「浩之さん〜」
「おっ、マルチ」
道の向こうから駆けてくる小柄な姿に、浩之は軽く手を上げる。
「マルチちゃん、久しぶりだね」
「はぁっ…あかりさんも、浩之さんも、お久しぶりです」
買い物カゴを手にしたまま、大きく息をついてマルチが微笑んだ。
「マルチ、買い物か? ってことは、どこかの家でメイドロボやってんのか?」
「はい、この近くにあるお家で働かせて頂いています。来栖川エレクトロニクスに関係がある方らしくて、試作型の私を引き取ってくださったんです」
「良かったな」
「はい、とっても嬉しかったですっ」
「マルチちゃん、学校にいる時もお掃除頑張っていたし、きっとそのお家の人みんな喜んでるよ」
「い、いえ…まだ失敗ばかりで、もっとちゃんとやらなくちゃ…いけないんですけれど…」
「大丈夫だって、マルチ。頑張っているってことがみんな分かれば、その内ご褒美ももらえるようになるだろ」
「…は、はいっ…浩之さん…」
マルチが買い物カゴの取っ手をぎゅううっ…と握りしめながらうなずいた。
「じゃあ、俺達はこれから俺んち行くから。マルチ頑張れよ」
「じゃあね、マルチちゃん」
「はい」
返事すると同時に、浩之とあかりはマルチの来た方へと歩いていく。
制服を着たまま手をつないだ二人は、理想的な恋人同士のように見えた。
がさっ、がさっ…
「………」
数分後…浩之達と会った道からすぐ近くの公園に、マルチの姿があった。
そこそこ大きい公園、平日で太陽もほぼ落ちかけた時間帯。その隅にある、塀の脇の茂み。ちょっとマルチが身を屈めれば、ぽつぽつと通りかかるペットの散歩の人間からも殆ど見えなくなってしまい。そもそも、そんな所に人影があるなどと考えないだろう。
がさっ。
そしてマルチが落ち葉の上に買い物カゴを置き、腰を落とすと…音の上からも、マルチの存在はキレイに隠蔽されてしまう。半分つま先立ち、脚を開いた状態の少々はしたない座り方も周りの目からは隠れてしまった。
マルチは、そうっと自分の紺色のスカートに手を伸ばし…それを、お腹の方にめくり上げていく…
その下に見える真っ白なショーツは、同じく白の長いストッキングと合わさってマルチの純粋さを示しているように見えた。たとえそれが、開発者の意向によるセレクトであったとしても…
だがマルチが逆の手でショーツをずり下げ始めると、その純粋さは一転して淫靡な装いを帯び始める。
「(あ…)」
マルチはそこに指を滑り込ませると、口をほんのわずかに開いて声無き声を出した。
くっ…くにゅっ、くにゅ…
少しずりさげられたショーツから見える無毛のスリットを、なぶるようにして指が這い回っていく。そしてある瞬間、マルチのちいさな指がするっ…とスリットの内側に入り込む。
「はぅ…」
マルチはその一点に刺激が加わった瞬間、ピクリと硬直して熱い息を漏らしていた。
くりゅっ、くりゅっ…くりゅ…
「あっ…あ…あ…」
その幼い突起を触り立てながら、マルチは心地よさそうな声を出す。
「んっ…んん…」
だがしばらくするとマルチは指を止め、買い物カゴの中に手を入れて何かを探り始めた。
まだほとんどカラッポのそのカゴからマルチが取り出したのは、赤いボールペン。買い物のメモをするためにマルチが持ってきたものだった。
マルチはそれを書くときとは逆向きに持ち、半脱ぎのショーツへと近づけていく。どうやら、指だけではガマンできなくなってしまったらしい…
…くち…
ショーツをボールペンの柄でさらに下げ、潤いを帯び始めたそこへと細いペンを侵入させていく。
ぐりゅ…ぐりゅっ、ぐりゅ
「あっ…はぁぁっ…!」
細くて固いそれが膣内をこすると、マルチは惚けた顔になって喘ぎ声を漏らした。
ぐりゅ、ぐりゅ…ぐりゅ
「ん…ひ、浩之…さん…」
あの高校で過ごした2週間。浩之が一度「ご褒美」をくれた時の事が思い起こされてしまう…
そんな事はとっくの昔にメモリーの隅に追いやられていたのだが、今日突然浩之に会ってしまった事で、しかもあかりと自分の家に行くと言っていた事で、あの記憶が一気によみがえってきてしまったのだ…
「んっ…んっ…あむぅっ…」
マルチはスカートを口元まで持ち上げてきて、くわえる。それによって自由になった手を、再度クリトリスへの刺激に用い始めた。
ぐりゅっ、ぐりゅ…くちゅくちゅ
二箇所の同時の刺激に、マルチの官能は一気に膨れ上がっていく。指を動かすピッチも、どんどん膨れ上がっていく。
「あっ…ああーっ…」
マルチが切なそうに目を閉じた。
「……マルチ、イキそうなのか?」
「…っっっ!!? だっ…誰ですかぁっ!?」
マルチはパッ! と手を秘部から離して、声を上げる。スカートが、必死に行為を隠そうとしているかのようにぱさっとマルチの下半身を覆っていく。
「なかなかマルチもエッチだよな。こんなトコで、一人でしてるなんて」
「はわっ…わわっ!? ひ…浩之さんっ…あ、あかりさんまでっ…!?」
「………」
そう、あかりもいた。隣の茂みに二人がいつの間にか来ていたのに気づかなかったのはマルチの不用心さのせいだろうが、マルチは顔中を驚きで満たす。
「んっ…んふぅ…」
「あかり…さん…」
さらに、あかりが浩之の股間に顔をうずめて敬虔的に頭を動かしている事が、マルチの驚きを頂点にまで上りつめさせる…
「コイツ、フェラは滅茶苦茶上手くてな。俺も、もう出しちゃいそうなんだ」
「ひ…浩之さん」
「だけど、いつもいつもあかりの口の中ってのもなんだからなぁ。せっかくマルチのオナニー見て興奮できたんだし、今日はマルチにしてもらってもいいかと思ってるんだよ」
ぐぐ…
「んうっ…んんっ! ひ、浩之ちゃん…そんなっ…」
浩之があかりの頭を押して無理矢理に離させると、あかりは不満を顔に見せる。
「いいだろ? あかりはいつでも飲めるんだから」
「で…でも」
「マルチ、こっち来いよ」
「………はい」
浩之の声に、マルチはうなずいていた。
立ち上がった瞬間、透明な液体に濡れたボールペンがぽとっと落ち葉の上に落ちる。しかしマルチはそれを気にせず、そろそろと浩之達の方に歩み寄っていった。落ち葉の上を歩くのだから完全に無音というわけにはいかないが、出来る限り音を殺して浩之の所までたどりく。
「マルチ、くわえろ」
「はい」
目の前に突き出された、唾液にぬめった怒張をマルチは愛おしい物のように下から見上げる。
あの学校にいる時に、こうする事を全く夢見なかったわけではない。それでも、メイドロボという立場によってそこまで行くことは出来なかった。そして今日も、浩之とあかりの関係に配慮してマルチは自ら慰める事で済まそうとしていた。
しかし、浩之が自ら言ってきたのなら話は別である。ロボットは、人間の言うことに逆らう事があってはならない。
「マルチちゃんっ…」
あかりが自分を呼ぶ声を引き金だった。マルチは、丸く開いた唇で浩之のペニスをくるみこんでいく。
ちゅぷっ。
「んっ…んふぅ…」
マルチは口の中を圧迫する大きな肉棒を、ぺろぺろと舌で撫で回した。味覚が存在しないだけに、どれほど大胆な動きも全く苦痛にならない。全部は口に入りきらなかったが、透明な雫をにじませている先端部分を中心に舌で懸命に愛撫する。ちゅうちゅうという音を立てながら吸ったり、口を上下に動かしてしごいたりする事も忘れない。
「あかり、マルチのあそこを触ってやれ」
「えっ…」
「しろよ」
「………」
命令されたあかりは、ますます顔に不満を浮かべていた。もう嫉妬と言ってもいいかもしれない。
しかし、浩之に対して逆らう言葉を述べることはしなかった。あかりはマルチの方に少し近づいてスカートをまくり上げると、下がりっぱなしになっていたショーツをさらにずり下げて指を使い始める。
「んんん…」
マルチは再び加わり始めた自分の体への刺激に目をとろんとさせたが、浩之への奉仕はゆるめる事がなかった。あかりがマルチの突起を執拗にこすり立ててくる快感を覚えながら、浩之を気持ちよくさせるという快感に酔っていく。
「…出すぞ…」
「んっ、んっ」
マルチは、口をじゅぽじゅぽと大きく前後させる事でそれに応えた。
その時ちらっと視界に入ってきたあかりは…さっきマルチがしていたように、自分の指で自分の秘部を慰めている。マルチのクリトリスを愛撫しつつ、自らの同じ所も愛しているようだった。
ちゅぽっ、ちゅぷ…
まるでメイドロボのような、その報われないあかりの姿が、マルチを奇妙な恍惚に包んでいく。
「マルチっ、イクぞっ…」
「んんっ!」
浩之はマルチの口の中から一気にペニスを引き抜く。
びゅぐっ…びゅっ、びゅ…びゅっ。 びゅ…びゅ
「んっ…んふぅ…浩之さんの…熱いです…」
マルチは呆然とした笑みを浮かべながら、顔面に浩之の放った精を受け止める。みるみる間にどろりとした液体で汚れてしまったその顔は、この上なく幸せそうに見えた…
「あかり、マルチの顔に掛かったのを舐めてやれ」
「ひ、浩之ちゃんっ…!」
あかりは、はっきりと怒った表情を浮かべる。
「お前、結構独占欲強いみたいだな」
「ど、どくせんよく…って…だって、浩之ちゃんと私は…」
「しないって言うんならいいぞ。さっさと行けよ」
「…ひ、ひどい…よ…」
あかりの目に涙がじわりと浮かんだ。
「あ、あの、あかりさん…私…その…」
「マルチ、二回戦だ。服を全部脱げ」
「ま、待って…! 浩之ちゃんっ…」
「どうした? あかり」
「す、するから…お願い…わ、私にして…」
「……ま、ちゃんとできたらあとで考えてやるよ」
「………」
あかりは涙も拭わずに、マルチの顔に唇を近づけていく。
ちゅる…ちゅっ…ちゅる
そして、頬の辺りについた精液から少しずつ舐め取っていく。
「ん…あ、あかりさん…」
マルチは片目を閉じ、少しくすぐったそうな顔をしながらあかりのキスの柔らかさを感じていた…
「おっ、マルチ」
道の向こうから駆けてくる小柄な姿に、浩之は軽く手を上げる。
「マルチちゃん、久しぶりだね」
「はぁっ…あかりさんも、浩之さんも、お久しぶりです」
買い物カゴを手にしたまま、大きく息をついてマルチが微笑んだ。
「マルチ、買い物か? ってことは、どこかの家でメイドロボやってんのか?」
「はい、この近くにあるお家で働かせて頂いています。来栖川エレクトロニクスに関係がある方らしくて、試作型の私を引き取ってくださったんです」
「良かったな」
「はい、とっても嬉しかったですっ」
「マルチちゃん、学校にいる時もお掃除頑張っていたし、きっとそのお家の人みんな喜んでるよ」
「い、いえ…まだ失敗ばかりで、もっとちゃんとやらなくちゃ…いけないんですけれど…」
「大丈夫だって、マルチ。頑張っているってことがみんな分かれば、その内ご褒美ももらえるようになるだろ」
「…は、はいっ…浩之さん…」
マルチが買い物カゴの取っ手をぎゅううっ…と握りしめながらうなずいた。
「じゃあ、俺達はこれから俺んち行くから。マルチ頑張れよ」
「じゃあね、マルチちゃん」
「はい」
返事すると同時に、浩之とあかりはマルチの来た方へと歩いていく。
制服を着たまま手をつないだ二人は、理想的な恋人同士のように見えた。
がさっ、がさっ…
「………」
数分後…浩之達と会った道からすぐ近くの公園に、マルチの姿があった。
そこそこ大きい公園、平日で太陽もほぼ落ちかけた時間帯。その隅にある、塀の脇の茂み。ちょっとマルチが身を屈めれば、ぽつぽつと通りかかるペットの散歩の人間からも殆ど見えなくなってしまい。そもそも、そんな所に人影があるなどと考えないだろう。
がさっ。
そしてマルチが落ち葉の上に買い物カゴを置き、腰を落とすと…音の上からも、マルチの存在はキレイに隠蔽されてしまう。半分つま先立ち、脚を開いた状態の少々はしたない座り方も周りの目からは隠れてしまった。
マルチは、そうっと自分の紺色のスカートに手を伸ばし…それを、お腹の方にめくり上げていく…
その下に見える真っ白なショーツは、同じく白の長いストッキングと合わさってマルチの純粋さを示しているように見えた。たとえそれが、開発者の意向によるセレクトであったとしても…
だがマルチが逆の手でショーツをずり下げ始めると、その純粋さは一転して淫靡な装いを帯び始める。
「(あ…)」
マルチはそこに指を滑り込ませると、口をほんのわずかに開いて声無き声を出した。
くっ…くにゅっ、くにゅ…
少しずりさげられたショーツから見える無毛のスリットを、なぶるようにして指が這い回っていく。そしてある瞬間、マルチのちいさな指がするっ…とスリットの内側に入り込む。
「はぅ…」
マルチはその一点に刺激が加わった瞬間、ピクリと硬直して熱い息を漏らしていた。
くりゅっ、くりゅっ…くりゅ…
「あっ…あ…あ…」
その幼い突起を触り立てながら、マルチは心地よさそうな声を出す。
「んっ…んん…」
だがしばらくするとマルチは指を止め、買い物カゴの中に手を入れて何かを探り始めた。
まだほとんどカラッポのそのカゴからマルチが取り出したのは、赤いボールペン。買い物のメモをするためにマルチが持ってきたものだった。
マルチはそれを書くときとは逆向きに持ち、半脱ぎのショーツへと近づけていく。どうやら、指だけではガマンできなくなってしまったらしい…
…くち…
ショーツをボールペンの柄でさらに下げ、潤いを帯び始めたそこへと細いペンを侵入させていく。
ぐりゅ…ぐりゅっ、ぐりゅ
「あっ…はぁぁっ…!」
細くて固いそれが膣内をこすると、マルチは惚けた顔になって喘ぎ声を漏らした。
ぐりゅ、ぐりゅ…ぐりゅ
「ん…ひ、浩之…さん…」
あの高校で過ごした2週間。浩之が一度「ご褒美」をくれた時の事が思い起こされてしまう…
そんな事はとっくの昔にメモリーの隅に追いやられていたのだが、今日突然浩之に会ってしまった事で、しかもあかりと自分の家に行くと言っていた事で、あの記憶が一気によみがえってきてしまったのだ…
「んっ…んっ…あむぅっ…」
マルチはスカートを口元まで持ち上げてきて、くわえる。それによって自由になった手を、再度クリトリスへの刺激に用い始めた。
ぐりゅっ、ぐりゅ…くちゅくちゅ
二箇所の同時の刺激に、マルチの官能は一気に膨れ上がっていく。指を動かすピッチも、どんどん膨れ上がっていく。
「あっ…ああーっ…」
マルチが切なそうに目を閉じた。
「……マルチ、イキそうなのか?」
「…っっっ!!? だっ…誰ですかぁっ!?」
マルチはパッ! と手を秘部から離して、声を上げる。スカートが、必死に行為を隠そうとしているかのようにぱさっとマルチの下半身を覆っていく。
「なかなかマルチもエッチだよな。こんなトコで、一人でしてるなんて」
「はわっ…わわっ!? ひ…浩之さんっ…あ、あかりさんまでっ…!?」
「………」
そう、あかりもいた。隣の茂みに二人がいつの間にか来ていたのに気づかなかったのはマルチの不用心さのせいだろうが、マルチは顔中を驚きで満たす。
「んっ…んふぅ…」
「あかり…さん…」
さらに、あかりが浩之の股間に顔をうずめて敬虔的に頭を動かしている事が、マルチの驚きを頂点にまで上りつめさせる…
「コイツ、フェラは滅茶苦茶上手くてな。俺も、もう出しちゃいそうなんだ」
「ひ…浩之さん」
「だけど、いつもいつもあかりの口の中ってのもなんだからなぁ。せっかくマルチのオナニー見て興奮できたんだし、今日はマルチにしてもらってもいいかと思ってるんだよ」
ぐぐ…
「んうっ…んんっ! ひ、浩之ちゃん…そんなっ…」
浩之があかりの頭を押して無理矢理に離させると、あかりは不満を顔に見せる。
「いいだろ? あかりはいつでも飲めるんだから」
「で…でも」
「マルチ、こっち来いよ」
「………はい」
浩之の声に、マルチはうなずいていた。
立ち上がった瞬間、透明な液体に濡れたボールペンがぽとっと落ち葉の上に落ちる。しかしマルチはそれを気にせず、そろそろと浩之達の方に歩み寄っていった。落ち葉の上を歩くのだから完全に無音というわけにはいかないが、出来る限り音を殺して浩之の所までたどりく。
「マルチ、くわえろ」
「はい」
目の前に突き出された、唾液にぬめった怒張をマルチは愛おしい物のように下から見上げる。
あの学校にいる時に、こうする事を全く夢見なかったわけではない。それでも、メイドロボという立場によってそこまで行くことは出来なかった。そして今日も、浩之とあかりの関係に配慮してマルチは自ら慰める事で済まそうとしていた。
しかし、浩之が自ら言ってきたのなら話は別である。ロボットは、人間の言うことに逆らう事があってはならない。
「マルチちゃんっ…」
あかりが自分を呼ぶ声を引き金だった。マルチは、丸く開いた唇で浩之のペニスをくるみこんでいく。
ちゅぷっ。
「んっ…んふぅ…」
マルチは口の中を圧迫する大きな肉棒を、ぺろぺろと舌で撫で回した。味覚が存在しないだけに、どれほど大胆な動きも全く苦痛にならない。全部は口に入りきらなかったが、透明な雫をにじませている先端部分を中心に舌で懸命に愛撫する。ちゅうちゅうという音を立てながら吸ったり、口を上下に動かしてしごいたりする事も忘れない。
「あかり、マルチのあそこを触ってやれ」
「えっ…」
「しろよ」
「………」
命令されたあかりは、ますます顔に不満を浮かべていた。もう嫉妬と言ってもいいかもしれない。
しかし、浩之に対して逆らう言葉を述べることはしなかった。あかりはマルチの方に少し近づいてスカートをまくり上げると、下がりっぱなしになっていたショーツをさらにずり下げて指を使い始める。
「んんん…」
マルチは再び加わり始めた自分の体への刺激に目をとろんとさせたが、浩之への奉仕はゆるめる事がなかった。あかりがマルチの突起を執拗にこすり立ててくる快感を覚えながら、浩之を気持ちよくさせるという快感に酔っていく。
「…出すぞ…」
「んっ、んっ」
マルチは、口をじゅぽじゅぽと大きく前後させる事でそれに応えた。
その時ちらっと視界に入ってきたあかりは…さっきマルチがしていたように、自分の指で自分の秘部を慰めている。マルチのクリトリスを愛撫しつつ、自らの同じ所も愛しているようだった。
ちゅぽっ、ちゅぷ…
まるでメイドロボのような、その報われないあかりの姿が、マルチを奇妙な恍惚に包んでいく。
「マルチっ、イクぞっ…」
「んんっ!」
浩之はマルチの口の中から一気にペニスを引き抜く。
びゅぐっ…びゅっ、びゅ…びゅっ。 びゅ…びゅ
「んっ…んふぅ…浩之さんの…熱いです…」
マルチは呆然とした笑みを浮かべながら、顔面に浩之の放った精を受け止める。みるみる間にどろりとした液体で汚れてしまったその顔は、この上なく幸せそうに見えた…
「あかり、マルチの顔に掛かったのを舐めてやれ」
「ひ、浩之ちゃんっ…!」
あかりは、はっきりと怒った表情を浮かべる。
「お前、結構独占欲強いみたいだな」
「ど、どくせんよく…って…だって、浩之ちゃんと私は…」
「しないって言うんならいいぞ。さっさと行けよ」
「…ひ、ひどい…よ…」
あかりの目に涙がじわりと浮かんだ。
「あ、あの、あかりさん…私…その…」
「マルチ、二回戦だ。服を全部脱げ」
「ま、待って…! 浩之ちゃんっ…」
「どうした? あかり」
「す、するから…お願い…わ、私にして…」
「……ま、ちゃんとできたらあとで考えてやるよ」
「………」
あかりは涙も拭わずに、マルチの顔に唇を近づけていく。
ちゅる…ちゅっ…ちゅる
そして、頬の辺りについた精液から少しずつ舐め取っていく。
「ん…あ、あかりさん…」
マルチは片目を閉じ、少しくすぐったそうな顔をしながらあかりのキスの柔らかさを感じていた…
「マ…マルチさんっ…!?」
琴音が怯え上がった声を上げながら、腕を突っ張る。そうして、琴音の身体を押さえつけてきているマルチの身体を押し返そうとする。
「うっ…くうっ…ううっ」
しかしその身体はぴくりとも動かなかった。琴音も身体が大きい方ではないし、力だって大した事はないはずなのだが、マルチはそれに輪を掛けて身体が小さいし、力もないはずだった。少なくとも、琴音が力一杯押し返そうとしても歯が立たないなどという事はないはずである。
「………」
「マ、マルチさんっ…私ですよ、琴音ですよっ!?」
「………」
いつもと違う、機械的で虚ろな瞳が琴音を見つめていた。浩之がこの家にマルチを買ってきた時の、プログラムを入れ換えていなかった時の雰囲気にそっくりだ。
だが来栖川の研究所から直々に送られてきたDVDディスクによって、量産型のHM−12にしか過ぎなかったはずのメイドロボは再びマルチとなり藤田家で働き始めたはずなのだ。
琴音もマルチの憎めない性格のせいか、浩之を奪われるなどと考えてマルチに嫉妬したりはしなかった。高校時代はマルチの事を知らなかった琴音にとっては、浩之の友人と一緒に暮らし始めたような気分である。だからマルチが何度言っても、さん付けのですます口調になってしまう。
そんな中でも、琴音とマルチはうまくやってきたはずだったのだが…
「マルチさんっ…わからないんですかっ!? 琴音ですよっ!」
いくら琴音が叫んでも、マルチはリビングの絨毯の上に琴音を組み伏せたままだった。恐ろしいほどの無表情の中、目だけがきょろきょろと動いて琴音の身体を見定めているような感じである。
その目は、やがて琴音の身体の一点を見据えてぴたりと止まった。
「え………マ、マルチさん…?」
マルチが琴音を押さえつける腕を一本だけにする。それでも琴音はマルチから逃げ出す事はできなかった。明らかに今のマルチは暴走しているのだから、下手に抜け出そうとすると制御を失った力が無理矢理琴音を捕まえようとしてくる危険性だってあるのだ。今マルチの示している力を考えると、そうなったら擦り傷やあざくらいで済みそうにはない。
「っ…ま、まさか…」
自由になった方のマルチの手が、琴音のパジャマの裾に近づいてくる。
「や、やめてください…マルチさんっ」
「………」
琴音は思わず身をよじらせて逃げようとするが、マルチはぐっと腕に入れる力を込めて琴音を牽制した。
…しゅる…
化繊の生地がこすれる乾いた音がして、マルチの手がパジャマのズボンの中に入ってくる。もちろん、その手はすぐにショーツの中まで侵入してきた。
「あっ…だ、だめですっ」
琴音はマルチから目をそらして言う。
…ぷちゅっ
「んあっ」
しかし、マルチの指がするりと秘裂に入り込んで秘核に到達すると、琴音はそれだけで熱い物をにじませてしまった。
しゅる…しゅる
マルチの手が動く度に、化繊のパジャマの密(ひそ)めくような音がする。
「ふぅんっ…ああっ…ああーっ…」
琴音は絨毯の上に自分でもパジャマをこすらせながら、マルチの指に反応してしまっていた。指が動くたび、ぷちゅ…ぷちゅ…と果実が指でつぶされるようにして淫乱な蜜液があふれ出してしまう。
浩之が親戚の法事ということで独り家からいなくなってしまってから、もう一週間。琴音がお預けを食っている間に身体を寂しくしてしまっていたのは否定できなかった。それがマルチの指であろうとも、丁寧な刺激を受けると身体がどうしても反応してきてしまう。
ぎゅ…
「んっ…?」
突然、マルチが琴音の手をつかんできた。
マルチは琴音の秘部をいじる手を止めずに、もう一方の手を使って琴音の指を自分のパジャマの中へと導き入れようとする。
「………」
琴音は目を少し不安そうな物にしながらも、その動きに抵抗しなかった。マルチが脚の上に乗っかっているだけの状態になっても、逃げだそうと画策しようともしなかった。
ふにゅ…
琴音の指に、マルチの無毛の恥丘が触れる。琴音はそこに走るスリットに、自ら指をゆっくりと差し込んでいった。
びくっ…
マルチがそうしているように琴音もクリトリスに触れてやると、見て分かるほどにマルチが身体を震わせる。
じゅっ…
同時に、琴音の指に粘っこい液体が噴き出してきた。
くりゅ…くりゅん
じゅぷっ…ぷちゅるっ…
琴音が指を動かし続けると、琴音以上に激しい勢いでマルチの秘部が潤いを帯びていく。ほんの数回指を動かしただけでマルチのショーツの中は熱い液体でぐっしょりとなってしまい、琴音の手もぬるぬるになってしまった。
マルチはどこか虚ろな表情のまま、顔を真っ赤にしてぴくぴくと震え始めている。琴音の秘部をいじる手もお留守になり始めていた。感情を顔にほとんど見せない状態で悶えているというのも奇妙な物だったが、琴音はその様子を見つめながら淡々と指を動かしていく。
…ビクッビクッ! ビクッ、ビクンッ…
「あ…」
その指戯に15秒も耐えられず、マルチは絶頂に達してしまった。
「もう…イッちゃったんですか…?」
琴音はそっと問う。その瞬間、マルチの身体がくたりと琴音の上に倒れ込んできた。
「わっ…マルチさんっ」
焦った声を出す琴音。しかし完全に制御を失ったわけではないのか、マルチが全体重で思い切り琴音にぶつかってくる事はなかった。普通に力が抜けたという感じで、琴音の上半身に覆いかぶさるようにして倒れてくる。
「…マルチさん」
琴音は目の前にあるマルチの顔をじっと見る。
目が閉じられてしまったマルチの顔は、普段と変わりなく見えた。琴音とキスできそうな近くまで顔を寄せた状態で、システムをダウンさせてしまったようである。
そのあどけない寝顔を見て安堵すると同時に…琴音は自分の体に渦巻く煩悩を抑えきれなくなってきた。琴音はまだ満足しきっていない。禁欲が続いていたせいかいつもよりもずっと早くイッてしまいそうになったのだが、マルチが途中からほとんど指を止めていたために達することはできなかったのだ。
「………」
くちゅっ、くちゅっ…
琴音は頬を赤く染めながらも、腰を小刻みに動かし始める。上下左右に、そして上に乗ったマルチを腰で軽く跳ね上げるように。
「ん…はぁ…」
マルチは気絶するときも指を琴音の秘裂から抜いてしまうことはなかった。マルチと琴音の身体の間に挟み込まれるようにして、マルチの指は未だに琴音の敏感な部分を捉えている。琴音が体を動かせば、その指がそれなりの刺激を与えてくるのだ。マルチと琴音の身体がぴたりと合わさっていることもあって、その指は少し琴音が動いたくらいでは抜けなかった。
ちゅく、ちゅく…
「あうっ…ほぅっ…」
琴音は天井を見上げながら、性欲に染まった淫らで退廃的な顔をして腰を振る。それは自慰に他ならない行為なのだから、琴音が気怠い表情を示すのもある意味ムリはないかもしれない。ひょっとすると、浩之が行く前に交わしたガマンの約束を破ってしまったという罪悪感に浸っているのかも知れないが。
くちゅ、くちゅ…
「あっ…んあっ…はぁぁぁ…」
やがて、琴音はだらしない声を出しながら腰を浮かせ…
ビクッ、ビクッ、ビクッ、ビクッ。
「んっ…んぅ…ああ」
久方ぶりに感じる絶頂に身を委ねてしまった。
ブゥン…
その時、マルチの中からモーターのような音が聞こえてくる。
「あっ…」
「あ…あ…あれっ…こ、ここは…あの、すいません、ここはどこなんでしょうか…?」
「お家…ですよ、私たちの」
「あ…あれっ、琴音さんっ!」
マルチはびっくりした顔をしながら叫んだ。
「ご、ごめんなさいっ、すぐにどきますっ…あっ…あれ」
慌てて上半身を跳ね上げたマルチは、ようやく自分と琴音の状態に気づいたようだった。
「こ、こ、これはっ…」
「マルチさん…」
「すっ…すっ…すっ…すいませ〜〜〜〜んっ!!」
琴音に向かって、どこかにぶつけそうなほどの勢いでマルチは頭を下げる。
「覚えてます…? マルチさん、さっきまでのこと…」
「い、いえ…全然覚えていないんです…」
「じゃあ…前にもこうなったことがあったとか…」
「それもないと思います…」
「え? そうしたら、なんで今私に謝って…」
「ぜ、絶対悪いのは琴音さんじゃなくてわたしだと思いましたから…」
「………」
否定できないだけに、フォローのしようもない。
「あっ…あっ、すいませんっ、こんな事ばっかり言う前に、どかないとっ…」
マルチは腰を上げて、琴音の秘裂の中から指を抜こうとする。
「…マルチさん」
「すいませんっ、すいませんっ、わたしったら琴音さんにご迷惑をお掛けしてばっかりでっ…」
「……あの…」
「お、怒ってますか…琴音さん?」
「まだ、指を抜かないでもらえますか…?」
「…えっ?」
「マルチさんも、藤田先輩がいなくて寂しかったんですよね…」
「…わ、わたしはっ…」
「………」
「こ、琴音さんっ…!? はうううっ…!」
再びマルチのパジャマの中に、琴音の指が侵入していく。
「気持ちよく、なりたくないですか…?」
「ひっ、んうううっ…あっ、あっ…琴音さんっ…でもっ」
「私も、気持ちよくしてあげますから…マルチさんも私にしてください」
くりゅっ…くりゅ
「うっ…うあああっ…琴音さん…琴音さーんっ…!」
マルチはピクピクと反応しながら、琴音のパジャマの中に指を突っ込んだ。
「うっ…、マ、マルチさんっ…いいですっ…」
「こ、琴音さんの指…すごく気持ちよくて…わたしっ…わたしっ」
互いの指が、最も弱い部分を責め合う。主人を不在にする藤田家に、少女と少女の濃厚な性愛の響きは夜も更けるまで響き続けていた…
琴音が怯え上がった声を上げながら、腕を突っ張る。そうして、琴音の身体を押さえつけてきているマルチの身体を押し返そうとする。
「うっ…くうっ…ううっ」
しかしその身体はぴくりとも動かなかった。琴音も身体が大きい方ではないし、力だって大した事はないはずなのだが、マルチはそれに輪を掛けて身体が小さいし、力もないはずだった。少なくとも、琴音が力一杯押し返そうとしても歯が立たないなどという事はないはずである。
「………」
「マ、マルチさんっ…私ですよ、琴音ですよっ!?」
「………」
いつもと違う、機械的で虚ろな瞳が琴音を見つめていた。浩之がこの家にマルチを買ってきた時の、プログラムを入れ換えていなかった時の雰囲気にそっくりだ。
だが来栖川の研究所から直々に送られてきたDVDディスクによって、量産型のHM−12にしか過ぎなかったはずのメイドロボは再びマルチとなり藤田家で働き始めたはずなのだ。
琴音もマルチの憎めない性格のせいか、浩之を奪われるなどと考えてマルチに嫉妬したりはしなかった。高校時代はマルチの事を知らなかった琴音にとっては、浩之の友人と一緒に暮らし始めたような気分である。だからマルチが何度言っても、さん付けのですます口調になってしまう。
そんな中でも、琴音とマルチはうまくやってきたはずだったのだが…
「マルチさんっ…わからないんですかっ!? 琴音ですよっ!」
いくら琴音が叫んでも、マルチはリビングの絨毯の上に琴音を組み伏せたままだった。恐ろしいほどの無表情の中、目だけがきょろきょろと動いて琴音の身体を見定めているような感じである。
その目は、やがて琴音の身体の一点を見据えてぴたりと止まった。
「え………マ、マルチさん…?」
マルチが琴音を押さえつける腕を一本だけにする。それでも琴音はマルチから逃げ出す事はできなかった。明らかに今のマルチは暴走しているのだから、下手に抜け出そうとすると制御を失った力が無理矢理琴音を捕まえようとしてくる危険性だってあるのだ。今マルチの示している力を考えると、そうなったら擦り傷やあざくらいで済みそうにはない。
「っ…ま、まさか…」
自由になった方のマルチの手が、琴音のパジャマの裾に近づいてくる。
「や、やめてください…マルチさんっ」
「………」
琴音は思わず身をよじらせて逃げようとするが、マルチはぐっと腕に入れる力を込めて琴音を牽制した。
…しゅる…
化繊の生地がこすれる乾いた音がして、マルチの手がパジャマのズボンの中に入ってくる。もちろん、その手はすぐにショーツの中まで侵入してきた。
「あっ…だ、だめですっ」
琴音はマルチから目をそらして言う。
…ぷちゅっ
「んあっ」
しかし、マルチの指がするりと秘裂に入り込んで秘核に到達すると、琴音はそれだけで熱い物をにじませてしまった。
しゅる…しゅる
マルチの手が動く度に、化繊のパジャマの密(ひそ)めくような音がする。
「ふぅんっ…ああっ…ああーっ…」
琴音は絨毯の上に自分でもパジャマをこすらせながら、マルチの指に反応してしまっていた。指が動くたび、ぷちゅ…ぷちゅ…と果実が指でつぶされるようにして淫乱な蜜液があふれ出してしまう。
浩之が親戚の法事ということで独り家からいなくなってしまってから、もう一週間。琴音がお預けを食っている間に身体を寂しくしてしまっていたのは否定できなかった。それがマルチの指であろうとも、丁寧な刺激を受けると身体がどうしても反応してきてしまう。
ぎゅ…
「んっ…?」
突然、マルチが琴音の手をつかんできた。
マルチは琴音の秘部をいじる手を止めずに、もう一方の手を使って琴音の指を自分のパジャマの中へと導き入れようとする。
「………」
琴音は目を少し不安そうな物にしながらも、その動きに抵抗しなかった。マルチが脚の上に乗っかっているだけの状態になっても、逃げだそうと画策しようともしなかった。
ふにゅ…
琴音の指に、マルチの無毛の恥丘が触れる。琴音はそこに走るスリットに、自ら指をゆっくりと差し込んでいった。
びくっ…
マルチがそうしているように琴音もクリトリスに触れてやると、見て分かるほどにマルチが身体を震わせる。
じゅっ…
同時に、琴音の指に粘っこい液体が噴き出してきた。
くりゅ…くりゅん
じゅぷっ…ぷちゅるっ…
琴音が指を動かし続けると、琴音以上に激しい勢いでマルチの秘部が潤いを帯びていく。ほんの数回指を動かしただけでマルチのショーツの中は熱い液体でぐっしょりとなってしまい、琴音の手もぬるぬるになってしまった。
マルチはどこか虚ろな表情のまま、顔を真っ赤にしてぴくぴくと震え始めている。琴音の秘部をいじる手もお留守になり始めていた。感情を顔にほとんど見せない状態で悶えているというのも奇妙な物だったが、琴音はその様子を見つめながら淡々と指を動かしていく。
…ビクッビクッ! ビクッ、ビクンッ…
「あ…」
その指戯に15秒も耐えられず、マルチは絶頂に達してしまった。
「もう…イッちゃったんですか…?」
琴音はそっと問う。その瞬間、マルチの身体がくたりと琴音の上に倒れ込んできた。
「わっ…マルチさんっ」
焦った声を出す琴音。しかし完全に制御を失ったわけではないのか、マルチが全体重で思い切り琴音にぶつかってくる事はなかった。普通に力が抜けたという感じで、琴音の上半身に覆いかぶさるようにして倒れてくる。
「…マルチさん」
琴音は目の前にあるマルチの顔をじっと見る。
目が閉じられてしまったマルチの顔は、普段と変わりなく見えた。琴音とキスできそうな近くまで顔を寄せた状態で、システムをダウンさせてしまったようである。
そのあどけない寝顔を見て安堵すると同時に…琴音は自分の体に渦巻く煩悩を抑えきれなくなってきた。琴音はまだ満足しきっていない。禁欲が続いていたせいかいつもよりもずっと早くイッてしまいそうになったのだが、マルチが途中からほとんど指を止めていたために達することはできなかったのだ。
「………」
くちゅっ、くちゅっ…
琴音は頬を赤く染めながらも、腰を小刻みに動かし始める。上下左右に、そして上に乗ったマルチを腰で軽く跳ね上げるように。
「ん…はぁ…」
マルチは気絶するときも指を琴音の秘裂から抜いてしまうことはなかった。マルチと琴音の身体の間に挟み込まれるようにして、マルチの指は未だに琴音の敏感な部分を捉えている。琴音が体を動かせば、その指がそれなりの刺激を与えてくるのだ。マルチと琴音の身体がぴたりと合わさっていることもあって、その指は少し琴音が動いたくらいでは抜けなかった。
ちゅく、ちゅく…
「あうっ…ほぅっ…」
琴音は天井を見上げながら、性欲に染まった淫らで退廃的な顔をして腰を振る。それは自慰に他ならない行為なのだから、琴音が気怠い表情を示すのもある意味ムリはないかもしれない。ひょっとすると、浩之が行く前に交わしたガマンの約束を破ってしまったという罪悪感に浸っているのかも知れないが。
くちゅ、くちゅ…
「あっ…んあっ…はぁぁぁ…」
やがて、琴音はだらしない声を出しながら腰を浮かせ…
ビクッ、ビクッ、ビクッ、ビクッ。
「んっ…んぅ…ああ」
久方ぶりに感じる絶頂に身を委ねてしまった。
ブゥン…
その時、マルチの中からモーターのような音が聞こえてくる。
「あっ…」
「あ…あ…あれっ…こ、ここは…あの、すいません、ここはどこなんでしょうか…?」
「お家…ですよ、私たちの」
「あ…あれっ、琴音さんっ!」
マルチはびっくりした顔をしながら叫んだ。
「ご、ごめんなさいっ、すぐにどきますっ…あっ…あれ」
慌てて上半身を跳ね上げたマルチは、ようやく自分と琴音の状態に気づいたようだった。
「こ、こ、これはっ…」
「マルチさん…」
「すっ…すっ…すっ…すいませ〜〜〜〜んっ!!」
琴音に向かって、どこかにぶつけそうなほどの勢いでマルチは頭を下げる。
「覚えてます…? マルチさん、さっきまでのこと…」
「い、いえ…全然覚えていないんです…」
「じゃあ…前にもこうなったことがあったとか…」
「それもないと思います…」
「え? そうしたら、なんで今私に謝って…」
「ぜ、絶対悪いのは琴音さんじゃなくてわたしだと思いましたから…」
「………」
否定できないだけに、フォローのしようもない。
「あっ…あっ、すいませんっ、こんな事ばっかり言う前に、どかないとっ…」
マルチは腰を上げて、琴音の秘裂の中から指を抜こうとする。
「…マルチさん」
「すいませんっ、すいませんっ、わたしったら琴音さんにご迷惑をお掛けしてばっかりでっ…」
「……あの…」
「お、怒ってますか…琴音さん?」
「まだ、指を抜かないでもらえますか…?」
「…えっ?」
「マルチさんも、藤田先輩がいなくて寂しかったんですよね…」
「…わ、わたしはっ…」
「………」
「こ、琴音さんっ…!? はうううっ…!」
再びマルチのパジャマの中に、琴音の指が侵入していく。
「気持ちよく、なりたくないですか…?」
「ひっ、んうううっ…あっ、あっ…琴音さんっ…でもっ」
「私も、気持ちよくしてあげますから…マルチさんも私にしてください」
くりゅっ…くりゅ
「うっ…うあああっ…琴音さん…琴音さーんっ…!」
マルチはピクピクと反応しながら、琴音のパジャマの中に指を突っ込んだ。
「うっ…、マ、マルチさんっ…いいですっ…」
「こ、琴音さんの指…すごく気持ちよくて…わたしっ…わたしっ」
互いの指が、最も弱い部分を責め合う。主人を不在にする藤田家に、少女と少女の濃厚な性愛の響きは夜も更けるまで響き続けていた…
「あのー」
「…?」
「失礼しますー」
「Who?」
気怠そうに寝転がっていたレミィが、ベッドからドアに目を向ける。
「すいません、おやすみされていた所を」
「ンー…」
逆さまの視界の中でぺこりと頭を下げた少女に、レミィは見覚えがあった。耳につけたセンサーを見れば、間違えようがない。
「アナタ、確かシンディが買ってきた…」
「はい、メイドロボットのマルチですー」
「Multi?」
「はい」
マルチがベッドの方に小走りで駆けてくる。
「たしか、アナタの名前、もっと別のムズカシイ名前だった気がするケド…」
それを見ながら、レミィは額に手を当てて考え込み始めた。
「それに、もっと…なんてゆーカ…」
「どうかされましたか?」
ベッドの脇にまで来たマルチが、レミィを不思議そうな顔でのぞきこむ。
「…inhuman−like」
レミィはその純朴そうな目をのぞき返しながら言った。
「??」
「inhuman−like…」
「あ、あの、私、英語はわからないんです〜」
「ア…だから、もっと、人間じゃナイ…」
「あ、そういうことですか」
マルチがぽんと軽く手を叩く。
「実は、シンディ様が私の中のプログラムを書き換えてくださったんです」
「シンディが?」
「ええ」
「シンディ…Engineer…?」
「??」
「ン…それはいいけど…フゥ」
レミィが体を伸ばしながらあくびする。
「それで、アタシに何か用?」
「はい。シンディ様が」
「シンディが?」
レミィが問い返すと、マルチがベッドに上がってくる。
「はい」
マルチはうなずいた。そしてレミィの長い脚をまたぐような位置に体を持ってくる。
「失礼しますね」
「?」
レミィはいぶかしそうな顔でマルチの事を見上げていた。だが、それ以上に動くことはしない。いくら寝転がっているとはいえ、長身のレミィと小柄なマルチを比較すると相当に差があるのだ。突然馬乗りになられたとしても、まるで迫力がなかった。レミィがちょっと脚を跳ねさせただけで、マルチの体は吹っ飛んでしまいそうだ。
「よいしょ…」
マルチはずりずりと腰を動かして、レミィの太股の辺りまで移動していく。
「で、シンディがどうしたノ?」
「ええ、シンディ様が」
世間話のような口調で言いながら…マルチの手が、レミィのタンクトップをめくり上げてショーツをつかむ。
「!?」
つやのある淡い紫の生地の間に、レミィの肌がのぞいた。それも、ヘアに覆われた少女の無垢なデルタゾーンの部分だ。
「ッ…ちょっと、やめてッ!」
「シンディ様が、レミィ様は欲求不満の傾向があるので私にレミィ様の性欲を処理しろと…」
「シッ…シンディィィィッ!?」
レミィは大声で叫んだが、階下からは何の反応もない。
「皆様、お出かけになられました」
「だ…だめッ! シンディの言うことなんか信じちゃッ…」
慌ててレミィは体を暴れさせ始めるが、マルチは小柄なのに恐ろしいほど力が強かった。馬乗りになられて太股を脚ではさみこまれているだけなのに、抜け出す事が出来なくなってしまう。
「シンディ様は、レミィ様が何を言っても専門家の自分の方に理があるのだとおっしゃっていました」
マルチはショーツをずり下げてしまうと、腰の位置を少しずつ後ろに戻しながら体を前傾させていく。
「シ、シンディはまだ専門家じゃ…イヤアッ!?」
そしてマルチが体をぺったりとレミィの脚に沿って覆い被せるような姿勢になる。レミィもその意図に気がついたようだった。
「失礼しますー」
ちゅっ。
「ヤダァッ…」
マルチの小さな唇が秘裂にキスすると、レミィは両手で顔を覆ってしまう。
ちゅっ……れろん…
「ダメェ…そこはッ」
唇に比例して小さな舌が、レミィの下の唇を割って入ってくる。その生暖かいぬるんとした感触が、レミィの敏感な突起を撫で回し始める。
れろん…くちゅくちゅ…れろんっ
「うッ…はッ…やめてッ」
レミィは手で顔を覆ったまま、力無く頭を左右に振った。腰の辺りにじわーっとした熱い感覚が生まれてきている。頭の中にも、ぼんやり霞がかかり始めている。このままでは完全におかしくなってしまいそうだった。
「やめませんー」
マルチは一度顔を上げて言うと、レミィの内股を舌でくすぐり始める。
「いやッ、いやッ…そんな…ところッ」
ぺろ、ぺろ…じゅる、じゅる…
滑らかな感触の舌に丁寧なタッチで撫でられる。レミィは全身が総毛立ってくるような気がした。
「んんーっ」
「はぁンッ!」
そして全身が敏感になった所で、また秘裂の中の固い突起を転がされる。
ぷちゅぅ…
「ああッ…!」
レミィはぎゅうーっと体をすくめて、顔を左右にぶんぶん振った。熱い液体が外にあふれてしまったのは、本人が一番よくわかっている。
ぴちゃ、ぴちゃ…
「ヤッ…音…そんなにィッ」
ぴちゃ…ぴちゅ…
当然のように、マルチはそれを舌ですくって味わい始めた。
「んん…レミィ様の、とってもおいしいですー」
「い、言わないでッ…」
「じゃあ、今度は…」
マルチがまた顔を上げて、最初していたような馬乗りの姿勢に戻っていく。その間も注意深く体重が掛けられていて、レミィが抜け出すチャンスはどこにもない。
「これでお相手して差し上げますね」
そのマルチの声に、レミィは恐る恐る顔から手を離して目を開ける。
「エ……エッ!?」
にゅぽっ…
レミィが目を開けると同時に、黒いスパッツを履いていたマルチの股間から何かが飛び出す。どうやら、そこにスリットがあったらしい。
「そ、それッ…」
「ちょっとだけ痛いかもしれませんけど、がまんしてくださいねー」
スパッツの間から顔を出しているのは、ピンク色をした肉の棒に他ならなかった。全体が何かの液体で濡れていて、凶悪な光を放っている。そして明らかに重力に逆らって、固く固く勃起していた。
「ヤダッ! ヤダッ、ヤダッ! イヤッ、お願い、それだけはイヤァッ!」
「大丈夫です、本物よりずっと小さいですから」
マルチがレミィの腰に手を掛けて、ひょいと持ち上げる。
ぬぷ。
「No…No…」
一瞬にして、レミィは性交直前の姿勢にさせられていた。マルチの肉棒が秘裂の中にうずまって、激しい熱と固さをレミィの粘膜に伝えてくる。
「いきますー」
「ヤダァァ…」
ずぶ…
力無い叫びを上げるレミィの中に、マルチの肉棒が入り込む。
「Oh…Ohhhh!」
「大丈夫です、力を抜いてくださいね」
ずぶ…ずぶ…
均一な太さをした肉棒は、いとも易くレミィの中に侵入していった。
「イ、イタイッ…イタイ…もう、やめてッ…!」
…ずぶ…
「ほら、もう一番奥まで入っちゃいました」
マルチは少し頬を赤くしながら、スパッツに覆われた恥丘をレミィのそれに出来る限り押しつけた。液体を吸いやすい生地に、レミィのはしたない液体とわずかな血液が染み込んでいく。
「ヤダ、ヤダ…抜いて…これ、抜いてッ…!」
金色の髪をふるふると揺らしながら、レミィが涙をこぼした。
「あとは気持ちいいだけですよー」
カチ。
マルチの体の中から、何かのスイッチの音がする。
ヴィーーーーーーっ。
「ンふッ…!?」
いきなりの振動に、レミィが驚いて体を引こうとした。無論、マルチはそれをしっかり押さえて体を密着させたままにする。
ぐり…ぐりぐり…
ヴィーヴィーヴィー…
「あッ…はぁッ…!?」
マルチの体の中から響いてくる鈍い振動が、正確にレミィの秘裂の中の突起を刺激していた。マルチが腰を押しつけてくるほどに、その振動は強く感じられる。外側からの間接的な刺激とは言え、既にマルチのクンニリングスで興奮していた部分を刺激されて何も感じないわけがない。
「んん…私も…気持ちいいですっ…」
腰をいやらしくグラインドさせながら、マルチも惚けた表情になっていた。
「い、イヤァァッ! こんなの…こんなの…もう…」
「だ、だめですよっ…ちゃんと、レミィ様がイクまで…ですから…」
ヴィイイイイイ…
「ああーッ!?」
「はぅ…あああっ」
マルチの中からの振動音がさらに大きくなる。
「あッ…ああーッ…ダ、ダメェェ…あッ、あッ、あッ」
「ん…はぁっ…はあっ…」
どうやら、その振動はマルチの性感帯にも少なからず刺激を与えているようだった。マルチが目を潤ませて、虚空を見つめながら機械的に腰を押しつけ始める。マルチ自身にも余裕がなくなっている事は明らかだ。
「ああ…アッ…ひぃィッ…!」
だがそれ以上にレミィが悶えているのも確かだった。破瓜の痛みをまだ感じているのかいないのか、突起への振動だけで全身をよがらせてしまっている。
「レ、レミィ様、もうイキますか」
「ち、違うゥ…アタシ、そんなんじゃないッ…」
「そ、そうですか、わかりました」
ヴィイイイイイイイッ!
「ああーッ!!」
「くっ…あ…ああ」
マルチの中からの振動が最高潮に達した。マルチは顔をしかめながら、思い切り腰をレミィの感じる部分に押しつける。
「ああっ、アアッ、アアーッ!? ダメェェッ!! ダメェェェェッ!!!」
…ビクンッ! ビクッ、ビク…!
「あッ…はぁ…アアッ…イヤァ…」
レミィが全身をぶるるっと震わせて、泣いているような声を出す。完全にクリトリス・オルガスムスに達してしまったようだった。
「よ、良かったです…レミィ様に、ちゃんとイッて頂いて…」
しゅぅ…
空気が抜けるような音と共に、レミィの体の中を満たしていた肉棒が消えていく。マルチの体の中からの振動も止まる。
「シンディ様は、一日一回はエクスタシーに達するべきだとおっしゃっていました…」
「やだッ! もう、アナタ、どこかに行ってぇッ!」
「え…あ、あの?」
「行ってッ! 壊すわヨ!?」
「はわっ…わ、わかりましたっ…お休みなさいませっ…!」
マルチはびくりとしながら、レミィの体から飛び退く。そしてベッドから降りると、今にも転びそうな勢いで部屋のドアから出ていった。
ばたんっ…
「ヒ…ヒロユキ…」
レミィはうつぶせになって、枕に顔をこすりつけながらつぶやき続けた。
「…?」
「失礼しますー」
「Who?」
気怠そうに寝転がっていたレミィが、ベッドからドアに目を向ける。
「すいません、おやすみされていた所を」
「ンー…」
逆さまの視界の中でぺこりと頭を下げた少女に、レミィは見覚えがあった。耳につけたセンサーを見れば、間違えようがない。
「アナタ、確かシンディが買ってきた…」
「はい、メイドロボットのマルチですー」
「Multi?」
「はい」
マルチがベッドの方に小走りで駆けてくる。
「たしか、アナタの名前、もっと別のムズカシイ名前だった気がするケド…」
それを見ながら、レミィは額に手を当てて考え込み始めた。
「それに、もっと…なんてゆーカ…」
「どうかされましたか?」
ベッドの脇にまで来たマルチが、レミィを不思議そうな顔でのぞきこむ。
「…inhuman−like」
レミィはその純朴そうな目をのぞき返しながら言った。
「??」
「inhuman−like…」
「あ、あの、私、英語はわからないんです〜」
「ア…だから、もっと、人間じゃナイ…」
「あ、そういうことですか」
マルチがぽんと軽く手を叩く。
「実は、シンディ様が私の中のプログラムを書き換えてくださったんです」
「シンディが?」
「ええ」
「シンディ…Engineer…?」
「??」
「ン…それはいいけど…フゥ」
レミィが体を伸ばしながらあくびする。
「それで、アタシに何か用?」
「はい。シンディ様が」
「シンディが?」
レミィが問い返すと、マルチがベッドに上がってくる。
「はい」
マルチはうなずいた。そしてレミィの長い脚をまたぐような位置に体を持ってくる。
「失礼しますね」
「?」
レミィはいぶかしそうな顔でマルチの事を見上げていた。だが、それ以上に動くことはしない。いくら寝転がっているとはいえ、長身のレミィと小柄なマルチを比較すると相当に差があるのだ。突然馬乗りになられたとしても、まるで迫力がなかった。レミィがちょっと脚を跳ねさせただけで、マルチの体は吹っ飛んでしまいそうだ。
「よいしょ…」
マルチはずりずりと腰を動かして、レミィの太股の辺りまで移動していく。
「で、シンディがどうしたノ?」
「ええ、シンディ様が」
世間話のような口調で言いながら…マルチの手が、レミィのタンクトップをめくり上げてショーツをつかむ。
「!?」
つやのある淡い紫の生地の間に、レミィの肌がのぞいた。それも、ヘアに覆われた少女の無垢なデルタゾーンの部分だ。
「ッ…ちょっと、やめてッ!」
「シンディ様が、レミィ様は欲求不満の傾向があるので私にレミィ様の性欲を処理しろと…」
「シッ…シンディィィィッ!?」
レミィは大声で叫んだが、階下からは何の反応もない。
「皆様、お出かけになられました」
「だ…だめッ! シンディの言うことなんか信じちゃッ…」
慌ててレミィは体を暴れさせ始めるが、マルチは小柄なのに恐ろしいほど力が強かった。馬乗りになられて太股を脚ではさみこまれているだけなのに、抜け出す事が出来なくなってしまう。
「シンディ様は、レミィ様が何を言っても専門家の自分の方に理があるのだとおっしゃっていました」
マルチはショーツをずり下げてしまうと、腰の位置を少しずつ後ろに戻しながら体を前傾させていく。
「シ、シンディはまだ専門家じゃ…イヤアッ!?」
そしてマルチが体をぺったりとレミィの脚に沿って覆い被せるような姿勢になる。レミィもその意図に気がついたようだった。
「失礼しますー」
ちゅっ。
「ヤダァッ…」
マルチの小さな唇が秘裂にキスすると、レミィは両手で顔を覆ってしまう。
ちゅっ……れろん…
「ダメェ…そこはッ」
唇に比例して小さな舌が、レミィの下の唇を割って入ってくる。その生暖かいぬるんとした感触が、レミィの敏感な突起を撫で回し始める。
れろん…くちゅくちゅ…れろんっ
「うッ…はッ…やめてッ」
レミィは手で顔を覆ったまま、力無く頭を左右に振った。腰の辺りにじわーっとした熱い感覚が生まれてきている。頭の中にも、ぼんやり霞がかかり始めている。このままでは完全におかしくなってしまいそうだった。
「やめませんー」
マルチは一度顔を上げて言うと、レミィの内股を舌でくすぐり始める。
「いやッ、いやッ…そんな…ところッ」
ぺろ、ぺろ…じゅる、じゅる…
滑らかな感触の舌に丁寧なタッチで撫でられる。レミィは全身が総毛立ってくるような気がした。
「んんーっ」
「はぁンッ!」
そして全身が敏感になった所で、また秘裂の中の固い突起を転がされる。
ぷちゅぅ…
「ああッ…!」
レミィはぎゅうーっと体をすくめて、顔を左右にぶんぶん振った。熱い液体が外にあふれてしまったのは、本人が一番よくわかっている。
ぴちゃ、ぴちゃ…
「ヤッ…音…そんなにィッ」
ぴちゃ…ぴちゅ…
当然のように、マルチはそれを舌ですくって味わい始めた。
「んん…レミィ様の、とってもおいしいですー」
「い、言わないでッ…」
「じゃあ、今度は…」
マルチがまた顔を上げて、最初していたような馬乗りの姿勢に戻っていく。その間も注意深く体重が掛けられていて、レミィが抜け出すチャンスはどこにもない。
「これでお相手して差し上げますね」
そのマルチの声に、レミィは恐る恐る顔から手を離して目を開ける。
「エ……エッ!?」
にゅぽっ…
レミィが目を開けると同時に、黒いスパッツを履いていたマルチの股間から何かが飛び出す。どうやら、そこにスリットがあったらしい。
「そ、それッ…」
「ちょっとだけ痛いかもしれませんけど、がまんしてくださいねー」
スパッツの間から顔を出しているのは、ピンク色をした肉の棒に他ならなかった。全体が何かの液体で濡れていて、凶悪な光を放っている。そして明らかに重力に逆らって、固く固く勃起していた。
「ヤダッ! ヤダッ、ヤダッ! イヤッ、お願い、それだけはイヤァッ!」
「大丈夫です、本物よりずっと小さいですから」
マルチがレミィの腰に手を掛けて、ひょいと持ち上げる。
ぬぷ。
「No…No…」
一瞬にして、レミィは性交直前の姿勢にさせられていた。マルチの肉棒が秘裂の中にうずまって、激しい熱と固さをレミィの粘膜に伝えてくる。
「いきますー」
「ヤダァァ…」
ずぶ…
力無い叫びを上げるレミィの中に、マルチの肉棒が入り込む。
「Oh…Ohhhh!」
「大丈夫です、力を抜いてくださいね」
ずぶ…ずぶ…
均一な太さをした肉棒は、いとも易くレミィの中に侵入していった。
「イ、イタイッ…イタイ…もう、やめてッ…!」
…ずぶ…
「ほら、もう一番奥まで入っちゃいました」
マルチは少し頬を赤くしながら、スパッツに覆われた恥丘をレミィのそれに出来る限り押しつけた。液体を吸いやすい生地に、レミィのはしたない液体とわずかな血液が染み込んでいく。
「ヤダ、ヤダ…抜いて…これ、抜いてッ…!」
金色の髪をふるふると揺らしながら、レミィが涙をこぼした。
「あとは気持ちいいだけですよー」
カチ。
マルチの体の中から、何かのスイッチの音がする。
ヴィーーーーーーっ。
「ンふッ…!?」
いきなりの振動に、レミィが驚いて体を引こうとした。無論、マルチはそれをしっかり押さえて体を密着させたままにする。
ぐり…ぐりぐり…
ヴィーヴィーヴィー…
「あッ…はぁッ…!?」
マルチの体の中から響いてくる鈍い振動が、正確にレミィの秘裂の中の突起を刺激していた。マルチが腰を押しつけてくるほどに、その振動は強く感じられる。外側からの間接的な刺激とは言え、既にマルチのクンニリングスで興奮していた部分を刺激されて何も感じないわけがない。
「んん…私も…気持ちいいですっ…」
腰をいやらしくグラインドさせながら、マルチも惚けた表情になっていた。
「い、イヤァァッ! こんなの…こんなの…もう…」
「だ、だめですよっ…ちゃんと、レミィ様がイクまで…ですから…」
ヴィイイイイイ…
「ああーッ!?」
「はぅ…あああっ」
マルチの中からの振動音がさらに大きくなる。
「あッ…ああーッ…ダ、ダメェェ…あッ、あッ、あッ」
「ん…はぁっ…はあっ…」
どうやら、その振動はマルチの性感帯にも少なからず刺激を与えているようだった。マルチが目を潤ませて、虚空を見つめながら機械的に腰を押しつけ始める。マルチ自身にも余裕がなくなっている事は明らかだ。
「ああ…アッ…ひぃィッ…!」
だがそれ以上にレミィが悶えているのも確かだった。破瓜の痛みをまだ感じているのかいないのか、突起への振動だけで全身をよがらせてしまっている。
「レ、レミィ様、もうイキますか」
「ち、違うゥ…アタシ、そんなんじゃないッ…」
「そ、そうですか、わかりました」
ヴィイイイイイイイッ!
「ああーッ!!」
「くっ…あ…ああ」
マルチの中からの振動が最高潮に達した。マルチは顔をしかめながら、思い切り腰をレミィの感じる部分に押しつける。
「ああっ、アアッ、アアーッ!? ダメェェッ!! ダメェェェェッ!!!」
…ビクンッ! ビクッ、ビク…!
「あッ…はぁ…アアッ…イヤァ…」
レミィが全身をぶるるっと震わせて、泣いているような声を出す。完全にクリトリス・オルガスムスに達してしまったようだった。
「よ、良かったです…レミィ様に、ちゃんとイッて頂いて…」
しゅぅ…
空気が抜けるような音と共に、レミィの体の中を満たしていた肉棒が消えていく。マルチの体の中からの振動も止まる。
「シンディ様は、一日一回はエクスタシーに達するべきだとおっしゃっていました…」
「やだッ! もう、アナタ、どこかに行ってぇッ!」
「え…あ、あの?」
「行ってッ! 壊すわヨ!?」
「はわっ…わ、わかりましたっ…お休みなさいませっ…!」
マルチはびくりとしながら、レミィの体から飛び退く。そしてベッドから降りると、今にも転びそうな勢いで部屋のドアから出ていった。
ばたんっ…
「ヒ…ヒロユキ…」
レミィはうつぶせになって、枕に顔をこすりつけながらつぶやき続けた。
「はぅぅっ…こ、琴音さんっ!」
ちゅぷ…
琴音ちゃんの唇がマルチのアレをくわえた。マルチは飛び上がりそうなほど体を震わせて、自分の体を自分の手で思い切り抱きしめている。
ちゅぷぅっ…ちゅぷ
大きさや固さを確かめるような感じで、琴音ちゃんはゆっくりと唇を前後に動かしていた。俺のとは違う形をしたマルチのアレを、どうやって舐めればいいのかチェックしているみたいだ。「本物」に比べれば少し小さいし、形も直線的で変化がない。
ちゅううっ…
「はわっ…だ、だめですっ…そ、そんなに強くっ!」
琴音ちゃんはマルチのアレをすっぽりと口の中に入れて、全体を強く吸った。
ぺろっ…ぺろ
「ふああああ…あああっ…」
そして、今度は舌を使って先っぽをこねくり回す。吸い上げる刺激よりは弱くなったためか、マルチがわずかながら安心した顔になった。
どうやらマルチのアレはどこを刺激しても同じような快感がもたらされるタイプの物のようだ。琴音ちゃんもそれに気づいたようで、全体をくわえ込みながらまんべんなく舌を這わせ始める。
「ふっ、あっ、ふあ」
マルチは口をだらしなく開けて、琴音ちゃんの舌が動く度に喘ぎの声を出した。
「そのままじゃイッちゃいそうだな…琴音ちゃん、俺の方にしてくれよ」
「んふっ…はい、藤田先輩」
俺が言うと、琴音ちゃんはちゅぽっと音を立ててマルチの肉棒を解放した。
琴音ちゃんの手は、さっきからずっと俺のアレをしごき続けている。マルチのアレをくわえながらだと言うのに、スナップを利かせて強くしごいたりさわさわと手の平だけで撫でたり、実にバリエーションが広かった。この手淫だけでも十分に出せるくらいのシロモノだったが、やはり最後は琴音ちゃんの口で出したい。
「いきますよ…?」
「ああ」
「はぁっ…はぁっ」
琴音ちゃんの口が、透明な雫を垂らし始めている俺のアレに寄せられる。マルチのアレはやっと琴音ちゃんの口から解放されたわけだが、刺激から自由になったわけではない。琴音ちゃんはマルチのアレを自由な方の手でつかんだままぐにゅぐにゅとした軽い刺激を加え続けていた。
「んっ」
じゅぽっ。
勢い良く琴音ちゃんが頭を振って、俺のアレをぱくりと口にする。マルチにフェラをしている間に口の中は唾液でいっぱいになっていたようで、ぬめぬめとした温かい刺激が強烈に俺のアレを襲ってきた。
じゅぽ、じゅぽっ…
「うん…琴音ちゃん、やっぱり上手い」
最初からハイペースで飛ばす琴音ちゃんの頭を俺は撫でた。激しく揺れるロングヘアーをつかまえておくのは大変だったが、俺のアレに琴音ちゃんの顔を押しつけるくらいの勢いで琴音ちゃんの髪を押さえて強引に撫でる。
琴音ちゃんの手で既に高まっていた俺が達するのは、あっという間だった。ハナから琴音ちゃんもそのつもりだったようで、一切の手加減をなしに俺のアレを舐め続ける。マルチのアレにするのとは違って、敏感な先端を中心に舌先でなめ回してくる。
ぶぴゅっ! ぴゅっ、ぴゅるっ!
俺は予告ナシに琴音ちゃんの口の中に射精した。
「んっ、んっ」
出すそばから琴音ちゃんが吸い立てて、飲み込んでいくのがよくわかる。射精のタイミングは完全に読まれていたようだ。少しくらい慌てさせてみたかったが、もう琴音ちゃんは俺の快感のメカニズムを把握しきっているらしい。
「ふぅっ…」
一通り舐め終わると、琴音ちゃんは舌なめずりをしながら顔を上げた。
「琴音ちゃん、マルチに続きをしてやってくれ」
「はい」
「ふぅっ…うう…はうぁああっ!?」
琴音ちゃんの手淫にぴくぴく震えながらうめき声を出し続けていたマルチが、琴音ちゃんのフェラの再開に叫び声を上げる。間断なしの快感に、注意力を失っていたようだ。
「だ、だめでっ…ひああああああっ!?」
マルチが歯をくいしばりながら腰をぎゅっと後ろに引く。
どくんっ! どくっ、どびゅるぅっ…!
「きゃ…!」
琴音ちゃんが片目を閉じて、驚きの声を出した。その顔に、マルチのアレから飛び出した白い液体が思いっきり掛かっていく。
「はぁぁあああっ…はあああああぁぁあああっ!」
どくっ、どぴゅっ、びゅるっ
マルチのアレは、延々と白い液体を吐き出して琴音ちゃんの顔を救いようのない程に汚していった。琴音ちゃんは開けていた片目も薄く閉じて、呆然と熱い液体のシャワーに身を任せている。まさかくわえた瞬間にイッてしまうとは思わなかったのだろう。しかも、マルチが逃げたために被害はよけい大きくなった。
「はぁ…ふああっ…」
「…すごい…ですね…これ…」
マルチの放出が終わって、琴音ちゃんの第一声はそれだった。
「ほら、琴音ちゃん」
俺は琴音ちゃんにティッシュの箱を渡してやる。いくらなんでも舐めているには時間も労力も掛かりすぎるだろう。
琴音ちゃんはそこからティッシュを何枚も抜き取って、顔全体に掛かった液体をこそげ取っていく。とりあえず拭き終わったと言える状態になるまでには、大きなティッシュのボールが3つも出来ていた。
「マルチ、勝手に琴音ちゃんの顔にこんなに出して…これはお仕置きだよな」
「うう…すいませぇんっ…突然だったもので…」
「で、琴音ちゃんはご褒美か…琴音ちゃん、後ろからしてやるよ」
「はい、先輩」
琴音ちゃんはにこ、と笑うと何のためらいいもなく俺の方にヒップを突き出す。スレンダーな脚の間から見える膨らみは、既にぬるぬるして濡れていた。
「琴音ちゃん、して欲しくて仕方がなかったんだろ?」
「は、はい、先輩のが欲しいです」
「よーし」
俺はアレを琴音ちゃんの股の間から割れ目の中に侵入させる。出したばっかりだと言うのに、ちっとも勢いは衰えてなかった。
「先輩、来てください」
「琴音ちゃん…」
ずぷっ。
溢れるほどに濡れている所に、俺はアレを突き刺す。
「はぁ…はああっ…せんぱぁいっ…」
ずぷ…ずぷっ。
俺が一番奥まで入れるだけで、琴音ちゃんは鼻に掛かった声で喘いだ。髪の毛に覆われた背中がぷるぷると震えているのがわかる。
「気持ちいいか?」
「はい…先輩の、固くて奥まで当たってて…あっ、あ、あっ」
ずぷずぷ。
琴音ちゃんの一番反応する辺りをアレの先でごりごりとこすり上げると、琴音ちゃんの喘ぎはひときわ大きくなった。アレに絡んでくるぬるぬるの量もどんどん増えてくる。
「マルチ、琴音ちゃんの前に立って、手を後ろに組め」
俺達の激しい結合を見て、目を丸くしていているマルチに俺は命令した。
「えっ…は、はい、浩之さん」
戸惑った声を上げながらも、素直に俺の言葉に従う。後ろから俺に突かれている琴音ちゃんの顔の前にマルチは直立し、両手を背中の所で組ませる。
琴音ちゃんは、何も言わずとも俺の意を理解したようだった。
じゅぷっ。
「はわっ!? こ、琴音さんっ!!? も、もう許してくださいぃっ!」
じゅぷ、じゅぷ…
琴音ちゃんはマルチのアレを片手でつかまえると、そこに口づけ始める。
「今度は琴音ちゃんの口の中に出すんだぞ。出来なかったらもう一回だ」
「うっ…はっ…はいっ…浩之さんっ…くふぅぅ…!」
マルチは見て分かるほどに後ろに組んだ手に力を入れ、目を閉じ歯を食いしばって琴音ちゃんの2回目のフェラに耐えようとしていた。恐らく、放出したあとに敏感になるのは普通のアレと同じはずだ。さっきよりもさらに強い、悪寒にも似た快感がマルチを襲っている事だろう。
じゅぷっ。じゅぷじゅぷ。
しかも、琴音ちゃんは俺が後ろからガンガン突いているのに一定のリズムで口と舌を動かしているようだった。さらに、俺の動きに合わせて腰をしっかり振ってくれている。その並行作業の見事さには脱帽するばかりだった。
きゅっ…
いや、俺のアレをコンスタントに程良い力で締め付けてくるアソコの事も考えると、三重の並行作業なのかもしれない。
俺もそのテクニックに敬意を表して、抽送の動きを続けながら琴音ちゃんの大好きなクリトリスをこっそりと撫でてやった。
「んふっ」
マルチのアレをくわえたまま、琴音ちゃんがくぐもった声を漏らす。
ころころとクリトリスを転がしていると、見るからに琴音ちゃんの動きは鈍っていった。口からかすれたようなうめくような吐息を漏らしながら、俺の指とアレの攻撃に耐えるだけで精一杯になってきたようだ。
「はふっ…はぁ…」
琴音ちゃんの舌の動きが弱まって、マルチは安心しきった声を漏らしている。俺は琴音ちゃんのクリトリスに指をあてがったまま、リモコンのように琴音ちゃんを操る事を試みた。このままだと、俺とマルチが一方的にイカされそうだったのだ。
「ふぅっ…うーっ…うー」
効果はあったようで、琴音ちゃんはアソコをひゅくひゅく痙攣させ始める。イキそうになっている証拠だ。マルチも、琴音ちゃんのフェラの動きが鈍ったとは言え、ずっと琴音ちゃんの温かな口の中にアレを入れていると言うだけでもう十分すぎるほど高まっているに違いない。そして俺も、二度目の射精を迎えようとしていた。
「琴音ちゃんっ…!」
俺はクリトリスから指を離し、ここぞとばかりに琴音ちゃんを突きまくる。琴音ちゃんも、最後の力を使ってマルチのアレをねぶり始めたようだった。
「あっ…はぅっ…う、うあああぁぁ〜っ!」
マルチのかん高い声が、合図となる。
びゅっ…びゅっ…びゅっ…
どぴゅっ、びゅっ、びゅるぅぅっ…
俺が琴音ちゃんの中に射精すると同時に、マルチもまた琴音ちゃんの口の中に激しく液体を吐き出した。
ビクン、ビクンッ…
琴音ちゃんも、エクスタシーを迎えて体をびくびくと震わせている。それでもマルチの中から出てきた液体を一滴もこぼさず、口の中で受け止めて飲み込んでいるようだ。
「んっ…ふぅ」
最後の一滴まで絞り出してから、琴音ちゃんはマルチのアレを解放した。
「はぁぁっ…」
マルチは琴音ちゃんの高度なフェラテクを経験した上に二回に渡って放出し、すっかり脱力してしまったようだ。ぱたん、と力無く床の上に座り込む。
「琴音ちゃん、すごいな。びっくりした」
「ふふふ…私も、三回も口でしてあげたのは初めてですね」
「そうだな。一人でそんなにしてもらうわけにもいかないもんな」
「でも、私は…一人で三回でも、四回でも欲しいですよ」
「そっか。女の子は何回でもイケるもんな」
限界と終わりを知らない性欲に、俺は苦笑する。
「よし…じゃあ、俺は少し休憩したいからマルチの上に乗ってやれよ」
「え…」
「先輩…あとで先輩もしてくれないと嫌ですよ?」
「もちろんだ」
「あ、あの…」
マルチは俺達の間に交わされたやり取りに、身を小さくするだけだった。
ちゅぷ…
琴音ちゃんの唇がマルチのアレをくわえた。マルチは飛び上がりそうなほど体を震わせて、自分の体を自分の手で思い切り抱きしめている。
ちゅぷぅっ…ちゅぷ
大きさや固さを確かめるような感じで、琴音ちゃんはゆっくりと唇を前後に動かしていた。俺のとは違う形をしたマルチのアレを、どうやって舐めればいいのかチェックしているみたいだ。「本物」に比べれば少し小さいし、形も直線的で変化がない。
ちゅううっ…
「はわっ…だ、だめですっ…そ、そんなに強くっ!」
琴音ちゃんはマルチのアレをすっぽりと口の中に入れて、全体を強く吸った。
ぺろっ…ぺろ
「ふああああ…あああっ…」
そして、今度は舌を使って先っぽをこねくり回す。吸い上げる刺激よりは弱くなったためか、マルチがわずかながら安心した顔になった。
どうやらマルチのアレはどこを刺激しても同じような快感がもたらされるタイプの物のようだ。琴音ちゃんもそれに気づいたようで、全体をくわえ込みながらまんべんなく舌を這わせ始める。
「ふっ、あっ、ふあ」
マルチは口をだらしなく開けて、琴音ちゃんの舌が動く度に喘ぎの声を出した。
「そのままじゃイッちゃいそうだな…琴音ちゃん、俺の方にしてくれよ」
「んふっ…はい、藤田先輩」
俺が言うと、琴音ちゃんはちゅぽっと音を立ててマルチの肉棒を解放した。
琴音ちゃんの手は、さっきからずっと俺のアレをしごき続けている。マルチのアレをくわえながらだと言うのに、スナップを利かせて強くしごいたりさわさわと手の平だけで撫でたり、実にバリエーションが広かった。この手淫だけでも十分に出せるくらいのシロモノだったが、やはり最後は琴音ちゃんの口で出したい。
「いきますよ…?」
「ああ」
「はぁっ…はぁっ」
琴音ちゃんの口が、透明な雫を垂らし始めている俺のアレに寄せられる。マルチのアレはやっと琴音ちゃんの口から解放されたわけだが、刺激から自由になったわけではない。琴音ちゃんはマルチのアレを自由な方の手でつかんだままぐにゅぐにゅとした軽い刺激を加え続けていた。
「んっ」
じゅぽっ。
勢い良く琴音ちゃんが頭を振って、俺のアレをぱくりと口にする。マルチにフェラをしている間に口の中は唾液でいっぱいになっていたようで、ぬめぬめとした温かい刺激が強烈に俺のアレを襲ってきた。
じゅぽ、じゅぽっ…
「うん…琴音ちゃん、やっぱり上手い」
最初からハイペースで飛ばす琴音ちゃんの頭を俺は撫でた。激しく揺れるロングヘアーをつかまえておくのは大変だったが、俺のアレに琴音ちゃんの顔を押しつけるくらいの勢いで琴音ちゃんの髪を押さえて強引に撫でる。
琴音ちゃんの手で既に高まっていた俺が達するのは、あっという間だった。ハナから琴音ちゃんもそのつもりだったようで、一切の手加減をなしに俺のアレを舐め続ける。マルチのアレにするのとは違って、敏感な先端を中心に舌先でなめ回してくる。
ぶぴゅっ! ぴゅっ、ぴゅるっ!
俺は予告ナシに琴音ちゃんの口の中に射精した。
「んっ、んっ」
出すそばから琴音ちゃんが吸い立てて、飲み込んでいくのがよくわかる。射精のタイミングは完全に読まれていたようだ。少しくらい慌てさせてみたかったが、もう琴音ちゃんは俺の快感のメカニズムを把握しきっているらしい。
「ふぅっ…」
一通り舐め終わると、琴音ちゃんは舌なめずりをしながら顔を上げた。
「琴音ちゃん、マルチに続きをしてやってくれ」
「はい」
「ふぅっ…うう…はうぁああっ!?」
琴音ちゃんの手淫にぴくぴく震えながらうめき声を出し続けていたマルチが、琴音ちゃんのフェラの再開に叫び声を上げる。間断なしの快感に、注意力を失っていたようだ。
「だ、だめでっ…ひああああああっ!?」
マルチが歯をくいしばりながら腰をぎゅっと後ろに引く。
どくんっ! どくっ、どびゅるぅっ…!
「きゃ…!」
琴音ちゃんが片目を閉じて、驚きの声を出した。その顔に、マルチのアレから飛び出した白い液体が思いっきり掛かっていく。
「はぁぁあああっ…はあああああぁぁあああっ!」
どくっ、どぴゅっ、びゅるっ
マルチのアレは、延々と白い液体を吐き出して琴音ちゃんの顔を救いようのない程に汚していった。琴音ちゃんは開けていた片目も薄く閉じて、呆然と熱い液体のシャワーに身を任せている。まさかくわえた瞬間にイッてしまうとは思わなかったのだろう。しかも、マルチが逃げたために被害はよけい大きくなった。
「はぁ…ふああっ…」
「…すごい…ですね…これ…」
マルチの放出が終わって、琴音ちゃんの第一声はそれだった。
「ほら、琴音ちゃん」
俺は琴音ちゃんにティッシュの箱を渡してやる。いくらなんでも舐めているには時間も労力も掛かりすぎるだろう。
琴音ちゃんはそこからティッシュを何枚も抜き取って、顔全体に掛かった液体をこそげ取っていく。とりあえず拭き終わったと言える状態になるまでには、大きなティッシュのボールが3つも出来ていた。
「マルチ、勝手に琴音ちゃんの顔にこんなに出して…これはお仕置きだよな」
「うう…すいませぇんっ…突然だったもので…」
「で、琴音ちゃんはご褒美か…琴音ちゃん、後ろからしてやるよ」
「はい、先輩」
琴音ちゃんはにこ、と笑うと何のためらいいもなく俺の方にヒップを突き出す。スレンダーな脚の間から見える膨らみは、既にぬるぬるして濡れていた。
「琴音ちゃん、して欲しくて仕方がなかったんだろ?」
「は、はい、先輩のが欲しいです」
「よーし」
俺はアレを琴音ちゃんの股の間から割れ目の中に侵入させる。出したばっかりだと言うのに、ちっとも勢いは衰えてなかった。
「先輩、来てください」
「琴音ちゃん…」
ずぷっ。
溢れるほどに濡れている所に、俺はアレを突き刺す。
「はぁ…はああっ…せんぱぁいっ…」
ずぷ…ずぷっ。
俺が一番奥まで入れるだけで、琴音ちゃんは鼻に掛かった声で喘いだ。髪の毛に覆われた背中がぷるぷると震えているのがわかる。
「気持ちいいか?」
「はい…先輩の、固くて奥まで当たってて…あっ、あ、あっ」
ずぷずぷ。
琴音ちゃんの一番反応する辺りをアレの先でごりごりとこすり上げると、琴音ちゃんの喘ぎはひときわ大きくなった。アレに絡んでくるぬるぬるの量もどんどん増えてくる。
「マルチ、琴音ちゃんの前に立って、手を後ろに組め」
俺達の激しい結合を見て、目を丸くしていているマルチに俺は命令した。
「えっ…は、はい、浩之さん」
戸惑った声を上げながらも、素直に俺の言葉に従う。後ろから俺に突かれている琴音ちゃんの顔の前にマルチは直立し、両手を背中の所で組ませる。
琴音ちゃんは、何も言わずとも俺の意を理解したようだった。
じゅぷっ。
「はわっ!? こ、琴音さんっ!!? も、もう許してくださいぃっ!」
じゅぷ、じゅぷ…
琴音ちゃんはマルチのアレを片手でつかまえると、そこに口づけ始める。
「今度は琴音ちゃんの口の中に出すんだぞ。出来なかったらもう一回だ」
「うっ…はっ…はいっ…浩之さんっ…くふぅぅ…!」
マルチは見て分かるほどに後ろに組んだ手に力を入れ、目を閉じ歯を食いしばって琴音ちゃんの2回目のフェラに耐えようとしていた。恐らく、放出したあとに敏感になるのは普通のアレと同じはずだ。さっきよりもさらに強い、悪寒にも似た快感がマルチを襲っている事だろう。
じゅぷっ。じゅぷじゅぷ。
しかも、琴音ちゃんは俺が後ろからガンガン突いているのに一定のリズムで口と舌を動かしているようだった。さらに、俺の動きに合わせて腰をしっかり振ってくれている。その並行作業の見事さには脱帽するばかりだった。
きゅっ…
いや、俺のアレをコンスタントに程良い力で締め付けてくるアソコの事も考えると、三重の並行作業なのかもしれない。
俺もそのテクニックに敬意を表して、抽送の動きを続けながら琴音ちゃんの大好きなクリトリスをこっそりと撫でてやった。
「んふっ」
マルチのアレをくわえたまま、琴音ちゃんがくぐもった声を漏らす。
ころころとクリトリスを転がしていると、見るからに琴音ちゃんの動きは鈍っていった。口からかすれたようなうめくような吐息を漏らしながら、俺の指とアレの攻撃に耐えるだけで精一杯になってきたようだ。
「はふっ…はぁ…」
琴音ちゃんの舌の動きが弱まって、マルチは安心しきった声を漏らしている。俺は琴音ちゃんのクリトリスに指をあてがったまま、リモコンのように琴音ちゃんを操る事を試みた。このままだと、俺とマルチが一方的にイカされそうだったのだ。
「ふぅっ…うーっ…うー」
効果はあったようで、琴音ちゃんはアソコをひゅくひゅく痙攣させ始める。イキそうになっている証拠だ。マルチも、琴音ちゃんのフェラの動きが鈍ったとは言え、ずっと琴音ちゃんの温かな口の中にアレを入れていると言うだけでもう十分すぎるほど高まっているに違いない。そして俺も、二度目の射精を迎えようとしていた。
「琴音ちゃんっ…!」
俺はクリトリスから指を離し、ここぞとばかりに琴音ちゃんを突きまくる。琴音ちゃんも、最後の力を使ってマルチのアレをねぶり始めたようだった。
「あっ…はぅっ…う、うあああぁぁ〜っ!」
マルチのかん高い声が、合図となる。
びゅっ…びゅっ…びゅっ…
どぴゅっ、びゅっ、びゅるぅぅっ…
俺が琴音ちゃんの中に射精すると同時に、マルチもまた琴音ちゃんの口の中に激しく液体を吐き出した。
ビクン、ビクンッ…
琴音ちゃんも、エクスタシーを迎えて体をびくびくと震わせている。それでもマルチの中から出てきた液体を一滴もこぼさず、口の中で受け止めて飲み込んでいるようだ。
「んっ…ふぅ」
最後の一滴まで絞り出してから、琴音ちゃんはマルチのアレを解放した。
「はぁぁっ…」
マルチは琴音ちゃんの高度なフェラテクを経験した上に二回に渡って放出し、すっかり脱力してしまったようだ。ぱたん、と力無く床の上に座り込む。
「琴音ちゃん、すごいな。びっくりした」
「ふふふ…私も、三回も口でしてあげたのは初めてですね」
「そうだな。一人でそんなにしてもらうわけにもいかないもんな」
「でも、私は…一人で三回でも、四回でも欲しいですよ」
「そっか。女の子は何回でもイケるもんな」
限界と終わりを知らない性欲に、俺は苦笑する。
「よし…じゃあ、俺は少し休憩したいからマルチの上に乗ってやれよ」
「え…」
「先輩…あとで先輩もしてくれないと嫌ですよ?」
「もちろんだ」
「あ、あの…」
マルチは俺達の間に交わされたやり取りに、身を小さくするだけだった。
「こ、これ…」
「見ないでください〜、あかりさん」
マルチがいやいやと首を振るが、浩之はマルチの手を背中に回させてしっかり押さえ込んでいた。マルチの目の前に立っていたあかりの視線は、マルチの股間に釘付けになっている。
「本物みたいだろ?」
「う、うん」
あかりはこくりとうなずいた。可哀想だよ、というニュアンスを瞳には含ませつつも、好奇心の方が勝ってしまっているようだ。剥き出しにされたマルチの股間の状態を、あかりはじーっと見つめて観察する。蛍光灯が皓々と照らしているため、陰になっている部分はない。
ただの一本のスリットである秘裂も、その上に生えているやや白っぽい色をした肉棒も丸見えだった。
「触ってみたらどうだ?」
浩之が言うと、マルチはひぅっ、と息を飲む。
「………」
あかりはその反応をちらっとうかがったが、浩之をいさめる言葉を吐くことはなかった。おずおずと自分の手をマルチの肉棒に向かって伸ばしていく。
ぴと…
「あ、あかりさんっ〜、やめてください〜」
マルチはひやりとしたあかりの指の感触に身体を跳ね上げる。
「固くて…熱い…」
だが、あかりはぴったりと指をマルチの肉棒に当てて離さなかった。そのまま指をくいくいと動かして、感触を確かめていく。
「触った感じも本物そっくりだろ」
「すごいね…」
あかりは包皮に包まれた幹の部分を、二本揃えた指で撫でた。
包皮は白っぽかったが、先端の部分はピンク色になっている。そして包皮の下からも、そのピンク色が少し透けて薄桃色になっていた。根元の部分だけは下腹部に飲み込まれていくようになっていて、袋の部分はついていない。
見た目にはやや脆そうな印象があったが、それでも固い弾力のあるこりこりとして熱い感触は、あかりが浩之のモノを触っているときのものと見まごう程だ。最初のうちは恐る恐るだったあかりの指の動きも、段々大胆に肉棒を刺激するようになってくる。
「だ、だめですぅ…」
あかりが環状にした指でマルチの肉棒をしごくと、マルチは腰を引きながら悶えた。だが浩之の背中が壁のようになっていて、腰を引いてもあかりの指がすぐ追い付いてしまう。
「ん…ん…」
鼻に掛かった甘い吐息を出しながら、あかりは夢中にマルチの肉棒をこする。いつの間にか、あかりの顔はマルチの肉棒のすぐ近くにまで寄って、のぞき込むように肉棒を凝視していた。
「あかり…舐めちゃえよ」
「…うん」
「だ、だめですうううぅ!」
マルチは大声を出して暴れようとしたが、浩之はがちっとマルチを抑え込んでしまう。その乱暴なやり取りに衝動を突かれたのか、あかりは大きな口を開けていきなりマルチの肉棒を深々とくわえこんでいた。
ちゅぱちゅぱ、ちゅるっ…じゅる
「あ、あ、ふあああぁ〜っ!?」
マルチはわなわなと身体を震わせて絶叫する。へなっと腰がくだけそうになった所を、浩之は抱きかかえて支えた。
ちゅる、ちゅる。じゅるるっ。ちゅぐちゅぐ。
あかりはべろんと出した舌で、大きな音を立てながらマルチの肉棒を舐め上げては吸った。そして、ぎゅーっと強く口腔の粘膜で締め付けて上下にしごく。口元からは唾液が伝い、瞳は物欲しそうに潤んで奉仕するあかりの顔をいやらしく見せていた。
「はぁ…ああああっ、ふぅ……。っ!ああっ、ああっ!あ……ああああ〜っ!?」
あかりの緩急をつけた刺激に、マルチは逐一声を上げて反応する。もはや身体は弛緩して動かなくなっているようだった。あかりの舌が動くのを感じて、感じているという反応を返す事しかできない。
「ん…」
小さな声を出して、あかりが口を止める。そしてぺろっと舌を出して、上目遣いに浩之を見つめた。
「どうした?」
「マルチひゃんの、えっちなおゆゆ…」
そして、舌を口の中に戻してこくんと飲み込む。
「浩之ちゃんのみたいな味がする…」
あかりは言った。
「どうして欲しい?」
「浩之ちゃんのが…欲しい」
あかりはべっとりとなったマルチの肉棒から顔と手を離し、浩之の事を見つめる。荒く息を吐き出しながら興奮に耐えているマルチの顔は、まるで目に入っていないようだった。
「じゃあ、あそこ見せて仰向けになれ」
「…うん」
あかりは身体をぱたんと後ろ向きに倒していく。そして絨毯の上に身体を横たえ、脚を少しだけM字に開いた。あかりの秘裂がぱっくりと口を開き、中の鮮紅色の粘膜がわずかながら光の下に姿を現す。それは、角度によってはっきりときらめきを返していた。
「舐めてただけで濡れたのか?」
「だって…なんだか、変な気分になっちゃったから」
あかりは少し視線をそらしながら髪を上げた。寝転がっても形の崩れない胸が、やや速いペースで上下しているのがよく分かる。うっすらと濡れた秘部も、同じペースで疼きを発しているはずだ。
「ひっ、浩之さんっ!?そこはぁ…っ!」
一方のマルチは、突然身体を跳ね上げて目を大きく見開いていた。浩之の指が秘裂に潜り込んで、無造作な愛撫を始めたのだ。そのショックで、弛緩していた身体も動き始めたのかマルチは全身を動かして悶えに悶える。
「うっ、ああっ、あああ〜っ!!」
浩之の指の位置とマルチの反応を見ると、マルチが肉棒と乳頭に加えてもう一つの勃起器官を備えているのは間違いないようだった。
「マルチちゃんの、ソコもついてるの…?」
「ああ、贅沢だよな。人間の二倍感じるんだから」
浩之は厳しく仕置きをするような勢いで、秘裂の中にあると思しきマルチの突起状の部分を撫で回す。時折ちゅくちゅくという水音も混じるようになっていた。
「だ、だめですぅ〜そんなに、したら、あ、あ」
マルチは引きつった声を上げ始める。肉棒が一定の間隔を置いて、びくっびくっと震え始めていた。
「よし…もういいだろ」
ちゅぽっ。
浩之が指を抜くと、明らかにその中が何らかの液体で濡れている事が分かる。色は透明だったが、つぅっと糸を引いて滴るだけの粘りがあった。
「あ…はぅ…も、もう許してください〜」
「まだまだ」
倒れそうなマルチを抱きかかえながら、浩之はずりずりと身体を前に動かしてマルチをあかりの寝転がる上へと運んでいく。
「よっ…と」
「浩之ちゃん…?」
自分の腿の上にマルチが乗せられたのを見て、あかりは怪訝そうな声を出した。マルチの方は息を整えるのが精一杯のようで、何が起こるのかという事まで意識が回っていない様子である。
「マルチ、あかりをやれよ」
「え…」
「!!!?」
マルチは飛び上がりそうな勢いで浩之の方を向く。
「い、いやですぅっ…そんなの…」
「ダメだ。しないんなら、毎日それをつけっぱなしにしておくぞ」
「…浩之さん〜」
絶望的な顔になりながらもマルチは浩之に向かって手を伸ばしたが、浩之はひょいと後ろに下がってそれをかわした。そして立ち上がり、腕組みをしながら二人の事を見下ろす。
「え、えっと、マルチちゃん、心配しなくても大丈夫だと思うよ…私は平気だから」
「…で、でも、そんな事するの…恥ずかしいですっ」
「すぐに慣れるよ…大丈夫」
あかりは手を伸ばして、マルチの手を握った。微笑んでいる顔はマルチへの気遣いに満ちているようにも見えるが、あかりが一刻も早く挿入を感じたいと願っているのも否定はできないだろう。
「あ、あの…わっ…わかりましたぁ…」
しかしマルチはあかりの心遣いを無駄にしないようにという一心によって首を縦に振ってしまう。あかりはそれに応えて、マルチの手をもう一度握り返した。
「………」
マルチは腰を少し前にスライドさせて、そこから肉棒を前に突き出すように前傾姿勢になっていく。顔には不安な色が一杯で動くスピードも鈍かったが、確実にマルチの肉棒とあかりの秘裂の距離は近づいていった。
腰の位置も徐々にずらして微妙な位置調整もしていく。しばらくすると、マルチの肉棒の先端はあかりの秘裂の上のちょうどいい位置にまで達していた。
「あかり、広げてやれよ」
「え…?あ、うん」
あかりは少し恥ずかしそうな顔をしながらも、自らの手で秘裂を左右に広げた。鮮紅色の部分が大きく広がって、少女の入り口がどこにあるのかを教え示す。
にちゅるっ。
粘液の絡む淫靡な水音と共に、マルチの肉棒の先端はあかりの入り口に向かって接近していった。そして、ついには肉孔の部分にマルチの肉棒が密着する。
「ほ、本当にいいんですか…?」
「い、いいよ…マルチちゃん、来て」
あかりはうわずった声で言って、脚をさらに広げた。
「い、いきますぅっ…」
マルチは緊張しきった声と共に、腰をずいと押し進める。
じゅぐちゅっ…
「あっ…ああぁ」
重苦しい水音と共に、マルチの肉棒の先があかりの中にうずもれた。あかりはだらしない声を出して、だらんと全身の力を抜く。
「っ…っ、っ…」
マルチは苦しそうな顔をしながら、腰を慎重に押し進めていった。通常よりも高い位置に肉棒があるせいか、多少無理な体勢になっている事は否めない。だが、その不自然な状態が少女同士の結合という非日常的な状態を際だたせていた。
ぬちっ…!
「ん…んっ!」
とうとうマルチが最後まで腰を押しきった。滑らかな恥丘と恥丘、胸の膨らみと胸の膨らみ、ほっそりとした脚と脚。触れあい絡み合うことのないはずの部分が、肉の楔(くさび)によってこの上なく近くに密接していた。
「あかり…さぁん」
「…マルチちゃん」
どちらからともなく、唇が触れ合って激しくお互いを求め合う。
「ん…ふぅ」
「んっ…んん」
ぬちゅぷちゅっ、と舌と舌の吸い付く音がした。下半身からの熱い結合感はさらに高まり、二人の身体を燃え上がらせる。マルチは無意識の内に肉棒を小刻みに動かし、あかりはきゅ、きゅぅと膣壁を収縮させて肉棒を締め付けていた。
『はぁっ…』
そして二人が同時に舌を離し、銀の雫が口元から伝う。
二人の目は、互いを性の対象として食い入るように見つめていた。もはや、お互いの性がどうであるのかという事など気にならない。それに、元来マルチはロボットなのだ。だからこそ、あかりは浩之がマルチとあかりを交互に抱くことを許しているし、三人で行為に及ぶという誘いにも素直にうなずいたのである。
「したいだろ?マルチ」
「は…はい…もう…身体が…熱くて…」
「あかりも欲しいだろ?」
「うんっ…」
大きく首を振る。
肉棒によって性欲をいつもより煽られているマルチに比べれば、あかりの貪欲さの方が大きいのは間違いないだろう。あるいは、あかりにはバイセクシャルの気があるのかもしれない。
「し、しますっ」
じゅく、じゅく…
「あっ…」
マルチが腰を動かすと、あかりは小さく声を漏らした。しかしすぐに瞳をとろかせると、マルチの突きに合わせて腰を動かし、さらにきつい締め付けを返してマルチの肉棒を刺激する。
「んんっ」
マルチは苦しげな声を出した。男がそうするように、圧倒的なストロークであかりを犯しきってしまう事はできないらしい。マルチの肉棒は、責めながら快楽をむさぼる器官と言うよりは責められて快感を感じるための器官であるようだった。見た目はともかく、実際にはクリトリスを同じ感度のままに肥大化させたようなものかもしれない。
「んあ、んあ」
「あ…はぁ」
マルチは小刻みに、震えるような抽送を続ける。あかりはそれに合わせて、同じように静かな腰とヴァギナの動きで応える。にちゅ、にちゅという静かで淫靡な音が二人を包んでいた。お互いが責め手であり、責められ手である。無茶な動きをすれば、それだけ自分が限界に近づいてしまうのだ。
「んっ、んっ」
しかし、やはりあかりの方がマルチよりもずっと動いている。マルチの動きは次第に小さくなり、口から漏れる息が目立つようになってきた。あかりが物足りなさそうに激しく腰を動かすと、マルチは情けない声を出して動きを完全に止めてしまう。
「マルチちゃん…」
「あ、あかりさん〜、私、もうっ…」
腰をひくつかせながら、マルチは泣き声で訴えた。フェラチオとクリトリス責めで、マルチの性感はすっかり昂ってしまっていたのだ。既に、放出を全身の力で何とか抑え込まなくてはならないレベルまでマルチは追い込まれていた。
「しゃーないな。あかり、マルチをイカせてやれよ」
「え…でも」
「そしたら、すぐに俺のでしてやるから」
「本当?」
「当たり前だろ」
「じゃ、じゃあ…マルチちゃん、ちょっとの間我慢してね」
ぐちゅ、ぐちゅ、ぬちゅるぅっ!
「ひ、ひあっ!?あ、あかりさんっ、やめてくだ…ひぅぅっ!?」
マルチがあかりの上にまたがったまま、身を引きつらせる。あかりは思い切り腰を打ち付けて、ありたけの力で絞るようにマルチの肉棒を刺激していた。
「あ…あ…マルチちゃんの、こうするとすごくいいっ…」
「あ、あかりさんっ…ゆ、許してくださいっ…こ、こんなの…」
マルチはあかりの腹部に両手をついて、涙をぼろぼろとこぼしながら懇願する。しかしあかりは妖しい微笑みすら浮かべて、マルチの肉棒を容赦なく責めていた。上になったマルチが、突き上げられるように犯されているとすら思える。
その激しい動きは、肉棒のみならず秘裂の間に収まったクリトリスにまで刺激を与えていた。浩之の指によって芯を剥き出しにされたクリトリスは、上から間接的に打ち付けられるだけでも電撃のような快感をマルチに与えていたのだ。
普通のものより遙かに敏感な肉棒と、それに追加される快感。マルチが長い間耐えられるはずはなかった。
「は、はうぅっ〜」
「マルチちゃん…中がひくひくしてる」
「イクのか?」
「私、イッ、イッちゃいますぅっ…」
マルチは、はしたない言葉を言い切ると力無くあかりの動きに身を委ねる。
「ふぁっ、はぅあっ、ああああああああっ〜!?」
そして絶叫と共に、マルチは身をびくんっ…と震わせて硬直した。
びゅく、びゅく、びゅく…
「ひ、ひぃ…」
射出感。自分の身体から、何かが飛び出る感覚。絶頂を迎えた紛れもない証拠が、少女でもあるロボットにもたらされる。愛液をにじませるのとは違う、より直接的で瞬間的な快感の証明だ。マルチの羞恥心はかつてない程に高まっているはずだった。
「マルチちゃんの…いっぱい出てるよ」
「うっ、ううっ…ううううっ…」
マルチはあかりの中に白濁した液を放出しながら、苦しそうに震えている。感じているのは快楽に間違いないだろうが、この肉棒を責められての絶頂は苦痛の一歩手前の快感のようだった。
だが未だ不満足なあかりの性器は、マルチの肉棒をさらに強く締め付け、マルチの絶頂をさらに激しく長いものにしていく。それによってマルチがびくびくと身体を痙攣させながらさらに悶えているのを、あかりはどこかいたずらな瞳で見つめていた。
「あかり、お前結構ひどい奴だな」
「だ、だって…浩之ちゃんがしろって言ったんだよ」
「自分がして欲しいからって…あかり」
「そ、それよりも…浩之ちゃん」
浩之の言葉を遮り、あかりは媚びた視線を向ける。
「よし…マルチ、どけ」
「は、はぅぅ…」
マルチはこてんと倒れるようにあかりの上から離れ、絨毯の上に横向きに寝転がった。そして目を閉じる。ほとんど気絶したようにも見えた。
「いくぞ?」
「うんっ」
あかりに襲いかかる浩之。マルチは肉棒の先から白濁の液をこぼし、秘裂の間からも溢れるほどの愛液をにじませながら未だ絶頂の余韻の中にあった…
「見ないでください〜、あかりさん」
マルチがいやいやと首を振るが、浩之はマルチの手を背中に回させてしっかり押さえ込んでいた。マルチの目の前に立っていたあかりの視線は、マルチの股間に釘付けになっている。
「本物みたいだろ?」
「う、うん」
あかりはこくりとうなずいた。可哀想だよ、というニュアンスを瞳には含ませつつも、好奇心の方が勝ってしまっているようだ。剥き出しにされたマルチの股間の状態を、あかりはじーっと見つめて観察する。蛍光灯が皓々と照らしているため、陰になっている部分はない。
ただの一本のスリットである秘裂も、その上に生えているやや白っぽい色をした肉棒も丸見えだった。
「触ってみたらどうだ?」
浩之が言うと、マルチはひぅっ、と息を飲む。
「………」
あかりはその反応をちらっとうかがったが、浩之をいさめる言葉を吐くことはなかった。おずおずと自分の手をマルチの肉棒に向かって伸ばしていく。
ぴと…
「あ、あかりさんっ〜、やめてください〜」
マルチはひやりとしたあかりの指の感触に身体を跳ね上げる。
「固くて…熱い…」
だが、あかりはぴったりと指をマルチの肉棒に当てて離さなかった。そのまま指をくいくいと動かして、感触を確かめていく。
「触った感じも本物そっくりだろ」
「すごいね…」
あかりは包皮に包まれた幹の部分を、二本揃えた指で撫でた。
包皮は白っぽかったが、先端の部分はピンク色になっている。そして包皮の下からも、そのピンク色が少し透けて薄桃色になっていた。根元の部分だけは下腹部に飲み込まれていくようになっていて、袋の部分はついていない。
見た目にはやや脆そうな印象があったが、それでも固い弾力のあるこりこりとして熱い感触は、あかりが浩之のモノを触っているときのものと見まごう程だ。最初のうちは恐る恐るだったあかりの指の動きも、段々大胆に肉棒を刺激するようになってくる。
「だ、だめですぅ…」
あかりが環状にした指でマルチの肉棒をしごくと、マルチは腰を引きながら悶えた。だが浩之の背中が壁のようになっていて、腰を引いてもあかりの指がすぐ追い付いてしまう。
「ん…ん…」
鼻に掛かった甘い吐息を出しながら、あかりは夢中にマルチの肉棒をこする。いつの間にか、あかりの顔はマルチの肉棒のすぐ近くにまで寄って、のぞき込むように肉棒を凝視していた。
「あかり…舐めちゃえよ」
「…うん」
「だ、だめですうううぅ!」
マルチは大声を出して暴れようとしたが、浩之はがちっとマルチを抑え込んでしまう。その乱暴なやり取りに衝動を突かれたのか、あかりは大きな口を開けていきなりマルチの肉棒を深々とくわえこんでいた。
ちゅぱちゅぱ、ちゅるっ…じゅる
「あ、あ、ふあああぁ〜っ!?」
マルチはわなわなと身体を震わせて絶叫する。へなっと腰がくだけそうになった所を、浩之は抱きかかえて支えた。
ちゅる、ちゅる。じゅるるっ。ちゅぐちゅぐ。
あかりはべろんと出した舌で、大きな音を立てながらマルチの肉棒を舐め上げては吸った。そして、ぎゅーっと強く口腔の粘膜で締め付けて上下にしごく。口元からは唾液が伝い、瞳は物欲しそうに潤んで奉仕するあかりの顔をいやらしく見せていた。
「はぁ…ああああっ、ふぅ……。っ!ああっ、ああっ!あ……ああああ〜っ!?」
あかりの緩急をつけた刺激に、マルチは逐一声を上げて反応する。もはや身体は弛緩して動かなくなっているようだった。あかりの舌が動くのを感じて、感じているという反応を返す事しかできない。
「ん…」
小さな声を出して、あかりが口を止める。そしてぺろっと舌を出して、上目遣いに浩之を見つめた。
「どうした?」
「マルチひゃんの、えっちなおゆゆ…」
そして、舌を口の中に戻してこくんと飲み込む。
「浩之ちゃんのみたいな味がする…」
あかりは言った。
「どうして欲しい?」
「浩之ちゃんのが…欲しい」
あかりはべっとりとなったマルチの肉棒から顔と手を離し、浩之の事を見つめる。荒く息を吐き出しながら興奮に耐えているマルチの顔は、まるで目に入っていないようだった。
「じゃあ、あそこ見せて仰向けになれ」
「…うん」
あかりは身体をぱたんと後ろ向きに倒していく。そして絨毯の上に身体を横たえ、脚を少しだけM字に開いた。あかりの秘裂がぱっくりと口を開き、中の鮮紅色の粘膜がわずかながら光の下に姿を現す。それは、角度によってはっきりときらめきを返していた。
「舐めてただけで濡れたのか?」
「だって…なんだか、変な気分になっちゃったから」
あかりは少し視線をそらしながら髪を上げた。寝転がっても形の崩れない胸が、やや速いペースで上下しているのがよく分かる。うっすらと濡れた秘部も、同じペースで疼きを発しているはずだ。
「ひっ、浩之さんっ!?そこはぁ…っ!」
一方のマルチは、突然身体を跳ね上げて目を大きく見開いていた。浩之の指が秘裂に潜り込んで、無造作な愛撫を始めたのだ。そのショックで、弛緩していた身体も動き始めたのかマルチは全身を動かして悶えに悶える。
「うっ、ああっ、あああ〜っ!!」
浩之の指の位置とマルチの反応を見ると、マルチが肉棒と乳頭に加えてもう一つの勃起器官を備えているのは間違いないようだった。
「マルチちゃんの、ソコもついてるの…?」
「ああ、贅沢だよな。人間の二倍感じるんだから」
浩之は厳しく仕置きをするような勢いで、秘裂の中にあると思しきマルチの突起状の部分を撫で回す。時折ちゅくちゅくという水音も混じるようになっていた。
「だ、だめですぅ〜そんなに、したら、あ、あ」
マルチは引きつった声を上げ始める。肉棒が一定の間隔を置いて、びくっびくっと震え始めていた。
「よし…もういいだろ」
ちゅぽっ。
浩之が指を抜くと、明らかにその中が何らかの液体で濡れている事が分かる。色は透明だったが、つぅっと糸を引いて滴るだけの粘りがあった。
「あ…はぅ…も、もう許してください〜」
「まだまだ」
倒れそうなマルチを抱きかかえながら、浩之はずりずりと身体を前に動かしてマルチをあかりの寝転がる上へと運んでいく。
「よっ…と」
「浩之ちゃん…?」
自分の腿の上にマルチが乗せられたのを見て、あかりは怪訝そうな声を出した。マルチの方は息を整えるのが精一杯のようで、何が起こるのかという事まで意識が回っていない様子である。
「マルチ、あかりをやれよ」
「え…」
「!!!?」
マルチは飛び上がりそうな勢いで浩之の方を向く。
「い、いやですぅっ…そんなの…」
「ダメだ。しないんなら、毎日それをつけっぱなしにしておくぞ」
「…浩之さん〜」
絶望的な顔になりながらもマルチは浩之に向かって手を伸ばしたが、浩之はひょいと後ろに下がってそれをかわした。そして立ち上がり、腕組みをしながら二人の事を見下ろす。
「え、えっと、マルチちゃん、心配しなくても大丈夫だと思うよ…私は平気だから」
「…で、でも、そんな事するの…恥ずかしいですっ」
「すぐに慣れるよ…大丈夫」
あかりは手を伸ばして、マルチの手を握った。微笑んでいる顔はマルチへの気遣いに満ちているようにも見えるが、あかりが一刻も早く挿入を感じたいと願っているのも否定はできないだろう。
「あ、あの…わっ…わかりましたぁ…」
しかしマルチはあかりの心遣いを無駄にしないようにという一心によって首を縦に振ってしまう。あかりはそれに応えて、マルチの手をもう一度握り返した。
「………」
マルチは腰を少し前にスライドさせて、そこから肉棒を前に突き出すように前傾姿勢になっていく。顔には不安な色が一杯で動くスピードも鈍かったが、確実にマルチの肉棒とあかりの秘裂の距離は近づいていった。
腰の位置も徐々にずらして微妙な位置調整もしていく。しばらくすると、マルチの肉棒の先端はあかりの秘裂の上のちょうどいい位置にまで達していた。
「あかり、広げてやれよ」
「え…?あ、うん」
あかりは少し恥ずかしそうな顔をしながらも、自らの手で秘裂を左右に広げた。鮮紅色の部分が大きく広がって、少女の入り口がどこにあるのかを教え示す。
にちゅるっ。
粘液の絡む淫靡な水音と共に、マルチの肉棒の先端はあかりの入り口に向かって接近していった。そして、ついには肉孔の部分にマルチの肉棒が密着する。
「ほ、本当にいいんですか…?」
「い、いいよ…マルチちゃん、来て」
あかりはうわずった声で言って、脚をさらに広げた。
「い、いきますぅっ…」
マルチは緊張しきった声と共に、腰をずいと押し進める。
じゅぐちゅっ…
「あっ…ああぁ」
重苦しい水音と共に、マルチの肉棒の先があかりの中にうずもれた。あかりはだらしない声を出して、だらんと全身の力を抜く。
「っ…っ、っ…」
マルチは苦しそうな顔をしながら、腰を慎重に押し進めていった。通常よりも高い位置に肉棒があるせいか、多少無理な体勢になっている事は否めない。だが、その不自然な状態が少女同士の結合という非日常的な状態を際だたせていた。
ぬちっ…!
「ん…んっ!」
とうとうマルチが最後まで腰を押しきった。滑らかな恥丘と恥丘、胸の膨らみと胸の膨らみ、ほっそりとした脚と脚。触れあい絡み合うことのないはずの部分が、肉の楔(くさび)によってこの上なく近くに密接していた。
「あかり…さぁん」
「…マルチちゃん」
どちらからともなく、唇が触れ合って激しくお互いを求め合う。
「ん…ふぅ」
「んっ…んん」
ぬちゅぷちゅっ、と舌と舌の吸い付く音がした。下半身からの熱い結合感はさらに高まり、二人の身体を燃え上がらせる。マルチは無意識の内に肉棒を小刻みに動かし、あかりはきゅ、きゅぅと膣壁を収縮させて肉棒を締め付けていた。
『はぁっ…』
そして二人が同時に舌を離し、銀の雫が口元から伝う。
二人の目は、互いを性の対象として食い入るように見つめていた。もはや、お互いの性がどうであるのかという事など気にならない。それに、元来マルチはロボットなのだ。だからこそ、あかりは浩之がマルチとあかりを交互に抱くことを許しているし、三人で行為に及ぶという誘いにも素直にうなずいたのである。
「したいだろ?マルチ」
「は…はい…もう…身体が…熱くて…」
「あかりも欲しいだろ?」
「うんっ…」
大きく首を振る。
肉棒によって性欲をいつもより煽られているマルチに比べれば、あかりの貪欲さの方が大きいのは間違いないだろう。あるいは、あかりにはバイセクシャルの気があるのかもしれない。
「し、しますっ」
じゅく、じゅく…
「あっ…」
マルチが腰を動かすと、あかりは小さく声を漏らした。しかしすぐに瞳をとろかせると、マルチの突きに合わせて腰を動かし、さらにきつい締め付けを返してマルチの肉棒を刺激する。
「んんっ」
マルチは苦しげな声を出した。男がそうするように、圧倒的なストロークであかりを犯しきってしまう事はできないらしい。マルチの肉棒は、責めながら快楽をむさぼる器官と言うよりは責められて快感を感じるための器官であるようだった。見た目はともかく、実際にはクリトリスを同じ感度のままに肥大化させたようなものかもしれない。
「んあ、んあ」
「あ…はぁ」
マルチは小刻みに、震えるような抽送を続ける。あかりはそれに合わせて、同じように静かな腰とヴァギナの動きで応える。にちゅ、にちゅという静かで淫靡な音が二人を包んでいた。お互いが責め手であり、責められ手である。無茶な動きをすれば、それだけ自分が限界に近づいてしまうのだ。
「んっ、んっ」
しかし、やはりあかりの方がマルチよりもずっと動いている。マルチの動きは次第に小さくなり、口から漏れる息が目立つようになってきた。あかりが物足りなさそうに激しく腰を動かすと、マルチは情けない声を出して動きを完全に止めてしまう。
「マルチちゃん…」
「あ、あかりさん〜、私、もうっ…」
腰をひくつかせながら、マルチは泣き声で訴えた。フェラチオとクリトリス責めで、マルチの性感はすっかり昂ってしまっていたのだ。既に、放出を全身の力で何とか抑え込まなくてはならないレベルまでマルチは追い込まれていた。
「しゃーないな。あかり、マルチをイカせてやれよ」
「え…でも」
「そしたら、すぐに俺のでしてやるから」
「本当?」
「当たり前だろ」
「じゃ、じゃあ…マルチちゃん、ちょっとの間我慢してね」
ぐちゅ、ぐちゅ、ぬちゅるぅっ!
「ひ、ひあっ!?あ、あかりさんっ、やめてくだ…ひぅぅっ!?」
マルチがあかりの上にまたがったまま、身を引きつらせる。あかりは思い切り腰を打ち付けて、ありたけの力で絞るようにマルチの肉棒を刺激していた。
「あ…あ…マルチちゃんの、こうするとすごくいいっ…」
「あ、あかりさんっ…ゆ、許してくださいっ…こ、こんなの…」
マルチはあかりの腹部に両手をついて、涙をぼろぼろとこぼしながら懇願する。しかしあかりは妖しい微笑みすら浮かべて、マルチの肉棒を容赦なく責めていた。上になったマルチが、突き上げられるように犯されているとすら思える。
その激しい動きは、肉棒のみならず秘裂の間に収まったクリトリスにまで刺激を与えていた。浩之の指によって芯を剥き出しにされたクリトリスは、上から間接的に打ち付けられるだけでも電撃のような快感をマルチに与えていたのだ。
普通のものより遙かに敏感な肉棒と、それに追加される快感。マルチが長い間耐えられるはずはなかった。
「は、はうぅっ〜」
「マルチちゃん…中がひくひくしてる」
「イクのか?」
「私、イッ、イッちゃいますぅっ…」
マルチは、はしたない言葉を言い切ると力無くあかりの動きに身を委ねる。
「ふぁっ、はぅあっ、ああああああああっ〜!?」
そして絶叫と共に、マルチは身をびくんっ…と震わせて硬直した。
びゅく、びゅく、びゅく…
「ひ、ひぃ…」
射出感。自分の身体から、何かが飛び出る感覚。絶頂を迎えた紛れもない証拠が、少女でもあるロボットにもたらされる。愛液をにじませるのとは違う、より直接的で瞬間的な快感の証明だ。マルチの羞恥心はかつてない程に高まっているはずだった。
「マルチちゃんの…いっぱい出てるよ」
「うっ、ううっ…ううううっ…」
マルチはあかりの中に白濁した液を放出しながら、苦しそうに震えている。感じているのは快楽に間違いないだろうが、この肉棒を責められての絶頂は苦痛の一歩手前の快感のようだった。
だが未だ不満足なあかりの性器は、マルチの肉棒をさらに強く締め付け、マルチの絶頂をさらに激しく長いものにしていく。それによってマルチがびくびくと身体を痙攣させながらさらに悶えているのを、あかりはどこかいたずらな瞳で見つめていた。
「あかり、お前結構ひどい奴だな」
「だ、だって…浩之ちゃんがしろって言ったんだよ」
「自分がして欲しいからって…あかり」
「そ、それよりも…浩之ちゃん」
浩之の言葉を遮り、あかりは媚びた視線を向ける。
「よし…マルチ、どけ」
「は、はぅぅ…」
マルチはこてんと倒れるようにあかりの上から離れ、絨毯の上に横向きに寝転がった。そして目を閉じる。ほとんど気絶したようにも見えた。
「いくぞ?」
「うんっ」
あかりに襲いかかる浩之。マルチは肉棒の先から白濁の液をこぼし、秘裂の間からも溢れるほどの愛液をにじませながら未だ絶頂の余韻の中にあった…
…バヂッ
「ひぅぅっ…!」
バヂッ バヂッ…
「あぐっ…や、やめてくださいぃっ…」
「俺に従うか?」
「そ、そ…」
バヂヂッ!
「うわぁぁ…」
マルチが全身をくたりとさせて、倒れ込みそうになる。全身の拘束のために床に思い切りぶつかる事は避けられたが、そのままならば受け身も取れずに全身を床に叩きつけてしまっていたに違いない。
「どうだ?」
「…ぅ…」
小さく声を漏らす。それでもシステムがストップする事はなかったようだ。手足の先を小刻みに震えさせながらも、目は薄く開いている。
ヂ…ヂッ
「ふぁっ…も、もうや、やめてくださいぃ…」
目の前で鈍い音を立てて飛び散る青白い火花に、マルチが顔を引きながらおののく。
「どうする?」
「し、したがいますっ…ご主人様ぁ…」
「よし…」
男はマルチの前で仁王立ちになる。しかし手に持った道具を離すことはなかった。
「じゃあ、忠誠の誓いとして…オナニーしろ」
「そ、そんなことっ…!」
だが、男が手に持った道具を少し動かしただけでマルチは大きく目を見開き、硬直してしまった。
「します…しますぅっ…」
マルチは電撃で痺れた手を、恐る恐るに股間へと持って行く。
そこに指を触れさせてみても、電撃のためか痺れきった感覚しか生まれない。恐らく、全身のどこに触ってもそれは変わらないだろう。
しかしマルチは指を割れ目の間に突っ込んでいった。
「そうだ…」
「み、みないでくださいぃ…」
無遠慮な視線が、無毛の秘裂に向けられる。これまでずっと見られてきた部分とは言え、自分で触っている所を見られるのは全く意味が違っていた。
くりゅっ…
「あぅ…」
それでも小さな突起を転がすと、ピクンと快感が頭をもたげてきた。
くりゅっ、ピン、ピン…
「はぁぁぁ…」
数回いじるだけで、マルチの身体は甘い性の感覚に支配されてしまった。
「もう感じていやがる…淫乱め」
「いや…言わないでください…」
そう言いつつも、マルチは必死で小さな突起を指で転がし続けていた。やがてそこはごくわずかながら勃起し、指の愛撫をますます敏感に受け入れるようになっていく。
ぷちゅ…
「あぅっ…」
マルチが恥ずかしそうな声を漏らすと同時に、透明な蜜がにじみ出てきた。それは瞬く間に量を増し、割れ目の間からもあふれて男の視線に晒される。
「こんなに濡らしやがって…恥ずかしくないのか?」
「はっ、はずかしいですぅっ…えぐっ…」
顔を真っ赤にしつつも、マルチは行為の手をゆるめる事がなかった。蜜は量をますます増して、つるんとしたマルチの恥丘が液体に濡れてぬらりと光を帯びていく。性器の外観が幼いだけに、そのいやらしさは際だっていた。
「あ…あっ…!」
マルチは先ほどのショックなど忘れたかのように、顔を悦楽に染めて突起を自ら責め立てる。見た目には、強制されてオナニーしているのか、自分の性欲を満たすためにオナニーしているのか区別がつかなかった。
「イク時はちゃんと言うんだ」
「え…あのっ…」
「なんだ?」
「も、もうイっちゃいました…」
マルチが申し訳なさそうに、でも恥ずかしそうに言う。
「お前、イッたのにまだオナニーしていたのか?」
「ま、まだちょっとしかイッてなかったんですぅっ…ごめんなさいっ…」
「勝手にひとりでイキやがったのか…しかもこんなに早く」
「ひぃ…」
にらまれて、マルチは恐れの表情を浮かべる。
「お前みたいな淫乱にはオナニーがお似合いだな…そのまま10回イクまでオナニーしろ」
「そ、そんなに出来ません…」
言いつつも、マルチは突起を擦る動きを再開していた。
「ひぅぅっ…!」
バヂッ バヂッ…
「あぐっ…や、やめてくださいぃっ…」
「俺に従うか?」
「そ、そ…」
バヂヂッ!
「うわぁぁ…」
マルチが全身をくたりとさせて、倒れ込みそうになる。全身の拘束のために床に思い切りぶつかる事は避けられたが、そのままならば受け身も取れずに全身を床に叩きつけてしまっていたに違いない。
「どうだ?」
「…ぅ…」
小さく声を漏らす。それでもシステムがストップする事はなかったようだ。手足の先を小刻みに震えさせながらも、目は薄く開いている。
ヂ…ヂッ
「ふぁっ…も、もうや、やめてくださいぃ…」
目の前で鈍い音を立てて飛び散る青白い火花に、マルチが顔を引きながらおののく。
「どうする?」
「し、したがいますっ…ご主人様ぁ…」
「よし…」
男はマルチの前で仁王立ちになる。しかし手に持った道具を離すことはなかった。
「じゃあ、忠誠の誓いとして…オナニーしろ」
「そ、そんなことっ…!」
だが、男が手に持った道具を少し動かしただけでマルチは大きく目を見開き、硬直してしまった。
「します…しますぅっ…」
マルチは電撃で痺れた手を、恐る恐るに股間へと持って行く。
そこに指を触れさせてみても、電撃のためか痺れきった感覚しか生まれない。恐らく、全身のどこに触ってもそれは変わらないだろう。
しかしマルチは指を割れ目の間に突っ込んでいった。
「そうだ…」
「み、みないでくださいぃ…」
無遠慮な視線が、無毛の秘裂に向けられる。これまでずっと見られてきた部分とは言え、自分で触っている所を見られるのは全く意味が違っていた。
くりゅっ…
「あぅ…」
それでも小さな突起を転がすと、ピクンと快感が頭をもたげてきた。
くりゅっ、ピン、ピン…
「はぁぁぁ…」
数回いじるだけで、マルチの身体は甘い性の感覚に支配されてしまった。
「もう感じていやがる…淫乱め」
「いや…言わないでください…」
そう言いつつも、マルチは必死で小さな突起を指で転がし続けていた。やがてそこはごくわずかながら勃起し、指の愛撫をますます敏感に受け入れるようになっていく。
ぷちゅ…
「あぅっ…」
マルチが恥ずかしそうな声を漏らすと同時に、透明な蜜がにじみ出てきた。それは瞬く間に量を増し、割れ目の間からもあふれて男の視線に晒される。
「こんなに濡らしやがって…恥ずかしくないのか?」
「はっ、はずかしいですぅっ…えぐっ…」
顔を真っ赤にしつつも、マルチは行為の手をゆるめる事がなかった。蜜は量をますます増して、つるんとしたマルチの恥丘が液体に濡れてぬらりと光を帯びていく。性器の外観が幼いだけに、そのいやらしさは際だっていた。
「あ…あっ…!」
マルチは先ほどのショックなど忘れたかのように、顔を悦楽に染めて突起を自ら責め立てる。見た目には、強制されてオナニーしているのか、自分の性欲を満たすためにオナニーしているのか区別がつかなかった。
「イク時はちゃんと言うんだ」
「え…あのっ…」
「なんだ?」
「も、もうイっちゃいました…」
マルチが申し訳なさそうに、でも恥ずかしそうに言う。
「お前、イッたのにまだオナニーしていたのか?」
「ま、まだちょっとしかイッてなかったんですぅっ…ごめんなさいっ…」
「勝手にひとりでイキやがったのか…しかもこんなに早く」
「ひぃ…」
にらまれて、マルチは恐れの表情を浮かべる。
「お前みたいな淫乱にはオナニーがお似合いだな…そのまま10回イクまでオナニーしろ」
「そ、そんなに出来ません…」
言いつつも、マルチは突起を擦る動きを再開していた。
「あ、あ…ご主人様、すごくお綺麗です」
「別の呼び方にしてください…そう、『弥生さん』で構いません」
「弥生さん…それでよろしいんですか?」
「ええ」
長い髪を軽くかき上げながら、弥生は言った。広々とした寝室に、落とし気味の照明。むしろ挑発的な色彩の下着を纏っていた方が、弥生の姿が映えるかもしれない。
しかしそれは既に脱ぎ払われて、弥生は張りのある肌を露わにしていた。つやのあるロングヘアーが、滑らかなヴェイルのように一部を覆っているだけである。
その豊満なボディに比べれば、マルチはまるでどこからか迷い込んだ少女のようにしか見えない。もちろん、持ち主が服を身につけていないのにメイドロボットが身につけているという道理もなく、マルチも恥ずかしげに小柄な体躯を示していた。
「あ、あの、そしたら」
「そうですね」
マルチの声に応じて、二人は大きなダブルベッドに上がる。
「わっ、はわわっ」
スプリングの利いたベッドに転げそうになりながらも、マルチは何とか直立した。一方の弥生は、極めて平静にマルチの事をじっと見つめている。
「え、ええっと、弥生さんは横になってください」
「わかりました」
弥生はゆっくりと身体を屈折させて、ちょうど枕に頭が乗るような形で身をシーツの上に横たえる。マルチもそれに従うように身を屈めて、弥生の脚の間に割って入っていった。
「あの、ご奉仕させて頂きます」
「あなたも…」
「えっ?」
マルチは一度下げかけた顔を上げる。
「こう…脚を、私の方に向ける形で乗ってみてください」
「え…でも、そうしたら」
「いいですから…やってみてください」
「は、はい」
マルチはぎごちなく体勢を変えて、弥生の身体に逆向きに覆いかぶさるような形を作った。
「重くないですか?」
「大丈夫です…もうちょっと、身体を私の方に近づけてください」
「で、でも」
「いいですから」
「は……はい…」
マルチはずりずりと弥生の顔の方にずれていく。その状態になれば、弥生の眼前に恥ずかしい部分がさらけ出されてしまうのは避けられない。
「あんまり見ないでくださ…ぁっ!?」
がしっ、と脚が掴まれたと思った瞬間、秘部に生暖かい感触が走った。
「そ…そんな!それは、私の仕事ですぅっ…ひうぅっ」
弥生の舌が割れ目の間に侵入してくる。マルチは顔をぶんぶんと振って、髪を振り乱しながら叫んだ。しかし、無理矢理に弥生から逃れたりする事はできない。主人の行為を甘んじて受け入れるのは鉄則なのだ。
「あ、そこわ、そこわっ…だめぇ…ですっ!ひぃっ、そこは、一番…」
マルチは身体をぶるぶる震わせながら行為の産み出す快感に耐えていた。そして透明な雫がマルチの身体の奥からあふれ出た瞬間、マルチは呆けた表情になったが、
「あっ…わ、私、すいませんっ!自分の仕事もせずにっ…」
それがきっかけで我に返り、慌てて弥生の秘裂に唇を押しつける。
意外と繊細な構造を維持しているその部分を、マルチは優しいタッチで舐め上げていった。弥生の強烈な舌の動かし方につられてしまいそうになりながらも、あくまで大切に快感を膨らませていくような丁寧なタッチを心がける。
「………!」
弥生は舌を動かしたまま、声無き声を上げた。それほどの快感では無かったはずだが、弥生はぴくぴくと脚を震わせて敏感に反応する。
「あ…弥生さんも、気持ちよくなられていますか?私、嬉しいです…」
「…気持ちいいですから…しばらく、何も言わずに続けてもらえますか…」
「は、はい、すいませんっ、無駄な事を言ってばかりでっ…!」
マルチは再び行為を開始する。ぺちゅ、ぺちゅという水音が次々に生まれた。やや焦りが生じたためか、繊細さは少々失われているかもしれない。だが、弥生はどんどん頬を紅く火照らせ、全身にうっすらとした汗を浮かばせていく。
じゅわ…
液体があふれるのも、あっという間だった。時間で言えばマルチよりも早かったかもしれない。そして、マルチとは違って半透明で酸味の強いそれを、マルチは愛おしそうに舐め上げた。
「あ、ありがとうございます…私…」
「そ…」
マルチは思わず返事しそうになったが、さっきの弥生の台詞を思い出して黙り込む。
「ここ、とろとろになっちゃっていますね…」
弥生は言葉を続けて、マルチの液体のあふれ出てくる部分を指先でくすぐった。夢見るような視線が、無垢ながらもぐっしょりと濡れそぼった秘裂に向けられている。
「気持ちいいですか…私の指…」
マルチは腰をくねらせてそれに応える。そうしながら、弥生の粘膜を強く吸い上げた。
「はぁっ…上手…ですね」
弥生が感極まったような顔になる。それをマルチが見る事はできなかったが、満足している様子は感じ取り、同じ行為をひたすらに続けた。その吸い立てる位置も段々と動かしていき、ついには膨らみきった突起に照準が向けられる。
つんっ…
『!』
弥生がマルチのそこを指先でつついたのと、マルチが舌先でつついたのは同時だった。一瞬、互いの身体が強烈に反応し合う。
「一緒に…なりましょう」
つぶやく。そして、再び弥生もクンニリングスを再開した。ねっとりと濃厚な口唇の愛撫に負けそうになりながらも、マルチも必死で突起を重点に置いた舐め上げを繰り返す。やがて二人の性感はぎりぎりまで高められていった。
マルチの秘部は既にひゅくひゅくという小さな痙攣を開始しており、状態を余すことなく弥生に知らしめていた。弥生も、もはや身体の中心に集まった欲望の結晶が融解するのを押しとどめられなくなったのを自覚している。
ぐちゅっ。ぐちゅ、ぐちゅっ!
弥生が愛液をかき回すような強い舌の動きを加えた。マルチもそれに応えて、がむしゃらな舌戯を行う。二人とも、五秒と持たなかった。
「…さんっ!」
ビクッッ!
そして二人の絶頂が合一した。
びくん…びく、びくん
痙攣の余韻を感じつつ、弥生はしっかりとマルチの脚をつかんで離さなかった。目は閉じられている。知性のゆるみの間に、弥生の幸せそうな、あるいは口惜しそうな表情が浮かんだ。
「別の呼び方にしてください…そう、『弥生さん』で構いません」
「弥生さん…それでよろしいんですか?」
「ええ」
長い髪を軽くかき上げながら、弥生は言った。広々とした寝室に、落とし気味の照明。むしろ挑発的な色彩の下着を纏っていた方が、弥生の姿が映えるかもしれない。
しかしそれは既に脱ぎ払われて、弥生は張りのある肌を露わにしていた。つやのあるロングヘアーが、滑らかなヴェイルのように一部を覆っているだけである。
その豊満なボディに比べれば、マルチはまるでどこからか迷い込んだ少女のようにしか見えない。もちろん、持ち主が服を身につけていないのにメイドロボットが身につけているという道理もなく、マルチも恥ずかしげに小柄な体躯を示していた。
「あ、あの、そしたら」
「そうですね」
マルチの声に応じて、二人は大きなダブルベッドに上がる。
「わっ、はわわっ」
スプリングの利いたベッドに転げそうになりながらも、マルチは何とか直立した。一方の弥生は、極めて平静にマルチの事をじっと見つめている。
「え、ええっと、弥生さんは横になってください」
「わかりました」
弥生はゆっくりと身体を屈折させて、ちょうど枕に頭が乗るような形で身をシーツの上に横たえる。マルチもそれに従うように身を屈めて、弥生の脚の間に割って入っていった。
「あの、ご奉仕させて頂きます」
「あなたも…」
「えっ?」
マルチは一度下げかけた顔を上げる。
「こう…脚を、私の方に向ける形で乗ってみてください」
「え…でも、そうしたら」
「いいですから…やってみてください」
「は、はい」
マルチはぎごちなく体勢を変えて、弥生の身体に逆向きに覆いかぶさるような形を作った。
「重くないですか?」
「大丈夫です…もうちょっと、身体を私の方に近づけてください」
「で、でも」
「いいですから」
「は……はい…」
マルチはずりずりと弥生の顔の方にずれていく。その状態になれば、弥生の眼前に恥ずかしい部分がさらけ出されてしまうのは避けられない。
「あんまり見ないでくださ…ぁっ!?」
がしっ、と脚が掴まれたと思った瞬間、秘部に生暖かい感触が走った。
「そ…そんな!それは、私の仕事ですぅっ…ひうぅっ」
弥生の舌が割れ目の間に侵入してくる。マルチは顔をぶんぶんと振って、髪を振り乱しながら叫んだ。しかし、無理矢理に弥生から逃れたりする事はできない。主人の行為を甘んじて受け入れるのは鉄則なのだ。
「あ、そこわ、そこわっ…だめぇ…ですっ!ひぃっ、そこは、一番…」
マルチは身体をぶるぶる震わせながら行為の産み出す快感に耐えていた。そして透明な雫がマルチの身体の奥からあふれ出た瞬間、マルチは呆けた表情になったが、
「あっ…わ、私、すいませんっ!自分の仕事もせずにっ…」
それがきっかけで我に返り、慌てて弥生の秘裂に唇を押しつける。
意外と繊細な構造を維持しているその部分を、マルチは優しいタッチで舐め上げていった。弥生の強烈な舌の動かし方につられてしまいそうになりながらも、あくまで大切に快感を膨らませていくような丁寧なタッチを心がける。
「………!」
弥生は舌を動かしたまま、声無き声を上げた。それほどの快感では無かったはずだが、弥生はぴくぴくと脚を震わせて敏感に反応する。
「あ…弥生さんも、気持ちよくなられていますか?私、嬉しいです…」
「…気持ちいいですから…しばらく、何も言わずに続けてもらえますか…」
「は、はい、すいませんっ、無駄な事を言ってばかりでっ…!」
マルチは再び行為を開始する。ぺちゅ、ぺちゅという水音が次々に生まれた。やや焦りが生じたためか、繊細さは少々失われているかもしれない。だが、弥生はどんどん頬を紅く火照らせ、全身にうっすらとした汗を浮かばせていく。
じゅわ…
液体があふれるのも、あっという間だった。時間で言えばマルチよりも早かったかもしれない。そして、マルチとは違って半透明で酸味の強いそれを、マルチは愛おしそうに舐め上げた。
「あ、ありがとうございます…私…」
「そ…」
マルチは思わず返事しそうになったが、さっきの弥生の台詞を思い出して黙り込む。
「ここ、とろとろになっちゃっていますね…」
弥生は言葉を続けて、マルチの液体のあふれ出てくる部分を指先でくすぐった。夢見るような視線が、無垢ながらもぐっしょりと濡れそぼった秘裂に向けられている。
「気持ちいいですか…私の指…」
マルチは腰をくねらせてそれに応える。そうしながら、弥生の粘膜を強く吸い上げた。
「はぁっ…上手…ですね」
弥生が感極まったような顔になる。それをマルチが見る事はできなかったが、満足している様子は感じ取り、同じ行為をひたすらに続けた。その吸い立てる位置も段々と動かしていき、ついには膨らみきった突起に照準が向けられる。
つんっ…
『!』
弥生がマルチのそこを指先でつついたのと、マルチが舌先でつついたのは同時だった。一瞬、互いの身体が強烈に反応し合う。
「一緒に…なりましょう」
つぶやく。そして、再び弥生もクンニリングスを再開した。ねっとりと濃厚な口唇の愛撫に負けそうになりながらも、マルチも必死で突起を重点に置いた舐め上げを繰り返す。やがて二人の性感はぎりぎりまで高められていった。
マルチの秘部は既にひゅくひゅくという小さな痙攣を開始しており、状態を余すことなく弥生に知らしめていた。弥生も、もはや身体の中心に集まった欲望の結晶が融解するのを押しとどめられなくなったのを自覚している。
ぐちゅっ。ぐちゅ、ぐちゅっ!
弥生が愛液をかき回すような強い舌の動きを加えた。マルチもそれに応えて、がむしゃらな舌戯を行う。二人とも、五秒と持たなかった。
「…さんっ!」
ビクッッ!
そして二人の絶頂が合一した。
びくん…びく、びくん
痙攣の余韻を感じつつ、弥生はしっかりとマルチの脚をつかんで離さなかった。目は閉じられている。知性のゆるみの間に、弥生の幸せそうな、あるいは口惜しそうな表情が浮かんだ。
くにゅ。
「…ひぅっ」
ごくごく慎まやかな乳房が変形した。
くにゅ…ふにゅっ
「あ…セ、セリオさん、やめてください〜」
マルチは震えた声で訴え掛ける。しかし、マルチの腰の辺りに馬乗りになっているセリオはマルチの肩をがっしりとつかんでおり、マルチがぱたぱたと身体を動かして抵抗してもまるで動かなかった。
「だめ…だめですぅっ」
セリオは片手の指先だけで小さなマルチの胸を愛撫する。柔らかに揉むだけではなく、乳房のサイズに相応の、小粒の乳首を指先で震わせていく。
ソフトな愛撫ではあったが、執拗に続けられていくうちにマルチの乳首はぴんと張って膨らみ始めた。せいいっぱいの幼げな勃起を、セリオはますます刺激する。
完全に力が抜けてしまっているマルチの肩から手を離すと、セリオは唇を乳首に近づけた。
「はぅっ…う、ううぅ〜」
ちゅぷ、ちゅぷとたっぷりの唾液を絡めながら吸い立てると、マルチの身体は敏感に反応した。
セリオは吸い立ての強さを弱めないままに、段々と身体を下に動かしていく。そして指先を、マルチのおへその辺りからするりと滑らせていった。
「セ、セリオさん、そこはっ!」
くち。
「あ、あふぅっ…」
つるんとしたマルチの秘裂が割り開かれると、中にわずかながら染み出ている液体が水音を立てた。
セリオは胸を舐めながら、片手の指先だけで器用にマルチの秘部の中を刺激していった。指先にもセンサーがついているのか、まるで仔細に観察しているかのような愛撫を加えていく。
ほとんどあるかどうかわからないような、ごくごく小さなクリトリスもセリオは見逃さなかった。
「ひっ!あ、ああっ…セリオさん、やめてください…そこは…すごく敏感なところですから…」
セリオはむしろ指の動きを強めた。
「う…ううっ、ひぃっ…」
段々と増えてきた愛液を指先にまぶしながら、セリオは機械的に行為を続ける。マルチはよだれを垂らしながら、ふるふると髪の毛を左右に振っていた。
セリオが指をぐいっと突っ込んだ。
「ああああ〜っ!」
びくんとマルチが背を反らせる。
「ひ…ひぅぅっ」
マルチはぎゅっと目を閉じて、ぴくぴくと身体を震わせていた。
セリオは口元をぬぐって立ち上がる。
「ご主人様…これでよろしいでしょうか?」
「ああ。なかなかだった。後始末したら、下がって構わんよ」
二人の行為を、そばで見ていた老人が言う。いかにも高級そうなソファーにどっかりと構えているその瞳は、サングラスの奥にあって見えない。
「かしこまりました」
「う…ううっ」
未だに身体をひくつかせているマルチの身体を、近くにあったティッシュでセリオがふき取り始めた。
「ひ…ひぐっ!?…あぅ…ら、らめれすぅ…」
「…ひぅっ」
ごくごく慎まやかな乳房が変形した。
くにゅ…ふにゅっ
「あ…セ、セリオさん、やめてください〜」
マルチは震えた声で訴え掛ける。しかし、マルチの腰の辺りに馬乗りになっているセリオはマルチの肩をがっしりとつかんでおり、マルチがぱたぱたと身体を動かして抵抗してもまるで動かなかった。
「だめ…だめですぅっ」
セリオは片手の指先だけで小さなマルチの胸を愛撫する。柔らかに揉むだけではなく、乳房のサイズに相応の、小粒の乳首を指先で震わせていく。
ソフトな愛撫ではあったが、執拗に続けられていくうちにマルチの乳首はぴんと張って膨らみ始めた。せいいっぱいの幼げな勃起を、セリオはますます刺激する。
完全に力が抜けてしまっているマルチの肩から手を離すと、セリオは唇を乳首に近づけた。
「はぅっ…う、ううぅ〜」
ちゅぷ、ちゅぷとたっぷりの唾液を絡めながら吸い立てると、マルチの身体は敏感に反応した。
セリオは吸い立ての強さを弱めないままに、段々と身体を下に動かしていく。そして指先を、マルチのおへその辺りからするりと滑らせていった。
「セ、セリオさん、そこはっ!」
くち。
「あ、あふぅっ…」
つるんとしたマルチの秘裂が割り開かれると、中にわずかながら染み出ている液体が水音を立てた。
セリオは胸を舐めながら、片手の指先だけで器用にマルチの秘部の中を刺激していった。指先にもセンサーがついているのか、まるで仔細に観察しているかのような愛撫を加えていく。
ほとんどあるかどうかわからないような、ごくごく小さなクリトリスもセリオは見逃さなかった。
「ひっ!あ、ああっ…セリオさん、やめてください…そこは…すごく敏感なところですから…」
セリオはむしろ指の動きを強めた。
「う…ううっ、ひぃっ…」
段々と増えてきた愛液を指先にまぶしながら、セリオは機械的に行為を続ける。マルチはよだれを垂らしながら、ふるふると髪の毛を左右に振っていた。
セリオが指をぐいっと突っ込んだ。
「ああああ〜っ!」
びくんとマルチが背を反らせる。
「ひ…ひぅぅっ」
マルチはぎゅっと目を閉じて、ぴくぴくと身体を震わせていた。
セリオは口元をぬぐって立ち上がる。
「ご主人様…これでよろしいでしょうか?」
「ああ。なかなかだった。後始末したら、下がって構わんよ」
二人の行為を、そばで見ていた老人が言う。いかにも高級そうなソファーにどっかりと構えているその瞳は、サングラスの奥にあって見えない。
「かしこまりました」
「う…ううっ」
未だに身体をひくつかせているマルチの身体を、近くにあったティッシュでセリオがふき取り始めた。
「ひ…ひぐっ!?…あぅ…ら、らめれすぅ…」