感中枢に影響を与えているような感じだ。
ちろ、ちろ…
そうしながら、綾香はさらにセリオの肉棒を舐める。セリオの体の弛緩がさらに強まる。
…つぷ
「んはぁっ!?」
その弛緩が十分にまで達したと思った所で、綾香の指がセリオの窮屈な所に侵入した。
「あ…ああっ、ああ…!」
ぎゅうぎゅうと綾香の指が締め付けられる。その収縮を見極めながら、綾香は少しずつ指を動かす。
「あっ…綾香様…そ、そこは…」
そうするとセリオは切羽詰まった声を出した。だが、ロボットである以上やめてくれと言うことはない。そこを刺激されたからと言って、ロボットとしての機能に損傷が出るわけではないのだから…
くに、くに…
「う…ああ…ああ」
綾香のしなやかな指が煽るようにセリオの中を動く。前に入れられたローターの悩ましい快感と、肉棒を綾香が舐めるとろけるような快感が合わさって、そこに狂おしい指責めの快感が加わる。
「あ、綾香様…もう…私は…」
セリオの体の中に、何か強烈なエネルギーが溜め込まれるような感覚が生まれる。一瞬セリオはオーバーヒートしそうなのかと思ったが、そうではない。溜め込まれているのは、セリオの中に抑えておくことが出来なくなって爆発しそうになっている快感だ。
「う…うう」
体をよがらせながらセリオがか細い声を出す。普段は何の感慨も与えないセリオの声も、切なそうに息を吐き出す唇から高いトーンで生まれてくると実にいじらしく、色っぽい響きを持つ。
ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅ…
ぐに、ぐにっ。
「あっ…はぁんっ…ああああああっ…!」
最後に、綾香が唇と指を思い切り動かしてセリオにとどめを刺した。ローターの振動に下支えされた快感が、一気にボーダーを越えて跳ね上がる。
どぴゅっ! びゅっ、びゅるっ、びゅるっ、びゅるるっ…
「あっ、あっ、あっ、あっ、ああーっ…」
「!!」
綾香の口の中に、あふれんばかりの白濁液が放出された。
びゅっ、びゅくっ、びゅぅっ、びゅ…
「あっ……あっ…ああぁ…」
脱力しきったセリオの声。
「…っは…」
綾香は口元からおびただしい白濁液を垂らし、顔のあちこちに白濁液の放射の直撃を受けた状態だった。途中で飲み込むのを諦めて口を離したが、速いペースの脈動から逃げる事はとてもできなかったのだ。
「あ、綾香様…申し訳有りません…」
「い、いいのいいの…少し量を増やしすぎちゃったかな…こんなに出るなんて思わなかった…」
「量を…?」
「関係ない関係ない。セリオが感じてる顔を見られたからいいわよ。やっぱり何をしても反応がないのより、こっちの方がずっと面白いし」
綾香は少し舌っ足らずな声で言いながらティッシュの箱を取ってきて、口元や顔をぬぐっていった。
「ふふ、まだこんなに立ってる…ローター入れっぱなしだからね…今度は、どうしよっか…」
そう言いながら、綾香はセリオの頬を撫でる。
「綾香様…」
セリオは戸惑いを浮かべた声を出しつつも、綾香の事を熱さを感じさせる目で見ていた。
「正直に言ってくれよ…!」
「い、いや! 来ないで!」
「そうなんだろっ…もう、ウソをつかないでくれよ!」
「ち、違うの…ただ、北川君とは普通の友達の関係でいたいと思ったから…だから…」
「俺も正直に言う」
北川は教室の隅で瞳を震わせる香里からきっかり30センチの所に立って、香里の目を見つめた。
「俺の考えている事は間違いないって思ったから…相沢に頼んで、水瀬に訊いてもらった。そして、俺自身も直接水瀬に訊いて、それを確認した」
「…え…」
「だから、もう隠さないでくれ、美坂」
「な、なんで…名雪が…」
「そうする事が、お前のためにもなると思ったと言っていたんだ」
「ぜ…絶対に…言わないって…約束して…信じていたのに…」
「水瀬も、相沢も、そしてもちろん俺も、真剣なんだ」
北川はじりっ、と上履きの先を擦らせてにじり寄る。
「だ、だって、そういうのって絶対に必要ってわけじゃあないでしょ? ましてや、私の場合…」
香里は顔をそらせて、不自然なほどに軽い口調で言う。
「そうやって否定的にばかり捉えていて…」
「べ、別に否定的になんてなってないわよ」
「だったら、なんで俺には…」
「普通の友達でいたいって思ったから…本当にそれだけ…」
「美坂、誤魔化してる…!」
ざっ。
「あ…」
北川が、香里の片手をぱっとつかんで自分の方に引き寄せた。香里の瞳が不安定に揺れて、北川の事を見つめる。
ぱさっ!
「!!」
そして、北川は空いた方の手でスカートの裾を跳ね上げると、そこに手を侵入させた。
「い、いや…!」
香里は叫びそうになったが、その声は途中で消え、両脚を固く閉じるだけにとどまる。香里は、何かを恐れているかのように周囲をきょろきょろと見回していた。誰かに見とがめられても明らかに被害者として見られるような状況にも拘わらず、だ。
素早く這い上がった北川の手が、香里の下着部分に到達する。
「!」
香里がぐっと表情を固くした。
しゅくっ、しゅくっ…
北川が下着の上からこすり始めると、小気味の良い摩擦音が立つ。香里の履いている下着は、やや大人びた高校生という普段の雰囲気に反して生地が厚めのブルマーだ。ナイロン製の平坦な生地は、北川の指の動きにぴったりと合わせた乾燥質の音を立てる。
「だ、だめ…そんな…したら…」
香里は腰を懸命に引くが、後ろが壁では動けない。壁にヒップの丸みを押しつけて、わずかによじらせるくらいの事しか出来なかった。
「あッ…あああぁッ…いやああっ!!」
やがて、香里が一声叫ぶ。同時に北川の指の先が何かの膨らみを捉えた。
「やっぱり…そうだったんだな…!」
しゅくしゅくっ…
北川は、その膨らみに沿ってさらに激しくブルマの生地をこすり立てる。その膨らみの大きさは、北川がこすり立てるほどに大きくなり、すぐに一点を中心としてテント状にブルマ全体を突き上げるまでになってきた。
ぐっ…
「ああああっ…だめ…」
こする動きを止めて、北川はつまむような指の形で膨らみの頂点を押さえる。そして、指でブルマの生地を押し込んでいくと、香里の股間に現れた棒状の器官を示唆する形状がはっきりと示された。
「美坂…」
「いや、言わないで…謝るからっ…だから、もうやめて…帰らせて…」
悲哀を込めて言う香里。だが北川はブルマのゴムの部分から手を入れると、片手だけでブルマをべろっと引きずり下ろした。
「いやああっ!」
ぷるんと震えて出てきた肉棒を手探りでつかむと、北川は手の平全体で包み込んだ小さな肉棒をぐにゅぐにゅと揉むようにまさぐる。固く、熱いながらも手の平に完全に収まってしまうサイズのそれは、北川の刺激によって少し大きさを増してきたようだった。
「お、お願い、もうこれ以上は誰にも言わないで。何でもするから」
「なんで、そこまで恥ずかしがるんだ…恥ずかしがる必要なんて、全然ない」
「だ、だって、そんな変な所を」
「俺は変だなんて思わない。誰かが変だって言うんなら、そいつを殴ってやる」
北川はさらにぐにゅぐにゅと揉んでいく。すると、肉棒の先端の方からはぬるぬるとした液体が出てきて北川の手の方に垂れてきた。北川はその粘りと滑りを利用して、さらにぐにゅ、ぐちゅ、ぐにゅるっと香里の肉棒を追いつめるように愛撫する。
「…北川君…」
香里の顔が、赤みを増してきていた。恥辱と悲哀だけではない、それ以上の何かを示す赤だ。目を濡らす涙液の理由も、肉棒の先端から垂れてきた液体の理由と恐らく同じだ。
「俺は美坂のこれを全然変だと思わない。好きだ」
「…でも」
「…証明する」
北川は、香里の手をずっとつかんでいた方の手を離し、スカートをまくり上げた。途中までずり下ろされた紺色のブルマが露わになり、そして若々しい太股の間から、北川の指がつまんでいる薄ピンク色の肉棒が露わになる。
先端のか細い先割れからは透明な雫が生まれていた。その雫は北川の愛撫によって肉棒全体に塗りつけられ、教室の中に一個だけ点けられた蛍光灯の光を少しだけ反射している。
「キレイだぞ」
「う…嘘よ」
「嘘なんかじゃない」
北川は二、三回肉棒をしごいてにちゃにちゃという音を立ててから、スカートのよりウェスト部分に近いところを持ち直して身を屈めていった。
それによって、北川は片手でスカートを完全にめくり上げたまま顔を香里の肉棒の近くに寄せていく。
「そ、そんなに見ないでっ…!」
「キレイだ。心配するな」
にちゃっ、にちゃっと北川はスナップを利かせた手の動きで香里の肉棒を責める。
「で、でも…きゃっ!!」
香里が、らしからぬ黄色い悲鳴を上げる。
「だ、だめ、そんな…汚い…!!」
北川の口が、香里の小さな肉棒をすっぽりとくわえこんでいた。香里は両手で顔を覆って、ウェーブした髪をぶんぶんと振りながら熱い息を漏らす。
ちゅぽ、ちゅぽっ。
「う…うふぅっ…」
指で幹をこすりながら先端を唇で小刻みにゆする程度の動きだったが、香里はこみあげる熱い物を隠すことはできないようだ。手と手の間から、籠もった熱い息が少しずつあふれていく。壁に押しつけた細い腰が、かくかくと頼りなく揺れ始める。膝が笑い、ともすれば崩れ落ちてしまいそうになる。
べろべろべろ…
「はぁっ…ああぁーっ」
舌が先割れに近い部分をこねくり回すと、香里は身体を前傾させてかん高い声を出した。手の平の中で低く反響した音が香里自身の顔をくすぐり、香里に自分の露骨な反応を思い知らせる。
「うう、出ちゃう…出ちゃう…北川君、許して…恥ずかしい…」
「………」
ちゅぽちゅぽ…ちゅぐぅっ
「い、いやいやっ、やめてっ! 本当に出ちゃうぅっ!!」
香里の言葉は逆効果のようだった。北川はここぞとばかりに大きく肉棒をくわえて、唾液や透明な雫が口元から垂れ落ちそうな勢いで唇と舌を使う。
「で、出ちゃう…北川君…私…」
ついに、香里の快感は一線を越え、後戻りできないゾーンにまで来てしまう。肉棒の根元から、熱い爆発がものすごい勢いでせりあがってくるのがわかった。
放出を北川の目で確認され、その上家に帰ることが出来ないほどにスカートを汚してしまうのを避けるには北川を信用するしかない。北川が口を離した瞬間、香里は北川の目の前で自分の着衣をドロドロに汚すしか選択肢はなくなるのだ。
「北川君…ごめんなさい…私の…離さないで…」
ぱんっ。
北川は香里の太股を軽く打つ。香里は一瞬全身をびくっとさせたが、北川がこれ以上ないほどに口を動かし始めたのを見て、北川の意を悟った。
「あぁっ…出ちゃう…!!」
…びゅくっ!
香里の肉棒が、サイズに見合わないほど強く脈動した。
びゅくっ、びゅくっ、びゅくっ。
細い管から、激しい勢いでどろっとした液体が飛び出してくる。
「あっ…あっ…ふああっ…」
一回の放出量が少ないせいか、香里の放出はかなり長く続いた。しかし、北川はそれをしっかりとくわえこんで、出された先から喉の奥に流し込んでいく。粘りはあったが、それほど臭気のない液体だった。それが香里のものだと思えば、全く気にせずに飲み込んでいくことができた。
「……んっ」
ようやく香里の放出が止まったところで、北川は最後に思い切り肉棒を吸い上げてから口を離す。
「あんっ…」
いつの間にか両手を顔から離していた香里は、甘い声を隠そうとはしなかった。
…ぱたっ。
北川はブルマを上げて、肉棒を中にしまってやる。唾液以外に、香里の着衣を汚しているものはなかった。そしてスカートを下ろしてやると、スカートに少しの皺が出来たのを除いて全ては元通りになっていた。
もちろん、香里の内面には大きな変化があったのだろうし、顔は未だに興奮気味で赤くなっていたが…
「…これで信用できるか?」
「…うん…すごい恥ずかしかった…けれど…」
香里がつぶやく。
「じゃあ、こないだのこと…」
「…うん。…いいわよ」
「そっか」
北川はうなずいて、行為の後を感じさせない爽やかな口調で言ってのけた。
「…じゃあ、今日は久しぶりに一緒に帰ってもいいんだな」
「…私も、そうしたいから」
「よし、どっか寄って帰るか」
「うん」
香里は、いつもの落ち着きとかすかな理知を湛えた表情で微笑んだ。
そして北川は、これ以上ないほど勃起してしまった己の逸物を、膣に相当する器官を香里が持っていない事が確認できてしまった今どう処理したものか悩みに悩んでいた。
くわえている間にこっそりと香里の秘部を指で探って目で確かめた結果、そこにあるのはただのひだひだだけで、何かが入っていくような穴など全くないのが分かったのだ。無論、香里の口に自分のペニスを押しつける勇気は北川にはなかった。
「い、いや! 来ないで!」
「そうなんだろっ…もう、ウソをつかないでくれよ!」
「ち、違うの…ただ、北川君とは普通の友達の関係でいたいと思ったから…だから…」
「俺も正直に言う」
北川は教室の隅で瞳を震わせる香里からきっかり30センチの所に立って、香里の目を見つめた。
「俺の考えている事は間違いないって思ったから…相沢に頼んで、水瀬に訊いてもらった。そして、俺自身も直接水瀬に訊いて、それを確認した」
「…え…」
「だから、もう隠さないでくれ、美坂」
「な、なんで…名雪が…」
「そうする事が、お前のためにもなると思ったと言っていたんだ」
「ぜ…絶対に…言わないって…約束して…信じていたのに…」
「水瀬も、相沢も、そしてもちろん俺も、真剣なんだ」
北川はじりっ、と上履きの先を擦らせてにじり寄る。
「だ、だって、そういうのって絶対に必要ってわけじゃあないでしょ? ましてや、私の場合…」
香里は顔をそらせて、不自然なほどに軽い口調で言う。
「そうやって否定的にばかり捉えていて…」
「べ、別に否定的になんてなってないわよ」
「だったら、なんで俺には…」
「普通の友達でいたいって思ったから…本当にそれだけ…」
「美坂、誤魔化してる…!」
ざっ。
「あ…」
北川が、香里の片手をぱっとつかんで自分の方に引き寄せた。香里の瞳が不安定に揺れて、北川の事を見つめる。
ぱさっ!
「!!」
そして、北川は空いた方の手でスカートの裾を跳ね上げると、そこに手を侵入させた。
「い、いや…!」
香里は叫びそうになったが、その声は途中で消え、両脚を固く閉じるだけにとどまる。香里は、何かを恐れているかのように周囲をきょろきょろと見回していた。誰かに見とがめられても明らかに被害者として見られるような状況にも拘わらず、だ。
素早く這い上がった北川の手が、香里の下着部分に到達する。
「!」
香里がぐっと表情を固くした。
しゅくっ、しゅくっ…
北川が下着の上からこすり始めると、小気味の良い摩擦音が立つ。香里の履いている下着は、やや大人びた高校生という普段の雰囲気に反して生地が厚めのブルマーだ。ナイロン製の平坦な生地は、北川の指の動きにぴったりと合わせた乾燥質の音を立てる。
「だ、だめ…そんな…したら…」
香里は腰を懸命に引くが、後ろが壁では動けない。壁にヒップの丸みを押しつけて、わずかによじらせるくらいの事しか出来なかった。
「あッ…あああぁッ…いやああっ!!」
やがて、香里が一声叫ぶ。同時に北川の指の先が何かの膨らみを捉えた。
「やっぱり…そうだったんだな…!」
しゅくしゅくっ…
北川は、その膨らみに沿ってさらに激しくブルマの生地をこすり立てる。その膨らみの大きさは、北川がこすり立てるほどに大きくなり、すぐに一点を中心としてテント状にブルマ全体を突き上げるまでになってきた。
ぐっ…
「ああああっ…だめ…」
こする動きを止めて、北川はつまむような指の形で膨らみの頂点を押さえる。そして、指でブルマの生地を押し込んでいくと、香里の股間に現れた棒状の器官を示唆する形状がはっきりと示された。
「美坂…」
「いや、言わないで…謝るからっ…だから、もうやめて…帰らせて…」
悲哀を込めて言う香里。だが北川はブルマのゴムの部分から手を入れると、片手だけでブルマをべろっと引きずり下ろした。
「いやああっ!」
ぷるんと震えて出てきた肉棒を手探りでつかむと、北川は手の平全体で包み込んだ小さな肉棒をぐにゅぐにゅと揉むようにまさぐる。固く、熱いながらも手の平に完全に収まってしまうサイズのそれは、北川の刺激によって少し大きさを増してきたようだった。
「お、お願い、もうこれ以上は誰にも言わないで。何でもするから」
「なんで、そこまで恥ずかしがるんだ…恥ずかしがる必要なんて、全然ない」
「だ、だって、そんな変な所を」
「俺は変だなんて思わない。誰かが変だって言うんなら、そいつを殴ってやる」
北川はさらにぐにゅぐにゅと揉んでいく。すると、肉棒の先端の方からはぬるぬるとした液体が出てきて北川の手の方に垂れてきた。北川はその粘りと滑りを利用して、さらにぐにゅ、ぐちゅ、ぐにゅるっと香里の肉棒を追いつめるように愛撫する。
「…北川君…」
香里の顔が、赤みを増してきていた。恥辱と悲哀だけではない、それ以上の何かを示す赤だ。目を濡らす涙液の理由も、肉棒の先端から垂れてきた液体の理由と恐らく同じだ。
「俺は美坂のこれを全然変だと思わない。好きだ」
「…でも」
「…証明する」
北川は、香里の手をずっとつかんでいた方の手を離し、スカートをまくり上げた。途中までずり下ろされた紺色のブルマが露わになり、そして若々しい太股の間から、北川の指がつまんでいる薄ピンク色の肉棒が露わになる。
先端のか細い先割れからは透明な雫が生まれていた。その雫は北川の愛撫によって肉棒全体に塗りつけられ、教室の中に一個だけ点けられた蛍光灯の光を少しだけ反射している。
「キレイだぞ」
「う…嘘よ」
「嘘なんかじゃない」
北川は二、三回肉棒をしごいてにちゃにちゃという音を立ててから、スカートのよりウェスト部分に近いところを持ち直して身を屈めていった。
それによって、北川は片手でスカートを完全にめくり上げたまま顔を香里の肉棒の近くに寄せていく。
「そ、そんなに見ないでっ…!」
「キレイだ。心配するな」
にちゃっ、にちゃっと北川はスナップを利かせた手の動きで香里の肉棒を責める。
「で、でも…きゃっ!!」
香里が、らしからぬ黄色い悲鳴を上げる。
「だ、だめ、そんな…汚い…!!」
北川の口が、香里の小さな肉棒をすっぽりとくわえこんでいた。香里は両手で顔を覆って、ウェーブした髪をぶんぶんと振りながら熱い息を漏らす。
ちゅぽ、ちゅぽっ。
「う…うふぅっ…」
指で幹をこすりながら先端を唇で小刻みにゆする程度の動きだったが、香里はこみあげる熱い物を隠すことはできないようだ。手と手の間から、籠もった熱い息が少しずつあふれていく。壁に押しつけた細い腰が、かくかくと頼りなく揺れ始める。膝が笑い、ともすれば崩れ落ちてしまいそうになる。
べろべろべろ…
「はぁっ…ああぁーっ」
舌が先割れに近い部分をこねくり回すと、香里は身体を前傾させてかん高い声を出した。手の平の中で低く反響した音が香里自身の顔をくすぐり、香里に自分の露骨な反応を思い知らせる。
「うう、出ちゃう…出ちゃう…北川君、許して…恥ずかしい…」
「………」
ちゅぽちゅぽ…ちゅぐぅっ
「い、いやいやっ、やめてっ! 本当に出ちゃうぅっ!!」
香里の言葉は逆効果のようだった。北川はここぞとばかりに大きく肉棒をくわえて、唾液や透明な雫が口元から垂れ落ちそうな勢いで唇と舌を使う。
「で、出ちゃう…北川君…私…」
ついに、香里の快感は一線を越え、後戻りできないゾーンにまで来てしまう。肉棒の根元から、熱い爆発がものすごい勢いでせりあがってくるのがわかった。
放出を北川の目で確認され、その上家に帰ることが出来ないほどにスカートを汚してしまうのを避けるには北川を信用するしかない。北川が口を離した瞬間、香里は北川の目の前で自分の着衣をドロドロに汚すしか選択肢はなくなるのだ。
「北川君…ごめんなさい…私の…離さないで…」
ぱんっ。
北川は香里の太股を軽く打つ。香里は一瞬全身をびくっとさせたが、北川がこれ以上ないほどに口を動かし始めたのを見て、北川の意を悟った。
「あぁっ…出ちゃう…!!」
…びゅくっ!
香里の肉棒が、サイズに見合わないほど強く脈動した。
びゅくっ、びゅくっ、びゅくっ。
細い管から、激しい勢いでどろっとした液体が飛び出してくる。
「あっ…あっ…ふああっ…」
一回の放出量が少ないせいか、香里の放出はかなり長く続いた。しかし、北川はそれをしっかりとくわえこんで、出された先から喉の奥に流し込んでいく。粘りはあったが、それほど臭気のない液体だった。それが香里のものだと思えば、全く気にせずに飲み込んでいくことができた。
「……んっ」
ようやく香里の放出が止まったところで、北川は最後に思い切り肉棒を吸い上げてから口を離す。
「あんっ…」
いつの間にか両手を顔から離していた香里は、甘い声を隠そうとはしなかった。
…ぱたっ。
北川はブルマを上げて、肉棒を中にしまってやる。唾液以外に、香里の着衣を汚しているものはなかった。そしてスカートを下ろしてやると、スカートに少しの皺が出来たのを除いて全ては元通りになっていた。
もちろん、香里の内面には大きな変化があったのだろうし、顔は未だに興奮気味で赤くなっていたが…
「…これで信用できるか?」
「…うん…すごい恥ずかしかった…けれど…」
香里がつぶやく。
「じゃあ、こないだのこと…」
「…うん。…いいわよ」
「そっか」
北川はうなずいて、行為の後を感じさせない爽やかな口調で言ってのけた。
「…じゃあ、今日は久しぶりに一緒に帰ってもいいんだな」
「…私も、そうしたいから」
「よし、どっか寄って帰るか」
「うん」
香里は、いつもの落ち着きとかすかな理知を湛えた表情で微笑んだ。
そして北川は、これ以上ないほど勃起してしまった己の逸物を、膣に相当する器官を香里が持っていない事が確認できてしまった今どう処理したものか悩みに悩んでいた。
くわえている間にこっそりと香里の秘部を指で探って目で確かめた結果、そこにあるのはただのひだひだだけで、何かが入っていくような穴など全くないのが分かったのだ。無論、香里の口に自分のペニスを押しつける勇気は北川にはなかった。
「はぅぅっ…こ、琴音さんっ!」
ちゅぷ…
琴音ちゃんの唇がマルチのアレをくわえた。マルチは飛び上がりそうなほど体を震わせて、自分の体を自分の手で思い切り抱きしめている。
ちゅぷぅっ…ちゅぷ
大きさや固さを確かめるような感じで、琴音ちゃんはゆっくりと唇を前後に動かしていた。俺のとは違う形をしたマルチのアレを、どうやって舐めればいいのかチェックしているみたいだ。「本物」に比べれば少し小さいし、形も直線的で変化がない。
ちゅううっ…
「はわっ…だ、だめですっ…そ、そんなに強くっ!」
琴音ちゃんはマルチのアレをすっぽりと口の中に入れて、全体を強く吸った。
ぺろっ…ぺろ
「ふああああ…あああっ…」
そして、今度は舌を使って先っぽをこねくり回す。吸い上げる刺激よりは弱くなったためか、マルチがわずかながら安心した顔になった。
どうやらマルチのアレはどこを刺激しても同じような快感がもたらされるタイプの物のようだ。琴音ちゃんもそれに気づいたようで、全体をくわえ込みながらまんべんなく舌を這わせ始める。
「ふっ、あっ、ふあ」
マルチは口をだらしなく開けて、琴音ちゃんの舌が動く度に喘ぎの声を出した。
「そのままじゃイッちゃいそうだな…琴音ちゃん、俺の方にしてくれよ」
「んふっ…はい、藤田先輩」
俺が言うと、琴音ちゃんはちゅぽっと音を立ててマルチの肉棒を解放した。
琴音ちゃんの手は、さっきからずっと俺のアレをしごき続けている。マルチのアレをくわえながらだと言うのに、スナップを利かせて強くしごいたりさわさわと手の平だけで撫でたり、実にバリエーションが広かった。この手淫だけでも十分に出せるくらいのシロモノだったが、やはり最後は琴音ちゃんの口で出したい。
「いきますよ…?」
「ああ」
「はぁっ…はぁっ」
琴音ちゃんの口が、透明な雫を垂らし始めている俺のアレに寄せられる。マルチのアレはやっと琴音ちゃんの口から解放されたわけだが、刺激から自由になったわけではない。琴音ちゃんはマルチのアレを自由な方の手でつかんだままぐにゅぐにゅとした軽い刺激を加え続けていた。
「んっ」
じゅぽっ。
勢い良く琴音ちゃんが頭を振って、俺のアレをぱくりと口にする。マルチにフェラをしている間に口の中は唾液でいっぱいになっていたようで、ぬめぬめとした温かい刺激が強烈に俺のアレを襲ってきた。
じゅぽ、じゅぽっ…
「うん…琴音ちゃん、やっぱり上手い」
最初からハイペースで飛ばす琴音ちゃんの頭を俺は撫でた。激しく揺れるロングヘアーをつかまえておくのは大変だったが、俺のアレに琴音ちゃんの顔を押しつけるくらいの勢いで琴音ちゃんの髪を押さえて強引に撫でる。
琴音ちゃんの手で既に高まっていた俺が達するのは、あっという間だった。ハナから琴音ちゃんもそのつもりだったようで、一切の手加減をなしに俺のアレを舐め続ける。マルチのアレにするのとは違って、敏感な先端を中心に舌先でなめ回してくる。
ぶぴゅっ! ぴゅっ、ぴゅるっ!
俺は予告ナシに琴音ちゃんの口の中に射精した。
「んっ、んっ」
出すそばから琴音ちゃんが吸い立てて、飲み込んでいくのがよくわかる。射精のタイミングは完全に読まれていたようだ。少しくらい慌てさせてみたかったが、もう琴音ちゃんは俺の快感のメカニズムを把握しきっているらしい。
「ふぅっ…」
一通り舐め終わると、琴音ちゃんは舌なめずりをしながら顔を上げた。
「琴音ちゃん、マルチに続きをしてやってくれ」
「はい」
「ふぅっ…うう…はうぁああっ!?」
琴音ちゃんの手淫にぴくぴく震えながらうめき声を出し続けていたマルチが、琴音ちゃんのフェラの再開に叫び声を上げる。間断なしの快感に、注意力を失っていたようだ。
「だ、だめでっ…ひああああああっ!?」
マルチが歯をくいしばりながら腰をぎゅっと後ろに引く。
どくんっ! どくっ、どびゅるぅっ…!
「きゃ…!」
琴音ちゃんが片目を閉じて、驚きの声を出した。その顔に、マルチのアレから飛び出した白い液体が思いっきり掛かっていく。
「はぁぁあああっ…はあああああぁぁあああっ!」
どくっ、どぴゅっ、びゅるっ
マルチのアレは、延々と白い液体を吐き出して琴音ちゃんの顔を救いようのない程に汚していった。琴音ちゃんは開けていた片目も薄く閉じて、呆然と熱い液体のシャワーに身を任せている。まさかくわえた瞬間にイッてしまうとは思わなかったのだろう。しかも、マルチが逃げたために被害はよけい大きくなった。
「はぁ…ふああっ…」
「…すごい…ですね…これ…」
マルチの放出が終わって、琴音ちゃんの第一声はそれだった。
「ほら、琴音ちゃん」
俺は琴音ちゃんにティッシュの箱を渡してやる。いくらなんでも舐めているには時間も労力も掛かりすぎるだろう。
琴音ちゃんはそこからティッシュを何枚も抜き取って、顔全体に掛かった液体をこそげ取っていく。とりあえず拭き終わったと言える状態になるまでには、大きなティッシュのボールが3つも出来ていた。
「マルチ、勝手に琴音ちゃんの顔にこんなに出して…これはお仕置きだよな」
「うう…すいませぇんっ…突然だったもので…」
「で、琴音ちゃんはご褒美か…琴音ちゃん、後ろからしてやるよ」
「はい、先輩」
琴音ちゃんはにこ、と笑うと何のためらいいもなく俺の方にヒップを突き出す。スレンダーな脚の間から見える膨らみは、既にぬるぬるして濡れていた。
「琴音ちゃん、して欲しくて仕方がなかったんだろ?」
「は、はい、先輩のが欲しいです」
「よーし」
俺はアレを琴音ちゃんの股の間から割れ目の中に侵入させる。出したばっかりだと言うのに、ちっとも勢いは衰えてなかった。
「先輩、来てください」
「琴音ちゃん…」
ずぷっ。
溢れるほどに濡れている所に、俺はアレを突き刺す。
「はぁ…はああっ…せんぱぁいっ…」
ずぷ…ずぷっ。
俺が一番奥まで入れるだけで、琴音ちゃんは鼻に掛かった声で喘いだ。髪の毛に覆われた背中がぷるぷると震えているのがわかる。
「気持ちいいか?」
「はい…先輩の、固くて奥まで当たってて…あっ、あ、あっ」
ずぷずぷ。
琴音ちゃんの一番反応する辺りをアレの先でごりごりとこすり上げると、琴音ちゃんの喘ぎはひときわ大きくなった。アレに絡んでくるぬるぬるの量もどんどん増えてくる。
「マルチ、琴音ちゃんの前に立って、手を後ろに組め」
俺達の激しい結合を見て、目を丸くしていているマルチに俺は命令した。
「えっ…は、はい、浩之さん」
戸惑った声を上げながらも、素直に俺の言葉に従う。後ろから俺に突かれている琴音ちゃんの顔の前にマルチは直立し、両手を背中の所で組ませる。
琴音ちゃんは、何も言わずとも俺の意を理解したようだった。
じゅぷっ。
「はわっ!? こ、琴音さんっ!!? も、もう許してくださいぃっ!」
じゅぷ、じゅぷ…
琴音ちゃんはマルチのアレを片手でつかまえると、そこに口づけ始める。
「今度は琴音ちゃんの口の中に出すんだぞ。出来なかったらもう一回だ」
「うっ…はっ…はいっ…浩之さんっ…くふぅぅ…!」
マルチは見て分かるほどに後ろに組んだ手に力を入れ、目を閉じ歯を食いしばって琴音ちゃんの2回目のフェラに耐えようとしていた。恐らく、放出したあとに敏感になるのは普通のアレと同じはずだ。さっきよりもさらに強い、悪寒にも似た快感がマルチを襲っている事だろう。
じゅぷっ。じゅぷじゅぷ。
しかも、琴音ちゃんは俺が後ろからガンガン突いているのに一定のリズムで口と舌を動かしているようだった。さらに、俺の動きに合わせて腰をしっかり振ってくれている。その並行作業の見事さには脱帽するばかりだった。
きゅっ…
いや、俺のアレをコンスタントに程良い力で締め付けてくるアソコの事も考えると、三重の並行作業なのかもしれない。
俺もそのテクニックに敬意を表して、抽送の動きを続けながら琴音ちゃんの大好きなクリトリスをこっそりと撫でてやった。
「んふっ」
マルチのアレをくわえたまま、琴音ちゃんがくぐもった声を漏らす。
ころころとクリトリスを転がしていると、見るからに琴音ちゃんの動きは鈍っていった。口からかすれたようなうめくような吐息を漏らしながら、俺の指とアレの攻撃に耐えるだけで精一杯になってきたようだ。
「はふっ…はぁ…」
琴音ちゃんの舌の動きが弱まって、マルチは安心しきった声を漏らしている。俺は琴音ちゃんのクリトリスに指をあてがったまま、リモコンのように琴音ちゃんを操る事を試みた。このままだと、俺とマルチが一方的にイカされそうだったのだ。
「ふぅっ…うーっ…うー」
効果はあったようで、琴音ちゃんはアソコをひゅくひゅく痙攣させ始める。イキそうになっている証拠だ。マルチも、琴音ちゃんのフェラの動きが鈍ったとは言え、ずっと琴音ちゃんの温かな口の中にアレを入れていると言うだけでもう十分すぎるほど高まっているに違いない。そして俺も、二度目の射精を迎えようとしていた。
「琴音ちゃんっ…!」
俺はクリトリスから指を離し、ここぞとばかりに琴音ちゃんを突きまくる。琴音ちゃんも、最後の力を使ってマルチのアレをねぶり始めたようだった。
「あっ…はぅっ…う、うあああぁぁ〜っ!」
マルチのかん高い声が、合図となる。
びゅっ…びゅっ…びゅっ…
どぴゅっ、びゅっ、びゅるぅぅっ…
俺が琴音ちゃんの中に射精すると同時に、マルチもまた琴音ちゃんの口の中に激しく液体を吐き出した。
ビクン、ビクンッ…
琴音ちゃんも、エクスタシーを迎えて体をびくびくと震わせている。それでもマルチの中から出てきた液体を一滴もこぼさず、口の中で受け止めて飲み込んでいるようだ。
「んっ…ふぅ」
最後の一滴まで絞り出してから、琴音ちゃんはマルチのアレを解放した。
「はぁぁっ…」
マルチは琴音ちゃんの高度なフェラテクを経験した上に二回に渡って放出し、すっかり脱力してしまったようだ。ぱたん、と力無く床の上に座り込む。
「琴音ちゃん、すごいな。びっくりした」
「ふふふ…私も、三回も口でしてあげたのは初めてですね」
「そうだな。一人でそんなにしてもらうわけにもいかないもんな」
「でも、私は…一人で三回でも、四回でも欲しいですよ」
「そっか。女の子は何回でもイケるもんな」
限界と終わりを知らない性欲に、俺は苦笑する。
「よし…じゃあ、俺は少し休憩したいからマルチの上に乗ってやれよ」
「え…」
「先輩…あとで先輩もしてくれないと嫌ですよ?」
「もちろんだ」
「あ、あの…」
マルチは俺達の間に交わされたやり取りに、身を小さくするだけだった。
ちゅぷ…
琴音ちゃんの唇がマルチのアレをくわえた。マルチは飛び上がりそうなほど体を震わせて、自分の体を自分の手で思い切り抱きしめている。
ちゅぷぅっ…ちゅぷ
大きさや固さを確かめるような感じで、琴音ちゃんはゆっくりと唇を前後に動かしていた。俺のとは違う形をしたマルチのアレを、どうやって舐めればいいのかチェックしているみたいだ。「本物」に比べれば少し小さいし、形も直線的で変化がない。
ちゅううっ…
「はわっ…だ、だめですっ…そ、そんなに強くっ!」
琴音ちゃんはマルチのアレをすっぽりと口の中に入れて、全体を強く吸った。
ぺろっ…ぺろ
「ふああああ…あああっ…」
そして、今度は舌を使って先っぽをこねくり回す。吸い上げる刺激よりは弱くなったためか、マルチがわずかながら安心した顔になった。
どうやらマルチのアレはどこを刺激しても同じような快感がもたらされるタイプの物のようだ。琴音ちゃんもそれに気づいたようで、全体をくわえ込みながらまんべんなく舌を這わせ始める。
「ふっ、あっ、ふあ」
マルチは口をだらしなく開けて、琴音ちゃんの舌が動く度に喘ぎの声を出した。
「そのままじゃイッちゃいそうだな…琴音ちゃん、俺の方にしてくれよ」
「んふっ…はい、藤田先輩」
俺が言うと、琴音ちゃんはちゅぽっと音を立ててマルチの肉棒を解放した。
琴音ちゃんの手は、さっきからずっと俺のアレをしごき続けている。マルチのアレをくわえながらだと言うのに、スナップを利かせて強くしごいたりさわさわと手の平だけで撫でたり、実にバリエーションが広かった。この手淫だけでも十分に出せるくらいのシロモノだったが、やはり最後は琴音ちゃんの口で出したい。
「いきますよ…?」
「ああ」
「はぁっ…はぁっ」
琴音ちゃんの口が、透明な雫を垂らし始めている俺のアレに寄せられる。マルチのアレはやっと琴音ちゃんの口から解放されたわけだが、刺激から自由になったわけではない。琴音ちゃんはマルチのアレを自由な方の手でつかんだままぐにゅぐにゅとした軽い刺激を加え続けていた。
「んっ」
じゅぽっ。
勢い良く琴音ちゃんが頭を振って、俺のアレをぱくりと口にする。マルチにフェラをしている間に口の中は唾液でいっぱいになっていたようで、ぬめぬめとした温かい刺激が強烈に俺のアレを襲ってきた。
じゅぽ、じゅぽっ…
「うん…琴音ちゃん、やっぱり上手い」
最初からハイペースで飛ばす琴音ちゃんの頭を俺は撫でた。激しく揺れるロングヘアーをつかまえておくのは大変だったが、俺のアレに琴音ちゃんの顔を押しつけるくらいの勢いで琴音ちゃんの髪を押さえて強引に撫でる。
琴音ちゃんの手で既に高まっていた俺が達するのは、あっという間だった。ハナから琴音ちゃんもそのつもりだったようで、一切の手加減をなしに俺のアレを舐め続ける。マルチのアレにするのとは違って、敏感な先端を中心に舌先でなめ回してくる。
ぶぴゅっ! ぴゅっ、ぴゅるっ!
俺は予告ナシに琴音ちゃんの口の中に射精した。
「んっ、んっ」
出すそばから琴音ちゃんが吸い立てて、飲み込んでいくのがよくわかる。射精のタイミングは完全に読まれていたようだ。少しくらい慌てさせてみたかったが、もう琴音ちゃんは俺の快感のメカニズムを把握しきっているらしい。
「ふぅっ…」
一通り舐め終わると、琴音ちゃんは舌なめずりをしながら顔を上げた。
「琴音ちゃん、マルチに続きをしてやってくれ」
「はい」
「ふぅっ…うう…はうぁああっ!?」
琴音ちゃんの手淫にぴくぴく震えながらうめき声を出し続けていたマルチが、琴音ちゃんのフェラの再開に叫び声を上げる。間断なしの快感に、注意力を失っていたようだ。
「だ、だめでっ…ひああああああっ!?」
マルチが歯をくいしばりながら腰をぎゅっと後ろに引く。
どくんっ! どくっ、どびゅるぅっ…!
「きゃ…!」
琴音ちゃんが片目を閉じて、驚きの声を出した。その顔に、マルチのアレから飛び出した白い液体が思いっきり掛かっていく。
「はぁぁあああっ…はあああああぁぁあああっ!」
どくっ、どぴゅっ、びゅるっ
マルチのアレは、延々と白い液体を吐き出して琴音ちゃんの顔を救いようのない程に汚していった。琴音ちゃんは開けていた片目も薄く閉じて、呆然と熱い液体のシャワーに身を任せている。まさかくわえた瞬間にイッてしまうとは思わなかったのだろう。しかも、マルチが逃げたために被害はよけい大きくなった。
「はぁ…ふああっ…」
「…すごい…ですね…これ…」
マルチの放出が終わって、琴音ちゃんの第一声はそれだった。
「ほら、琴音ちゃん」
俺は琴音ちゃんにティッシュの箱を渡してやる。いくらなんでも舐めているには時間も労力も掛かりすぎるだろう。
琴音ちゃんはそこからティッシュを何枚も抜き取って、顔全体に掛かった液体をこそげ取っていく。とりあえず拭き終わったと言える状態になるまでには、大きなティッシュのボールが3つも出来ていた。
「マルチ、勝手に琴音ちゃんの顔にこんなに出して…これはお仕置きだよな」
「うう…すいませぇんっ…突然だったもので…」
「で、琴音ちゃんはご褒美か…琴音ちゃん、後ろからしてやるよ」
「はい、先輩」
琴音ちゃんはにこ、と笑うと何のためらいいもなく俺の方にヒップを突き出す。スレンダーな脚の間から見える膨らみは、既にぬるぬるして濡れていた。
「琴音ちゃん、して欲しくて仕方がなかったんだろ?」
「は、はい、先輩のが欲しいです」
「よーし」
俺はアレを琴音ちゃんの股の間から割れ目の中に侵入させる。出したばっかりだと言うのに、ちっとも勢いは衰えてなかった。
「先輩、来てください」
「琴音ちゃん…」
ずぷっ。
溢れるほどに濡れている所に、俺はアレを突き刺す。
「はぁ…はああっ…せんぱぁいっ…」
ずぷ…ずぷっ。
俺が一番奥まで入れるだけで、琴音ちゃんは鼻に掛かった声で喘いだ。髪の毛に覆われた背中がぷるぷると震えているのがわかる。
「気持ちいいか?」
「はい…先輩の、固くて奥まで当たってて…あっ、あ、あっ」
ずぷずぷ。
琴音ちゃんの一番反応する辺りをアレの先でごりごりとこすり上げると、琴音ちゃんの喘ぎはひときわ大きくなった。アレに絡んでくるぬるぬるの量もどんどん増えてくる。
「マルチ、琴音ちゃんの前に立って、手を後ろに組め」
俺達の激しい結合を見て、目を丸くしていているマルチに俺は命令した。
「えっ…は、はい、浩之さん」
戸惑った声を上げながらも、素直に俺の言葉に従う。後ろから俺に突かれている琴音ちゃんの顔の前にマルチは直立し、両手を背中の所で組ませる。
琴音ちゃんは、何も言わずとも俺の意を理解したようだった。
じゅぷっ。
「はわっ!? こ、琴音さんっ!!? も、もう許してくださいぃっ!」
じゅぷ、じゅぷ…
琴音ちゃんはマルチのアレを片手でつかまえると、そこに口づけ始める。
「今度は琴音ちゃんの口の中に出すんだぞ。出来なかったらもう一回だ」
「うっ…はっ…はいっ…浩之さんっ…くふぅぅ…!」
マルチは見て分かるほどに後ろに組んだ手に力を入れ、目を閉じ歯を食いしばって琴音ちゃんの2回目のフェラに耐えようとしていた。恐らく、放出したあとに敏感になるのは普通のアレと同じはずだ。さっきよりもさらに強い、悪寒にも似た快感がマルチを襲っている事だろう。
じゅぷっ。じゅぷじゅぷ。
しかも、琴音ちゃんは俺が後ろからガンガン突いているのに一定のリズムで口と舌を動かしているようだった。さらに、俺の動きに合わせて腰をしっかり振ってくれている。その並行作業の見事さには脱帽するばかりだった。
きゅっ…
いや、俺のアレをコンスタントに程良い力で締め付けてくるアソコの事も考えると、三重の並行作業なのかもしれない。
俺もそのテクニックに敬意を表して、抽送の動きを続けながら琴音ちゃんの大好きなクリトリスをこっそりと撫でてやった。
「んふっ」
マルチのアレをくわえたまま、琴音ちゃんがくぐもった声を漏らす。
ころころとクリトリスを転がしていると、見るからに琴音ちゃんの動きは鈍っていった。口からかすれたようなうめくような吐息を漏らしながら、俺の指とアレの攻撃に耐えるだけで精一杯になってきたようだ。
「はふっ…はぁ…」
琴音ちゃんの舌の動きが弱まって、マルチは安心しきった声を漏らしている。俺は琴音ちゃんのクリトリスに指をあてがったまま、リモコンのように琴音ちゃんを操る事を試みた。このままだと、俺とマルチが一方的にイカされそうだったのだ。
「ふぅっ…うーっ…うー」
効果はあったようで、琴音ちゃんはアソコをひゅくひゅく痙攣させ始める。イキそうになっている証拠だ。マルチも、琴音ちゃんのフェラの動きが鈍ったとは言え、ずっと琴音ちゃんの温かな口の中にアレを入れていると言うだけでもう十分すぎるほど高まっているに違いない。そして俺も、二度目の射精を迎えようとしていた。
「琴音ちゃんっ…!」
俺はクリトリスから指を離し、ここぞとばかりに琴音ちゃんを突きまくる。琴音ちゃんも、最後の力を使ってマルチのアレをねぶり始めたようだった。
「あっ…はぅっ…う、うあああぁぁ〜っ!」
マルチのかん高い声が、合図となる。
びゅっ…びゅっ…びゅっ…
どぴゅっ、びゅっ、びゅるぅぅっ…
俺が琴音ちゃんの中に射精すると同時に、マルチもまた琴音ちゃんの口の中に激しく液体を吐き出した。
ビクン、ビクンッ…
琴音ちゃんも、エクスタシーを迎えて体をびくびくと震わせている。それでもマルチの中から出てきた液体を一滴もこぼさず、口の中で受け止めて飲み込んでいるようだ。
「んっ…ふぅ」
最後の一滴まで絞り出してから、琴音ちゃんはマルチのアレを解放した。
「はぁぁっ…」
マルチは琴音ちゃんの高度なフェラテクを経験した上に二回に渡って放出し、すっかり脱力してしまったようだ。ぱたん、と力無く床の上に座り込む。
「琴音ちゃん、すごいな。びっくりした」
「ふふふ…私も、三回も口でしてあげたのは初めてですね」
「そうだな。一人でそんなにしてもらうわけにもいかないもんな」
「でも、私は…一人で三回でも、四回でも欲しいですよ」
「そっか。女の子は何回でもイケるもんな」
限界と終わりを知らない性欲に、俺は苦笑する。
「よし…じゃあ、俺は少し休憩したいからマルチの上に乗ってやれよ」
「え…」
「先輩…あとで先輩もしてくれないと嫌ですよ?」
「もちろんだ」
「あ、あの…」
マルチは俺達の間に交わされたやり取りに、身を小さくするだけだった。
「ど…どっ…どういうこと…?」
留美は動揺を隠せない声で、問う。
その手足は、縄跳びのような物で重い金属製の棚やカゴに縛り付けられていた。完全に無防備な肢体が、裸電球のくすんだオレンジの中に浮かび上がる。
留美の体は、全く衣服を身につけていなかった。縄が、直接肌に食い込んでくる。身を隠しているのは長く下げた髪だけ、それも体の後ろ半分という何とも哀れな状態だった。
「わけがある」
「何なのよ…」
最初はパニックになってわめき散らしていた留美だったが、目の前にいる浩平が落ち着き払っているせいで上手く反応ができなくなってしまっていた。誰にも見せたことのない部分を晒している恥辱と、普段の浩平の馬鹿っぷりが変に混ざり合ってどうしたらいいのかわからないのだ。冗談ではあり得ないのに冗談であるように思えてしまう。現実逃避しているのだと薄々気づきつつも、そう思わずにはいられない。
「椎名」
「みゅー…」
「ふえっ!?」
聞き慣れた声に、留美は思わず素っ頓狂な声を上げていた。
「ど…どっ…どういうこと…?」
「見れば全てわかる」
「見れば…って…あっ?」
浩平の後ろから姿を見せたのは確かに繭だった。それは間違いない。留美がまた声を上げてしまったのは、繭が留美と同じように裸だったからだ。胸の部分もほとんど膨らんでいないような幼いボディラインが暗がりの中に見える。
「な、なんでこの子が裸なのよ」
「よく見ろ」
「見たわよ」
「本気か? これを見ろ」
浩平は、繭の体の一点を指で指し示す。
「………」
留美はその指し示された部分を食い入るように凝視した。
繭の股間の、本来なら筋が通っているべき部分にあったのは、白い色をした肉の棒。しかも、天井の方を向いて勃起した肉棒だった。繭の体の大きさに比例したサイズだったが、健康的なまでに固くなっているのは見ればすぐわかる。
「ど、どうして」
「俺に訊くな。俺が訊きたいくらいだ」
「そ、そりゃそうかもしれないけど」
「うー…」
浩平がいつまで経っても指さしたままなので、繭は少し恥ずかしそうにして浩平から離れる。
「単刀直入に言う。椎名はもう元の学校に戻るそうだ」
「え」
「長森から聞いた。うちの学校にいるのは今日までだ」
「ず…随分急な話ね…」
「俺も驚いた。そこでだ」
「うん」
「このまま椎名を元の学校に戻すのはあまりに不安だ」
「…そうね」
「そこで、椎名に自信を持たせてやりたい」
「なるほどね」
「だから、七瀬が椎名を男にしてやってくれ」
「……………は」
「よし、椎名、行け」
浩平が繭の尻を軽くはたく。
「…みゅ」
すると、その勢いに押されるようにして繭は留美の方に歩き出した。
「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっとっ!! ナニ考えてるのよっ!?」
「こいつの将来の事だ」
「あたしの将来はどう考えてるって言うの!?」
「献身的精神がないと、大きな人間にはなれないぞ」
「ち、小さかろうが大きかろうがそんな事はどうでもいいわよっ!! い、一生に一度の乙女の純潔を…だ、第一この子は女でしょっ!? 男にするってナニそれっ…!」
「まぁ、それは、なんだ、あれだ」
「あれって何よっ!! …よ、寄るなぁっ!!」
「みゅー…?」
繭は叫び声を上げた留美をぱちぱちとまばたきしながら見ただけだった。大開脚させられている留美の秘部に、妙に慣れた腰つきで股間のモノを押し当てる。
「や、やめ、やめなさいっ!! 鬼、人でなし、アクマっ! 変態っ!」
「成仏を祈る」
浩平が両手を合わせる。
「勝手に殺すなぁっ!! ………ひぎゃあああっ!!?」
ずぶ…
食べ物に手でも伸ばしているかのような罪悪感のない顔で、繭が腰を前に突き出す。留美の中に、固く熱いモノが侵入してくる。
ずぶ、ずぶ、ずぶっ
「はうっ…くっ、ひぃっ…!!」
体操のような動きで繭がかくかくと腰を振ると、留美は涙で目をいっぱいにしながら苦しみを訴えた。
「どうだ椎名? 七瀬の中は」
「…みゅっ♪」
「痛い、やめて、許して、あたしが悪かったっ、繭、やめてぇぇっ…!」
留美が苦痛を訴えている間にも、繭はどんどん要領をつかんできたようで腰の動きをさらに速くしてきた。繭の表情も、いつもの喜んでいる時とも怒っている時とも違う、じんわりとした嬉しさのようなものをにじませた物になってきている。
とても無邪気な顔だったが、それだけに腰の動かし方に容赦はなかった。留美の苦痛を全く考えず、ただ肉棒に摩擦が大きくなるような動かし方をする。留美の膣壁は、それだけ傷つけられる。
「みゅーっ…みゅうっ」
はぁ、はぁと呼吸を荒くしながらも繭は嬉しさを声で表現した。
「ううっ…痛いよぉっ…」
「耐えるんだ。七瀬ならできる」
「ふ、不条理…すぎっ…」
留美は処女を失ったという事をいまひとつ認識できていなかった。あまりに留美のイメージしていた物とは違いすぎると言う事もある。場も、時も、相手も。
「みゅ…ふみゅっ…!!」
「ぎゃあっ!」
そして繭がぎゅうっと目を閉じると、ひときわ強く、えぐるように腰を打ち込む。同時に繭の肉棒の先端から灼熱の液体がほとばしって、留美の中を満たしていった。
「はっ……!!」
「みゅーっ」
「ついに我慢も限界を迎えたか…」
「え、え、えっ…」
「みゅー」
痛かった。
留美は反射的に自分の股間に埋まっていたはずのモノの事を想起するが、少し冷静になってみると股間は全然痛くない。むしろ、痛いのは…
「どきなさいっ!!!」
「…うみゅーっ」
留美が怒号を上げて椅子から立ち上がると、繭がびっくりした顔になって髪から手を離す。
「感動した。今の椎名のぶら下がりに30秒も耐えるとは思わなかったぞ」
「そんなことで感動するなっ!! じゃなくて、止めさせなさいよっ、保護者っ!!」
「寝ている方が悪いと思うんだが」
「お、乙女の…」
「前聞いたぞ、それ」
「くうううううっ…あたし、外の空気に当たってくるわ」
「みゅー」
「ついてくるなぁっ!! この変態っ!!」
「変態?」
「う、うううううううううううっ…ほっといてよ」
留美はがっくりと肩を落としながら、とぼとぼと教室を出ていった。
留美は動揺を隠せない声で、問う。
その手足は、縄跳びのような物で重い金属製の棚やカゴに縛り付けられていた。完全に無防備な肢体が、裸電球のくすんだオレンジの中に浮かび上がる。
留美の体は、全く衣服を身につけていなかった。縄が、直接肌に食い込んでくる。身を隠しているのは長く下げた髪だけ、それも体の後ろ半分という何とも哀れな状態だった。
「わけがある」
「何なのよ…」
最初はパニックになってわめき散らしていた留美だったが、目の前にいる浩平が落ち着き払っているせいで上手く反応ができなくなってしまっていた。誰にも見せたことのない部分を晒している恥辱と、普段の浩平の馬鹿っぷりが変に混ざり合ってどうしたらいいのかわからないのだ。冗談ではあり得ないのに冗談であるように思えてしまう。現実逃避しているのだと薄々気づきつつも、そう思わずにはいられない。
「椎名」
「みゅー…」
「ふえっ!?」
聞き慣れた声に、留美は思わず素っ頓狂な声を上げていた。
「ど…どっ…どういうこと…?」
「見れば全てわかる」
「見れば…って…あっ?」
浩平の後ろから姿を見せたのは確かに繭だった。それは間違いない。留美がまた声を上げてしまったのは、繭が留美と同じように裸だったからだ。胸の部分もほとんど膨らんでいないような幼いボディラインが暗がりの中に見える。
「な、なんでこの子が裸なのよ」
「よく見ろ」
「見たわよ」
「本気か? これを見ろ」
浩平は、繭の体の一点を指で指し示す。
「………」
留美はその指し示された部分を食い入るように凝視した。
繭の股間の、本来なら筋が通っているべき部分にあったのは、白い色をした肉の棒。しかも、天井の方を向いて勃起した肉棒だった。繭の体の大きさに比例したサイズだったが、健康的なまでに固くなっているのは見ればすぐわかる。
「ど、どうして」
「俺に訊くな。俺が訊きたいくらいだ」
「そ、そりゃそうかもしれないけど」
「うー…」
浩平がいつまで経っても指さしたままなので、繭は少し恥ずかしそうにして浩平から離れる。
「単刀直入に言う。椎名はもう元の学校に戻るそうだ」
「え」
「長森から聞いた。うちの学校にいるのは今日までだ」
「ず…随分急な話ね…」
「俺も驚いた。そこでだ」
「うん」
「このまま椎名を元の学校に戻すのはあまりに不安だ」
「…そうね」
「そこで、椎名に自信を持たせてやりたい」
「なるほどね」
「だから、七瀬が椎名を男にしてやってくれ」
「……………は」
「よし、椎名、行け」
浩平が繭の尻を軽くはたく。
「…みゅ」
すると、その勢いに押されるようにして繭は留美の方に歩き出した。
「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっとっ!! ナニ考えてるのよっ!?」
「こいつの将来の事だ」
「あたしの将来はどう考えてるって言うの!?」
「献身的精神がないと、大きな人間にはなれないぞ」
「ち、小さかろうが大きかろうがそんな事はどうでもいいわよっ!! い、一生に一度の乙女の純潔を…だ、第一この子は女でしょっ!? 男にするってナニそれっ…!」
「まぁ、それは、なんだ、あれだ」
「あれって何よっ!! …よ、寄るなぁっ!!」
「みゅー…?」
繭は叫び声を上げた留美をぱちぱちとまばたきしながら見ただけだった。大開脚させられている留美の秘部に、妙に慣れた腰つきで股間のモノを押し当てる。
「や、やめ、やめなさいっ!! 鬼、人でなし、アクマっ! 変態っ!」
「成仏を祈る」
浩平が両手を合わせる。
「勝手に殺すなぁっ!! ………ひぎゃあああっ!!?」
ずぶ…
食べ物に手でも伸ばしているかのような罪悪感のない顔で、繭が腰を前に突き出す。留美の中に、固く熱いモノが侵入してくる。
ずぶ、ずぶ、ずぶっ
「はうっ…くっ、ひぃっ…!!」
体操のような動きで繭がかくかくと腰を振ると、留美は涙で目をいっぱいにしながら苦しみを訴えた。
「どうだ椎名? 七瀬の中は」
「…みゅっ♪」
「痛い、やめて、許して、あたしが悪かったっ、繭、やめてぇぇっ…!」
留美が苦痛を訴えている間にも、繭はどんどん要領をつかんできたようで腰の動きをさらに速くしてきた。繭の表情も、いつもの喜んでいる時とも怒っている時とも違う、じんわりとした嬉しさのようなものをにじませた物になってきている。
とても無邪気な顔だったが、それだけに腰の動かし方に容赦はなかった。留美の苦痛を全く考えず、ただ肉棒に摩擦が大きくなるような動かし方をする。留美の膣壁は、それだけ傷つけられる。
「みゅーっ…みゅうっ」
はぁ、はぁと呼吸を荒くしながらも繭は嬉しさを声で表現した。
「ううっ…痛いよぉっ…」
「耐えるんだ。七瀬ならできる」
「ふ、不条理…すぎっ…」
留美は処女を失ったという事をいまひとつ認識できていなかった。あまりに留美のイメージしていた物とは違いすぎると言う事もある。場も、時も、相手も。
「みゅ…ふみゅっ…!!」
「ぎゃあっ!」
そして繭がぎゅうっと目を閉じると、ひときわ強く、えぐるように腰を打ち込む。同時に繭の肉棒の先端から灼熱の液体がほとばしって、留美の中を満たしていった。
「はっ……!!」
「みゅーっ」
「ついに我慢も限界を迎えたか…」
「え、え、えっ…」
「みゅー」
痛かった。
留美は反射的に自分の股間に埋まっていたはずのモノの事を想起するが、少し冷静になってみると股間は全然痛くない。むしろ、痛いのは…
「どきなさいっ!!!」
「…うみゅーっ」
留美が怒号を上げて椅子から立ち上がると、繭がびっくりした顔になって髪から手を離す。
「感動した。今の椎名のぶら下がりに30秒も耐えるとは思わなかったぞ」
「そんなことで感動するなっ!! じゃなくて、止めさせなさいよっ、保護者っ!!」
「寝ている方が悪いと思うんだが」
「お、乙女の…」
「前聞いたぞ、それ」
「くうううううっ…あたし、外の空気に当たってくるわ」
「みゅー」
「ついてくるなぁっ!! この変態っ!!」
「変態?」
「う、うううううううううううっ…ほっといてよ」
留美はがっくりと肩を落としながら、とぼとぼと教室を出ていった。
「や、やめなさいよっ!? 何考えてんの、あんたたちっ…!!」
怒りに満ちた叫びが響く。テーブルの上にある、カップに入った紅茶の水面が揺れ動いていた。実際には坂下の声が原因で揺れているわけではないようだが、まるで坂下の怒りが空気を震わせているようにすら見える。それほどの勢いで、坂下は怒っている。
「そう邪険にすることもないでしょ?」
綾香が坂下の性器をマッサージするかのように軽く撫でた。
「やっ、やめなさいっ…この変態っ」
坂下は嫌悪の声を上げるが、身体の方は全く動いていない。広いベッドの真ん中に大の字に寝かせられ、筋肉質の裸を晒している。長身なだけに、膨らみに乏しいボディラインが目立っていた。それに加えてまんべんなく日焼けしている事が男性的な体つきを強調していたが、胸と恥丘の膨らみは確実に女のものである。
「昔から、好恵は男嫌いだったわね…まだここは…」
「や、やめっ」
「うん。とっても綺麗よ」
綾香は鮮紅色の秘部に息がかかるほど顔を近づけ、坂下の無垢な性器を観察する。
「あ、綾香ッ、もうこんなこと、やめなさいよ…」
「大人しくされていた方が身のためだと思うけれど」
無骨さを感じさせない綾香のすらりとした指が坂下の秘部に入り込んで、ちょんちょんと軽くつつく。
「く…うっ、うっ、うううっ…」
坂下は強烈な打撃を受けた時のような顔をすると、ぶるっ、ぶるるっと身体を震わせる。
じわっ…
「あら…これは何かしら? 坂下好恵さん?」
綾香は染みだした液体を指ですくって、微笑みながら坂下の目の前で見せつける。きらきらと光った指先から、ねっとりした体液が糸を引きそうになっていた。
「さ、さっきの紅茶」
「何のことかしらね」
しらじらしく言って、綾香は濡れた蜜壷を指一本だけで濃厚に愛撫する。
「うっ…ふくっ…あああああっ…」
坂下が筋肉を引き締めようとするほど、性感は鋭敏になってますます淫靡な蜜があふれてしまう。粘膜の中は、坂下自身の体液でぬらぬらとした光を帯びつつあった。
「うん…これだけ濡れれば、十分ね」
綾香はそう言ってのけると、濡れた指先をぺろりと舐める。
「葵、上がってらっしゃい」
「はっ…はいっ…」
葵のうわずった声が、ベッドの下から響いてきた。
そこからは、しゅっしゅっと何かをこする音がひっきりなしに聞こえてくる。葵は、ベッドを背に絨毯の上に座り、自分の身体を慰めていたのだ。脚の付け根から生やされた、異形の太い肉棒を自らしごく事によって。
あちこちを好き勝手に向いた葵のショートカットと、口元からわずかにのぞいている舌の先は葵がこの上なく興奮していることを如実に示していた。身体の周りには、放り投げられた制服や下着が散乱している。
「はっ…、はぁっ…あ、綾香さん…」
「あらあら、葵ったらそんなに大きくしちゃって…」
「も、もう我慢できませんっ…!」
葵は欲情にたぎった目をぎらぎらと輝かせながら、綾香の身体に這うようにして近づいていった。
「それは良かったわ。葵、好恵の相手をしてあげなさい」
「っ!!」
「うっ…は、はい、わかりました」
葵は一瞬の躊躇を見せたが、すぐにうなずく。綾香は素早く坂下の前から身体をずらし、代わって葵がそこに動いた。そして、何の断りもなしに坂下の腰をつかんで引き上げた。
「い、いやよっ、葵っ! 目を覚ましなさい…葵っ!」
「も、もう…我慢できません」
股間から生えた肉棒が、ほどよく濡らされた蜜壷に密着する。十分にトレーニングを積まれた葵の腕は、坂下の身体を軽々と持ち上げていた。
「綾香っ…葵を止めて! この子に何飲ませたの!?」
「好恵に飲ませたのとおんなじような物よ…ちょっとだけ違うけどね」
「な、なんでこんな…きゃああっ!?」
じゅぶ。
坂下が普段の低い声とは打って変わった、かん高い悲鳴を上げる。
「あっ、あっ…はああっ…」
葵が感極まったような声を上げて、腰をぐいと押し込んでいく。犯しているのか犯されているのかわからないような表情を浮かべて、葵は巨大な肉棒を根元までずっぽりと突き刺していた。
「かっ…かはっ…あっ…」
坂下は短い息を吐き出しながら、わなわなと身体を震わせる。
じゅぶる、じゅぶっ!
「うあっ…あっ…あっ!」
「ひあぁ…ふぅっ…くふぅ…気持ちいい…です…」
理性を失った葵の抽送に、坂下は歯を食いしばって耐えようとしていたがすぐに陥落した。反撃のチャンスがある中で相手の打撃に耐えるならともかく、一方的な陵辱、連続したじくじくという痛みは坂下に屈辱しか与えない。
じゅる、じゅる
たっぷりとした潤滑液のおかげでだいぶ苦痛は減っているはずなのだが、坂下は初経験の苦痛にすっかり動揺して取り込まれてしまったようだった。
「あ…あ…きゃっ!?」
「ちょっと手伝ってあげるわよ」
綾香が一本だけ指を用いて参戦すると、坂下がまた黄色い声を上げる。
「い、いや、綾香、もう許して…」
「なんで? こうしていると気持ちいいでしょう?」
「いや…いやよ…」
「頑固ね」
じゅぶ、じゅぶ。
葵が力いっぱいの抽送を繰り返すすぐそばで、綾香は秘裂と肉棒によって作られたデルタに指を差し込む。そして鉤状に曲げた指で、丁寧に坂下を愛撫する。
「スキンシップの場を作ってあげるって言ったら、ついてきたのは好恵じゃない」
「こ、こんなやり方なんて、聞いてないわよっ…」
涙声になりながらも、坂下は反論した。
「葵のことが一番近くに感じられるでしょ? ねぇ葵、好恵を感じてる?」
「は、はい…好恵さんの中、あったかくてきつくて気持ちいいです…」
「ほらね」
「う…うう」
坂下は涙しながらも、再び綾香がねちねちと敏感な部分を触り始めると沈黙せざるを得なかった。痛がゆいような感覚に飲み込まれて、あられのない喘ぎ声を出してしまわないようにするだけで精一杯だったのだ。
「あ、綾香さん、私もう」
「仕方ないわねぇ…一人でしてる時に気持ちよくなっちゃったんでしょ?」
「は、はい、ごめんなさい…我慢、できなくて…」
「いいわよ。このまましていても好恵イケないだろうから、思いっきりかけてあげなさい」
「なっ…」
綾香の言葉の最後の、理不尽な命令に坂下が表情を変える。
ずぶっ!
びゅぐるぅっ! どぴゅるる…
「あっ、うあ…あ」
坂下が抗議しようとした時には、葵は肉棒を引き抜いて白濁液のバルブを解放してしまっていた。大量の白い液体が勢い良く宙を飛び、驚愕している坂下の顔に直撃する。
びゅるっ、びゅる…びゅる
葵は放心しながらだらしなく前にペニスを突き出し、脈動と共に小さな体をひゅくひゅくと震わせていた。完全に理性を失った淫らな葵の顔も、少女としてありえない放出の前では、恥じらいに頬を赤らめているように見えないこともない。
「く、く…うっ」
黒い短髪から下腹部までの大量の白濁液。それが、二回の敗北を味わった者を示すレッテルだった。そのレッテリングを行ったのは、勝利をもぎ取った人間に他ならない。
坂下はがくんと頭を折りながらも、屈辱に身を甘んじるしかなかった。
怒りに満ちた叫びが響く。テーブルの上にある、カップに入った紅茶の水面が揺れ動いていた。実際には坂下の声が原因で揺れているわけではないようだが、まるで坂下の怒りが空気を震わせているようにすら見える。それほどの勢いで、坂下は怒っている。
「そう邪険にすることもないでしょ?」
綾香が坂下の性器をマッサージするかのように軽く撫でた。
「やっ、やめなさいっ…この変態っ」
坂下は嫌悪の声を上げるが、身体の方は全く動いていない。広いベッドの真ん中に大の字に寝かせられ、筋肉質の裸を晒している。長身なだけに、膨らみに乏しいボディラインが目立っていた。それに加えてまんべんなく日焼けしている事が男性的な体つきを強調していたが、胸と恥丘の膨らみは確実に女のものである。
「昔から、好恵は男嫌いだったわね…まだここは…」
「や、やめっ」
「うん。とっても綺麗よ」
綾香は鮮紅色の秘部に息がかかるほど顔を近づけ、坂下の無垢な性器を観察する。
「あ、綾香ッ、もうこんなこと、やめなさいよ…」
「大人しくされていた方が身のためだと思うけれど」
無骨さを感じさせない綾香のすらりとした指が坂下の秘部に入り込んで、ちょんちょんと軽くつつく。
「く…うっ、うっ、うううっ…」
坂下は強烈な打撃を受けた時のような顔をすると、ぶるっ、ぶるるっと身体を震わせる。
じわっ…
「あら…これは何かしら? 坂下好恵さん?」
綾香は染みだした液体を指ですくって、微笑みながら坂下の目の前で見せつける。きらきらと光った指先から、ねっとりした体液が糸を引きそうになっていた。
「さ、さっきの紅茶」
「何のことかしらね」
しらじらしく言って、綾香は濡れた蜜壷を指一本だけで濃厚に愛撫する。
「うっ…ふくっ…あああああっ…」
坂下が筋肉を引き締めようとするほど、性感は鋭敏になってますます淫靡な蜜があふれてしまう。粘膜の中は、坂下自身の体液でぬらぬらとした光を帯びつつあった。
「うん…これだけ濡れれば、十分ね」
綾香はそう言ってのけると、濡れた指先をぺろりと舐める。
「葵、上がってらっしゃい」
「はっ…はいっ…」
葵のうわずった声が、ベッドの下から響いてきた。
そこからは、しゅっしゅっと何かをこする音がひっきりなしに聞こえてくる。葵は、ベッドを背に絨毯の上に座り、自分の身体を慰めていたのだ。脚の付け根から生やされた、異形の太い肉棒を自らしごく事によって。
あちこちを好き勝手に向いた葵のショートカットと、口元からわずかにのぞいている舌の先は葵がこの上なく興奮していることを如実に示していた。身体の周りには、放り投げられた制服や下着が散乱している。
「はっ…、はぁっ…あ、綾香さん…」
「あらあら、葵ったらそんなに大きくしちゃって…」
「も、もう我慢できませんっ…!」
葵は欲情にたぎった目をぎらぎらと輝かせながら、綾香の身体に這うようにして近づいていった。
「それは良かったわ。葵、好恵の相手をしてあげなさい」
「っ!!」
「うっ…は、はい、わかりました」
葵は一瞬の躊躇を見せたが、すぐにうなずく。綾香は素早く坂下の前から身体をずらし、代わって葵がそこに動いた。そして、何の断りもなしに坂下の腰をつかんで引き上げた。
「い、いやよっ、葵っ! 目を覚ましなさい…葵っ!」
「も、もう…我慢できません」
股間から生えた肉棒が、ほどよく濡らされた蜜壷に密着する。十分にトレーニングを積まれた葵の腕は、坂下の身体を軽々と持ち上げていた。
「綾香っ…葵を止めて! この子に何飲ませたの!?」
「好恵に飲ませたのとおんなじような物よ…ちょっとだけ違うけどね」
「な、なんでこんな…きゃああっ!?」
じゅぶ。
坂下が普段の低い声とは打って変わった、かん高い悲鳴を上げる。
「あっ、あっ…はああっ…」
葵が感極まったような声を上げて、腰をぐいと押し込んでいく。犯しているのか犯されているのかわからないような表情を浮かべて、葵は巨大な肉棒を根元までずっぽりと突き刺していた。
「かっ…かはっ…あっ…」
坂下は短い息を吐き出しながら、わなわなと身体を震わせる。
じゅぶる、じゅぶっ!
「うあっ…あっ…あっ!」
「ひあぁ…ふぅっ…くふぅ…気持ちいい…です…」
理性を失った葵の抽送に、坂下は歯を食いしばって耐えようとしていたがすぐに陥落した。反撃のチャンスがある中で相手の打撃に耐えるならともかく、一方的な陵辱、連続したじくじくという痛みは坂下に屈辱しか与えない。
じゅる、じゅる
たっぷりとした潤滑液のおかげでだいぶ苦痛は減っているはずなのだが、坂下は初経験の苦痛にすっかり動揺して取り込まれてしまったようだった。
「あ…あ…きゃっ!?」
「ちょっと手伝ってあげるわよ」
綾香が一本だけ指を用いて参戦すると、坂下がまた黄色い声を上げる。
「い、いや、綾香、もう許して…」
「なんで? こうしていると気持ちいいでしょう?」
「いや…いやよ…」
「頑固ね」
じゅぶ、じゅぶ。
葵が力いっぱいの抽送を繰り返すすぐそばで、綾香は秘裂と肉棒によって作られたデルタに指を差し込む。そして鉤状に曲げた指で、丁寧に坂下を愛撫する。
「スキンシップの場を作ってあげるって言ったら、ついてきたのは好恵じゃない」
「こ、こんなやり方なんて、聞いてないわよっ…」
涙声になりながらも、坂下は反論した。
「葵のことが一番近くに感じられるでしょ? ねぇ葵、好恵を感じてる?」
「は、はい…好恵さんの中、あったかくてきつくて気持ちいいです…」
「ほらね」
「う…うう」
坂下は涙しながらも、再び綾香がねちねちと敏感な部分を触り始めると沈黙せざるを得なかった。痛がゆいような感覚に飲み込まれて、あられのない喘ぎ声を出してしまわないようにするだけで精一杯だったのだ。
「あ、綾香さん、私もう」
「仕方ないわねぇ…一人でしてる時に気持ちよくなっちゃったんでしょ?」
「は、はい、ごめんなさい…我慢、できなくて…」
「いいわよ。このまましていても好恵イケないだろうから、思いっきりかけてあげなさい」
「なっ…」
綾香の言葉の最後の、理不尽な命令に坂下が表情を変える。
ずぶっ!
びゅぐるぅっ! どぴゅるる…
「あっ、うあ…あ」
坂下が抗議しようとした時には、葵は肉棒を引き抜いて白濁液のバルブを解放してしまっていた。大量の白い液体が勢い良く宙を飛び、驚愕している坂下の顔に直撃する。
びゅるっ、びゅる…びゅる
葵は放心しながらだらしなく前にペニスを突き出し、脈動と共に小さな体をひゅくひゅくと震わせていた。完全に理性を失った淫らな葵の顔も、少女としてありえない放出の前では、恥じらいに頬を赤らめているように見えないこともない。
「く、く…うっ」
黒い短髪から下腹部までの大量の白濁液。それが、二回の敗北を味わった者を示すレッテルだった。そのレッテリングを行ったのは、勝利をもぎ取った人間に他ならない。
坂下はがくんと頭を折りながらも、屈辱に身を甘んじるしかなかった。
ある朝。綾香の股間に違和感があった。
「…ね・え・さ・ん?」
ぎぎっ…と首を動かして、綾香はベッドの脇にちょこんと座っている芹香に目をやる。
いつ部屋に入ってきていたのかはわからないが、朝から帽子にマントの魔術師ルックでは「私が犯人です」と言っているようなものだ。綾香は頭痛に頭を抱えながら、芹香の顔と不自然に膨らんでいる自分の股間を交互に見やる。起き抜けの眠気を綺麗に吹き飛ばすような状況だった。
「…………」
綾香が布団をめくって自分の状態を見せると、芹香はゆるりとした動作で立ち上がる。どちらが起き抜けなのか分からないほどの緩慢な動きだった。
「…いくらなんでも、これはないんじゃない?」
罪悪感が無さそうな芹香に、綾香は苦々しく言う。同意・非同意に拘わらず散々芹香の魔法に付き合わされてきたが、今回のパターンはこれまでで最悪なのは間違いなかった。
「お願いだから、説明してくれる…?」
こくん。
芹香は綾香の膨らんだ所を見つめて、少しだけ頬を染めながらうなずいた。
「姉さんがやったんでしょ…姉さんに恥ずかしがられちゃ、世話ないわよ」
こく。
「…まぁいいわ…出来れば早く説明してもらって、元に戻してほしいんだけど…」
非難されているのに素直にうなずく芹香に、綾香は呆れ顔だった。
「いっとくけど、もう元に戻せないってのはナシよ?前の時は本気で死のうかって思ったくらいなんだから…」
ふるふる。
芹香は首を横に振る。
「そう…じゃあなんでこうなったのかをきっちり説明してね」
こくん。
「いちいちうなずかなくてもいいから…」
こく…
半分だけうなずいて、芹香はまた顔を赤くした。
綾香はよっぽど何か言ってやろうかと思ったが、また遅くなりそうなので我慢する。
「……………………」
「魔力ぅ?私に?」
こく…
芹香はまた半分だけうなずいて、またもや顔を赤くする。
「いいから。姉さんがうなずこうがうなずかなかろうが…それで、これとどういう関係があるの?」
「………………」
「はい…?」
「……………」
「なんで…よりにもよってそんな方法を使うのよ…」
「…………」
「ひどい話ね…」
綾香はごんごんと自分の頭を叩いて、疲れきった顔をする。
「いやよ…いくら姉さんだからって勝手にこんなのされて、付き合う義理なんてないもの」
芹香からそっぽを向いて、綾香は腕組みした。
「早く消して、こんなの」
「…………」
「…あのね」
「……………」
「姉さん、嘘ついてない?」
ふるふる…
「ほんとーに?」
こくん。
「……………ああああああああああっ」
綾香は芹香の目をじぃっと見ていたが、芹香のぽーっとした瞳が何も語ろうとしないのを見て諦めたようだった。
「…私が彼氏できないのって、姉さんの影響がすごくありそうな気がするんだけど、気のせい?」
こくん。
「……あああっ!もう、わかったわよっ…どーとでもして」
腕組みをしたまま、綾香は言い切る。
そう言うと同時に、芹香はベッドに上がってきた。まだ綾香が寝ていたあたたかさの残る敷き布団の上をすりすりと動いて、綾香の真正面にちょこんと正座する。
「…もう…」
綾香は腕組みの姿勢を崩さないまま、芹香の事を見ていた。もちろん非難の色濃くにじみ出た視線だったが、芹香は何事もないかのように身を乗り出して、綾香の膝の上に手を乗せる。
帽子のつばをぶつけそうにしながら、芹香は綾香のブルーのパジャマに指をかけた。そして、まるで自分の服を脱いでいるときのような普通の動作でパジャマとショーツを一緒に下ろしていく。
ぷるっ…
「うわ…」
芹香の帽子で視界は遮られていたが、肉棒がショーツの中から飛び出した感触はわかった。押さえ込むものがなくなった肉棒は、勢い良く屹立して外気に晒される。
「く、くすぐった…」
既に、芹香のかすかな息が肉棒にかかり始めていた。綾香は思わず緊張してしまう。さっさと済ませてくれとは言ったものの、実際にされるとなると妙な不安感が生まれてきた。
はぁ…はぁっ…
芹香の息が近づいては離れる。そして、帽子のつばがお腹の辺りに何度も押しつけられた。
「な、なにしてんの…姉さん、帽子取ればいいでしょ」
声がうわずってしまったのは、まるで焦らされているような気がしてしまったからだ。綾香は芹香の帽子のつばをつかんで、すぽっと外す。
その瞬間、舌をぺろっと出した芹香の顔が自分の股間から生えた肉棒に迫っているのが視界に入ってきた。そして二人の目が合う。
「や、やだ…早くしてよ」
透明な目で見られていると、ますます不安になってきた。綾香は帽子を脇に投げて、また腕組みの姿勢に戻る。
はむっ。
「あうっ!?」
ぺろぺろ…ちゅぽっ
帽子を投げたのとほぼ同時に、芹香がぱっくりと綾香の肉棒をくわえこんでいた。そして、すぐに舌が先っぽの部分をこねくり回し始める。
「つ、つよすぎよ…姉さん」
綾香は体験したことのない激しい快感に、動揺していた。そもそも、綾香は性感についてまるっきりの純潔だ。「感じる」というのがどういう事なのか、知識の上でしか知らない。
ぺろぺろっ。ぺろ…
「い、いやあっ…こんなの…こんなの…」
くちゅくちゅくちゅ。ちゅぽっ…ちゅぽっ…ちゅぽっ…
そんな綾香にとって、敏感な肉棒に加えられる口唇の刺激は強烈すぎた。しかし快感は快感だ。綾香が感じているのは痛みでもくすぐったさでもなく、激烈な快感だ。
だが、芹香は口を黙々と動かし続けていた。段々としごき立てる動きが中心となってきたが、時折舌が先端をめちゃくちゃにこねくり回す動きも混じる。綾香は腕組みは崩していなかったが、芹香が先端を舐める度にびくっとベッドから身体を浮き上がらせていた。目はいつのまにか閉じられ、顔は芹香とはややずれた方向を向いていた。表情は何かに耐えているようなものになっている。
「い、いつまで続けるのよぉ…これ」
ちゅぼちゅぼっ…
綾香がそう言うと、芹香は口の動きをさらに激しくした。綾香は電撃を受けたように身体を震わせる。
「くぅぅっ…!…もうやめて…姉さん…変になる…」
ついに綾香は腕組みを崩して、芹香の頭を両手で押さえつけた。しかし綾香が露骨な反応を示すほどに芹香は舌と口の動きを活発にして、綾香の肉棒をどんどん追いつめていく。
無論、芹香は綾香の感じているのが射精感だと気づいていた。綾香がそれに気づいていないだけだ。少女が体験するはずもない感覚なのだからある意味では当然とも言えるが、綾香が状況を理性で判断をする余裕をなくしている証拠とも言える。
「ゆっ…許して…本当に…頭の中と…これがっ…お…おち○ちんがっ…壊れるぅっ」
綾香は、肉棒をそう形容するしかなかった。他に言いようがなかったのだ。綾香は外国に長くいたとは言え、英語で婉曲(えんきょく)に述べているだけの時間も理性も失っていた。
芹香はそれを聞き、綾香がいよいよ我慢しきれなくなった事を悟る。飛び出してくる液体に備えるべく、芹香は口の中いっぱいに綾香の肉棒をくわえこんだ。さらに、綾香の女性器の部分も優しくさすって綾香の絶頂をうながす。
「い、い、いやぁぁ!いや…姉さん、どいてぇぇッ!?」
どんっ!
「!」
綾香は芹香の頭を跳ね飛ばそうとする。
「いや!だめぇ!…あああああーっ!?」
びゅるっ…びゅぴゅるっ…びゅるるぅっ…!!
それとほぼ同時に綾香は耐えきれなくなって絶頂し、肉棒が射精を開始した。
「うあっ、うあっ、うあっ…うああっ…うあっ…」
綾香はひとつの放出ごとに、情けない声を出してジャンプするように腰を跳ね上げる。芹香は頭を突き飛ばされ、くわえる位置が根元から先端近くまで移動していたが、何とか濃厚な白濁液を口の中に受け止めようと試みた。
びゅる。びゅる…びゅ
身体を跳ねさせる綾香の動きに合わせて芹香は必死に肉棒を追う。
「くっ…くぅぅっ…うあああああっ…」
が、綾香の射精が止まるまでには顔や髪のあちこちに白い液体がこびりついてしまっていた。特に額から右の目辺りにかけては、たっぷりと白濁液がついて垂れてきている。一回だけ、綾香が完全に虚空に放出するのを許してしまったのだ。
「………」
ばたっ。
大の字に伸びてしまった綾香を後目に、芹香はぺろぺろと顔についた白濁液をぬぐい取って舐め始めた。
ちゅるちゅるっ…ぺろん。
確かにこれは精液ではなくて魔力を媒介する大切な液体ということにはなるが、無表情な芹香が美味しそうに顔中に付着した白濁の液体をこそげとって舐めているのは非常に淫靡な光景だ。
ちゅるん。
そして一通り舐めてしまったところで、芹香が困った表情になる。
「…………」
「え…?」
放心状態の綾香が、寝転がったまま返事する。
「……………」
「す、すこし足りないって…そ、そんなっ…もう…だめっ…私…!」
はむっ。
「いやああっ!姉さんっ…もう許してぇっ…」
ちゅうちゅう。
芹香は幾分小さくなった綾香の肉棒を片手でしごきながら、出てきた白濁の液体をいとおしそうに吸い取っていた…
「…ね・え・さ・ん?」
ぎぎっ…と首を動かして、綾香はベッドの脇にちょこんと座っている芹香に目をやる。
いつ部屋に入ってきていたのかはわからないが、朝から帽子にマントの魔術師ルックでは「私が犯人です」と言っているようなものだ。綾香は頭痛に頭を抱えながら、芹香の顔と不自然に膨らんでいる自分の股間を交互に見やる。起き抜けの眠気を綺麗に吹き飛ばすような状況だった。
「…………」
綾香が布団をめくって自分の状態を見せると、芹香はゆるりとした動作で立ち上がる。どちらが起き抜けなのか分からないほどの緩慢な動きだった。
「…いくらなんでも、これはないんじゃない?」
罪悪感が無さそうな芹香に、綾香は苦々しく言う。同意・非同意に拘わらず散々芹香の魔法に付き合わされてきたが、今回のパターンはこれまでで最悪なのは間違いなかった。
「お願いだから、説明してくれる…?」
こくん。
芹香は綾香の膨らんだ所を見つめて、少しだけ頬を染めながらうなずいた。
「姉さんがやったんでしょ…姉さんに恥ずかしがられちゃ、世話ないわよ」
こく。
「…まぁいいわ…出来れば早く説明してもらって、元に戻してほしいんだけど…」
非難されているのに素直にうなずく芹香に、綾香は呆れ顔だった。
「いっとくけど、もう元に戻せないってのはナシよ?前の時は本気で死のうかって思ったくらいなんだから…」
ふるふる。
芹香は首を横に振る。
「そう…じゃあなんでこうなったのかをきっちり説明してね」
こくん。
「いちいちうなずかなくてもいいから…」
こく…
半分だけうなずいて、芹香はまた顔を赤くした。
綾香はよっぽど何か言ってやろうかと思ったが、また遅くなりそうなので我慢する。
「……………………」
「魔力ぅ?私に?」
こく…
芹香はまた半分だけうなずいて、またもや顔を赤くする。
「いいから。姉さんがうなずこうがうなずかなかろうが…それで、これとどういう関係があるの?」
「………………」
「はい…?」
「……………」
「なんで…よりにもよってそんな方法を使うのよ…」
「…………」
「ひどい話ね…」
綾香はごんごんと自分の頭を叩いて、疲れきった顔をする。
「いやよ…いくら姉さんだからって勝手にこんなのされて、付き合う義理なんてないもの」
芹香からそっぽを向いて、綾香は腕組みした。
「早く消して、こんなの」
「…………」
「…あのね」
「……………」
「姉さん、嘘ついてない?」
ふるふる…
「ほんとーに?」
こくん。
「……………ああああああああああっ」
綾香は芹香の目をじぃっと見ていたが、芹香のぽーっとした瞳が何も語ろうとしないのを見て諦めたようだった。
「…私が彼氏できないのって、姉さんの影響がすごくありそうな気がするんだけど、気のせい?」
こくん。
「……あああっ!もう、わかったわよっ…どーとでもして」
腕組みをしたまま、綾香は言い切る。
そう言うと同時に、芹香はベッドに上がってきた。まだ綾香が寝ていたあたたかさの残る敷き布団の上をすりすりと動いて、綾香の真正面にちょこんと正座する。
「…もう…」
綾香は腕組みの姿勢を崩さないまま、芹香の事を見ていた。もちろん非難の色濃くにじみ出た視線だったが、芹香は何事もないかのように身を乗り出して、綾香の膝の上に手を乗せる。
帽子のつばをぶつけそうにしながら、芹香は綾香のブルーのパジャマに指をかけた。そして、まるで自分の服を脱いでいるときのような普通の動作でパジャマとショーツを一緒に下ろしていく。
ぷるっ…
「うわ…」
芹香の帽子で視界は遮られていたが、肉棒がショーツの中から飛び出した感触はわかった。押さえ込むものがなくなった肉棒は、勢い良く屹立して外気に晒される。
「く、くすぐった…」
既に、芹香のかすかな息が肉棒にかかり始めていた。綾香は思わず緊張してしまう。さっさと済ませてくれとは言ったものの、実際にされるとなると妙な不安感が生まれてきた。
はぁ…はぁっ…
芹香の息が近づいては離れる。そして、帽子のつばがお腹の辺りに何度も押しつけられた。
「な、なにしてんの…姉さん、帽子取ればいいでしょ」
声がうわずってしまったのは、まるで焦らされているような気がしてしまったからだ。綾香は芹香の帽子のつばをつかんで、すぽっと外す。
その瞬間、舌をぺろっと出した芹香の顔が自分の股間から生えた肉棒に迫っているのが視界に入ってきた。そして二人の目が合う。
「や、やだ…早くしてよ」
透明な目で見られていると、ますます不安になってきた。綾香は帽子を脇に投げて、また腕組みの姿勢に戻る。
はむっ。
「あうっ!?」
ぺろぺろ…ちゅぽっ
帽子を投げたのとほぼ同時に、芹香がぱっくりと綾香の肉棒をくわえこんでいた。そして、すぐに舌が先っぽの部分をこねくり回し始める。
「つ、つよすぎよ…姉さん」
綾香は体験したことのない激しい快感に、動揺していた。そもそも、綾香は性感についてまるっきりの純潔だ。「感じる」というのがどういう事なのか、知識の上でしか知らない。
ぺろぺろっ。ぺろ…
「い、いやあっ…こんなの…こんなの…」
くちゅくちゅくちゅ。ちゅぽっ…ちゅぽっ…ちゅぽっ…
そんな綾香にとって、敏感な肉棒に加えられる口唇の刺激は強烈すぎた。しかし快感は快感だ。綾香が感じているのは痛みでもくすぐったさでもなく、激烈な快感だ。
だが、芹香は口を黙々と動かし続けていた。段々としごき立てる動きが中心となってきたが、時折舌が先端をめちゃくちゃにこねくり回す動きも混じる。綾香は腕組みは崩していなかったが、芹香が先端を舐める度にびくっとベッドから身体を浮き上がらせていた。目はいつのまにか閉じられ、顔は芹香とはややずれた方向を向いていた。表情は何かに耐えているようなものになっている。
「い、いつまで続けるのよぉ…これ」
ちゅぼちゅぼっ…
綾香がそう言うと、芹香は口の動きをさらに激しくした。綾香は電撃を受けたように身体を震わせる。
「くぅぅっ…!…もうやめて…姉さん…変になる…」
ついに綾香は腕組みを崩して、芹香の頭を両手で押さえつけた。しかし綾香が露骨な反応を示すほどに芹香は舌と口の動きを活発にして、綾香の肉棒をどんどん追いつめていく。
無論、芹香は綾香の感じているのが射精感だと気づいていた。綾香がそれに気づいていないだけだ。少女が体験するはずもない感覚なのだからある意味では当然とも言えるが、綾香が状況を理性で判断をする余裕をなくしている証拠とも言える。
「ゆっ…許して…本当に…頭の中と…これがっ…お…おち○ちんがっ…壊れるぅっ」
綾香は、肉棒をそう形容するしかなかった。他に言いようがなかったのだ。綾香は外国に長くいたとは言え、英語で婉曲(えんきょく)に述べているだけの時間も理性も失っていた。
芹香はそれを聞き、綾香がいよいよ我慢しきれなくなった事を悟る。飛び出してくる液体に備えるべく、芹香は口の中いっぱいに綾香の肉棒をくわえこんだ。さらに、綾香の女性器の部分も優しくさすって綾香の絶頂をうながす。
「い、い、いやぁぁ!いや…姉さん、どいてぇぇッ!?」
どんっ!
「!」
綾香は芹香の頭を跳ね飛ばそうとする。
「いや!だめぇ!…あああああーっ!?」
びゅるっ…びゅぴゅるっ…びゅるるぅっ…!!
それとほぼ同時に綾香は耐えきれなくなって絶頂し、肉棒が射精を開始した。
「うあっ、うあっ、うあっ…うああっ…うあっ…」
綾香はひとつの放出ごとに、情けない声を出してジャンプするように腰を跳ね上げる。芹香は頭を突き飛ばされ、くわえる位置が根元から先端近くまで移動していたが、何とか濃厚な白濁液を口の中に受け止めようと試みた。
びゅる。びゅる…びゅ
身体を跳ねさせる綾香の動きに合わせて芹香は必死に肉棒を追う。
「くっ…くぅぅっ…うあああああっ…」
が、綾香の射精が止まるまでには顔や髪のあちこちに白い液体がこびりついてしまっていた。特に額から右の目辺りにかけては、たっぷりと白濁液がついて垂れてきている。一回だけ、綾香が完全に虚空に放出するのを許してしまったのだ。
「………」
ばたっ。
大の字に伸びてしまった綾香を後目に、芹香はぺろぺろと顔についた白濁液をぬぐい取って舐め始めた。
ちゅるちゅるっ…ぺろん。
確かにこれは精液ではなくて魔力を媒介する大切な液体ということにはなるが、無表情な芹香が美味しそうに顔中に付着した白濁の液体をこそげとって舐めているのは非常に淫靡な光景だ。
ちゅるん。
そして一通り舐めてしまったところで、芹香が困った表情になる。
「…………」
「え…?」
放心状態の綾香が、寝転がったまま返事する。
「……………」
「す、すこし足りないって…そ、そんなっ…もう…だめっ…私…!」
はむっ。
「いやああっ!姉さんっ…もう許してぇっ…」
ちゅうちゅう。
芹香は幾分小さくなった綾香の肉棒を片手でしごきながら、出てきた白濁の液体をいとおしそうに吸い取っていた…
(例のシリーズですか)
「く…ぅ」
栞が声を漏らす。
「うん…いいよ、栞の気持ちいい」
「神谷さん…」
上に覆いかぶさっているのも、また少女だった。小麦色に焼けた肌と、すらりとした長身は栞と好対照と言える。ショートカットという所は同じだったが、ブラウン気味の栞の細い髪と、艶と張りのある黒髪の神谷の髪はやはり違って見えた。
「着ている時だけじゃなくて、裸の時も可愛いコってなかなかいないんだよ」
神谷と呼ばれた少女は、豊満な胸を栞の控えめな胸にすりつけるように身体を密着させる。
「あぁっ…」
ニプルをニプルでこすられる甘い刺激に、栞は身をくねらせて応えた。そして、その動きと共にちゅぷちゅぷという透明な水音が恥ずかしげに生まれる。
「そんなにいい?」
「か、神谷さんの…大きくて…熱くって…」
そう。栞の中には、少女の秘部から伸びた肉棒がうずめられていた。これまで栞の体験してきた少女の持つ肉棒とは、サイズも硬度も形状も、そして熱さも段違いだ。むしろ、男の持つ剛直に近いと言えるかもしれない。
「ふふ…泣かせちゃったこと、あるからね」
神谷はゆっくりと腰をグラインドさせる。
「ああ…神谷さん」
「こんなに小さい体なのに、あそこにこんなのが簡単に入っちゃうし、すごい濡れてるし…栞、最高」
「神谷さんのも…すごく気持ちいいです」
栞は自ら顔を上げて、キスを求めた。
「うん」
神谷は素早く栞の唇に自分の唇を合わせる。
ちゅっ…ぬちゅ…
「んん…んっ」
「っ…ふっ…んふぅ…」
犯すような激しい勢いの神谷のキスに対して、栞は舌の動きを使った丁寧なキスで対応した。自分の口の中に侵入してきて口腔の中をなぶる神谷の舌を、時折そっとくすぐったりつついたりする。そして神谷が栞の舌を求めてくると、従順にそれに合わせた。
ちゅる…ちゅるる
最後に送り込まれた唾液を、栞は潤んだ瞳で受け入れる。
「キスも、うまいね」
「神谷さんのも良かったですよ」
「いや、私のは好き勝手してるだけだから」
「そうやって乱暴にされるのも…いいです」
「はは…そこまで言うとわざとらしいよ」
神谷はちょんと栞の額をつついた。
「でも、本当ですよ…?私…」
「うん…栞が言うなら、本当だって思ってみてもいいかな」
「いいですよ…だって、本当なんですから」
「そんな事言うと、本当に手加減せずにしちゃうよ?」
神谷が面白そうな笑みを浮かべながら言う。
「どうぞ…お願い、します」
「私は知らないよー。栞が言ったんだからね」
そう言うと、神谷は自分の手を栞の胸の辺りに置いて、ベッドに押しつけるような力を加える。
「あああ…」
栞は苦しそうな息を漏らしたが、助けを求めることはしない。自分の手を額のあたりに当てて、神谷の行為に自分の身を完全に投げ出した。
ちゅぐちゅぐちゅぐ…
「うあっ…ひぅ…神谷さん…」
「どう…栞?苦しい?」
きつい押しつけを加えながらの、容赦のないストロークだ。その激しい運動量にも、神谷は顔色ひとつ変えなかった。全く同じ強烈なペースで、栞の奥をひたすらに突き続ける。体力と腰を動かすテクニックの両方に、かなりの自信を持っているようだ。
「す、すごいです…気持ちよくて…」
「無理しなくてもいいよ」
神谷は言ったが、実際栞がほとんど苦痛を感じていないようである事は理解していた。何と言ってもあまりに愛液が豊富すぎて、どんなに強く突いても栞の中を傷つけてしまうことはないのだ。神谷にはぬめぬめとした締め付けの快感が、栞には膣壁の敏感な地点への強烈な刺激による快感がもたらされる。そして栞には、強いストロークがずれる事によって時折クリトリスへの刺激も与えられた。
「ふぁぅ…あぁ」
結局、栞の感じている苦痛は押さえつけられている事への圧迫感しかない。そういった拘束的な苦痛を快感の一部に変換してしまうだけの性経験を、既に栞は持ち備えていた。もっときつい、ロープによる戒めすら経験したことがあるのだから。
「栞の…すごい…もう、私出ちゃいそうだよ…」
神谷は同じペースで栞の中を突きながら、心地よさそうに眉をしかめた。
「来てください…私のなかに、いっぱい…神谷さんの…」
「うん…あは…思いっきり、出ちゃいそうだよ…こんなの久しぶりだ」
「嬉しいです…私も…私もっ、もうだめ…です…」
栞は目を伏せながらも、神谷の腰使いに合わせて腰を押し出し始めた。
「一緒にいこっ…栞」
「はい…も、もう…私は」
「いいよっ…いつでもいっちゃって!」
神谷が叫ぶ。二人の少女は淫靡に腰を振り、粘液の音を響かせながら高みで合一しようとしていた。
「はぁっ…うああぁぁっ!」
「出ちゃうッ…!」
…ビクンっ!
そして二人はほぼ同時に腰を痙攣させ、快感の極みに達した。
「はぁっ…はぁ…」
びゅく…びゅく…びゅく…!
「んぁっ…神谷さんの…熱いです」
膣内に吐き出された神谷の体液のほとばしりは、数回の痙攣を経ても勢いを失うことなく栞の最深部を叩いていた。元々神谷の長大な肉棒によって容積を埋められていたヴァギナの隙間から、こぷっこぷっと神谷の体液があふれ出していく。そこには透明な液体も混じって、栞の中が透明なジュースでも満たされていた事を証明していた。
「あーぁ…こんなに出しちゃった」
気怠そうな微笑みを浮かべながら神谷が言う。
「でも、まだ神谷さんの固いですね」
栞は蠱惑(こわく)的にささやいた。
「私の口の中も…神谷さんにあげていいですか?」
「あはは、サービス満点だね」
「そんな…私がしたいだけです」
栞の笑みを、神谷はどこか切なそうな目で見つめる。
「…いいよ。勘ぐりナシでえっちしたいし、先に話済ましちゃお。栞のお姉さんのとこに行ってあげるよ」
「本当ですかっ…!?」
栞が一転して真剣な顔になった。だが、すぐに慌てて目をそらす。
「…あっ…あの、すいません、私、そんなつもりじゃ」
「いいよ。栞も大変そうだしね。私に何ができるんだかわかんないけどさ、栞と好きなだけやっちゃえるならいいよ」
「は、はい…!あの、何からしましょうか…口でいいですか?」
「栞、もっと普通にしよーよ…それだから先に話済ましたんじゃない」
「あ、あの…そうですね、ごめんなさい…私、嬉しくて…」
「…素直だよ、栞って」
神谷は肉棒を栞の中から引き抜いて、栞のショートカットを撫でてやった。
「く…ぅ」
栞が声を漏らす。
「うん…いいよ、栞の気持ちいい」
「神谷さん…」
上に覆いかぶさっているのも、また少女だった。小麦色に焼けた肌と、すらりとした長身は栞と好対照と言える。ショートカットという所は同じだったが、ブラウン気味の栞の細い髪と、艶と張りのある黒髪の神谷の髪はやはり違って見えた。
「着ている時だけじゃなくて、裸の時も可愛いコってなかなかいないんだよ」
神谷と呼ばれた少女は、豊満な胸を栞の控えめな胸にすりつけるように身体を密着させる。
「あぁっ…」
ニプルをニプルでこすられる甘い刺激に、栞は身をくねらせて応えた。そして、その動きと共にちゅぷちゅぷという透明な水音が恥ずかしげに生まれる。
「そんなにいい?」
「か、神谷さんの…大きくて…熱くって…」
そう。栞の中には、少女の秘部から伸びた肉棒がうずめられていた。これまで栞の体験してきた少女の持つ肉棒とは、サイズも硬度も形状も、そして熱さも段違いだ。むしろ、男の持つ剛直に近いと言えるかもしれない。
「ふふ…泣かせちゃったこと、あるからね」
神谷はゆっくりと腰をグラインドさせる。
「ああ…神谷さん」
「こんなに小さい体なのに、あそこにこんなのが簡単に入っちゃうし、すごい濡れてるし…栞、最高」
「神谷さんのも…すごく気持ちいいです」
栞は自ら顔を上げて、キスを求めた。
「うん」
神谷は素早く栞の唇に自分の唇を合わせる。
ちゅっ…ぬちゅ…
「んん…んっ」
「っ…ふっ…んふぅ…」
犯すような激しい勢いの神谷のキスに対して、栞は舌の動きを使った丁寧なキスで対応した。自分の口の中に侵入してきて口腔の中をなぶる神谷の舌を、時折そっとくすぐったりつついたりする。そして神谷が栞の舌を求めてくると、従順にそれに合わせた。
ちゅる…ちゅるる
最後に送り込まれた唾液を、栞は潤んだ瞳で受け入れる。
「キスも、うまいね」
「神谷さんのも良かったですよ」
「いや、私のは好き勝手してるだけだから」
「そうやって乱暴にされるのも…いいです」
「はは…そこまで言うとわざとらしいよ」
神谷はちょんと栞の額をつついた。
「でも、本当ですよ…?私…」
「うん…栞が言うなら、本当だって思ってみてもいいかな」
「いいですよ…だって、本当なんですから」
「そんな事言うと、本当に手加減せずにしちゃうよ?」
神谷が面白そうな笑みを浮かべながら言う。
「どうぞ…お願い、します」
「私は知らないよー。栞が言ったんだからね」
そう言うと、神谷は自分の手を栞の胸の辺りに置いて、ベッドに押しつけるような力を加える。
「あああ…」
栞は苦しそうな息を漏らしたが、助けを求めることはしない。自分の手を額のあたりに当てて、神谷の行為に自分の身を完全に投げ出した。
ちゅぐちゅぐちゅぐ…
「うあっ…ひぅ…神谷さん…」
「どう…栞?苦しい?」
きつい押しつけを加えながらの、容赦のないストロークだ。その激しい運動量にも、神谷は顔色ひとつ変えなかった。全く同じ強烈なペースで、栞の奥をひたすらに突き続ける。体力と腰を動かすテクニックの両方に、かなりの自信を持っているようだ。
「す、すごいです…気持ちよくて…」
「無理しなくてもいいよ」
神谷は言ったが、実際栞がほとんど苦痛を感じていないようである事は理解していた。何と言ってもあまりに愛液が豊富すぎて、どんなに強く突いても栞の中を傷つけてしまうことはないのだ。神谷にはぬめぬめとした締め付けの快感が、栞には膣壁の敏感な地点への強烈な刺激による快感がもたらされる。そして栞には、強いストロークがずれる事によって時折クリトリスへの刺激も与えられた。
「ふぁぅ…あぁ」
結局、栞の感じている苦痛は押さえつけられている事への圧迫感しかない。そういった拘束的な苦痛を快感の一部に変換してしまうだけの性経験を、既に栞は持ち備えていた。もっときつい、ロープによる戒めすら経験したことがあるのだから。
「栞の…すごい…もう、私出ちゃいそうだよ…」
神谷は同じペースで栞の中を突きながら、心地よさそうに眉をしかめた。
「来てください…私のなかに、いっぱい…神谷さんの…」
「うん…あは…思いっきり、出ちゃいそうだよ…こんなの久しぶりだ」
「嬉しいです…私も…私もっ、もうだめ…です…」
栞は目を伏せながらも、神谷の腰使いに合わせて腰を押し出し始めた。
「一緒にいこっ…栞」
「はい…も、もう…私は」
「いいよっ…いつでもいっちゃって!」
神谷が叫ぶ。二人の少女は淫靡に腰を振り、粘液の音を響かせながら高みで合一しようとしていた。
「はぁっ…うああぁぁっ!」
「出ちゃうッ…!」
…ビクンっ!
そして二人はほぼ同時に腰を痙攣させ、快感の極みに達した。
「はぁっ…はぁ…」
びゅく…びゅく…びゅく…!
「んぁっ…神谷さんの…熱いです」
膣内に吐き出された神谷の体液のほとばしりは、数回の痙攣を経ても勢いを失うことなく栞の最深部を叩いていた。元々神谷の長大な肉棒によって容積を埋められていたヴァギナの隙間から、こぷっこぷっと神谷の体液があふれ出していく。そこには透明な液体も混じって、栞の中が透明なジュースでも満たされていた事を証明していた。
「あーぁ…こんなに出しちゃった」
気怠そうな微笑みを浮かべながら神谷が言う。
「でも、まだ神谷さんの固いですね」
栞は蠱惑(こわく)的にささやいた。
「私の口の中も…神谷さんにあげていいですか?」
「あはは、サービス満点だね」
「そんな…私がしたいだけです」
栞の笑みを、神谷はどこか切なそうな目で見つめる。
「…いいよ。勘ぐりナシでえっちしたいし、先に話済ましちゃお。栞のお姉さんのとこに行ってあげるよ」
「本当ですかっ…!?」
栞が一転して真剣な顔になった。だが、すぐに慌てて目をそらす。
「…あっ…あの、すいません、私、そんなつもりじゃ」
「いいよ。栞も大変そうだしね。私に何ができるんだかわかんないけどさ、栞と好きなだけやっちゃえるならいいよ」
「は、はい…!あの、何からしましょうか…口でいいですか?」
「栞、もっと普通にしよーよ…それだから先に話済ましたんじゃない」
「あ、あの…そうですね、ごめんなさい…私、嬉しくて…」
「…素直だよ、栞って」
神谷は肉棒を栞の中から引き抜いて、栞のショートカットを撫でてやった。
「こ、これ…」
「見ないでください〜、あかりさん」
マルチがいやいやと首を振るが、浩之はマルチの手を背中に回させてしっかり押さえ込んでいた。マルチの目の前に立っていたあかりの視線は、マルチの股間に釘付けになっている。
「本物みたいだろ?」
「う、うん」
あかりはこくりとうなずいた。可哀想だよ、というニュアンスを瞳には含ませつつも、好奇心の方が勝ってしまっているようだ。剥き出しにされたマルチの股間の状態を、あかりはじーっと見つめて観察する。蛍光灯が皓々と照らしているため、陰になっている部分はない。
ただの一本のスリットである秘裂も、その上に生えているやや白っぽい色をした肉棒も丸見えだった。
「触ってみたらどうだ?」
浩之が言うと、マルチはひぅっ、と息を飲む。
「………」
あかりはその反応をちらっとうかがったが、浩之をいさめる言葉を吐くことはなかった。おずおずと自分の手をマルチの肉棒に向かって伸ばしていく。
ぴと…
「あ、あかりさんっ〜、やめてください〜」
マルチはひやりとしたあかりの指の感触に身体を跳ね上げる。
「固くて…熱い…」
だが、あかりはぴったりと指をマルチの肉棒に当てて離さなかった。そのまま指をくいくいと動かして、感触を確かめていく。
「触った感じも本物そっくりだろ」
「すごいね…」
あかりは包皮に包まれた幹の部分を、二本揃えた指で撫でた。
包皮は白っぽかったが、先端の部分はピンク色になっている。そして包皮の下からも、そのピンク色が少し透けて薄桃色になっていた。根元の部分だけは下腹部に飲み込まれていくようになっていて、袋の部分はついていない。
見た目にはやや脆そうな印象があったが、それでも固い弾力のあるこりこりとして熱い感触は、あかりが浩之のモノを触っているときのものと見まごう程だ。最初のうちは恐る恐るだったあかりの指の動きも、段々大胆に肉棒を刺激するようになってくる。
「だ、だめですぅ…」
あかりが環状にした指でマルチの肉棒をしごくと、マルチは腰を引きながら悶えた。だが浩之の背中が壁のようになっていて、腰を引いてもあかりの指がすぐ追い付いてしまう。
「ん…ん…」
鼻に掛かった甘い吐息を出しながら、あかりは夢中にマルチの肉棒をこする。いつの間にか、あかりの顔はマルチの肉棒のすぐ近くにまで寄って、のぞき込むように肉棒を凝視していた。
「あかり…舐めちゃえよ」
「…うん」
「だ、だめですうううぅ!」
マルチは大声を出して暴れようとしたが、浩之はがちっとマルチを抑え込んでしまう。その乱暴なやり取りに衝動を突かれたのか、あかりは大きな口を開けていきなりマルチの肉棒を深々とくわえこんでいた。
ちゅぱちゅぱ、ちゅるっ…じゅる
「あ、あ、ふあああぁ〜っ!?」
マルチはわなわなと身体を震わせて絶叫する。へなっと腰がくだけそうになった所を、浩之は抱きかかえて支えた。
ちゅる、ちゅる。じゅるるっ。ちゅぐちゅぐ。
あかりはべろんと出した舌で、大きな音を立てながらマルチの肉棒を舐め上げては吸った。そして、ぎゅーっと強く口腔の粘膜で締め付けて上下にしごく。口元からは唾液が伝い、瞳は物欲しそうに潤んで奉仕するあかりの顔をいやらしく見せていた。
「はぁ…ああああっ、ふぅ……。っ!ああっ、ああっ!あ……ああああ〜っ!?」
あかりの緩急をつけた刺激に、マルチは逐一声を上げて反応する。もはや身体は弛緩して動かなくなっているようだった。あかりの舌が動くのを感じて、感じているという反応を返す事しかできない。
「ん…」
小さな声を出して、あかりが口を止める。そしてぺろっと舌を出して、上目遣いに浩之を見つめた。
「どうした?」
「マルチひゃんの、えっちなおゆゆ…」
そして、舌を口の中に戻してこくんと飲み込む。
「浩之ちゃんのみたいな味がする…」
あかりは言った。
「どうして欲しい?」
「浩之ちゃんのが…欲しい」
あかりはべっとりとなったマルチの肉棒から顔と手を離し、浩之の事を見つめる。荒く息を吐き出しながら興奮に耐えているマルチの顔は、まるで目に入っていないようだった。
「じゃあ、あそこ見せて仰向けになれ」
「…うん」
あかりは身体をぱたんと後ろ向きに倒していく。そして絨毯の上に身体を横たえ、脚を少しだけM字に開いた。あかりの秘裂がぱっくりと口を開き、中の鮮紅色の粘膜がわずかながら光の下に姿を現す。それは、角度によってはっきりときらめきを返していた。
「舐めてただけで濡れたのか?」
「だって…なんだか、変な気分になっちゃったから」
あかりは少し視線をそらしながら髪を上げた。寝転がっても形の崩れない胸が、やや速いペースで上下しているのがよく分かる。うっすらと濡れた秘部も、同じペースで疼きを発しているはずだ。
「ひっ、浩之さんっ!?そこはぁ…っ!」
一方のマルチは、突然身体を跳ね上げて目を大きく見開いていた。浩之の指が秘裂に潜り込んで、無造作な愛撫を始めたのだ。そのショックで、弛緩していた身体も動き始めたのかマルチは全身を動かして悶えに悶える。
「うっ、ああっ、あああ〜っ!!」
浩之の指の位置とマルチの反応を見ると、マルチが肉棒と乳頭に加えてもう一つの勃起器官を備えているのは間違いないようだった。
「マルチちゃんの、ソコもついてるの…?」
「ああ、贅沢だよな。人間の二倍感じるんだから」
浩之は厳しく仕置きをするような勢いで、秘裂の中にあると思しきマルチの突起状の部分を撫で回す。時折ちゅくちゅくという水音も混じるようになっていた。
「だ、だめですぅ〜そんなに、したら、あ、あ」
マルチは引きつった声を上げ始める。肉棒が一定の間隔を置いて、びくっびくっと震え始めていた。
「よし…もういいだろ」
ちゅぽっ。
浩之が指を抜くと、明らかにその中が何らかの液体で濡れている事が分かる。色は透明だったが、つぅっと糸を引いて滴るだけの粘りがあった。
「あ…はぅ…も、もう許してください〜」
「まだまだ」
倒れそうなマルチを抱きかかえながら、浩之はずりずりと身体を前に動かしてマルチをあかりの寝転がる上へと運んでいく。
「よっ…と」
「浩之ちゃん…?」
自分の腿の上にマルチが乗せられたのを見て、あかりは怪訝そうな声を出した。マルチの方は息を整えるのが精一杯のようで、何が起こるのかという事まで意識が回っていない様子である。
「マルチ、あかりをやれよ」
「え…」
「!!!?」
マルチは飛び上がりそうな勢いで浩之の方を向く。
「い、いやですぅっ…そんなの…」
「ダメだ。しないんなら、毎日それをつけっぱなしにしておくぞ」
「…浩之さん〜」
絶望的な顔になりながらもマルチは浩之に向かって手を伸ばしたが、浩之はひょいと後ろに下がってそれをかわした。そして立ち上がり、腕組みをしながら二人の事を見下ろす。
「え、えっと、マルチちゃん、心配しなくても大丈夫だと思うよ…私は平気だから」
「…で、でも、そんな事するの…恥ずかしいですっ」
「すぐに慣れるよ…大丈夫」
あかりは手を伸ばして、マルチの手を握った。微笑んでいる顔はマルチへの気遣いに満ちているようにも見えるが、あかりが一刻も早く挿入を感じたいと願っているのも否定はできないだろう。
「あ、あの…わっ…わかりましたぁ…」
しかしマルチはあかりの心遣いを無駄にしないようにという一心によって首を縦に振ってしまう。あかりはそれに応えて、マルチの手をもう一度握り返した。
「………」
マルチは腰を少し前にスライドさせて、そこから肉棒を前に突き出すように前傾姿勢になっていく。顔には不安な色が一杯で動くスピードも鈍かったが、確実にマルチの肉棒とあかりの秘裂の距離は近づいていった。
腰の位置も徐々にずらして微妙な位置調整もしていく。しばらくすると、マルチの肉棒の先端はあかりの秘裂の上のちょうどいい位置にまで達していた。
「あかり、広げてやれよ」
「え…?あ、うん」
あかりは少し恥ずかしそうな顔をしながらも、自らの手で秘裂を左右に広げた。鮮紅色の部分が大きく広がって、少女の入り口がどこにあるのかを教え示す。
にちゅるっ。
粘液の絡む淫靡な水音と共に、マルチの肉棒の先端はあかりの入り口に向かって接近していった。そして、ついには肉孔の部分にマルチの肉棒が密着する。
「ほ、本当にいいんですか…?」
「い、いいよ…マルチちゃん、来て」
あかりはうわずった声で言って、脚をさらに広げた。
「い、いきますぅっ…」
マルチは緊張しきった声と共に、腰をずいと押し進める。
じゅぐちゅっ…
「あっ…ああぁ」
重苦しい水音と共に、マルチの肉棒の先があかりの中にうずもれた。あかりはだらしない声を出して、だらんと全身の力を抜く。
「っ…っ、っ…」
マルチは苦しそうな顔をしながら、腰を慎重に押し進めていった。通常よりも高い位置に肉棒があるせいか、多少無理な体勢になっている事は否めない。だが、その不自然な状態が少女同士の結合という非日常的な状態を際だたせていた。
ぬちっ…!
「ん…んっ!」
とうとうマルチが最後まで腰を押しきった。滑らかな恥丘と恥丘、胸の膨らみと胸の膨らみ、ほっそりとした脚と脚。触れあい絡み合うことのないはずの部分が、肉の楔(くさび)によってこの上なく近くに密接していた。
「あかり…さぁん」
「…マルチちゃん」
どちらからともなく、唇が触れ合って激しくお互いを求め合う。
「ん…ふぅ」
「んっ…んん」
ぬちゅぷちゅっ、と舌と舌の吸い付く音がした。下半身からの熱い結合感はさらに高まり、二人の身体を燃え上がらせる。マルチは無意識の内に肉棒を小刻みに動かし、あかりはきゅ、きゅぅと膣壁を収縮させて肉棒を締め付けていた。
『はぁっ…』
そして二人が同時に舌を離し、銀の雫が口元から伝う。
二人の目は、互いを性の対象として食い入るように見つめていた。もはや、お互いの性がどうであるのかという事など気にならない。それに、元来マルチはロボットなのだ。だからこそ、あかりは浩之がマルチとあかりを交互に抱くことを許しているし、三人で行為に及ぶという誘いにも素直にうなずいたのである。
「したいだろ?マルチ」
「は…はい…もう…身体が…熱くて…」
「あかりも欲しいだろ?」
「うんっ…」
大きく首を振る。
肉棒によって性欲をいつもより煽られているマルチに比べれば、あかりの貪欲さの方が大きいのは間違いないだろう。あるいは、あかりにはバイセクシャルの気があるのかもしれない。
「し、しますっ」
じゅく、じゅく…
「あっ…」
マルチが腰を動かすと、あかりは小さく声を漏らした。しかしすぐに瞳をとろかせると、マルチの突きに合わせて腰を動かし、さらにきつい締め付けを返してマルチの肉棒を刺激する。
「んんっ」
マルチは苦しげな声を出した。男がそうするように、圧倒的なストロークであかりを犯しきってしまう事はできないらしい。マルチの肉棒は、責めながら快楽をむさぼる器官と言うよりは責められて快感を感じるための器官であるようだった。見た目はともかく、実際にはクリトリスを同じ感度のままに肥大化させたようなものかもしれない。
「んあ、んあ」
「あ…はぁ」
マルチは小刻みに、震えるような抽送を続ける。あかりはそれに合わせて、同じように静かな腰とヴァギナの動きで応える。にちゅ、にちゅという静かで淫靡な音が二人を包んでいた。お互いが責め手であり、責められ手である。無茶な動きをすれば、それだけ自分が限界に近づいてしまうのだ。
「んっ、んっ」
しかし、やはりあかりの方がマルチよりもずっと動いている。マルチの動きは次第に小さくなり、口から漏れる息が目立つようになってきた。あかりが物足りなさそうに激しく腰を動かすと、マルチは情けない声を出して動きを完全に止めてしまう。
「マルチちゃん…」
「あ、あかりさん〜、私、もうっ…」
腰をひくつかせながら、マルチは泣き声で訴えた。フェラチオとクリトリス責めで、マルチの性感はすっかり昂ってしまっていたのだ。既に、放出を全身の力で何とか抑え込まなくてはならないレベルまでマルチは追い込まれていた。
「しゃーないな。あかり、マルチをイカせてやれよ」
「え…でも」
「そしたら、すぐに俺のでしてやるから」
「本当?」
「当たり前だろ」
「じゃ、じゃあ…マルチちゃん、ちょっとの間我慢してね」
ぐちゅ、ぐちゅ、ぬちゅるぅっ!
「ひ、ひあっ!?あ、あかりさんっ、やめてくだ…ひぅぅっ!?」
マルチがあかりの上にまたがったまま、身を引きつらせる。あかりは思い切り腰を打ち付けて、ありたけの力で絞るようにマルチの肉棒を刺激していた。
「あ…あ…マルチちゃんの、こうするとすごくいいっ…」
「あ、あかりさんっ…ゆ、許してくださいっ…こ、こんなの…」
マルチはあかりの腹部に両手をついて、涙をぼろぼろとこぼしながら懇願する。しかしあかりは妖しい微笑みすら浮かべて、マルチの肉棒を容赦なく責めていた。上になったマルチが、突き上げられるように犯されているとすら思える。
その激しい動きは、肉棒のみならず秘裂の間に収まったクリトリスにまで刺激を与えていた。浩之の指によって芯を剥き出しにされたクリトリスは、上から間接的に打ち付けられるだけでも電撃のような快感をマルチに与えていたのだ。
普通のものより遙かに敏感な肉棒と、それに追加される快感。マルチが長い間耐えられるはずはなかった。
「は、はうぅっ〜」
「マルチちゃん…中がひくひくしてる」
「イクのか?」
「私、イッ、イッちゃいますぅっ…」
マルチは、はしたない言葉を言い切ると力無くあかりの動きに身を委ねる。
「ふぁっ、はぅあっ、ああああああああっ〜!?」
そして絶叫と共に、マルチは身をびくんっ…と震わせて硬直した。
びゅく、びゅく、びゅく…
「ひ、ひぃ…」
射出感。自分の身体から、何かが飛び出る感覚。絶頂を迎えた紛れもない証拠が、少女でもあるロボットにもたらされる。愛液をにじませるのとは違う、より直接的で瞬間的な快感の証明だ。マルチの羞恥心はかつてない程に高まっているはずだった。
「マルチちゃんの…いっぱい出てるよ」
「うっ、ううっ…ううううっ…」
マルチはあかりの中に白濁した液を放出しながら、苦しそうに震えている。感じているのは快楽に間違いないだろうが、この肉棒を責められての絶頂は苦痛の一歩手前の快感のようだった。
だが未だ不満足なあかりの性器は、マルチの肉棒をさらに強く締め付け、マルチの絶頂をさらに激しく長いものにしていく。それによってマルチがびくびくと身体を痙攣させながらさらに悶えているのを、あかりはどこかいたずらな瞳で見つめていた。
「あかり、お前結構ひどい奴だな」
「だ、だって…浩之ちゃんがしろって言ったんだよ」
「自分がして欲しいからって…あかり」
「そ、それよりも…浩之ちゃん」
浩之の言葉を遮り、あかりは媚びた視線を向ける。
「よし…マルチ、どけ」
「は、はぅぅ…」
マルチはこてんと倒れるようにあかりの上から離れ、絨毯の上に横向きに寝転がった。そして目を閉じる。ほとんど気絶したようにも見えた。
「いくぞ?」
「うんっ」
あかりに襲いかかる浩之。マルチは肉棒の先から白濁の液をこぼし、秘裂の間からも溢れるほどの愛液をにじませながら未だ絶頂の余韻の中にあった…
「見ないでください〜、あかりさん」
マルチがいやいやと首を振るが、浩之はマルチの手を背中に回させてしっかり押さえ込んでいた。マルチの目の前に立っていたあかりの視線は、マルチの股間に釘付けになっている。
「本物みたいだろ?」
「う、うん」
あかりはこくりとうなずいた。可哀想だよ、というニュアンスを瞳には含ませつつも、好奇心の方が勝ってしまっているようだ。剥き出しにされたマルチの股間の状態を、あかりはじーっと見つめて観察する。蛍光灯が皓々と照らしているため、陰になっている部分はない。
ただの一本のスリットである秘裂も、その上に生えているやや白っぽい色をした肉棒も丸見えだった。
「触ってみたらどうだ?」
浩之が言うと、マルチはひぅっ、と息を飲む。
「………」
あかりはその反応をちらっとうかがったが、浩之をいさめる言葉を吐くことはなかった。おずおずと自分の手をマルチの肉棒に向かって伸ばしていく。
ぴと…
「あ、あかりさんっ〜、やめてください〜」
マルチはひやりとしたあかりの指の感触に身体を跳ね上げる。
「固くて…熱い…」
だが、あかりはぴったりと指をマルチの肉棒に当てて離さなかった。そのまま指をくいくいと動かして、感触を確かめていく。
「触った感じも本物そっくりだろ」
「すごいね…」
あかりは包皮に包まれた幹の部分を、二本揃えた指で撫でた。
包皮は白っぽかったが、先端の部分はピンク色になっている。そして包皮の下からも、そのピンク色が少し透けて薄桃色になっていた。根元の部分だけは下腹部に飲み込まれていくようになっていて、袋の部分はついていない。
見た目にはやや脆そうな印象があったが、それでも固い弾力のあるこりこりとして熱い感触は、あかりが浩之のモノを触っているときのものと見まごう程だ。最初のうちは恐る恐るだったあかりの指の動きも、段々大胆に肉棒を刺激するようになってくる。
「だ、だめですぅ…」
あかりが環状にした指でマルチの肉棒をしごくと、マルチは腰を引きながら悶えた。だが浩之の背中が壁のようになっていて、腰を引いてもあかりの指がすぐ追い付いてしまう。
「ん…ん…」
鼻に掛かった甘い吐息を出しながら、あかりは夢中にマルチの肉棒をこする。いつの間にか、あかりの顔はマルチの肉棒のすぐ近くにまで寄って、のぞき込むように肉棒を凝視していた。
「あかり…舐めちゃえよ」
「…うん」
「だ、だめですうううぅ!」
マルチは大声を出して暴れようとしたが、浩之はがちっとマルチを抑え込んでしまう。その乱暴なやり取りに衝動を突かれたのか、あかりは大きな口を開けていきなりマルチの肉棒を深々とくわえこんでいた。
ちゅぱちゅぱ、ちゅるっ…じゅる
「あ、あ、ふあああぁ〜っ!?」
マルチはわなわなと身体を震わせて絶叫する。へなっと腰がくだけそうになった所を、浩之は抱きかかえて支えた。
ちゅる、ちゅる。じゅるるっ。ちゅぐちゅぐ。
あかりはべろんと出した舌で、大きな音を立てながらマルチの肉棒を舐め上げては吸った。そして、ぎゅーっと強く口腔の粘膜で締め付けて上下にしごく。口元からは唾液が伝い、瞳は物欲しそうに潤んで奉仕するあかりの顔をいやらしく見せていた。
「はぁ…ああああっ、ふぅ……。っ!ああっ、ああっ!あ……ああああ〜っ!?」
あかりの緩急をつけた刺激に、マルチは逐一声を上げて反応する。もはや身体は弛緩して動かなくなっているようだった。あかりの舌が動くのを感じて、感じているという反応を返す事しかできない。
「ん…」
小さな声を出して、あかりが口を止める。そしてぺろっと舌を出して、上目遣いに浩之を見つめた。
「どうした?」
「マルチひゃんの、えっちなおゆゆ…」
そして、舌を口の中に戻してこくんと飲み込む。
「浩之ちゃんのみたいな味がする…」
あかりは言った。
「どうして欲しい?」
「浩之ちゃんのが…欲しい」
あかりはべっとりとなったマルチの肉棒から顔と手を離し、浩之の事を見つめる。荒く息を吐き出しながら興奮に耐えているマルチの顔は、まるで目に入っていないようだった。
「じゃあ、あそこ見せて仰向けになれ」
「…うん」
あかりは身体をぱたんと後ろ向きに倒していく。そして絨毯の上に身体を横たえ、脚を少しだけM字に開いた。あかりの秘裂がぱっくりと口を開き、中の鮮紅色の粘膜がわずかながら光の下に姿を現す。それは、角度によってはっきりときらめきを返していた。
「舐めてただけで濡れたのか?」
「だって…なんだか、変な気分になっちゃったから」
あかりは少し視線をそらしながら髪を上げた。寝転がっても形の崩れない胸が、やや速いペースで上下しているのがよく分かる。うっすらと濡れた秘部も、同じペースで疼きを発しているはずだ。
「ひっ、浩之さんっ!?そこはぁ…っ!」
一方のマルチは、突然身体を跳ね上げて目を大きく見開いていた。浩之の指が秘裂に潜り込んで、無造作な愛撫を始めたのだ。そのショックで、弛緩していた身体も動き始めたのかマルチは全身を動かして悶えに悶える。
「うっ、ああっ、あああ〜っ!!」
浩之の指の位置とマルチの反応を見ると、マルチが肉棒と乳頭に加えてもう一つの勃起器官を備えているのは間違いないようだった。
「マルチちゃんの、ソコもついてるの…?」
「ああ、贅沢だよな。人間の二倍感じるんだから」
浩之は厳しく仕置きをするような勢いで、秘裂の中にあると思しきマルチの突起状の部分を撫で回す。時折ちゅくちゅくという水音も混じるようになっていた。
「だ、だめですぅ〜そんなに、したら、あ、あ」
マルチは引きつった声を上げ始める。肉棒が一定の間隔を置いて、びくっびくっと震え始めていた。
「よし…もういいだろ」
ちゅぽっ。
浩之が指を抜くと、明らかにその中が何らかの液体で濡れている事が分かる。色は透明だったが、つぅっと糸を引いて滴るだけの粘りがあった。
「あ…はぅ…も、もう許してください〜」
「まだまだ」
倒れそうなマルチを抱きかかえながら、浩之はずりずりと身体を前に動かしてマルチをあかりの寝転がる上へと運んでいく。
「よっ…と」
「浩之ちゃん…?」
自分の腿の上にマルチが乗せられたのを見て、あかりは怪訝そうな声を出した。マルチの方は息を整えるのが精一杯のようで、何が起こるのかという事まで意識が回っていない様子である。
「マルチ、あかりをやれよ」
「え…」
「!!!?」
マルチは飛び上がりそうな勢いで浩之の方を向く。
「い、いやですぅっ…そんなの…」
「ダメだ。しないんなら、毎日それをつけっぱなしにしておくぞ」
「…浩之さん〜」
絶望的な顔になりながらもマルチは浩之に向かって手を伸ばしたが、浩之はひょいと後ろに下がってそれをかわした。そして立ち上がり、腕組みをしながら二人の事を見下ろす。
「え、えっと、マルチちゃん、心配しなくても大丈夫だと思うよ…私は平気だから」
「…で、でも、そんな事するの…恥ずかしいですっ」
「すぐに慣れるよ…大丈夫」
あかりは手を伸ばして、マルチの手を握った。微笑んでいる顔はマルチへの気遣いに満ちているようにも見えるが、あかりが一刻も早く挿入を感じたいと願っているのも否定はできないだろう。
「あ、あの…わっ…わかりましたぁ…」
しかしマルチはあかりの心遣いを無駄にしないようにという一心によって首を縦に振ってしまう。あかりはそれに応えて、マルチの手をもう一度握り返した。
「………」
マルチは腰を少し前にスライドさせて、そこから肉棒を前に突き出すように前傾姿勢になっていく。顔には不安な色が一杯で動くスピードも鈍かったが、確実にマルチの肉棒とあかりの秘裂の距離は近づいていった。
腰の位置も徐々にずらして微妙な位置調整もしていく。しばらくすると、マルチの肉棒の先端はあかりの秘裂の上のちょうどいい位置にまで達していた。
「あかり、広げてやれよ」
「え…?あ、うん」
あかりは少し恥ずかしそうな顔をしながらも、自らの手で秘裂を左右に広げた。鮮紅色の部分が大きく広がって、少女の入り口がどこにあるのかを教え示す。
にちゅるっ。
粘液の絡む淫靡な水音と共に、マルチの肉棒の先端はあかりの入り口に向かって接近していった。そして、ついには肉孔の部分にマルチの肉棒が密着する。
「ほ、本当にいいんですか…?」
「い、いいよ…マルチちゃん、来て」
あかりはうわずった声で言って、脚をさらに広げた。
「い、いきますぅっ…」
マルチは緊張しきった声と共に、腰をずいと押し進める。
じゅぐちゅっ…
「あっ…ああぁ」
重苦しい水音と共に、マルチの肉棒の先があかりの中にうずもれた。あかりはだらしない声を出して、だらんと全身の力を抜く。
「っ…っ、っ…」
マルチは苦しそうな顔をしながら、腰を慎重に押し進めていった。通常よりも高い位置に肉棒があるせいか、多少無理な体勢になっている事は否めない。だが、その不自然な状態が少女同士の結合という非日常的な状態を際だたせていた。
ぬちっ…!
「ん…んっ!」
とうとうマルチが最後まで腰を押しきった。滑らかな恥丘と恥丘、胸の膨らみと胸の膨らみ、ほっそりとした脚と脚。触れあい絡み合うことのないはずの部分が、肉の楔(くさび)によってこの上なく近くに密接していた。
「あかり…さぁん」
「…マルチちゃん」
どちらからともなく、唇が触れ合って激しくお互いを求め合う。
「ん…ふぅ」
「んっ…んん」
ぬちゅぷちゅっ、と舌と舌の吸い付く音がした。下半身からの熱い結合感はさらに高まり、二人の身体を燃え上がらせる。マルチは無意識の内に肉棒を小刻みに動かし、あかりはきゅ、きゅぅと膣壁を収縮させて肉棒を締め付けていた。
『はぁっ…』
そして二人が同時に舌を離し、銀の雫が口元から伝う。
二人の目は、互いを性の対象として食い入るように見つめていた。もはや、お互いの性がどうであるのかという事など気にならない。それに、元来マルチはロボットなのだ。だからこそ、あかりは浩之がマルチとあかりを交互に抱くことを許しているし、三人で行為に及ぶという誘いにも素直にうなずいたのである。
「したいだろ?マルチ」
「は…はい…もう…身体が…熱くて…」
「あかりも欲しいだろ?」
「うんっ…」
大きく首を振る。
肉棒によって性欲をいつもより煽られているマルチに比べれば、あかりの貪欲さの方が大きいのは間違いないだろう。あるいは、あかりにはバイセクシャルの気があるのかもしれない。
「し、しますっ」
じゅく、じゅく…
「あっ…」
マルチが腰を動かすと、あかりは小さく声を漏らした。しかしすぐに瞳をとろかせると、マルチの突きに合わせて腰を動かし、さらにきつい締め付けを返してマルチの肉棒を刺激する。
「んんっ」
マルチは苦しげな声を出した。男がそうするように、圧倒的なストロークであかりを犯しきってしまう事はできないらしい。マルチの肉棒は、責めながら快楽をむさぼる器官と言うよりは責められて快感を感じるための器官であるようだった。見た目はともかく、実際にはクリトリスを同じ感度のままに肥大化させたようなものかもしれない。
「んあ、んあ」
「あ…はぁ」
マルチは小刻みに、震えるような抽送を続ける。あかりはそれに合わせて、同じように静かな腰とヴァギナの動きで応える。にちゅ、にちゅという静かで淫靡な音が二人を包んでいた。お互いが責め手であり、責められ手である。無茶な動きをすれば、それだけ自分が限界に近づいてしまうのだ。
「んっ、んっ」
しかし、やはりあかりの方がマルチよりもずっと動いている。マルチの動きは次第に小さくなり、口から漏れる息が目立つようになってきた。あかりが物足りなさそうに激しく腰を動かすと、マルチは情けない声を出して動きを完全に止めてしまう。
「マルチちゃん…」
「あ、あかりさん〜、私、もうっ…」
腰をひくつかせながら、マルチは泣き声で訴えた。フェラチオとクリトリス責めで、マルチの性感はすっかり昂ってしまっていたのだ。既に、放出を全身の力で何とか抑え込まなくてはならないレベルまでマルチは追い込まれていた。
「しゃーないな。あかり、マルチをイカせてやれよ」
「え…でも」
「そしたら、すぐに俺のでしてやるから」
「本当?」
「当たり前だろ」
「じゃ、じゃあ…マルチちゃん、ちょっとの間我慢してね」
ぐちゅ、ぐちゅ、ぬちゅるぅっ!
「ひ、ひあっ!?あ、あかりさんっ、やめてくだ…ひぅぅっ!?」
マルチがあかりの上にまたがったまま、身を引きつらせる。あかりは思い切り腰を打ち付けて、ありたけの力で絞るようにマルチの肉棒を刺激していた。
「あ…あ…マルチちゃんの、こうするとすごくいいっ…」
「あ、あかりさんっ…ゆ、許してくださいっ…こ、こんなの…」
マルチはあかりの腹部に両手をついて、涙をぼろぼろとこぼしながら懇願する。しかしあかりは妖しい微笑みすら浮かべて、マルチの肉棒を容赦なく責めていた。上になったマルチが、突き上げられるように犯されているとすら思える。
その激しい動きは、肉棒のみならず秘裂の間に収まったクリトリスにまで刺激を与えていた。浩之の指によって芯を剥き出しにされたクリトリスは、上から間接的に打ち付けられるだけでも電撃のような快感をマルチに与えていたのだ。
普通のものより遙かに敏感な肉棒と、それに追加される快感。マルチが長い間耐えられるはずはなかった。
「は、はうぅっ〜」
「マルチちゃん…中がひくひくしてる」
「イクのか?」
「私、イッ、イッちゃいますぅっ…」
マルチは、はしたない言葉を言い切ると力無くあかりの動きに身を委ねる。
「ふぁっ、はぅあっ、ああああああああっ〜!?」
そして絶叫と共に、マルチは身をびくんっ…と震わせて硬直した。
びゅく、びゅく、びゅく…
「ひ、ひぃ…」
射出感。自分の身体から、何かが飛び出る感覚。絶頂を迎えた紛れもない証拠が、少女でもあるロボットにもたらされる。愛液をにじませるのとは違う、より直接的で瞬間的な快感の証明だ。マルチの羞恥心はかつてない程に高まっているはずだった。
「マルチちゃんの…いっぱい出てるよ」
「うっ、ううっ…ううううっ…」
マルチはあかりの中に白濁した液を放出しながら、苦しそうに震えている。感じているのは快楽に間違いないだろうが、この肉棒を責められての絶頂は苦痛の一歩手前の快感のようだった。
だが未だ不満足なあかりの性器は、マルチの肉棒をさらに強く締め付け、マルチの絶頂をさらに激しく長いものにしていく。それによってマルチがびくびくと身体を痙攣させながらさらに悶えているのを、あかりはどこかいたずらな瞳で見つめていた。
「あかり、お前結構ひどい奴だな」
「だ、だって…浩之ちゃんがしろって言ったんだよ」
「自分がして欲しいからって…あかり」
「そ、それよりも…浩之ちゃん」
浩之の言葉を遮り、あかりは媚びた視線を向ける。
「よし…マルチ、どけ」
「は、はぅぅ…」
マルチはこてんと倒れるようにあかりの上から離れ、絨毯の上に横向きに寝転がった。そして目を閉じる。ほとんど気絶したようにも見えた。
「いくぞ?」
「うんっ」
あかりに襲いかかる浩之。マルチは肉棒の先から白濁の液をこぼし、秘裂の間からも溢れるほどの愛液をにじませながら未だ絶頂の余韻の中にあった…
「どういうつもりなの!?」
「ど、どういうって…」
栞は面食らった表情で言う。激しく肩をつかんで叫ぶ香里の姿は、これまで栞が見たことのないものだった。
「聞いたわよ…あなた、倉田と」
「えっ…」
「一体、何を考えてるの!?よりにもよって、倉田なんて…」
「お、お姉ちゃん、落ち着いて…」
「落ち着いてられないわよっ!あなた、何をしたのかわかってるの!?」
「わた、私は、倉田先輩が優しくて好きだったし、だから…」
「はぁ…栞、あなた何もわかってないわ」
「何もって…」
「あの倉田がどういう女か、あなたわかっていないのよ」
香里は吐き捨てるように言った。
「先輩は、途中から編入した私をいろいろ助けてくれたり、他にもいろいろ…それで、先輩って、その、お姉ちゃんと同じで、アレがあるから…それで」
栞は顔を真っ赤にして、もごもごと言う。
「あのね、栞、あなた遊ばれているだけなのよ」
「え」
「わかってるだけで二十人以上…下手すりゃもっとね。川澄っていう女と組んだりもしてるらしいけど…」
「ま、舞さんが!?」
「そうよ」
「そんな…だって、舞さんは、普通の」
「ノーマルだからって、倉田に加担しないとは限らないでしょ」
「でも…」
「無口で無愛想な癖に、アッチになると倉田と同じくらいすごいらしいわよ」
「そんな、そんな、そんな」
「信じなさい…と言っても、ムリかも知れないけど」
「…うん」
「だから」
ピシッ!
「きゃあっ!?」
栞は床に転がる。香里が平手を張ったのだ。それほど強い力では無かったが、華奢な栞の身体にとってそれは十分な衝撃だった。
「力尽くでも信じさせてみせるわ」
「お、お姉ちゃん、なんでっ!?なんで、こんな事を…」
「私の実の妹が倉田側になるなんて許されないのよ!」
「な、なんで、そんな、私、倉田先輩側って」
「あいつを先輩づけで呼ぶのはやめなさい。それと、私にも敬語使ってしゃべりなさい」
「お、お姉ちゃん!?どうしたの!?こんなの、変だよっ…」
ずんっ!
香里が爪先で栞の脚を蹴る。靴下越しだが、鈍い衝撃は栞を戦(おのの)かせて動けなくさせる。
「いい?」
「は…はい…」
栞は恐怖を顔に張り付かせて、うっすら涙を浮かべながら言った。
「あなたが自分で入り込んできたのよ。そうしなければ、私もこんな事をしないで済んだのに」
「私、私が、何を」
「今に分かるわ」
香里が自らのスカートをつかみ、脱ぎ去る。そして、その下につけられた漆黒の下着も取り去ると、そこには栞をにらみつけるように屹立した肉棒が存在していた。
「舐めなさい」
「えっ…そんな」
「早くしなさい?それとも、この程度でもたもたしていたら、どうなるのか一回知っておいた方がいいの?」
「や、やります!やらせてくださいっ!」
「…少しはわかってきたみたいね」
栞は震える身体を何とか起こして、姉の示す肉棒に恐る恐る触れる。
「こ、こんなに…」
「はじめて見るってわけじゃないでしょ」
「は、はい」
「まずはそのまま舌の先っぽで舐めなさい」
つつっ…
栞は言われたとおりにした。肉棒の最も先の部分を、舌の一部分だけで這うように刺激する。佐祐理に対してそういう行為をする事も栞は考えた事があったから、栞の舌は予想以上に滑らかに動いた。
「そう…それで、ぐるっと回してみて」
ちゅるっ。
唾液を絡ませながら、栞は先端部分を舌で一回りする。
「上手いじゃない…さては倉田に教わったのね」
「し、してませんっ!佐祐理さんのあれで、してもらっただけですっ」
「…まぁいいわ。そしたら、今度は口全体でくわえて」
間髪入れず、ぱくり、と栞は香里の肉棒を口粘膜で包み込んだ。それほど匂いは強くない。むしろ、女性器の匂いに近いかも知れない。
そう思いながら、栞はちゅくちゅくと上下の運動を開始した。
「そ、そうっ、いいじゃない」
香里はぐっと栞の頭を押しつけながら、言った。まがりなりにも姉妹の間の背徳的行為、しかも香里はあらざるべき器官の持ち主だ。その異常な状況を楽しんでしまうほどに、香里は行為に慣れ親しんでいる。
一方の栞は、無我夢中になって肉棒を舐め上げていた。上下の運動を基本にしながらも、舌を滅茶苦茶にこねくり回して、香里の肉棒に少しでも強い刺激が加わるように心がける。繊細さにはやや欠けていたが、怯えきった妹の献身的な行為は十分に香里を興奮させた。
「これだけ出来れば…すぐに実戦に行ってもいいわね」
「………?」
口を動かしながら、栞は涙でいっぱいの目で香里を見つめる。
「ふふ…それはこの後のお楽しみよ…」
香里はゆっくりと栞の頭を撫でた。
栞は不安に駆られながらも、行為を止める事はできない。やがて肉棒の先端から出てきたほとんど無味の液体も、気づく事なく舐め取っていた。香里の表情に少しずつ余裕が無くなってきたのも、まるで気づかない。同じペースで激しいフェラチオを続けていく。
「っくっ…出すわよっ…」
どくんっ!
「………!?」
栞の喉の奥を、灼熱の液体が激しく叩いた。
慌てて肉棒から口を離した栞に、
どくどくっ!どく、どくどくんっ!
容赦なく香里の放出した体液が襲いかかる。激しい脈動の度に半透明の液体が栞の顔面に降りかかった。あっという間に、栞の服から額まで、汚されたという表現が相応しいほどに欲望の液体が付着する。
それは、ひとつの儀式的な姿だったのかもしれないが…
「うぁ…」
「どうすればいいのか、わかってるわね?」
うめいた栞に対して、香里は冷たく言い放った。
「ど、どういうって…」
栞は面食らった表情で言う。激しく肩をつかんで叫ぶ香里の姿は、これまで栞が見たことのないものだった。
「聞いたわよ…あなた、倉田と」
「えっ…」
「一体、何を考えてるの!?よりにもよって、倉田なんて…」
「お、お姉ちゃん、落ち着いて…」
「落ち着いてられないわよっ!あなた、何をしたのかわかってるの!?」
「わた、私は、倉田先輩が優しくて好きだったし、だから…」
「はぁ…栞、あなた何もわかってないわ」
「何もって…」
「あの倉田がどういう女か、あなたわかっていないのよ」
香里は吐き捨てるように言った。
「先輩は、途中から編入した私をいろいろ助けてくれたり、他にもいろいろ…それで、先輩って、その、お姉ちゃんと同じで、アレがあるから…それで」
栞は顔を真っ赤にして、もごもごと言う。
「あのね、栞、あなた遊ばれているだけなのよ」
「え」
「わかってるだけで二十人以上…下手すりゃもっとね。川澄っていう女と組んだりもしてるらしいけど…」
「ま、舞さんが!?」
「そうよ」
「そんな…だって、舞さんは、普通の」
「ノーマルだからって、倉田に加担しないとは限らないでしょ」
「でも…」
「無口で無愛想な癖に、アッチになると倉田と同じくらいすごいらしいわよ」
「そんな、そんな、そんな」
「信じなさい…と言っても、ムリかも知れないけど」
「…うん」
「だから」
ピシッ!
「きゃあっ!?」
栞は床に転がる。香里が平手を張ったのだ。それほど強い力では無かったが、華奢な栞の身体にとってそれは十分な衝撃だった。
「力尽くでも信じさせてみせるわ」
「お、お姉ちゃん、なんでっ!?なんで、こんな事を…」
「私の実の妹が倉田側になるなんて許されないのよ!」
「な、なんで、そんな、私、倉田先輩側って」
「あいつを先輩づけで呼ぶのはやめなさい。それと、私にも敬語使ってしゃべりなさい」
「お、お姉ちゃん!?どうしたの!?こんなの、変だよっ…」
ずんっ!
香里が爪先で栞の脚を蹴る。靴下越しだが、鈍い衝撃は栞を戦(おのの)かせて動けなくさせる。
「いい?」
「は…はい…」
栞は恐怖を顔に張り付かせて、うっすら涙を浮かべながら言った。
「あなたが自分で入り込んできたのよ。そうしなければ、私もこんな事をしないで済んだのに」
「私、私が、何を」
「今に分かるわ」
香里が自らのスカートをつかみ、脱ぎ去る。そして、その下につけられた漆黒の下着も取り去ると、そこには栞をにらみつけるように屹立した肉棒が存在していた。
「舐めなさい」
「えっ…そんな」
「早くしなさい?それとも、この程度でもたもたしていたら、どうなるのか一回知っておいた方がいいの?」
「や、やります!やらせてくださいっ!」
「…少しはわかってきたみたいね」
栞は震える身体を何とか起こして、姉の示す肉棒に恐る恐る触れる。
「こ、こんなに…」
「はじめて見るってわけじゃないでしょ」
「は、はい」
「まずはそのまま舌の先っぽで舐めなさい」
つつっ…
栞は言われたとおりにした。肉棒の最も先の部分を、舌の一部分だけで這うように刺激する。佐祐理に対してそういう行為をする事も栞は考えた事があったから、栞の舌は予想以上に滑らかに動いた。
「そう…それで、ぐるっと回してみて」
ちゅるっ。
唾液を絡ませながら、栞は先端部分を舌で一回りする。
「上手いじゃない…さては倉田に教わったのね」
「し、してませんっ!佐祐理さんのあれで、してもらっただけですっ」
「…まぁいいわ。そしたら、今度は口全体でくわえて」
間髪入れず、ぱくり、と栞は香里の肉棒を口粘膜で包み込んだ。それほど匂いは強くない。むしろ、女性器の匂いに近いかも知れない。
そう思いながら、栞はちゅくちゅくと上下の運動を開始した。
「そ、そうっ、いいじゃない」
香里はぐっと栞の頭を押しつけながら、言った。まがりなりにも姉妹の間の背徳的行為、しかも香里はあらざるべき器官の持ち主だ。その異常な状況を楽しんでしまうほどに、香里は行為に慣れ親しんでいる。
一方の栞は、無我夢中になって肉棒を舐め上げていた。上下の運動を基本にしながらも、舌を滅茶苦茶にこねくり回して、香里の肉棒に少しでも強い刺激が加わるように心がける。繊細さにはやや欠けていたが、怯えきった妹の献身的な行為は十分に香里を興奮させた。
「これだけ出来れば…すぐに実戦に行ってもいいわね」
「………?」
口を動かしながら、栞は涙でいっぱいの目で香里を見つめる。
「ふふ…それはこの後のお楽しみよ…」
香里はゆっくりと栞の頭を撫でた。
栞は不安に駆られながらも、行為を止める事はできない。やがて肉棒の先端から出てきたほとんど無味の液体も、気づく事なく舐め取っていた。香里の表情に少しずつ余裕が無くなってきたのも、まるで気づかない。同じペースで激しいフェラチオを続けていく。
「っくっ…出すわよっ…」
どくんっ!
「………!?」
栞の喉の奥を、灼熱の液体が激しく叩いた。
慌てて肉棒から口を離した栞に、
どくどくっ!どく、どくどくんっ!
容赦なく香里の放出した体液が襲いかかる。激しい脈動の度に半透明の液体が栞の顔面に降りかかった。あっという間に、栞の服から額まで、汚されたという表現が相応しいほどに欲望の液体が付着する。
それは、ひとつの儀式的な姿だったのかもしれないが…
「うぁ…」
「どうすればいいのか、わかってるわね?」
うめいた栞に対して、香里は冷たく言い放った。
「はい栞ちゃん、力抜いてくださいね」
「え、ええ…」
栞がぎごちなく言う。何とか筋肉を弛緩させようと試みているようだったが、なかなか上手くはいかないようだった。
「あははーっ、栞ちゃん、このままじゃ駄目ですよ」
「は、はい、すみません倉田先輩」
「いいんですよ、栞ちゃんははじめてなんですから」
そう言って、佐祐理は唇を栞の顔に近づける。
「あ…」
栞はかすかな動揺を見せたが、抵抗する事はなかった。
「んふぅっ…」
「ぁ…」
唇が触れた瞬間、お互いが息を漏らす。佐祐理は満足げに、栞は不安げに。そして佐祐理が唇の間から舌を割り入れて、ごくごく浅い部分を舐めるように刺激すると、栞の不安感はますます高まってくるようだった。
それでも、佐祐理が延々とそれを繰り返していくと、ある瞬間を頂点にして栞の力が抜け始める。初めは肩から足の先までこわばっていた栞の筋肉が、徐々にほぐれてリラックスしてくる。
それに追い打ちをかけるように、佐祐理はより深く唇を合わせて栞の口腔をくすぐり始めた。ほのかに甘い香りのする佐祐理の舌が歯ぐきや上あごの粘膜を刺激する度に、栞は夢見るような感覚に誘(いざな)われる。
「ふぁ…」
そして佐祐理がようやく栞を解放する時には、完全に身体がだらんとなって、奥底に温かな火が燃え盛り始めてしまっていた。受け入れの準備は、しっかり整った。
「栞ちゃん、どうですか?」
「は、はい…倉田先輩のキス、すごく素敵です」
「ありがとう…佐祐理も、栞ちゃんのお口の中を感じられてすごく嬉しかったですよ」
「はい」
「でも、そろそろ栞ちゃんの別のお口の方も感じてみたいですね」
「え、ええ、わかりました」
栞は身につけていたただ一つの布地、ホワイトのショーツを自らの手でゆっくりと下ろしていった。膝から足首を通して、最後に脚全体を持ち上げるようにして抜き取る。後には、つるんとした栞の恥丘しか残されていない。
「栞ちゃんの、可愛いですよ」
「あっ、あんまり見ないでください」
「でも、見なくちゃ駄目なんですよ」
「…はい、わかってます…」
栞は神妙になって答えた。そして、突然自分の秘裂の間に右手の人差し指を差し入れていく。それは、正確に彼女の最も感じるであろう部分に当てられている事が想像できた。
「あっ…せ、宣誓します」
「どうぞ」
栞はぐにぐにと指を動かしながら声を絞り出す。
「わっ、わたくしっ、美坂栞はっ、この学園の規則にもとづいてぇっ、倉田、佐祐理せんぱいにっ、処女を捧げる事をっ、誓いますぅぅっ」
「わたくし、倉田佐祐理は、この学園の規則に基づいて美坂栞の処女を奪う事を誓います…」
佐祐理が言い終えてから、栞はやっと自らを辱める指の動きを止めた。既に目にはうっすらとした涙が浮かんでいる。それが何に因るものかは、にわかには判断し難い。
「じゃあ、栞ちゃん、いきますよ…?」
「…はい」
佐祐理も、唯一の着衣であったショーツを脱いでいく。ただ、そのショーツの色は栞とは対照的にブラックだ。さらに、その下に見えるのは明らかに女性にあらざるべき隆起…
「わ…」
「栞ちゃん、見るのもはじめてですよね…」
「は、はい」
「こんなになっちゃうんです…これが、栞ちゃんの中に入るんです、痛いと思いますよ…」
「構いません、私が選んだ事ですから」
「じゃ…いきます」
佐祐理は栞におおいかぶさって、股間の隆起を栞の秘裂にあてがう。
「あっ」
「どうかしました?」
「い、いえ…ただ、すごくかたいです…」
「そうですね…」
佐祐理はそれだけ言って、栞の入り口の部分を探っていく。やがて、肉棒が他の部分と比べてやや深めに沈み込んだ。
「ここ…ですね」
「はい」
「後悔、しませんよね」
「もちろんです」
「…いきます」
ぐぐっ…
「……っ」
ぐっ、と佐祐理がもう一押しすると、固い障壁に先端が当たった。同じように力を入れても、前には進まない。
「力、入れます…」
ずずずずっ!
「うあぁっ!」
佐祐理が力任せに腰を突き出すと、張り付いていた物を剥がすような感触と共に突き抜けた。そして、一気に栞の最も奥深くまで到達してしまう。
「だっ、大丈夫ですか!?栞ちゃん!」
「い…いたい…ですっ」
「やっぱり…」
「で、でも倉田先輩の責任じゃないです、はじめてだから仕方がないんです」
「栞ちゃん…」
健気に言う栞に、佐祐理は愛おしそうな声で答えた。
「出来るだけ、ゆっくり動くようにしますね」
「ええ…」
佐祐理は挿入した肉棒を少しずつ引き抜いていった。すると、幾筋かの鮮血が肉棒を伝って流れ、シミとなってシーツを赤く染める。
「痛い…ですよね…」
「いいんです…倉田先輩ですから」
「ありがとう」
佐祐理は再び肉棒を中に突き入れていく。単純な狭さから来る圧迫感に加えて、栞自身が収縮して締め付けられるのがよくわかった。
「ああっ…」
「倉田先輩?」
「し、栞ちゃんの中、すっごく気持ちいいですよ」
「そうですか…嬉しいです」
「さ、佐祐理の一番弱いところ、ぐいぐいって、締め付けてくるんですっ…あっ…そ、そこ…」
「え、えっと」
栞は痛みをこらえて収縮のコントロールを試みようとしていたが、すぐにやめた。自分の身体が動くままに任せていれば、佐祐理が十分な快感を感じられると判断したのだ。
「こ、これ…佐祐理、すぐに駄目かもしれません」
「いつでもいいです…私の中に、いっぱいください」
「え、ええ、いっぱい出しちゃいそうです…」
佐祐理が少しずつ抽送のスピードを速めていく。栞はわずかに顔をしかめたが、耐えられないほどの痛みではなかった。
佐祐理は全身に玉のような汗を浮かべて、息を荒げながら出し入れの運動を繰り返している。その表情には見る間に余裕が無くなっていった。
「あっ…もう、もう駄目みたいです…」
「はい…」
「あっ、あっ…出、出ちゃいますっ!」
どびゅっ!
瞬間、なま暖かい液体が自分の中に放出されるのを栞は感じていた。
びゅっ、びゅっ…じゅびゅっ!
液体は予想以上の勢いと量で栞の中を満たしていく。佐祐理は精根尽き果てたという顔をして、ただ放出に身を任せていた。
肉棒の痙攣は幾度も幾度も続き、その度に飛び出した液体が栞の身体の奥底を叩いた。
「倉田先輩の…あついです」
脈動が幾分収まってから、栞がつぶやく。
「ご、ごめんなさい…こんなにしちゃって」
我に返ったような声。とぷっ、という音を立てて佐祐理は肉棒を引き抜いた。そこからは半透明の液体がとろりとあふれ出て、そのうち一部は血液の赤に混じった。
「痛かったですよね…ごめんなさい」
「いえ、倉田先輩がこんなに気持ちよくなってくれて、私すごく嬉しいです」
「栞ちゃん…ありがとう」
そして二人はもう一度口付けを交わした。
「え、ええ…」
栞がぎごちなく言う。何とか筋肉を弛緩させようと試みているようだったが、なかなか上手くはいかないようだった。
「あははーっ、栞ちゃん、このままじゃ駄目ですよ」
「は、はい、すみません倉田先輩」
「いいんですよ、栞ちゃんははじめてなんですから」
そう言って、佐祐理は唇を栞の顔に近づける。
「あ…」
栞はかすかな動揺を見せたが、抵抗する事はなかった。
「んふぅっ…」
「ぁ…」
唇が触れた瞬間、お互いが息を漏らす。佐祐理は満足げに、栞は不安げに。そして佐祐理が唇の間から舌を割り入れて、ごくごく浅い部分を舐めるように刺激すると、栞の不安感はますます高まってくるようだった。
それでも、佐祐理が延々とそれを繰り返していくと、ある瞬間を頂点にして栞の力が抜け始める。初めは肩から足の先までこわばっていた栞の筋肉が、徐々にほぐれてリラックスしてくる。
それに追い打ちをかけるように、佐祐理はより深く唇を合わせて栞の口腔をくすぐり始めた。ほのかに甘い香りのする佐祐理の舌が歯ぐきや上あごの粘膜を刺激する度に、栞は夢見るような感覚に誘(いざな)われる。
「ふぁ…」
そして佐祐理がようやく栞を解放する時には、完全に身体がだらんとなって、奥底に温かな火が燃え盛り始めてしまっていた。受け入れの準備は、しっかり整った。
「栞ちゃん、どうですか?」
「は、はい…倉田先輩のキス、すごく素敵です」
「ありがとう…佐祐理も、栞ちゃんのお口の中を感じられてすごく嬉しかったですよ」
「はい」
「でも、そろそろ栞ちゃんの別のお口の方も感じてみたいですね」
「え、ええ、わかりました」
栞は身につけていたただ一つの布地、ホワイトのショーツを自らの手でゆっくりと下ろしていった。膝から足首を通して、最後に脚全体を持ち上げるようにして抜き取る。後には、つるんとした栞の恥丘しか残されていない。
「栞ちゃんの、可愛いですよ」
「あっ、あんまり見ないでください」
「でも、見なくちゃ駄目なんですよ」
「…はい、わかってます…」
栞は神妙になって答えた。そして、突然自分の秘裂の間に右手の人差し指を差し入れていく。それは、正確に彼女の最も感じるであろう部分に当てられている事が想像できた。
「あっ…せ、宣誓します」
「どうぞ」
栞はぐにぐにと指を動かしながら声を絞り出す。
「わっ、わたくしっ、美坂栞はっ、この学園の規則にもとづいてぇっ、倉田、佐祐理せんぱいにっ、処女を捧げる事をっ、誓いますぅぅっ」
「わたくし、倉田佐祐理は、この学園の規則に基づいて美坂栞の処女を奪う事を誓います…」
佐祐理が言い終えてから、栞はやっと自らを辱める指の動きを止めた。既に目にはうっすらとした涙が浮かんでいる。それが何に因るものかは、にわかには判断し難い。
「じゃあ、栞ちゃん、いきますよ…?」
「…はい」
佐祐理も、唯一の着衣であったショーツを脱いでいく。ただ、そのショーツの色は栞とは対照的にブラックだ。さらに、その下に見えるのは明らかに女性にあらざるべき隆起…
「わ…」
「栞ちゃん、見るのもはじめてですよね…」
「は、はい」
「こんなになっちゃうんです…これが、栞ちゃんの中に入るんです、痛いと思いますよ…」
「構いません、私が選んだ事ですから」
「じゃ…いきます」
佐祐理は栞におおいかぶさって、股間の隆起を栞の秘裂にあてがう。
「あっ」
「どうかしました?」
「い、いえ…ただ、すごくかたいです…」
「そうですね…」
佐祐理はそれだけ言って、栞の入り口の部分を探っていく。やがて、肉棒が他の部分と比べてやや深めに沈み込んだ。
「ここ…ですね」
「はい」
「後悔、しませんよね」
「もちろんです」
「…いきます」
ぐぐっ…
「……っ」
ぐっ、と佐祐理がもう一押しすると、固い障壁に先端が当たった。同じように力を入れても、前には進まない。
「力、入れます…」
ずずずずっ!
「うあぁっ!」
佐祐理が力任せに腰を突き出すと、張り付いていた物を剥がすような感触と共に突き抜けた。そして、一気に栞の最も奥深くまで到達してしまう。
「だっ、大丈夫ですか!?栞ちゃん!」
「い…いたい…ですっ」
「やっぱり…」
「で、でも倉田先輩の責任じゃないです、はじめてだから仕方がないんです」
「栞ちゃん…」
健気に言う栞に、佐祐理は愛おしそうな声で答えた。
「出来るだけ、ゆっくり動くようにしますね」
「ええ…」
佐祐理は挿入した肉棒を少しずつ引き抜いていった。すると、幾筋かの鮮血が肉棒を伝って流れ、シミとなってシーツを赤く染める。
「痛い…ですよね…」
「いいんです…倉田先輩ですから」
「ありがとう」
佐祐理は再び肉棒を中に突き入れていく。単純な狭さから来る圧迫感に加えて、栞自身が収縮して締め付けられるのがよくわかった。
「ああっ…」
「倉田先輩?」
「し、栞ちゃんの中、すっごく気持ちいいですよ」
「そうですか…嬉しいです」
「さ、佐祐理の一番弱いところ、ぐいぐいって、締め付けてくるんですっ…あっ…そ、そこ…」
「え、えっと」
栞は痛みをこらえて収縮のコントロールを試みようとしていたが、すぐにやめた。自分の身体が動くままに任せていれば、佐祐理が十分な快感を感じられると判断したのだ。
「こ、これ…佐祐理、すぐに駄目かもしれません」
「いつでもいいです…私の中に、いっぱいください」
「え、ええ、いっぱい出しちゃいそうです…」
佐祐理が少しずつ抽送のスピードを速めていく。栞はわずかに顔をしかめたが、耐えられないほどの痛みではなかった。
佐祐理は全身に玉のような汗を浮かべて、息を荒げながら出し入れの運動を繰り返している。その表情には見る間に余裕が無くなっていった。
「あっ…もう、もう駄目みたいです…」
「はい…」
「あっ、あっ…出、出ちゃいますっ!」
どびゅっ!
瞬間、なま暖かい液体が自分の中に放出されるのを栞は感じていた。
びゅっ、びゅっ…じゅびゅっ!
液体は予想以上の勢いと量で栞の中を満たしていく。佐祐理は精根尽き果てたという顔をして、ただ放出に身を任せていた。
肉棒の痙攣は幾度も幾度も続き、その度に飛び出した液体が栞の身体の奥底を叩いた。
「倉田先輩の…あついです」
脈動が幾分収まってから、栞がつぶやく。
「ご、ごめんなさい…こんなにしちゃって」
我に返ったような声。とぷっ、という音を立てて佐祐理は肉棒を引き抜いた。そこからは半透明の液体がとろりとあふれ出て、そのうち一部は血液の赤に混じった。
「痛かったですよね…ごめんなさい」
「いえ、倉田先輩がこんなに気持ちよくなってくれて、私すごく嬉しいです」
「栞ちゃん…ありがとう」
そして二人はもう一度口付けを交わした。
あゆはゆっくりと自分のスカートを持ち上げていった。
「み、美坂先輩に、ボクのこと抱いてもらいたいんです」
その前にいるのは香里だった。人気のない夕方の女子校の空き教室。あゆも香里も、同じこの高校の制服を着ていた。
「………」
「ボクのはじめて、あげます…だから」
「悪いけど、お断りするわ」
「あ…」
香里はあゆに一瞥をくれると、横をすり抜けて教室を出ていく。
「美坂せんぱいっ!」
あゆが悲しそうな声を上げるが、その時にはもう香里は教室の外だった。
やや不自然な情景にも見える。だが、この女子高校においてはそれほど珍しい話でもなかった。あゆが「はじめてをあげる」と形容した事も。
「んしょっ…わ、わっ!」
あゆはバランスを崩しかけて、慌てて近くにあった雨樋(あまどい)をつかむ。
「うぐぅ…怖い」
泣き出しそうな表情をしながら、あゆは恐る恐る屋根を伝っていく。向こうに見えるのはひとつのベランダつきの窓。どうやらそこを目指しているらしい。道路や家の入り口からは見えにくい位置になっているとは言え、見つかれば厄介な事になるのは間違いないだろう。
だが、あゆはその窓に掛かっているカーテンが、隅のところをわずかに残して閉められているのを見て、俄然元気を出す。
「ひょっとしてっ…い、一日目から大当たりかな…?」
音を立てないように注意しながら屋根の上を歩き、やがて窓のところに手が触れそうな所までたどりつく。運動神経の鈍いあゆでも、何とか移動する事が出来そうだった。
「こ、怖いけど…」
思い切って、ベランダに飛び移る。柵を越える時にも、何とか音を立てないで済んだ。
「うぐぅ…怖かったよ」
ひとしきり胸を撫で下ろしてから、忍び足で窓に近づく。そして、そぅっと部屋の中をのぞき込んだ。
「わ…!」
あゆの望んだもの…香里の裸がそこにはあった。何度も夢想したその姿に、あゆは生唾を飲み込む。
しかし様子がおかしい。どうやら一人ではないらしい。
「そんな…美坂先輩、つき合っている人なんていないはずなのに」
愕然としつつも、あゆは狭いカーテンの隙間から、何とかしてそれが誰なのか確かめようとする。
「えっ」
香里が体勢を変えた瞬間、あゆの目にはっきりと飛び込んでくる。香里に組み敷かれて恍惚とした表情を浮かべているのは、香里の妹の栞だった。同時に、あゆのクラスメイトでもある。
「そ、そんな」
呆然としたあゆに、声が聞こえてくる。窓越しとはいえ、十分に会話の内容は聞いて取れた。
「どう?栞」
「い、いいです…お姉ちゃん、私をもっとメチャクチャにしてください」
「仕方ない子ね。いやらしい」
「そ、そうです、私はお姉ちゃんのおち○ちんがなければ生きていけない、いやらしい女の子です」
「嘘おっしゃい、こないだはバイブであんなによがっていたくせに」
「それは…ああっ」
激しい香里のストロークに、栞はしゃべる余裕を無くす。
「栞ちゃん…」
あゆはつぶやいた。普段のおとなしく礼儀正しい素振りからはまるで想像出来ない姿だ。受け答えの内容を聞けば、香里がどれほど栞に性行為を強要してきたのかよくわかる。しかも、実の姉妹だ。
「不潔だよっ」
あゆは吐き捨てるように言って、
「助けてあげなきゃ」
決意の言葉と共に、肩から掛けていたピンク色のポシェットの中身を探る。そこからあゆが取り出したものは、銀色に光る小さなデジタルカメラだった。あまりあゆには似合っていなかったが、フラッシュを切って、カーテンの隙間から中の行為に焦点を合わせる。
ファインダー越しに見える扇情的な性交を、あゆは次々とカメラに収めていった。本来、香里の自慰行為を撮影する事を目的として持ってきたカメラだった。香里がひとりなら、そのまま窓を開けてその場で証拠写真を突きつけても良いとさえ思っていたのだが。
そして、香里が何事か叫んで、一気に栞のヴァギナから肉棒を引き抜くと、栞の顔前に突きつける。次の瞬間、栞の顔を勢い良く放出された白濁の液が襲った。
「すごい…」
香里の肉棒が脈動する度、栞の顔に粘液が叩きつけられる。あっという間に、栞の顔はべとべとに汚れてしまった。髪の毛から口元まで構わず、放出された液体が垂れている。
「あれが、ざーめんなんだ」
栞は放出された液体を指で丁寧にすくっては、それを口でくわえて飲み下していく。その敬虔な仕草を、あゆは大いに興奮してカメラに収めていった。撮るべき対象が間違っているのにも気づかない。既にあゆは自らの性器をいじりたくてたまらない衝動に駆られているほどであったから。
とても全てを舐め尽くすことは出来なかったが、一通り舐めてしまうと今度は愛おしそうに香里の肉棒を舐めていく。自らの愛液と飛び散った白濁の液に濡れたそれを、綺麗に清めていく。
「まだまだ、こんなもんじゃ済まないわよ」
「はい…私も、もっとお姉ちゃんにいじめてもらいたいです」
まだするんだ…
あゆはカメラをゆっくりとポシェットの中にしまっていった。証拠写真は十分すぎるほどに撮っている。それよりも、自分の身体の疼きを処理しないとどうしようもない…
そんな、肉欲の方に頭が行っていたからだろうか。
がしゃん!
「!」
「誰っ!?」
カメラを落とした音に、香里の鋭い声が上がる。
「あ…あっ!」
慌ててカメラを拾い上げた時には、香里は窓まで来ていた。そしてあゆの姿を確認すると、裸のまま臆面もなく窓を開けてあゆの前に姿を現す。
「とんだ泥棒ネコがいたものね…」
「ご、ごめんなさい、ボク、そんなつもりじゃっ」
凛々しく天を仰いだ肉棒が、ますますあゆを怯えさせる。
「言い逃れは出来ないわよ。こっちにいらっしゃい」
「うぐぅ…」
あゆはびくびくしながら部屋の中に足を踏み入れる。部屋の中には生臭い性臭が漂っていた。
「あ…あゆちゃん!?」
「栞ちゃん…」
「このコ、のぞきしてたのよ。しかも栞の友達とはね…栞、友達はもっと選びなさいよ」
「あ、あゆちゃん」
「ごめん…ごめんなさい、許して下さい…」
あゆは震える声で許しを請う。
「お仕置きしてあげなきゃいけないわね」
冷たい声でそう言うと、香里は自分の机の引き出しを開けて何かを取り出した。それを床に放る。
「栞、それでこの子やっちゃいなさい」
「そ、そんな」
「や…いやだよっ!」
グロテスクな隆起のついたバイブレータに、あゆはおののく。
「この子はじめてなんてどうでもいいらしいから、栞がそれでやってあげれば十分よ」
「そんな…ひどいよっ!」
「その写真で何をしようとしていたのかおっしゃい?これは当然の報復よ」
「う…うぐぅ」
「あ、あゆちゃんごめんなさい」
栞はバイブレータを持ち上げると、身体を起こしてあゆに近づいてきた。
「し、栞ちゃんっ!」
「私、逆らえないんです…ごめんなさい」
「や、いやぁ…うぷっ!」
絶叫を上げようとしたあゆの口を、香里がふさぐ。栞は素早くあゆのスカートに手を伸ばしていった…
「み、美坂先輩に、ボクのこと抱いてもらいたいんです」
その前にいるのは香里だった。人気のない夕方の女子校の空き教室。あゆも香里も、同じこの高校の制服を着ていた。
「………」
「ボクのはじめて、あげます…だから」
「悪いけど、お断りするわ」
「あ…」
香里はあゆに一瞥をくれると、横をすり抜けて教室を出ていく。
「美坂せんぱいっ!」
あゆが悲しそうな声を上げるが、その時にはもう香里は教室の外だった。
やや不自然な情景にも見える。だが、この女子高校においてはそれほど珍しい話でもなかった。あゆが「はじめてをあげる」と形容した事も。
「んしょっ…わ、わっ!」
あゆはバランスを崩しかけて、慌てて近くにあった雨樋(あまどい)をつかむ。
「うぐぅ…怖い」
泣き出しそうな表情をしながら、あゆは恐る恐る屋根を伝っていく。向こうに見えるのはひとつのベランダつきの窓。どうやらそこを目指しているらしい。道路や家の入り口からは見えにくい位置になっているとは言え、見つかれば厄介な事になるのは間違いないだろう。
だが、あゆはその窓に掛かっているカーテンが、隅のところをわずかに残して閉められているのを見て、俄然元気を出す。
「ひょっとしてっ…い、一日目から大当たりかな…?」
音を立てないように注意しながら屋根の上を歩き、やがて窓のところに手が触れそうな所までたどりつく。運動神経の鈍いあゆでも、何とか移動する事が出来そうだった。
「こ、怖いけど…」
思い切って、ベランダに飛び移る。柵を越える時にも、何とか音を立てないで済んだ。
「うぐぅ…怖かったよ」
ひとしきり胸を撫で下ろしてから、忍び足で窓に近づく。そして、そぅっと部屋の中をのぞき込んだ。
「わ…!」
あゆの望んだもの…香里の裸がそこにはあった。何度も夢想したその姿に、あゆは生唾を飲み込む。
しかし様子がおかしい。どうやら一人ではないらしい。
「そんな…美坂先輩、つき合っている人なんていないはずなのに」
愕然としつつも、あゆは狭いカーテンの隙間から、何とかしてそれが誰なのか確かめようとする。
「えっ」
香里が体勢を変えた瞬間、あゆの目にはっきりと飛び込んでくる。香里に組み敷かれて恍惚とした表情を浮かべているのは、香里の妹の栞だった。同時に、あゆのクラスメイトでもある。
「そ、そんな」
呆然としたあゆに、声が聞こえてくる。窓越しとはいえ、十分に会話の内容は聞いて取れた。
「どう?栞」
「い、いいです…お姉ちゃん、私をもっとメチャクチャにしてください」
「仕方ない子ね。いやらしい」
「そ、そうです、私はお姉ちゃんのおち○ちんがなければ生きていけない、いやらしい女の子です」
「嘘おっしゃい、こないだはバイブであんなによがっていたくせに」
「それは…ああっ」
激しい香里のストロークに、栞はしゃべる余裕を無くす。
「栞ちゃん…」
あゆはつぶやいた。普段のおとなしく礼儀正しい素振りからはまるで想像出来ない姿だ。受け答えの内容を聞けば、香里がどれほど栞に性行為を強要してきたのかよくわかる。しかも、実の姉妹だ。
「不潔だよっ」
あゆは吐き捨てるように言って、
「助けてあげなきゃ」
決意の言葉と共に、肩から掛けていたピンク色のポシェットの中身を探る。そこからあゆが取り出したものは、銀色に光る小さなデジタルカメラだった。あまりあゆには似合っていなかったが、フラッシュを切って、カーテンの隙間から中の行為に焦点を合わせる。
ファインダー越しに見える扇情的な性交を、あゆは次々とカメラに収めていった。本来、香里の自慰行為を撮影する事を目的として持ってきたカメラだった。香里がひとりなら、そのまま窓を開けてその場で証拠写真を突きつけても良いとさえ思っていたのだが。
そして、香里が何事か叫んで、一気に栞のヴァギナから肉棒を引き抜くと、栞の顔前に突きつける。次の瞬間、栞の顔を勢い良く放出された白濁の液が襲った。
「すごい…」
香里の肉棒が脈動する度、栞の顔に粘液が叩きつけられる。あっという間に、栞の顔はべとべとに汚れてしまった。髪の毛から口元まで構わず、放出された液体が垂れている。
「あれが、ざーめんなんだ」
栞は放出された液体を指で丁寧にすくっては、それを口でくわえて飲み下していく。その敬虔な仕草を、あゆは大いに興奮してカメラに収めていった。撮るべき対象が間違っているのにも気づかない。既にあゆは自らの性器をいじりたくてたまらない衝動に駆られているほどであったから。
とても全てを舐め尽くすことは出来なかったが、一通り舐めてしまうと今度は愛おしそうに香里の肉棒を舐めていく。自らの愛液と飛び散った白濁の液に濡れたそれを、綺麗に清めていく。
「まだまだ、こんなもんじゃ済まないわよ」
「はい…私も、もっとお姉ちゃんにいじめてもらいたいです」
まだするんだ…
あゆはカメラをゆっくりとポシェットの中にしまっていった。証拠写真は十分すぎるほどに撮っている。それよりも、自分の身体の疼きを処理しないとどうしようもない…
そんな、肉欲の方に頭が行っていたからだろうか。
がしゃん!
「!」
「誰っ!?」
カメラを落とした音に、香里の鋭い声が上がる。
「あ…あっ!」
慌ててカメラを拾い上げた時には、香里は窓まで来ていた。そしてあゆの姿を確認すると、裸のまま臆面もなく窓を開けてあゆの前に姿を現す。
「とんだ泥棒ネコがいたものね…」
「ご、ごめんなさい、ボク、そんなつもりじゃっ」
凛々しく天を仰いだ肉棒が、ますますあゆを怯えさせる。
「言い逃れは出来ないわよ。こっちにいらっしゃい」
「うぐぅ…」
あゆはびくびくしながら部屋の中に足を踏み入れる。部屋の中には生臭い性臭が漂っていた。
「あ…あゆちゃん!?」
「栞ちゃん…」
「このコ、のぞきしてたのよ。しかも栞の友達とはね…栞、友達はもっと選びなさいよ」
「あ、あゆちゃん」
「ごめん…ごめんなさい、許して下さい…」
あゆは震える声で許しを請う。
「お仕置きしてあげなきゃいけないわね」
冷たい声でそう言うと、香里は自分の机の引き出しを開けて何かを取り出した。それを床に放る。
「栞、それでこの子やっちゃいなさい」
「そ、そんな」
「や…いやだよっ!」
グロテスクな隆起のついたバイブレータに、あゆはおののく。
「この子はじめてなんてどうでもいいらしいから、栞がそれでやってあげれば十分よ」
「そんな…ひどいよっ!」
「その写真で何をしようとしていたのかおっしゃい?これは当然の報復よ」
「う…うぐぅ」
「あ、あゆちゃんごめんなさい」
栞はバイブレータを持ち上げると、身体を起こしてあゆに近づいてきた。
「し、栞ちゃんっ!」
「私、逆らえないんです…ごめんなさい」
「や、いやぁ…うぷっ!」
絶叫を上げようとしたあゆの口を、香里がふさぐ。栞は素早くあゆのスカートに手を伸ばしていった…
「ど、どうしてボクのこと…」
あゆは怯えた目をしながら、同時に身を動かして必死に逃げようと試みる。
「ほ、ほどいてよっ!」
脱出が出来ないことにはすぐ気づいたようだった。あゆは目の前にいる男の事をちらちらと気にしながら、訴えかける。だが、段々と自らの露わにされている下半身の方が気になってきてしまったようだ。
「ど、どうして?ボクのこと、どうしてわかったの…」
あゆが言う意味は、セーターの下から見えているあゆの股間の部分を見ればわかる。既に下半身の着衣は下着まで含めて全て脱がされていた。セーターとシャツの裾が、中途半端に覆い隠している股間には多少の隆起が見られる。
もっと扁平(へんぺい)であるべき部分に、確かな膨らみが見られる。いや、もう少し観察すればそこについているものが何なのかは一目瞭然だった。
「み、見ないで…お願いだからっ」
あゆは懇願した。脚と脚をすりあわせるようにして誤魔化しているが、その程度で隠れるはずもない。
そして、あゆが隠している事実はそこに肉棒がついているという事にとどまらないようだった。
「やだ…やだよっ」
その肉棒は少しずつサイズを大きくし、ついには明確な勃起を見せ始めている…セーターとシャツを押し上げるようにして、段々と小さな屹立がはっきりと見えるようになってくる。
「だ…だめぇぇ…」
あゆは顔を真っ赤にして言った。だが、その意思をまるで無視して、肉棒はぴんと張りつめた勃起を見せる。多少サイズが小さく、やや桃色がかっているという事はあったが、立派にペニスの形状をしていた。
その完全な勃起を待ちかまえていたかのように、男の指がそこに添えられていく。
「やだ、ボク、やだよっ、やめてっ!」
無論そんな声など無いもののように、男は環状にした指であゆのペニスをくるむ。
「う…うあぁっ」
それだけであゆは声をうわずらせた。
ゆっくりとした上下のしごき立てが始まる。激しさはなかったが、指先で握りしめる強弱もつけた微細な刺激だ。
「ひ…ひぅぅっ」
すぐにあゆは情けない声を上げて悶え始める。先端から透明な液がにじんで垂れてくると、男のしごき立てににちゃにちゃという水音が加わるようになった。そのすべりを利用して、男はますます刺激の与え方を多彩にしていく。単にしごくだけではなく、撫でたり弾いたりするような動きも加える。そちらの刺激自体は小さいのだろうが、強い刺激と組み合わされる事であゆの性感はますます高まった。
「ゆ…許してぇ…ボク…もう、だめだよぉ…」
あゆが腰を引いて、懇願する。だが、男はそれを追うようにして肉棒をぐっとつかむと、激しく上下にしごき上げ始めた。
「あ…かっ…かはぁっ…やめ、やめてぇぇっ!こんなの、ボクいやだよぉっ!」
ひとたまりもなく、あゆがびくんと肉棒を震わせる。
びゅびゅっ…
なま暖かい白濁の液が飛び出した。それは男の手にかかったと同時に、あゆの太股や腹にもかかって、あゆ自身を汚した。
「や…いやだよ…」
放出の脱力感。それに加えて、自らが快感を感じていたという逃れる事が出来ない証拠。あゆは疲れ果てた声を上げた。
しかし、肉棒は未だ衰えを見せようとしていなかった。
あゆは怯えた目をしながら、同時に身を動かして必死に逃げようと試みる。
「ほ、ほどいてよっ!」
脱出が出来ないことにはすぐ気づいたようだった。あゆは目の前にいる男の事をちらちらと気にしながら、訴えかける。だが、段々と自らの露わにされている下半身の方が気になってきてしまったようだ。
「ど、どうして?ボクのこと、どうしてわかったの…」
あゆが言う意味は、セーターの下から見えているあゆの股間の部分を見ればわかる。既に下半身の着衣は下着まで含めて全て脱がされていた。セーターとシャツの裾が、中途半端に覆い隠している股間には多少の隆起が見られる。
もっと扁平(へんぺい)であるべき部分に、確かな膨らみが見られる。いや、もう少し観察すればそこについているものが何なのかは一目瞭然だった。
「み、見ないで…お願いだからっ」
あゆは懇願した。脚と脚をすりあわせるようにして誤魔化しているが、その程度で隠れるはずもない。
そして、あゆが隠している事実はそこに肉棒がついているという事にとどまらないようだった。
「やだ…やだよっ」
その肉棒は少しずつサイズを大きくし、ついには明確な勃起を見せ始めている…セーターとシャツを押し上げるようにして、段々と小さな屹立がはっきりと見えるようになってくる。
「だ…だめぇぇ…」
あゆは顔を真っ赤にして言った。だが、その意思をまるで無視して、肉棒はぴんと張りつめた勃起を見せる。多少サイズが小さく、やや桃色がかっているという事はあったが、立派にペニスの形状をしていた。
その完全な勃起を待ちかまえていたかのように、男の指がそこに添えられていく。
「やだ、ボク、やだよっ、やめてっ!」
無論そんな声など無いもののように、男は環状にした指であゆのペニスをくるむ。
「う…うあぁっ」
それだけであゆは声をうわずらせた。
ゆっくりとした上下のしごき立てが始まる。激しさはなかったが、指先で握りしめる強弱もつけた微細な刺激だ。
「ひ…ひぅぅっ」
すぐにあゆは情けない声を上げて悶え始める。先端から透明な液がにじんで垂れてくると、男のしごき立てににちゃにちゃという水音が加わるようになった。そのすべりを利用して、男はますます刺激の与え方を多彩にしていく。単にしごくだけではなく、撫でたり弾いたりするような動きも加える。そちらの刺激自体は小さいのだろうが、強い刺激と組み合わされる事であゆの性感はますます高まった。
「ゆ…許してぇ…ボク…もう、だめだよぉ…」
あゆが腰を引いて、懇願する。だが、男はそれを追うようにして肉棒をぐっとつかむと、激しく上下にしごき上げ始めた。
「あ…かっ…かはぁっ…やめ、やめてぇぇっ!こんなの、ボクいやだよぉっ!」
ひとたまりもなく、あゆがびくんと肉棒を震わせる。
びゅびゅっ…
なま暖かい白濁の液が飛び出した。それは男の手にかかったと同時に、あゆの太股や腹にもかかって、あゆ自身を汚した。
「や…いやだよ…」
放出の脱力感。それに加えて、自らが快感を感じていたという逃れる事が出来ない証拠。あゆは疲れ果てた声を上げた。
しかし、肉棒は未だ衰えを見せようとしていなかった。
ちろ…
「うくっ…」
高く鋭い声が漏れる。
ちゅる…ちゅ…
「あ…しおり…ちゃ…」
がしっ。
震える声と共に、あゆの腕が栞のショートカットをぎゅっと抱え込んだ。
「ふむっ…」
「あっ」
それは、あゆの秘部に口づけている栞の顔をより深く近づける結果になる。栞はやや苦しげな声を漏らしたが、舌の動きを止める事はなかった。あくまでも優しいタッチではあるが、極めて積極的。唾液で滑らせた舌が、生き物のようにうごめいていた。
しかし、栞の口の膨らみを見ると、クンニリングスにしては不自然である事がわかる。栞の半開きになった唇はあゆの秘裂に隙間なくぴったりと押しつけられていたが、それ以上侵入していこうとしない。その状態では、秘裂の中に舌だけを滑り込まそうとしても、舌の長さが足りなくてほとんど入っていかないはずだ。
ずる…
だが栞が唇を秘裂から少し離した瞬間、栞の行為がただの焦らしではなかったが事がわかる。栞の唇とあゆの秘裂の間に垣間見えたものは、まるでペニスのようなピンク色の肉棒。
ぬちゅ…ぬちゅっ、ぬちゅ…
「ひ…あぅ…栞ちゃん、強すぎるよっ…」
根元付近での小刻みなピストン運動だったが、あゆは腰をぴくぴく震わせながら官能に喘いだ。同時に、秘裂の間から透明な液体がとろりと流れ始める。
栞は半開きになった妖艶な瞳でそれを確認すると、指で愛液をすくい、あゆの肉棒にそうっとなすりつけていった。
「いっ…いっ…あっ…」
唾液と愛液に光る肉棒に、栞はさらなる舌の攻撃を加えていく。時折ピストン運動を止めていたが、それは休んでいるわけではない。口腔の中では、激しく舌を暴れ回らせているのだ。男のそれと同じように先端が最も敏感であるらしく、あゆは栞の舌が先端を撫で上げる度に悲鳴にも似た嬌声を上げていた。
それに加えて、あゆのヴァギナに指を突き刺す事も忘れない。熱く透明な液体は、栞の指の動きに応えてにちゃにちゃとした感触と音を返す。
「あ…栞ちゃん、ボク、もうだめだよっ…!」
「………」
栞の返事は、唇での激しいしごき立てと、指をもう一本挿入しヴァギナの責め立てだった。
「ボ、ボク、もうがまんできないっ!」
びくんっ。
「きゃ…」
栞が驚いたような声を上げて、顔を離す。脈動の大きさが予想以上だったらしい。
ぴゅ…ぴゅっ…ぴゅるっ
「あ…あゆさんのが…」
「う…ううっ」
あゆは脱力したようになって、ただ放出の快感を感じていた。吐き出された液体は、栞の顔中を汚し、髪にまで飛び掛かっていく。
「ご、ごめんね、栞ちゃん」
一通り放出し終わると、未だひくひくと震えるピンク色の肉棒を晒したままにあゆは謝った。
「ひどいです、あゆさん」
唇や目に垂れてきた液体をこそげ取りながら栞は言う。飲む気は、ないらしい。
「今度は、私の番です…」
栞は足元にあった小さなローターを手に取り、あゆのヴァギナにあてがう。それは極めてスムーズにあゆの中に飲み込まれていった。
ぶぶ…
「あっ…」
あゆは峻烈な快感に眉をしかめながらも、ぱたんと仰向けに倒れる。
「あゆさん…いきますよ」
その秘部から突き出た、未だ屹立しているピンク色の肉棒に栞がまたがっていった。
「き、来て、栞ちゃん」
「うくっ…」
高く鋭い声が漏れる。
ちゅる…ちゅ…
「あ…しおり…ちゃ…」
がしっ。
震える声と共に、あゆの腕が栞のショートカットをぎゅっと抱え込んだ。
「ふむっ…」
「あっ」
それは、あゆの秘部に口づけている栞の顔をより深く近づける結果になる。栞はやや苦しげな声を漏らしたが、舌の動きを止める事はなかった。あくまでも優しいタッチではあるが、極めて積極的。唾液で滑らせた舌が、生き物のようにうごめいていた。
しかし、栞の口の膨らみを見ると、クンニリングスにしては不自然である事がわかる。栞の半開きになった唇はあゆの秘裂に隙間なくぴったりと押しつけられていたが、それ以上侵入していこうとしない。その状態では、秘裂の中に舌だけを滑り込まそうとしても、舌の長さが足りなくてほとんど入っていかないはずだ。
ずる…
だが栞が唇を秘裂から少し離した瞬間、栞の行為がただの焦らしではなかったが事がわかる。栞の唇とあゆの秘裂の間に垣間見えたものは、まるでペニスのようなピンク色の肉棒。
ぬちゅ…ぬちゅっ、ぬちゅ…
「ひ…あぅ…栞ちゃん、強すぎるよっ…」
根元付近での小刻みなピストン運動だったが、あゆは腰をぴくぴく震わせながら官能に喘いだ。同時に、秘裂の間から透明な液体がとろりと流れ始める。
栞は半開きになった妖艶な瞳でそれを確認すると、指で愛液をすくい、あゆの肉棒にそうっとなすりつけていった。
「いっ…いっ…あっ…」
唾液と愛液に光る肉棒に、栞はさらなる舌の攻撃を加えていく。時折ピストン運動を止めていたが、それは休んでいるわけではない。口腔の中では、激しく舌を暴れ回らせているのだ。男のそれと同じように先端が最も敏感であるらしく、あゆは栞の舌が先端を撫で上げる度に悲鳴にも似た嬌声を上げていた。
それに加えて、あゆのヴァギナに指を突き刺す事も忘れない。熱く透明な液体は、栞の指の動きに応えてにちゃにちゃとした感触と音を返す。
「あ…栞ちゃん、ボク、もうだめだよっ…!」
「………」
栞の返事は、唇での激しいしごき立てと、指をもう一本挿入しヴァギナの責め立てだった。
「ボ、ボク、もうがまんできないっ!」
びくんっ。
「きゃ…」
栞が驚いたような声を上げて、顔を離す。脈動の大きさが予想以上だったらしい。
ぴゅ…ぴゅっ…ぴゅるっ
「あ…あゆさんのが…」
「う…ううっ」
あゆは脱力したようになって、ただ放出の快感を感じていた。吐き出された液体は、栞の顔中を汚し、髪にまで飛び掛かっていく。
「ご、ごめんね、栞ちゃん」
一通り放出し終わると、未だひくひくと震えるピンク色の肉棒を晒したままにあゆは謝った。
「ひどいです、あゆさん」
唇や目に垂れてきた液体をこそげ取りながら栞は言う。飲む気は、ないらしい。
「今度は、私の番です…」
栞は足元にあった小さなローターを手に取り、あゆのヴァギナにあてがう。それは極めてスムーズにあゆの中に飲み込まれていった。
ぶぶ…
「あっ…」
あゆは峻烈な快感に眉をしかめながらも、ぱたんと仰向けに倒れる。
「あゆさん…いきますよ」
その秘部から突き出た、未だ屹立しているピンク色の肉棒に栞がまたがっていった。
「き、来て、栞ちゃん」