「わ、わ、わ、わっ」
「おっ…とっ…ととっ!」
どんっ。
身体と身体がぶつかり合う、鈍い音がした。
「い、痛いよぉ…」
理緒は自分の頭とすねを押さえてさする。
「ぐっ…ぐぐっ」
「ふ、藤田君も大丈夫?思いっきり胸に頭ぶつけちゃったけど」
そう言ってから、理緒は心配そうに頭をぶつけた辺りを撫でる。だが、浩之のそれなりに厚い胸板は大したダメージを受けていないように見えた。
「ぶつかったのがここだから良かったけど…」
「………」
浩之は歯を食いしばりながら、ぎぎっと頭を左右に振る。
「え?」
理緒は浩之の視線を追った。床に敷いた布団に横たわっている浩之の身体、その上に転がって覆いかぶさった理緒。
「あっ…わっ、ごめんっ」
ぎゅっ!
ぴょんっ、と理緒が慌てて飛び退く。
「ぐぐっ!」
「ご、ごめんね、男の子ってここ痛いんだよね」
浩之は顔を蒼白にして悶えていた。最後に理緒が跳んだ時に加わった圧力はかなりきつかったようだ。
「あ…あはは…痛かった?」
「………」
目に涙すらにじませて、浩之はかくんと首を縦に振った。
「い、痛いの痛いの飛んでけ〜」
「……理緒ちゃん…もういいって…」
脱力しきった声で浩之は言う。
「ふ、藤田君、ごめんね〜」
「…理緒ちゃん、ひとつだけ聞いてもいいか?」
「なに?」
「今のところって段差あったか?」
「ど、どうだろ」
理緒は自分の転んだ辺りの畳を手で触る。
「あんまり、段差じゃないかもしれないね」
「出来れば…転ぶ時と場所は選んで欲しいだけどな…」
「あ、あははははっ、ごめんね」
そう言うと、理緒は両手を差し出して浩之のペニスを柔らかく包んだ。さっきまでは勢い良く伸びていたそれも、少々勢いを失ってしぼんでしまったように見える。
「ん…あむっ」
「うおっ!?」
ちゅぽちゅぽ。
「理緒ちゃんっ…お、おい」
「んっ…えへへ、びっくりした?」
「び、びっくりしたも何も…どこでそんなこと覚えたんだよ」
痛みから来る重苦しい不快感はペニスの周りに残っていたが、そんなものが存在していないかのように浩之は驚きの表情になっていた。
「こうすると、たくさんお金もらえるっていうから…ちょっと練習したの」
「れ、練習ぅっ!?」
「ち、違うよっ!晩御飯のおかずのきゅうり」
「なんだ…ていうか、そんなもんに間違っても手を出すなよ。俺もできる事はするから」
「ううん、藤田君は本当にいろいろしてくれて、すっごく感謝しているよ」
そして理緒はまた口を大きく開けた。
浩之は一瞬どうしたものか戸惑うが、結局そのまま理緒の口に飲み込まれて行くにまかせる。
ちゅぽ、ちゅぽ。
「う…」
生暖かくて柔らかい感触に包まれていく内に、段々痛みや不快感が失せていった。代わりに、開放感にも似た快感が生まれてくる。さっきまで痛さを感じていたせいか、ほっとするような感覚も相まって浩之を包んでいくのだ。
「んん…」
じゅるっ。
理緒が目を閉じて、舌で大きくペニスを舐め上げる。そして舌をぺろっと出したまま、いたずらな目で浩之の事を見上げた。
「気持ちいい?」
「…ああ」
ぺろぺろ。
「ここ?」
「うん…そこだな」
理緒が雁首をぐるりとなめ回す。
「なんか…すげー上手い」
「ふふ…ありがとう」
「いや、ありがとうっていうか…まぁそうか」
浩之はどこか間の抜けた顔で、眼下の行為をぼうっと見る。
ぺろぺろっ。ぺろっ。
「なんだろ。こういうのって、才能なのか」
「え〜、こんな事の才能なんていやだよ」
「そうかもしんねーけど」
何をやってもドジな理緒を考えれば、天性とも思えるほどのうまさだ。まさか理緒が嘘をついたり他の男と浮気していたりするとは思えない。
ちゅぽちゅぽ、ちゅぽ。
理緒は袋を手でもてあそながら、大きくピストン運動を行う。時々ふぅーっと息を吸い込んだり、ふんふんと鼻から息が吹きかかったりするのがまた微妙な刺激だった。
細かい集中力も必要とせず、ただひたむきにする行為だからこそ、理緒に向いているのかもしれない。普通なら怖じ気づいたり、嫌悪感を感じたりしてしまうはずなのだ。理緒にはそれがなかった。
「ふぅ…」
完全に痛みを忘れた浩之が、落ち着いたため息を吐き出す。そして理緒の頭をくしゃくしゃと撫でた。
「んっ、んっ」
ちゅぶっ。ちゅるっ…
理緒が舌先で浩之の亀頭をねぶり回す。そこを集中的に刺激されていると、浩之の中から限界が近づいてきた。
「理緒ちゃん、俺…」
…こくっ。
口にペニスを含んだまま、理緒は浩之の事を見上げて大きくうなずいた。
「…いいのか?本当に…」
ちゅぽちゅぽっ…
浩之は心配そうに理緒を見たが、もう既に理緒はスパートを掛けて、浩之のペニスに絞り出すようなきつい刺激を加え始めていた。
「…っ」
すぐに浩之は後戻りのできない所まで連れてこられてしまう。浩之は観念して、理緒の顔が一生懸命に動いているさまをじっと見つめた。
「…理緒ちゃんっ」
どくんっ。
灼熱の液体がほとばしる。
「!」
理緒は突然の脈動に目を閉じてしまったが、口を離すことはなかった。
どくんっ。どくんっ。どくんっ。
次々と吐き出される白い液体を、懸命に理緒は口の中にとどめ、漏らそうとしない。深くペニスをくわえこんで、吐き出されたものを全て受け止めていた。
「…ん」
「理緒ちゃん…大丈夫か?」
…こくん。こくん…
一瞬の間を置いてから、理緒はそれを少しずつ飲み下していった。頬は紅潮して、やや落ち着きを失っているようにも見えたが、理緒は少しも吐き出すことなく、白い液体を全て喉の奥に流し込んでしまう。
「あはは…飲んじゃった」
「…ありがとな」
「ううん、だって、藤田君の事好きなんだから全然嫌じゃないよ」
理緒が笑う。
「それじゃ…」
『ただいまー』
『…えっ!?』
玄関から突然聞こえてきたいくつもの声に、理緒と浩之の声が重なる。
「お、おい、理緒ちゃん、帰ってこないんじゃなかったのか!?」
「そ、そうだよっ、今日は子供会の集まりで良太達かなり遅くなるって…ど、どうしようっ」
「こ、声大きいって!」
「う、うん…。…押し入れっ!押し入れ隠れてっ」
「わ、わかったっ…」
浩之は自分の服をひっつかみながら、無様な姿で理緒の開けたふすまの方に駆け寄っていった。
「おっ…とっ…ととっ!」
どんっ。
身体と身体がぶつかり合う、鈍い音がした。
「い、痛いよぉ…」
理緒は自分の頭とすねを押さえてさする。
「ぐっ…ぐぐっ」
「ふ、藤田君も大丈夫?思いっきり胸に頭ぶつけちゃったけど」
そう言ってから、理緒は心配そうに頭をぶつけた辺りを撫でる。だが、浩之のそれなりに厚い胸板は大したダメージを受けていないように見えた。
「ぶつかったのがここだから良かったけど…」
「………」
浩之は歯を食いしばりながら、ぎぎっと頭を左右に振る。
「え?」
理緒は浩之の視線を追った。床に敷いた布団に横たわっている浩之の身体、その上に転がって覆いかぶさった理緒。
「あっ…わっ、ごめんっ」
ぎゅっ!
ぴょんっ、と理緒が慌てて飛び退く。
「ぐぐっ!」
「ご、ごめんね、男の子ってここ痛いんだよね」
浩之は顔を蒼白にして悶えていた。最後に理緒が跳んだ時に加わった圧力はかなりきつかったようだ。
「あ…あはは…痛かった?」
「………」
目に涙すらにじませて、浩之はかくんと首を縦に振った。
「い、痛いの痛いの飛んでけ〜」
「……理緒ちゃん…もういいって…」
脱力しきった声で浩之は言う。
「ふ、藤田君、ごめんね〜」
「…理緒ちゃん、ひとつだけ聞いてもいいか?」
「なに?」
「今のところって段差あったか?」
「ど、どうだろ」
理緒は自分の転んだ辺りの畳を手で触る。
「あんまり、段差じゃないかもしれないね」
「出来れば…転ぶ時と場所は選んで欲しいだけどな…」
「あ、あははははっ、ごめんね」
そう言うと、理緒は両手を差し出して浩之のペニスを柔らかく包んだ。さっきまでは勢い良く伸びていたそれも、少々勢いを失ってしぼんでしまったように見える。
「ん…あむっ」
「うおっ!?」
ちゅぽちゅぽ。
「理緒ちゃんっ…お、おい」
「んっ…えへへ、びっくりした?」
「び、びっくりしたも何も…どこでそんなこと覚えたんだよ」
痛みから来る重苦しい不快感はペニスの周りに残っていたが、そんなものが存在していないかのように浩之は驚きの表情になっていた。
「こうすると、たくさんお金もらえるっていうから…ちょっと練習したの」
「れ、練習ぅっ!?」
「ち、違うよっ!晩御飯のおかずのきゅうり」
「なんだ…ていうか、そんなもんに間違っても手を出すなよ。俺もできる事はするから」
「ううん、藤田君は本当にいろいろしてくれて、すっごく感謝しているよ」
そして理緒はまた口を大きく開けた。
浩之は一瞬どうしたものか戸惑うが、結局そのまま理緒の口に飲み込まれて行くにまかせる。
ちゅぽ、ちゅぽ。
「う…」
生暖かくて柔らかい感触に包まれていく内に、段々痛みや不快感が失せていった。代わりに、開放感にも似た快感が生まれてくる。さっきまで痛さを感じていたせいか、ほっとするような感覚も相まって浩之を包んでいくのだ。
「んん…」
じゅるっ。
理緒が目を閉じて、舌で大きくペニスを舐め上げる。そして舌をぺろっと出したまま、いたずらな目で浩之の事を見上げた。
「気持ちいい?」
「…ああ」
ぺろぺろ。
「ここ?」
「うん…そこだな」
理緒が雁首をぐるりとなめ回す。
「なんか…すげー上手い」
「ふふ…ありがとう」
「いや、ありがとうっていうか…まぁそうか」
浩之はどこか間の抜けた顔で、眼下の行為をぼうっと見る。
ぺろぺろっ。ぺろっ。
「なんだろ。こういうのって、才能なのか」
「え〜、こんな事の才能なんていやだよ」
「そうかもしんねーけど」
何をやってもドジな理緒を考えれば、天性とも思えるほどのうまさだ。まさか理緒が嘘をついたり他の男と浮気していたりするとは思えない。
ちゅぽちゅぽ、ちゅぽ。
理緒は袋を手でもてあそながら、大きくピストン運動を行う。時々ふぅーっと息を吸い込んだり、ふんふんと鼻から息が吹きかかったりするのがまた微妙な刺激だった。
細かい集中力も必要とせず、ただひたむきにする行為だからこそ、理緒に向いているのかもしれない。普通なら怖じ気づいたり、嫌悪感を感じたりしてしまうはずなのだ。理緒にはそれがなかった。
「ふぅ…」
完全に痛みを忘れた浩之が、落ち着いたため息を吐き出す。そして理緒の頭をくしゃくしゃと撫でた。
「んっ、んっ」
ちゅぶっ。ちゅるっ…
理緒が舌先で浩之の亀頭をねぶり回す。そこを集中的に刺激されていると、浩之の中から限界が近づいてきた。
「理緒ちゃん、俺…」
…こくっ。
口にペニスを含んだまま、理緒は浩之の事を見上げて大きくうなずいた。
「…いいのか?本当に…」
ちゅぽちゅぽっ…
浩之は心配そうに理緒を見たが、もう既に理緒はスパートを掛けて、浩之のペニスに絞り出すようなきつい刺激を加え始めていた。
「…っ」
すぐに浩之は後戻りのできない所まで連れてこられてしまう。浩之は観念して、理緒の顔が一生懸命に動いているさまをじっと見つめた。
「…理緒ちゃんっ」
どくんっ。
灼熱の液体がほとばしる。
「!」
理緒は突然の脈動に目を閉じてしまったが、口を離すことはなかった。
どくんっ。どくんっ。どくんっ。
次々と吐き出される白い液体を、懸命に理緒は口の中にとどめ、漏らそうとしない。深くペニスをくわえこんで、吐き出されたものを全て受け止めていた。
「…ん」
「理緒ちゃん…大丈夫か?」
…こくん。こくん…
一瞬の間を置いてから、理緒はそれを少しずつ飲み下していった。頬は紅潮して、やや落ち着きを失っているようにも見えたが、理緒は少しも吐き出すことなく、白い液体を全て喉の奥に流し込んでしまう。
「あはは…飲んじゃった」
「…ありがとな」
「ううん、だって、藤田君の事好きなんだから全然嫌じゃないよ」
理緒が笑う。
「それじゃ…」
『ただいまー』
『…えっ!?』
玄関から突然聞こえてきたいくつもの声に、理緒と浩之の声が重なる。
「お、おい、理緒ちゃん、帰ってこないんじゃなかったのか!?」
「そ、そうだよっ、今日は子供会の集まりで良太達かなり遅くなるって…ど、どうしようっ」
「こ、声大きいって!」
「う、うん…。…押し入れっ!押し入れ隠れてっ」
「わ、わかったっ…」
浩之は自分の服をひっつかみながら、無様な姿で理緒の開けたふすまの方に駆け寄っていった。