ヴィイイイイ…
「やだっ、やだよっ…祐一、止めて…」
「止めない」
祐一が手についた雫を舐め取りながら言う。
「だって…だって…だめぇっ…」
名雪はバタバタと脚を動かしながら暴れていたが、祐一がそれをしっかりと抑え込む。手の方は、なわとびを使ってベッドに縛り付けられていた。それほどきつい拘束ではないが、かと言って暴れるだけでほどけてしまうほどに生やさしいものではない。
「いや、いや、いやあ…」
祐一が体重を掛けながら名雪の太股を抱え込めば、名雪は背中を動かして悶えるくらいの事しかできなくなってしまう。
「感じるだろ」
ヴィイイイ…
半纏(はんてん)の中から伸びたピンク色の安っぽいコードは、祐一の手の中にあるスイッチにつながっている。
ヴヴヴヴッ…!
「はぁぁっ…!?」
名雪が目を大きく開いて、脚を内側にぎゅうっと押しつけようとする。
「あっ…ああっ…あ…」
ヴィィィィ…
「んっ…はぁ…はぁっ」
一度高まった振動が、また少し落ち着いたものになる。祐一が出力をコントロールしたのだ。
「ゆ…祐一っ…」
しかし、振動の大きさが最初と同じ物に戻ったとは言え、名雪の切なそうな表情はいっそう煩悩の色を濃くしている。息を何回も詰まらせている様子は、名雪の奥に渦巻く衝動を解き放ってしまわないように必死で耐えている姿にも見えた。
ヴィイイイイイイイッ…
「ん…んんーっ…んんんーっ!!」
また、振動が強まる。名雪は全身をくねらせるようにしてその甘美な感覚に耐えようとする。
ヴィィィ…
「はぁ…はぁっ」
そしてまた振動が元に戻る。
「名雪、ガマンしてるだろ?」
「そ、そんなこと…ないよっ…」
「もっとしてほしいだろ?」
「ち、違うもん…」
名雪は頭を左右に振ったが、その目はもうかなり精気を失っている。
ヴィッ、ヴィッ、ヴィッ…
「あっ、あっ、あっ!」
小刻みに祐一が振動を強めると、名雪がうわずった短い声を上げて体を跳ねさせた。
「う…うう」
「どうだ?」
得意げな顔をして祐一が名雪を見つめた。祐一の手のスイッチは名雪の秘裂の中に埋もれた淫らなおもちゃを動かす能力しかないはずだが、まるで名雪自身の体全体を支配下に置いているかのようだ。
「私、こんなの好きじゃないよっ…」
「…ふぅん」
祐一はそう言うと、名雪の太股を押さえる位置をやや下にずらす。
「やっ…だめっ!」
名雪は引きつった声を上げるが、その時には祐一の頭が半纏の下にもぐりこんできていた。
ぬちゅ、ぬちゅ…
「あっ…うああっ!」
器用に動く祐一の舌が、名雪の秘裂の間に一瞬で入り込んで敏感な粘膜をなぶり出す。
「すっげぇ濡れてる…」
半纏の分厚い生地の下から、祐一の声がくぐもって聞こえてくる。その声の振動はローターの振動よりもよほど弱いはずなのに、名雪の体を突き抜けるほどの甘い刺激だった。
ぢゅう…ちゅる…
「んっ…あ…そこはっ…だ、だめぇっ…」
長い間放っておかれていた微細な突起に祐一が吸い付くと、名雪は祐一の頭をありったけの脚の力で挟み込みながら弱々しい声を上げた。ローターをくわえこんだ部分から、じゅる、じゅるっと新しい愛液がこぼれ落ちるのが名雪自身の体にも感じられる。
「………」
「……ゆ…祐一…?」
ヴィィィィ…
しかし祐一はそれ以上動かなかった。ローターの振動だけが、あくまで着実に名雪の体の中を熱くしていく。
「や、やだ…祐一っ…」
名雪は祐一の頭を今一度締め付けながら腰をわずかに動かす。しかしそれでも祐一は動かなかった。
「だ、ダメ、祐一…だめだよっ」
「………」
「ゆ、ゆういちーっ…」
段々名雪の声が焦ってくる。
「…やだよ、こんなのじゃ…」
恥ずかしそうに名雪は告白した。このままでは、ローターの鈍い振動だけで高みに達してしまいそうなのだ。
「…じゃあ、約束するか?」
「うん…」
「よし…」
カチ。
祐一がスイッチを切る。そしてコードを引っ張り、名雪の体の中から粘っこい液体に濡れたローターを取り出してやった。
ぬぽっ…
「んっ」
意識しなくても自然に締め付けてしまう、タマゴ型のおもちゃ。それが体の中から抜け落ちた瞬間、名雪は思わず小さな声を出してしまった。
「なんだよ、ぐいぐい締め付けて」
「だ、だって…」
名雪は口答えしようとしたが、祐一がぐちょぐちょになったローターを見せつけると口をつぐんでしまった。
「…メチャクチャしたかったんだろ」
「そ、そんなじゃないよ」
「じゃあなんでこんなに濡れるんだよ」
「だ、だって、祐一だからっ…」
名雪は目をそらして言う。
「名雪がエッチなだけだろ…」
「祐一がエッチなんだよっ…」
「絶対名雪の方が上だ」
「そんなことっ…あ」
祐一が名雪の腰を持ち上げようとすると、名雪が口を閉ざす。
「濡れてるのがよく見えるな」
「やだっ、そんなの見ないでっ…」
「舐められたくせに、いまさら何言ってるんだ」
「で、でも…やっぱりやだよっ」
「…ま、そろそろするか」
祐一はそう言って、無造作に腰を名雪の体に向かって押しつけていった。
ぬちゅっ
「あ」
ぴたりと入り口にペニスが当てられると、名雪がすこし表情を固くする。
「入れるぞ」
ぬちゅり。
祐一が腰を押し出すと、ペニスは簡単に名雪の中に侵入していった。
「や、やだ、まずこれほどいてよ」
「このまんまでいいだろ」
「良くないよ…」
ぬちゅ…ぬちゅぷっ。
二人で言い交わす間にも、祐一のペニスはさらに奥まで突き進み、あっという間に全体が名雪の中に入ってしまった。潤滑の液があまりに豊富なのだ。
「ん…」
名雪が鼻にかかった声を出すと、同時に祐一のペニスが激しく締め付けられる。
「う…」
ぬちゅっ、ぬちゅ…
祐一は小さくうめくような声を出しながら、前後運動を開始した。
「ん…んん」
ローターでとろかされた膣壁は、祐一のペニスが勢い良くえぐってもじわじわと快感を生んでいくようだった。名雪は両手を拘束されたまま、腰をゆっくりと動かし始める。
「っ………」
祐一はその中を、闇雲な動かし方でかき回した。あたたかな柔肉が祐一のペニスを包み込み、それを押し返すような勢いで祐一のペニスが動く。そうすると、柔肉はさらに祐一のペニスを強く包み込んでくる。
「んっ…私…んふぅっ…」
名雪は早くも腰をピクピクと痙攣させ始め、縛られた手首から足の先までをしきりによじらせ始めた。挿入の前から、既に絶頂寸前まで追いつめられていたのだ。祐一の激しい動きに、名雪は最後の階段を勢い良く駆け昇っていく。
「…あ…だめっ…だめ…」
ぬちゅっ、ぬちゅ…
祐一の腰の動きに合わせて動きつつ、名雪はその淫靡な動きに反する言葉を発する。
「……だめ…!」
ビク、ビク…
名雪が吐息混じりの色っぽい叫び声を上げた瞬間、全身が激しく痙攣した。祐一のペニスも、ギュッギュッという激烈な締め付けに見舞われる。
「ぐ…」
…びゅっ!
「えっ」
びゅっ、びゅっ、びゅくんっ、びゅる…びゅ…びゅ…
「っ…はぁっ…はぁっ」
「え…祐一、もう…?」
獣のような声を出しながら放出する祐一に、名雪は意外そうな声で問いかけた。未だにひくひくと媚肉を痙攣させているのに、それを微塵も感じさせない呑気な声である。
「仕方ないだろ…お前がずっと嫌がっていたんだから」
「あ、祐一、ずーっとガマンしていたんだ?」
「当たり前だろっ」
「私、てっきり自分でしているんだと思っていたよ」
「するかっ…」
「だって、それぞれの部屋にいればお母さんだって気づかないと思うし…」
事故に遭った秋子が家に帰ってきたのは、ちょうど一週間前だった。
「こいつ…一人で…でも、お前さっき約束したんだからな」
「う、うん…だけど、できるだけ静かにしてね」
「わかったって…」
ようやく収まってきた放出。祐一は気怠そうな顔をしながら名雪の上に倒れ込んだ。
「やだっ、やだよっ…祐一、止めて…」
「止めない」
祐一が手についた雫を舐め取りながら言う。
「だって…だって…だめぇっ…」
名雪はバタバタと脚を動かしながら暴れていたが、祐一がそれをしっかりと抑え込む。手の方は、なわとびを使ってベッドに縛り付けられていた。それほどきつい拘束ではないが、かと言って暴れるだけでほどけてしまうほどに生やさしいものではない。
「いや、いや、いやあ…」
祐一が体重を掛けながら名雪の太股を抱え込めば、名雪は背中を動かして悶えるくらいの事しかできなくなってしまう。
「感じるだろ」
ヴィイイイ…
半纏(はんてん)の中から伸びたピンク色の安っぽいコードは、祐一の手の中にあるスイッチにつながっている。
ヴヴヴヴッ…!
「はぁぁっ…!?」
名雪が目を大きく開いて、脚を内側にぎゅうっと押しつけようとする。
「あっ…ああっ…あ…」
ヴィィィィ…
「んっ…はぁ…はぁっ」
一度高まった振動が、また少し落ち着いたものになる。祐一が出力をコントロールしたのだ。
「ゆ…祐一っ…」
しかし、振動の大きさが最初と同じ物に戻ったとは言え、名雪の切なそうな表情はいっそう煩悩の色を濃くしている。息を何回も詰まらせている様子は、名雪の奥に渦巻く衝動を解き放ってしまわないように必死で耐えている姿にも見えた。
ヴィイイイイイイイッ…
「ん…んんーっ…んんんーっ!!」
また、振動が強まる。名雪は全身をくねらせるようにしてその甘美な感覚に耐えようとする。
ヴィィィ…
「はぁ…はぁっ」
そしてまた振動が元に戻る。
「名雪、ガマンしてるだろ?」
「そ、そんなこと…ないよっ…」
「もっとしてほしいだろ?」
「ち、違うもん…」
名雪は頭を左右に振ったが、その目はもうかなり精気を失っている。
ヴィッ、ヴィッ、ヴィッ…
「あっ、あっ、あっ!」
小刻みに祐一が振動を強めると、名雪がうわずった短い声を上げて体を跳ねさせた。
「う…うう」
「どうだ?」
得意げな顔をして祐一が名雪を見つめた。祐一の手のスイッチは名雪の秘裂の中に埋もれた淫らなおもちゃを動かす能力しかないはずだが、まるで名雪自身の体全体を支配下に置いているかのようだ。
「私、こんなの好きじゃないよっ…」
「…ふぅん」
祐一はそう言うと、名雪の太股を押さえる位置をやや下にずらす。
「やっ…だめっ!」
名雪は引きつった声を上げるが、その時には祐一の頭が半纏の下にもぐりこんできていた。
ぬちゅ、ぬちゅ…
「あっ…うああっ!」
器用に動く祐一の舌が、名雪の秘裂の間に一瞬で入り込んで敏感な粘膜をなぶり出す。
「すっげぇ濡れてる…」
半纏の分厚い生地の下から、祐一の声がくぐもって聞こえてくる。その声の振動はローターの振動よりもよほど弱いはずなのに、名雪の体を突き抜けるほどの甘い刺激だった。
ぢゅう…ちゅる…
「んっ…あ…そこはっ…だ、だめぇっ…」
長い間放っておかれていた微細な突起に祐一が吸い付くと、名雪は祐一の頭をありったけの脚の力で挟み込みながら弱々しい声を上げた。ローターをくわえこんだ部分から、じゅる、じゅるっと新しい愛液がこぼれ落ちるのが名雪自身の体にも感じられる。
「………」
「……ゆ…祐一…?」
ヴィィィィ…
しかし祐一はそれ以上動かなかった。ローターの振動だけが、あくまで着実に名雪の体の中を熱くしていく。
「や、やだ…祐一っ…」
名雪は祐一の頭を今一度締め付けながら腰をわずかに動かす。しかしそれでも祐一は動かなかった。
「だ、ダメ、祐一…だめだよっ」
「………」
「ゆ、ゆういちーっ…」
段々名雪の声が焦ってくる。
「…やだよ、こんなのじゃ…」
恥ずかしそうに名雪は告白した。このままでは、ローターの鈍い振動だけで高みに達してしまいそうなのだ。
「…じゃあ、約束するか?」
「うん…」
「よし…」
カチ。
祐一がスイッチを切る。そしてコードを引っ張り、名雪の体の中から粘っこい液体に濡れたローターを取り出してやった。
ぬぽっ…
「んっ」
意識しなくても自然に締め付けてしまう、タマゴ型のおもちゃ。それが体の中から抜け落ちた瞬間、名雪は思わず小さな声を出してしまった。
「なんだよ、ぐいぐい締め付けて」
「だ、だって…」
名雪は口答えしようとしたが、祐一がぐちょぐちょになったローターを見せつけると口をつぐんでしまった。
「…メチャクチャしたかったんだろ」
「そ、そんなじゃないよ」
「じゃあなんでこんなに濡れるんだよ」
「だ、だって、祐一だからっ…」
名雪は目をそらして言う。
「名雪がエッチなだけだろ…」
「祐一がエッチなんだよっ…」
「絶対名雪の方が上だ」
「そんなことっ…あ」
祐一が名雪の腰を持ち上げようとすると、名雪が口を閉ざす。
「濡れてるのがよく見えるな」
「やだっ、そんなの見ないでっ…」
「舐められたくせに、いまさら何言ってるんだ」
「で、でも…やっぱりやだよっ」
「…ま、そろそろするか」
祐一はそう言って、無造作に腰を名雪の体に向かって押しつけていった。
ぬちゅっ
「あ」
ぴたりと入り口にペニスが当てられると、名雪がすこし表情を固くする。
「入れるぞ」
ぬちゅり。
祐一が腰を押し出すと、ペニスは簡単に名雪の中に侵入していった。
「や、やだ、まずこれほどいてよ」
「このまんまでいいだろ」
「良くないよ…」
ぬちゅ…ぬちゅぷっ。
二人で言い交わす間にも、祐一のペニスはさらに奥まで突き進み、あっという間に全体が名雪の中に入ってしまった。潤滑の液があまりに豊富なのだ。
「ん…」
名雪が鼻にかかった声を出すと、同時に祐一のペニスが激しく締め付けられる。
「う…」
ぬちゅっ、ぬちゅ…
祐一は小さくうめくような声を出しながら、前後運動を開始した。
「ん…んん」
ローターでとろかされた膣壁は、祐一のペニスが勢い良くえぐってもじわじわと快感を生んでいくようだった。名雪は両手を拘束されたまま、腰をゆっくりと動かし始める。
「っ………」
祐一はその中を、闇雲な動かし方でかき回した。あたたかな柔肉が祐一のペニスを包み込み、それを押し返すような勢いで祐一のペニスが動く。そうすると、柔肉はさらに祐一のペニスを強く包み込んでくる。
「んっ…私…んふぅっ…」
名雪は早くも腰をピクピクと痙攣させ始め、縛られた手首から足の先までをしきりによじらせ始めた。挿入の前から、既に絶頂寸前まで追いつめられていたのだ。祐一の激しい動きに、名雪は最後の階段を勢い良く駆け昇っていく。
「…あ…だめっ…だめ…」
ぬちゅっ、ぬちゅ…
祐一の腰の動きに合わせて動きつつ、名雪はその淫靡な動きに反する言葉を発する。
「……だめ…!」
ビク、ビク…
名雪が吐息混じりの色っぽい叫び声を上げた瞬間、全身が激しく痙攣した。祐一のペニスも、ギュッギュッという激烈な締め付けに見舞われる。
「ぐ…」
…びゅっ!
「えっ」
びゅっ、びゅっ、びゅくんっ、びゅる…びゅ…びゅ…
「っ…はぁっ…はぁっ」
「え…祐一、もう…?」
獣のような声を出しながら放出する祐一に、名雪は意外そうな声で問いかけた。未だにひくひくと媚肉を痙攣させているのに、それを微塵も感じさせない呑気な声である。
「仕方ないだろ…お前がずっと嫌がっていたんだから」
「あ、祐一、ずーっとガマンしていたんだ?」
「当たり前だろっ」
「私、てっきり自分でしているんだと思っていたよ」
「するかっ…」
「だって、それぞれの部屋にいればお母さんだって気づかないと思うし…」
事故に遭った秋子が家に帰ってきたのは、ちょうど一週間前だった。
「こいつ…一人で…でも、お前さっき約束したんだからな」
「う、うん…だけど、できるだけ静かにしてね」
「わかったって…」
ようやく収まってきた放出。祐一は気怠そうな顔をしながら名雪の上に倒れ込んだ。
「ど…どっ…どういうこと…?」
留美は動揺を隠せない声で、問う。
その手足は、縄跳びのような物で重い金属製の棚やカゴに縛り付けられていた。完全に無防備な肢体が、裸電球のくすんだオレンジの中に浮かび上がる。
留美の体は、全く衣服を身につけていなかった。縄が、直接肌に食い込んでくる。身を隠しているのは長く下げた髪だけ、それも体の後ろ半分という何とも哀れな状態だった。
「わけがある」
「何なのよ…」
最初はパニックになってわめき散らしていた留美だったが、目の前にいる浩平が落ち着き払っているせいで上手く反応ができなくなってしまっていた。誰にも見せたことのない部分を晒している恥辱と、普段の浩平の馬鹿っぷりが変に混ざり合ってどうしたらいいのかわからないのだ。冗談ではあり得ないのに冗談であるように思えてしまう。現実逃避しているのだと薄々気づきつつも、そう思わずにはいられない。
「椎名」
「みゅー…」
「ふえっ!?」
聞き慣れた声に、留美は思わず素っ頓狂な声を上げていた。
「ど…どっ…どういうこと…?」
「見れば全てわかる」
「見れば…って…あっ?」
浩平の後ろから姿を見せたのは確かに繭だった。それは間違いない。留美がまた声を上げてしまったのは、繭が留美と同じように裸だったからだ。胸の部分もほとんど膨らんでいないような幼いボディラインが暗がりの中に見える。
「な、なんでこの子が裸なのよ」
「よく見ろ」
「見たわよ」
「本気か? これを見ろ」
浩平は、繭の体の一点を指で指し示す。
「………」
留美はその指し示された部分を食い入るように凝視した。
繭の股間の、本来なら筋が通っているべき部分にあったのは、白い色をした肉の棒。しかも、天井の方を向いて勃起した肉棒だった。繭の体の大きさに比例したサイズだったが、健康的なまでに固くなっているのは見ればすぐわかる。
「ど、どうして」
「俺に訊くな。俺が訊きたいくらいだ」
「そ、そりゃそうかもしれないけど」
「うー…」
浩平がいつまで経っても指さしたままなので、繭は少し恥ずかしそうにして浩平から離れる。
「単刀直入に言う。椎名はもう元の学校に戻るそうだ」
「え」
「長森から聞いた。うちの学校にいるのは今日までだ」
「ず…随分急な話ね…」
「俺も驚いた。そこでだ」
「うん」
「このまま椎名を元の学校に戻すのはあまりに不安だ」
「…そうね」
「そこで、椎名に自信を持たせてやりたい」
「なるほどね」
「だから、七瀬が椎名を男にしてやってくれ」
「……………は」
「よし、椎名、行け」
浩平が繭の尻を軽くはたく。
「…みゅ」
すると、その勢いに押されるようにして繭は留美の方に歩き出した。
「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっとっ!! ナニ考えてるのよっ!?」
「こいつの将来の事だ」
「あたしの将来はどう考えてるって言うの!?」
「献身的精神がないと、大きな人間にはなれないぞ」
「ち、小さかろうが大きかろうがそんな事はどうでもいいわよっ!! い、一生に一度の乙女の純潔を…だ、第一この子は女でしょっ!? 男にするってナニそれっ…!」
「まぁ、それは、なんだ、あれだ」
「あれって何よっ!! …よ、寄るなぁっ!!」
「みゅー…?」
繭は叫び声を上げた留美をぱちぱちとまばたきしながら見ただけだった。大開脚させられている留美の秘部に、妙に慣れた腰つきで股間のモノを押し当てる。
「や、やめ、やめなさいっ!! 鬼、人でなし、アクマっ! 変態っ!」
「成仏を祈る」
浩平が両手を合わせる。
「勝手に殺すなぁっ!! ………ひぎゃあああっ!!?」
ずぶ…
食べ物に手でも伸ばしているかのような罪悪感のない顔で、繭が腰を前に突き出す。留美の中に、固く熱いモノが侵入してくる。
ずぶ、ずぶ、ずぶっ
「はうっ…くっ、ひぃっ…!!」
体操のような動きで繭がかくかくと腰を振ると、留美は涙で目をいっぱいにしながら苦しみを訴えた。
「どうだ椎名? 七瀬の中は」
「…みゅっ♪」
「痛い、やめて、許して、あたしが悪かったっ、繭、やめてぇぇっ…!」
留美が苦痛を訴えている間にも、繭はどんどん要領をつかんできたようで腰の動きをさらに速くしてきた。繭の表情も、いつもの喜んでいる時とも怒っている時とも違う、じんわりとした嬉しさのようなものをにじませた物になってきている。
とても無邪気な顔だったが、それだけに腰の動かし方に容赦はなかった。留美の苦痛を全く考えず、ただ肉棒に摩擦が大きくなるような動かし方をする。留美の膣壁は、それだけ傷つけられる。
「みゅーっ…みゅうっ」
はぁ、はぁと呼吸を荒くしながらも繭は嬉しさを声で表現した。
「ううっ…痛いよぉっ…」
「耐えるんだ。七瀬ならできる」
「ふ、不条理…すぎっ…」
留美は処女を失ったという事をいまひとつ認識できていなかった。あまりに留美のイメージしていた物とは違いすぎると言う事もある。場も、時も、相手も。
「みゅ…ふみゅっ…!!」
「ぎゃあっ!」
そして繭がぎゅうっと目を閉じると、ひときわ強く、えぐるように腰を打ち込む。同時に繭の肉棒の先端から灼熱の液体がほとばしって、留美の中を満たしていった。
「はっ……!!」
「みゅーっ」
「ついに我慢も限界を迎えたか…」
「え、え、えっ…」
「みゅー」
痛かった。
留美は反射的に自分の股間に埋まっていたはずのモノの事を想起するが、少し冷静になってみると股間は全然痛くない。むしろ、痛いのは…
「どきなさいっ!!!」
「…うみゅーっ」
留美が怒号を上げて椅子から立ち上がると、繭がびっくりした顔になって髪から手を離す。
「感動した。今の椎名のぶら下がりに30秒も耐えるとは思わなかったぞ」
「そんなことで感動するなっ!! じゃなくて、止めさせなさいよっ、保護者っ!!」
「寝ている方が悪いと思うんだが」
「お、乙女の…」
「前聞いたぞ、それ」
「くうううううっ…あたし、外の空気に当たってくるわ」
「みゅー」
「ついてくるなぁっ!! この変態っ!!」
「変態?」
「う、うううううううううううっ…ほっといてよ」
留美はがっくりと肩を落としながら、とぼとぼと教室を出ていった。
留美は動揺を隠せない声で、問う。
その手足は、縄跳びのような物で重い金属製の棚やカゴに縛り付けられていた。完全に無防備な肢体が、裸電球のくすんだオレンジの中に浮かび上がる。
留美の体は、全く衣服を身につけていなかった。縄が、直接肌に食い込んでくる。身を隠しているのは長く下げた髪だけ、それも体の後ろ半分という何とも哀れな状態だった。
「わけがある」
「何なのよ…」
最初はパニックになってわめき散らしていた留美だったが、目の前にいる浩平が落ち着き払っているせいで上手く反応ができなくなってしまっていた。誰にも見せたことのない部分を晒している恥辱と、普段の浩平の馬鹿っぷりが変に混ざり合ってどうしたらいいのかわからないのだ。冗談ではあり得ないのに冗談であるように思えてしまう。現実逃避しているのだと薄々気づきつつも、そう思わずにはいられない。
「椎名」
「みゅー…」
「ふえっ!?」
聞き慣れた声に、留美は思わず素っ頓狂な声を上げていた。
「ど…どっ…どういうこと…?」
「見れば全てわかる」
「見れば…って…あっ?」
浩平の後ろから姿を見せたのは確かに繭だった。それは間違いない。留美がまた声を上げてしまったのは、繭が留美と同じように裸だったからだ。胸の部分もほとんど膨らんでいないような幼いボディラインが暗がりの中に見える。
「な、なんでこの子が裸なのよ」
「よく見ろ」
「見たわよ」
「本気か? これを見ろ」
浩平は、繭の体の一点を指で指し示す。
「………」
留美はその指し示された部分を食い入るように凝視した。
繭の股間の、本来なら筋が通っているべき部分にあったのは、白い色をした肉の棒。しかも、天井の方を向いて勃起した肉棒だった。繭の体の大きさに比例したサイズだったが、健康的なまでに固くなっているのは見ればすぐわかる。
「ど、どうして」
「俺に訊くな。俺が訊きたいくらいだ」
「そ、そりゃそうかもしれないけど」
「うー…」
浩平がいつまで経っても指さしたままなので、繭は少し恥ずかしそうにして浩平から離れる。
「単刀直入に言う。椎名はもう元の学校に戻るそうだ」
「え」
「長森から聞いた。うちの学校にいるのは今日までだ」
「ず…随分急な話ね…」
「俺も驚いた。そこでだ」
「うん」
「このまま椎名を元の学校に戻すのはあまりに不安だ」
「…そうね」
「そこで、椎名に自信を持たせてやりたい」
「なるほどね」
「だから、七瀬が椎名を男にしてやってくれ」
「……………は」
「よし、椎名、行け」
浩平が繭の尻を軽くはたく。
「…みゅ」
すると、その勢いに押されるようにして繭は留美の方に歩き出した。
「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっとっ!! ナニ考えてるのよっ!?」
「こいつの将来の事だ」
「あたしの将来はどう考えてるって言うの!?」
「献身的精神がないと、大きな人間にはなれないぞ」
「ち、小さかろうが大きかろうがそんな事はどうでもいいわよっ!! い、一生に一度の乙女の純潔を…だ、第一この子は女でしょっ!? 男にするってナニそれっ…!」
「まぁ、それは、なんだ、あれだ」
「あれって何よっ!! …よ、寄るなぁっ!!」
「みゅー…?」
繭は叫び声を上げた留美をぱちぱちとまばたきしながら見ただけだった。大開脚させられている留美の秘部に、妙に慣れた腰つきで股間のモノを押し当てる。
「や、やめ、やめなさいっ!! 鬼、人でなし、アクマっ! 変態っ!」
「成仏を祈る」
浩平が両手を合わせる。
「勝手に殺すなぁっ!! ………ひぎゃあああっ!!?」
ずぶ…
食べ物に手でも伸ばしているかのような罪悪感のない顔で、繭が腰を前に突き出す。留美の中に、固く熱いモノが侵入してくる。
ずぶ、ずぶ、ずぶっ
「はうっ…くっ、ひぃっ…!!」
体操のような動きで繭がかくかくと腰を振ると、留美は涙で目をいっぱいにしながら苦しみを訴えた。
「どうだ椎名? 七瀬の中は」
「…みゅっ♪」
「痛い、やめて、許して、あたしが悪かったっ、繭、やめてぇぇっ…!」
留美が苦痛を訴えている間にも、繭はどんどん要領をつかんできたようで腰の動きをさらに速くしてきた。繭の表情も、いつもの喜んでいる時とも怒っている時とも違う、じんわりとした嬉しさのようなものをにじませた物になってきている。
とても無邪気な顔だったが、それだけに腰の動かし方に容赦はなかった。留美の苦痛を全く考えず、ただ肉棒に摩擦が大きくなるような動かし方をする。留美の膣壁は、それだけ傷つけられる。
「みゅーっ…みゅうっ」
はぁ、はぁと呼吸を荒くしながらも繭は嬉しさを声で表現した。
「ううっ…痛いよぉっ…」
「耐えるんだ。七瀬ならできる」
「ふ、不条理…すぎっ…」
留美は処女を失ったという事をいまひとつ認識できていなかった。あまりに留美のイメージしていた物とは違いすぎると言う事もある。場も、時も、相手も。
「みゅ…ふみゅっ…!!」
「ぎゃあっ!」
そして繭がぎゅうっと目を閉じると、ひときわ強く、えぐるように腰を打ち込む。同時に繭の肉棒の先端から灼熱の液体がほとばしって、留美の中を満たしていった。
「はっ……!!」
「みゅーっ」
「ついに我慢も限界を迎えたか…」
「え、え、えっ…」
「みゅー」
痛かった。
留美は反射的に自分の股間に埋まっていたはずのモノの事を想起するが、少し冷静になってみると股間は全然痛くない。むしろ、痛いのは…
「どきなさいっ!!!」
「…うみゅーっ」
留美が怒号を上げて椅子から立ち上がると、繭がびっくりした顔になって髪から手を離す。
「感動した。今の椎名のぶら下がりに30秒も耐えるとは思わなかったぞ」
「そんなことで感動するなっ!! じゃなくて、止めさせなさいよっ、保護者っ!!」
「寝ている方が悪いと思うんだが」
「お、乙女の…」
「前聞いたぞ、それ」
「くうううううっ…あたし、外の空気に当たってくるわ」
「みゅー」
「ついてくるなぁっ!! この変態っ!!」
「変態?」
「う、うううううううううううっ…ほっといてよ」
留美はがっくりと肩を落としながら、とぼとぼと教室を出ていった。
「ちょっとっ…これ、どういうことよっ…」
…パチ。
留美が叫ぶと同時に、裸電球の明かりが点けられる。どうやら体育倉庫のようだった。バレーボール、バスケットボール、竹刀、防具、壁に立てかけられている畳、並んでいる面と、和紙に書かれた筆書きの剣道部員の名前。一番右に「主将 七瀬留美」の名前も書かれている。
明かりの中に浮かび上がってきたのは、四人ほどの制服姿だった。どれも見覚えがある。クラスメイトの女子達だ。
「あ、あなた達…なんでこんなっ…」
「わからないの?」
その内の一人が、一歩前に出てくる。やや外巻きにウェーブのかかった肩までの髪、いかにもひねくれていると言わんばかりの目…留美の椅子に嫌がらせをしていた張本人だ。
「くっ…ほどきなさいよ、これ…」
留美はじたばたと手足を動かすが、両手足とも手ぬぐいをいくつも結んだようなものできつく縛られていた。その先はボールが入った鉄製のカゴやスチール棚の棒に結ばれていて、動きそうにない。
「用意して」
真希が腕を組みながら言うと、横にいた一人が何かを自分の顔に近づけた。
「そ、それ…ど、どうする気なのよ」
彼女が持っているのはカメラだった。長く伸びたレンズが留美の身体を一直線に見つめている。
「今に、わかるわよ」
真希が言うと、残った二人がすっと留美の前に動いた。撮影の邪魔にはならない位置をきちんと計算しているようで、留美にはぎらぎら光るレンズが未だ突きつけられている。
「あなた達…」
留美は歯がみした。片方は、声をかけられているのに留美がしばらく気づかずにいた事がある女子。もう片方は、留美が机の横を通ったときに筆箱を落としてしまった女子だ。
「はじめて」
真希が口元をにやりと歪めて、言い放つ。
「な、何する気っ…ちょっ…やめてよっ!」
二人の少女は留美を左右から挟むように身を低くし、留美の制服に手を掛ける。留美は抵抗しようとしたが、手も脚も大きく広げられている状態ではどうしようもなかった。
お腹の辺りからまくられていく制服。留美の肌が、どんどん露わになっていった。
「ちょ…なにこれ!」
「その下の服?きちんと焼却炉の中に放り込んであげたわよ」
「ひっ…ひどいっ…!」
留美は悲しみと怒りで全身がわなわなと震えてくるのを感じていた。自分の身が苛まれている事よりも、自分の物が無造作に燃やされたという事の方が、不条理さを強く感じさせる。下着やシャツは外に見えなくても、象徴的な意味はとてつもなく大きいのだ。
「こ、こんなことして…っ…あ…!」
…パシャ!
留美の胸がぷるっと出されると同時に、フラッシュが焚かれる。
「や、やめて…」
…パシャ!パシャ!
だが、カメラのシャッターは何度も何度も切られ、制服の下に露わにされた留美のバストをはっきりと映していった。留美はそれに対して、ぎゅっと目を閉じて顔をそむける事だけしかできない。それでも、映されているのが誰かという事はすぐにわかってしまうだろう。こんな制服を着ているのは、この高校では一人だけなのだ。髪型もいつも通りだし、顔も全て隠しきれるわけではない。
「次いきましょ」
フラッシュ音がやんだと思うと、すぐに真希の声がする。
「つ、つぎ…や、やめてぇっ!」
留美は叫ぶが、二人の少女は留美のスカートをためらいもせずにずり下ろしていった。ヘアに覆われた留美の性器が露出される。同年代の人間になど見せたことがない場所だ。一瞬見えた真希の視線は、軽蔑するようにそこをじろじろと見つめていた。
いたたまれずに、留美はまた目を閉じてしまう。
パシャ!パシャ!パシャ!
そうするやいなや、容赦のない撮影音が留美に襲いかかってきた。留美は肩を震わせて恥辱に耐えていたが、まぶたの裏に段々と涙がにじんでくる。
…くいっ。
「っ!」
そんな留美の事を構いもせず、少女の指が無遠慮に留美の秘裂をくつろげた。
パシャパシャっ!
今、どんな状態が晒されているのか。秘裂の中の媚肉が全て見えてしまっていることだけはわかったが、具体的に想像することは恐ろしくて出来なかった。
「きったない…おとなしそうにしてて、前のガッコで男漁ってたんじゃないの?」
「そ、そんなこと…ないわよっ…!」
留美は絞り出すように言った。
「いいのよ。すぐにわかるんだから」
「ど、どういう意味」
「ほら」
シャッター音が止まり、ひゅっ、と空気を切る音が聞こえる。
「え…」
留美は恐る恐るに目を開いた。自分の身体には目がいかないようにして、今真希が投げたとおぼしき物を探る。
「…ひっ」
「実際に入れてみれば、言ってることがホントかウソかわかるでしょ」
「や、やめてっ!やめてっ!」
留美の右にいる少女が、手にピンク色の無機質な棒を持っていた。細いマジックのような太さで、中指くらいの長さがある。材質はよくわからなかったが、のっぺりとしたゴムのような印象だった。
「い、いやあああ…」
留美は半裸の制服姿を揺らしながら、必死で拘束を解こうと試みる。だが、やはり拘束は全く取れる様子がない。
「やって」
「お、お願い、許して…」
「謝るなら、もっと早くすべきだったのよ…もう遅いわね」
真希が残酷な笑みを浮かべた。
そのやりとりの間にも、ピンク色の棒は留美の秘裂の間近にまで近づけられている。
「…う…」
留美の顔が蒼白になる。
…ずぶっ。
「あぐぅっ!」
次の瞬間、棒は一気に根元まで留美の中に突き刺さった。
「い、いた、いたっ……あ…あっ…あれ…?」
「ふん…やっぱり男好きだったみたいね」
「ち、違うっ…こんなのっ…こんなのっ…」
「どこが違うの?」
留美は全身に疑問と焦燥が駆け巡るのを感じていた。絶対に自分は処女だ。でも、全然痛くない。中に入ってきている気すらしない。
パシャ!パシャ!
「いいざまね」
「ち、違う…」
はだけられた制服の間から生えたようなピンク色の棒。自分の胸と性器。
「違うーーーーーーーーーっ!!」
ばっ!
「うぉっ…」
「あ…あれ?」
留美はきょろきょろと周囲を見回す。
「…突然動くなよ。今からマジックで髭を書こうとしていたところだ」
「………するなっ!!」
しばらくの間を置いてから、留美は叫んだ。
「いいじゃないか、うちの担任とお揃いだぞ」
「そんなお揃いになりたくないわよっ…」
「髭はいいやつだぞ」
「知らないわよっ…」
留美は自分こめかみの辺りをぐりぐりと押さえつけながら言う。
「大イビキかいて寝ていた割に寝起きのいい奴だな」
「かいてないっ!自習時間にプリントを素早く終わらせて愛らしい寝顔を周囲に示す…乙女にしか出来ない芸よ」
「…俺でも、その論理はかなり無理があると思うぞ」
「うるさいわよっ!」
「第一、あのプリント俺でも10分で終わったぞ」
「う、うるさいのよっ…学食行ってくるわ」
「よし、俺も付き合おう」
「いらないっ!一人になりたいの」
「つれない奴だな」
「つれるもつれないもないわよっ!」
「…ねぇ、浩平がまた何かしたの?」
「え…」
いつの間にか、瑞佳が二人の近くに来ていた。既にほとんど人のいなくなった教室で、わざわざ残って自習を続けていたのだから律儀なものだ。
「いや、七瀬が居眠りの時に垂らしたよだれでプリントをダメにしたからって、俺のをパクろうとしていたんだ」
「するかっ!!」
「浩平、七瀬さんに嫌われるようにするのやめるんじゃなかったの…?」
「も、もういいわ…頭がくらくらしてきた」
七瀬はふらつく足取りで教室を出ていく。後ろから浩平がまた茶々を入れようとしていたが、瑞佳にたしなめられているようだった。
「…あ゛」
廊下に出た瞬間、一番見たくない後ろ姿を発見してしまう。
「………」
留美は遠回りになる逆方向の階段に向かって、そそくさと歩き始めていた。
(100本記念が夢オチでいいんかいな)
…パチ。
留美が叫ぶと同時に、裸電球の明かりが点けられる。どうやら体育倉庫のようだった。バレーボール、バスケットボール、竹刀、防具、壁に立てかけられている畳、並んでいる面と、和紙に書かれた筆書きの剣道部員の名前。一番右に「主将 七瀬留美」の名前も書かれている。
明かりの中に浮かび上がってきたのは、四人ほどの制服姿だった。どれも見覚えがある。クラスメイトの女子達だ。
「あ、あなた達…なんでこんなっ…」
「わからないの?」
その内の一人が、一歩前に出てくる。やや外巻きにウェーブのかかった肩までの髪、いかにもひねくれていると言わんばかりの目…留美の椅子に嫌がらせをしていた張本人だ。
「くっ…ほどきなさいよ、これ…」
留美はじたばたと手足を動かすが、両手足とも手ぬぐいをいくつも結んだようなものできつく縛られていた。その先はボールが入った鉄製のカゴやスチール棚の棒に結ばれていて、動きそうにない。
「用意して」
真希が腕を組みながら言うと、横にいた一人が何かを自分の顔に近づけた。
「そ、それ…ど、どうする気なのよ」
彼女が持っているのはカメラだった。長く伸びたレンズが留美の身体を一直線に見つめている。
「今に、わかるわよ」
真希が言うと、残った二人がすっと留美の前に動いた。撮影の邪魔にはならない位置をきちんと計算しているようで、留美にはぎらぎら光るレンズが未だ突きつけられている。
「あなた達…」
留美は歯がみした。片方は、声をかけられているのに留美がしばらく気づかずにいた事がある女子。もう片方は、留美が机の横を通ったときに筆箱を落としてしまった女子だ。
「はじめて」
真希が口元をにやりと歪めて、言い放つ。
「な、何する気っ…ちょっ…やめてよっ!」
二人の少女は留美を左右から挟むように身を低くし、留美の制服に手を掛ける。留美は抵抗しようとしたが、手も脚も大きく広げられている状態ではどうしようもなかった。
お腹の辺りからまくられていく制服。留美の肌が、どんどん露わになっていった。
「ちょ…なにこれ!」
「その下の服?きちんと焼却炉の中に放り込んであげたわよ」
「ひっ…ひどいっ…!」
留美は悲しみと怒りで全身がわなわなと震えてくるのを感じていた。自分の身が苛まれている事よりも、自分の物が無造作に燃やされたという事の方が、不条理さを強く感じさせる。下着やシャツは外に見えなくても、象徴的な意味はとてつもなく大きいのだ。
「こ、こんなことして…っ…あ…!」
…パシャ!
留美の胸がぷるっと出されると同時に、フラッシュが焚かれる。
「や、やめて…」
…パシャ!パシャ!
だが、カメラのシャッターは何度も何度も切られ、制服の下に露わにされた留美のバストをはっきりと映していった。留美はそれに対して、ぎゅっと目を閉じて顔をそむける事だけしかできない。それでも、映されているのが誰かという事はすぐにわかってしまうだろう。こんな制服を着ているのは、この高校では一人だけなのだ。髪型もいつも通りだし、顔も全て隠しきれるわけではない。
「次いきましょ」
フラッシュ音がやんだと思うと、すぐに真希の声がする。
「つ、つぎ…や、やめてぇっ!」
留美は叫ぶが、二人の少女は留美のスカートをためらいもせずにずり下ろしていった。ヘアに覆われた留美の性器が露出される。同年代の人間になど見せたことがない場所だ。一瞬見えた真希の視線は、軽蔑するようにそこをじろじろと見つめていた。
いたたまれずに、留美はまた目を閉じてしまう。
パシャ!パシャ!パシャ!
そうするやいなや、容赦のない撮影音が留美に襲いかかってきた。留美は肩を震わせて恥辱に耐えていたが、まぶたの裏に段々と涙がにじんでくる。
…くいっ。
「っ!」
そんな留美の事を構いもせず、少女の指が無遠慮に留美の秘裂をくつろげた。
パシャパシャっ!
今、どんな状態が晒されているのか。秘裂の中の媚肉が全て見えてしまっていることだけはわかったが、具体的に想像することは恐ろしくて出来なかった。
「きったない…おとなしそうにしてて、前のガッコで男漁ってたんじゃないの?」
「そ、そんなこと…ないわよっ…!」
留美は絞り出すように言った。
「いいのよ。すぐにわかるんだから」
「ど、どういう意味」
「ほら」
シャッター音が止まり、ひゅっ、と空気を切る音が聞こえる。
「え…」
留美は恐る恐るに目を開いた。自分の身体には目がいかないようにして、今真希が投げたとおぼしき物を探る。
「…ひっ」
「実際に入れてみれば、言ってることがホントかウソかわかるでしょ」
「や、やめてっ!やめてっ!」
留美の右にいる少女が、手にピンク色の無機質な棒を持っていた。細いマジックのような太さで、中指くらいの長さがある。材質はよくわからなかったが、のっぺりとしたゴムのような印象だった。
「い、いやあああ…」
留美は半裸の制服姿を揺らしながら、必死で拘束を解こうと試みる。だが、やはり拘束は全く取れる様子がない。
「やって」
「お、お願い、許して…」
「謝るなら、もっと早くすべきだったのよ…もう遅いわね」
真希が残酷な笑みを浮かべた。
そのやりとりの間にも、ピンク色の棒は留美の秘裂の間近にまで近づけられている。
「…う…」
留美の顔が蒼白になる。
…ずぶっ。
「あぐぅっ!」
次の瞬間、棒は一気に根元まで留美の中に突き刺さった。
「い、いた、いたっ……あ…あっ…あれ…?」
「ふん…やっぱり男好きだったみたいね」
「ち、違うっ…こんなのっ…こんなのっ…」
「どこが違うの?」
留美は全身に疑問と焦燥が駆け巡るのを感じていた。絶対に自分は処女だ。でも、全然痛くない。中に入ってきている気すらしない。
パシャ!パシャ!
「いいざまね」
「ち、違う…」
はだけられた制服の間から生えたようなピンク色の棒。自分の胸と性器。
「違うーーーーーーーーーっ!!」
ばっ!
「うぉっ…」
「あ…あれ?」
留美はきょろきょろと周囲を見回す。
「…突然動くなよ。今からマジックで髭を書こうとしていたところだ」
「………するなっ!!」
しばらくの間を置いてから、留美は叫んだ。
「いいじゃないか、うちの担任とお揃いだぞ」
「そんなお揃いになりたくないわよっ…」
「髭はいいやつだぞ」
「知らないわよっ…」
留美は自分こめかみの辺りをぐりぐりと押さえつけながら言う。
「大イビキかいて寝ていた割に寝起きのいい奴だな」
「かいてないっ!自習時間にプリントを素早く終わらせて愛らしい寝顔を周囲に示す…乙女にしか出来ない芸よ」
「…俺でも、その論理はかなり無理があると思うぞ」
「うるさいわよっ!」
「第一、あのプリント俺でも10分で終わったぞ」
「う、うるさいのよっ…学食行ってくるわ」
「よし、俺も付き合おう」
「いらないっ!一人になりたいの」
「つれない奴だな」
「つれるもつれないもないわよっ!」
「…ねぇ、浩平がまた何かしたの?」
「え…」
いつの間にか、瑞佳が二人の近くに来ていた。既にほとんど人のいなくなった教室で、わざわざ残って自習を続けていたのだから律儀なものだ。
「いや、七瀬が居眠りの時に垂らしたよだれでプリントをダメにしたからって、俺のをパクろうとしていたんだ」
「するかっ!!」
「浩平、七瀬さんに嫌われるようにするのやめるんじゃなかったの…?」
「も、もういいわ…頭がくらくらしてきた」
七瀬はふらつく足取りで教室を出ていく。後ろから浩平がまた茶々を入れようとしていたが、瑞佳にたしなめられているようだった。
「…あ゛」
廊下に出た瞬間、一番見たくない後ろ姿を発見してしまう。
「………」
留美は遠回りになる逆方向の階段に向かって、そそくさと歩き始めていた。
(100本記念が夢オチでいいんかいな)
「な、なんなのよっ、これって」
「見たまんま」
「アンタ…いい加減にしなさいよっ」
志保はがしがしとベッドを揺らしながら抗議するが、両手を縛めている黒いゴムのバンドは取れそうになかった。
「大体、人がぼーっとしているスキをついて勝手にこんな事するなんて…」
「そりゃ、志保が感じまくるのが悪いんだろ」
「うっ…うっさいわねぇ、ムードに浸りたい時は浸りたいのよっ」
「ほほー」
浩之は志保に近づいていく。
「ちょっと…これどうする気よ」
「そのまんま」
「はぁっ!?ほんとにいい加減にしないと怒るわよ?」
「しらねーよっ…」
「ちょ、ちょっ…ヒロっ」
ばたっ。
浩之が飛びかかるように志保の上に覆いかぶさると、バランスの取れない志保はそのままベッドに倒れ込む。
「いった〜い…」
がっ。
浩之は志保の腰をつかんで、自分の肉棒を志保の脚の間から目的の場所に定めていく。
「あ、あのねぇっ、今本気で手をひねりかけたのよっ」
「怪我しなくてよかったな」
「あたしを何だと思ってるのよぉ」
「志保」
「バカーっ…」
そうこうしている間にも、浩之の肉棒は志保の秘裂に到達し、そこから入り口の部分を探り出していた。
「濡れまくりじゃんか」
「…さっきヒロがいじったんでしょ」
「で、お前は濡れたと」
「わざわざ当たり前の事言わないでよっ…ああ〜っ!」
ずぷ、ずぷ。
「人の話も聞かないでっ…」
じゅぷ…
志保が言い終わる頃には、浩之は一番奥深くまで突き刺していた。
「バカヒロっ」
「口答えする割に、普通に入ったよな」
「それとこれはかんけーないでしょぉっ!?それより、あんま動かないでよね…手が痛くなるから」
「はいよ」
じゅぷ、じゅぷ…
慣れた動きのストロークが始まる。志保はぶすっとした顔をしつつも、それに合わせて腰を揺らし始めた。
「動いてるな」
「アンタもこっちの方がいいんでしょ…文句言われる筋合いはないわよ」
「だって一番の目的は自分が気持ちよくなりたいからだろ?」
浩之は片手を志保の身体から離して、志保の敏感な部分をまさぐり始める。
「何よぉ…」
「志保もこっちの方がいいんだろ?」
「さっき十分いじくられたからいいわよ…」
「でもこっちの方がいいんだよな」
そう言って、肉棒を中に入れたまま撫で続けた。
しばらくの間はポーカーフェイスだった志保も、数分すると頬を赤らめて、眉をしかめた辛そうな表情になってくる。
「ほら」
「ア、アンタが、しつっこすぎんのっ…」
「やっぱここが一番か?」
「言う義務ないっ」
「そうだな。見りゃわかるもんな」
そう言って浩之は結合部分をしげしげと見つめた。確かに、合わさった部分の隙間からはじゅくじゅくと透明な液体があふれて止まらなくなっている。
くりゅくりゅくりゅ…!
「い、いやぁ…」
浩之が急にピッチを上げて、思い切りこすり立て始めると志保は弱々しい声を上げる。
「志保、どうかしたか?」
「自分の胸に聞きなさいよぉっ…」
その台詞を終えると、志保はぐいんと大きく背を反らした。そして、力つきたようにばたっとベッドに落ちる。
「い…痛いぃ…」
「イッたな」
「思いっきり手ぶっつけたわよ…」
志保は小刻みに身体を震わせながら、涙目で訴える。
じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷ…
「あくぅぅっ…ヒロぉ…」
だが何も答えずに浩之が大きくストロークを再開すると、志保はあえぎの声を上げるしかなかった。
「ねぇ」
「なんだよ」
「アンタ、あたしとエッチすんの、当たり前のことみたいに思ってきてない?」
「…どーいう意味だ」
「アソビよ?ア・ソ・ビ!彼氏じゃないって、何回も言ったわよね?」
「んなこたわかってる」
「じゃあ。なんで月に2回もやったり、SMまがいの事したりすんのよ…」
志保は憂鬱そうな目で浩之をにらむ。
「別に…回数とか関係ないんじゃねーか?いろんなもん使うのも、それこそアソビみたいなもんだし」
「………」
不愉快そうに志保は表情を歪めた。
「なんか…違うのよ、なんか」
「最初誘ったのはお前じゃねーか?」
「最初したからって最後まで責任とんなきゃいけないわけじゃないわよ」
「お前、俺が言うと二つ返事でOKするじゃねーか」
「それは…いろいろあんのよ」
「中途半端なヤツだな」
「…いいわよ、もう…あたし、帰る」
がちゃ。
志保は玄関のドアを開けて、振り返りもせずに夜の空気の中に出ていった。
…バタン。
やる気のない音を立てて、ドアは閉まる。
はぁ、と空に点々と瞬く星を見上げてみた。
もう、あかりとヒロの事なんか考えてると、かえってあかりの事傷つけるのかもしんないな…
…ヒロ…ほんっっとうにバカ…
がくん、と首を折って、正面に視線を戻す。
「…あ」
藤田家の向かいの家の前に、三毛猫が一匹座っていた。
「アンタ、平和そうね…」
志保が自嘲めいた表情を浮かべながら近寄っていくと、猫は家の庭の方に駆けていってしまう。
それを見送りながら、志保はさらに深いため息をついていた。
「見たまんま」
「アンタ…いい加減にしなさいよっ」
志保はがしがしとベッドを揺らしながら抗議するが、両手を縛めている黒いゴムのバンドは取れそうになかった。
「大体、人がぼーっとしているスキをついて勝手にこんな事するなんて…」
「そりゃ、志保が感じまくるのが悪いんだろ」
「うっ…うっさいわねぇ、ムードに浸りたい時は浸りたいのよっ」
「ほほー」
浩之は志保に近づいていく。
「ちょっと…これどうする気よ」
「そのまんま」
「はぁっ!?ほんとにいい加減にしないと怒るわよ?」
「しらねーよっ…」
「ちょ、ちょっ…ヒロっ」
ばたっ。
浩之が飛びかかるように志保の上に覆いかぶさると、バランスの取れない志保はそのままベッドに倒れ込む。
「いった〜い…」
がっ。
浩之は志保の腰をつかんで、自分の肉棒を志保の脚の間から目的の場所に定めていく。
「あ、あのねぇっ、今本気で手をひねりかけたのよっ」
「怪我しなくてよかったな」
「あたしを何だと思ってるのよぉ」
「志保」
「バカーっ…」
そうこうしている間にも、浩之の肉棒は志保の秘裂に到達し、そこから入り口の部分を探り出していた。
「濡れまくりじゃんか」
「…さっきヒロがいじったんでしょ」
「で、お前は濡れたと」
「わざわざ当たり前の事言わないでよっ…ああ〜っ!」
ずぷ、ずぷ。
「人の話も聞かないでっ…」
じゅぷ…
志保が言い終わる頃には、浩之は一番奥深くまで突き刺していた。
「バカヒロっ」
「口答えする割に、普通に入ったよな」
「それとこれはかんけーないでしょぉっ!?それより、あんま動かないでよね…手が痛くなるから」
「はいよ」
じゅぷ、じゅぷ…
慣れた動きのストロークが始まる。志保はぶすっとした顔をしつつも、それに合わせて腰を揺らし始めた。
「動いてるな」
「アンタもこっちの方がいいんでしょ…文句言われる筋合いはないわよ」
「だって一番の目的は自分が気持ちよくなりたいからだろ?」
浩之は片手を志保の身体から離して、志保の敏感な部分をまさぐり始める。
「何よぉ…」
「志保もこっちの方がいいんだろ?」
「さっき十分いじくられたからいいわよ…」
「でもこっちの方がいいんだよな」
そう言って、肉棒を中に入れたまま撫で続けた。
しばらくの間はポーカーフェイスだった志保も、数分すると頬を赤らめて、眉をしかめた辛そうな表情になってくる。
「ほら」
「ア、アンタが、しつっこすぎんのっ…」
「やっぱここが一番か?」
「言う義務ないっ」
「そうだな。見りゃわかるもんな」
そう言って浩之は結合部分をしげしげと見つめた。確かに、合わさった部分の隙間からはじゅくじゅくと透明な液体があふれて止まらなくなっている。
くりゅくりゅくりゅ…!
「い、いやぁ…」
浩之が急にピッチを上げて、思い切りこすり立て始めると志保は弱々しい声を上げる。
「志保、どうかしたか?」
「自分の胸に聞きなさいよぉっ…」
その台詞を終えると、志保はぐいんと大きく背を反らした。そして、力つきたようにばたっとベッドに落ちる。
「い…痛いぃ…」
「イッたな」
「思いっきり手ぶっつけたわよ…」
志保は小刻みに身体を震わせながら、涙目で訴える。
じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷ…
「あくぅぅっ…ヒロぉ…」
だが何も答えずに浩之が大きくストロークを再開すると、志保はあえぎの声を上げるしかなかった。
「ねぇ」
「なんだよ」
「アンタ、あたしとエッチすんの、当たり前のことみたいに思ってきてない?」
「…どーいう意味だ」
「アソビよ?ア・ソ・ビ!彼氏じゃないって、何回も言ったわよね?」
「んなこたわかってる」
「じゃあ。なんで月に2回もやったり、SMまがいの事したりすんのよ…」
志保は憂鬱そうな目で浩之をにらむ。
「別に…回数とか関係ないんじゃねーか?いろんなもん使うのも、それこそアソビみたいなもんだし」
「………」
不愉快そうに志保は表情を歪めた。
「なんか…違うのよ、なんか」
「最初誘ったのはお前じゃねーか?」
「最初したからって最後まで責任とんなきゃいけないわけじゃないわよ」
「お前、俺が言うと二つ返事でOKするじゃねーか」
「それは…いろいろあんのよ」
「中途半端なヤツだな」
「…いいわよ、もう…あたし、帰る」
がちゃ。
志保は玄関のドアを開けて、振り返りもせずに夜の空気の中に出ていった。
…バタン。
やる気のない音を立てて、ドアは閉まる。
はぁ、と空に点々と瞬く星を見上げてみた。
もう、あかりとヒロの事なんか考えてると、かえってあかりの事傷つけるのかもしんないな…
…ヒロ…ほんっっとうにバカ…
がくん、と首を折って、正面に視線を戻す。
「…あ」
藤田家の向かいの家の前に、三毛猫が一匹座っていた。
「アンタ、平和そうね…」
志保が自嘲めいた表情を浮かべながら近寄っていくと、猫は家の庭の方に駆けていってしまう。
それを見送りながら、志保はさらに深いため息をついていた。
「い…いやだいやだぁっ!ほどいてっ!これ、ほどいて!」
あゆは必死になって拘束を解こうとする。しかし、ぎりぎりで足が石畳の床につくような状況で、力を入れられるわけもない。バランスを崩して、ますますどうしようもなくなるだけである。
「やだよっ、これ、なんなのっ、ねぇ、誰か答えてよっ!ボクを助けて…」
あゆの太股の辺りには、深緑の色をした粘液質の物体がべったりとくっついていた。しかも、それが蠢きながら少しずつ這い上がってきている。まるで意志を持った生物であるかのように。
「ひ、ひーっ、誰かっ、誰かっ!」
どれだけもがいても駄目だと知ったのか、あゆは暴れる動きを止める。引きつった顔で、ぶるぶると震えながら助けを請い始めた。しかし、薄暗くて広さすらもわからない部屋には、誰か助けが来る様子などまるでない。そもそも、あゆを拘束した人間とこの物体を差し向けた人間は同じなのだろうから、助けを請うなどという考えがナンセンスなのだろうが。
「うぐぅ…いや、やだ…」
ついに物体はあゆの脚の付け根のところまでやってくる。それが性器に触れた瞬間、あゆは生理的な嫌悪感を覚えた。しかし、あゆはその物質がもっと上まで来るのだろうと思っており、
ぐぢゅっ…
「……!?い…!?な、なにっ!?」
その物体があゆの秘裂の中に侵入してきたときは、大きな戸惑いと驚きの声を上げた。嫌悪感よりもそういった感情が先に立ったのだ。
「え……あ……」
しかし、それ以上に別の感覚があゆの中に生まれ始める。それはあゆにとって完全に未知の感覚だった。だが、物体が秘裂の中に吸い込まれていった後には…その物体は、決して小さなものではなかったのだが…あゆの身体の中には、これまで全く知らなかった感覚が満ちていた。
「ふ…ふぁっ…」
あゆが完全に惚けた、理性を失った声と表情になる。そして、腰をしきりによじらせ始めた。
「んあ…い、いいっ…ボ、ボク、もう…だめ」
粘液は、もはや影も形も見えない。そして、あゆの秘裂の中で蠢いているといった様子もない。にも拘わらず、あゆはそこを何かに刺激されているような反応を返していた。
実際に秘裂を広げてみたなら、まだ幼いクリトリスがピンと尖っているのは誰の目にも明らかだったろう。
「んんっ…はぁ…」
ついには、未だ汚されたことのない部分から、透明な液体がしたたり落ちるようになる。それはぽたぽたと石畳の上に落ちて、みるみる間に水たまりと化していった。
誰も、何もしていないようであるのに、
「駄目ぇっ!ボク、イッちゃうぅぅっ!!」
びゅくんっ!
最後にあゆは絶叫し、激しく全身を痙攣させて果てた。
そもそも、あゆが絶頂を表す語彙を認知していたかどうかすら、怪しいのだが…
ぷちっ。
その瞬間、あゆを縛めていたロープが切れた。
ストン、と地面に降り立ったあゆの目には、爛々とした不気味な光が宿っている。その蠱惑的で欲望に満ちた瞳は、どう見てもあゆのものではなかった。
「うふふ…50年間我慢していたんだから…ボク、この身体気に入っちゃったし、好きなだけ楽しんでやろうっと…」
あゆは必死になって拘束を解こうとする。しかし、ぎりぎりで足が石畳の床につくような状況で、力を入れられるわけもない。バランスを崩して、ますますどうしようもなくなるだけである。
「やだよっ、これ、なんなのっ、ねぇ、誰か答えてよっ!ボクを助けて…」
あゆの太股の辺りには、深緑の色をした粘液質の物体がべったりとくっついていた。しかも、それが蠢きながら少しずつ這い上がってきている。まるで意志を持った生物であるかのように。
「ひ、ひーっ、誰かっ、誰かっ!」
どれだけもがいても駄目だと知ったのか、あゆは暴れる動きを止める。引きつった顔で、ぶるぶると震えながら助けを請い始めた。しかし、薄暗くて広さすらもわからない部屋には、誰か助けが来る様子などまるでない。そもそも、あゆを拘束した人間とこの物体を差し向けた人間は同じなのだろうから、助けを請うなどという考えがナンセンスなのだろうが。
「うぐぅ…いや、やだ…」
ついに物体はあゆの脚の付け根のところまでやってくる。それが性器に触れた瞬間、あゆは生理的な嫌悪感を覚えた。しかし、あゆはその物質がもっと上まで来るのだろうと思っており、
ぐぢゅっ…
「……!?い…!?な、なにっ!?」
その物体があゆの秘裂の中に侵入してきたときは、大きな戸惑いと驚きの声を上げた。嫌悪感よりもそういった感情が先に立ったのだ。
「え……あ……」
しかし、それ以上に別の感覚があゆの中に生まれ始める。それはあゆにとって完全に未知の感覚だった。だが、物体が秘裂の中に吸い込まれていった後には…その物体は、決して小さなものではなかったのだが…あゆの身体の中には、これまで全く知らなかった感覚が満ちていた。
「ふ…ふぁっ…」
あゆが完全に惚けた、理性を失った声と表情になる。そして、腰をしきりによじらせ始めた。
「んあ…い、いいっ…ボ、ボク、もう…だめ」
粘液は、もはや影も形も見えない。そして、あゆの秘裂の中で蠢いているといった様子もない。にも拘わらず、あゆはそこを何かに刺激されているような反応を返していた。
実際に秘裂を広げてみたなら、まだ幼いクリトリスがピンと尖っているのは誰の目にも明らかだったろう。
「んんっ…はぁ…」
ついには、未だ汚されたことのない部分から、透明な液体がしたたり落ちるようになる。それはぽたぽたと石畳の上に落ちて、みるみる間に水たまりと化していった。
誰も、何もしていないようであるのに、
「駄目ぇっ!ボク、イッちゃうぅぅっ!!」
びゅくんっ!
最後にあゆは絶叫し、激しく全身を痙攣させて果てた。
そもそも、あゆが絶頂を表す語彙を認知していたかどうかすら、怪しいのだが…
ぷちっ。
その瞬間、あゆを縛めていたロープが切れた。
ストン、と地面に降り立ったあゆの目には、爛々とした不気味な光が宿っている。その蠱惑的で欲望に満ちた瞳は、どう見てもあゆのものではなかった。
「うふふ…50年間我慢していたんだから…ボク、この身体気に入っちゃったし、好きなだけ楽しんでやろうっと…」
「い…いやだ」
「まあ、ちょっと待てって」
「ゆ、祐一」
舞が見えない視界の中で必死に顔を動かす。タオルで作られた簡単な目隠しだったが、手も足も自由にならない状況でははずせそうになかった。
包帯で手当たり次第に縛ったという感じの拘束だったが、一応拘束として機能している。舞が身体を動かせるのは、包帯の小さな弾力の範囲だけだった。
「なんで、こんな事を」
「今にわかる」
真下から聞こえてくる祐一の声が、舞の耳に入ってくる。
ふぅっ、と祐一が息を吹きかけた。そこだけには包帯が縛られておらず、剥き出しにされている。
「あ…ああっ、祐一!」
祐一はそこに息を吹きかけ続ける。柔らかく包み込むような弱い息から、吹き付けるような強い息まで。それは直接的な刺激には程遠いものだったが、そうしている内に舞はぴくぴくと身体を震わせ始める。
「どうだ…舞」
「か、身体が変になってくる」
「こういうのも面白いだろ?」
「や、やめて…身体が…おかしくなる」
「やめない」
祐一はなおも執拗に息を吹きかけ続けた。もっと口を近づけて、包帯の上から太股をさすったり内股から指を這い上がらせたりする動きも加える。ただし、核心の部分には直接的な刺激を全く加えない。
「だ…だめ、祐一」
「舞、どうして欲しい?」
「もっと…もっと」
「もっと、どうするんだ」
祐一はぎりぎりの所まで指を近づけ、ステップを踏むような動かし方をする。
「ひっ…い、言えない」
「じゃあこのまんまだな」
「や…祐一、して欲しい」
「じゃあ言ってみろ」
「い、いえ…」
「言えるよな?」
「………」
舞は言葉を閉ざした。だが視界と身体の拘束は、逆に理性の拘束をゆるめ、解きほぐしていく。
「さ、舞」
「わ、私の」
「舞の?」
「私の…オ○○コを触って欲しいっ…」
「へぇ、舞でもそういう言葉知ってたんだな」
「そ、そんなこと」
舞が顔を真っ赤にする。
「なんか、意外だな」
「そ、それより…祐一、早く…」
「ああ、悪い。約束だもんな」
祐一の指が、舞の肌を離れる。
「…祐一?」
ぴちゅっ。
「あっ!」
舞が驚いた声を上げた。そこに触れたのは指ではなく、もっとなま暖かく柔らかな物体だった。
「き、きたな…ひっ!」
すぐに、それは秘裂の間を割り込んで中の粘膜をなぶり始める。未知の感覚は背中を這い上がる不安感と性感になっていった。指よりも、何倍もいやらしくて気持ちいいのだ。舞は自分が性欲に自制の利く方だと思っていたが、身体全体に快感の固まりが広がっていくような感覚を感じていると、その自信がどんどん瓦解していく。
祐一にヴァギナを突かれている快感は、深い結合感から来る安堵感や祐一を気持ちよくしているという自尊心なども混ざった感覚だが、これはただ純粋に気持ちいい性行為だった。これをクンニリングスと呼ぶ事を、舞はずっと後で知ることになる。
「ゆ…祐一っ!」
舞はありたけの力で脚を閉じようとし、祐一の頭を挟み込んだ。包帯のせいで全ての力を出す事が出来なかったが、そのもどかしさも妙に舞の身体を煽る。
「あ、そこは、そこは」
祐一の攻撃対象は、舞の小さな突起に移ろうとしていた。舞は困惑した声を上げるが、
「ひぅっ」
直接一舐めされた瞬間、高い声を上げて悶えてしまった。祐一は顔全体を押しつけるように深く舌を差し込み、その部分を動物のように荒いタッチで舐め立てていく。
「あ…あ、あっ!」
舞の身体から力が抜けていった。熱い吐息を吐き出しながら、宙を仰いで身体を祐一にさらけ出す。快楽に溺れただらしない表情を見せているのも、瞳を見られていないからという安心感があるからだ。
確かに、目が見えていない事で普段の姿と乖離した舞の乱れようも少しおとなしめに見えていたかもしれない。もし今タオルを取ってしまったなら、淫らに歪んだ舞の愉悦の表情が浮かび上がる事だろう。
「祐一っ」
ぷじゅっ…
愛の液が噴き出して、祐一のあごの辺りに飛びかかる。
「舞」
祐一は顔を引いて、その愛液を手で拭いながら舞の姿を見つめる。ひく…ひく、と舞の身体が痙攣していた。舞がこれほど早くイッてしまうなど、これまで経験したことがない。
「良かった、よな」
「ゆ…祐一」
舞は未だ身体を震わせながら、呆然とした言葉を返すばかりである。
祐一はふと思い立って、舞自身の愛液に濡れた指を舞の口の中に入れてみた。
「っぐ」
「舐める」
「……」
命令口調でも頼む口調でも無い、動詞を放っただけだが、舞は素直にそれに従った。唇をすぼめて、しゃぶるような動きで指についた愛液を舐め取っていく。
「舞…」
祐一の頭には、まだ舞にしてもらった事のない一つの行為が浮かんできていた。
「まあ、ちょっと待てって」
「ゆ、祐一」
舞が見えない視界の中で必死に顔を動かす。タオルで作られた簡単な目隠しだったが、手も足も自由にならない状況でははずせそうになかった。
包帯で手当たり次第に縛ったという感じの拘束だったが、一応拘束として機能している。舞が身体を動かせるのは、包帯の小さな弾力の範囲だけだった。
「なんで、こんな事を」
「今にわかる」
真下から聞こえてくる祐一の声が、舞の耳に入ってくる。
ふぅっ、と祐一が息を吹きかけた。そこだけには包帯が縛られておらず、剥き出しにされている。
「あ…ああっ、祐一!」
祐一はそこに息を吹きかけ続ける。柔らかく包み込むような弱い息から、吹き付けるような強い息まで。それは直接的な刺激には程遠いものだったが、そうしている内に舞はぴくぴくと身体を震わせ始める。
「どうだ…舞」
「か、身体が変になってくる」
「こういうのも面白いだろ?」
「や、やめて…身体が…おかしくなる」
「やめない」
祐一はなおも執拗に息を吹きかけ続けた。もっと口を近づけて、包帯の上から太股をさすったり内股から指を這い上がらせたりする動きも加える。ただし、核心の部分には直接的な刺激を全く加えない。
「だ…だめ、祐一」
「舞、どうして欲しい?」
「もっと…もっと」
「もっと、どうするんだ」
祐一はぎりぎりの所まで指を近づけ、ステップを踏むような動かし方をする。
「ひっ…い、言えない」
「じゃあこのまんまだな」
「や…祐一、して欲しい」
「じゃあ言ってみろ」
「い、いえ…」
「言えるよな?」
「………」
舞は言葉を閉ざした。だが視界と身体の拘束は、逆に理性の拘束をゆるめ、解きほぐしていく。
「さ、舞」
「わ、私の」
「舞の?」
「私の…オ○○コを触って欲しいっ…」
「へぇ、舞でもそういう言葉知ってたんだな」
「そ、そんなこと」
舞が顔を真っ赤にする。
「なんか、意外だな」
「そ、それより…祐一、早く…」
「ああ、悪い。約束だもんな」
祐一の指が、舞の肌を離れる。
「…祐一?」
ぴちゅっ。
「あっ!」
舞が驚いた声を上げた。そこに触れたのは指ではなく、もっとなま暖かく柔らかな物体だった。
「き、きたな…ひっ!」
すぐに、それは秘裂の間を割り込んで中の粘膜をなぶり始める。未知の感覚は背中を這い上がる不安感と性感になっていった。指よりも、何倍もいやらしくて気持ちいいのだ。舞は自分が性欲に自制の利く方だと思っていたが、身体全体に快感の固まりが広がっていくような感覚を感じていると、その自信がどんどん瓦解していく。
祐一にヴァギナを突かれている快感は、深い結合感から来る安堵感や祐一を気持ちよくしているという自尊心なども混ざった感覚だが、これはただ純粋に気持ちいい性行為だった。これをクンニリングスと呼ぶ事を、舞はずっと後で知ることになる。
「ゆ…祐一っ!」
舞はありたけの力で脚を閉じようとし、祐一の頭を挟み込んだ。包帯のせいで全ての力を出す事が出来なかったが、そのもどかしさも妙に舞の身体を煽る。
「あ、そこは、そこは」
祐一の攻撃対象は、舞の小さな突起に移ろうとしていた。舞は困惑した声を上げるが、
「ひぅっ」
直接一舐めされた瞬間、高い声を上げて悶えてしまった。祐一は顔全体を押しつけるように深く舌を差し込み、その部分を動物のように荒いタッチで舐め立てていく。
「あ…あ、あっ!」
舞の身体から力が抜けていった。熱い吐息を吐き出しながら、宙を仰いで身体を祐一にさらけ出す。快楽に溺れただらしない表情を見せているのも、瞳を見られていないからという安心感があるからだ。
確かに、目が見えていない事で普段の姿と乖離した舞の乱れようも少しおとなしめに見えていたかもしれない。もし今タオルを取ってしまったなら、淫らに歪んだ舞の愉悦の表情が浮かび上がる事だろう。
「祐一っ」
ぷじゅっ…
愛の液が噴き出して、祐一のあごの辺りに飛びかかる。
「舞」
祐一は顔を引いて、その愛液を手で拭いながら舞の姿を見つめる。ひく…ひく、と舞の身体が痙攣していた。舞がこれほど早くイッてしまうなど、これまで経験したことがない。
「良かった、よな」
「ゆ…祐一」
舞は未だ身体を震わせながら、呆然とした言葉を返すばかりである。
祐一はふと思い立って、舞自身の愛液に濡れた指を舞の口の中に入れてみた。
「っぐ」
「舐める」
「……」
命令口調でも頼む口調でも無い、動詞を放っただけだが、舞は素直にそれに従った。唇をすぼめて、しゃぶるような動きで指についた愛液を舐め取っていく。
「舞…」
祐一の頭には、まだ舞にしてもらった事のない一つの行為が浮かんできていた。
「い…嫌っ、やめて!」
両の目からぼろぼろと涙をこぼしながら香里が訴えかける。その両手両足は細身のロープで何重にも縛られ、固定されてしまっていた。ヒップの部分だけが、辛うじて地面に着地する事を許されている。
そんな状態では反発力など全く生かせるはずもなく、香里の逃げようという試みはロープをぎしぎしと軋ませるだけに止まっていた。M字に開脚された足の真ん中には、ぱっくりと無理矢理に露呈させられている紅の秘めた部分があった。
ヘアは、ない。それなりに発達した恥丘を覆っているべき叢が全くない。香里の足元に落ちている安全カミソリと、ところどころに飛び散った白い泡を見れば何が為されたのかは明らかだった。
香里に近づいていく、小さな影。
「ど…どうしてこんな事するの!?しおりっ…答えて!」
「………」
闇の中から現れたのは、普段とは別人のように冷たく鋭い目をした栞の姿だった。香里と同じように、身には何一つとして纏われていない。しかし、その事を全く気にしていないかのような透明で黒い瞳が、香里のことを静かに見据えた。
「ひ…」
実の妹の姿に怯える。
ついさっきまで泣き叫ぶ香里を無視して、カミソリを操っていた少女なのだ。見慣れてきた身内の姿という事よりも、何をされるかという恐怖心の方が強い。
栞の手には、白っぽく細長い棒があった。
逆の手にはボタン式のライター。
「………!?」
栞は白い棒の方をかざすと、ゆっくり香里の身体の上に近づけてくる。そして儀式的にライターのボタンをカチッ…と押すと、生まれた小さな火を棒に向けて移動させていった。
その瞬間、香里は白い棒が何を意味するのか把握する。
「ゆ!?ゆるしてぇっ!?」
香里の性器の直上に位置された白い棒を、火が舐めた…
……ぽたっ。
永劫にも思える一瞬の後、
「ひぃぃぃっ!……あ……?」
絶叫を上げた香里の声が、途中で止まる。
感じられるはずの激烈な熱さはなく、そこにあるのはべとついた感覚だけ。見ると、落ちてきた液体はすぐに固まる事はなく、秘裂の間をつぅっと滑り落ちている。
ぽた。ぽた。
栞が白い棒の近くで火を滑らせる度、その液体はぽたぽたと滑り落ちて香里の秘裂に垂れ落ちた。
「な…なんなの…?」
拍子抜けの感覚と、得体の知れない液体の恐怖が入り交じってくる。
そして、香里の秘裂が完全にべとべとになってしまうと、栞は体勢を低くしていった。ライターだけを床に置くと、香里の性器にゆっくり顔を近づけていく。
ぺろっ。
「んっ!?」
突然、香里の秘裂をなま暖かい感覚が襲う。
ぺろ…ちろっ。
栞は香里の股間に顔をうずめて、クンニリングスを始めていた…
「や…やぁっ!栞、そんなこと、やめて!」
香里は嫌悪感に身をよじらせる。同性ということ、近親ということ、二重のタブーの感覚が香里を襲う。
すぐに栞の舌は秘裂の内側までもぐり込んできた。栞の舌は身体に相応して小さく細いものだったが、そのためにヒダのあちこちまで的確に滑り込んで刺激してくる。丁寧に丁寧に舐められてくると、香里は段々別の感覚を感じざるを得なくなってくる。
「ん…ん…いやっ」
香里はふるふると頭を振って訴えた。しかし弱々しくなった声は、栞のさらなる大胆な動きを誘発しただけだった。
女として最も弱々しくいやらしい部分を、栞の舌がつんとつついてくる。
「あうっ」
じゅぷ、じゅぷとたっぷりと唾液を含ませた舌が動いて、突起を守っている包皮を強引に脱がせてしまった。後は、舌で転がされる度に激しい快感の波が腰の奥から襲ってくるだけである。栞の柔らかい舌が、何度も何度もそこを包み込んでこねくり回す。
愛しい人に触られた事も、自分で触った事もある部分だ。性の感覚と、太い太い伝達神経で直結されている部分。そこを自分の妹に舐められている。
屈折した快感すら芽生え始めた瞬間、ずんっ、と香里の腰に重苦しい感覚が生まれた。次の瞬間、それは痛みにも似た冷たさに変わる。
「ひっ…ひーっ!つ、つめたいっ!?」
香里の密壷には、栞の持っていた白い棒が突き刺さっている。栞が持っていたと思しき部分には、木のバーがついていた。どこにでもあるミルクアイスだったのだ。ただし、温度は普通のものと比較にならないほど冷やされていたに違いない。
「あ…あくっ、うーっ、だめ…」
香里はメチャクチャに身体を動かして抵抗したが、まるでダメだった。むしろそれは膣の自然な収縮を招き、ますます冷たい感覚が激烈に感じられるようになっただけだ。処女を奪われた時にも比せられる痛みだったが、それとは全く別種の痛みだった。
しかも、痛みに加えて、栞の執拗なクンニリングスは続いている。香里は気が狂ってしまいそうだった。
「ご、ごめんなさいーっ、しおりっ」
「………」
「なんでもします、なんでもしますから…許してくださいっ」
香里はくしゃくしゃになった顔で訴えかけた。言葉も、もはや妹に対して向けたものではない、懇願になっている。
栞は、赤くなった姉の性器からゆっくりとアイスのバーを引き抜いた。表面がどろどろに溶けた白い棒が出てくる。しかし、中心部分は未だに溶けていなかった。
「あ…あ…あはぁーっ…」
香里は放心したようになって、安堵の声を漏らす。
「お姉ちゃん」
「は…はひっ」
もはや呂律(ろれつ)が回っていない。
「自分が、いやらしい女だと認めてください。それから、イク時に自分でイクって言ってください」
「はい…わかりました」
ビクビクと、恐怖に打ち震えた目のままで答える。
そして栞がクンニリングスを再開した。
「うっ…ひ、いいっ、あ、そこっ、いい、感じるっ」
香里が涙をぽろぽろと流しながら、栞の舌の動きに反応して淫靡な声を漏らす。栞は依然として冷たい視線を維持したまま、黙々と舌を動かし続けた。
「あ、あ、そこ、そこですっ、もう、もう、だめですっ、いやらしいから、私、いやらしい身体だから、もうイッちゃいますっ」
栞が行為を再開して30秒も経たないうちに、香里は言う。それを聞いて、栞はクリトリスをはじくような強い動きを連続して加えていった。同時に指を香里のヴァギナに挿入し、膣壁をこりこりとくすぐった。
「あぁっ…イクっ…」
香里はびくんっ!と一度身体をわななかせると、ぐったりとしてしまう。
栞は軽蔑したような目でそれを見ながら、指を締め付けてくるヴァギナの中をぐりぐりと刺激し続けていた。
「祐一さんに、どれくらい会いましたか?すぐ我慢できなくなって、欲しくなっちゃうんでしょう?自分の指で我慢するってこと、できないんですか?」
そして尋問が始まった。
両の目からぼろぼろと涙をこぼしながら香里が訴えかける。その両手両足は細身のロープで何重にも縛られ、固定されてしまっていた。ヒップの部分だけが、辛うじて地面に着地する事を許されている。
そんな状態では反発力など全く生かせるはずもなく、香里の逃げようという試みはロープをぎしぎしと軋ませるだけに止まっていた。M字に開脚された足の真ん中には、ぱっくりと無理矢理に露呈させられている紅の秘めた部分があった。
ヘアは、ない。それなりに発達した恥丘を覆っているべき叢が全くない。香里の足元に落ちている安全カミソリと、ところどころに飛び散った白い泡を見れば何が為されたのかは明らかだった。
香里に近づいていく、小さな影。
「ど…どうしてこんな事するの!?しおりっ…答えて!」
「………」
闇の中から現れたのは、普段とは別人のように冷たく鋭い目をした栞の姿だった。香里と同じように、身には何一つとして纏われていない。しかし、その事を全く気にしていないかのような透明で黒い瞳が、香里のことを静かに見据えた。
「ひ…」
実の妹の姿に怯える。
ついさっきまで泣き叫ぶ香里を無視して、カミソリを操っていた少女なのだ。見慣れてきた身内の姿という事よりも、何をされるかという恐怖心の方が強い。
栞の手には、白っぽく細長い棒があった。
逆の手にはボタン式のライター。
「………!?」
栞は白い棒の方をかざすと、ゆっくり香里の身体の上に近づけてくる。そして儀式的にライターのボタンをカチッ…と押すと、生まれた小さな火を棒に向けて移動させていった。
その瞬間、香里は白い棒が何を意味するのか把握する。
「ゆ!?ゆるしてぇっ!?」
香里の性器の直上に位置された白い棒を、火が舐めた…
……ぽたっ。
永劫にも思える一瞬の後、
「ひぃぃぃっ!……あ……?」
絶叫を上げた香里の声が、途中で止まる。
感じられるはずの激烈な熱さはなく、そこにあるのはべとついた感覚だけ。見ると、落ちてきた液体はすぐに固まる事はなく、秘裂の間をつぅっと滑り落ちている。
ぽた。ぽた。
栞が白い棒の近くで火を滑らせる度、その液体はぽたぽたと滑り落ちて香里の秘裂に垂れ落ちた。
「な…なんなの…?」
拍子抜けの感覚と、得体の知れない液体の恐怖が入り交じってくる。
そして、香里の秘裂が完全にべとべとになってしまうと、栞は体勢を低くしていった。ライターだけを床に置くと、香里の性器にゆっくり顔を近づけていく。
ぺろっ。
「んっ!?」
突然、香里の秘裂をなま暖かい感覚が襲う。
ぺろ…ちろっ。
栞は香里の股間に顔をうずめて、クンニリングスを始めていた…
「や…やぁっ!栞、そんなこと、やめて!」
香里は嫌悪感に身をよじらせる。同性ということ、近親ということ、二重のタブーの感覚が香里を襲う。
すぐに栞の舌は秘裂の内側までもぐり込んできた。栞の舌は身体に相応して小さく細いものだったが、そのためにヒダのあちこちまで的確に滑り込んで刺激してくる。丁寧に丁寧に舐められてくると、香里は段々別の感覚を感じざるを得なくなってくる。
「ん…ん…いやっ」
香里はふるふると頭を振って訴えた。しかし弱々しくなった声は、栞のさらなる大胆な動きを誘発しただけだった。
女として最も弱々しくいやらしい部分を、栞の舌がつんとつついてくる。
「あうっ」
じゅぷ、じゅぷとたっぷりと唾液を含ませた舌が動いて、突起を守っている包皮を強引に脱がせてしまった。後は、舌で転がされる度に激しい快感の波が腰の奥から襲ってくるだけである。栞の柔らかい舌が、何度も何度もそこを包み込んでこねくり回す。
愛しい人に触られた事も、自分で触った事もある部分だ。性の感覚と、太い太い伝達神経で直結されている部分。そこを自分の妹に舐められている。
屈折した快感すら芽生え始めた瞬間、ずんっ、と香里の腰に重苦しい感覚が生まれた。次の瞬間、それは痛みにも似た冷たさに変わる。
「ひっ…ひーっ!つ、つめたいっ!?」
香里の密壷には、栞の持っていた白い棒が突き刺さっている。栞が持っていたと思しき部分には、木のバーがついていた。どこにでもあるミルクアイスだったのだ。ただし、温度は普通のものと比較にならないほど冷やされていたに違いない。
「あ…あくっ、うーっ、だめ…」
香里はメチャクチャに身体を動かして抵抗したが、まるでダメだった。むしろそれは膣の自然な収縮を招き、ますます冷たい感覚が激烈に感じられるようになっただけだ。処女を奪われた時にも比せられる痛みだったが、それとは全く別種の痛みだった。
しかも、痛みに加えて、栞の執拗なクンニリングスは続いている。香里は気が狂ってしまいそうだった。
「ご、ごめんなさいーっ、しおりっ」
「………」
「なんでもします、なんでもしますから…許してくださいっ」
香里はくしゃくしゃになった顔で訴えかけた。言葉も、もはや妹に対して向けたものではない、懇願になっている。
栞は、赤くなった姉の性器からゆっくりとアイスのバーを引き抜いた。表面がどろどろに溶けた白い棒が出てくる。しかし、中心部分は未だに溶けていなかった。
「あ…あ…あはぁーっ…」
香里は放心したようになって、安堵の声を漏らす。
「お姉ちゃん」
「は…はひっ」
もはや呂律(ろれつ)が回っていない。
「自分が、いやらしい女だと認めてください。それから、イク時に自分でイクって言ってください」
「はい…わかりました」
ビクビクと、恐怖に打ち震えた目のままで答える。
そして栞がクンニリングスを再開した。
「うっ…ひ、いいっ、あ、そこっ、いい、感じるっ」
香里が涙をぽろぽろと流しながら、栞の舌の動きに反応して淫靡な声を漏らす。栞は依然として冷たい視線を維持したまま、黙々と舌を動かし続けた。
「あ、あ、そこ、そこですっ、もう、もう、だめですっ、いやらしいから、私、いやらしい身体だから、もうイッちゃいますっ」
栞が行為を再開して30秒も経たないうちに、香里は言う。それを聞いて、栞はクリトリスをはじくような強い動きを連続して加えていった。同時に指を香里のヴァギナに挿入し、膣壁をこりこりとくすぐった。
「あぁっ…イクっ…」
香里はびくんっ!と一度身体をわななかせると、ぐったりとしてしまう。
栞は軽蔑したような目でそれを見ながら、指を締め付けてくるヴァギナの中をぐりぐりと刺激し続けていた。
「祐一さんに、どれくらい会いましたか?すぐ我慢できなくなって、欲しくなっちゃうんでしょう?自分の指で我慢するってこと、できないんですか?」
そして尋問が始まった。