「報告は、以上です…」
「そうか」
黒いマントの後ろ姿を見せたまま、答える。羊皮紙のノートをめくりながらそれを見つめているのは、淡い紫のローブに身を包んだ少女。その目元はだいぶ大人びた印象を見せていたが、きゅっと結ばれた口元にはまだ少女らしさが残っていた。
「下がっていいぞ」
「あ、あの…北川様」
「なんだ? 美汐」
「真琴の…ことなのですが」
「あのキツネがどうかしたか?」
北川が美汐の方を振り向く。
「も、もう少し、休ませてあげて頂けないでしょうか…このままだと、あの子は」
「だめだ。ああいうすばしっこいのがいないと、どこを攻めるにしても戦略の幅が狭くなるからな」
「体の形態を変えるのは、あの子にとっても相当な負担になるんです。このままだと、取り返しのつかない事に…」
「あと3つも城を落とせばあいつらも大人しくなるさ。そうすればキツネもしばらくはお役御免だ」
「そ、そんな」
「せいぜい、飼い主のお前が世話をしてやれよ」
「私に…私にできることなんて、何もありません。ただあの子と話をしてあげるくらいしか。北川様、お願いです…真琴を助けてやってください…」
「しらん」
「………」
冷たい視線が、美汐を見下ろした。
「…わかりました。失礼します」
ぱたん。
羊皮紙のノートを閉じる。そして美汐は表情に暗い影を落としながら一礼すると、部屋を出ていこうとする。
「ああ、ちょっと待て」
「…なんですか?」
あまり期待を込めていない声で返事しながら、美汐は再び北川の方を振り向いた。
「お前も苦労ばかりじゃ可哀想だからな。褒美をやろう」
「…はぁ」
美汐は不思議そうな顔をしながら、北川の方に近づいていく。
「んーと、これだな」
北川は部屋の隅に置いてあった木製の棚に歩み寄ると、そこから一つの小瓶を持ってきた。
「これを飲め」
「え…何ですか? これは」
「お前とキツネにやる。まずお前が飲め」
ずい、と突き出す。
「は…はい」
美汐は気圧されながら小瓶を受け取って、飲み口を薄い唇につける。わずかに紫がかった半透明の液体を、きっかり半分だけ美汐は飲み干した。
「どうだ?」
「どうだ…と言われましても」
「持っててやる」
北川が美汐に向かって手を差し出す。美汐は反射的に半分中身の残った小瓶を北川に返していた。
「え、でもこれは、真琴にも飲ませるものでは」
「後でな」
ことん。
わずかに光の差してきている出窓の一角に、北川は小瓶を置く。
…ふらっ
「あ…?」
突然、美汐の視界が揺らめく。
「な、なんの薬で…で…です…す…か……??」
北川の姿が二重に、三重に見えるようになり、しゃべる言葉もろれつが回らなくなってくる。
くらっ。
おかしい、と思った時には意識が急転直下していた。
「あ…」
目を開けて見えてきたのは、二重、三重の視界。北川の顔…
だが今度は意識が落ちることなく、段々焦点が合うようになってきた。ぶれていた視界が段々と一つにまとまっていく。北川の姿もちゃんと見えるようになってくる。
「気分はどうだ?」
そう聞かれると、判断力も少しずつ戻ってきた。北川のバックになっているのっぺりとした壁のようなものは、良く見ると天井だ。美汐は床に身を横たえているのだ。
そして、なんだか気持ちよかった。
「す、少し気分がふわふわしています」
「そうか。気持ちいいか?」
「そういえば…そうかもしれません」
「そりゃあそうだろ」
「な、なんでですか?」
「いい加減気づけよ」
「え…」
美汐は北川の視線の見つめる先を追った。美汐の顔ではなく、もっと下の方を見ている…
「きゃっ!?」
その時、美汐は自分が全裸だということに初めて気が付いた。着ていたローブは影も形もなくなっている。
「な、なんで…いやっ…いやああっ!? どうしてっ…」
美汐の絶望は、それだけでは済まされなかった。黒いしっぽが脚の間から前に出てきていて、自分の恥ずかしい部分をまさぐっている。
「い、いやっ、いやっ!!」
必死になって美汐はしっぽを動かそうとする。だが、いつもは自分の思うがままに動かせるしっぽが全く言うことを聞かない。ただ痺れたような感覚があるだけで、動かすことが出来ないのだ。美汐の意志とは全く無関係に蠢き、美汐の秘裂の中を触っている。気持ちいいのがそのためだと知った時、美汐は火が吹いたように顔を赤らめた。
「どうだ? なかなかいいだろ」
「や、やめてください、北川様…」
「もう濡らしておいて、何を言っているんだ」
「……!」
美汐もしっぽに液体が絡みついてくる感覚には気づいていたが、改めて指摘されると恥辱感はますます膨れ上がる。
「じゃあ、味見といくか」
北川はばさっ、とマントを外して床に投げ捨てる。
「あ、味見…?」
「顔色一つ変えずにむごい魔法をぶっ放しまくる冷酷な魔術師、天野美汐の中がどうなっているのか味見するってことだ」
マントの下の服は、見た目に比して随分と簡単な構造をしていたようだ。北川の体は一瞬にして一糸まとわぬ姿になる。そこには長大な肉棒が屹立していた。
「あ、あっ…そ、それは」
「楽しませてくれよ」
「や、やめ…ふぐぅっ」
北川は美汐の口に、無理矢理肉棒の先を押し込んだ。
「舌を使え。丁寧にだ」
「ふぐっ…ううーっ…うくぅっ…ふぐっ」
目から涙がこぼれる。巻き毛の髪を揺らしながら、肉棒から逃れようと顔を左右に振る。しかし、半ば以上まで差し込まれた肉棒から逃げることはできなかった。美汐は恐る恐るながら、固く熱い肉棒の表面に赤い舌を這わせる。
「そう。そうだ」
「ふぐぅぅっ…ううっ」
北川がゆっくりと腰を上げ下げすると、美汐は息苦しそうにあえぐ。それでも美汐はちろちろと小さな舌を懸命に動かし、あふれてきた塩辛い液体も無言で喉の奥に流し込んだ。
ぐちゅぐちゅっ。
「ぐっ…げほっ…けほ…」
「よし」
最後に何回かピストン運動のように肉棒を出し入れしてから、北川は口腔陵辱を終了させた。唾液にべっとりと濡れた肉棒は、さらなる快感を求めて暴れ回りそうなほどに凶悪な光を帯びている。
「うっ…ふぅぅっ…」
美汐が乱された呼吸を整えている間に、北川は美汐の体の上にかぶさって肉棒をしかるべき所に近づけていた。
ぱち!
北川が指を鳴らすと、うねうねと蠢いていた美汐のしっぽが突然くたりと力を失い、秘裂の間から抜ける。そして、脚の間に挟み込まれるようにして床に伸びる。
「………」
しっぽにまさぐられる刺激がなくなると、自分が快感を感じていたということが改めて思い知らされるような気がした。されている時にはただの嫌悪感でしかなくても、いざ終わってみると何となく寂しいような気もしないではない。端的に言えば、もっと触って欲しい。
「いくぞ」
そんな美汐の気持ちに気づいているのかいないのか、北川は八重歯をのぞかせて、にやりと笑った。
ぬちゅ。
「う…!」
北川の肉棒が入ってくる。美汐は何かをつかんで耐えようとしたが、つかめるものは何もなかった。ただ床の上を指が滑るだけだ。
ぬち…みちりっ…
「お前、ひょっとして処女か?」
「う…ううううっ…」
「それはそれは…でも手加減はしないからな」
ぐぢ、ぐじゅっ…
「くぅっ、ううっ」
北川が叩きつけるように腰を振り始めた。純潔だった部分がこすられ、えぐられ、鋭い痛みを美汐に与える。
「うう…ふぅっ…うああぁ…」
しかし、勢いよく北川の腰が美汐の腰に叩きつけられるたびに、秘核がワイルドな刺激を感じて震え上がった。さっきから、自分のしっぽで丁寧にこすっていたのだ。乱暴に上から叩かれるだけでも、さやの中に隠れた真珠が敏感に官能を覚えてしまう。
そうなると、当然の反応としてじゅるじゅると愛液がこぼれ出した。潤滑液が出てきても痛いことには変わりないが、痛みが軽減されるのも事実である。そうすれば、快感もますます純粋に感じることができるようになる。
「感じてるな…お前」
「あっ、ああっ…あぅ…」
美汐は北川の突き上げを無抵抗に受け入れ、秘核がイレギュラーなタイミングでこすられるのを感じるしかなかった。蓄積された快感は美汐の理性を溶かし、ついには美汐自身も腰を少しず振り始める。
「処女のくせにスキモノだな、お前も」
「あっ…ああ」
美汐は最初とは別の感覚によって悶え、何かをつかもうとして床の上で指を滑らせていた。
もっとも、この敏感さが美汐生来のものであるわけではない。美汐は2年前に魔術師契約の儀式を通過し、そこで全裸にされて秘核を触られるという経験をしたが、そこでの緊張感と2年間の美汐の体の成長を考えても今の美汐は敏感すぎる。さっきの薬は意識を奪って体のコントロールを一部奪うだけではなく、催淫効果も持ち合わせていたようだ。
「はっ、はぁっ、はぁ、ああっ…」
美汐の呼吸が急ピッチで速まっていく。
「くれてやる…」
「うああっ!」
ビク! ビク…ビクンッ!
びゅ、びゅ、びゅ、びゅっ。
処女の狂おしい絶頂の中に、北川の精がほとばしった。
「う…ううう…ううう」
美汐は全身を小さく縮めながら激しく体を痙攣させている。そして北川の長大なモノを搾り取るように強く締め付けていた。痛みと、恍惚とした快感が入り交じる。
「さすが一級の魔術師だけあるな。こっちの方も初物だってのに極上だ」
「はぁ…北川様…」
普段の理知的な様子とはまるでかけ離れた声で、美汐はねだるような声を漏らした。
「今日はもう終わりだ。俺はやることがある。残りの薬半分はキツネに飲ませるんだぞ。いいな」
「は…はい」
少女の無邪気な性欲と、熟女の狡猾な淫乱が美汐の瞳の中で合一した。
「そうか」
黒いマントの後ろ姿を見せたまま、答える。羊皮紙のノートをめくりながらそれを見つめているのは、淡い紫のローブに身を包んだ少女。その目元はだいぶ大人びた印象を見せていたが、きゅっと結ばれた口元にはまだ少女らしさが残っていた。
「下がっていいぞ」
「あ、あの…北川様」
「なんだ? 美汐」
「真琴の…ことなのですが」
「あのキツネがどうかしたか?」
北川が美汐の方を振り向く。
「も、もう少し、休ませてあげて頂けないでしょうか…このままだと、あの子は」
「だめだ。ああいうすばしっこいのがいないと、どこを攻めるにしても戦略の幅が狭くなるからな」
「体の形態を変えるのは、あの子にとっても相当な負担になるんです。このままだと、取り返しのつかない事に…」
「あと3つも城を落とせばあいつらも大人しくなるさ。そうすればキツネもしばらくはお役御免だ」
「そ、そんな」
「せいぜい、飼い主のお前が世話をしてやれよ」
「私に…私にできることなんて、何もありません。ただあの子と話をしてあげるくらいしか。北川様、お願いです…真琴を助けてやってください…」
「しらん」
「………」
冷たい視線が、美汐を見下ろした。
「…わかりました。失礼します」
ぱたん。
羊皮紙のノートを閉じる。そして美汐は表情に暗い影を落としながら一礼すると、部屋を出ていこうとする。
「ああ、ちょっと待て」
「…なんですか?」
あまり期待を込めていない声で返事しながら、美汐は再び北川の方を振り向いた。
「お前も苦労ばかりじゃ可哀想だからな。褒美をやろう」
「…はぁ」
美汐は不思議そうな顔をしながら、北川の方に近づいていく。
「んーと、これだな」
北川は部屋の隅に置いてあった木製の棚に歩み寄ると、そこから一つの小瓶を持ってきた。
「これを飲め」
「え…何ですか? これは」
「お前とキツネにやる。まずお前が飲め」
ずい、と突き出す。
「は…はい」
美汐は気圧されながら小瓶を受け取って、飲み口を薄い唇につける。わずかに紫がかった半透明の液体を、きっかり半分だけ美汐は飲み干した。
「どうだ?」
「どうだ…と言われましても」
「持っててやる」
北川が美汐に向かって手を差し出す。美汐は反射的に半分中身の残った小瓶を北川に返していた。
「え、でもこれは、真琴にも飲ませるものでは」
「後でな」
ことん。
わずかに光の差してきている出窓の一角に、北川は小瓶を置く。
…ふらっ
「あ…?」
突然、美汐の視界が揺らめく。
「な、なんの薬で…で…です…す…か……??」
北川の姿が二重に、三重に見えるようになり、しゃべる言葉もろれつが回らなくなってくる。
くらっ。
おかしい、と思った時には意識が急転直下していた。
「あ…」
目を開けて見えてきたのは、二重、三重の視界。北川の顔…
だが今度は意識が落ちることなく、段々焦点が合うようになってきた。ぶれていた視界が段々と一つにまとまっていく。北川の姿もちゃんと見えるようになってくる。
「気分はどうだ?」
そう聞かれると、判断力も少しずつ戻ってきた。北川のバックになっているのっぺりとした壁のようなものは、良く見ると天井だ。美汐は床に身を横たえているのだ。
そして、なんだか気持ちよかった。
「す、少し気分がふわふわしています」
「そうか。気持ちいいか?」
「そういえば…そうかもしれません」
「そりゃあそうだろ」
「な、なんでですか?」
「いい加減気づけよ」
「え…」
美汐は北川の視線の見つめる先を追った。美汐の顔ではなく、もっと下の方を見ている…
「きゃっ!?」
その時、美汐は自分が全裸だということに初めて気が付いた。着ていたローブは影も形もなくなっている。
「な、なんで…いやっ…いやああっ!? どうしてっ…」
美汐の絶望は、それだけでは済まされなかった。黒いしっぽが脚の間から前に出てきていて、自分の恥ずかしい部分をまさぐっている。
「い、いやっ、いやっ!!」
必死になって美汐はしっぽを動かそうとする。だが、いつもは自分の思うがままに動かせるしっぽが全く言うことを聞かない。ただ痺れたような感覚があるだけで、動かすことが出来ないのだ。美汐の意志とは全く無関係に蠢き、美汐の秘裂の中を触っている。気持ちいいのがそのためだと知った時、美汐は火が吹いたように顔を赤らめた。
「どうだ? なかなかいいだろ」
「や、やめてください、北川様…」
「もう濡らしておいて、何を言っているんだ」
「……!」
美汐もしっぽに液体が絡みついてくる感覚には気づいていたが、改めて指摘されると恥辱感はますます膨れ上がる。
「じゃあ、味見といくか」
北川はばさっ、とマントを外して床に投げ捨てる。
「あ、味見…?」
「顔色一つ変えずにむごい魔法をぶっ放しまくる冷酷な魔術師、天野美汐の中がどうなっているのか味見するってことだ」
マントの下の服は、見た目に比して随分と簡単な構造をしていたようだ。北川の体は一瞬にして一糸まとわぬ姿になる。そこには長大な肉棒が屹立していた。
「あ、あっ…そ、それは」
「楽しませてくれよ」
「や、やめ…ふぐぅっ」
北川は美汐の口に、無理矢理肉棒の先を押し込んだ。
「舌を使え。丁寧にだ」
「ふぐっ…ううーっ…うくぅっ…ふぐっ」
目から涙がこぼれる。巻き毛の髪を揺らしながら、肉棒から逃れようと顔を左右に振る。しかし、半ば以上まで差し込まれた肉棒から逃げることはできなかった。美汐は恐る恐るながら、固く熱い肉棒の表面に赤い舌を這わせる。
「そう。そうだ」
「ふぐぅぅっ…ううっ」
北川がゆっくりと腰を上げ下げすると、美汐は息苦しそうにあえぐ。それでも美汐はちろちろと小さな舌を懸命に動かし、あふれてきた塩辛い液体も無言で喉の奥に流し込んだ。
ぐちゅぐちゅっ。
「ぐっ…げほっ…けほ…」
「よし」
最後に何回かピストン運動のように肉棒を出し入れしてから、北川は口腔陵辱を終了させた。唾液にべっとりと濡れた肉棒は、さらなる快感を求めて暴れ回りそうなほどに凶悪な光を帯びている。
「うっ…ふぅぅっ…」
美汐が乱された呼吸を整えている間に、北川は美汐の体の上にかぶさって肉棒をしかるべき所に近づけていた。
ぱち!
北川が指を鳴らすと、うねうねと蠢いていた美汐のしっぽが突然くたりと力を失い、秘裂の間から抜ける。そして、脚の間に挟み込まれるようにして床に伸びる。
「………」
しっぽにまさぐられる刺激がなくなると、自分が快感を感じていたということが改めて思い知らされるような気がした。されている時にはただの嫌悪感でしかなくても、いざ終わってみると何となく寂しいような気もしないではない。端的に言えば、もっと触って欲しい。
「いくぞ」
そんな美汐の気持ちに気づいているのかいないのか、北川は八重歯をのぞかせて、にやりと笑った。
ぬちゅ。
「う…!」
北川の肉棒が入ってくる。美汐は何かをつかんで耐えようとしたが、つかめるものは何もなかった。ただ床の上を指が滑るだけだ。
ぬち…みちりっ…
「お前、ひょっとして処女か?」
「う…ううううっ…」
「それはそれは…でも手加減はしないからな」
ぐぢ、ぐじゅっ…
「くぅっ、ううっ」
北川が叩きつけるように腰を振り始めた。純潔だった部分がこすられ、えぐられ、鋭い痛みを美汐に与える。
「うう…ふぅっ…うああぁ…」
しかし、勢いよく北川の腰が美汐の腰に叩きつけられるたびに、秘核がワイルドな刺激を感じて震え上がった。さっきから、自分のしっぽで丁寧にこすっていたのだ。乱暴に上から叩かれるだけでも、さやの中に隠れた真珠が敏感に官能を覚えてしまう。
そうなると、当然の反応としてじゅるじゅると愛液がこぼれ出した。潤滑液が出てきても痛いことには変わりないが、痛みが軽減されるのも事実である。そうすれば、快感もますます純粋に感じることができるようになる。
「感じてるな…お前」
「あっ、ああっ…あぅ…」
美汐は北川の突き上げを無抵抗に受け入れ、秘核がイレギュラーなタイミングでこすられるのを感じるしかなかった。蓄積された快感は美汐の理性を溶かし、ついには美汐自身も腰を少しず振り始める。
「処女のくせにスキモノだな、お前も」
「あっ…ああ」
美汐は最初とは別の感覚によって悶え、何かをつかもうとして床の上で指を滑らせていた。
もっとも、この敏感さが美汐生来のものであるわけではない。美汐は2年前に魔術師契約の儀式を通過し、そこで全裸にされて秘核を触られるという経験をしたが、そこでの緊張感と2年間の美汐の体の成長を考えても今の美汐は敏感すぎる。さっきの薬は意識を奪って体のコントロールを一部奪うだけではなく、催淫効果も持ち合わせていたようだ。
「はっ、はぁっ、はぁ、ああっ…」
美汐の呼吸が急ピッチで速まっていく。
「くれてやる…」
「うああっ!」
ビク! ビク…ビクンッ!
びゅ、びゅ、びゅ、びゅっ。
処女の狂おしい絶頂の中に、北川の精がほとばしった。
「う…ううう…ううう」
美汐は全身を小さく縮めながら激しく体を痙攣させている。そして北川の長大なモノを搾り取るように強く締め付けていた。痛みと、恍惚とした快感が入り交じる。
「さすが一級の魔術師だけあるな。こっちの方も初物だってのに極上だ」
「はぁ…北川様…」
普段の理知的な様子とはまるでかけ離れた声で、美汐はねだるような声を漏らした。
「今日はもう終わりだ。俺はやることがある。残りの薬半分はキツネに飲ませるんだぞ。いいな」
「は…はい」
少女の無邪気な性欲と、熟女の狡猾な淫乱が美汐の瞳の中で合一した。
「あ、天野さん、ここどうですか?」
「美坂さんっ…」
美汐が栞の腕をつかもうとした。しかしそれでは栞が動きにくくなる事に気づき、栞の背中に手を回そうとする。だがそれも結局諦めて、美汐は身体の前でぎゅっと両腕を交差させた。
柔らかく素直に直毛なヘアの間を、栞の指がかき分けていく。中の粘膜に入るか入らないかぎりぎりの所で、栞は繊細な愛撫を続けた。
「天野さん、大丈夫ですか」
「は、はい…」
美汐が身を低くしている栞に視線を落とす。
「美坂さんだったら、私は何をされても構いません」
「天野さん…」
栞は心底から安堵した顔を浮かべ、感謝するかのように太股へ口づけた。
「あっ…」
「ありがとうございます…天野さん」
非常に後ろめたい物を感じながらも、それ以上に栞は安心感と達成感を感じざるを得なかった。ここまで来れば、滅多な事で自分から離れていく事はない。ひいては香里から離れていく事もない。
香里につく生徒を集めるために、栞は献身的に動き回らなくてはならなかった。と言っても、栞は交友関係などほとんど無かったから、佐裕理とのつながりが使えないとなれば新しく探すしかなかった。
「ご、ごめんなさい。少し驚いただけです」
美汐は頭を下げて、まるでとんでもない事をしたかのように謝る。
そうなると、結局見つかるのはこの美汐のような、交友関係の狭い大人しめの少女達だった。もっとも、交友関係の狭さという共通項からか、意外とその仲がうまくいく事は多かった。美汐の場合、いじめを受けていた時に栞が割って入ったというのがきっかけである。
今栞が担当しているのは美汐だけでは無かったが、きっかけには似たような物も多かった。ただ、場合によっては本屋でこっそりいかがわしい本を買おうとしている所に声を掛けるなどという事もあったし、一人だけ自慰の現場に出くわしたというパターンもあった…それは香里の流してきた情報によるものだったが。
「私こそ、はじめての天野さんにこんな事しちゃって…ごめんなさい。…許してくださいね、こんないやらしい女の子で…」
「…いいえ。美坂さんがこういう事を好きでも、良い人だと言うことは変わりませんから。私の身体くらいでいいのなら、いつでも美坂さんに差し出します」
そして、きっかけがどうであろうと、栞がその少女に本心から尽くし、よき友人として真剣に振る舞い、それから同性愛の趣味があると告げると、例外なく少女達はOKした。この女子校に通う生徒は総じて同性愛への抵抗が薄い事にはもう栞も気づいていたが、実際に行為に及ぶことにまで抵抗があまり無いことに栞は戸惑いを覚えていた。栞が、肉棒を持つ少女では無いことがさらなる安心を呼んだのかもしれない。
「天野さん。もう少し、指を入れますね…」
「はい」
そうなれば、あとは香里に徹底的に仕込まれた技術を駆使するだけである。
「あ…」
緊張に身体をややこわばらせた美汐の太股を、栞は逆の手で幾度も撫でた。下の方から秘裂に近づいていくように指を滑らせ、段々秘裂の直前に指が至るまでにしていく。一方で、秘裂の筋の部分を軽くこする事も忘れない。
そうして、美汐がすっかり身体を弛緩させてしまってからやっと栞は指を中に侵入させた。
「………」
粘膜に直接栞の指が触れても、美汐が苦痛を訴える事は無かった。優しい言葉を掛けながら小さめの乳房をやわやわと刺激し、秘裂の上を指で往復し、十二分に整ってから指を入れたのだから、当然だ。美汐の秘部には、傍目にはわかりにくくても血流が集まり始めていたのだ。
栞はそこでゆっくりと指を上に方に動かした。未開通の部分には目もくれず、性感の突起に向かった事になる。
「天野さん、ここを触ってみた事はありますか?」
「………!」
ぽぉっ、と見た目にもはっきり分かるほど美汐の頬が染まった。
「ごめんなさい、変なこと聞いて…」
「じ、自慰は経験した事がありません」
美汐は答える。
「そうですか…じゃあ、ここがどうなっているのかも」
「あまり、わかりません」
「えっと…」
栞は少し躊躇しつつも、小さな突起の周りを指でなぞり始めた。
「あ…」
「どうですか?」
「な、なんだか少しだけ気分が違ってくるみたいです」
「じゃあ、もう少し続けてみますね」
なぞる円の半径をやや小さくして、栞は同じ行為を続ける。ここでも決して焦る事はなく、同じ所を何度も何度も執拗に刺激し続ける。それを十分に長い時間かけて行う。
しばらくすると、心なしか突起が膨らみ始めてきたように見えた。
「ちょっぴり大きくなりましたね」
「なんだか…身体が浮くみたいです」
「大丈夫ですよ…」
栞は慎重に指の腹を陰核に当てた。
「ああ…」
「どうなりました?」
「身体の中まで…響いてくるみたいです…」
美汐の声が熱っぽくなってきている。普段の落ち着き払った様子とはだいぶ違ってきていた。
栞はボタンを押すように、押しては引いての繰り返しを続ける。無論それほど強い圧迫ではない。深さにして数ミリ程度だろう。しかし、
「頭の中まで響いてきます…」
美汐は、さらに身体が高ぶりつつある事を栞に告げた。だが栞は焦らない。同じ動きを飽きもせずに、正確に続ける。ただ、押し込む深さだけは時間を追うごとに段々と深くしていった。見ただけでは気づかないほどの微少な変化だが、最初に比べれば栞の指の押し込まれる力はかなり強くなってきている。
「あ」
栞が声を上げる。
「天野さん、ちょっと濡れてきましたね…」
「…えっ」
「ここです…」
栞が左手の指で膣の辺りを探る。果たして、そこにはごくわずかながらも透明な液体がにじみ出していた。
「恥ずかしい…です」
「恥ずかしくなんてないんですよ…天野さんが気持ちよくなっているって事がわかっただけなんですから」
栞はそう言うと突起を押し込む動きを再開した。濡れてきたからと言って何が変わるわけでもない、同じ動き。だからといって、それはもう決して弱い指戯とは言えなかっただろう。既に、それは美汐の陰核を押しつぶすような強いものに変わっていたのだ。しかし、美汐は苦痛を訴える事はなかった。精一杯に勃起した自らの器官に与えられる刺激を、余す事なく快感に変換していった。
「う…あっ」
ついに、美汐はうめき声にも似た声を漏らし始める。栞はそれについて何をも問うことはなく、刺激を続けた。ただし、ここに来て初めて横側からはじくような刺激も加わる。美汐はその度に、くしゃみを我慢しているような押し殺した嬌声を上げた。
「……………っ」
ピクン…ピク、ピクン
そしてある瞬間、一線を越える。美汐はかすかに身体を痙攣させて、快感に打ち震えている事を告げた。
「天野さん、どんな気分ですか?」
「あ、頭が…意識が、薄くなって…」
「気持ちいい、ですか?」
「……はい…」
「天野さん、大好きです…」
栞は突起を優しく撫でて、美汐のささやかな絶頂を支えた。
「私も、です…」
美汐の目は真っ直ぐだった。
でも、私は天野さんに嘘をつき続けている…
栞は心の中で罪悪感を募らせた。明確に嘘を言っている事はないかもしれないが、他の少女達とも栞が似たような行為に及んでいる事、最後には香里に紹介することなどを考えれば、かなりのレベルで裏切っている事には変わりないだろう。
「天野さん…」
栞はごくわずかににじんだ涙を隠すように、美汐の秘裂のすぐ脇へキッスした。
「美坂さんっ…」
美汐が栞の腕をつかもうとした。しかしそれでは栞が動きにくくなる事に気づき、栞の背中に手を回そうとする。だがそれも結局諦めて、美汐は身体の前でぎゅっと両腕を交差させた。
柔らかく素直に直毛なヘアの間を、栞の指がかき分けていく。中の粘膜に入るか入らないかぎりぎりの所で、栞は繊細な愛撫を続けた。
「天野さん、大丈夫ですか」
「は、はい…」
美汐が身を低くしている栞に視線を落とす。
「美坂さんだったら、私は何をされても構いません」
「天野さん…」
栞は心底から安堵した顔を浮かべ、感謝するかのように太股へ口づけた。
「あっ…」
「ありがとうございます…天野さん」
非常に後ろめたい物を感じながらも、それ以上に栞は安心感と達成感を感じざるを得なかった。ここまで来れば、滅多な事で自分から離れていく事はない。ひいては香里から離れていく事もない。
香里につく生徒を集めるために、栞は献身的に動き回らなくてはならなかった。と言っても、栞は交友関係などほとんど無かったから、佐裕理とのつながりが使えないとなれば新しく探すしかなかった。
「ご、ごめんなさい。少し驚いただけです」
美汐は頭を下げて、まるでとんでもない事をしたかのように謝る。
そうなると、結局見つかるのはこの美汐のような、交友関係の狭い大人しめの少女達だった。もっとも、交友関係の狭さという共通項からか、意外とその仲がうまくいく事は多かった。美汐の場合、いじめを受けていた時に栞が割って入ったというのがきっかけである。
今栞が担当しているのは美汐だけでは無かったが、きっかけには似たような物も多かった。ただ、場合によっては本屋でこっそりいかがわしい本を買おうとしている所に声を掛けるなどという事もあったし、一人だけ自慰の現場に出くわしたというパターンもあった…それは香里の流してきた情報によるものだったが。
「私こそ、はじめての天野さんにこんな事しちゃって…ごめんなさい。…許してくださいね、こんないやらしい女の子で…」
「…いいえ。美坂さんがこういう事を好きでも、良い人だと言うことは変わりませんから。私の身体くらいでいいのなら、いつでも美坂さんに差し出します」
そして、きっかけがどうであろうと、栞がその少女に本心から尽くし、よき友人として真剣に振る舞い、それから同性愛の趣味があると告げると、例外なく少女達はOKした。この女子校に通う生徒は総じて同性愛への抵抗が薄い事にはもう栞も気づいていたが、実際に行為に及ぶことにまで抵抗があまり無いことに栞は戸惑いを覚えていた。栞が、肉棒を持つ少女では無いことがさらなる安心を呼んだのかもしれない。
「天野さん。もう少し、指を入れますね…」
「はい」
そうなれば、あとは香里に徹底的に仕込まれた技術を駆使するだけである。
「あ…」
緊張に身体をややこわばらせた美汐の太股を、栞は逆の手で幾度も撫でた。下の方から秘裂に近づいていくように指を滑らせ、段々秘裂の直前に指が至るまでにしていく。一方で、秘裂の筋の部分を軽くこする事も忘れない。
そうして、美汐がすっかり身体を弛緩させてしまってからやっと栞は指を中に侵入させた。
「………」
粘膜に直接栞の指が触れても、美汐が苦痛を訴える事は無かった。優しい言葉を掛けながら小さめの乳房をやわやわと刺激し、秘裂の上を指で往復し、十二分に整ってから指を入れたのだから、当然だ。美汐の秘部には、傍目にはわかりにくくても血流が集まり始めていたのだ。
栞はそこでゆっくりと指を上に方に動かした。未開通の部分には目もくれず、性感の突起に向かった事になる。
「天野さん、ここを触ってみた事はありますか?」
「………!」
ぽぉっ、と見た目にもはっきり分かるほど美汐の頬が染まった。
「ごめんなさい、変なこと聞いて…」
「じ、自慰は経験した事がありません」
美汐は答える。
「そうですか…じゃあ、ここがどうなっているのかも」
「あまり、わかりません」
「えっと…」
栞は少し躊躇しつつも、小さな突起の周りを指でなぞり始めた。
「あ…」
「どうですか?」
「な、なんだか少しだけ気分が違ってくるみたいです」
「じゃあ、もう少し続けてみますね」
なぞる円の半径をやや小さくして、栞は同じ行為を続ける。ここでも決して焦る事はなく、同じ所を何度も何度も執拗に刺激し続ける。それを十分に長い時間かけて行う。
しばらくすると、心なしか突起が膨らみ始めてきたように見えた。
「ちょっぴり大きくなりましたね」
「なんだか…身体が浮くみたいです」
「大丈夫ですよ…」
栞は慎重に指の腹を陰核に当てた。
「ああ…」
「どうなりました?」
「身体の中まで…響いてくるみたいです…」
美汐の声が熱っぽくなってきている。普段の落ち着き払った様子とはだいぶ違ってきていた。
栞はボタンを押すように、押しては引いての繰り返しを続ける。無論それほど強い圧迫ではない。深さにして数ミリ程度だろう。しかし、
「頭の中まで響いてきます…」
美汐は、さらに身体が高ぶりつつある事を栞に告げた。だが栞は焦らない。同じ動きを飽きもせずに、正確に続ける。ただ、押し込む深さだけは時間を追うごとに段々と深くしていった。見ただけでは気づかないほどの微少な変化だが、最初に比べれば栞の指の押し込まれる力はかなり強くなってきている。
「あ」
栞が声を上げる。
「天野さん、ちょっと濡れてきましたね…」
「…えっ」
「ここです…」
栞が左手の指で膣の辺りを探る。果たして、そこにはごくわずかながらも透明な液体がにじみ出していた。
「恥ずかしい…です」
「恥ずかしくなんてないんですよ…天野さんが気持ちよくなっているって事がわかっただけなんですから」
栞はそう言うと突起を押し込む動きを再開した。濡れてきたからと言って何が変わるわけでもない、同じ動き。だからといって、それはもう決して弱い指戯とは言えなかっただろう。既に、それは美汐の陰核を押しつぶすような強いものに変わっていたのだ。しかし、美汐は苦痛を訴える事はなかった。精一杯に勃起した自らの器官に与えられる刺激を、余す事なく快感に変換していった。
「う…あっ」
ついに、美汐はうめき声にも似た声を漏らし始める。栞はそれについて何をも問うことはなく、刺激を続けた。ただし、ここに来て初めて横側からはじくような刺激も加わる。美汐はその度に、くしゃみを我慢しているような押し殺した嬌声を上げた。
「……………っ」
ピクン…ピク、ピクン
そしてある瞬間、一線を越える。美汐はかすかに身体を痙攣させて、快感に打ち震えている事を告げた。
「天野さん、どんな気分ですか?」
「あ、頭が…意識が、薄くなって…」
「気持ちいい、ですか?」
「……はい…」
「天野さん、大好きです…」
栞は突起を優しく撫でて、美汐のささやかな絶頂を支えた。
「私も、です…」
美汐の目は真っ直ぐだった。
でも、私は天野さんに嘘をつき続けている…
栞は心の中で罪悪感を募らせた。明確に嘘を言っている事はないかもしれないが、他の少女達とも栞が似たような行為に及んでいる事、最後には香里に紹介することなどを考えれば、かなりのレベルで裏切っている事には変わりないだろう。
「天野さん…」
栞はごくわずかににじんだ涙を隠すように、美汐の秘裂のすぐ脇へキッスした。