「あ」
指の先に触れた温度に、みさきが小さな声を出す。
その手は、浩平によって支えられていた。そうして浩平の剥き出しになった器官へと導かれていた。
「離していいよ、浩平君」
「ああ…」
「大丈夫だよ…慎重にするからね」
みさきが言うと、浩平がゆっくり手をどけて、同時に脚を少し開く。それに合わせて、みさきはベッドに座った浩平の脚の間に入っていった。
つぅ…
かすかに触れていた人差し指と中指が、少しずつ浩平の器官への密着を強めていく。側面部分の形を少しずつ確かめていくようにして、みさきの指が移動していく。
「熱いね…」
そう言うと同時に、薬指と小指がぴたぴたとペニスにまとわりついた。その四本の指で出来た面が幾度かペニスを撫でたかと思うと、くるりと親指が動く。きっちりとみさきの手がペニスを包み込む。
「先輩…」
「浩平君、痛くない?」
「大丈夫」
浩平が言うと、みさきは逆の手の人差し指を自分の手が包んでいる器官に当てた。
手の平からはみ出してしまっている先端部分に、みさきの指がそっと触れる。端から端へ、尿道口の部分の上を通り過ぎるようにしての移動だった。
「……ごめんね」
「え?」
「今浩平君、痛かったでしょ」
「いや…別に」
浩平は言った。だがみさきの指は亀頭部分と幹の部分を分かつ段差に触れたかと思うと、すぐ引っ込む。
「ここも…なんだ」
「あ…」
みさきは浩平の微細な反応をすぐに読みとっているようだった。
「痛いところに行きそうになったら、ちゃんと言わないとだめだよ」
「…わかった」
みさきはそこから自分の手の平がつかんでいる部分を一気に越えて、根元近くの部分を探り始めた。指先がふにゃりとした感触の部分まで移動していくと、みさきの動きはさらに慎重な物になっていく。
「あ…これ」
「ん…?」
「ころころ、してる」
浩平の反応を見定めながらのゆるい動きだったが、みさきは指先で球形の物をつついていた。
「ふたつ、あるね」
「そりゃな…」
「面白いね」
「そうか?」
「うん」
みさきは屈託無く笑む。
「ふぅん…」
「あ、浩平君、待たせちゃってごめんね」
「いや、いいけど」
「もうそろそろ、いくよ」
みさきは言いながら、浩平の体により身を近く寄せた。
ぱっ、とみさきの唇が大きく開いて…浩平のペニスをしっかりとくわえこむ。
「………」
浩平は気恥ずそうな、ほんの少し苦しそうな表情になっていた。と言っても、痛みが感じられたからではない。
じゅるぅっ…じゅるん…
先端部分を大きくなめ回し始めたみさきのタッチが、未知の官能を浩平にもたらしたからだ。みさきの中で動くのとは違う、ピンポイントで技巧的な刺激が浩平を襲う。それに加えて、強く握りしめられた幹の部分もじわじわと昂りを覚えていく。
じゅる、じゅる
みさきは、浩平がかすかに痛みを覚えた部分を正確によけて舐め続けていた。唾液のねっとりした音が響き、浩平のペニスはあっという間にべとべとになっていく。そこには浩平がガマンしきれずに出した透明な雫も混ざっていたはずだったが、みさきは気にする素振りもなかった。
手の方も、ただ握りしめていた動きから段々ぐいぐいとしごき上げるような動きになってくる。その変化は少しずつだったが、気づいたときにはもう浩平のペニスはシュッシュッという音を立てながら絞り上げられ始めていた。
「み、みさき先輩…すごい…」
「………」
みさきが得意げな表情を見せた。浩平に連れられている時はぼーっとしているかおろおろしているかの方が多いみさきだが、こういう時だけは先輩風になる。もっとも、威圧的な物はまるで感じさせないような平和な表情でもあるのだが…
じゅる…じゅる
「う…うっ」
しかし、顔が平和だからと言って行っている行為の刺激は小さくならない。浩平はみさきに吸い取られるようにして射精の瞬間が近づいてくることを感じていた。
「みさき先輩っ…」
じゅぽっ、じゅぽっ、じゅぽっ
浩平が情けない声を出すより前に、みさきは深くペニスをくわえこんで口でピストン運動を行い始めた。浩平の状態は分かり切っているようだ。
「で、出るっ」
…びゅっ!
第一の射出が生まれた瞬間…みさきは浩平のペニスを根元の所まで迎え入れ、ぎゅっと唇で強く締め付けた。
びゅっ、びゅ…びゅっ、びゅっ…びゅ
「う…はぁっ…」
みさきの唇が押さえているところを、精液が通り抜けていくのが分かる。それは外部に飛び出た瞬間、みさきの口がしっかり受け止めて飲み込まれていった。
じゅぅぅぅ…
「く…」
浩平の射出が止まると、みさきは根元から先端まで強くしごき上げていく。
ちゅる、ちゅる
そして先端部分を舌で転がしてから、
ちゅぽっ…!
やっと浩平のペニスを解放した。
「…参った」
「浩平君、気持ちよかった?」
「負けた」
「うー、それじゃ嬉しいのかどうかわからないよ」
「いや、嬉しいけどな」
「雪ちゃんに、せっかくお年玉の上げ方を教えてもらったのに」
「…深山さんなのか…」
浩平は頭の後ろを掻いた。
「でも、浩平君が嬉しいと思うならお正月を過ぎてもしてあげるよ」
「そうか。嬉しかった。感動だ」
「なんだか変だよ」
「でも、こういうのが正月じゃなくても出来るのは間違いないな」
「そうだね、お正月だから出来ることをしたいね」
「先輩、着物持っていないのか?」
「着物? 初詣に行くみたいなのかな」
「それを先輩が着たままやってみるというのを考えた」
「…なんだか違うと思うよ」
「そうか?」
「うん」
みさきは不平そうにうなずいた。
「じゃあ、初詣行くか?」
「うん。迷子にならないように、浩平君の手をちゃんと握っているよ」
「頼むぞ、先輩」
「もう人ごみも慣れたから平気だよ」
指の先に触れた温度に、みさきが小さな声を出す。
その手は、浩平によって支えられていた。そうして浩平の剥き出しになった器官へと導かれていた。
「離していいよ、浩平君」
「ああ…」
「大丈夫だよ…慎重にするからね」
みさきが言うと、浩平がゆっくり手をどけて、同時に脚を少し開く。それに合わせて、みさきはベッドに座った浩平の脚の間に入っていった。
つぅ…
かすかに触れていた人差し指と中指が、少しずつ浩平の器官への密着を強めていく。側面部分の形を少しずつ確かめていくようにして、みさきの指が移動していく。
「熱いね…」
そう言うと同時に、薬指と小指がぴたぴたとペニスにまとわりついた。その四本の指で出来た面が幾度かペニスを撫でたかと思うと、くるりと親指が動く。きっちりとみさきの手がペニスを包み込む。
「先輩…」
「浩平君、痛くない?」
「大丈夫」
浩平が言うと、みさきは逆の手の人差し指を自分の手が包んでいる器官に当てた。
手の平からはみ出してしまっている先端部分に、みさきの指がそっと触れる。端から端へ、尿道口の部分の上を通り過ぎるようにしての移動だった。
「……ごめんね」
「え?」
「今浩平君、痛かったでしょ」
「いや…別に」
浩平は言った。だがみさきの指は亀頭部分と幹の部分を分かつ段差に触れたかと思うと、すぐ引っ込む。
「ここも…なんだ」
「あ…」
みさきは浩平の微細な反応をすぐに読みとっているようだった。
「痛いところに行きそうになったら、ちゃんと言わないとだめだよ」
「…わかった」
みさきはそこから自分の手の平がつかんでいる部分を一気に越えて、根元近くの部分を探り始めた。指先がふにゃりとした感触の部分まで移動していくと、みさきの動きはさらに慎重な物になっていく。
「あ…これ」
「ん…?」
「ころころ、してる」
浩平の反応を見定めながらのゆるい動きだったが、みさきは指先で球形の物をつついていた。
「ふたつ、あるね」
「そりゃな…」
「面白いね」
「そうか?」
「うん」
みさきは屈託無く笑む。
「ふぅん…」
「あ、浩平君、待たせちゃってごめんね」
「いや、いいけど」
「もうそろそろ、いくよ」
みさきは言いながら、浩平の体により身を近く寄せた。
ぱっ、とみさきの唇が大きく開いて…浩平のペニスをしっかりとくわえこむ。
「………」
浩平は気恥ずそうな、ほんの少し苦しそうな表情になっていた。と言っても、痛みが感じられたからではない。
じゅるぅっ…じゅるん…
先端部分を大きくなめ回し始めたみさきのタッチが、未知の官能を浩平にもたらしたからだ。みさきの中で動くのとは違う、ピンポイントで技巧的な刺激が浩平を襲う。それに加えて、強く握りしめられた幹の部分もじわじわと昂りを覚えていく。
じゅる、じゅる
みさきは、浩平がかすかに痛みを覚えた部分を正確によけて舐め続けていた。唾液のねっとりした音が響き、浩平のペニスはあっという間にべとべとになっていく。そこには浩平がガマンしきれずに出した透明な雫も混ざっていたはずだったが、みさきは気にする素振りもなかった。
手の方も、ただ握りしめていた動きから段々ぐいぐいとしごき上げるような動きになってくる。その変化は少しずつだったが、気づいたときにはもう浩平のペニスはシュッシュッという音を立てながら絞り上げられ始めていた。
「み、みさき先輩…すごい…」
「………」
みさきが得意げな表情を見せた。浩平に連れられている時はぼーっとしているかおろおろしているかの方が多いみさきだが、こういう時だけは先輩風になる。もっとも、威圧的な物はまるで感じさせないような平和な表情でもあるのだが…
じゅる…じゅる
「う…うっ」
しかし、顔が平和だからと言って行っている行為の刺激は小さくならない。浩平はみさきに吸い取られるようにして射精の瞬間が近づいてくることを感じていた。
「みさき先輩っ…」
じゅぽっ、じゅぽっ、じゅぽっ
浩平が情けない声を出すより前に、みさきは深くペニスをくわえこんで口でピストン運動を行い始めた。浩平の状態は分かり切っているようだ。
「で、出るっ」
…びゅっ!
第一の射出が生まれた瞬間…みさきは浩平のペニスを根元の所まで迎え入れ、ぎゅっと唇で強く締め付けた。
びゅっ、びゅ…びゅっ、びゅっ…びゅ
「う…はぁっ…」
みさきの唇が押さえているところを、精液が通り抜けていくのが分かる。それは外部に飛び出た瞬間、みさきの口がしっかり受け止めて飲み込まれていった。
じゅぅぅぅ…
「く…」
浩平の射出が止まると、みさきは根元から先端まで強くしごき上げていく。
ちゅる、ちゅる
そして先端部分を舌で転がしてから、
ちゅぽっ…!
やっと浩平のペニスを解放した。
「…参った」
「浩平君、気持ちよかった?」
「負けた」
「うー、それじゃ嬉しいのかどうかわからないよ」
「いや、嬉しいけどな」
「雪ちゃんに、せっかくお年玉の上げ方を教えてもらったのに」
「…深山さんなのか…」
浩平は頭の後ろを掻いた。
「でも、浩平君が嬉しいと思うならお正月を過ぎてもしてあげるよ」
「そうか。嬉しかった。感動だ」
「なんだか変だよ」
「でも、こういうのが正月じゃなくても出来るのは間違いないな」
「そうだね、お正月だから出来ることをしたいね」
「先輩、着物持っていないのか?」
「着物? 初詣に行くみたいなのかな」
「それを先輩が着たままやってみるというのを考えた」
「…なんだか違うと思うよ」
「そうか?」
「うん」
みさきは不平そうにうなずいた。
「じゃあ、初詣行くか?」
「うん。迷子にならないように、浩平君の手をちゃんと握っているよ」
「頼むぞ、先輩」
「もう人ごみも慣れたから平気だよ」
「浩之さん〜」
「おっ、マルチ」
道の向こうから駆けてくる小柄な姿に、浩之は軽く手を上げる。
「マルチちゃん、久しぶりだね」
「はぁっ…あかりさんも、浩之さんも、お久しぶりです」
買い物カゴを手にしたまま、大きく息をついてマルチが微笑んだ。
「マルチ、買い物か? ってことは、どこかの家でメイドロボやってんのか?」
「はい、この近くにあるお家で働かせて頂いています。来栖川エレクトロニクスに関係がある方らしくて、試作型の私を引き取ってくださったんです」
「良かったな」
「はい、とっても嬉しかったですっ」
「マルチちゃん、学校にいる時もお掃除頑張っていたし、きっとそのお家の人みんな喜んでるよ」
「い、いえ…まだ失敗ばかりで、もっとちゃんとやらなくちゃ…いけないんですけれど…」
「大丈夫だって、マルチ。頑張っているってことがみんな分かれば、その内ご褒美ももらえるようになるだろ」
「…は、はいっ…浩之さん…」
マルチが買い物カゴの取っ手をぎゅううっ…と握りしめながらうなずいた。
「じゃあ、俺達はこれから俺んち行くから。マルチ頑張れよ」
「じゃあね、マルチちゃん」
「はい」
返事すると同時に、浩之とあかりはマルチの来た方へと歩いていく。
制服を着たまま手をつないだ二人は、理想的な恋人同士のように見えた。
がさっ、がさっ…
「………」
数分後…浩之達と会った道からすぐ近くの公園に、マルチの姿があった。
そこそこ大きい公園、平日で太陽もほぼ落ちかけた時間帯。その隅にある、塀の脇の茂み。ちょっとマルチが身を屈めれば、ぽつぽつと通りかかるペットの散歩の人間からも殆ど見えなくなってしまい。そもそも、そんな所に人影があるなどと考えないだろう。
がさっ。
そしてマルチが落ち葉の上に買い物カゴを置き、腰を落とすと…音の上からも、マルチの存在はキレイに隠蔽されてしまう。半分つま先立ち、脚を開いた状態の少々はしたない座り方も周りの目からは隠れてしまった。
マルチは、そうっと自分の紺色のスカートに手を伸ばし…それを、お腹の方にめくり上げていく…
その下に見える真っ白なショーツは、同じく白の長いストッキングと合わさってマルチの純粋さを示しているように見えた。たとえそれが、開発者の意向によるセレクトであったとしても…
だがマルチが逆の手でショーツをずり下げ始めると、その純粋さは一転して淫靡な装いを帯び始める。
「(あ…)」
マルチはそこに指を滑り込ませると、口をほんのわずかに開いて声無き声を出した。
くっ…くにゅっ、くにゅ…
少しずりさげられたショーツから見える無毛のスリットを、なぶるようにして指が這い回っていく。そしてある瞬間、マルチのちいさな指がするっ…とスリットの内側に入り込む。
「はぅ…」
マルチはその一点に刺激が加わった瞬間、ピクリと硬直して熱い息を漏らしていた。
くりゅっ、くりゅっ…くりゅ…
「あっ…あ…あ…」
その幼い突起を触り立てながら、マルチは心地よさそうな声を出す。
「んっ…んん…」
だがしばらくするとマルチは指を止め、買い物カゴの中に手を入れて何かを探り始めた。
まだほとんどカラッポのそのカゴからマルチが取り出したのは、赤いボールペン。買い物のメモをするためにマルチが持ってきたものだった。
マルチはそれを書くときとは逆向きに持ち、半脱ぎのショーツへと近づけていく。どうやら、指だけではガマンできなくなってしまったらしい…
…くち…
ショーツをボールペンの柄でさらに下げ、潤いを帯び始めたそこへと細いペンを侵入させていく。
ぐりゅ…ぐりゅっ、ぐりゅ
「あっ…はぁぁっ…!」
細くて固いそれが膣内をこすると、マルチは惚けた顔になって喘ぎ声を漏らした。
ぐりゅ、ぐりゅ…ぐりゅ
「ん…ひ、浩之…さん…」
あの高校で過ごした2週間。浩之が一度「ご褒美」をくれた時の事が思い起こされてしまう…
そんな事はとっくの昔にメモリーの隅に追いやられていたのだが、今日突然浩之に会ってしまった事で、しかもあかりと自分の家に行くと言っていた事で、あの記憶が一気によみがえってきてしまったのだ…
「んっ…んっ…あむぅっ…」
マルチはスカートを口元まで持ち上げてきて、くわえる。それによって自由になった手を、再度クリトリスへの刺激に用い始めた。
ぐりゅっ、ぐりゅ…くちゅくちゅ
二箇所の同時の刺激に、マルチの官能は一気に膨れ上がっていく。指を動かすピッチも、どんどん膨れ上がっていく。
「あっ…ああーっ…」
マルチが切なそうに目を閉じた。
「……マルチ、イキそうなのか?」
「…っっっ!!? だっ…誰ですかぁっ!?」
マルチはパッ! と手を秘部から離して、声を上げる。スカートが、必死に行為を隠そうとしているかのようにぱさっとマルチの下半身を覆っていく。
「なかなかマルチもエッチだよな。こんなトコで、一人でしてるなんて」
「はわっ…わわっ!? ひ…浩之さんっ…あ、あかりさんまでっ…!?」
「………」
そう、あかりもいた。隣の茂みに二人がいつの間にか来ていたのに気づかなかったのはマルチの不用心さのせいだろうが、マルチは顔中を驚きで満たす。
「んっ…んふぅ…」
「あかり…さん…」
さらに、あかりが浩之の股間に顔をうずめて敬虔的に頭を動かしている事が、マルチの驚きを頂点にまで上りつめさせる…
「コイツ、フェラは滅茶苦茶上手くてな。俺も、もう出しちゃいそうなんだ」
「ひ…浩之さん」
「だけど、いつもいつもあかりの口の中ってのもなんだからなぁ。せっかくマルチのオナニー見て興奮できたんだし、今日はマルチにしてもらってもいいかと思ってるんだよ」
ぐぐ…
「んうっ…んんっ! ひ、浩之ちゃん…そんなっ…」
浩之があかりの頭を押して無理矢理に離させると、あかりは不満を顔に見せる。
「いいだろ? あかりはいつでも飲めるんだから」
「で…でも」
「マルチ、こっち来いよ」
「………はい」
浩之の声に、マルチはうなずいていた。
立ち上がった瞬間、透明な液体に濡れたボールペンがぽとっと落ち葉の上に落ちる。しかしマルチはそれを気にせず、そろそろと浩之達の方に歩み寄っていった。落ち葉の上を歩くのだから完全に無音というわけにはいかないが、出来る限り音を殺して浩之の所までたどりく。
「マルチ、くわえろ」
「はい」
目の前に突き出された、唾液にぬめった怒張をマルチは愛おしい物のように下から見上げる。
あの学校にいる時に、こうする事を全く夢見なかったわけではない。それでも、メイドロボという立場によってそこまで行くことは出来なかった。そして今日も、浩之とあかりの関係に配慮してマルチは自ら慰める事で済まそうとしていた。
しかし、浩之が自ら言ってきたのなら話は別である。ロボットは、人間の言うことに逆らう事があってはならない。
「マルチちゃんっ…」
あかりが自分を呼ぶ声を引き金だった。マルチは、丸く開いた唇で浩之のペニスをくるみこんでいく。
ちゅぷっ。
「んっ…んふぅ…」
マルチは口の中を圧迫する大きな肉棒を、ぺろぺろと舌で撫で回した。味覚が存在しないだけに、どれほど大胆な動きも全く苦痛にならない。全部は口に入りきらなかったが、透明な雫をにじませている先端部分を中心に舌で懸命に愛撫する。ちゅうちゅうという音を立てながら吸ったり、口を上下に動かしてしごいたりする事も忘れない。
「あかり、マルチのあそこを触ってやれ」
「えっ…」
「しろよ」
「………」
命令されたあかりは、ますます顔に不満を浮かべていた。もう嫉妬と言ってもいいかもしれない。
しかし、浩之に対して逆らう言葉を述べることはしなかった。あかりはマルチの方に少し近づいてスカートをまくり上げると、下がりっぱなしになっていたショーツをさらにずり下げて指を使い始める。
「んんん…」
マルチは再び加わり始めた自分の体への刺激に目をとろんとさせたが、浩之への奉仕はゆるめる事がなかった。あかりがマルチの突起を執拗にこすり立ててくる快感を覚えながら、浩之を気持ちよくさせるという快感に酔っていく。
「…出すぞ…」
「んっ、んっ」
マルチは、口をじゅぽじゅぽと大きく前後させる事でそれに応えた。
その時ちらっと視界に入ってきたあかりは…さっきマルチがしていたように、自分の指で自分の秘部を慰めている。マルチのクリトリスを愛撫しつつ、自らの同じ所も愛しているようだった。
ちゅぽっ、ちゅぷ…
まるでメイドロボのような、その報われないあかりの姿が、マルチを奇妙な恍惚に包んでいく。
「マルチっ、イクぞっ…」
「んんっ!」
浩之はマルチの口の中から一気にペニスを引き抜く。
びゅぐっ…びゅっ、びゅ…びゅっ。 びゅ…びゅ
「んっ…んふぅ…浩之さんの…熱いです…」
マルチは呆然とした笑みを浮かべながら、顔面に浩之の放った精を受け止める。みるみる間にどろりとした液体で汚れてしまったその顔は、この上なく幸せそうに見えた…
「あかり、マルチの顔に掛かったのを舐めてやれ」
「ひ、浩之ちゃんっ…!」
あかりは、はっきりと怒った表情を浮かべる。
「お前、結構独占欲強いみたいだな」
「ど、どくせんよく…って…だって、浩之ちゃんと私は…」
「しないって言うんならいいぞ。さっさと行けよ」
「…ひ、ひどい…よ…」
あかりの目に涙がじわりと浮かんだ。
「あ、あの、あかりさん…私…その…」
「マルチ、二回戦だ。服を全部脱げ」
「ま、待って…! 浩之ちゃんっ…」
「どうした? あかり」
「す、するから…お願い…わ、私にして…」
「……ま、ちゃんとできたらあとで考えてやるよ」
「………」
あかりは涙も拭わずに、マルチの顔に唇を近づけていく。
ちゅる…ちゅっ…ちゅる
そして、頬の辺りについた精液から少しずつ舐め取っていく。
「ん…あ、あかりさん…」
マルチは片目を閉じ、少しくすぐったそうな顔をしながらあかりのキスの柔らかさを感じていた…
「おっ、マルチ」
道の向こうから駆けてくる小柄な姿に、浩之は軽く手を上げる。
「マルチちゃん、久しぶりだね」
「はぁっ…あかりさんも、浩之さんも、お久しぶりです」
買い物カゴを手にしたまま、大きく息をついてマルチが微笑んだ。
「マルチ、買い物か? ってことは、どこかの家でメイドロボやってんのか?」
「はい、この近くにあるお家で働かせて頂いています。来栖川エレクトロニクスに関係がある方らしくて、試作型の私を引き取ってくださったんです」
「良かったな」
「はい、とっても嬉しかったですっ」
「マルチちゃん、学校にいる時もお掃除頑張っていたし、きっとそのお家の人みんな喜んでるよ」
「い、いえ…まだ失敗ばかりで、もっとちゃんとやらなくちゃ…いけないんですけれど…」
「大丈夫だって、マルチ。頑張っているってことがみんな分かれば、その内ご褒美ももらえるようになるだろ」
「…は、はいっ…浩之さん…」
マルチが買い物カゴの取っ手をぎゅううっ…と握りしめながらうなずいた。
「じゃあ、俺達はこれから俺んち行くから。マルチ頑張れよ」
「じゃあね、マルチちゃん」
「はい」
返事すると同時に、浩之とあかりはマルチの来た方へと歩いていく。
制服を着たまま手をつないだ二人は、理想的な恋人同士のように見えた。
がさっ、がさっ…
「………」
数分後…浩之達と会った道からすぐ近くの公園に、マルチの姿があった。
そこそこ大きい公園、平日で太陽もほぼ落ちかけた時間帯。その隅にある、塀の脇の茂み。ちょっとマルチが身を屈めれば、ぽつぽつと通りかかるペットの散歩の人間からも殆ど見えなくなってしまい。そもそも、そんな所に人影があるなどと考えないだろう。
がさっ。
そしてマルチが落ち葉の上に買い物カゴを置き、腰を落とすと…音の上からも、マルチの存在はキレイに隠蔽されてしまう。半分つま先立ち、脚を開いた状態の少々はしたない座り方も周りの目からは隠れてしまった。
マルチは、そうっと自分の紺色のスカートに手を伸ばし…それを、お腹の方にめくり上げていく…
その下に見える真っ白なショーツは、同じく白の長いストッキングと合わさってマルチの純粋さを示しているように見えた。たとえそれが、開発者の意向によるセレクトであったとしても…
だがマルチが逆の手でショーツをずり下げ始めると、その純粋さは一転して淫靡な装いを帯び始める。
「(あ…)」
マルチはそこに指を滑り込ませると、口をほんのわずかに開いて声無き声を出した。
くっ…くにゅっ、くにゅ…
少しずりさげられたショーツから見える無毛のスリットを、なぶるようにして指が這い回っていく。そしてある瞬間、マルチのちいさな指がするっ…とスリットの内側に入り込む。
「はぅ…」
マルチはその一点に刺激が加わった瞬間、ピクリと硬直して熱い息を漏らしていた。
くりゅっ、くりゅっ…くりゅ…
「あっ…あ…あ…」
その幼い突起を触り立てながら、マルチは心地よさそうな声を出す。
「んっ…んん…」
だがしばらくするとマルチは指を止め、買い物カゴの中に手を入れて何かを探り始めた。
まだほとんどカラッポのそのカゴからマルチが取り出したのは、赤いボールペン。買い物のメモをするためにマルチが持ってきたものだった。
マルチはそれを書くときとは逆向きに持ち、半脱ぎのショーツへと近づけていく。どうやら、指だけではガマンできなくなってしまったらしい…
…くち…
ショーツをボールペンの柄でさらに下げ、潤いを帯び始めたそこへと細いペンを侵入させていく。
ぐりゅ…ぐりゅっ、ぐりゅ
「あっ…はぁぁっ…!」
細くて固いそれが膣内をこすると、マルチは惚けた顔になって喘ぎ声を漏らした。
ぐりゅ、ぐりゅ…ぐりゅ
「ん…ひ、浩之…さん…」
あの高校で過ごした2週間。浩之が一度「ご褒美」をくれた時の事が思い起こされてしまう…
そんな事はとっくの昔にメモリーの隅に追いやられていたのだが、今日突然浩之に会ってしまった事で、しかもあかりと自分の家に行くと言っていた事で、あの記憶が一気によみがえってきてしまったのだ…
「んっ…んっ…あむぅっ…」
マルチはスカートを口元まで持ち上げてきて、くわえる。それによって自由になった手を、再度クリトリスへの刺激に用い始めた。
ぐりゅっ、ぐりゅ…くちゅくちゅ
二箇所の同時の刺激に、マルチの官能は一気に膨れ上がっていく。指を動かすピッチも、どんどん膨れ上がっていく。
「あっ…ああーっ…」
マルチが切なそうに目を閉じた。
「……マルチ、イキそうなのか?」
「…っっっ!!? だっ…誰ですかぁっ!?」
マルチはパッ! と手を秘部から離して、声を上げる。スカートが、必死に行為を隠そうとしているかのようにぱさっとマルチの下半身を覆っていく。
「なかなかマルチもエッチだよな。こんなトコで、一人でしてるなんて」
「はわっ…わわっ!? ひ…浩之さんっ…あ、あかりさんまでっ…!?」
「………」
そう、あかりもいた。隣の茂みに二人がいつの間にか来ていたのに気づかなかったのはマルチの不用心さのせいだろうが、マルチは顔中を驚きで満たす。
「んっ…んふぅ…」
「あかり…さん…」
さらに、あかりが浩之の股間に顔をうずめて敬虔的に頭を動かしている事が、マルチの驚きを頂点にまで上りつめさせる…
「コイツ、フェラは滅茶苦茶上手くてな。俺も、もう出しちゃいそうなんだ」
「ひ…浩之さん」
「だけど、いつもいつもあかりの口の中ってのもなんだからなぁ。せっかくマルチのオナニー見て興奮できたんだし、今日はマルチにしてもらってもいいかと思ってるんだよ」
ぐぐ…
「んうっ…んんっ! ひ、浩之ちゃん…そんなっ…」
浩之があかりの頭を押して無理矢理に離させると、あかりは不満を顔に見せる。
「いいだろ? あかりはいつでも飲めるんだから」
「で…でも」
「マルチ、こっち来いよ」
「………はい」
浩之の声に、マルチはうなずいていた。
立ち上がった瞬間、透明な液体に濡れたボールペンがぽとっと落ち葉の上に落ちる。しかしマルチはそれを気にせず、そろそろと浩之達の方に歩み寄っていった。落ち葉の上を歩くのだから完全に無音というわけにはいかないが、出来る限り音を殺して浩之の所までたどりく。
「マルチ、くわえろ」
「はい」
目の前に突き出された、唾液にぬめった怒張をマルチは愛おしい物のように下から見上げる。
あの学校にいる時に、こうする事を全く夢見なかったわけではない。それでも、メイドロボという立場によってそこまで行くことは出来なかった。そして今日も、浩之とあかりの関係に配慮してマルチは自ら慰める事で済まそうとしていた。
しかし、浩之が自ら言ってきたのなら話は別である。ロボットは、人間の言うことに逆らう事があってはならない。
「マルチちゃんっ…」
あかりが自分を呼ぶ声を引き金だった。マルチは、丸く開いた唇で浩之のペニスをくるみこんでいく。
ちゅぷっ。
「んっ…んふぅ…」
マルチは口の中を圧迫する大きな肉棒を、ぺろぺろと舌で撫で回した。味覚が存在しないだけに、どれほど大胆な動きも全く苦痛にならない。全部は口に入りきらなかったが、透明な雫をにじませている先端部分を中心に舌で懸命に愛撫する。ちゅうちゅうという音を立てながら吸ったり、口を上下に動かしてしごいたりする事も忘れない。
「あかり、マルチのあそこを触ってやれ」
「えっ…」
「しろよ」
「………」
命令されたあかりは、ますます顔に不満を浮かべていた。もう嫉妬と言ってもいいかもしれない。
しかし、浩之に対して逆らう言葉を述べることはしなかった。あかりはマルチの方に少し近づいてスカートをまくり上げると、下がりっぱなしになっていたショーツをさらにずり下げて指を使い始める。
「んんん…」
マルチは再び加わり始めた自分の体への刺激に目をとろんとさせたが、浩之への奉仕はゆるめる事がなかった。あかりがマルチの突起を執拗にこすり立ててくる快感を覚えながら、浩之を気持ちよくさせるという快感に酔っていく。
「…出すぞ…」
「んっ、んっ」
マルチは、口をじゅぽじゅぽと大きく前後させる事でそれに応えた。
その時ちらっと視界に入ってきたあかりは…さっきマルチがしていたように、自分の指で自分の秘部を慰めている。マルチのクリトリスを愛撫しつつ、自らの同じ所も愛しているようだった。
ちゅぽっ、ちゅぷ…
まるでメイドロボのような、その報われないあかりの姿が、マルチを奇妙な恍惚に包んでいく。
「マルチっ、イクぞっ…」
「んんっ!」
浩之はマルチの口の中から一気にペニスを引き抜く。
びゅぐっ…びゅっ、びゅ…びゅっ。 びゅ…びゅ
「んっ…んふぅ…浩之さんの…熱いです…」
マルチは呆然とした笑みを浮かべながら、顔面に浩之の放った精を受け止める。みるみる間にどろりとした液体で汚れてしまったその顔は、この上なく幸せそうに見えた…
「あかり、マルチの顔に掛かったのを舐めてやれ」
「ひ、浩之ちゃんっ…!」
あかりは、はっきりと怒った表情を浮かべる。
「お前、結構独占欲強いみたいだな」
「ど、どくせんよく…って…だって、浩之ちゃんと私は…」
「しないって言うんならいいぞ。さっさと行けよ」
「…ひ、ひどい…よ…」
あかりの目に涙がじわりと浮かんだ。
「あ、あの、あかりさん…私…その…」
「マルチ、二回戦だ。服を全部脱げ」
「ま、待って…! 浩之ちゃんっ…」
「どうした? あかり」
「す、するから…お願い…わ、私にして…」
「……ま、ちゃんとできたらあとで考えてやるよ」
「………」
あかりは涙も拭わずに、マルチの顔に唇を近づけていく。
ちゅる…ちゅっ…ちゅる
そして、頬の辺りについた精液から少しずつ舐め取っていく。
「ん…あ、あかりさん…」
マルチは片目を閉じ、少しくすぐったそうな顔をしながらあかりのキスの柔らかさを感じていた…
「や、やだ、浩之ちゃん、これ何なの…?」
「別にイヤな匂いじゃねーだろ?」
「………」
あかりは浩之の差し出した小瓶に顔を少しだけ近づける。
「何の匂いがする?」
「桃みたいな…匂い」
「だろ」
「で、でも、匂いだけじゃ…」
「つべこべ言わずにいっぺん飲んでみろよ。毒だったら飲ませようなんて俺も思わねーって」
「……それは…そうかもしれないけれど…」
「ほら」
あかりの声が少し弱々しくなった所で、浩之はぐいっとあかりの手の平に瓶を押しつける。
「…少しだけ…少しだけだよ…?」
「ああ」
あかりは劇薬でも扱っているような慎重な手つきで、キコキコとコルク栓を外した。
「………」
栓の空いたその瓶を、あかりは口元まで持って行く。そして瓶の上の辺りの空気を手で扇ぎ、改めてその匂いを確かめていた。
「さ、一気にいけよ」
「す、少しだけだからね」
あかりは瓶を口にぴたり…と当てる。その状態から、少しずつ瓶の角度を傾けていく。
中に入った透明な液体は、それに合わせて瓶の口の方にさらりと移動していった。それが表面張力でとどまっている状態になると、あかりはますます慎重に瓶を傾けていこうとする。
…ぐぐっ!
「ああっ!?」
その時、不意に浩之が瓶の底を手で突いた。
びしゃっ!
「んんっ!」
意識を完全に瓶だけに奪われていたあかりはとっさに反応できず、思い切り瓶の中身を浴びせかけられてしまう。口の中にもだいぶ入ってしまったし、制服の胸元からも液体が染み込んでいった。
「ひっ…ひどいっ…浩之ちゃんっ…!」
「お前がぼーっとしていたからな」
「そ、それで、これって何だったの…?」
舌の上で甘ったるい液体を転がしながら、あかりは訊く。その口当たりの良さからか、あかりは口の奥に入ってしまったぶんを躊躇無く飲み込んでしまっていた。
「それはな…」
浩之はすぅっとあかりの身体に手を伸ばす。
「えっ…ひ、浩之ちゃん…きゃっ! だ、だめっ!」
胸の膨らみに手を伸ばしてきた浩之から、あかりは慌てて逃げた。昔からの仲とは言え、もう高校生の男女なのだ。冗談で済まされることと済まされない事がある。
「だ、だめだよ…そんなの…」
あかりは、小瓶の液体に濡れた胸元をぎゅっと抱き締めながら言った。
「イヤなのか?」
「イ、イヤとか…そういうのじゃなくて…そういうのって、恋人と恋人になった人達がやることじゃないかな…」
「………」
「ひ、浩之ちゃん…お、怒ってるの…?」
「いや、別に」
「そ、そう…それなら…いいんだけれど…」
あかりは浩之の顔をうかがいながらつぶやいた。
「ねぇ、お勉強の続き…始める?」
「違う方のお勉強ならな」
「ひ…浩之ちゃ…ん…っ…?」
その時、ぐらっとあかりの意識がゆらめく。
「え…あっ」
あかりは倒れ込みそうになり、慌ててタンスに寄りかかった。
「そろそろ利いてきたか?」
「な、なんなの…? あれ、お薬なの…?」
「そうだな」
「な、何のお薬…なの…?」
言いながら、あかりの顔がどんどん赤みを増していく。タンスに寄りかかった身体も、いつ倒れてもおかしくなさそうに力を失いつつあった。
「もうわかってんだろ? しらばっくれるのやめよーぜ」
「わ、わかんないよ…浩之ちゃんっ…」
「身体がジンジンするだろ?」
「し、してる…」
「あそこが熱くなって、濡れてきてるだろ?」
「…えっ!?」
「見せてみろよ」
「い、いやあぁっ…」
あかりは近づいてくる浩之に震え上がった声を出すが、タンスにしがみついているのが精一杯で動くことが出来ない。
「よっ…と」
「ああっ…お、お願い、浩之ちゃん…やめて…」
スカートのホックを外そうとする浩之に、あかりは懇願する。しかし浩之は全く構わず、無抵抗のあかりのスカートをずるっと引き下ろした。
「い、いやっ…!?」
下ろされたのはスカートだけではない。ショーツも一緒に引き下ろされていた。その一足飛びの露出に、あかりはただ動揺する事しかできない。
「ほら…濡れてるじゃんか」
くちゅっ…
「あああっ!」
浩之があかりの秘裂を開いた瞬間、粘っこい音がする。確かにそれは、そこまで垂れてきていた小瓶の液体だけではなさそうだった。その液体が引き出した、あかりにとっても初体験の生理的反応が示されているように見える。
「あかり、ココ触ったことあんのか?」
つんっ。
「うんんっ…!?」
浩之が粘膜の中の一点を突いた瞬間、電流のような衝撃があかりの身体を走り抜ける。
「あっ…あ…」
くてん、とあかりは床の上に尻餅をついてしまっていた。そこへの刺激で、タンスにしがみつく力さえも失ってしまったらしい。
「あかり、それは別の薬を飲まないと絶対に治らない。そのまま嫌がっているだけだったら、いつまで経っても帰れねーぞ?」
「…そ、そんな」
「どうだ? ヤル気になったか?」
にやっ、と口の端を歪めながら浩之はあかりに迫る。
「………浩之ちゃん…」
「なんだよ」
「…わかったよ…わかったから、浩之ちゃん…」
あかりはすっと肩の力を抜いて、眼前にまで迫ってきている浩之を見つめ返した。
「優しくしてくれたら、私も…いいよ」
「……おいあかり、改まって何言ってるんだ?」
目を何度かしばたたかせてから、浩之が言う。
「浩之ちゃんだったら、私もいいから…後悔、しないから」
「………」
目を潤ませてぽつぽつと言うあかりに、浩之は毒気を抜かれてしまった。ボリボリと頭を掻いてから、わざとらしいため息を吐き出す。
「…よくわかんない奴だよな、お前って」
「…そう?」
「するって言ったんだからな。もう俺はやめねーぞ」
「いいよ」
「なんでもするのか?」
「…うん」
「じゃあ、俺のを舐めてくれって言ってもするのか?」
「………いいよ」
あかりは少しの間を置いてから、しっかりとうなずいた。
「でも、このままじゃ身体が動かないよ…」
「ちょっと待て」
浩之はシャツをばっと脱いでしまうと、自分のズボンに手を掛けて、トランクスとまとめて引きずり下ろす。三秒の後には、浩之は裸になってしまっていた。
「持ち上げるぞ」
「え…」
浩之があかりの腕をぐいとつかむと、あかりは多少の不安を顔に出す。
「…よっ」
あかりの身体は華奢とは言え、力が抜けきっている状態では起こすのにもそれなりに力がいる。しかし浩之はあかりの腰の辺りにも手を回し、何とかムリな力を掛けないで起こす事に成功した。
「あっ…」
そしてそのまま、あかりの身体を抱えながら後ろの方に倒れていく。あかりは身体が宙を移動する感覚に多少の恐怖感も覚えたが、浩之の身体の落ちていく所にちょうど大きなクッションがあるのを見て安堵した。
ばふっ。
「………」
折り重なるようにしてクッションに倒れ込んだ二人。その衝撃であかりの身体は少し跳ね飛んで、上手い具合に浩之の股間の所へと顔が移動した。
「あっ」
浩之のペニスが、目の前に飛び込んでくる。あかりはさっきからチラチラと見えていたはずのそれを見ただけで、かーっと顔を赤くした。すっかりそれの存在が意識から飛んでいたようだ。
「するんだよな?」
「うん…」
あかりは顔だけをずりずりと動かして、その怒張を何とか口の中に含もうと努力する。手が使えないだけになかなか入っていかなかったが、あかりはペニスの表面を唾液でべとべとにしながらも何とかそれをくわえこむ事に成功する。
ちゅぼっ、ちゅぼっ
「………」
先端部分をくわえて舐め転がしてくるあかりの事を、浩之は沈黙して見守っていた。ただ舌を使ってぐにぐにとこねるように刺激しているだけだが、全く初めての行為のはずなのに臆さずこなす事が出来ているというだけでも驚きである。イヤそうな素振りを見せることすらなく、あかりは浩之のペニスを黙々と愛していた。
ちゅぼ、ちゅる…くちゅっ
舌だけで行われる刺激はやや大味で繊細さに欠けたが、浩之の快感は徐々に膨れ上がっていく。腰の辺りが、ジワジワと痺れてくるような気がしてくる。
「…あかり、もういい」
「んっ…」
浩之が言うと、あかりは少しためらってからペニスを離した。苦労して口の中まで導き入れたそれに、自然と愛着が湧いてしまったのかもしれない。
「動くぞ…」
そう言いながら浩之は下半身をずらし、あかりの身体の下から抜け出した。そして立ち上がると、俯せになったあかりの身体をつかんで横にごろんと転がす。クッションからずれたあかりの身体は、床の上にそのまま仰向けの状態で横たえられる。
そこに、浩之はのしかかっていった。
「…浩之ちゃん」
姿勢を二転三転させられても、あかりの純粋に浩之を求める瞳は変わっていない。
「………」
浩之は何とも言葉を返す事ができず、直接的な行動に出ていた。
「あ」
「力抜いてろよ」
ペニスを秘裂の中に埋め込みながら、そこを指で広げて状態を確認する。綺麗なピンク色をしたその部分は、うっすらと潤いを帯びていた。全く性感に無縁であったはずのあかりが、無刺激に近い状態から濡れることができているのだ。芹香の調合した薬の効き目は相当の物であるようだ。
「うん、浩之ちゃん…入ってきて」
「痛ぇぞ? 我慢してろよ」
「大丈夫だと思うよ…浩之ちゃんのなら」
「こんなの、誰のだって同じだ」
半ば吐き捨てるように言いながら、浩之はぐぐっと腰に込めた力を強くしていく。
「あ…!」
あかりの媚肉のほんのわずかな隙間をぐりぐりと突き回している間に、そこを押し広げながらペニスの先端がずぶっと入っていった。
「んっ…あ…」
ずず…ず…ずずず
「痛いんだろ? ムリそうだったら言えよ」
浩之はあかりの事を気遣う台詞まで言う。意地悪な思いつきから始まった計画は、だいぶ方向修正させられているようだった。
「平気…もっと、入ってきていいよ…」
「今、入れてるとこだろ」
ずずっ…ず…
「…そうだね…」
あかりは少し微笑みながら言う。激痛を感じてどうしようもないという事はなさそうだ。
ずず…
コツ、とペニスの先に固い物が当たってくる。
「ここが一番奥か」
「うん」
「動くからな」
「いいよ、浩之ちゃんが気持ちよくなるように動いて」
「…本当にそうするからな」
ずずっ…
粘液でぬめりを帯びた狭い部分。浩之はそこを慎重にバックしていく。
…ずず
そして、同じくらいのスピードでまた挿入していく。
「もっと、速く動いてもいいのに…」
「お前がすごい締め付けるからな。これくらいじゃないと動けねーんだよ」
「本当?」
「ホントだ。余計な事考えずに、あかりは痛みをガマンしてりゃいいんだよ」
「いやだよ…浩之ちゃんの、もっとたくさん感じたいもん…」
「はぁ…お前の言ってる事、ウソかホントか全然わかんなくなってきた…」
「本当だよ、全部…」
「…わかったよ」
ずずずっ…
浩之はまた慎重な動作であかりの中を動き始める。
「ふぅ…」
あかりはそれに合わせて呼吸していた。その吸って吐いてのリズムに、段々浩之の動きが合ってくる。どちらがどちらに合わせたのか定かではなかったが、二人のリズムは徐々に合一し始める。
「んっ…はぁ…んっ…はぁっ…」
緩慢極まりない抽送ではあったが、その狭い中を延々と移動しているだけでも浩之は少しずつ追いつめられていった。
ずぽっ…
数分も経ったろうか、浩之はそこで一気にペニスをあかりの中から引き抜いてしまう。
「あ…」
「このままじゃあかりの中に出しちまうからな。終わりにしとこう」
「ねぇ、浩之ちゃん」
「なんだ」
「服に掛からないようにすれば…私の脚とか、腰の辺りに出しちゃってもいいよ」
「おい…あかり」
「そうしないと、浩之ちゃん満足じゃないでしょ…?」
「………ったく」
浩之はあかりの内股辺りにペニスの狙いをつけて、あかりの粘液でぬるぬるする肉棒を自らしごき立てた。
「………出すぞ」
「うん」
びゅっ、びゅっ、びゅ…びゅっ
「あ…」
浩之の吐き出した精液が、太股から秘部のヘアの辺りまで掛かっていく。その生暖かい感触を、あかりは妙に嬉しそうな表情で見守っていた。
「…はぁ」
「浩之ちゃん、良かった…?」
「…わかんねー」
ぶっきらぼうに答える。
「ちゃんと、身体が動くときだったら…もっと、いろいろしてあげるね」
「次があればな」
「私はいつでもいいよ…浩之ちゃんだったら」
「あかり、お前な…俺はまだ…」
「だって、浩之ちゃんこんな事で私をだましたりしないから…」
「………」
浩之は下半身を晒したままに微笑みを浮かべるあかりの事を、嘆息しながら見つめていた。
「別にイヤな匂いじゃねーだろ?」
「………」
あかりは浩之の差し出した小瓶に顔を少しだけ近づける。
「何の匂いがする?」
「桃みたいな…匂い」
「だろ」
「で、でも、匂いだけじゃ…」
「つべこべ言わずにいっぺん飲んでみろよ。毒だったら飲ませようなんて俺も思わねーって」
「……それは…そうかもしれないけれど…」
「ほら」
あかりの声が少し弱々しくなった所で、浩之はぐいっとあかりの手の平に瓶を押しつける。
「…少しだけ…少しだけだよ…?」
「ああ」
あかりは劇薬でも扱っているような慎重な手つきで、キコキコとコルク栓を外した。
「………」
栓の空いたその瓶を、あかりは口元まで持って行く。そして瓶の上の辺りの空気を手で扇ぎ、改めてその匂いを確かめていた。
「さ、一気にいけよ」
「す、少しだけだからね」
あかりは瓶を口にぴたり…と当てる。その状態から、少しずつ瓶の角度を傾けていく。
中に入った透明な液体は、それに合わせて瓶の口の方にさらりと移動していった。それが表面張力でとどまっている状態になると、あかりはますます慎重に瓶を傾けていこうとする。
…ぐぐっ!
「ああっ!?」
その時、不意に浩之が瓶の底を手で突いた。
びしゃっ!
「んんっ!」
意識を完全に瓶だけに奪われていたあかりはとっさに反応できず、思い切り瓶の中身を浴びせかけられてしまう。口の中にもだいぶ入ってしまったし、制服の胸元からも液体が染み込んでいった。
「ひっ…ひどいっ…浩之ちゃんっ…!」
「お前がぼーっとしていたからな」
「そ、それで、これって何だったの…?」
舌の上で甘ったるい液体を転がしながら、あかりは訊く。その口当たりの良さからか、あかりは口の奥に入ってしまったぶんを躊躇無く飲み込んでしまっていた。
「それはな…」
浩之はすぅっとあかりの身体に手を伸ばす。
「えっ…ひ、浩之ちゃん…きゃっ! だ、だめっ!」
胸の膨らみに手を伸ばしてきた浩之から、あかりは慌てて逃げた。昔からの仲とは言え、もう高校生の男女なのだ。冗談で済まされることと済まされない事がある。
「だ、だめだよ…そんなの…」
あかりは、小瓶の液体に濡れた胸元をぎゅっと抱き締めながら言った。
「イヤなのか?」
「イ、イヤとか…そういうのじゃなくて…そういうのって、恋人と恋人になった人達がやることじゃないかな…」
「………」
「ひ、浩之ちゃん…お、怒ってるの…?」
「いや、別に」
「そ、そう…それなら…いいんだけれど…」
あかりは浩之の顔をうかがいながらつぶやいた。
「ねぇ、お勉強の続き…始める?」
「違う方のお勉強ならな」
「ひ…浩之ちゃ…ん…っ…?」
その時、ぐらっとあかりの意識がゆらめく。
「え…あっ」
あかりは倒れ込みそうになり、慌ててタンスに寄りかかった。
「そろそろ利いてきたか?」
「な、なんなの…? あれ、お薬なの…?」
「そうだな」
「な、何のお薬…なの…?」
言いながら、あかりの顔がどんどん赤みを増していく。タンスに寄りかかった身体も、いつ倒れてもおかしくなさそうに力を失いつつあった。
「もうわかってんだろ? しらばっくれるのやめよーぜ」
「わ、わかんないよ…浩之ちゃんっ…」
「身体がジンジンするだろ?」
「し、してる…」
「あそこが熱くなって、濡れてきてるだろ?」
「…えっ!?」
「見せてみろよ」
「い、いやあぁっ…」
あかりは近づいてくる浩之に震え上がった声を出すが、タンスにしがみついているのが精一杯で動くことが出来ない。
「よっ…と」
「ああっ…お、お願い、浩之ちゃん…やめて…」
スカートのホックを外そうとする浩之に、あかりは懇願する。しかし浩之は全く構わず、無抵抗のあかりのスカートをずるっと引き下ろした。
「い、いやっ…!?」
下ろされたのはスカートだけではない。ショーツも一緒に引き下ろされていた。その一足飛びの露出に、あかりはただ動揺する事しかできない。
「ほら…濡れてるじゃんか」
くちゅっ…
「あああっ!」
浩之があかりの秘裂を開いた瞬間、粘っこい音がする。確かにそれは、そこまで垂れてきていた小瓶の液体だけではなさそうだった。その液体が引き出した、あかりにとっても初体験の生理的反応が示されているように見える。
「あかり、ココ触ったことあんのか?」
つんっ。
「うんんっ…!?」
浩之が粘膜の中の一点を突いた瞬間、電流のような衝撃があかりの身体を走り抜ける。
「あっ…あ…」
くてん、とあかりは床の上に尻餅をついてしまっていた。そこへの刺激で、タンスにしがみつく力さえも失ってしまったらしい。
「あかり、それは別の薬を飲まないと絶対に治らない。そのまま嫌がっているだけだったら、いつまで経っても帰れねーぞ?」
「…そ、そんな」
「どうだ? ヤル気になったか?」
にやっ、と口の端を歪めながら浩之はあかりに迫る。
「………浩之ちゃん…」
「なんだよ」
「…わかったよ…わかったから、浩之ちゃん…」
あかりはすっと肩の力を抜いて、眼前にまで迫ってきている浩之を見つめ返した。
「優しくしてくれたら、私も…いいよ」
「……おいあかり、改まって何言ってるんだ?」
目を何度かしばたたかせてから、浩之が言う。
「浩之ちゃんだったら、私もいいから…後悔、しないから」
「………」
目を潤ませてぽつぽつと言うあかりに、浩之は毒気を抜かれてしまった。ボリボリと頭を掻いてから、わざとらしいため息を吐き出す。
「…よくわかんない奴だよな、お前って」
「…そう?」
「するって言ったんだからな。もう俺はやめねーぞ」
「いいよ」
「なんでもするのか?」
「…うん」
「じゃあ、俺のを舐めてくれって言ってもするのか?」
「………いいよ」
あかりは少しの間を置いてから、しっかりとうなずいた。
「でも、このままじゃ身体が動かないよ…」
「ちょっと待て」
浩之はシャツをばっと脱いでしまうと、自分のズボンに手を掛けて、トランクスとまとめて引きずり下ろす。三秒の後には、浩之は裸になってしまっていた。
「持ち上げるぞ」
「え…」
浩之があかりの腕をぐいとつかむと、あかりは多少の不安を顔に出す。
「…よっ」
あかりの身体は華奢とは言え、力が抜けきっている状態では起こすのにもそれなりに力がいる。しかし浩之はあかりの腰の辺りにも手を回し、何とかムリな力を掛けないで起こす事に成功した。
「あっ…」
そしてそのまま、あかりの身体を抱えながら後ろの方に倒れていく。あかりは身体が宙を移動する感覚に多少の恐怖感も覚えたが、浩之の身体の落ちていく所にちょうど大きなクッションがあるのを見て安堵した。
ばふっ。
「………」
折り重なるようにしてクッションに倒れ込んだ二人。その衝撃であかりの身体は少し跳ね飛んで、上手い具合に浩之の股間の所へと顔が移動した。
「あっ」
浩之のペニスが、目の前に飛び込んでくる。あかりはさっきからチラチラと見えていたはずのそれを見ただけで、かーっと顔を赤くした。すっかりそれの存在が意識から飛んでいたようだ。
「するんだよな?」
「うん…」
あかりは顔だけをずりずりと動かして、その怒張を何とか口の中に含もうと努力する。手が使えないだけになかなか入っていかなかったが、あかりはペニスの表面を唾液でべとべとにしながらも何とかそれをくわえこむ事に成功する。
ちゅぼっ、ちゅぼっ
「………」
先端部分をくわえて舐め転がしてくるあかりの事を、浩之は沈黙して見守っていた。ただ舌を使ってぐにぐにとこねるように刺激しているだけだが、全く初めての行為のはずなのに臆さずこなす事が出来ているというだけでも驚きである。イヤそうな素振りを見せることすらなく、あかりは浩之のペニスを黙々と愛していた。
ちゅぼ、ちゅる…くちゅっ
舌だけで行われる刺激はやや大味で繊細さに欠けたが、浩之の快感は徐々に膨れ上がっていく。腰の辺りが、ジワジワと痺れてくるような気がしてくる。
「…あかり、もういい」
「んっ…」
浩之が言うと、あかりは少しためらってからペニスを離した。苦労して口の中まで導き入れたそれに、自然と愛着が湧いてしまったのかもしれない。
「動くぞ…」
そう言いながら浩之は下半身をずらし、あかりの身体の下から抜け出した。そして立ち上がると、俯せになったあかりの身体をつかんで横にごろんと転がす。クッションからずれたあかりの身体は、床の上にそのまま仰向けの状態で横たえられる。
そこに、浩之はのしかかっていった。
「…浩之ちゃん」
姿勢を二転三転させられても、あかりの純粋に浩之を求める瞳は変わっていない。
「………」
浩之は何とも言葉を返す事ができず、直接的な行動に出ていた。
「あ」
「力抜いてろよ」
ペニスを秘裂の中に埋め込みながら、そこを指で広げて状態を確認する。綺麗なピンク色をしたその部分は、うっすらと潤いを帯びていた。全く性感に無縁であったはずのあかりが、無刺激に近い状態から濡れることができているのだ。芹香の調合した薬の効き目は相当の物であるようだ。
「うん、浩之ちゃん…入ってきて」
「痛ぇぞ? 我慢してろよ」
「大丈夫だと思うよ…浩之ちゃんのなら」
「こんなの、誰のだって同じだ」
半ば吐き捨てるように言いながら、浩之はぐぐっと腰に込めた力を強くしていく。
「あ…!」
あかりの媚肉のほんのわずかな隙間をぐりぐりと突き回している間に、そこを押し広げながらペニスの先端がずぶっと入っていった。
「んっ…あ…」
ずず…ず…ずずず
「痛いんだろ? ムリそうだったら言えよ」
浩之はあかりの事を気遣う台詞まで言う。意地悪な思いつきから始まった計画は、だいぶ方向修正させられているようだった。
「平気…もっと、入ってきていいよ…」
「今、入れてるとこだろ」
ずずっ…ず…
「…そうだね…」
あかりは少し微笑みながら言う。激痛を感じてどうしようもないという事はなさそうだ。
ずず…
コツ、とペニスの先に固い物が当たってくる。
「ここが一番奥か」
「うん」
「動くからな」
「いいよ、浩之ちゃんが気持ちよくなるように動いて」
「…本当にそうするからな」
ずずっ…
粘液でぬめりを帯びた狭い部分。浩之はそこを慎重にバックしていく。
…ずず
そして、同じくらいのスピードでまた挿入していく。
「もっと、速く動いてもいいのに…」
「お前がすごい締め付けるからな。これくらいじゃないと動けねーんだよ」
「本当?」
「ホントだ。余計な事考えずに、あかりは痛みをガマンしてりゃいいんだよ」
「いやだよ…浩之ちゃんの、もっとたくさん感じたいもん…」
「はぁ…お前の言ってる事、ウソかホントか全然わかんなくなってきた…」
「本当だよ、全部…」
「…わかったよ」
ずずずっ…
浩之はまた慎重な動作であかりの中を動き始める。
「ふぅ…」
あかりはそれに合わせて呼吸していた。その吸って吐いてのリズムに、段々浩之の動きが合ってくる。どちらがどちらに合わせたのか定かではなかったが、二人のリズムは徐々に合一し始める。
「んっ…はぁ…んっ…はぁっ…」
緩慢極まりない抽送ではあったが、その狭い中を延々と移動しているだけでも浩之は少しずつ追いつめられていった。
ずぽっ…
数分も経ったろうか、浩之はそこで一気にペニスをあかりの中から引き抜いてしまう。
「あ…」
「このままじゃあかりの中に出しちまうからな。終わりにしとこう」
「ねぇ、浩之ちゃん」
「なんだ」
「服に掛からないようにすれば…私の脚とか、腰の辺りに出しちゃってもいいよ」
「おい…あかり」
「そうしないと、浩之ちゃん満足じゃないでしょ…?」
「………ったく」
浩之はあかりの内股辺りにペニスの狙いをつけて、あかりの粘液でぬるぬるする肉棒を自らしごき立てた。
「………出すぞ」
「うん」
びゅっ、びゅっ、びゅ…びゅっ
「あ…」
浩之の吐き出した精液が、太股から秘部のヘアの辺りまで掛かっていく。その生暖かい感触を、あかりは妙に嬉しそうな表情で見守っていた。
「…はぁ」
「浩之ちゃん、良かった…?」
「…わかんねー」
ぶっきらぼうに答える。
「ちゃんと、身体が動くときだったら…もっと、いろいろしてあげるね」
「次があればな」
「私はいつでもいいよ…浩之ちゃんだったら」
「あかり、お前な…俺はまだ…」
「だって、浩之ちゃんこんな事で私をだましたりしないから…」
「………」
浩之は下半身を晒したままに微笑みを浮かべるあかりの事を、嘆息しながら見つめていた。
「………」
浩平は砂浜に敷いた安物のシートの上で、茜を見ている。
そこにはふたつペットボトル。浩平の口に当てられたコーラのボトルとシートの上に置かれた茜のリンゴジュースのボトル。どちらの方も、半分以上なくなってすっかりぬるくなってしまっていた。昼間はジリジリと日光が灼きつけていた砂浜なのだから、仕方ない。一番近い自動販売機さえも歩いて20分ばかり掛かるという状態では、ひとり一つずつの500ミリリットルをちょっとずつ飲んでいくしかなかった。
そうして二時間、三時間と過ぎ、今は水平線の向こうに赤い日が浮かんでいる。
その夕日は半分ほど覆われて見えない。左側の方から、孤を描くようにぐいっと岬が突き出ているのだ。その岬は手入れのされていない林やら岩場やらで、先の方に行くのにも一苦労しそうな感じである。浩平と茜は、そこに行くよりもこの狭い砂浜の方を選んだ。
しかし狭いと言っても、見渡す限りの空間に浩平と茜以外の人間はいないのだ。水平線の向こうで凛と輝く夕日の光、波が打ち寄せる音と引き際に戯れる音、熱く柔らかな砂の感触、そういった物を二人で独占してしまっている。夕日を邪魔する黒い岬のシルエットすらも、なかなか悪くないような物のように浩平は感じていた。
もちろんそういった物は、夕日の光の中に立ちつくしている茜の姿を彩る物でしかないのだが…
茜は浩平から10メートルばかり離れた所で、静かに赤い光を浴びていた。向いているのは波の方だから、浩平に見えるのは横顔である。茜の目はその光を映して感傷的なまでに透き通っていた。表情を一切変えないままに涙を伝わせてしまいそうにすら見える儚げな相貌。長い髪を下ろしているから、その様子がますます切なさをにじませている。
ただ茜が身につけているのは、淡いブルーの小さい水玉が入った、白いビキニだった。岩の陰に隠れた茜に背を向け、見張りをしていた浩平も、着替え終わった茜の方を向いた時それなりに驚いたものである。以前茜が着ていた事のある、タンクトップとスカート型の水着ではないかと思っていたのだ。その水着の中で、何度も見てきたはずの茜の肌は妙に大人びた物に見えていた。
その時「浩平だけに私の事を見てもらいたかったんです」と言った茜を浩平は思わず茶化してしまったが、細くしなやかなウェストラインが映えるその水着は意外なほど茜に似合っていた。浩平に茶化されてやや恥ずかしそうにしていた茜も、今はもう全く気にしていないようである。他に人目があればどうかわからないが、この砂浜は今浩平と茜だけの物なのだ。
さっ、さくっ、さっ…
そして…茜が浩平の方を不意に向いて、シートに向かって歩いてくる。
「もういいのか?」
「ええ」
浩平が問いかけると、茜はうなずいた。
「少し向こうの方で夕日を見てきたいんです…」とさっき茜が言ったのは、一度浩平に水着の姿をしっかりと見て欲しかったからなのだろう。浩平も、それは薄々気づいていた。
「今、何時くらいですか?」
「ん…もう6時半回ってるな」
浩平は荷物の上に置いた携帯電話を見て言う。電波は0本しか立っていない。
「暗くなって、道が分からなくなっても知りませんよ」
「大丈夫、来た道くらい覚えてる」
「でも、やっぱり今日は泊まっていった方がいいんじゃないですか?」
「金ないって」
「私が一応持っていますけれど」
「後で俺が払わなきゃいけないんだから、どうやっても今日中に帰ってみせる」
「新幹線を使っても帰れるかどうかわかりませんよ」
「ここから1時間、1時間、1時間、それから1時間で…ぎりぎりなんとかなる」
「バス、2時間に1本くらいしか来なかったと思いますよ」
「大丈夫だ」
人気のない海に行くという曖昧極まりない計画は予想通り破綻しつつあるようだった。先週茜と込み合ったプールに行ってこりごりした時に、浩平が突然言い出した計画である。朝の7時に出て、東京から鈍行で西に三時間ばかり、それからバス。目指していたようなビーチに出会えたのは奇跡としか言いようがない。着いたときにはもう午後の3時になっていたが。
「…早くした方が良さそうですね」
茜は苦笑しながらシートに置いてあったペットボトルをつかみ、キャップを外して中身を飲んだ。そしてそれをシートに置き直すと、浩平の身体の前に座り込む。
「ここでいいか?」
「一度も人は来ませんでしたし…暗くなってきましたし」
「割と大胆だな、茜」
「時間が、ないですから…」
笑みのような恥じらいのような表情だ。
「………」
浩平が脚を伸ばして座り直すと、茜はその間に入り込んできて浩平の股間を触った。浩平の勃起がサポーターに抑え込まれているのを確かめるように何度かそこを撫でてから、茜の手が動く。トランクス型の水着から、するりと指が入り込んでいく。
茜はサポーターのぴったりした生地の中へと指を進めると、激しく熱を帯びたペニスを無造作につかんだ。そのまま、もてあそぶように浩平のペニスを何度か揉み転がす。浩平のペニスが、窮屈に締め付けられたナイロン生地の中ではちきれんばかりに固く大きくなっていく。
しゅるるっ…
サポーターの中に手を入れたまま、茜は浩平のトランクスを逆の手で脱がしていった。それから、サポーターをめくり上げるようにして脱がしていく。浩平は腰を浮かせてその動きを助けた。
…ぶるっ、とふるい立つような感触と共にペニスが外気に飛び出す。
「浩平…」
茜はペニスを握りなおしてから、しごくような手つきで表面を丁寧に撫でた。そこへ、顔をゆっくりと近づけていく。
…ちゅ
小さな唇が、浩平のペニスを少しずつ含んでいった。
ちゅる…れろっ…
その動きはあくまでゆるやかな物だったが、茜は顔を浩平の股間にうずめていくと同時に軽く浩平のペニスをしごく手の動きも止めておらず、しかも先端部分を柔らかい舌で小刻みに刺激し始めている。
ちゅぷっ、ちゅる…ちゅく
茜の口内にペニスが飲まれていくほどに、舌の動きも手の動きも大きくなっていく。ペニスを握りしめる力も、いつの間にかしっかりとした強い物になってきていた。茜の細く華奢な指が、這い付くようにして浩平のペニスを感じさせる。舌は雁首のラインから先割れの部分までを素早く動き回り、予測できない刺激を浩平に与え続ける。
さらっ…。…さらっ…。
茜は降りてきた髪を何度も耳に掛け直しながら、浩平のペニスの半分以上を口の中に導き入れた。
「いいぞ…」
浩平は全身が外気に触れていて、しかも視界が広がっているという未体験の感覚に酔いながら、茜の頭をくしゃくしゃと撫でた。
「………」
茜は髪をかき上げようとして、一瞬止まり…上目に浩平のことを見つめて…
ちゅぽ、ちゅぽ、ちゅぽ…
口と手、同時のピストン運動を開始しながら、片手を自分の身体の方に近づけていった。
ちゅぽっ、ちゅぽっ、ちゅぽ…
跳ねた髪が、唾液に張りついて口元やペニスに絡みつく。しかし茜はそれを払う事をせず、手をビキニの中へと差し入れていった。
ちゅぽ、ちゅぽ、ちゅぽ…
茜の口がうごめき、手がぎゅっぎゅっと強くペニスをしごく動きに合わせて、茜の水着の下でも指が動き始める。ビキニの生地が、茜の指の動きに合わせてぐいぐいと伸び縮みしている。
その指先が、茜の最も感じる部分にあてがわれているのは確実だ。茜はあっという間に瞳をとろんと悩ましそうな色に溶かしだして、全身を薄紅の色に染め始めた。
ちゅぽ、ちゅぽ…
やがて、茜の水着がきゅぅっと吸い付くようにして茜の秘部に張りつく。その張りついた部分だけが変色して、透明な液体に濡れている事をはっきりと示していた。一度も海水に濡れていなかったその生地は、茜自身の恥ずかしい液体でどんどん潤っていく。
ちゅく、ちゅぐっ…
既に、茜の口と舌が立てる水音だけでなく、茜の濡れた部分が立てる水音もよく聞こえるようになってきていた。もう茜の水着はぐしょぐしょと言っていいほどに濡れてきている。ぴっちりとした生地だけに、指で持ち上げられていないヴァギナの近くの生地などはにじみでた愛液がぽたぽたとこぼれ始めるほどになってきていた。ビニールのシートの上に、茜自身の粘っこい雫がいくつも生まれていく。
「茜…そろそろ…」
ちゅぽぢゅぽっ…じゅぷじゅぷ…
ちゅっ、ちゅくっ、ちゅぐっ
浩平が言うと、茜は顔を恥ずかしさで一杯にしながらもペニスとクリトリスに加える刺激をさらに強めた。浩平は茜の頭を軽く押さえながら、せり上がってくる快感を爆発させる。
…びゅるっ、びゅるっ…びゅっ、びゅっ、びゅくんっ! びゅっ!
ビクッ…ビク…ひくっ…ひくっ
浩平が射出すると同時に、茜もまた自慰の絶頂に達してしまったようだった。茜が精液を口の中に溜めながら、全身をわななかせているのが分かる。
ひく…ひく…
その痙攣が止まらない内から、茜は射出された濃厚な液体を少しずつ喉の奥に飲み込んでいく。ある程度飲んでしまうと、唇の隙間からこぼれ落ちた唾液混じりの精液もしっかりと舐めてキレイにした。
ちゅぽん…
茜はそこでペニスを口から離す。
「…浩平…」
まだ、とても満足しているとは言えない目だった。茜のビキニに潜り込んだままの手が、それをはっきりさせている。
「茜、立てよ」
「はい…」
浩平が言うと、茜はビキニの中にもぐりこんだ手を使ってそのまま生地をずり下げつつ、立ち上がる。そこから露わになった、茜の濡れそぼった部分。いつもよりも内側に寄っているように見えるヘアも、べっとりと濡れていた。脱ぎ降ろす時にも、糸を引いた部分がきらっと日に光ってしまったほどである。
「はぁっ…」
茜は海の風の中で胸を覆う生地だけの姿になった自らに、ため息のような声を出す。
浩平はサポーターとトランクスを全部脱いでしまってから、茜の身体に近づいていった。そして茜の背中に手を回し、身体と身体を密着させる。
ぬるぬるとした茜の秘部にペニスが押しつけていると、茜の口の中に出してしまったペニスもすぐに回復のきざしを見せてきた。
「茜…ちょっと協力してくれよ」
浩平はそう言いながら、腰を屈めていく。
「どうしますか…?」
「アレを手で持って、あそこの中に入れてくれ」
「……わかりました」
茜は一瞬の間を置いてから、こくんとうなずく。
一度身を沈めた浩平は、そこから少しずつ腰を押し上げていった。ペニスは茜の太股の間に挟まれているような状態である。ある程度の所まで来た時、茜の指がそれをつかんできた。
「いくぞ…」
浩平はまた少しずつ腰を上げていく。茜の指につかまれ、先端部分の位置が微調整され、茜の潤いきった部分にペニスが急接近していく。
あと少し、という所で茜もやや腰を落とした。
にゅるん…
「ああ…」
何の抵抗もなく先の部分が中に侵入してくると、茜が声を漏らす。
ぬぷるぅーっ…
「んんっ」
浩平が一気に腰を上げて直立した状態に戻ると、ペニスがぐりぐりっと茜の中に入っていった。茜は脚が長めの方だが、浩平との身長差はやはり小さくない。浩平も茜も直立している状態では、相当に深い結合を味わうことになる。
「動くぞ」
ぬぷっ、ぬぷっ…ぬぢゅ
「あっ…ああっ…」
下からの断続的な突き上げに、茜は浩平の背中を抱きしめながら官能のあえぎを口にする。姿勢が姿勢だけに速い動きにはならなかったが、外で、開放的な広い空間で、立ちながらの行為に及んでいるという逸脱が茜の心を燃え上がらせる。足の裏に感じられる、ビニールシート越しの砂の感触は茜に普段の姿勢との差をよく伝えていた。
ぬちゅっ、ぬちゅっ、ぬちゅ
「んっ…浩平っ…浩平…ああ…はぁぁ……」
浩平の首筋に顔を押しつけるようにして、茜はしきりに身体をくねらせる。直前にイッたばかりで敏感な肉体は、浩平のストロークのひとつひとつからはじけるような性感を覚えていた。茜も突き上げの瞬間に腰を押し下げることで、より深い突きを味わおうとする。
「茜…気持ちいいか?」
「は…はい」
「俺も、すごいいいぞ」
ぬちゅぬちゅっ! じゅぷ…
「ううっ…んっ、んっ…ん…」
茜は水着の生地に覆われたままの胸を浩平の身体にすりつけた。その乾いた不十分な感触が、茜の快感を膨らませるスパイスになっていく。
ぬちゅっ、ぬちゅ…ぬちゅぬちゅっ、ぬちゅ…
「はぁ…はぁっ…はぁ、はぁぁ…はぁっ」
そのすりつける動きと腰の動きを延々と味わっている間に、茜も第二の頂点へと近づいてきた。茜は浩平の身体からやや身を離し、浩平の目を潤んだ目で見つめる。
「茜、俺もまた出ちゃいそうだ」
「わ、私も…私も、また」
「イッちゃいそうか?」
「…は、はい…イッちゃい…そうです…」
茜が目を伏せながら言って、腰をかくっかくっと振る。じゅぷじゅぷという水音とぬめつく結合部分の感触は、直接見ることはできない状態でも茜の状態を二人にしっかり伝えていた。
「いいのか?」
「はい、今日は大丈夫です」
「そう…か」
…ぎゅっ。
「んっ!」
浩平は水着に覆われたままの茜の胸を思い切りつかむ。背中を軽く抱いたまま、右の手で茜の膨らみをわしづかみにする。
ぐっ、ぐっ…ぐにゅぐにゅっ…
「ああっ…あっ! こ、浩平っ…あ…あっ…!」
不意に速度を増した快感の増幅に、茜が大きな声を出して喘いだ。
ぬちゅぬちゅぬちゅ…ぬちゅっ、ぬちゅ…ぬちゅ
「うっ…はぁっ、あっ…あっ」
身をよじらせる茜の中を激しく突き上げながら、浩平は茜の左の乳房を揉み続ける。
「んああーっ…あっ、ふあ…あっ!」
茜の中がぎゅぎゅっ、ぎゅぎゅっという収縮をしてくるようになってきた。茜の喘ぎ声が、さらに高く甘くなってきた。
ぽろっ…
茜のビキニの背中のひもがほどけ、右の方の胸が半分露わになる。
ぢゅぐんっ!
「あああーっ!?」
それと同時の強い突き上げで、茜が絶叫した。
ビクンッ、ビクンッ…! ビクッ、ビクッ、ビク…ビク
びゅっ、びゅ…びゅっ、びゅ、びゅ
「うっ、ふぅぅっ、ああっ…あ…」
浩平が手を離すと、ビキニの生地が滑り落ちて茜は全裸となった。決して小さいわけではない胸が、いつもと違う光の中で浩平の視界に飛び込んでくる。
「…茜」
「浩平…」
エクスタシーのただ中にある茜の身体を浩平は両の腕で強く抱きしめ…ほとんど沈んでしまった夕日のかすかな光の中で、口づけを交わした。
浩平は砂浜に敷いた安物のシートの上で、茜を見ている。
そこにはふたつペットボトル。浩平の口に当てられたコーラのボトルとシートの上に置かれた茜のリンゴジュースのボトル。どちらの方も、半分以上なくなってすっかりぬるくなってしまっていた。昼間はジリジリと日光が灼きつけていた砂浜なのだから、仕方ない。一番近い自動販売機さえも歩いて20分ばかり掛かるという状態では、ひとり一つずつの500ミリリットルをちょっとずつ飲んでいくしかなかった。
そうして二時間、三時間と過ぎ、今は水平線の向こうに赤い日が浮かんでいる。
その夕日は半分ほど覆われて見えない。左側の方から、孤を描くようにぐいっと岬が突き出ているのだ。その岬は手入れのされていない林やら岩場やらで、先の方に行くのにも一苦労しそうな感じである。浩平と茜は、そこに行くよりもこの狭い砂浜の方を選んだ。
しかし狭いと言っても、見渡す限りの空間に浩平と茜以外の人間はいないのだ。水平線の向こうで凛と輝く夕日の光、波が打ち寄せる音と引き際に戯れる音、熱く柔らかな砂の感触、そういった物を二人で独占してしまっている。夕日を邪魔する黒い岬のシルエットすらも、なかなか悪くないような物のように浩平は感じていた。
もちろんそういった物は、夕日の光の中に立ちつくしている茜の姿を彩る物でしかないのだが…
茜は浩平から10メートルばかり離れた所で、静かに赤い光を浴びていた。向いているのは波の方だから、浩平に見えるのは横顔である。茜の目はその光を映して感傷的なまでに透き通っていた。表情を一切変えないままに涙を伝わせてしまいそうにすら見える儚げな相貌。長い髪を下ろしているから、その様子がますます切なさをにじませている。
ただ茜が身につけているのは、淡いブルーの小さい水玉が入った、白いビキニだった。岩の陰に隠れた茜に背を向け、見張りをしていた浩平も、着替え終わった茜の方を向いた時それなりに驚いたものである。以前茜が着ていた事のある、タンクトップとスカート型の水着ではないかと思っていたのだ。その水着の中で、何度も見てきたはずの茜の肌は妙に大人びた物に見えていた。
その時「浩平だけに私の事を見てもらいたかったんです」と言った茜を浩平は思わず茶化してしまったが、細くしなやかなウェストラインが映えるその水着は意外なほど茜に似合っていた。浩平に茶化されてやや恥ずかしそうにしていた茜も、今はもう全く気にしていないようである。他に人目があればどうかわからないが、この砂浜は今浩平と茜だけの物なのだ。
さっ、さくっ、さっ…
そして…茜が浩平の方を不意に向いて、シートに向かって歩いてくる。
「もういいのか?」
「ええ」
浩平が問いかけると、茜はうなずいた。
「少し向こうの方で夕日を見てきたいんです…」とさっき茜が言ったのは、一度浩平に水着の姿をしっかりと見て欲しかったからなのだろう。浩平も、それは薄々気づいていた。
「今、何時くらいですか?」
「ん…もう6時半回ってるな」
浩平は荷物の上に置いた携帯電話を見て言う。電波は0本しか立っていない。
「暗くなって、道が分からなくなっても知りませんよ」
「大丈夫、来た道くらい覚えてる」
「でも、やっぱり今日は泊まっていった方がいいんじゃないですか?」
「金ないって」
「私が一応持っていますけれど」
「後で俺が払わなきゃいけないんだから、どうやっても今日中に帰ってみせる」
「新幹線を使っても帰れるかどうかわかりませんよ」
「ここから1時間、1時間、1時間、それから1時間で…ぎりぎりなんとかなる」
「バス、2時間に1本くらいしか来なかったと思いますよ」
「大丈夫だ」
人気のない海に行くという曖昧極まりない計画は予想通り破綻しつつあるようだった。先週茜と込み合ったプールに行ってこりごりした時に、浩平が突然言い出した計画である。朝の7時に出て、東京から鈍行で西に三時間ばかり、それからバス。目指していたようなビーチに出会えたのは奇跡としか言いようがない。着いたときにはもう午後の3時になっていたが。
「…早くした方が良さそうですね」
茜は苦笑しながらシートに置いてあったペットボトルをつかみ、キャップを外して中身を飲んだ。そしてそれをシートに置き直すと、浩平の身体の前に座り込む。
「ここでいいか?」
「一度も人は来ませんでしたし…暗くなってきましたし」
「割と大胆だな、茜」
「時間が、ないですから…」
笑みのような恥じらいのような表情だ。
「………」
浩平が脚を伸ばして座り直すと、茜はその間に入り込んできて浩平の股間を触った。浩平の勃起がサポーターに抑え込まれているのを確かめるように何度かそこを撫でてから、茜の手が動く。トランクス型の水着から、するりと指が入り込んでいく。
茜はサポーターのぴったりした生地の中へと指を進めると、激しく熱を帯びたペニスを無造作につかんだ。そのまま、もてあそぶように浩平のペニスを何度か揉み転がす。浩平のペニスが、窮屈に締め付けられたナイロン生地の中ではちきれんばかりに固く大きくなっていく。
しゅるるっ…
サポーターの中に手を入れたまま、茜は浩平のトランクスを逆の手で脱がしていった。それから、サポーターをめくり上げるようにして脱がしていく。浩平は腰を浮かせてその動きを助けた。
…ぶるっ、とふるい立つような感触と共にペニスが外気に飛び出す。
「浩平…」
茜はペニスを握りなおしてから、しごくような手つきで表面を丁寧に撫でた。そこへ、顔をゆっくりと近づけていく。
…ちゅ
小さな唇が、浩平のペニスを少しずつ含んでいった。
ちゅる…れろっ…
その動きはあくまでゆるやかな物だったが、茜は顔を浩平の股間にうずめていくと同時に軽く浩平のペニスをしごく手の動きも止めておらず、しかも先端部分を柔らかい舌で小刻みに刺激し始めている。
ちゅぷっ、ちゅる…ちゅく
茜の口内にペニスが飲まれていくほどに、舌の動きも手の動きも大きくなっていく。ペニスを握りしめる力も、いつの間にかしっかりとした強い物になってきていた。茜の細く華奢な指が、這い付くようにして浩平のペニスを感じさせる。舌は雁首のラインから先割れの部分までを素早く動き回り、予測できない刺激を浩平に与え続ける。
さらっ…。…さらっ…。
茜は降りてきた髪を何度も耳に掛け直しながら、浩平のペニスの半分以上を口の中に導き入れた。
「いいぞ…」
浩平は全身が外気に触れていて、しかも視界が広がっているという未体験の感覚に酔いながら、茜の頭をくしゃくしゃと撫でた。
「………」
茜は髪をかき上げようとして、一瞬止まり…上目に浩平のことを見つめて…
ちゅぽ、ちゅぽ、ちゅぽ…
口と手、同時のピストン運動を開始しながら、片手を自分の身体の方に近づけていった。
ちゅぽっ、ちゅぽっ、ちゅぽ…
跳ねた髪が、唾液に張りついて口元やペニスに絡みつく。しかし茜はそれを払う事をせず、手をビキニの中へと差し入れていった。
ちゅぽ、ちゅぽ、ちゅぽ…
茜の口がうごめき、手がぎゅっぎゅっと強くペニスをしごく動きに合わせて、茜の水着の下でも指が動き始める。ビキニの生地が、茜の指の動きに合わせてぐいぐいと伸び縮みしている。
その指先が、茜の最も感じる部分にあてがわれているのは確実だ。茜はあっという間に瞳をとろんと悩ましそうな色に溶かしだして、全身を薄紅の色に染め始めた。
ちゅぽ、ちゅぽ…
やがて、茜の水着がきゅぅっと吸い付くようにして茜の秘部に張りつく。その張りついた部分だけが変色して、透明な液体に濡れている事をはっきりと示していた。一度も海水に濡れていなかったその生地は、茜自身の恥ずかしい液体でどんどん潤っていく。
ちゅく、ちゅぐっ…
既に、茜の口と舌が立てる水音だけでなく、茜の濡れた部分が立てる水音もよく聞こえるようになってきていた。もう茜の水着はぐしょぐしょと言っていいほどに濡れてきている。ぴっちりとした生地だけに、指で持ち上げられていないヴァギナの近くの生地などはにじみでた愛液がぽたぽたとこぼれ始めるほどになってきていた。ビニールのシートの上に、茜自身の粘っこい雫がいくつも生まれていく。
「茜…そろそろ…」
ちゅぽぢゅぽっ…じゅぷじゅぷ…
ちゅっ、ちゅくっ、ちゅぐっ
浩平が言うと、茜は顔を恥ずかしさで一杯にしながらもペニスとクリトリスに加える刺激をさらに強めた。浩平は茜の頭を軽く押さえながら、せり上がってくる快感を爆発させる。
…びゅるっ、びゅるっ…びゅっ、びゅっ、びゅくんっ! びゅっ!
ビクッ…ビク…ひくっ…ひくっ
浩平が射出すると同時に、茜もまた自慰の絶頂に達してしまったようだった。茜が精液を口の中に溜めながら、全身をわななかせているのが分かる。
ひく…ひく…
その痙攣が止まらない内から、茜は射出された濃厚な液体を少しずつ喉の奥に飲み込んでいく。ある程度飲んでしまうと、唇の隙間からこぼれ落ちた唾液混じりの精液もしっかりと舐めてキレイにした。
ちゅぽん…
茜はそこでペニスを口から離す。
「…浩平…」
まだ、とても満足しているとは言えない目だった。茜のビキニに潜り込んだままの手が、それをはっきりさせている。
「茜、立てよ」
「はい…」
浩平が言うと、茜はビキニの中にもぐりこんだ手を使ってそのまま生地をずり下げつつ、立ち上がる。そこから露わになった、茜の濡れそぼった部分。いつもよりも内側に寄っているように見えるヘアも、べっとりと濡れていた。脱ぎ降ろす時にも、糸を引いた部分がきらっと日に光ってしまったほどである。
「はぁっ…」
茜は海の風の中で胸を覆う生地だけの姿になった自らに、ため息のような声を出す。
浩平はサポーターとトランクスを全部脱いでしまってから、茜の身体に近づいていった。そして茜の背中に手を回し、身体と身体を密着させる。
ぬるぬるとした茜の秘部にペニスが押しつけていると、茜の口の中に出してしまったペニスもすぐに回復のきざしを見せてきた。
「茜…ちょっと協力してくれよ」
浩平はそう言いながら、腰を屈めていく。
「どうしますか…?」
「アレを手で持って、あそこの中に入れてくれ」
「……わかりました」
茜は一瞬の間を置いてから、こくんとうなずく。
一度身を沈めた浩平は、そこから少しずつ腰を押し上げていった。ペニスは茜の太股の間に挟まれているような状態である。ある程度の所まで来た時、茜の指がそれをつかんできた。
「いくぞ…」
浩平はまた少しずつ腰を上げていく。茜の指につかまれ、先端部分の位置が微調整され、茜の潤いきった部分にペニスが急接近していく。
あと少し、という所で茜もやや腰を落とした。
にゅるん…
「ああ…」
何の抵抗もなく先の部分が中に侵入してくると、茜が声を漏らす。
ぬぷるぅーっ…
「んんっ」
浩平が一気に腰を上げて直立した状態に戻ると、ペニスがぐりぐりっと茜の中に入っていった。茜は脚が長めの方だが、浩平との身長差はやはり小さくない。浩平も茜も直立している状態では、相当に深い結合を味わうことになる。
「動くぞ」
ぬぷっ、ぬぷっ…ぬぢゅ
「あっ…ああっ…」
下からの断続的な突き上げに、茜は浩平の背中を抱きしめながら官能のあえぎを口にする。姿勢が姿勢だけに速い動きにはならなかったが、外で、開放的な広い空間で、立ちながらの行為に及んでいるという逸脱が茜の心を燃え上がらせる。足の裏に感じられる、ビニールシート越しの砂の感触は茜に普段の姿勢との差をよく伝えていた。
ぬちゅっ、ぬちゅっ、ぬちゅ
「んっ…浩平っ…浩平…ああ…はぁぁ……」
浩平の首筋に顔を押しつけるようにして、茜はしきりに身体をくねらせる。直前にイッたばかりで敏感な肉体は、浩平のストロークのひとつひとつからはじけるような性感を覚えていた。茜も突き上げの瞬間に腰を押し下げることで、より深い突きを味わおうとする。
「茜…気持ちいいか?」
「は…はい」
「俺も、すごいいいぞ」
ぬちゅぬちゅっ! じゅぷ…
「ううっ…んっ、んっ…ん…」
茜は水着の生地に覆われたままの胸を浩平の身体にすりつけた。その乾いた不十分な感触が、茜の快感を膨らませるスパイスになっていく。
ぬちゅっ、ぬちゅ…ぬちゅぬちゅっ、ぬちゅ…
「はぁ…はぁっ…はぁ、はぁぁ…はぁっ」
そのすりつける動きと腰の動きを延々と味わっている間に、茜も第二の頂点へと近づいてきた。茜は浩平の身体からやや身を離し、浩平の目を潤んだ目で見つめる。
「茜、俺もまた出ちゃいそうだ」
「わ、私も…私も、また」
「イッちゃいそうか?」
「…は、はい…イッちゃい…そうです…」
茜が目を伏せながら言って、腰をかくっかくっと振る。じゅぷじゅぷという水音とぬめつく結合部分の感触は、直接見ることはできない状態でも茜の状態を二人にしっかり伝えていた。
「いいのか?」
「はい、今日は大丈夫です」
「そう…か」
…ぎゅっ。
「んっ!」
浩平は水着に覆われたままの茜の胸を思い切りつかむ。背中を軽く抱いたまま、右の手で茜の膨らみをわしづかみにする。
ぐっ、ぐっ…ぐにゅぐにゅっ…
「ああっ…あっ! こ、浩平っ…あ…あっ…!」
不意に速度を増した快感の増幅に、茜が大きな声を出して喘いだ。
ぬちゅぬちゅぬちゅ…ぬちゅっ、ぬちゅ…ぬちゅ
「うっ…はぁっ、あっ…あっ」
身をよじらせる茜の中を激しく突き上げながら、浩平は茜の左の乳房を揉み続ける。
「んああーっ…あっ、ふあ…あっ!」
茜の中がぎゅぎゅっ、ぎゅぎゅっという収縮をしてくるようになってきた。茜の喘ぎ声が、さらに高く甘くなってきた。
ぽろっ…
茜のビキニの背中のひもがほどけ、右の方の胸が半分露わになる。
ぢゅぐんっ!
「あああーっ!?」
それと同時の強い突き上げで、茜が絶叫した。
ビクンッ、ビクンッ…! ビクッ、ビクッ、ビク…ビク
びゅっ、びゅ…びゅっ、びゅ、びゅ
「うっ、ふぅぅっ、ああっ…あ…」
浩平が手を離すと、ビキニの生地が滑り落ちて茜は全裸となった。決して小さいわけではない胸が、いつもと違う光の中で浩平の視界に飛び込んでくる。
「…茜」
「浩平…」
エクスタシーのただ中にある茜の身体を浩平は両の腕で強く抱きしめ…ほとんど沈んでしまった夕日のかすかな光の中で、口づけを交わした。
「………」
俺はレミィの唇の柔らかな感触に半分以上意識を奪われながらも、レミィの言葉の意味を反芻していた。
「忘れられなくして」…という言葉と、バスタオルも床に落としてしまったレミィの裸の姿。どう考えても、レミィの意志を取り違えようがない。俺の体に押しつけられるレミィの迫力ある胸の感触が、鼻の辺りに触れてくるつやのあるブロンドヘアが―――ブリーチなんかで痛んじゃいない、本物のツヤのあるブロンドだ―――その意志をますます俺に伝えようとしてくる。
もちろん、俺も勃起していた。レミィがベッドに倒れ込んでくるような感じで来た物だから、それを隠しようがない。レミィが腹に当たる固いモノの事をどう思っているのかは分からないが、拒んでいるという事だけは絶対に無さそうだ。
「………」
「ン…」
俺の方から少しずつ唇を離すと、レミィはいつもの巻き舌な声のイメージを残した吐息を漏らした。青い瞳がかすかに震えながら、それでもしっかりと俺の事を見つめている。レミィは時折日本人とは違う目の色だという印象を強く見せる事があるが、今のレミィはそんな疎遠感のような物を微塵たりとも感じさせなかった。無論俺は感じたいとも思わない。ただ、土壇場の所になって、レミィとの間にあるわずかな違いを意識してしまうのが怖かっただけだ。
でも、全然そんな事はない。レミィは俺の近くにいて、体温を感じさせている。レミィがどういう感情を感じているのか、俺にはよくわかる。俺に身を任せようとしているのがひしひしと伝わってくる。
「…ヒロユキ…」
レミィがつぶやくような声を漏らす。そこに若干の不安が交じっているように聞こえるのは、俺がなかなか動こうとしなかったからかもしれない。
「レミィ」
俺は、レミィの背中に回していた腕の力を強める。
「本当に…いいんだな?」
「…アタシ…ヒロユキを…感じたい」
レミィの声は語尾までしっかりと言い切られていた。
「かえって辛くなるだけかもしれないんだぜ?」
「でもッ…でもぉッ…!」
レミィも、俺の背中に回した腕に入れる力を強くしてくる。
「確かに俺も、レミィとしたい」
「いいヨ…ヒロユキの好きにして」
「だけど、レミィ…」
「…ヒロユキっ!」
レミィが俺の声を押しとどめるかのように、ぐっと手を伸ばしてくる。ただしその手が向かった先は俺の口ではなく、俺のズボンを押し上げている部分だった。
「レミィ…」
「ヒロユキ…アタシに、ヒロユキを気持ちよくさせて」
「おい…それって」
「う、うまくできるかどうかわからないケド…お願い…」
レミィは言いながらベッドの下に降りて、ひざまづくような姿勢になる。そこから身を乗り出して、また手をズボンのジッパーの所に伸ばしてきた。
「………」
俺はレミィの必死な表情に反応することができなかった。頭の中で脳ミソを絞って考えようとしていた事が、あっという間に崩れ落ちてしまう。
カチッ…チッ…
レミィが不器用にチャックを探り、それを降ろそうとしている。金具のじれったそうな音が何度も響いたかと思うと、
ジィィ…
コソコソした音を立てて俺のズボンの前が開いた。俺はさりげなく手を伸ばして、自分のズボンのホックを外しておく。今の様子だと、それを外すのはレミィがもっと苦労しそうだった。
レミィははっきりモノの形が浮き出ているトランクスを見て、また顔を赤くしている。行為が進むほどにレミィの顔がどんどん赤くなっていくのがよくわかった。
…ぎゅ
そして、レミィがすらっとした指で俺のトランクスの裾をつかむ。それを両方の手で、ずるっと引き下ろしていく。
……すとんっ
俺は腰を少し浮かせてレミィの動きを助けてやった。学生ズボンとトランクスが一緒に脱げて、ベッドの下に落ちていく。ポケットに入れていたサイフが床にぶつかる音が、妙に大きく聞こえた。
「こ、これがヒロユキの…」
レミィはこわばった手つきで俺のペニスをつかんでくる。そうしていると、レミィの指はいつもよりももっと白く見えた。
「…レミィ…」
俺はその不安げな様子を見て、少し時間が掛かりそうだなと思った。それでも、レミィを動揺させないように落ち着いて見守っていようと思っていたが…
「…ンッ!」
「うぉっ…」
ちゅぷぅぅ…
幹をくわえこんだレミィの唇が、ねっとりとした音を立ててペニスの根元の方に滑っていく…俺の予想に反して、レミィはいきなり身を乗り出して大きくペニスをくわえこんできたのだ。
ちゅぷる…
一番深くまでくわえこむと、今度は来た方向に戻っていく。唇はしっかりとペニスの幹を締め付けていて、その動きがペニスの表面を柔らかく刺激していた。
「レ、レミィ…上手いな…」
「……ンッ…ンッ、ンッ…ンッ…!」
ちゅぷっ、ちゅぷっ…ちゅぷっ!
俺の言葉にレミィは顔を真っ赤にしてしまったが、すぐに口を勢い良く動かし始めた。俺が感じているのを知って、自信を持ったらしい。目は恥ずかしさのためか閉じられてしまっていたが、その表情はレミィの一途さを際だたせていた。
「ま…待て、レミィ、いったんベッドの上に来いよ」
「………ン……えッ?」
レミィがペニスから口を離して、不思議そうな顔をする。
「いいから…上がって来いって」
俺はベッドに座った姿勢から一気に立ち上がり、ベッドの上に立った。その時に足に引っかかっていたズボンとトランクスを振り払い、靴下も脱いでおく。
「もっと、ヒロユキが気持ちよくなってからでもイイのに…」
レミィは顔を真っ赤にしたまま、恥ずかしさを殺さずに言っていた。
「もっと気持ちよくしてもらうって…レミィ、来いよ」
俺はレミィに呼びかけながら、Yシャツとその下のTシャツを脱いで放り投げる。俺もまた、レミィと同じ裸の状態になった。
「…ウン」
レミィがうなずく。
俺は、レミィが前を隠しながらベッドに上がってくるのを見つつ、ベッドに身を横たえた。ちゃんと枕の上に頭を乗せている。
「続き…してくれるよな」
「い、いいケド、なんでそんなに右に来てるノ?」
そう、俺は枕の位置をいつも寝ている時の場所から数十センチも爪先の方へ動かしていた。その状態で頭を枕に乗せているのだから、足の先はベッドの端から少しはみ出してしまっている。
「レミィ…俺の体の上に乗ってくれ」
「ド…ドコ?」
「口で俺のをしながら…あそこを俺の顔の上に来るように…」
「!」
「ほら…来いよ、レミィ」
「え…ヒ、ヒロユキ…」
「俺ばっかりしてもらうんじゃな…」
「………」
レミィはしばらくベッドの上に膝立ちで呆然としていたが、やがておずおずと体を動かし始めた。俺の寝ているのとは逆の方向に頭を向けて四つん這いになり、そのまま並行移動で俺に近づいてくる。顔は俺のアレの位置に、腰は俺の顔の位置に寄っていく…
「…ほら、来いって」
「……ウン…」
俺の体の真横に来て、あそこを手で押さえているレミィ。一瞬レミィの目に涙がじわっとにじんだように見えたが、それを確かめる間もなくレミィは俺を身体全体でまたいできた。
…ちゅぽっ。
レミィは間断なくペニスをくわえこんできた。俺に見られているという恥ずかしさを少しでも消したがっているのかもしれない。俺は生まれて初めて間近で見るあそこの形状にドキドキした物を覚えつつも、観察ばかりせずレミィにお返しを始めることにした。
色素の薄いヘアの間に見える割れ目に、舌を近づけていく。枕で頭が上がっているので、それほど苦労はしない。
…ちゅ
「ンッ…!」
俺が舌をつけた瞬間、レミィが全身を震わせた。
じゅるぅ…
俺は唾液の音を立てながら、ぐりっとレミィの割れ目の間に舌をねじこんでいく。ぬめった温かい感触が舌に伝わってきた。
じゅる…じゅっ
「ン…ンッ…ンー…」
とりあえず、舌を大きく動かして中をまんべんなく刺激していくようにする。シャワー上がりのレミィの体からはほのかな石鹸の香りがして、嫌悪感は生じなかった。
ちゅぽ、ちゅぽ、ちゅぽ…
レミィは俺の舌が動く度に、身体をよじらせて反応してくる。その瞬間、アレの方に加わる刺激が止まるのが少し面白かった。
と言っても、こちらはどうしていいものかさっぱり見当がついていない状況なのだから、舌を闇雲に動かしていくしかない。レミィが気持ちよくなっているのかどうかは全くわからなかった。そして俺のペニスの方はレミィの舌でどんどん気持ちよくなってしまっている。
「…レミィ…そろそろ、いいか…?」
ちゅぷっ…
「…ウ、ウン」
俺の声に応えて、レミィが身体を上げる。斜め下から見上げるレミィの体は、ボリュームあるラインをしているのに妙にもろさを感じさせた。
レミィが髪を全部下ろしてしまっているからかもしれない。俺はその状態でレミィが泣くのを何度か見てしまったから…。少し変な角度から見たせいか、その記憶がふと沸き上がってきてしまったからかもしれない。
レミィと同じくらい大胆になって、二人でやらしい事をしていれば少しはそういう気分も消え失せるかと思っていたが…そうもいかないようだった。
「…ヒロユキ」
身体を持ち上げた俺に代わって、レミィがベッドに身を横たえる。
俺はレミィの足の方に回り込んで、その身体を上から見下ろした。
「………」
うっすらと上気した肌、口元が少し濡れていて、真っ赤になってしまった顔。大きいのに形が整っているバスト。さっきまで俺が口づけていた微細な部分…
「…あッ」
俺はその割れ目に指を二本差し入れて、そこを広げてみた。
鮮紅色の粘膜の中から、俺はレミィの体の入り口を探る。知識の上では位置を知っていても、実際に探すとなると一苦労だった。それでも、数十秒の後には何とかレミィの中に入っていくための肉孔を探り当てる。指を押し当ててみると、中に少し入りそうになるのがわかった。
「ここだよな…?」
「………」
レミィは俺と目を合わせずにうなずく。
俺は指をそこから抜いて、腰を少しずつ前に出していった。同時にレミィの腰の辺りをつかんで、少しずつ持ち上げていく。あっという間にレミィのあそこに急接近したアレを、ぐりっとレミィの割れ目の中に突っ込む…
「痛いかもしれねーぜ?」
「ううン、そんなのは分かっているから大丈夫ヨ…」
「…ああ」
俺はペニスを、さっき指で確かめた位置に移動させた。このまま圧力を加えれば、レミィの中に入って行くはずだ。
「それよりも、ヒロユキは私とこうなっても後悔しないノ…?」
「しない。もう大丈夫だ。俺のことは心配しなくても絶対に大丈夫だ」
結局、俺が色々と考えたのはレミィに要らない心配と不安を与えることくらいにしかならなかった。俺にできるのは、間違いなくレミィとつながって…
「…レミィ…いくぞっ」
…ぐぐぐっ
「…う…うふぅんッ…!」
ぐぐっ…ぐっ…ぐぐっ…
「…くっ…ううッ…あ…」
「…レミィ、痛いんだろ…?」
「だ、大丈夫…ヒロユキのだったら…アタシ、すっごくウレシイからっ…すごくウレシイからっ…!」
「…レミィっ…」
…ぐぐぐっ!
「んっ…ふぅんッ!」
「レミィ…レミィッ!」
「あ…ヒロユキっ…ヒロユキっ!」
ぐぐ…ずぅっ
「あぅッ…」
「お、奥まで入ったみてーだな…」
「うん…ヒロユキのが、アタシの中にいっぱい入ってル…」
「レミィの中、すっげー気持ちいいぞ」
「本当?」
「ああ。最高だ」
「ヒロユキ…もっと好きな風に動いても、イイヨ」
「レミィが痛くなるだろ?」
「いいの…ヒロユキが気持ちよくなれるんだったら、アタシはどうなってもすごくウレシイから」
「レミィ…ごめんな…」
「ン…ヒロユキ、くすぐったいヨ」
「うん…何となく、な」
ずっ…
「ふゥ…」
「ガマン…しててな…」
ずずっ…ずっ…ずずっ…ずっ…
「ん…ふぅっ…はァ…」
レミィの顔は、苦しんでいると言うよりも悦んでいるという感じだった。
ずっ…ずず…ずぐっ、ずぐっ…
「くっ…レミィの中、すげー締まってくる…気持ちいい」
「ヒロユキのも、固くておおっきくて熱いヨ」
「それだけ痛くなるだろ?」
「いいの、ヒロユキがいっぱい感じられル」
ずずっ…ずっ…ずずっ…ずっ…
「あ…ヒロユキ…ヒロユキ…アタシ、ヒロユキの事が大スキ…」
「俺も、レミィの事が大好きだ。絶対に離さねー…」
ず、ずぐ、ずっ、ずずっ
「大丈夫…ほら、ヒロユキ」
「ああ」
俺はレミィの差し出した手を強く握り返した。そして、きついレミィの中をありったけの力で動き回った。
「レミィ…レミィっ…!」
「ヒロユキ…ヒロユキっ!」
ずっ、ずっ、ずっ…ずぅっ!
「くっ…出るっ!」
ずっ!
俺は激しくペニスを締め付ける膣内からムリヤリに脱出する。
びゅっ、びゅ…びゅ、びゅる…
「はぁっ…ヒロユキのが…あったかい」
「レミィ…悪ぃ…」
俺はどこに逃がす事も出来ず、レミィの腹から胸まで飛び出させるを得なかった精液を見ながら謝った。
「いいの、ヒロユキの物なら全部…スキ」
レミィは俺の出した白濁の液をひとすくい指で取って、口に運んでいく。
「…レミィ」
「うん…オイシイよ、ヒロユキ…」
少し憂鬱気味な笑みを浮かべるレミィに、俺はもう多くをしゃべろうとしなかった。それがウソでも本当でもいい、ただレミィの笑いを少しでも多く見ていたいだけだった…
俺はレミィの唇の柔らかな感触に半分以上意識を奪われながらも、レミィの言葉の意味を反芻していた。
「忘れられなくして」…という言葉と、バスタオルも床に落としてしまったレミィの裸の姿。どう考えても、レミィの意志を取り違えようがない。俺の体に押しつけられるレミィの迫力ある胸の感触が、鼻の辺りに触れてくるつやのあるブロンドヘアが―――ブリーチなんかで痛んじゃいない、本物のツヤのあるブロンドだ―――その意志をますます俺に伝えようとしてくる。
もちろん、俺も勃起していた。レミィがベッドに倒れ込んでくるような感じで来た物だから、それを隠しようがない。レミィが腹に当たる固いモノの事をどう思っているのかは分からないが、拒んでいるという事だけは絶対に無さそうだ。
「………」
「ン…」
俺の方から少しずつ唇を離すと、レミィはいつもの巻き舌な声のイメージを残した吐息を漏らした。青い瞳がかすかに震えながら、それでもしっかりと俺の事を見つめている。レミィは時折日本人とは違う目の色だという印象を強く見せる事があるが、今のレミィはそんな疎遠感のような物を微塵たりとも感じさせなかった。無論俺は感じたいとも思わない。ただ、土壇場の所になって、レミィとの間にあるわずかな違いを意識してしまうのが怖かっただけだ。
でも、全然そんな事はない。レミィは俺の近くにいて、体温を感じさせている。レミィがどういう感情を感じているのか、俺にはよくわかる。俺に身を任せようとしているのがひしひしと伝わってくる。
「…ヒロユキ…」
レミィがつぶやくような声を漏らす。そこに若干の不安が交じっているように聞こえるのは、俺がなかなか動こうとしなかったからかもしれない。
「レミィ」
俺は、レミィの背中に回していた腕の力を強める。
「本当に…いいんだな?」
「…アタシ…ヒロユキを…感じたい」
レミィの声は語尾までしっかりと言い切られていた。
「かえって辛くなるだけかもしれないんだぜ?」
「でもッ…でもぉッ…!」
レミィも、俺の背中に回した腕に入れる力を強くしてくる。
「確かに俺も、レミィとしたい」
「いいヨ…ヒロユキの好きにして」
「だけど、レミィ…」
「…ヒロユキっ!」
レミィが俺の声を押しとどめるかのように、ぐっと手を伸ばしてくる。ただしその手が向かった先は俺の口ではなく、俺のズボンを押し上げている部分だった。
「レミィ…」
「ヒロユキ…アタシに、ヒロユキを気持ちよくさせて」
「おい…それって」
「う、うまくできるかどうかわからないケド…お願い…」
レミィは言いながらベッドの下に降りて、ひざまづくような姿勢になる。そこから身を乗り出して、また手をズボンのジッパーの所に伸ばしてきた。
「………」
俺はレミィの必死な表情に反応することができなかった。頭の中で脳ミソを絞って考えようとしていた事が、あっという間に崩れ落ちてしまう。
カチッ…チッ…
レミィが不器用にチャックを探り、それを降ろそうとしている。金具のじれったそうな音が何度も響いたかと思うと、
ジィィ…
コソコソした音を立てて俺のズボンの前が開いた。俺はさりげなく手を伸ばして、自分のズボンのホックを外しておく。今の様子だと、それを外すのはレミィがもっと苦労しそうだった。
レミィははっきりモノの形が浮き出ているトランクスを見て、また顔を赤くしている。行為が進むほどにレミィの顔がどんどん赤くなっていくのがよくわかった。
…ぎゅ
そして、レミィがすらっとした指で俺のトランクスの裾をつかむ。それを両方の手で、ずるっと引き下ろしていく。
……すとんっ
俺は腰を少し浮かせてレミィの動きを助けてやった。学生ズボンとトランクスが一緒に脱げて、ベッドの下に落ちていく。ポケットに入れていたサイフが床にぶつかる音が、妙に大きく聞こえた。
「こ、これがヒロユキの…」
レミィはこわばった手つきで俺のペニスをつかんでくる。そうしていると、レミィの指はいつもよりももっと白く見えた。
「…レミィ…」
俺はその不安げな様子を見て、少し時間が掛かりそうだなと思った。それでも、レミィを動揺させないように落ち着いて見守っていようと思っていたが…
「…ンッ!」
「うぉっ…」
ちゅぷぅぅ…
幹をくわえこんだレミィの唇が、ねっとりとした音を立ててペニスの根元の方に滑っていく…俺の予想に反して、レミィはいきなり身を乗り出して大きくペニスをくわえこんできたのだ。
ちゅぷる…
一番深くまでくわえこむと、今度は来た方向に戻っていく。唇はしっかりとペニスの幹を締め付けていて、その動きがペニスの表面を柔らかく刺激していた。
「レ、レミィ…上手いな…」
「……ンッ…ンッ、ンッ…ンッ…!」
ちゅぷっ、ちゅぷっ…ちゅぷっ!
俺の言葉にレミィは顔を真っ赤にしてしまったが、すぐに口を勢い良く動かし始めた。俺が感じているのを知って、自信を持ったらしい。目は恥ずかしさのためか閉じられてしまっていたが、その表情はレミィの一途さを際だたせていた。
「ま…待て、レミィ、いったんベッドの上に来いよ」
「………ン……えッ?」
レミィがペニスから口を離して、不思議そうな顔をする。
「いいから…上がって来いって」
俺はベッドに座った姿勢から一気に立ち上がり、ベッドの上に立った。その時に足に引っかかっていたズボンとトランクスを振り払い、靴下も脱いでおく。
「もっと、ヒロユキが気持ちよくなってからでもイイのに…」
レミィは顔を真っ赤にしたまま、恥ずかしさを殺さずに言っていた。
「もっと気持ちよくしてもらうって…レミィ、来いよ」
俺はレミィに呼びかけながら、Yシャツとその下のTシャツを脱いで放り投げる。俺もまた、レミィと同じ裸の状態になった。
「…ウン」
レミィがうなずく。
俺は、レミィが前を隠しながらベッドに上がってくるのを見つつ、ベッドに身を横たえた。ちゃんと枕の上に頭を乗せている。
「続き…してくれるよな」
「い、いいケド、なんでそんなに右に来てるノ?」
そう、俺は枕の位置をいつも寝ている時の場所から数十センチも爪先の方へ動かしていた。その状態で頭を枕に乗せているのだから、足の先はベッドの端から少しはみ出してしまっている。
「レミィ…俺の体の上に乗ってくれ」
「ド…ドコ?」
「口で俺のをしながら…あそこを俺の顔の上に来るように…」
「!」
「ほら…来いよ、レミィ」
「え…ヒ、ヒロユキ…」
「俺ばっかりしてもらうんじゃな…」
「………」
レミィはしばらくベッドの上に膝立ちで呆然としていたが、やがておずおずと体を動かし始めた。俺の寝ているのとは逆の方向に頭を向けて四つん這いになり、そのまま並行移動で俺に近づいてくる。顔は俺のアレの位置に、腰は俺の顔の位置に寄っていく…
「…ほら、来いって」
「……ウン…」
俺の体の真横に来て、あそこを手で押さえているレミィ。一瞬レミィの目に涙がじわっとにじんだように見えたが、それを確かめる間もなくレミィは俺を身体全体でまたいできた。
…ちゅぽっ。
レミィは間断なくペニスをくわえこんできた。俺に見られているという恥ずかしさを少しでも消したがっているのかもしれない。俺は生まれて初めて間近で見るあそこの形状にドキドキした物を覚えつつも、観察ばかりせずレミィにお返しを始めることにした。
色素の薄いヘアの間に見える割れ目に、舌を近づけていく。枕で頭が上がっているので、それほど苦労はしない。
…ちゅ
「ンッ…!」
俺が舌をつけた瞬間、レミィが全身を震わせた。
じゅるぅ…
俺は唾液の音を立てながら、ぐりっとレミィの割れ目の間に舌をねじこんでいく。ぬめった温かい感触が舌に伝わってきた。
じゅる…じゅっ
「ン…ンッ…ンー…」
とりあえず、舌を大きく動かして中をまんべんなく刺激していくようにする。シャワー上がりのレミィの体からはほのかな石鹸の香りがして、嫌悪感は生じなかった。
ちゅぽ、ちゅぽ、ちゅぽ…
レミィは俺の舌が動く度に、身体をよじらせて反応してくる。その瞬間、アレの方に加わる刺激が止まるのが少し面白かった。
と言っても、こちらはどうしていいものかさっぱり見当がついていない状況なのだから、舌を闇雲に動かしていくしかない。レミィが気持ちよくなっているのかどうかは全くわからなかった。そして俺のペニスの方はレミィの舌でどんどん気持ちよくなってしまっている。
「…レミィ…そろそろ、いいか…?」
ちゅぷっ…
「…ウ、ウン」
俺の声に応えて、レミィが身体を上げる。斜め下から見上げるレミィの体は、ボリュームあるラインをしているのに妙にもろさを感じさせた。
レミィが髪を全部下ろしてしまっているからかもしれない。俺はその状態でレミィが泣くのを何度か見てしまったから…。少し変な角度から見たせいか、その記憶がふと沸き上がってきてしまったからかもしれない。
レミィと同じくらい大胆になって、二人でやらしい事をしていれば少しはそういう気分も消え失せるかと思っていたが…そうもいかないようだった。
「…ヒロユキ」
身体を持ち上げた俺に代わって、レミィがベッドに身を横たえる。
俺はレミィの足の方に回り込んで、その身体を上から見下ろした。
「………」
うっすらと上気した肌、口元が少し濡れていて、真っ赤になってしまった顔。大きいのに形が整っているバスト。さっきまで俺が口づけていた微細な部分…
「…あッ」
俺はその割れ目に指を二本差し入れて、そこを広げてみた。
鮮紅色の粘膜の中から、俺はレミィの体の入り口を探る。知識の上では位置を知っていても、実際に探すとなると一苦労だった。それでも、数十秒の後には何とかレミィの中に入っていくための肉孔を探り当てる。指を押し当ててみると、中に少し入りそうになるのがわかった。
「ここだよな…?」
「………」
レミィは俺と目を合わせずにうなずく。
俺は指をそこから抜いて、腰を少しずつ前に出していった。同時にレミィの腰の辺りをつかんで、少しずつ持ち上げていく。あっという間にレミィのあそこに急接近したアレを、ぐりっとレミィの割れ目の中に突っ込む…
「痛いかもしれねーぜ?」
「ううン、そんなのは分かっているから大丈夫ヨ…」
「…ああ」
俺はペニスを、さっき指で確かめた位置に移動させた。このまま圧力を加えれば、レミィの中に入って行くはずだ。
「それよりも、ヒロユキは私とこうなっても後悔しないノ…?」
「しない。もう大丈夫だ。俺のことは心配しなくても絶対に大丈夫だ」
結局、俺が色々と考えたのはレミィに要らない心配と不安を与えることくらいにしかならなかった。俺にできるのは、間違いなくレミィとつながって…
「…レミィ…いくぞっ」
…ぐぐぐっ
「…う…うふぅんッ…!」
ぐぐっ…ぐっ…ぐぐっ…
「…くっ…ううッ…あ…」
「…レミィ、痛いんだろ…?」
「だ、大丈夫…ヒロユキのだったら…アタシ、すっごくウレシイからっ…すごくウレシイからっ…!」
「…レミィっ…」
…ぐぐぐっ!
「んっ…ふぅんッ!」
「レミィ…レミィッ!」
「あ…ヒロユキっ…ヒロユキっ!」
ぐぐ…ずぅっ
「あぅッ…」
「お、奥まで入ったみてーだな…」
「うん…ヒロユキのが、アタシの中にいっぱい入ってル…」
「レミィの中、すっげー気持ちいいぞ」
「本当?」
「ああ。最高だ」
「ヒロユキ…もっと好きな風に動いても、イイヨ」
「レミィが痛くなるだろ?」
「いいの…ヒロユキが気持ちよくなれるんだったら、アタシはどうなってもすごくウレシイから」
「レミィ…ごめんな…」
「ン…ヒロユキ、くすぐったいヨ」
「うん…何となく、な」
ずっ…
「ふゥ…」
「ガマン…しててな…」
ずずっ…ずっ…ずずっ…ずっ…
「ん…ふぅっ…はァ…」
レミィの顔は、苦しんでいると言うよりも悦んでいるという感じだった。
ずっ…ずず…ずぐっ、ずぐっ…
「くっ…レミィの中、すげー締まってくる…気持ちいい」
「ヒロユキのも、固くておおっきくて熱いヨ」
「それだけ痛くなるだろ?」
「いいの、ヒロユキがいっぱい感じられル」
ずずっ…ずっ…ずずっ…ずっ…
「あ…ヒロユキ…ヒロユキ…アタシ、ヒロユキの事が大スキ…」
「俺も、レミィの事が大好きだ。絶対に離さねー…」
ず、ずぐ、ずっ、ずずっ
「大丈夫…ほら、ヒロユキ」
「ああ」
俺はレミィの差し出した手を強く握り返した。そして、きついレミィの中をありったけの力で動き回った。
「レミィ…レミィっ…!」
「ヒロユキ…ヒロユキっ!」
ずっ、ずっ、ずっ…ずぅっ!
「くっ…出るっ!」
ずっ!
俺は激しくペニスを締め付ける膣内からムリヤリに脱出する。
びゅっ、びゅ…びゅ、びゅる…
「はぁっ…ヒロユキのが…あったかい」
「レミィ…悪ぃ…」
俺はどこに逃がす事も出来ず、レミィの腹から胸まで飛び出させるを得なかった精液を見ながら謝った。
「いいの、ヒロユキの物なら全部…スキ」
レミィは俺の出した白濁の液をひとすくい指で取って、口に運んでいく。
「…レミィ」
「うん…オイシイよ、ヒロユキ…」
少し憂鬱気味な笑みを浮かべるレミィに、俺はもう多くをしゃべろうとしなかった。それがウソでも本当でもいい、ただレミィの笑いを少しでも多く見ていたいだけだった…
「ゆっ…由綺っ!?」
理奈ちゃんが驚いた声を上げた。
原因は、俺が気持ちよくなっている理由と同じ…要するに、俺のペニスを由綺がくわえた事に理奈ちゃんが驚いたのだ。
「んんっ…」
由綺は理奈ちゃんの驚きを気にせずに、舌を使い始める。先の部分を舌で舐め転がす動きを、由綺らしい丁寧さで何度もしてくる。
「うん…由綺、もっと」
「と、冬弥君」
理奈ちゃんは俺の方を向いて困惑した顔をしていた。
ぬちゅぅっ…
由綺はその間にも、口の中にくわえこむ部分を大きくしていく。そして根元までずっぽりとくわえこんだ状態で、口をすぼめたり開いたり、上下に小刻みにしごいたりの動きをしてくる。
少しだけ憂鬱を感じさせる表情で上目づかいに俺を見る由綺は、なかなか大人っぽく見えた。いつもは冷静な理奈ちゃんが動揺しているせいで、それがますます際だっている。
ちゅぽ、ちゅぽっ…ちゅる
理奈ちゃんは由綺が俺のペニスを愛しているさまを、かなり長い時間呆然として見守っていた。実際、エッチについて由綺と理奈ちゃんを比較したならば由綺の方が大胆なような気がする。というより、理奈ちゃんが意外なほど奥手というか保守的なのだ。3人でしてみようと言った時も、由綺は割と抵抗がなさそうだったのに理奈ちゃんは結構戸惑っていたようだった。
ちゅる、ちゅくっ、ちゅぷっ
「ゆ、由綺…! どいてよ…!」
「………」
しかし、理奈ちゃんも置いてけぼりにされているのが限界になったみたいで、由綺にそう言う。
ちゅぽん…
由綺は俺のペニスから、いったん口を離し…そのまま舌を伸ばしてぺろぺろとペニスの先を舐め始めた。
「ゆ、由綺っ…!」
「理奈ちゃんも、一緒にしようよ」
「…えっ」
「ほら…こっち側を私がするから、理奈ちゃんはそっち側をしてあげて」
由綺が微笑みながら言う。
「そ、そんなの…」
ぺろ、ぺろ…
由綺は理奈ちゃんの返事を待たずに、俺のペニスの片側を舌で舐め始めた。
「理奈ちゃん、冬弥君にしてあげないの?」
「で…できるわよ、私だってそれくらい…!」
少し焦った声で理奈ちゃんが言う。そして、由綺の横に顔を寄せるような形で俺のペニスに口を近づけてくる。
…ちゅっ
「………」
理奈ちゃんはキスしている時のように軽くペニスの先を吸い立てて、不安そうに俺の表情をうかがった。
「うん、理奈ちゃんそれでいいよ。由綺みたいにしてくれる?」
「う、うんっ…」
ぺろっ…ちゅ…ちゅく
理奈ちゃんが舌を動かし始める。と言っても、由綺のテクニックには程遠い、吸ったり舐めたりの不安定なやり方だ。由綺はその横で、俺のペニスの左半分を根元から先端まで執拗に責め続けてくる。
ちゅ、ちゅぅ
だが、由綺の濃厚なテクニックと、理奈ちゃんの不慣れな動きはすごくいいコントラストになっていた。半泣きのような表情で俺のペニスに舌を這わせる理奈ちゃんの顔が、俺の欲情を沸き立てる。
ちゅく、ちゅぽ、ちゅる…
二重の快感に、俺の中から熱い物がせり上がっていった。
…びゅるっ! びゅっ!
「ああっ…!」
「んんっ」
その熱い液体が降りかかった瞬間、理奈ちゃんは処女を失ったときのような表情と声になった。一方の由綺は、相変わらずの大人びた余裕の表情の中に精液の射出を受け止めている。
びゅ、びゅる、びゅっ
「………」
「うっ…うあっ…あっ」
無言で射出を受けている由綺。ひとつ白濁液がほとばしる度に顔に不安を浮かべ、逃げてしまわないように耐えているのがわかる理奈ちゃん。由綺が微妙にペニスの角度をコントロールしているようで、俺の精液は見事なまでに交互の順番で由綺と理奈ちゃんの顔に掛かっていく。
やがて放出が収まる頃には、二人は顔中を白い液体でべとべとにしてしまっていた。
ちゅる、ちゅる…
由綺はごく自然と顔に手を伸ばし、精液をこそげ取って口の中に運んでいく。理奈ちゃんもそれを見て真似し始めたが、明らかに由綺よりペースは遅い。表情もこわばっていて、本当に泣き出してしまいそうである。
ちゅ…ちゅる
…それでも理奈ちゃんは、由綺の倍ほどの時間を掛けながらも、俺の出した精液を最後には全部舐め取ってしまった。
俺は、元アイドルの二人に、自分の出した欲望の液体を舐めさせてしまったのだ。
そう思うと、改めて俺が色々な物を奪ってきてしまったのだということを痛感させられる。
あの冬の日、暗いスタジオの中で口論をしていたふたり。新進ながらも、トップアイドルと言って差し支えなかったはずのふたり。その原因が俺、しかも二人の恋心の対象になってしまったためだったというのだから、恐ろしい。
そこで由綺と理奈ちゃんが互いに手を出してしまった時、隠れていた俺が飛び出してしまったのが全ての始まりだったのだ。出て行くな、という英二さんの忠告にも拘わらず。俺も事態を泥沼にすることしか出来ない自分に、ほとほと嫌悪を感じてしまったものだ。泣きじゃくる理奈ちゃんと由綺を自分の胸に抱きかかえながら。
しかし結果的には、由綺と理奈ちゃんと俺の誰が身を引くこともなく、今のこんな関係が出来てしまった。
英二さんの忠告にミスがあったのか。それとも、英二さんはこうなってしまう事を予期して俺にストップを掛けたのか?
実際、俺は英二さんから由綺と理奈ちゃんの両方を奪った。恋人としても。実力に満ちあふれたアイドルとしても。「音楽祭」の終了後、理奈ちゃんと由綺は相次いで芸能界から去ってしまったのだから…ボディ・ブローの一発や二発で済む問題ではない。
それでも、英二さんの性格か、理奈ちゃんが何かしたのか、俺に降りかかってきた物はテレビ局でADのバイトが出来なくなったことくらいだったのだが…あとはマスコミの取材。しかし理奈ちゃんは俺と由綺に手取り足取りでそれからの逃げ方を教えてくれた。
もう1年半が経っている。
恐らく、ひとつだけ確かなことは、英二さんも俺も、ひょっとすると由綺や理奈ちゃんも予期していなかったくらいに、由綺と理奈ちゃんが一対一の恋愛関係に固執しなかったということ。
あれだけインテレクチュアルな人でも、西洋的恋愛観が時に脆く崩れ去る事を実感として抱くことはできていなかったようだ。まして、俺などができるわけがない。
…だが今俺は、現に二人の裸の女の子を目の前にしている。
「理奈ちゃん、ありがとう」
「え…あ」
「口でするの初めてなのに、由綺と同じようにしたんだからすごいよ」
「だ、だけど、由綺の方が…」
「ご褒美をあげるよ。こっち来て、理奈ちゃん」
「こっち…?」
理奈ちゃんがおずおずと俺の方に近づいてくる。
「俺も、舐めてあげる」
「…えっ!」
「俺の顔の上にまたがってよ」
「…と、冬弥君…」
理奈ちゃんは顔を真っ赤にした。しかしそのまま四つん這いの姿勢で俺の方にやってくる。そして、ベッドのスプリングをキィッと言わせながら俺の顔の上にまたがった。
「ゆっくり、腰落としてね」
「う、うん」
理奈ちゃんが少しずつ腰を下ろしてくる。俺は陰になっている彼女の秘裂に、顔を上げて口づけた。
「あっ…!」
予想していたよりも少しだけ早いはずの刺激に、理奈ちゃんが太股をぶるっと震わせる。
ちゅぅ、ちゅっ…れろっ…れろっ
「あ、あ、あ…! 冬弥君っ…!」
俺は理奈ちゃんの一番弱いところを目指して舌を伸ばした。理奈ちゃんも理解したのか、体を少し前に倒し、秘裂の上の方まで俺の舌が届くようにしてくる。
つんっ…つん…れろっ、れろ…
「ああっ! ああっ、冬弥君っ…いい!」
理奈ちゃんが綺麗な声を上げながら、悶える。舌の上に、彼女の恥ずかしい液体がとろりとろりとあふれ出してきた。
その時、俺のペニスがつかまれる。由綺だ。
見えないところで騎乗してこようとしている由綺を想像しながら、俺は理奈ちゃんの小さな突起をしつこく舌で責め続けた。
…ぬちゅっ。
ほどなく、俺のペニスはあたたかくてぬるぬるした由綺の中へと導かれていく。由綺には前戯なんか何もしていなかったのに、由綺の中はもうたっぷりと濡れていた。俺の視界から消えていた間に、何をしていたのやら…
ずちゅっ、ずちゅっ…
「あ…あっ、冬弥君っ…いいよぉっ…!」
由綺が腰を振り始める。俺のペニスが由綺の中で締め付けられ、きつい刺激を受け始める。さっき出したばかりだと言うのに、理奈ちゃんのあそこを舐めている間にすっかり復活してしまっていたようだった。
ぐっ。
俺は理奈ちゃんのヒップを押さえて、軽く持ち上げる。理奈ちゃんは俺の腕の力に逆らわず、そのまま腰を浮かせた。
「ねぇ由綺…理奈ちゃんの胸を揉みながらキスして上げて」
「えっ…!」
「と、冬弥君…」
「そ、そんなの…あっ!」
俺がまた顔を上げてあそこをひと舐めしてあげると、理奈ちゃんはかくんと腰を落としてくる。俺はいくぶん息苦しさを感じながらも、再び理奈ちゃんの敏感な部分を目指して舌を伸ばし、そこを念入りに転がし始めた。
「理奈ちゃん…」
「ゆ、由綺っ…だめよっ…そこは…んんんんっ…!」
二人の声が途絶える。キスしているのだ。女の子同士で。きっと、由綺は胸も揉んでいる事だろう。
ちゅく、ちゅっ…れろっ、れろ…れろんっ
「んんっ、んんーっ、んんんっ!」
理奈ちゃんが苦しげな声を上げている。しかし声の端々には甘さが感じ取れたし、俺の舌の上には理奈ちゃんの愛液がどんどんあふれてきている。理奈ちゃんは元々敏感な方だ。三ポイントの同時の刺激に感じないはずがない。
ぐぐ。
俺はまた理奈ちゃんのヒップを押さえて持ち上げる。
「うん、由綺、もういいよ」
「んふっ…」
「ぷはっ…はぁ…理奈ちゃん」
「由綺…私…」
二人の声は嫌そうな物を何一つとして帯びていなかった。女の子同士でキスして、純粋に感じる事ができていたのだ。
「理奈ちゃんっ。由綺のあそこの…俺の今舐めていた所を指で触って、こすって」
「え…」
「わかるよね?」
「ク…クリトリス」
「そう…」
俺が言わずとも、理奈ちゃんが言ってくれた。そんな言葉を理奈ちゃんが発するなんて、1年半前に想像できただろうか?
しばし沈黙が生まれ…
「……あっ! 理奈ちゃんっ…!」
由綺の嬌声が上がる。
ちゅぱっ、ちゅる…
「んんぅっ…!」
俺はまた理奈ちゃんのあそこを舐め始める。二回目だというのに、やはり理奈ちゃんは不意をつかれたような感じで腰をかくんと落とした。
ずぐっ、ずぐぅ…
「あ…ああーっ…冬弥くんっ…!」
そして由綺の中を突いてやる。止まっていた由綺の腰が、がくがくと動き始める。
ちゅぱ、ちゅぱっ…ちゅぅ…
「あっ、あっ、ああー…理奈ちゃんっ…理奈ちゃん」
「ゆ、由綺…気持ちいいの?」
「う、うんっ、うん…理奈ちゃんの指、気持ちいいよぉっ」
由綺の乱れっぷりが、俺の耳にもはっきり届いてくる。
「…私も…冬弥君の舌で、感じちゃうっ…!」
そこへ、理奈ちゃんが叫んだ。
じゅわっ…
同時に、俺の舌の上へ大量の愛液がにじみ出てくる。
「と、冬弥君の舌、気持ちいいっ…もっと…もっと、舐めて…!」
「り、理奈ちゃん…わ、私も気持ちいいっ! 冬弥君のおち○ちん、気持ちいいっ!」
ぢゅぐ、ぢゅぐ…
由綺の熱い粘膜が俺のペニスを激しく刺激してきた。俺の中から、また熱い物がせり上がってくる。
「と、冬弥君…もう…私、ダメっ」
「わ、私も、私もっ、イクっ! 冬弥君、私イッちゃうよ…!」
二人は互いを煽るかのように叫び続けていた。
『イ、イクーっ…!』
そして、二人の声が美しいハーモニーを形成し…
ビクンビクンビクンッ…
びゅっ、びゅっ、びゅっ。
俺は絶頂した由綺の中に、激しく射精していた。
「あっ…冬弥君っ…冬弥くんっ」
ビクッビクッ…と痙攣しながら、理奈ちゃんは俺の顔にあそこを押しつけてくる。
「わ、私も中に出してくれなくちゃ嫌よっ…冬弥君…由綺だけ出してあげるなんて…ずるいっ」
そう言う理奈ちゃんの言葉を聞いても、理奈ちゃんに人一倍独占欲や嫉妬心があるのは確かなはずだ。由綺はどうなのかわからないが…
なのに、どうして俺は二人を愛し続けている事ができているんだろう? この状態が、維持され続けているんだろう?
その正解はわからなかったけれど…俺はただ、この今の皆でつながっている感覚に身を委ねていくことにした。
理奈ちゃんが驚いた声を上げた。
原因は、俺が気持ちよくなっている理由と同じ…要するに、俺のペニスを由綺がくわえた事に理奈ちゃんが驚いたのだ。
「んんっ…」
由綺は理奈ちゃんの驚きを気にせずに、舌を使い始める。先の部分を舌で舐め転がす動きを、由綺らしい丁寧さで何度もしてくる。
「うん…由綺、もっと」
「と、冬弥君」
理奈ちゃんは俺の方を向いて困惑した顔をしていた。
ぬちゅぅっ…
由綺はその間にも、口の中にくわえこむ部分を大きくしていく。そして根元までずっぽりとくわえこんだ状態で、口をすぼめたり開いたり、上下に小刻みにしごいたりの動きをしてくる。
少しだけ憂鬱を感じさせる表情で上目づかいに俺を見る由綺は、なかなか大人っぽく見えた。いつもは冷静な理奈ちゃんが動揺しているせいで、それがますます際だっている。
ちゅぽ、ちゅぽっ…ちゅる
理奈ちゃんは由綺が俺のペニスを愛しているさまを、かなり長い時間呆然として見守っていた。実際、エッチについて由綺と理奈ちゃんを比較したならば由綺の方が大胆なような気がする。というより、理奈ちゃんが意外なほど奥手というか保守的なのだ。3人でしてみようと言った時も、由綺は割と抵抗がなさそうだったのに理奈ちゃんは結構戸惑っていたようだった。
ちゅる、ちゅくっ、ちゅぷっ
「ゆ、由綺…! どいてよ…!」
「………」
しかし、理奈ちゃんも置いてけぼりにされているのが限界になったみたいで、由綺にそう言う。
ちゅぽん…
由綺は俺のペニスから、いったん口を離し…そのまま舌を伸ばしてぺろぺろとペニスの先を舐め始めた。
「ゆ、由綺っ…!」
「理奈ちゃんも、一緒にしようよ」
「…えっ」
「ほら…こっち側を私がするから、理奈ちゃんはそっち側をしてあげて」
由綺が微笑みながら言う。
「そ、そんなの…」
ぺろ、ぺろ…
由綺は理奈ちゃんの返事を待たずに、俺のペニスの片側を舌で舐め始めた。
「理奈ちゃん、冬弥君にしてあげないの?」
「で…できるわよ、私だってそれくらい…!」
少し焦った声で理奈ちゃんが言う。そして、由綺の横に顔を寄せるような形で俺のペニスに口を近づけてくる。
…ちゅっ
「………」
理奈ちゃんはキスしている時のように軽くペニスの先を吸い立てて、不安そうに俺の表情をうかがった。
「うん、理奈ちゃんそれでいいよ。由綺みたいにしてくれる?」
「う、うんっ…」
ぺろっ…ちゅ…ちゅく
理奈ちゃんが舌を動かし始める。と言っても、由綺のテクニックには程遠い、吸ったり舐めたりの不安定なやり方だ。由綺はその横で、俺のペニスの左半分を根元から先端まで執拗に責め続けてくる。
ちゅ、ちゅぅ
だが、由綺の濃厚なテクニックと、理奈ちゃんの不慣れな動きはすごくいいコントラストになっていた。半泣きのような表情で俺のペニスに舌を這わせる理奈ちゃんの顔が、俺の欲情を沸き立てる。
ちゅく、ちゅぽ、ちゅる…
二重の快感に、俺の中から熱い物がせり上がっていった。
…びゅるっ! びゅっ!
「ああっ…!」
「んんっ」
その熱い液体が降りかかった瞬間、理奈ちゃんは処女を失ったときのような表情と声になった。一方の由綺は、相変わらずの大人びた余裕の表情の中に精液の射出を受け止めている。
びゅ、びゅる、びゅっ
「………」
「うっ…うあっ…あっ」
無言で射出を受けている由綺。ひとつ白濁液がほとばしる度に顔に不安を浮かべ、逃げてしまわないように耐えているのがわかる理奈ちゃん。由綺が微妙にペニスの角度をコントロールしているようで、俺の精液は見事なまでに交互の順番で由綺と理奈ちゃんの顔に掛かっていく。
やがて放出が収まる頃には、二人は顔中を白い液体でべとべとにしてしまっていた。
ちゅる、ちゅる…
由綺はごく自然と顔に手を伸ばし、精液をこそげ取って口の中に運んでいく。理奈ちゃんもそれを見て真似し始めたが、明らかに由綺よりペースは遅い。表情もこわばっていて、本当に泣き出してしまいそうである。
ちゅ…ちゅる
…それでも理奈ちゃんは、由綺の倍ほどの時間を掛けながらも、俺の出した精液を最後には全部舐め取ってしまった。
俺は、元アイドルの二人に、自分の出した欲望の液体を舐めさせてしまったのだ。
そう思うと、改めて俺が色々な物を奪ってきてしまったのだということを痛感させられる。
あの冬の日、暗いスタジオの中で口論をしていたふたり。新進ながらも、トップアイドルと言って差し支えなかったはずのふたり。その原因が俺、しかも二人の恋心の対象になってしまったためだったというのだから、恐ろしい。
そこで由綺と理奈ちゃんが互いに手を出してしまった時、隠れていた俺が飛び出してしまったのが全ての始まりだったのだ。出て行くな、という英二さんの忠告にも拘わらず。俺も事態を泥沼にすることしか出来ない自分に、ほとほと嫌悪を感じてしまったものだ。泣きじゃくる理奈ちゃんと由綺を自分の胸に抱きかかえながら。
しかし結果的には、由綺と理奈ちゃんと俺の誰が身を引くこともなく、今のこんな関係が出来てしまった。
英二さんの忠告にミスがあったのか。それとも、英二さんはこうなってしまう事を予期して俺にストップを掛けたのか?
実際、俺は英二さんから由綺と理奈ちゃんの両方を奪った。恋人としても。実力に満ちあふれたアイドルとしても。「音楽祭」の終了後、理奈ちゃんと由綺は相次いで芸能界から去ってしまったのだから…ボディ・ブローの一発や二発で済む問題ではない。
それでも、英二さんの性格か、理奈ちゃんが何かしたのか、俺に降りかかってきた物はテレビ局でADのバイトが出来なくなったことくらいだったのだが…あとはマスコミの取材。しかし理奈ちゃんは俺と由綺に手取り足取りでそれからの逃げ方を教えてくれた。
もう1年半が経っている。
恐らく、ひとつだけ確かなことは、英二さんも俺も、ひょっとすると由綺や理奈ちゃんも予期していなかったくらいに、由綺と理奈ちゃんが一対一の恋愛関係に固執しなかったということ。
あれだけインテレクチュアルな人でも、西洋的恋愛観が時に脆く崩れ去る事を実感として抱くことはできていなかったようだ。まして、俺などができるわけがない。
…だが今俺は、現に二人の裸の女の子を目の前にしている。
「理奈ちゃん、ありがとう」
「え…あ」
「口でするの初めてなのに、由綺と同じようにしたんだからすごいよ」
「だ、だけど、由綺の方が…」
「ご褒美をあげるよ。こっち来て、理奈ちゃん」
「こっち…?」
理奈ちゃんがおずおずと俺の方に近づいてくる。
「俺も、舐めてあげる」
「…えっ!」
「俺の顔の上にまたがってよ」
「…と、冬弥君…」
理奈ちゃんは顔を真っ赤にした。しかしそのまま四つん這いの姿勢で俺の方にやってくる。そして、ベッドのスプリングをキィッと言わせながら俺の顔の上にまたがった。
「ゆっくり、腰落としてね」
「う、うん」
理奈ちゃんが少しずつ腰を下ろしてくる。俺は陰になっている彼女の秘裂に、顔を上げて口づけた。
「あっ…!」
予想していたよりも少しだけ早いはずの刺激に、理奈ちゃんが太股をぶるっと震わせる。
ちゅぅ、ちゅっ…れろっ…れろっ
「あ、あ、あ…! 冬弥君っ…!」
俺は理奈ちゃんの一番弱いところを目指して舌を伸ばした。理奈ちゃんも理解したのか、体を少し前に倒し、秘裂の上の方まで俺の舌が届くようにしてくる。
つんっ…つん…れろっ、れろ…
「ああっ! ああっ、冬弥君っ…いい!」
理奈ちゃんが綺麗な声を上げながら、悶える。舌の上に、彼女の恥ずかしい液体がとろりとろりとあふれ出してきた。
その時、俺のペニスがつかまれる。由綺だ。
見えないところで騎乗してこようとしている由綺を想像しながら、俺は理奈ちゃんの小さな突起をしつこく舌で責め続けた。
…ぬちゅっ。
ほどなく、俺のペニスはあたたかくてぬるぬるした由綺の中へと導かれていく。由綺には前戯なんか何もしていなかったのに、由綺の中はもうたっぷりと濡れていた。俺の視界から消えていた間に、何をしていたのやら…
ずちゅっ、ずちゅっ…
「あ…あっ、冬弥君っ…いいよぉっ…!」
由綺が腰を振り始める。俺のペニスが由綺の中で締め付けられ、きつい刺激を受け始める。さっき出したばかりだと言うのに、理奈ちゃんのあそこを舐めている間にすっかり復活してしまっていたようだった。
ぐっ。
俺は理奈ちゃんのヒップを押さえて、軽く持ち上げる。理奈ちゃんは俺の腕の力に逆らわず、そのまま腰を浮かせた。
「ねぇ由綺…理奈ちゃんの胸を揉みながらキスして上げて」
「えっ…!」
「と、冬弥君…」
「そ、そんなの…あっ!」
俺がまた顔を上げてあそこをひと舐めしてあげると、理奈ちゃんはかくんと腰を落としてくる。俺はいくぶん息苦しさを感じながらも、再び理奈ちゃんの敏感な部分を目指して舌を伸ばし、そこを念入りに転がし始めた。
「理奈ちゃん…」
「ゆ、由綺っ…だめよっ…そこは…んんんんっ…!」
二人の声が途絶える。キスしているのだ。女の子同士で。きっと、由綺は胸も揉んでいる事だろう。
ちゅく、ちゅっ…れろっ、れろ…れろんっ
「んんっ、んんーっ、んんんっ!」
理奈ちゃんが苦しげな声を上げている。しかし声の端々には甘さが感じ取れたし、俺の舌の上には理奈ちゃんの愛液がどんどんあふれてきている。理奈ちゃんは元々敏感な方だ。三ポイントの同時の刺激に感じないはずがない。
ぐぐ。
俺はまた理奈ちゃんのヒップを押さえて持ち上げる。
「うん、由綺、もういいよ」
「んふっ…」
「ぷはっ…はぁ…理奈ちゃん」
「由綺…私…」
二人の声は嫌そうな物を何一つとして帯びていなかった。女の子同士でキスして、純粋に感じる事ができていたのだ。
「理奈ちゃんっ。由綺のあそこの…俺の今舐めていた所を指で触って、こすって」
「え…」
「わかるよね?」
「ク…クリトリス」
「そう…」
俺が言わずとも、理奈ちゃんが言ってくれた。そんな言葉を理奈ちゃんが発するなんて、1年半前に想像できただろうか?
しばし沈黙が生まれ…
「……あっ! 理奈ちゃんっ…!」
由綺の嬌声が上がる。
ちゅぱっ、ちゅる…
「んんぅっ…!」
俺はまた理奈ちゃんのあそこを舐め始める。二回目だというのに、やはり理奈ちゃんは不意をつかれたような感じで腰をかくんと落とした。
ずぐっ、ずぐぅ…
「あ…ああーっ…冬弥くんっ…!」
そして由綺の中を突いてやる。止まっていた由綺の腰が、がくがくと動き始める。
ちゅぱ、ちゅぱっ…ちゅぅ…
「あっ、あっ、ああー…理奈ちゃんっ…理奈ちゃん」
「ゆ、由綺…気持ちいいの?」
「う、うんっ、うん…理奈ちゃんの指、気持ちいいよぉっ」
由綺の乱れっぷりが、俺の耳にもはっきり届いてくる。
「…私も…冬弥君の舌で、感じちゃうっ…!」
そこへ、理奈ちゃんが叫んだ。
じゅわっ…
同時に、俺の舌の上へ大量の愛液がにじみ出てくる。
「と、冬弥君の舌、気持ちいいっ…もっと…もっと、舐めて…!」
「り、理奈ちゃん…わ、私も気持ちいいっ! 冬弥君のおち○ちん、気持ちいいっ!」
ぢゅぐ、ぢゅぐ…
由綺の熱い粘膜が俺のペニスを激しく刺激してきた。俺の中から、また熱い物がせり上がってくる。
「と、冬弥君…もう…私、ダメっ」
「わ、私も、私もっ、イクっ! 冬弥君、私イッちゃうよ…!」
二人は互いを煽るかのように叫び続けていた。
『イ、イクーっ…!』
そして、二人の声が美しいハーモニーを形成し…
ビクンビクンビクンッ…
びゅっ、びゅっ、びゅっ。
俺は絶頂した由綺の中に、激しく射精していた。
「あっ…冬弥君っ…冬弥くんっ」
ビクッビクッ…と痙攣しながら、理奈ちゃんは俺の顔にあそこを押しつけてくる。
「わ、私も中に出してくれなくちゃ嫌よっ…冬弥君…由綺だけ出してあげるなんて…ずるいっ」
そう言う理奈ちゃんの言葉を聞いても、理奈ちゃんに人一倍独占欲や嫉妬心があるのは確かなはずだ。由綺はどうなのかわからないが…
なのに、どうして俺は二人を愛し続けている事ができているんだろう? この状態が、維持され続けているんだろう?
その正解はわからなかったけれど…俺はただ、この今の皆でつながっている感覚に身を委ねていくことにした。
(☆☆☆今日のお題はファンタジィ☆☆☆)
キィッ…
「どうだ? 吐いたか?」
「んはっ…ううん…まだ…」
あかりは浩之の方に振り向いて言う。そして、唾液でべとべとになっている口元をぬぐった。
剥き出しの石に覆われた、暗い地下の空間。光源と言えば小さなロウソクだけである。浩之が鉄格子の扉を開けて入って来たことを考えても、地下牢以外の何物であるようにも見えない。
その特有のかび臭い匂いの中に、熱気を感じさせる艶っぽい雰囲気が混ざり込んでいた。と言っても、それはあかりが直接に発しているものではない。白がベースの僧侶の正装に身を包んでいるあかりは、この地下にあってもそれなりの純潔性を感じさせた。
「うう…」
原因は、むしろ壁に鉄鎖で拘束されている少年だ。元々は魔術師の格好であったはずだが、マントは外され、ローブはだらしなくめくり上げられて半裸同然にされてしまっている。そして勃起したペニスもしっかりと露わにされてしまっていた。
「雅史ぃ、いい加減吐けよ。あのわけのわかんない力を使う女はどこなんだよ」
「う、うるさいっ…」
吐き捨てるように言う言葉は、力をだいぶ失っている。
「ほら、もうそんなだろ? このままされ続けていたら、本当に死ぬぞ」
「………うっ」
浩之が言うと、あかりは口をぱっくりと開けて雅史のペニスをくわえる。そして舌を器用に操って口の中でぐちゅぐちゅとペニスを刺激する。
「も、もうやめ…」
「検索[サーチ]するまでもねーな。魔力はほとんど吸い取っただろ」
ちゅぽ…
「うん…あと2回か3回出したら、魔力は空っぽになって死んじゃうね」
あかりは笑みすら浮かべてそんな事を言いながら、唾液でぬめらせたペニスを手でしごく。浩之の方を向いて会話しながらの動きなのに、その手つきは極めてスムーズで素早く、雅史のペニスを確実に責め立てていた。
「も、もう…やめっ…」
「だから吐けよ。あいつがどこにいるのか教えれば、助けてやるよ」
「ウ、ウソだっ…! そう言って、僕も琴音ちゃんも魔力を吸い取るだけに決まってる…!」
「強情だな。本気で死ぬぞ? あかりのテクはもう十分わかってるんだろ?」
「何回イカせてあげたかな? 20回くらいはいってるよね」
「さすがだな…」
「えへへ…」
あかりはいたずらっぽく笑いながらペニスをしごき続ける。
「うっ…ううっ…あっ!」
…ぴゅっ…ぴゅ、ぴゅっ
「あっ!」
その時、雅史が顔をしかめたかと思うとペニスの先から半透明の液体がほとばしった。あかりは驚きつつも、慌てて顔を近づけてペニスを口の中にくわえこむ。
「んんっ…」
ちゅる、ちゅる…
「う…うっ…ううっ!」
あかりはペニスの中に残ったわずかな精液まで搾り取るように口で締め付けてくる。雅史は絶頂で敏感になった部分を刺激され、たまらずに身をよじらせて悶えていた。鎖がカチャカチャという音を立てる。
ちゅぽん。
「ん…ん…んふぅっ」
そして、あかりは最初の射出で自分の顔に掛かったわずかな精液までぬぐいとると、口の中に運んで舐めた。最後のひとしずくまで実に愛おしそうに舐めてしまうと、やっとあかりは気が済んだようで浩之の方を振り向く。
「もう薄くなっちゃって、あんまりおいしくないね…」
「それでも一生懸命飲んでたじゃねーか?」
「だって、魔力だもの。ほんの少しでもムダにしちゃあだめだよ」
「ケチくせーな…ま、これで次に出させたら本気で死ぬかもな」
「浩之ちゃん、そこにいて見ててよ…すぐに出させちゃうから」
「や、やめっ…ああっ…!」
あかりが、まだかすかに脈動しているペニスを再び口の中にくわえこむ。そして、頭を激しく振りながら口の粘膜でペニスをしごき始めた。舌でこねくり回す動きも濃厚で、雅史のペニスの先端を重点的に攻撃する。
「さぁて…吸われ死ぬか? 白状するか? 雅史、好きなほう選べよ」
「うっ…ううう…」
雅史は僧の服装をした悪魔のような少女の強烈な責め立てに、ひくひく体を震わせて反応していた。目からは涙がぽろぽろとこぼれている。
「あかり、この仕事終わったら約束通り死ぬほど可愛がってやるからな。頑張れよ」
ちゅぽちゅぽ、ちゅぽっ…
「あっ…ああっ…うあああっ…!」
ますます激しさを増すあかりのフェラチオに、雅史は絶望の表情を浮かべて身をよじらせる。そして地獄に向かう射出の小さな火が、ついに雅史の体に中に灯り始めた。
「うーっ…うう…!」
しかし雅史がどれほど逃げようと体を動かしても、あかりはそれを忠実に追って口唇での愛撫を続ける。もはや、このままでは雅史の絶頂は時間の問題だった…
キィッ…
「どうだ? 吐いたか?」
「んはっ…ううん…まだ…」
あかりは浩之の方に振り向いて言う。そして、唾液でべとべとになっている口元をぬぐった。
剥き出しの石に覆われた、暗い地下の空間。光源と言えば小さなロウソクだけである。浩之が鉄格子の扉を開けて入って来たことを考えても、地下牢以外の何物であるようにも見えない。
その特有のかび臭い匂いの中に、熱気を感じさせる艶っぽい雰囲気が混ざり込んでいた。と言っても、それはあかりが直接に発しているものではない。白がベースの僧侶の正装に身を包んでいるあかりは、この地下にあってもそれなりの純潔性を感じさせた。
「うう…」
原因は、むしろ壁に鉄鎖で拘束されている少年だ。元々は魔術師の格好であったはずだが、マントは外され、ローブはだらしなくめくり上げられて半裸同然にされてしまっている。そして勃起したペニスもしっかりと露わにされてしまっていた。
「雅史ぃ、いい加減吐けよ。あのわけのわかんない力を使う女はどこなんだよ」
「う、うるさいっ…」
吐き捨てるように言う言葉は、力をだいぶ失っている。
「ほら、もうそんなだろ? このままされ続けていたら、本当に死ぬぞ」
「………うっ」
浩之が言うと、あかりは口をぱっくりと開けて雅史のペニスをくわえる。そして舌を器用に操って口の中でぐちゅぐちゅとペニスを刺激する。
「も、もうやめ…」
「検索[サーチ]するまでもねーな。魔力はほとんど吸い取っただろ」
ちゅぽ…
「うん…あと2回か3回出したら、魔力は空っぽになって死んじゃうね」
あかりは笑みすら浮かべてそんな事を言いながら、唾液でぬめらせたペニスを手でしごく。浩之の方を向いて会話しながらの動きなのに、その手つきは極めてスムーズで素早く、雅史のペニスを確実に責め立てていた。
「も、もう…やめっ…」
「だから吐けよ。あいつがどこにいるのか教えれば、助けてやるよ」
「ウ、ウソだっ…! そう言って、僕も琴音ちゃんも魔力を吸い取るだけに決まってる…!」
「強情だな。本気で死ぬぞ? あかりのテクはもう十分わかってるんだろ?」
「何回イカせてあげたかな? 20回くらいはいってるよね」
「さすがだな…」
「えへへ…」
あかりはいたずらっぽく笑いながらペニスをしごき続ける。
「うっ…ううっ…あっ!」
…ぴゅっ…ぴゅ、ぴゅっ
「あっ!」
その時、雅史が顔をしかめたかと思うとペニスの先から半透明の液体がほとばしった。あかりは驚きつつも、慌てて顔を近づけてペニスを口の中にくわえこむ。
「んんっ…」
ちゅる、ちゅる…
「う…うっ…ううっ!」
あかりはペニスの中に残ったわずかな精液まで搾り取るように口で締め付けてくる。雅史は絶頂で敏感になった部分を刺激され、たまらずに身をよじらせて悶えていた。鎖がカチャカチャという音を立てる。
ちゅぽん。
「ん…ん…んふぅっ」
そして、あかりは最初の射出で自分の顔に掛かったわずかな精液までぬぐいとると、口の中に運んで舐めた。最後のひとしずくまで実に愛おしそうに舐めてしまうと、やっとあかりは気が済んだようで浩之の方を振り向く。
「もう薄くなっちゃって、あんまりおいしくないね…」
「それでも一生懸命飲んでたじゃねーか?」
「だって、魔力だもの。ほんの少しでもムダにしちゃあだめだよ」
「ケチくせーな…ま、これで次に出させたら本気で死ぬかもな」
「浩之ちゃん、そこにいて見ててよ…すぐに出させちゃうから」
「や、やめっ…ああっ…!」
あかりが、まだかすかに脈動しているペニスを再び口の中にくわえこむ。そして、頭を激しく振りながら口の粘膜でペニスをしごき始めた。舌でこねくり回す動きも濃厚で、雅史のペニスの先端を重点的に攻撃する。
「さぁて…吸われ死ぬか? 白状するか? 雅史、好きなほう選べよ」
「うっ…ううう…」
雅史は僧の服装をした悪魔のような少女の強烈な責め立てに、ひくひく体を震わせて反応していた。目からは涙がぽろぽろとこぼれている。
「あかり、この仕事終わったら約束通り死ぬほど可愛がってやるからな。頑張れよ」
ちゅぽちゅぽ、ちゅぽっ…
「あっ…ああっ…うあああっ…!」
ますます激しさを増すあかりのフェラチオに、雅史は絶望の表情を浮かべて身をよじらせる。そして地獄に向かう射出の小さな火が、ついに雅史の体に中に灯り始めた。
「うーっ…うう…!」
しかし雅史がどれほど逃げようと体を動かしても、あかりはそれを忠実に追って口唇での愛撫を続ける。もはや、このままでは雅史の絶頂は時間の問題だった…
「ん…」
私は鼻に掛かった息を吐き出しながら、相田君のペニスを軽く握る。
「あっ」
それだけで、彼はぴくんと体を跳ね上げていた。私はくすりと微笑んで彼の驚いた顔を見つめる。
「あ、天沢さん」
「これくらいで驚いていちゃだめだよ…」
「え…あっ」
ペニスの表面を私が指で撫でると、相田君がまた声を出して反応した。その初々しい様子に、私は思わず指での刺激を続けてしまう。
「う…うっ…天沢…さん」
ひとなでする度に押し殺した声を出す相田君に、私は本格的に手淫を始めてしまいそうになった。だけど、それをとどめる。それだけじゃ、彼が自分でしているだろう行為とあまり変わらない。
「ねぇ、相田君もオナニーするの?」
しかし、私は次の行為に移らず、そんな質問をしていた。子供の前でプレゼントを出し惜しみしている大人のような気分だ。
「え…」
「恥ずかしがらずに、答えて…」
「………う…うん」
「やっぱり、相田君でもするんだよね…」
私はそう言いながら、相田君のペニスの先の方を握ってぐにぐにと動かす。
「う、うんっ…」
少し強くなった刺激に、相田君はビクッと体を震わせながら反応した。
「相田君、私ってオナニーしていると思う?」
「……え……」
「どう思う?」
私は微妙な笑みを浮かべて相田君を見やる。
「……あ、天沢さんは…していないんじゃないかな…」
「…ううん、してるの…」
すこし視線を彼からずらして、私は告白する。
「こんな女の子、キライ?」
「う、ううんっ…そんなこと…ないよ…」
「ありがとう…」
私のことを気遣った返答をしてくれる相田君は、やっぱり優しい。
「私、相田君が好きだから」
「…僕もだよ」
彼の言った意味は、彼がナルシストであるという意味ではないはず。そんな勘ぐりを入れてしまう私は、性格が悪い。
「相田君が、好きだから…エッチなこと、するね」
…はむっ。
「あ…!」
私が相田君のペニスをくわえると、彼はまたビクッと体を震わせた。当然、さっきよりもその反応は大きい。
ちゅぽ、ちゅぽ
「あっ…だめ…天沢さん、そんなところ…」
ちゅぽっ。
「ううん、相田君のすごくおいしいっ…」
私はぺろっと舌を出したまま、子供っぽく作った声で言う。
…ちゅぽ、ちゅぽ…っ
「あっ…あ、天沢さんっ!」
先の方を唇でしゃぶるようにしながら、舌を使って尿道口の近くを舐める。手も使って、根元の方をしゅっしゅっとしごいたりフクロの所を撫でてあげたりする。
「あ…あっ」
彼も、私の動きに満足してきたようだった。いたずらっぽく彼を見上げている私のことをやや不安そうな目で見つつも、おとなしく私の行為に従っている。
「だ、だめっ! 天沢さん、僕もうっ!」
そこへ、唐突に相田君が言った。
ずいぶん早い。まだ私は男の子をメロメロにしてやったという達成感を、半分も満たしていなかった。私が口でしてあげる時の、ひとつの楽しみなのに。
最初から慌てている男のコ、最初は平気な顔をしている男のコ、そのどちらも私がして上げている内にどんどん弱気になっていって、ついに耐えきれなくなって出してしまう。そのプロセスを、私はとても気に入っているのだ。
ちゅぽ、ちゅぽ
でも、おち○ちんを触っただけであれだけ反応してくれたり、変なことを答えてくれたりしたし、そんなに悪くもないかもしれない。
「だめ、だめっ…で、出ちゃうよ!?」
そんなのは最初っから決まっていたこと。
「あっ、あっ…だ、だめっ! 天沢さんっ!」
じゅる…
「あ!」
相田君が、無理矢理な動きで私の口から逃げる。…タイミング的に…!
びゅぐっ、びゅぐっ、びゅぐぅっ!
「っ!!」
反射的に目を閉じた私の顔に、熱い白濁液が飛びかかる。
「ご、ごめん、ごめんっ! 天沢さん…!」
「う……」
私は目の近くに飛んできた精液だけをこそげ取って、目を開く。最初の何回かのあとは彼が手で押さえたのか、私の顔に掛かる事はなかった。それでも、かなり溜まっていたらしい相田君の精液は、最初の数回分だけでも私の顔のあちこちにたっぷりとついている。
「…すごい出したね」
「………」
「ひどいよっ。こんなに、顔にいっぱい…」
「ご、ごめんっ…」
「ふふ…怒ってないよ。でも、お返しに…」
「え」
「私のも舐めてっ」
下から、誘惑するような目で見上げて私は言った。
「…うん」
うなずいた彼の目は、私の身体への興味を隠して静かに燃え盛り始めているようだった。
…これがあなたの認識?
「………」
…随分とまた、都合の良い記憶の改竄をしているものね。
…あなたは、真実より清楚…彼は、真実より淫乱…
「あ…相田君は…相田君は」
…そうね、あなたは真実を知っていて、その上に妄想を上塗りしているだけ。
…自分でも逃げていると知りながら、思い出す度にそこに妄想を貼り付けているのよね?
「だ、だけど…」
…なら、回顧してみればいい。
…あなたは、あの日のあなたになる。
…でも運命は変えられない。
…同じことを繰り返してくればいい。
…それで知ればいい。
「やめてっ…」
私の意識が、混濁していく。逃れようとあがいても、ムダだった。
私は鼻に掛かった息を吐き出しながら、相田君のペニスを軽く握る。
「あっ」
それだけで、彼はぴくんと体を跳ね上げていた。私はくすりと微笑んで彼の驚いた顔を見つめる。
「あ、天沢さん」
「これくらいで驚いていちゃだめだよ…」
「え…あっ」
ペニスの表面を私が指で撫でると、相田君がまた声を出して反応した。その初々しい様子に、私は思わず指での刺激を続けてしまう。
「う…うっ…天沢…さん」
ひとなでする度に押し殺した声を出す相田君に、私は本格的に手淫を始めてしまいそうになった。だけど、それをとどめる。それだけじゃ、彼が自分でしているだろう行為とあまり変わらない。
「ねぇ、相田君もオナニーするの?」
しかし、私は次の行為に移らず、そんな質問をしていた。子供の前でプレゼントを出し惜しみしている大人のような気分だ。
「え…」
「恥ずかしがらずに、答えて…」
「………う…うん」
「やっぱり、相田君でもするんだよね…」
私はそう言いながら、相田君のペニスの先の方を握ってぐにぐにと動かす。
「う、うんっ…」
少し強くなった刺激に、相田君はビクッと体を震わせながら反応した。
「相田君、私ってオナニーしていると思う?」
「……え……」
「どう思う?」
私は微妙な笑みを浮かべて相田君を見やる。
「……あ、天沢さんは…していないんじゃないかな…」
「…ううん、してるの…」
すこし視線を彼からずらして、私は告白する。
「こんな女の子、キライ?」
「う、ううんっ…そんなこと…ないよ…」
「ありがとう…」
私のことを気遣った返答をしてくれる相田君は、やっぱり優しい。
「私、相田君が好きだから」
「…僕もだよ」
彼の言った意味は、彼がナルシストであるという意味ではないはず。そんな勘ぐりを入れてしまう私は、性格が悪い。
「相田君が、好きだから…エッチなこと、するね」
…はむっ。
「あ…!」
私が相田君のペニスをくわえると、彼はまたビクッと体を震わせた。当然、さっきよりもその反応は大きい。
ちゅぽ、ちゅぽ
「あっ…だめ…天沢さん、そんなところ…」
ちゅぽっ。
「ううん、相田君のすごくおいしいっ…」
私はぺろっと舌を出したまま、子供っぽく作った声で言う。
…ちゅぽ、ちゅぽ…っ
「あっ…あ、天沢さんっ!」
先の方を唇でしゃぶるようにしながら、舌を使って尿道口の近くを舐める。手も使って、根元の方をしゅっしゅっとしごいたりフクロの所を撫でてあげたりする。
「あ…あっ」
彼も、私の動きに満足してきたようだった。いたずらっぽく彼を見上げている私のことをやや不安そうな目で見つつも、おとなしく私の行為に従っている。
「だ、だめっ! 天沢さん、僕もうっ!」
そこへ、唐突に相田君が言った。
ずいぶん早い。まだ私は男の子をメロメロにしてやったという達成感を、半分も満たしていなかった。私が口でしてあげる時の、ひとつの楽しみなのに。
最初から慌てている男のコ、最初は平気な顔をしている男のコ、そのどちらも私がして上げている内にどんどん弱気になっていって、ついに耐えきれなくなって出してしまう。そのプロセスを、私はとても気に入っているのだ。
ちゅぽ、ちゅぽ
でも、おち○ちんを触っただけであれだけ反応してくれたり、変なことを答えてくれたりしたし、そんなに悪くもないかもしれない。
「だめ、だめっ…で、出ちゃうよ!?」
そんなのは最初っから決まっていたこと。
「あっ、あっ…だ、だめっ! 天沢さんっ!」
じゅる…
「あ!」
相田君が、無理矢理な動きで私の口から逃げる。…タイミング的に…!
びゅぐっ、びゅぐっ、びゅぐぅっ!
「っ!!」
反射的に目を閉じた私の顔に、熱い白濁液が飛びかかる。
「ご、ごめん、ごめんっ! 天沢さん…!」
「う……」
私は目の近くに飛んできた精液だけをこそげ取って、目を開く。最初の何回かのあとは彼が手で押さえたのか、私の顔に掛かる事はなかった。それでも、かなり溜まっていたらしい相田君の精液は、最初の数回分だけでも私の顔のあちこちにたっぷりとついている。
「…すごい出したね」
「………」
「ひどいよっ。こんなに、顔にいっぱい…」
「ご、ごめんっ…」
「ふふ…怒ってないよ。でも、お返しに…」
「え」
「私のも舐めてっ」
下から、誘惑するような目で見上げて私は言った。
「…うん」
うなずいた彼の目は、私の身体への興味を隠して静かに燃え盛り始めているようだった。
…これがあなたの認識?
「………」
…随分とまた、都合の良い記憶の改竄をしているものね。
…あなたは、真実より清楚…彼は、真実より淫乱…
「あ…相田君は…相田君は」
…そうね、あなたは真実を知っていて、その上に妄想を上塗りしているだけ。
…自分でも逃げていると知りながら、思い出す度にそこに妄想を貼り付けているのよね?
「だ、だけど…」
…なら、回顧してみればいい。
…あなたは、あの日のあなたになる。
…でも運命は変えられない。
…同じことを繰り返してくればいい。
…それで知ればいい。
「やめてっ…」
私の意識が、混濁していく。逃れようとあがいても、ムダだった。
…かち…
「長瀬ちゃん…」
「大丈夫だよ、瑠璃子さん」
僕はスライド式のカギを掛けながら、小声で言った。
瑠璃子さんと僕、ふたりが入ってしまうのが精一杯だ。ここは学校のトイレなんだから。便器の色がピンク色をしているだけで、なんだかトイレとは別の空間のように思えるけれど…
「瑠璃子さん、座って」
…こく。
不安げな表情を隠さないままに、瑠璃子さんはスカートを押さえて洋式の便器の上に座ろうとする。男用にも女用にも一部屋ずつだけ作られている、洋式トイレなのだ。
「だめだよ…脱がないと」
「あ…」
僕がなおも小声で諭すと、瑠璃子さんは半分座り掛けていた腰をゆっくりと上げた。
…そして、僕の目の前で、窮屈そうなこの空間で、瑠璃子さんは制服のスカートとショーツを恥ずかしげにずり下げていく。トイレに入るときならいつもしているに違いない仕草なのだろうし、僕の部屋でも何度もした事がある仕草だ。
でも、それが合わされば意味は結構違ってくる。
「………長瀬ちゃん…」
下半身を裸にしてしまった瑠璃子さんは、それを制服の上着で隠すように、素早く便座の上に座って前かがみの姿勢になってしまった。
「隠しちゃだめだよ、体を上げて、脚を開いて」
「………」
瑠璃子さんは前かがみのまましばらく僕の事を見上げていたが、やがておずおずと身を起こして脚を広げていく。瑠璃子さんのあそこが、トイレの水面の真上の位置で露わになる。
「長瀬ちゃん…恥ずかしいよ…」
そう言いながらも、瑠璃子さんは僕の視線から何も隠そうとしなかった。確かに、用を足すときそのままの格好なのだから瑠璃子さんが恥ずかしがるのも無理はないだろう。
でも、水面の上に映りそうなほどシンプルな瑠璃子さんのあそこは、用を足そうとしていると言うよりはむしろ僕を誘っているように見えた。
「…あ…長瀬ちゃん…」
僕が瑠璃子さんの前にしゃがみこむと、瑠璃子さんが顔をもっと赤くする。それはあそこがますますよく見える位置だったと言うこともあるだろうけど、
…ぢゅうぅっ…
「あっ…ああっ…」
何より、僕がそこから体を思い切り伸ばして瑠璃子さんの脚の間に顔をうずめようとしているのがバレバレだったからだ。
ぢゅっ、ぢゅ…ちゅ…
「あっ…長瀬ちゃん…んんぅ…あ…ああ…」
僕は瑠璃子さんのスリットの間に舌を差し込んで、熱心に瑠璃子さんの感じるところを舐め続ける。便器と瑠璃子さんを同時に抱え込むような体勢で、ねじりこむように舌を思い切り動かしていく。
じゅう、じゅっ…じゅぷ…じゅぷるっ
程なく瑠璃子さんの中から酸っぱい液が出てきて、僕の顔を濡らした。その内のいくらかは、糸を引きながら水面にぽたぽたと垂れていった。
「すごい…瑠璃子さん、こんなに濡れてる…」
「や、やだよ…長瀬ちゃん」
「気持ちいいでしょ?」
「………」
「瑠璃子さん、気持ちいいでしょ?」
…こくん…
顔を真っ赤にしながらも、瑠璃子さんはうなずいた。
「じゃあ、もっと…」
「な、長瀬ちゃん…」
「なに?」
「今度は、長瀬ちゃんがここに座って…」
「え?」
「長瀬ちゃんも、気持ちよくしてあげるから…」
瑠璃子さんが目を僕からそらして言う。
「…うん、わかった。じゃあ瑠璃子さん、立って」
「うん…」
瑠璃子さんは衣擦れの音を立てながら、濡れたあそこはそのままに立ち上がる。
僕はそれと入れ替わるようにして、学生ズボンとパンツを脱ぎ、瑠璃子さんのぬくもりが残ったままの便座に腰掛けた。
…ちゅぷ。
座るやいなや、瑠璃子さんの舌が僕のペニスに絡む。
ちゅぷ…ちゅぷ、ちゅぷ
柔らかな舌が先っぽの部分を転がして、次第に瑠璃子さんのくわえている部分が大きくなっていく。舌の刺激する部分も、段々深いところに入ってくる。
「ふぅ…」
雁首の部分をうにうにと動く瑠璃子さんの舌が通過したとき、僕は声を漏らしていた。
じゅっ、じゅっ、じゅ…
やがてすっぽりと瑠璃子さんの口にくるまれたペニスが、上下にしごき立てられ始める。瑠璃子さんの右手は根元の辺りを合わせてしごいていて、左手がフクロの部分を軽く撫でている。こんな所でも瑠璃子さんのテクニックはいつも通りだった。ある意味では当たり前の事とも言えるが、何かそれが妙に感動的な事のように思えて、
じゅっ、じゅううー…じゅる、じゅる…
そして気持ちいい。
「うん…瑠璃子さん、いいよ…そしたら、僕の上に乗ってよ」
「ん…」
ちゅぽ。
瑠璃子さんが僕のペニスから口を離す。つつっと唾液が瑠璃子さんの口元から垂れて、そのひとつがトイレの水面に吸い込まれていく。
「…うん…」
不安そうな色を残しつつも、瑠璃子さんはこくりとうなずいた。
瑠璃子さんはいったん立ち上がり、僕に背を向ける形で便座にまたがってくる。つまり、僕の膝の上に座る事になる。
「もうちょっとこっち…そう、瑠璃子さん、これ握って」
「…うん…」
腰を半分くらい落として位置を調整している瑠璃子さんに、僕はペニスを握らせた。あれだけ口の中でしごかれたというのに、瑠璃子さんの細い指先がきゅっと全体をつかむだけでペニスがじーんと気持ちよくなってしまう。
…ぬぷるっ…
その指先に導かれて、熱く濡れた瑠璃子さんのあそこの中にペニスが入っていくと快感はさらに激しくなってくる。
ぬぷ…ぬぷんっ
「んっ」
「ふぅ…」
瑠璃子さんが腰を下ろすと、いとも簡単にペニスは瑠璃子さんの中に飲み込まれていった。まるで、普通に用を足すときに便座に腰掛けたようなスムーズな挿入だ。
「瑠璃子さんの中、ぎゅうぎゅういってくる…」
「や、やだよ…」
僕が言うと、瑠璃子さんは頭をふるふるっと振った。でも締め付けは止まらない。僕はそのまま動かずに、結合部分からじゅくじゅくと熱い愛液があふれてきているのが想像できるほど規則的で強い瑠璃子さんの締め付けを味わっていた。
「…な、長瀬ちゃん」
「何?」
「長瀬ちゃんっ…」
瑠璃子さんがもじもじと脚を動かす。瑠璃子さんの体がわずかに動いて、ペニスが膣内でこすられる。
「言わないと、わからないよ」
僕は微動だにせず、瑠璃子さんが体を切なそうに動かしているのを観察していた。
「長瀬ちゃん、いじわる…」
「瑠璃子さんがエッチなんだよ」
「………」
はぁっ…と瑠璃子さんが思い詰めるような息を吐き出す。
「な、長瀬ちゃん、動いて…」
「どういう風に?」
「わ、私の中を長瀬ちゃんのでずんずんってして」
「こういう風に?」
ぐじゅ、ぐじゅっ…
「そ、そう…」
瑠璃子さんはこの上なく恥ずかしそうな声で言いながらも、僕の腰の動きに合わせて体を落としてきた。瑠璃子さんの熱い部分の一番奥が僕のペニスを思い切り叩く。
じゅぐ、じゅぐ、じゅぐ…
「んっ…はぁっ、はぁ…ああっ…」
さすがに我慢できなくなってきた僕は、これまでの分を取り戻そうとするような勢いで激しく腰を突き上げた。真下に何もないぶん、あまり大胆には動けないものの、出来る限りのパワーで瑠璃子さんの体を揺さぶる。便座がきゅこっ、きゅこっという音を立ててきしんでいた。
じゅぐ、じゅぐん、じゅぶ…じゅぐじゅぐ
「い、いいよ…長瀬ちゃん…長瀬ちゃんのが…いっぱい…」
瑠璃子さんの膣が、いよいよ強烈に僕を締め付けてくる。愛液に満たされた柔らかな媚肉が、僕のペニスをほしがって乱れているのだ。
キーンコーン…
「あっ…」
その時、廊下の方からチャイムの音が鳴り響いてきた。
「授業…終わったね…」
「うん…」
じゅぼっ、じゅぼっ、じゅぼっ…
僕の中から熱くどろりとした物が沸き上がってくる。
「人…来ちゃうね」
ぎゅう…
そう言うと、瑠璃子さんの締め付けがまた強くなったような気がした。
「そしたら、休み時間が終わってしばらく経つまでここから出られないし…次の授業も出られなさそうかな」
じゅぼっ、じゅぼ、じゅぼ…
僕は片手をトイレのレバーに掛ける。
廊下の方から、生徒達の喧噪が近づいてきていた。
「長瀬ちゃんっ…」
ジャアーーー…
ビクンッ、ビクンッ、ビクンッ…
びゅっ、びゅっ、びゅっ、びゅ…!
瑠璃子さんの悲鳴のような声が聞こえそうになる瞬間、僕はレバーを傾けて水を思い切り流した。
「んっ…んあ…あっ…ああ…!」
外にがやがやと女生徒の話し声が聞こえてくる中、同時に絶頂した瑠璃子さんの中に好きなだけ精液をほとばしらせていた…
「長瀬ちゃん…」
「大丈夫だよ、瑠璃子さん」
僕はスライド式のカギを掛けながら、小声で言った。
瑠璃子さんと僕、ふたりが入ってしまうのが精一杯だ。ここは学校のトイレなんだから。便器の色がピンク色をしているだけで、なんだかトイレとは別の空間のように思えるけれど…
「瑠璃子さん、座って」
…こく。
不安げな表情を隠さないままに、瑠璃子さんはスカートを押さえて洋式の便器の上に座ろうとする。男用にも女用にも一部屋ずつだけ作られている、洋式トイレなのだ。
「だめだよ…脱がないと」
「あ…」
僕がなおも小声で諭すと、瑠璃子さんは半分座り掛けていた腰をゆっくりと上げた。
…そして、僕の目の前で、窮屈そうなこの空間で、瑠璃子さんは制服のスカートとショーツを恥ずかしげにずり下げていく。トイレに入るときならいつもしているに違いない仕草なのだろうし、僕の部屋でも何度もした事がある仕草だ。
でも、それが合わされば意味は結構違ってくる。
「………長瀬ちゃん…」
下半身を裸にしてしまった瑠璃子さんは、それを制服の上着で隠すように、素早く便座の上に座って前かがみの姿勢になってしまった。
「隠しちゃだめだよ、体を上げて、脚を開いて」
「………」
瑠璃子さんは前かがみのまましばらく僕の事を見上げていたが、やがておずおずと身を起こして脚を広げていく。瑠璃子さんのあそこが、トイレの水面の真上の位置で露わになる。
「長瀬ちゃん…恥ずかしいよ…」
そう言いながらも、瑠璃子さんは僕の視線から何も隠そうとしなかった。確かに、用を足すときそのままの格好なのだから瑠璃子さんが恥ずかしがるのも無理はないだろう。
でも、水面の上に映りそうなほどシンプルな瑠璃子さんのあそこは、用を足そうとしていると言うよりはむしろ僕を誘っているように見えた。
「…あ…長瀬ちゃん…」
僕が瑠璃子さんの前にしゃがみこむと、瑠璃子さんが顔をもっと赤くする。それはあそこがますますよく見える位置だったと言うこともあるだろうけど、
…ぢゅうぅっ…
「あっ…ああっ…」
何より、僕がそこから体を思い切り伸ばして瑠璃子さんの脚の間に顔をうずめようとしているのがバレバレだったからだ。
ぢゅっ、ぢゅ…ちゅ…
「あっ…長瀬ちゃん…んんぅ…あ…ああ…」
僕は瑠璃子さんのスリットの間に舌を差し込んで、熱心に瑠璃子さんの感じるところを舐め続ける。便器と瑠璃子さんを同時に抱え込むような体勢で、ねじりこむように舌を思い切り動かしていく。
じゅう、じゅっ…じゅぷ…じゅぷるっ
程なく瑠璃子さんの中から酸っぱい液が出てきて、僕の顔を濡らした。その内のいくらかは、糸を引きながら水面にぽたぽたと垂れていった。
「すごい…瑠璃子さん、こんなに濡れてる…」
「や、やだよ…長瀬ちゃん」
「気持ちいいでしょ?」
「………」
「瑠璃子さん、気持ちいいでしょ?」
…こくん…
顔を真っ赤にしながらも、瑠璃子さんはうなずいた。
「じゃあ、もっと…」
「な、長瀬ちゃん…」
「なに?」
「今度は、長瀬ちゃんがここに座って…」
「え?」
「長瀬ちゃんも、気持ちよくしてあげるから…」
瑠璃子さんが目を僕からそらして言う。
「…うん、わかった。じゃあ瑠璃子さん、立って」
「うん…」
瑠璃子さんは衣擦れの音を立てながら、濡れたあそこはそのままに立ち上がる。
僕はそれと入れ替わるようにして、学生ズボンとパンツを脱ぎ、瑠璃子さんのぬくもりが残ったままの便座に腰掛けた。
…ちゅぷ。
座るやいなや、瑠璃子さんの舌が僕のペニスに絡む。
ちゅぷ…ちゅぷ、ちゅぷ
柔らかな舌が先っぽの部分を転がして、次第に瑠璃子さんのくわえている部分が大きくなっていく。舌の刺激する部分も、段々深いところに入ってくる。
「ふぅ…」
雁首の部分をうにうにと動く瑠璃子さんの舌が通過したとき、僕は声を漏らしていた。
じゅっ、じゅっ、じゅ…
やがてすっぽりと瑠璃子さんの口にくるまれたペニスが、上下にしごき立てられ始める。瑠璃子さんの右手は根元の辺りを合わせてしごいていて、左手がフクロの部分を軽く撫でている。こんな所でも瑠璃子さんのテクニックはいつも通りだった。ある意味では当たり前の事とも言えるが、何かそれが妙に感動的な事のように思えて、
じゅっ、じゅううー…じゅる、じゅる…
そして気持ちいい。
「うん…瑠璃子さん、いいよ…そしたら、僕の上に乗ってよ」
「ん…」
ちゅぽ。
瑠璃子さんが僕のペニスから口を離す。つつっと唾液が瑠璃子さんの口元から垂れて、そのひとつがトイレの水面に吸い込まれていく。
「…うん…」
不安そうな色を残しつつも、瑠璃子さんはこくりとうなずいた。
瑠璃子さんはいったん立ち上がり、僕に背を向ける形で便座にまたがってくる。つまり、僕の膝の上に座る事になる。
「もうちょっとこっち…そう、瑠璃子さん、これ握って」
「…うん…」
腰を半分くらい落として位置を調整している瑠璃子さんに、僕はペニスを握らせた。あれだけ口の中でしごかれたというのに、瑠璃子さんの細い指先がきゅっと全体をつかむだけでペニスがじーんと気持ちよくなってしまう。
…ぬぷるっ…
その指先に導かれて、熱く濡れた瑠璃子さんのあそこの中にペニスが入っていくと快感はさらに激しくなってくる。
ぬぷ…ぬぷんっ
「んっ」
「ふぅ…」
瑠璃子さんが腰を下ろすと、いとも簡単にペニスは瑠璃子さんの中に飲み込まれていった。まるで、普通に用を足すときに便座に腰掛けたようなスムーズな挿入だ。
「瑠璃子さんの中、ぎゅうぎゅういってくる…」
「や、やだよ…」
僕が言うと、瑠璃子さんは頭をふるふるっと振った。でも締め付けは止まらない。僕はそのまま動かずに、結合部分からじゅくじゅくと熱い愛液があふれてきているのが想像できるほど規則的で強い瑠璃子さんの締め付けを味わっていた。
「…な、長瀬ちゃん」
「何?」
「長瀬ちゃんっ…」
瑠璃子さんがもじもじと脚を動かす。瑠璃子さんの体がわずかに動いて、ペニスが膣内でこすられる。
「言わないと、わからないよ」
僕は微動だにせず、瑠璃子さんが体を切なそうに動かしているのを観察していた。
「長瀬ちゃん、いじわる…」
「瑠璃子さんがエッチなんだよ」
「………」
はぁっ…と瑠璃子さんが思い詰めるような息を吐き出す。
「な、長瀬ちゃん、動いて…」
「どういう風に?」
「わ、私の中を長瀬ちゃんのでずんずんってして」
「こういう風に?」
ぐじゅ、ぐじゅっ…
「そ、そう…」
瑠璃子さんはこの上なく恥ずかしそうな声で言いながらも、僕の腰の動きに合わせて体を落としてきた。瑠璃子さんの熱い部分の一番奥が僕のペニスを思い切り叩く。
じゅぐ、じゅぐ、じゅぐ…
「んっ…はぁっ、はぁ…ああっ…」
さすがに我慢できなくなってきた僕は、これまでの分を取り戻そうとするような勢いで激しく腰を突き上げた。真下に何もないぶん、あまり大胆には動けないものの、出来る限りのパワーで瑠璃子さんの体を揺さぶる。便座がきゅこっ、きゅこっという音を立ててきしんでいた。
じゅぐ、じゅぐん、じゅぶ…じゅぐじゅぐ
「い、いいよ…長瀬ちゃん…長瀬ちゃんのが…いっぱい…」
瑠璃子さんの膣が、いよいよ強烈に僕を締め付けてくる。愛液に満たされた柔らかな媚肉が、僕のペニスをほしがって乱れているのだ。
キーンコーン…
「あっ…」
その時、廊下の方からチャイムの音が鳴り響いてきた。
「授業…終わったね…」
「うん…」
じゅぼっ、じゅぼっ、じゅぼっ…
僕の中から熱くどろりとした物が沸き上がってくる。
「人…来ちゃうね」
ぎゅう…
そう言うと、瑠璃子さんの締め付けがまた強くなったような気がした。
「そしたら、休み時間が終わってしばらく経つまでここから出られないし…次の授業も出られなさそうかな」
じゅぼっ、じゅぼ、じゅぼ…
僕は片手をトイレのレバーに掛ける。
廊下の方から、生徒達の喧噪が近づいてきていた。
「長瀬ちゃんっ…」
ジャアーーー…
ビクンッ、ビクンッ、ビクンッ…
びゅっ、びゅっ、びゅっ、びゅ…!
瑠璃子さんの悲鳴のような声が聞こえそうになる瞬間、僕はレバーを傾けて水を思い切り流した。
「んっ…んあ…あっ…ああ…!」
外にがやがやと女生徒の話し声が聞こえてくる中、同時に絶頂した瑠璃子さんの中に好きなだけ精液をほとばしらせていた…
(なぜ、こんなレアキャラを連射するんだろう…(^-^;)
「ほら、圭子?」
「う、うん…雅史君…」
「雅史君じゃないでしょ。今の圭子はメイドロボなんだから」
綾香が、圭子の耳の所を撫でる。そこには綾香の言うとおり、滑らかなフォルムをした、メイドロボ用のセンサーがあった。
「は、はい…雅史様…どうか、私にご奉仕させてください…」
「た、田沢さん、何を…」
雅史が、かしづくような姿勢で近づいてくる圭子を怯えたような視線で見つめる。しかし後ろからセリオにがっちりと羽交い締めにされた雅史は、ろくに動くこともできなかった。
「セ、セリオ…離して…お願いだから」
「………」
耳のセンサーを外し、完全に少女と同じ外見となっているセリオも、無表情さは普段と全く変わらない。そして、綾香の命令に完全に忠実である事も変わらない。
「佐藤君、圭子に何をして欲しい? 何でもするわよ」
「そ、そんな…ズボンとパンツを返してくれたら、それで…」
「だめっ。終わるまでは返さないわよ」
「来栖川さんっ…」
「圭子、佐藤君の一番喜んでくれそうな事をするのよ」
「う、うん」
しゃがんだまま、圭子は制服をたくし上げていく。既に下半身の着衣は全て脱ぎ払われて、雅史の学生ズボンとブリーフと一緒に畳まれていた。
ぷちっ…ぷちっ…
そして圭子がゆっくりとブラウスのボタンを外していくと、圭子の脚のラインからお腹に至るラインまで、つややかな肌がずっと露出しているという淫靡きわまりない格好になっていく。
…ぱさっ。
「あ…」
さらにブラジャーが取り払われた瞬間、そのいやらしさは頂点に達した。雅史の口から、乾いた声が漏れる。
「佐藤君も、圭子のこういう格好見ると興奮するんだ」
「そ、そんな…」
雅史は否定したが、既にペニスを剥き出しにされている状態では言い逃れのしようがない。普段の元気な様子とは打って変わった圭子の様は純な雅史にもどきりとするものを感じさせたし、何より雅史にとって同年代の女の子の裸は生まれて初めて見るものだ。
「ま、雅史様」
「だ、だめっ…田沢さん!」
圭子の指がペニスにかかると、雅史はビクっと体を跳ねさせた。セリオはさらに雅史の体を強く抑え込む。
「私の口で、奉仕させてくださいっ…」
「そ、そんなことしちゃ…」
「佐藤君も、ぜひしてほしいそうよ」
「ち、違うっ…」
「ほらっ、もうぐだぐだ言わないっ!」
びっ!
「!!」
綾香の拳がいきなり雅史の顔の前に飛び出して、寸止めする。
「…ね?」
「あ…あっ」
次の瞬間、綾香は猫なで声に戻っていたが、雅史は一瞬の間綾香が見せた強烈な気迫にすっかり参ってしまった。混乱した表情で、少しずつ近づいてくる圭子の顔と微笑んでいる綾香の顔を交互に見比べる。
…ちゅる
「ああっ…!」
そして圭子の舌がペニスに絡んだ瞬間、雅史は情けない声を出してしまった。
ちゅっ…ちゅく
「だ、だめ、田沢さんっ…」
いつもきゅっと引き締まっている圭子の唇に、雅史のペニスが段々飲み込まれていく。にわかには信じがたい光景だったが、溶けそうなほどの快感は確実に現実だった。
「セリオ、これでいいと思う?」
「手の動きも加えた方がよろしいかと思われます」
「だって、圭子」
…しゅっ、しゅっ…
「あっ…ああっ…」
圭子は綾香の声に応えて、ペニスの幹の部分を指で包み込んでしごき始める。心なしか、機械的な動きだった。
しゅっ、しゅっ、しゅっ…
ちゅく、ちゅく…
「あ…あっ…うう…」
その機械的な責めが、雅史の快感を効果的に煽っていく。セリオの拘束と綾香の監視と圭子のマニュアル通りのしごき立てが、雅史にロープで縛られてでもいるかのような被制圧感を感じさせていた。
ちゅる…くちゅくちゅくちゅ…
それに加えて、やや不器用さも感じさせる、それでも懸命な先端部分への口づけ。可憐な唇に敏感な部分を包み込まれて、雅史が冷静でいられるわけがない。
「っあっ…ああっ」
「…佐藤君、普段から自分じゃあんまりしないんでしょ?」
「そ、そんなこと…」
綾香が雅史の耳元に口を近づけて、ささやく。
「溜まってるのよね?」
「………」
「いいのよ、圭子の口の中に出しても」
蠱惑的に、綾香が囁き続ける。
「で、でもっ…」
ちゅく、ちゅく、ちゅく…
雅史は眼下にいる圭子のショートカットを、苦しげな表情をしながら必死に見つめていた。既に限界というのは図星らしい。
「気持ちいいわよ…女の子の口の中でイッちゃうの…」
綾香は雅史の顔を自分の方に向かせて、危険な笑みを浮かべながら瞳をのぞきこむ。
「うっ…うううぅ…」
ちゅくっ、ちゅく…ぺろっ、ぺろ…じゅる…
しゅくっ、しゅこ…しゅっ…しゅくっ…
圭子の口と手の動きは、微妙にスピードを増している。しかも、さっきよりも雅史のペニスを深くくわえこんでいた。圭子も、放出がいつ来てもいいように準備をしているのだ。
「………」
「あっ…」
その時、圭子が不意にペニスをくわえたまま顔を上げて雅史のことを見上げる。
活動的なブラウンのショートカットはいつもと変わらない。まるで、どこかで偶然出くわした圭子が突然こんな行為に及んできたと思っても不思議ではないほど、いつも通りの元気な雰囲気を感じさせるショートカット。
しかし、その横には奉仕者としてのメイドロボ・センサー。嬉しそうな涙に潤みきった圭子の目。まるく開かれて、ペニスをくわえている桃色の唇。
「あっ…!」
びゅるっ!
「んっ…んううううーっ」
びゅっ、びゅっ、びゅぷっ、ぶぴゅ…びゅ、びゅっ、びゅる…
現実味と淫靡さの交錯に揺さぶられ、ついに雅史は快感を爆発させてしまった。
「んっ…はうむっ…んんっ、んう…んうんうーっ」
圭子はくぐもった声を出しながら、雅史の出した濃厚な白濁液を必死で舐め取ろうとする。口から飛び出して髪や目の回りにかかった精液も、何とかしてこそげ取って舐めようとしていた。
「佐藤君の、どう?」
「あぁ…雅史君の…雅史君の、すっごいおいしいよぉっ…雅史君…」
圭子が、感情のこもった声で喜びを口にする。媚びきった目が、雅史のことを見上げる。
「た…田沢…さん…」
白い液にまみれたメイドロボ姿の圭子は、雅史にとっては強烈すぎる刺激だ。ダメだ、と思っても再びペニスが膨れ上がってきてしまうのを抑えることは出来ない。
「ふふ…佐藤君、そうだって…もう1回、圭子に飲ませて上げたら?」
綾香は呼び方が「雅史君」に戻ってしまった圭子を、もちろんとがめる事はなかった。
「ほら、圭子?」
「う、うん…雅史君…」
「雅史君じゃないでしょ。今の圭子はメイドロボなんだから」
綾香が、圭子の耳の所を撫でる。そこには綾香の言うとおり、滑らかなフォルムをした、メイドロボ用のセンサーがあった。
「は、はい…雅史様…どうか、私にご奉仕させてください…」
「た、田沢さん、何を…」
雅史が、かしづくような姿勢で近づいてくる圭子を怯えたような視線で見つめる。しかし後ろからセリオにがっちりと羽交い締めにされた雅史は、ろくに動くこともできなかった。
「セ、セリオ…離して…お願いだから」
「………」
耳のセンサーを外し、完全に少女と同じ外見となっているセリオも、無表情さは普段と全く変わらない。そして、綾香の命令に完全に忠実である事も変わらない。
「佐藤君、圭子に何をして欲しい? 何でもするわよ」
「そ、そんな…ズボンとパンツを返してくれたら、それで…」
「だめっ。終わるまでは返さないわよ」
「来栖川さんっ…」
「圭子、佐藤君の一番喜んでくれそうな事をするのよ」
「う、うん」
しゃがんだまま、圭子は制服をたくし上げていく。既に下半身の着衣は全て脱ぎ払われて、雅史の学生ズボンとブリーフと一緒に畳まれていた。
ぷちっ…ぷちっ…
そして圭子がゆっくりとブラウスのボタンを外していくと、圭子の脚のラインからお腹に至るラインまで、つややかな肌がずっと露出しているという淫靡きわまりない格好になっていく。
…ぱさっ。
「あ…」
さらにブラジャーが取り払われた瞬間、そのいやらしさは頂点に達した。雅史の口から、乾いた声が漏れる。
「佐藤君も、圭子のこういう格好見ると興奮するんだ」
「そ、そんな…」
雅史は否定したが、既にペニスを剥き出しにされている状態では言い逃れのしようがない。普段の元気な様子とは打って変わった圭子の様は純な雅史にもどきりとするものを感じさせたし、何より雅史にとって同年代の女の子の裸は生まれて初めて見るものだ。
「ま、雅史様」
「だ、だめっ…田沢さん!」
圭子の指がペニスにかかると、雅史はビクっと体を跳ねさせた。セリオはさらに雅史の体を強く抑え込む。
「私の口で、奉仕させてくださいっ…」
「そ、そんなことしちゃ…」
「佐藤君も、ぜひしてほしいそうよ」
「ち、違うっ…」
「ほらっ、もうぐだぐだ言わないっ!」
びっ!
「!!」
綾香の拳がいきなり雅史の顔の前に飛び出して、寸止めする。
「…ね?」
「あ…あっ」
次の瞬間、綾香は猫なで声に戻っていたが、雅史は一瞬の間綾香が見せた強烈な気迫にすっかり参ってしまった。混乱した表情で、少しずつ近づいてくる圭子の顔と微笑んでいる綾香の顔を交互に見比べる。
…ちゅる
「ああっ…!」
そして圭子の舌がペニスに絡んだ瞬間、雅史は情けない声を出してしまった。
ちゅっ…ちゅく
「だ、だめ、田沢さんっ…」
いつもきゅっと引き締まっている圭子の唇に、雅史のペニスが段々飲み込まれていく。にわかには信じがたい光景だったが、溶けそうなほどの快感は確実に現実だった。
「セリオ、これでいいと思う?」
「手の動きも加えた方がよろしいかと思われます」
「だって、圭子」
…しゅっ、しゅっ…
「あっ…ああっ…」
圭子は綾香の声に応えて、ペニスの幹の部分を指で包み込んでしごき始める。心なしか、機械的な動きだった。
しゅっ、しゅっ、しゅっ…
ちゅく、ちゅく…
「あ…あっ…うう…」
その機械的な責めが、雅史の快感を効果的に煽っていく。セリオの拘束と綾香の監視と圭子のマニュアル通りのしごき立てが、雅史にロープで縛られてでもいるかのような被制圧感を感じさせていた。
ちゅる…くちゅくちゅくちゅ…
それに加えて、やや不器用さも感じさせる、それでも懸命な先端部分への口づけ。可憐な唇に敏感な部分を包み込まれて、雅史が冷静でいられるわけがない。
「っあっ…ああっ」
「…佐藤君、普段から自分じゃあんまりしないんでしょ?」
「そ、そんなこと…」
綾香が雅史の耳元に口を近づけて、ささやく。
「溜まってるのよね?」
「………」
「いいのよ、圭子の口の中に出しても」
蠱惑的に、綾香が囁き続ける。
「で、でもっ…」
ちゅく、ちゅく、ちゅく…
雅史は眼下にいる圭子のショートカットを、苦しげな表情をしながら必死に見つめていた。既に限界というのは図星らしい。
「気持ちいいわよ…女の子の口の中でイッちゃうの…」
綾香は雅史の顔を自分の方に向かせて、危険な笑みを浮かべながら瞳をのぞきこむ。
「うっ…うううぅ…」
ちゅくっ、ちゅく…ぺろっ、ぺろ…じゅる…
しゅくっ、しゅこ…しゅっ…しゅくっ…
圭子の口と手の動きは、微妙にスピードを増している。しかも、さっきよりも雅史のペニスを深くくわえこんでいた。圭子も、放出がいつ来てもいいように準備をしているのだ。
「………」
「あっ…」
その時、圭子が不意にペニスをくわえたまま顔を上げて雅史のことを見上げる。
活動的なブラウンのショートカットはいつもと変わらない。まるで、どこかで偶然出くわした圭子が突然こんな行為に及んできたと思っても不思議ではないほど、いつも通りの元気な雰囲気を感じさせるショートカット。
しかし、その横には奉仕者としてのメイドロボ・センサー。嬉しそうな涙に潤みきった圭子の目。まるく開かれて、ペニスをくわえている桃色の唇。
「あっ…!」
びゅるっ!
「んっ…んううううーっ」
びゅっ、びゅっ、びゅぷっ、ぶぴゅ…びゅ、びゅっ、びゅる…
現実味と淫靡さの交錯に揺さぶられ、ついに雅史は快感を爆発させてしまった。
「んっ…はうむっ…んんっ、んう…んうんうーっ」
圭子はくぐもった声を出しながら、雅史の出した濃厚な白濁液を必死で舐め取ろうとする。口から飛び出して髪や目の回りにかかった精液も、何とかしてこそげ取って舐めようとしていた。
「佐藤君の、どう?」
「あぁ…雅史君の…雅史君の、すっごいおいしいよぉっ…雅史君…」
圭子が、感情のこもった声で喜びを口にする。媚びきった目が、雅史のことを見上げる。
「た…田沢…さん…」
白い液にまみれたメイドロボ姿の圭子は、雅史にとっては強烈すぎる刺激だ。ダメだ、と思っても再びペニスが膨れ上がってきてしまうのを抑えることは出来ない。
「ふふ…佐藤君、そうだって…もう1回、圭子に飲ませて上げたら?」
綾香は呼び方が「雅史君」に戻ってしまった圭子を、もちろんとがめる事はなかった。
ジー…
茜の手が、俺のズボンのジッパーを丁寧に下げていく。ほとんど外からは音が聞こえてこない、静かな昼下がりの中ではそんな音も結構大きめに聞こえた。
しゅるっ。
トランクスを下ろされる。やはり、衣擦れの音がそれなりに大きく聞こえる。俺のアレが外に飛び出す時の「ぶるん」という音まで聞こえてきたような気がした。
どれも存在感の薄いはずの音だ。それが妙に耳に響いてきたのは…それが、全て茜の耳に響いている音だったからかもしれない。
「………」
ふぅっ、と鼻腔から抜けるかすかな吐息を漏らしてから、茜がそっと俺のアレを指で包み込む。ほんのりと頬を染めて、冷ややかな感触の指に包まれた俺のアレをしばし見つめ…、
…はむっ。
柔らかい唇が、静かに俺のアレを口の中に導いていく。
全てが静寂に統一された、そんな茜の口づけはオーラでも放っているかのように俺を興奮させた。ただくわえこまれただけなのに、血流が大量に流れ込んでますます俺のアレは肥大化していく。どくんどくんと茜の口の中で脈打っているのが、自分でもわかる。
茜はそれを口にしたまま、祈るような目で沈黙していた。左手で包んだ幹の部分を軽く握ったり離したりして微細な刺激を与えながらも、口の方は動かしていない。
俺は、特に急かす事はしなかった。
そういう微妙な刺激も気持ちいいし、茜の恥じらった顔を見ているのも楽しい。焦る理由は何もない。
…さらっ
茜が髪をかき上げる、風がそよぐような音もやはりしっかりと俺の耳に入ってきた。
ちゅぷっ。
そして、茜が俺のアレを舐め始めた音はそれよりも数倍大きく響いた。
ちゅぷ、ちゅぷ。ぺろぺろ…
先の部分を小刻みに唇でゆすりながら、幹の部分を手でしごく。そして先の部分を舐めながら幹の部分やフクロの部分を優しく揉んでくる。それを短いインターバルで繰り返してくる。
「ふぅ…」
俺は、ゆっくりと息を吐き出した。
茜の小さな唇や、細い指にぴったり合っている責め方なのだ。
決して激しさはないのだが、「何か」をアレの中に送り込んで、代わりに「何か」をアレから吸い取っていくようなフェラチオ。ねちっこい、という形容の仕方はまぁまぁ合っているかもしれないが、少し違う。茜の純粋さをそのまま感じさせるような綺麗なイメージが、それでは失われてしまう。こんなにいやらしい事をしているというのに、髪を下ろした茜の真剣な顔は俺にいやらしさ「以上」の物を感じさせずにはいられないのだ。
もちろん、茜はいやらしい。
…ぺろ…ぺろ…
一度アレから口を離して、熱心にフクロの中の珠を転がし始めたりしているのを見て淫乱だと言わない人間はあまりいないだろう。逆の手で、転がしているのとは別の方の珠もしっかり撫でている。
「茜、準備しておいてくれよ」
俺がそう言うと、茜は空いた手をおずおずと自分の脚の付け根に持って行く。
茜はもう服を全部脱ぎ去っている。茜の指はそのまま割れ目の中に入って、あそこを直接まさぐり始める。
くちゅ…くちゅ…
すぅっ、と茜の瞳に潤みが差したと思った瞬間、茜の指の触っている所からも水音がし始めた。触り始めてから数秒しか経っていないのに。
ちゅぷ、ちゅぷっ。ちゅぷ…
それを誤魔化そうとしているのか、茜は再びアレをくわえこんでかなりの勢いで頭を振り始めた。あたたかな茜の口腔に締め付けられて、ジーンとした快感が駆け巡る。
ぐちゅ、ぐちゅ…ぐちゅっ
だが頭の動きを大きくすると、自然に指の方の動きも大きくなってしまうようだった。茜のあそこからは、粘っこい水音がフェラの音に負けないくらいの大きさで聞こえてくる。見なくても、茜がどれほど興奮しているのかよくわかる。
「…よし。茜、ベッドの上に来いよ」
…ちゅぽん。
「っ…はい」
俺が言うと、茜は口からアレを出してうなずいた。そして指をあそこから抜いて、下を向きながら息を整え始める。
その間に俺は腰掛けていたベッドに上がって、ズボンとトランクスを全部脱いだ。Tシャツは、茜にしてもらう前から脱いでいる。
きゅっ。
脱ぎ終わった服を畳んでベッドの隅に放ると、スプリングの音を立てて茜もベッドの上に上がってきた。茜はそのまま手と膝で歩いて、いつも枕を置いている辺りに顔を持って行く。尻は、俺の方を向いている。
「よし、いくぞ」
「はい…浩平…」
茜はうわずった声で答えたが、すぐに脚を開いて俺の挿入を求める。後ろの方から見る茜の恥丘の膨らみからは、はっきりわかるほどに透明な液体が垂れて太股に到達しそうになっていた。
さらさらの長い髪が白い背中の上に流れているのを見ていると、それだけで茜は美しいと思える。しかし、少し目を下にやれば興奮した性器が目に入ってくるのだ。いつ見ても、このコントラストは魅力的だった。
「こ、浩平…はやく…ください…」
茜がさらに求める言葉を口にする。
それが引き金になって、俺は勢い良く茜の上に覆いかぶさり、アレを濡れまくった茜のあそこにあてがった。
「あ…」
小さく息をのむ茜の中に、ずぶりと突き刺す。
「あっ…はぁっ!」
俺はぬるんとした茜のあそこの中を一気に突き抜けて、一番奥を思いっきり叩いた。茜が詰まった息を吐いて、それからぎゅぎゅぅっと強烈な締め付けが返ってくる。
じゅぽっ、じゅぽっ、じゅぽっ。
「あっ…ああーっ…浩平っ!」
一定の間隔をおいて突き続けると、茜はあられもない声を上げて反応した。顔を真正面から少し上に向けて反らしながら、ぷるっぷるっと震えているのがよくわかる。
じゅぽじゅぽ…じゅぽっ、じゅぽっ、じゅぽっ。
「ああっ、浩平っ…中が…当たって…」
茜も、ぐいっぐいっとダイナミックな腰の動きで俺に応え始めた。俺は茜の動きに合わせて腰を突きだし、さらに激しく茜の奥を叩くようにする。
「どうだ、茜…感じるか?」
「か、感じますっ…」
「気持ちいいんだな? 後ろから入れられて」
「は、はい…後ろから入れられて、浩平のが入ってきて、気持ちいいんですっ…」
「クリをいじるのとどっちが気持ちいい?」
「そ、それは…両方、好きです…」
茜は臆面もなく俺に求めてきた。俺はすぐさま結合部分に近い辺りに手を回し、茜の秘裂の中に収まったクリトリスを激しく潰してやる。
「はぅっ、ふあああっ…ああ…」
ビクっという痙攣を返しながら、茜は意味を成さない言葉を発した。
じゅぽ、じゅぽ…くりゅっ、くりゅっ…
「んっ…あああっ…浩平…そんなにっ…」
茜は全身をくねらせるようにして悶えながらも、腰を振る動きを再開する。俺は秘裂にはさまれた指でバイブレーションを加えながら、腰も出来る限りの強さで動かした。茜の中は死ぬほど強く締め付けてきて、ぬるぬるして熱い。さっきのフェラの後にこの刺激は少々強すぎたが、茜も自分の指と俺の指によるクリトリス刺激でかなり快感を加速されているようだ。
「ダ、ダメですっ…そんなにしたら、もう…」
「早過ぎるぞ、茜」
俺自身も限界に近かったのだが、それを隠して俺は言った。茜も、そう言いながら腰の動きを一向に止めようとしなかった。
「こ、浩平がっ…」
「茜はいやらしいな」
「こ、浩平だからっ…浩平だから、ですっ…」
茜の声がかすれてきている。俺は思いきって茜の腰をつかむ手を離し、茜の乳房をぐっと手でつかんだ。
「あっ…はあっ!」
ぐいぐいと揉みしだくと、茜は感極まった声を出して腰をがくがくと振った。クリと胸をいじっている状態から俺が下手に腰を動かすと抜けてしまいそうだったので、俺は茜の動きに全てを委ねて茜の性感帯をぐにぐにと刺激し続ける。
「あ、ああーっ…ああっ!」
茜のあそこが、最高の締め付けをしてきた。俺の耐性は完全に崩壊する。最後に、茜の胸を潰れるほどに強くぎゅっとつかむ。
びゅぷっ!
ビクンッ!
茜が全身を跳ね上がらせた瞬間、アレから精液が茜の中にほとばしった。
びゅっ、びゅる、びゅ…
ビクッ、ビクッ、ビク…
俺と茜は、全く同じ脈動を行いながら絶頂していた。俺の精液がたっぷりと吐き出されていくのを決して逃さないといった感じで、茜の中が締め付けてくる。俺は胸とクリに弱い刺激を与え続けて、その締め付けをさらに長引かせる。
「こ…浩平…気持ちよかったです…」
「俺もだ」
性感帯を刺激し続けているせいか、茜の体はまだかすかな痙攣を見せていた。
これほどに茜が求めてくるようになったのも、茜と俺が共にいる時間が長くなったからだ。
一回きりの契りでない、エンドレスの交わりが一回きりの契りよりも価値がないという事はないだろう。そういう意味のない禁欲よりも、ただ交わり続ける事の方が今の俺にとってはよほど綺麗な物に映っていた。
「浩平」
「茜」
呼び交わし合いながら、俺と茜は西日の中でずっとつながったままだった。
茜の手が、俺のズボンのジッパーを丁寧に下げていく。ほとんど外からは音が聞こえてこない、静かな昼下がりの中ではそんな音も結構大きめに聞こえた。
しゅるっ。
トランクスを下ろされる。やはり、衣擦れの音がそれなりに大きく聞こえる。俺のアレが外に飛び出す時の「ぶるん」という音まで聞こえてきたような気がした。
どれも存在感の薄いはずの音だ。それが妙に耳に響いてきたのは…それが、全て茜の耳に響いている音だったからかもしれない。
「………」
ふぅっ、と鼻腔から抜けるかすかな吐息を漏らしてから、茜がそっと俺のアレを指で包み込む。ほんのりと頬を染めて、冷ややかな感触の指に包まれた俺のアレをしばし見つめ…、
…はむっ。
柔らかい唇が、静かに俺のアレを口の中に導いていく。
全てが静寂に統一された、そんな茜の口づけはオーラでも放っているかのように俺を興奮させた。ただくわえこまれただけなのに、血流が大量に流れ込んでますます俺のアレは肥大化していく。どくんどくんと茜の口の中で脈打っているのが、自分でもわかる。
茜はそれを口にしたまま、祈るような目で沈黙していた。左手で包んだ幹の部分を軽く握ったり離したりして微細な刺激を与えながらも、口の方は動かしていない。
俺は、特に急かす事はしなかった。
そういう微妙な刺激も気持ちいいし、茜の恥じらった顔を見ているのも楽しい。焦る理由は何もない。
…さらっ
茜が髪をかき上げる、風がそよぐような音もやはりしっかりと俺の耳に入ってきた。
ちゅぷっ。
そして、茜が俺のアレを舐め始めた音はそれよりも数倍大きく響いた。
ちゅぷ、ちゅぷ。ぺろぺろ…
先の部分を小刻みに唇でゆすりながら、幹の部分を手でしごく。そして先の部分を舐めながら幹の部分やフクロの部分を優しく揉んでくる。それを短いインターバルで繰り返してくる。
「ふぅ…」
俺は、ゆっくりと息を吐き出した。
茜の小さな唇や、細い指にぴったり合っている責め方なのだ。
決して激しさはないのだが、「何か」をアレの中に送り込んで、代わりに「何か」をアレから吸い取っていくようなフェラチオ。ねちっこい、という形容の仕方はまぁまぁ合っているかもしれないが、少し違う。茜の純粋さをそのまま感じさせるような綺麗なイメージが、それでは失われてしまう。こんなにいやらしい事をしているというのに、髪を下ろした茜の真剣な顔は俺にいやらしさ「以上」の物を感じさせずにはいられないのだ。
もちろん、茜はいやらしい。
…ぺろ…ぺろ…
一度アレから口を離して、熱心にフクロの中の珠を転がし始めたりしているのを見て淫乱だと言わない人間はあまりいないだろう。逆の手で、転がしているのとは別の方の珠もしっかり撫でている。
「茜、準備しておいてくれよ」
俺がそう言うと、茜は空いた手をおずおずと自分の脚の付け根に持って行く。
茜はもう服を全部脱ぎ去っている。茜の指はそのまま割れ目の中に入って、あそこを直接まさぐり始める。
くちゅ…くちゅ…
すぅっ、と茜の瞳に潤みが差したと思った瞬間、茜の指の触っている所からも水音がし始めた。触り始めてから数秒しか経っていないのに。
ちゅぷ、ちゅぷっ。ちゅぷ…
それを誤魔化そうとしているのか、茜は再びアレをくわえこんでかなりの勢いで頭を振り始めた。あたたかな茜の口腔に締め付けられて、ジーンとした快感が駆け巡る。
ぐちゅ、ぐちゅ…ぐちゅっ
だが頭の動きを大きくすると、自然に指の方の動きも大きくなってしまうようだった。茜のあそこからは、粘っこい水音がフェラの音に負けないくらいの大きさで聞こえてくる。見なくても、茜がどれほど興奮しているのかよくわかる。
「…よし。茜、ベッドの上に来いよ」
…ちゅぽん。
「っ…はい」
俺が言うと、茜は口からアレを出してうなずいた。そして指をあそこから抜いて、下を向きながら息を整え始める。
その間に俺は腰掛けていたベッドに上がって、ズボンとトランクスを全部脱いだ。Tシャツは、茜にしてもらう前から脱いでいる。
きゅっ。
脱ぎ終わった服を畳んでベッドの隅に放ると、スプリングの音を立てて茜もベッドの上に上がってきた。茜はそのまま手と膝で歩いて、いつも枕を置いている辺りに顔を持って行く。尻は、俺の方を向いている。
「よし、いくぞ」
「はい…浩平…」
茜はうわずった声で答えたが、すぐに脚を開いて俺の挿入を求める。後ろの方から見る茜の恥丘の膨らみからは、はっきりわかるほどに透明な液体が垂れて太股に到達しそうになっていた。
さらさらの長い髪が白い背中の上に流れているのを見ていると、それだけで茜は美しいと思える。しかし、少し目を下にやれば興奮した性器が目に入ってくるのだ。いつ見ても、このコントラストは魅力的だった。
「こ、浩平…はやく…ください…」
茜がさらに求める言葉を口にする。
それが引き金になって、俺は勢い良く茜の上に覆いかぶさり、アレを濡れまくった茜のあそこにあてがった。
「あ…」
小さく息をのむ茜の中に、ずぶりと突き刺す。
「あっ…はぁっ!」
俺はぬるんとした茜のあそこの中を一気に突き抜けて、一番奥を思いっきり叩いた。茜が詰まった息を吐いて、それからぎゅぎゅぅっと強烈な締め付けが返ってくる。
じゅぽっ、じゅぽっ、じゅぽっ。
「あっ…ああーっ…浩平っ!」
一定の間隔をおいて突き続けると、茜はあられもない声を上げて反応した。顔を真正面から少し上に向けて反らしながら、ぷるっぷるっと震えているのがよくわかる。
じゅぽじゅぽ…じゅぽっ、じゅぽっ、じゅぽっ。
「ああっ、浩平っ…中が…当たって…」
茜も、ぐいっぐいっとダイナミックな腰の動きで俺に応え始めた。俺は茜の動きに合わせて腰を突きだし、さらに激しく茜の奥を叩くようにする。
「どうだ、茜…感じるか?」
「か、感じますっ…」
「気持ちいいんだな? 後ろから入れられて」
「は、はい…後ろから入れられて、浩平のが入ってきて、気持ちいいんですっ…」
「クリをいじるのとどっちが気持ちいい?」
「そ、それは…両方、好きです…」
茜は臆面もなく俺に求めてきた。俺はすぐさま結合部分に近い辺りに手を回し、茜の秘裂の中に収まったクリトリスを激しく潰してやる。
「はぅっ、ふあああっ…ああ…」
ビクっという痙攣を返しながら、茜は意味を成さない言葉を発した。
じゅぽ、じゅぽ…くりゅっ、くりゅっ…
「んっ…あああっ…浩平…そんなにっ…」
茜は全身をくねらせるようにして悶えながらも、腰を振る動きを再開する。俺は秘裂にはさまれた指でバイブレーションを加えながら、腰も出来る限りの強さで動かした。茜の中は死ぬほど強く締め付けてきて、ぬるぬるして熱い。さっきのフェラの後にこの刺激は少々強すぎたが、茜も自分の指と俺の指によるクリトリス刺激でかなり快感を加速されているようだ。
「ダ、ダメですっ…そんなにしたら、もう…」
「早過ぎるぞ、茜」
俺自身も限界に近かったのだが、それを隠して俺は言った。茜も、そう言いながら腰の動きを一向に止めようとしなかった。
「こ、浩平がっ…」
「茜はいやらしいな」
「こ、浩平だからっ…浩平だから、ですっ…」
茜の声がかすれてきている。俺は思いきって茜の腰をつかむ手を離し、茜の乳房をぐっと手でつかんだ。
「あっ…はあっ!」
ぐいぐいと揉みしだくと、茜は感極まった声を出して腰をがくがくと振った。クリと胸をいじっている状態から俺が下手に腰を動かすと抜けてしまいそうだったので、俺は茜の動きに全てを委ねて茜の性感帯をぐにぐにと刺激し続ける。
「あ、ああーっ…ああっ!」
茜のあそこが、最高の締め付けをしてきた。俺の耐性は完全に崩壊する。最後に、茜の胸を潰れるほどに強くぎゅっとつかむ。
びゅぷっ!
ビクンッ!
茜が全身を跳ね上がらせた瞬間、アレから精液が茜の中にほとばしった。
びゅっ、びゅる、びゅ…
ビクッ、ビクッ、ビク…
俺と茜は、全く同じ脈動を行いながら絶頂していた。俺の精液がたっぷりと吐き出されていくのを決して逃さないといった感じで、茜の中が締め付けてくる。俺は胸とクリに弱い刺激を与え続けて、その締め付けをさらに長引かせる。
「こ…浩平…気持ちよかったです…」
「俺もだ」
性感帯を刺激し続けているせいか、茜の体はまだかすかな痙攣を見せていた。
これほどに茜が求めてくるようになったのも、茜と俺が共にいる時間が長くなったからだ。
一回きりの契りでない、エンドレスの交わりが一回きりの契りよりも価値がないという事はないだろう。そういう意味のない禁欲よりも、ただ交わり続ける事の方が今の俺にとってはよほど綺麗な物に映っていた。
「浩平」
「茜」
呼び交わし合いながら、俺と茜は西日の中でずっとつながったままだった。
「ちょ、ちょっとこーへいっ、わぁっ!」
瑞佳が、洗っていた皿を手から落とす。水が溜まったプラスチック製の白い洗い物入れに、ちゃぷんと音を立てて皿が落ちていく。
「瑞佳、動かないでくれ…脱がしにくい」
「脱がしちゃだめだよっ!」
ザー…と、全開の水道の蛇口が洗い物入れの水面を激しく叩き続ける中で大きな声が飛び交う。
「なんでだよ」
エプロンの後ろの紐を少しゆるめながら、浩平の指がエプロンの生地の下をずりずりと進んでいく。そして、瑞佳のスカートの前の方に到達させる。
「あ、洗い物まだ残っているんだからっ」
「じゃあ瑞佳は洗い物していればいいだろ」
浩平が見えないところのボタンをぷちっ、と器用に外す。そして両手を使って、ずるずるずるっと淡いブラウンをしたチェックのスカートを下ろしていく。
「きゃっ!」
「今更驚くことでもないだろ」
「下着まで一緒に突然脱がされたら驚くよっ…」
「昔取った杵柄だ」
「そんなきねづか、自慢になんないよっ…あっ! だ、だめっ、浩平っ…」
相変わらず出しっぱなしの水の音の中に、瑞佳の高い声が交じる。
浩平はいつの間にかフローリングの上に身を屈めて、そこから頭を瑞佳の脚の間に突っ込んでいた。そして瑞佳の太股をぺろぺろと舐める。
「いやぁ…やめて、浩平…」
浩平のさらさらした茶髪に内股をくすぐられていると、瑞佳も段々気分が変になってきた。脚を閉じようともせず、口元に手を当てて時折ぴくんと体を跳ねさせる。
そこを見計らって、浩平は身を反転させた。天井を見上げる姿勢。この状態では、瑞佳の恥ずかしい部分を直接見上げる姿勢だ。
「浩平…?」
瑞佳には、浩平がどうしているのかは見えない。だが浩平の頭が脚の間をするするすると上がってくると、ビクンと体を震わせて反応した。エプロンに前だけ覆われた瑞佳の性器に、浩平の顔が一瞬で近づく。
じゅうっ…
「あっ…ああーっ…」
そのまま、浩平は瑞佳の性器にむしゃぶりついた。上半分だけ陰に覆われた浩平の顔が、瑞佳の複雑な部分に押しつけられる。そして、上下左右にぐりぐりぐりぐりと動く。
「う…んんっ」
瑞佳は自分の手の平の中に息を吐き出す。狭いところに入りたがるネコのような浩平の動きは、繊細さはなかったが瑞佳を興奮させた。
…じゅるっ。じゅるじゅる…
「や、やだ…そんなに音を立てちゃ、やだよ…」
瑞佳のはしたない液は、直接浩平の舌の上にあふれ出して、その都度綺麗に舐め取られていく。秘核を舐められている時に比べれば直接の快感は少なかったが、無理な姿勢で蜜壷を直接舐められるというのはまた独特の恥ずかしい感情を誘って、瑞佳の中からますます愛液をあふれさせる。
「あ…あっ」
かくんっ…
ついに瑞佳は切なくなりすぎて、自分の体重を支えきれなくなってしまった。膝が折れて、ふらっと床の上に崩れ落ちてしまう。
「う…うぷっ」
その重みを顔に思い切り受けることになった浩平は、苦しげな息を漏らしながら瑞佳と一緒に床に倒れ込んだ。
「ご…ごめん、浩平…」
「何するんだ…圧死するかと思ったぞ」
「私、そんなに重くないもんっ」
「それとこれとは別問題だ…何にしても、おわびはしてくれよ」
浩平はズボンのジッパーを下ろす。
「もうっ…」
瑞佳は少し頬を膨らませながら、トランクスまで下ろして剥き出しになった浩平のペニスに顔を近づけていった。四つん這いの姿勢になった瑞佳のエプロンが床に垂れて、ヒップからのラインはかなりきわどい所まで見えるようになる。
…ぺろ。
ぺろっ。じゅる…
幹の所を試すように舐めて、敏感な雁首に近い辺りを舐めて、それから唾液のたっぷりした音を立てながら亀頭の全体をしゃぶる。
「はぁっ…」
そして、大きく息を吸い込むとぱくっと全体を口の中にくわえこんだ。
じゅる…じゅる、じゅる
頬の内側を使ってころころとこねくり回しながら、やはり唾液の音を立てて舌をぐにゅぐにゅと動かす。
ちゅーっ…きゅぽん。
そして、全体を強く吸い上げてからポンッと口を離した。
「ふぅ…浩平、うっとりした顔してる…このまましてたら出しちゃいそうなの?」
「んなことない」
浩平はそう言うと瑞佳の体を横にごろんと転がして、仰向けにさせた。そして、一見すると下にきちんと服を着ているように見せているエプロンの下からペニスをぐいぐいと押し上げていく。腰をがっしりとつかんで、瑞佳の体を引き寄せている状態だ。
「このままするの?」
「面白くていいだろ」
「このエプロン、気に入ってるのに…」
「洗濯しろ」
「交代ばんこだもん」
ちょっと口答えした瑞佳に構わず、浩平はエプロンの下に隠れた瑞佳の性器にペニスを押しつける。
ぐちゅ、ぐちゅ
浩平が入り口を探るためにペニスを動かすと、濡れた音がはっきりとしていた。
「こんなに濡らしてるんだから、エプロンだって濡れちゃってるだろ」
「浩平がしたんだよっ」
「濡れやすいのは瑞佳の責任だ」
ぐちゅ…
浩平が先を瑞佳の中にうずめる。
「ああーっ…あ…はぁ…」
ぐちゅる…にゅぷん
「はぁ…浩平のがいっぱい…」
「いつもより濡れてるっぽいな…」
「おんなじだよ…」
瑞佳はそう言いながら、自ら腰を軽く前後にゆする。
「いつも濡れてるんだもんな」
ぐちゅっ、ぐちゅっ。
浩平も腰を動かし始めた。
「その言い方、ちょっと意味が違うよっ」
瑞佳も負けじと、さらに激しく腰を揺すり始める。
二人とも、自分と相手の感じるところを知り尽くしていた。浩平のペニスは瑞佳の蜜壷の前の方の部分をごりごりとこすりながら奥を強く突き、瑞佳は浩平がペニスを引いた所できゅっきゅっと中を収縮させて締め付ける。そして二人の動きを助ける潤滑の愛液をとめどもなくあふれさせていく。
「はぁ…今日からこんな所でしていたら、この家全部ですることになっちゃいそうだよ…」
「いいだろ。俺達の家なんだから」
「そうだけど…」
「それに、俺の瑞佳なんだから」
「…浩平だって、私のこーへーだもんっ」
瑞佳が腰をさらに速く動かし始める。
「お互い様か…」
浩平もそれに合わせて動き、全身を包み込む恍惚とした感覚を一点に収束させていった。
「あっ…はぁっ…」
瑞佳は額に手を当てて、惚けた顔をしながら腰を動かす。その目は、浩平しか見ていない。
「瑞佳…もう、出るからな」
「あ、今日はダメっ…あ、じゃないね」
「…何回言えば気が済むんだ、お前は」
「だ、だって、浩平って高校の時からいっつも中で出そうとするんだもんっ…! ずっと心配だったんだから…」
「そのぶん、これからやらしてもらうって」
浩平がぐいっと腰を突き出す。
「ああ…」
…びゅくっ! びゅっ、びゅ…
「あっ、あっ…浩平っ…あつい…」
ビクンッ、ビクンッとエクスタシーの痙攣で浩平のペニスを搾り取るように締め付けながら、瑞佳は背中を何度も跳ね上げていた。
「ふぅ…」
エプロンの下での射出を終えた浩平は、気怠そうな声を出しながら瑞佳の頬を撫でた。
ザー…
「あっ…あっ、お水出しっぱなしっ!」
「な、なんだ? わざと出していたんじゃないのか?」
「そんなわけないよっ! ああっ、今日からこんなのじゃ家計簿がどうなっちゃうんだろ…」
「ま、意識が飛んじゃうくらいに気持ちよかったってことだな」
「知らないよっ…それより、浩平、抜いてっ! 早くお水止めないと…!」
「もう少し、中にいてもいいだろ」
「だ、だめっ…あっ」
浩平が後戯にエプロンの上から胸を揉んでみると、瑞佳はまた喘ぎの声を出し始めた。
瑞佳が、洗っていた皿を手から落とす。水が溜まったプラスチック製の白い洗い物入れに、ちゃぷんと音を立てて皿が落ちていく。
「瑞佳、動かないでくれ…脱がしにくい」
「脱がしちゃだめだよっ!」
ザー…と、全開の水道の蛇口が洗い物入れの水面を激しく叩き続ける中で大きな声が飛び交う。
「なんでだよ」
エプロンの後ろの紐を少しゆるめながら、浩平の指がエプロンの生地の下をずりずりと進んでいく。そして、瑞佳のスカートの前の方に到達させる。
「あ、洗い物まだ残っているんだからっ」
「じゃあ瑞佳は洗い物していればいいだろ」
浩平が見えないところのボタンをぷちっ、と器用に外す。そして両手を使って、ずるずるずるっと淡いブラウンをしたチェックのスカートを下ろしていく。
「きゃっ!」
「今更驚くことでもないだろ」
「下着まで一緒に突然脱がされたら驚くよっ…」
「昔取った杵柄だ」
「そんなきねづか、自慢になんないよっ…あっ! だ、だめっ、浩平っ…」
相変わらず出しっぱなしの水の音の中に、瑞佳の高い声が交じる。
浩平はいつの間にかフローリングの上に身を屈めて、そこから頭を瑞佳の脚の間に突っ込んでいた。そして瑞佳の太股をぺろぺろと舐める。
「いやぁ…やめて、浩平…」
浩平のさらさらした茶髪に内股をくすぐられていると、瑞佳も段々気分が変になってきた。脚を閉じようともせず、口元に手を当てて時折ぴくんと体を跳ねさせる。
そこを見計らって、浩平は身を反転させた。天井を見上げる姿勢。この状態では、瑞佳の恥ずかしい部分を直接見上げる姿勢だ。
「浩平…?」
瑞佳には、浩平がどうしているのかは見えない。だが浩平の頭が脚の間をするするすると上がってくると、ビクンと体を震わせて反応した。エプロンに前だけ覆われた瑞佳の性器に、浩平の顔が一瞬で近づく。
じゅうっ…
「あっ…ああーっ…」
そのまま、浩平は瑞佳の性器にむしゃぶりついた。上半分だけ陰に覆われた浩平の顔が、瑞佳の複雑な部分に押しつけられる。そして、上下左右にぐりぐりぐりぐりと動く。
「う…んんっ」
瑞佳は自分の手の平の中に息を吐き出す。狭いところに入りたがるネコのような浩平の動きは、繊細さはなかったが瑞佳を興奮させた。
…じゅるっ。じゅるじゅる…
「や、やだ…そんなに音を立てちゃ、やだよ…」
瑞佳のはしたない液は、直接浩平の舌の上にあふれ出して、その都度綺麗に舐め取られていく。秘核を舐められている時に比べれば直接の快感は少なかったが、無理な姿勢で蜜壷を直接舐められるというのはまた独特の恥ずかしい感情を誘って、瑞佳の中からますます愛液をあふれさせる。
「あ…あっ」
かくんっ…
ついに瑞佳は切なくなりすぎて、自分の体重を支えきれなくなってしまった。膝が折れて、ふらっと床の上に崩れ落ちてしまう。
「う…うぷっ」
その重みを顔に思い切り受けることになった浩平は、苦しげな息を漏らしながら瑞佳と一緒に床に倒れ込んだ。
「ご…ごめん、浩平…」
「何するんだ…圧死するかと思ったぞ」
「私、そんなに重くないもんっ」
「それとこれとは別問題だ…何にしても、おわびはしてくれよ」
浩平はズボンのジッパーを下ろす。
「もうっ…」
瑞佳は少し頬を膨らませながら、トランクスまで下ろして剥き出しになった浩平のペニスに顔を近づけていった。四つん這いの姿勢になった瑞佳のエプロンが床に垂れて、ヒップからのラインはかなりきわどい所まで見えるようになる。
…ぺろ。
ぺろっ。じゅる…
幹の所を試すように舐めて、敏感な雁首に近い辺りを舐めて、それから唾液のたっぷりした音を立てながら亀頭の全体をしゃぶる。
「はぁっ…」
そして、大きく息を吸い込むとぱくっと全体を口の中にくわえこんだ。
じゅる…じゅる、じゅる
頬の内側を使ってころころとこねくり回しながら、やはり唾液の音を立てて舌をぐにゅぐにゅと動かす。
ちゅーっ…きゅぽん。
そして、全体を強く吸い上げてからポンッと口を離した。
「ふぅ…浩平、うっとりした顔してる…このまましてたら出しちゃいそうなの?」
「んなことない」
浩平はそう言うと瑞佳の体を横にごろんと転がして、仰向けにさせた。そして、一見すると下にきちんと服を着ているように見せているエプロンの下からペニスをぐいぐいと押し上げていく。腰をがっしりとつかんで、瑞佳の体を引き寄せている状態だ。
「このままするの?」
「面白くていいだろ」
「このエプロン、気に入ってるのに…」
「洗濯しろ」
「交代ばんこだもん」
ちょっと口答えした瑞佳に構わず、浩平はエプロンの下に隠れた瑞佳の性器にペニスを押しつける。
ぐちゅ、ぐちゅ
浩平が入り口を探るためにペニスを動かすと、濡れた音がはっきりとしていた。
「こんなに濡らしてるんだから、エプロンだって濡れちゃってるだろ」
「浩平がしたんだよっ」
「濡れやすいのは瑞佳の責任だ」
ぐちゅ…
浩平が先を瑞佳の中にうずめる。
「ああーっ…あ…はぁ…」
ぐちゅる…にゅぷん
「はぁ…浩平のがいっぱい…」
「いつもより濡れてるっぽいな…」
「おんなじだよ…」
瑞佳はそう言いながら、自ら腰を軽く前後にゆする。
「いつも濡れてるんだもんな」
ぐちゅっ、ぐちゅっ。
浩平も腰を動かし始めた。
「その言い方、ちょっと意味が違うよっ」
瑞佳も負けじと、さらに激しく腰を揺すり始める。
二人とも、自分と相手の感じるところを知り尽くしていた。浩平のペニスは瑞佳の蜜壷の前の方の部分をごりごりとこすりながら奥を強く突き、瑞佳は浩平がペニスを引いた所できゅっきゅっと中を収縮させて締め付ける。そして二人の動きを助ける潤滑の愛液をとめどもなくあふれさせていく。
「はぁ…今日からこんな所でしていたら、この家全部ですることになっちゃいそうだよ…」
「いいだろ。俺達の家なんだから」
「そうだけど…」
「それに、俺の瑞佳なんだから」
「…浩平だって、私のこーへーだもんっ」
瑞佳が腰をさらに速く動かし始める。
「お互い様か…」
浩平もそれに合わせて動き、全身を包み込む恍惚とした感覚を一点に収束させていった。
「あっ…はぁっ…」
瑞佳は額に手を当てて、惚けた顔をしながら腰を動かす。その目は、浩平しか見ていない。
「瑞佳…もう、出るからな」
「あ、今日はダメっ…あ、じゃないね」
「…何回言えば気が済むんだ、お前は」
「だ、だって、浩平って高校の時からいっつも中で出そうとするんだもんっ…! ずっと心配だったんだから…」
「そのぶん、これからやらしてもらうって」
浩平がぐいっと腰を突き出す。
「ああ…」
…びゅくっ! びゅっ、びゅ…
「あっ、あっ…浩平っ…あつい…」
ビクンッ、ビクンッとエクスタシーの痙攣で浩平のペニスを搾り取るように締め付けながら、瑞佳は背中を何度も跳ね上げていた。
「ふぅ…」
エプロンの下での射出を終えた浩平は、気怠そうな声を出しながら瑞佳の頬を撫でた。
ザー…
「あっ…あっ、お水出しっぱなしっ!」
「な、なんだ? わざと出していたんじゃないのか?」
「そんなわけないよっ! ああっ、今日からこんなのじゃ家計簿がどうなっちゃうんだろ…」
「ま、意識が飛んじゃうくらいに気持ちよかったってことだな」
「知らないよっ…それより、浩平、抜いてっ! 早くお水止めないと…!」
「もう少し、中にいてもいいだろ」
「だ、だめっ…あっ」
浩平が後戯にエプロンの上から胸を揉んでみると、瑞佳はまた喘ぎの声を出し始めた。
ちゅぷ…
「うお…」
ぺろっ、ぺろん…じゅるっ。
「さっ…佐祐理さん…」
「はい?」
「上手すぎる…」
「あははーっ、そうですか? ありがとうございます」
舌を半分出したまま、佐祐理が言う。
「初めて…なんだよな、こんな事…当然…」
「そうですよ」
「う…むむぅ」
ぺろっ、ぺろっ…
小動物の舌のように細かく動く佐祐理の舌は、まるで嫌がる様子も見せずに祐一のペニスをこねくり回す。しかも、先割れのすぐそばや雁首の段差の部分、ぐぐっと下がってフクロの部分、小休止や探りを入れる動きなどが全くない連続した口撃だ。
「や、やっぱり気持ちよすぎる…」
「お口と佐祐理の中と、どっちがいいですか?」
「甲乙つけがたいが…こっちは新鮮だからなぁ…」
「佐祐理も初めてで、すごいどきどきしてますよ」
「そう…か」
とても、そうは思えない。
にこにこ顔で祐一の一番弱いところを責め立てる様子は、まるでセックスに狂った考え無しの女のようだ。もし、佐祐理のややあどけなさを残した顔と、身に纏った濃紺のスーツがなかったならば。
「ん…祐一さんの、もうこんなに大きくなって…」
うっとりした声。理性を放ってしまったような声。
それでいて、唾液や祐一の先走りの液が佐祐理のスーツに掛かってしまわないように、ペニスの角度は巧みにコントロールされていた。髪の毛をかき上げる仕草も、フェラチオの動きの中に組み込まれているようでいて髪が粘液に浸ってしまうのを防ぐために必要十分なだけのものだ。
「う…ううう…」
祐一は佐祐理に奉仕されている立場にありながら、その手中の中で悶えさせられているという思いを捨てる事が出来なかった。情けない事だが、それは今日に始まった事ではない。交わるときはいつも佐祐理がリードするのだし、体位は騎乗位が圧倒的に多い。祐一が突っ込むより、佐祐理が上になった方が気持ちよくなれるのだ。処女と童貞を失ったタイミングは一緒だったはずなのに。
「さ、佐裕理さん…出る…」
「ごめんなさいね、もっと時間があればゆっくりしてあげられたんですけれど」
佐祐理がぱくんと祐一のペニスをくわえこみ、頭を前後に激しく振る。
「ぐあああ…」
びゅっ、びゅっ、びゅっ。
祐一がうめいた瞬間、佐祐理の口の中に生温かな液体がほとばしる。
「んっ…んんっ」
佐祐理は脈動の間にも素早くペニスを口でしごき上げ、尿道に残った精液を絞り出す。絶頂中の敏感な所に加わった刺激は、祐一に痛みにすら似た快感を与えた。
こくんっ。
白い喉が綺麗な音を立てて鳴り、祐一の白濁液が飲み込まれていく…
「ふぅっ。ごちそうさまでした」
「あ、ああ…佐裕理さん、ありがとう」
まだ絶頂のぼうっとした感覚のまま祐一は答える。
「じゃあ、佐祐理はもう一度歯を磨いてから行って来ますね」
「う、うん。いってらっしゃい」
「はい、いってきます」
佐祐理が、品の良いハンドバッグを手にしてリビングから出ていく。
出勤前の5分間でも祐一との営みを済ませられるのだから、佐祐理の能力はただものではないと言わざるを得ない。昼から大学に行こうと思っている祐一と比べれば雲泥の差だ。無論、昨晩は昨晩で別にこなしている。
「ふぁ…」
パジャマのままの祐一は、こらえきれずにあくびをする。何とはなしに罪悪感があった。
そして、テーブルの上に置かれっぱなしになっていた佐祐理の作った朝食に向かった。
「うお…」
ぺろっ、ぺろん…じゅるっ。
「さっ…佐祐理さん…」
「はい?」
「上手すぎる…」
「あははーっ、そうですか? ありがとうございます」
舌を半分出したまま、佐祐理が言う。
「初めて…なんだよな、こんな事…当然…」
「そうですよ」
「う…むむぅ」
ぺろっ、ぺろっ…
小動物の舌のように細かく動く佐祐理の舌は、まるで嫌がる様子も見せずに祐一のペニスをこねくり回す。しかも、先割れのすぐそばや雁首の段差の部分、ぐぐっと下がってフクロの部分、小休止や探りを入れる動きなどが全くない連続した口撃だ。
「や、やっぱり気持ちよすぎる…」
「お口と佐祐理の中と、どっちがいいですか?」
「甲乙つけがたいが…こっちは新鮮だからなぁ…」
「佐祐理も初めてで、すごいどきどきしてますよ」
「そう…か」
とても、そうは思えない。
にこにこ顔で祐一の一番弱いところを責め立てる様子は、まるでセックスに狂った考え無しの女のようだ。もし、佐祐理のややあどけなさを残した顔と、身に纏った濃紺のスーツがなかったならば。
「ん…祐一さんの、もうこんなに大きくなって…」
うっとりした声。理性を放ってしまったような声。
それでいて、唾液や祐一の先走りの液が佐祐理のスーツに掛かってしまわないように、ペニスの角度は巧みにコントロールされていた。髪の毛をかき上げる仕草も、フェラチオの動きの中に組み込まれているようでいて髪が粘液に浸ってしまうのを防ぐために必要十分なだけのものだ。
「う…ううう…」
祐一は佐祐理に奉仕されている立場にありながら、その手中の中で悶えさせられているという思いを捨てる事が出来なかった。情けない事だが、それは今日に始まった事ではない。交わるときはいつも佐祐理がリードするのだし、体位は騎乗位が圧倒的に多い。祐一が突っ込むより、佐祐理が上になった方が気持ちよくなれるのだ。処女と童貞を失ったタイミングは一緒だったはずなのに。
「さ、佐裕理さん…出る…」
「ごめんなさいね、もっと時間があればゆっくりしてあげられたんですけれど」
佐祐理がぱくんと祐一のペニスをくわえこみ、頭を前後に激しく振る。
「ぐあああ…」
びゅっ、びゅっ、びゅっ。
祐一がうめいた瞬間、佐祐理の口の中に生温かな液体がほとばしる。
「んっ…んんっ」
佐祐理は脈動の間にも素早くペニスを口でしごき上げ、尿道に残った精液を絞り出す。絶頂中の敏感な所に加わった刺激は、祐一に痛みにすら似た快感を与えた。
こくんっ。
白い喉が綺麗な音を立てて鳴り、祐一の白濁液が飲み込まれていく…
「ふぅっ。ごちそうさまでした」
「あ、ああ…佐裕理さん、ありがとう」
まだ絶頂のぼうっとした感覚のまま祐一は答える。
「じゃあ、佐祐理はもう一度歯を磨いてから行って来ますね」
「う、うん。いってらっしゃい」
「はい、いってきます」
佐祐理が、品の良いハンドバッグを手にしてリビングから出ていく。
出勤前の5分間でも祐一との営みを済ませられるのだから、佐祐理の能力はただものではないと言わざるを得ない。昼から大学に行こうと思っている祐一と比べれば雲泥の差だ。無論、昨晩は昨晩で別にこなしている。
「ふぁ…」
パジャマのままの祐一は、こらえきれずにあくびをする。何とはなしに罪悪感があった。
そして、テーブルの上に置かれっぱなしになっていた佐祐理の作った朝食に向かった。
「正直に言ってくれよ…!」
「い、いや! 来ないで!」
「そうなんだろっ…もう、ウソをつかないでくれよ!」
「ち、違うの…ただ、北川君とは普通の友達の関係でいたいと思ったから…だから…」
「俺も正直に言う」
北川は教室の隅で瞳を震わせる香里からきっかり30センチの所に立って、香里の目を見つめた。
「俺の考えている事は間違いないって思ったから…相沢に頼んで、水瀬に訊いてもらった。そして、俺自身も直接水瀬に訊いて、それを確認した」
「…え…」
「だから、もう隠さないでくれ、美坂」
「な、なんで…名雪が…」
「そうする事が、お前のためにもなると思ったと言っていたんだ」
「ぜ…絶対に…言わないって…約束して…信じていたのに…」
「水瀬も、相沢も、そしてもちろん俺も、真剣なんだ」
北川はじりっ、と上履きの先を擦らせてにじり寄る。
「だ、だって、そういうのって絶対に必要ってわけじゃあないでしょ? ましてや、私の場合…」
香里は顔をそらせて、不自然なほどに軽い口調で言う。
「そうやって否定的にばかり捉えていて…」
「べ、別に否定的になんてなってないわよ」
「だったら、なんで俺には…」
「普通の友達でいたいって思ったから…本当にそれだけ…」
「美坂、誤魔化してる…!」
ざっ。
「あ…」
北川が、香里の片手をぱっとつかんで自分の方に引き寄せた。香里の瞳が不安定に揺れて、北川の事を見つめる。
ぱさっ!
「!!」
そして、北川は空いた方の手でスカートの裾を跳ね上げると、そこに手を侵入させた。
「い、いや…!」
香里は叫びそうになったが、その声は途中で消え、両脚を固く閉じるだけにとどまる。香里は、何かを恐れているかのように周囲をきょろきょろと見回していた。誰かに見とがめられても明らかに被害者として見られるような状況にも拘わらず、だ。
素早く這い上がった北川の手が、香里の下着部分に到達する。
「!」
香里がぐっと表情を固くした。
しゅくっ、しゅくっ…
北川が下着の上からこすり始めると、小気味の良い摩擦音が立つ。香里の履いている下着は、やや大人びた高校生という普段の雰囲気に反して生地が厚めのブルマーだ。ナイロン製の平坦な生地は、北川の指の動きにぴったりと合わせた乾燥質の音を立てる。
「だ、だめ…そんな…したら…」
香里は腰を懸命に引くが、後ろが壁では動けない。壁にヒップの丸みを押しつけて、わずかによじらせるくらいの事しか出来なかった。
「あッ…あああぁッ…いやああっ!!」
やがて、香里が一声叫ぶ。同時に北川の指の先が何かの膨らみを捉えた。
「やっぱり…そうだったんだな…!」
しゅくしゅくっ…
北川は、その膨らみに沿ってさらに激しくブルマの生地をこすり立てる。その膨らみの大きさは、北川がこすり立てるほどに大きくなり、すぐに一点を中心としてテント状にブルマ全体を突き上げるまでになってきた。
ぐっ…
「ああああっ…だめ…」
こする動きを止めて、北川はつまむような指の形で膨らみの頂点を押さえる。そして、指でブルマの生地を押し込んでいくと、香里の股間に現れた棒状の器官を示唆する形状がはっきりと示された。
「美坂…」
「いや、言わないで…謝るからっ…だから、もうやめて…帰らせて…」
悲哀を込めて言う香里。だが北川はブルマのゴムの部分から手を入れると、片手だけでブルマをべろっと引きずり下ろした。
「いやああっ!」
ぷるんと震えて出てきた肉棒を手探りでつかむと、北川は手の平全体で包み込んだ小さな肉棒をぐにゅぐにゅと揉むようにまさぐる。固く、熱いながらも手の平に完全に収まってしまうサイズのそれは、北川の刺激によって少し大きさを増してきたようだった。
「お、お願い、もうこれ以上は誰にも言わないで。何でもするから」
「なんで、そこまで恥ずかしがるんだ…恥ずかしがる必要なんて、全然ない」
「だ、だって、そんな変な所を」
「俺は変だなんて思わない。誰かが変だって言うんなら、そいつを殴ってやる」
北川はさらにぐにゅぐにゅと揉んでいく。すると、肉棒の先端の方からはぬるぬるとした液体が出てきて北川の手の方に垂れてきた。北川はその粘りと滑りを利用して、さらにぐにゅ、ぐちゅ、ぐにゅるっと香里の肉棒を追いつめるように愛撫する。
「…北川君…」
香里の顔が、赤みを増してきていた。恥辱と悲哀だけではない、それ以上の何かを示す赤だ。目を濡らす涙液の理由も、肉棒の先端から垂れてきた液体の理由と恐らく同じだ。
「俺は美坂のこれを全然変だと思わない。好きだ」
「…でも」
「…証明する」
北川は、香里の手をずっとつかんでいた方の手を離し、スカートをまくり上げた。途中までずり下ろされた紺色のブルマが露わになり、そして若々しい太股の間から、北川の指がつまんでいる薄ピンク色の肉棒が露わになる。
先端のか細い先割れからは透明な雫が生まれていた。その雫は北川の愛撫によって肉棒全体に塗りつけられ、教室の中に一個だけ点けられた蛍光灯の光を少しだけ反射している。
「キレイだぞ」
「う…嘘よ」
「嘘なんかじゃない」
北川は二、三回肉棒をしごいてにちゃにちゃという音を立ててから、スカートのよりウェスト部分に近いところを持ち直して身を屈めていった。
それによって、北川は片手でスカートを完全にめくり上げたまま顔を香里の肉棒の近くに寄せていく。
「そ、そんなに見ないでっ…!」
「キレイだ。心配するな」
にちゃっ、にちゃっと北川はスナップを利かせた手の動きで香里の肉棒を責める。
「で、でも…きゃっ!!」
香里が、らしからぬ黄色い悲鳴を上げる。
「だ、だめ、そんな…汚い…!!」
北川の口が、香里の小さな肉棒をすっぽりとくわえこんでいた。香里は両手で顔を覆って、ウェーブした髪をぶんぶんと振りながら熱い息を漏らす。
ちゅぽ、ちゅぽっ。
「う…うふぅっ…」
指で幹をこすりながら先端を唇で小刻みにゆする程度の動きだったが、香里はこみあげる熱い物を隠すことはできないようだ。手と手の間から、籠もった熱い息が少しずつあふれていく。壁に押しつけた細い腰が、かくかくと頼りなく揺れ始める。膝が笑い、ともすれば崩れ落ちてしまいそうになる。
べろべろべろ…
「はぁっ…ああぁーっ」
舌が先割れに近い部分をこねくり回すと、香里は身体を前傾させてかん高い声を出した。手の平の中で低く反響した音が香里自身の顔をくすぐり、香里に自分の露骨な反応を思い知らせる。
「うう、出ちゃう…出ちゃう…北川君、許して…恥ずかしい…」
「………」
ちゅぽちゅぽ…ちゅぐぅっ
「い、いやいやっ、やめてっ! 本当に出ちゃうぅっ!!」
香里の言葉は逆効果のようだった。北川はここぞとばかりに大きく肉棒をくわえて、唾液や透明な雫が口元から垂れ落ちそうな勢いで唇と舌を使う。
「で、出ちゃう…北川君…私…」
ついに、香里の快感は一線を越え、後戻りできないゾーンにまで来てしまう。肉棒の根元から、熱い爆発がものすごい勢いでせりあがってくるのがわかった。
放出を北川の目で確認され、その上家に帰ることが出来ないほどにスカートを汚してしまうのを避けるには北川を信用するしかない。北川が口を離した瞬間、香里は北川の目の前で自分の着衣をドロドロに汚すしか選択肢はなくなるのだ。
「北川君…ごめんなさい…私の…離さないで…」
ぱんっ。
北川は香里の太股を軽く打つ。香里は一瞬全身をびくっとさせたが、北川がこれ以上ないほどに口を動かし始めたのを見て、北川の意を悟った。
「あぁっ…出ちゃう…!!」
…びゅくっ!
香里の肉棒が、サイズに見合わないほど強く脈動した。
びゅくっ、びゅくっ、びゅくっ。
細い管から、激しい勢いでどろっとした液体が飛び出してくる。
「あっ…あっ…ふああっ…」
一回の放出量が少ないせいか、香里の放出はかなり長く続いた。しかし、北川はそれをしっかりとくわえこんで、出された先から喉の奥に流し込んでいく。粘りはあったが、それほど臭気のない液体だった。それが香里のものだと思えば、全く気にせずに飲み込んでいくことができた。
「……んっ」
ようやく香里の放出が止まったところで、北川は最後に思い切り肉棒を吸い上げてから口を離す。
「あんっ…」
いつの間にか両手を顔から離していた香里は、甘い声を隠そうとはしなかった。
…ぱたっ。
北川はブルマを上げて、肉棒を中にしまってやる。唾液以外に、香里の着衣を汚しているものはなかった。そしてスカートを下ろしてやると、スカートに少しの皺が出来たのを除いて全ては元通りになっていた。
もちろん、香里の内面には大きな変化があったのだろうし、顔は未だに興奮気味で赤くなっていたが…
「…これで信用できるか?」
「…うん…すごい恥ずかしかった…けれど…」
香里がつぶやく。
「じゃあ、こないだのこと…」
「…うん。…いいわよ」
「そっか」
北川はうなずいて、行為の後を感じさせない爽やかな口調で言ってのけた。
「…じゃあ、今日は久しぶりに一緒に帰ってもいいんだな」
「…私も、そうしたいから」
「よし、どっか寄って帰るか」
「うん」
香里は、いつもの落ち着きとかすかな理知を湛えた表情で微笑んだ。
そして北川は、これ以上ないほど勃起してしまった己の逸物を、膣に相当する器官を香里が持っていない事が確認できてしまった今どう処理したものか悩みに悩んでいた。
くわえている間にこっそりと香里の秘部を指で探って目で確かめた結果、そこにあるのはただのひだひだだけで、何かが入っていくような穴など全くないのが分かったのだ。無論、香里の口に自分のペニスを押しつける勇気は北川にはなかった。
「い、いや! 来ないで!」
「そうなんだろっ…もう、ウソをつかないでくれよ!」
「ち、違うの…ただ、北川君とは普通の友達の関係でいたいと思ったから…だから…」
「俺も正直に言う」
北川は教室の隅で瞳を震わせる香里からきっかり30センチの所に立って、香里の目を見つめた。
「俺の考えている事は間違いないって思ったから…相沢に頼んで、水瀬に訊いてもらった。そして、俺自身も直接水瀬に訊いて、それを確認した」
「…え…」
「だから、もう隠さないでくれ、美坂」
「な、なんで…名雪が…」
「そうする事が、お前のためにもなると思ったと言っていたんだ」
「ぜ…絶対に…言わないって…約束して…信じていたのに…」
「水瀬も、相沢も、そしてもちろん俺も、真剣なんだ」
北川はじりっ、と上履きの先を擦らせてにじり寄る。
「だ、だって、そういうのって絶対に必要ってわけじゃあないでしょ? ましてや、私の場合…」
香里は顔をそらせて、不自然なほどに軽い口調で言う。
「そうやって否定的にばかり捉えていて…」
「べ、別に否定的になんてなってないわよ」
「だったら、なんで俺には…」
「普通の友達でいたいって思ったから…本当にそれだけ…」
「美坂、誤魔化してる…!」
ざっ。
「あ…」
北川が、香里の片手をぱっとつかんで自分の方に引き寄せた。香里の瞳が不安定に揺れて、北川の事を見つめる。
ぱさっ!
「!!」
そして、北川は空いた方の手でスカートの裾を跳ね上げると、そこに手を侵入させた。
「い、いや…!」
香里は叫びそうになったが、その声は途中で消え、両脚を固く閉じるだけにとどまる。香里は、何かを恐れているかのように周囲をきょろきょろと見回していた。誰かに見とがめられても明らかに被害者として見られるような状況にも拘わらず、だ。
素早く這い上がった北川の手が、香里の下着部分に到達する。
「!」
香里がぐっと表情を固くした。
しゅくっ、しゅくっ…
北川が下着の上からこすり始めると、小気味の良い摩擦音が立つ。香里の履いている下着は、やや大人びた高校生という普段の雰囲気に反して生地が厚めのブルマーだ。ナイロン製の平坦な生地は、北川の指の動きにぴったりと合わせた乾燥質の音を立てる。
「だ、だめ…そんな…したら…」
香里は腰を懸命に引くが、後ろが壁では動けない。壁にヒップの丸みを押しつけて、わずかによじらせるくらいの事しか出来なかった。
「あッ…あああぁッ…いやああっ!!」
やがて、香里が一声叫ぶ。同時に北川の指の先が何かの膨らみを捉えた。
「やっぱり…そうだったんだな…!」
しゅくしゅくっ…
北川は、その膨らみに沿ってさらに激しくブルマの生地をこすり立てる。その膨らみの大きさは、北川がこすり立てるほどに大きくなり、すぐに一点を中心としてテント状にブルマ全体を突き上げるまでになってきた。
ぐっ…
「ああああっ…だめ…」
こする動きを止めて、北川はつまむような指の形で膨らみの頂点を押さえる。そして、指でブルマの生地を押し込んでいくと、香里の股間に現れた棒状の器官を示唆する形状がはっきりと示された。
「美坂…」
「いや、言わないで…謝るからっ…だから、もうやめて…帰らせて…」
悲哀を込めて言う香里。だが北川はブルマのゴムの部分から手を入れると、片手だけでブルマをべろっと引きずり下ろした。
「いやああっ!」
ぷるんと震えて出てきた肉棒を手探りでつかむと、北川は手の平全体で包み込んだ小さな肉棒をぐにゅぐにゅと揉むようにまさぐる。固く、熱いながらも手の平に完全に収まってしまうサイズのそれは、北川の刺激によって少し大きさを増してきたようだった。
「お、お願い、もうこれ以上は誰にも言わないで。何でもするから」
「なんで、そこまで恥ずかしがるんだ…恥ずかしがる必要なんて、全然ない」
「だ、だって、そんな変な所を」
「俺は変だなんて思わない。誰かが変だって言うんなら、そいつを殴ってやる」
北川はさらにぐにゅぐにゅと揉んでいく。すると、肉棒の先端の方からはぬるぬるとした液体が出てきて北川の手の方に垂れてきた。北川はその粘りと滑りを利用して、さらにぐにゅ、ぐちゅ、ぐにゅるっと香里の肉棒を追いつめるように愛撫する。
「…北川君…」
香里の顔が、赤みを増してきていた。恥辱と悲哀だけではない、それ以上の何かを示す赤だ。目を濡らす涙液の理由も、肉棒の先端から垂れてきた液体の理由と恐らく同じだ。
「俺は美坂のこれを全然変だと思わない。好きだ」
「…でも」
「…証明する」
北川は、香里の手をずっとつかんでいた方の手を離し、スカートをまくり上げた。途中までずり下ろされた紺色のブルマが露わになり、そして若々しい太股の間から、北川の指がつまんでいる薄ピンク色の肉棒が露わになる。
先端のか細い先割れからは透明な雫が生まれていた。その雫は北川の愛撫によって肉棒全体に塗りつけられ、教室の中に一個だけ点けられた蛍光灯の光を少しだけ反射している。
「キレイだぞ」
「う…嘘よ」
「嘘なんかじゃない」
北川は二、三回肉棒をしごいてにちゃにちゃという音を立ててから、スカートのよりウェスト部分に近いところを持ち直して身を屈めていった。
それによって、北川は片手でスカートを完全にめくり上げたまま顔を香里の肉棒の近くに寄せていく。
「そ、そんなに見ないでっ…!」
「キレイだ。心配するな」
にちゃっ、にちゃっと北川はスナップを利かせた手の動きで香里の肉棒を責める。
「で、でも…きゃっ!!」
香里が、らしからぬ黄色い悲鳴を上げる。
「だ、だめ、そんな…汚い…!!」
北川の口が、香里の小さな肉棒をすっぽりとくわえこんでいた。香里は両手で顔を覆って、ウェーブした髪をぶんぶんと振りながら熱い息を漏らす。
ちゅぽ、ちゅぽっ。
「う…うふぅっ…」
指で幹をこすりながら先端を唇で小刻みにゆする程度の動きだったが、香里はこみあげる熱い物を隠すことはできないようだ。手と手の間から、籠もった熱い息が少しずつあふれていく。壁に押しつけた細い腰が、かくかくと頼りなく揺れ始める。膝が笑い、ともすれば崩れ落ちてしまいそうになる。
べろべろべろ…
「はぁっ…ああぁーっ」
舌が先割れに近い部分をこねくり回すと、香里は身体を前傾させてかん高い声を出した。手の平の中で低く反響した音が香里自身の顔をくすぐり、香里に自分の露骨な反応を思い知らせる。
「うう、出ちゃう…出ちゃう…北川君、許して…恥ずかしい…」
「………」
ちゅぽちゅぽ…ちゅぐぅっ
「い、いやいやっ、やめてっ! 本当に出ちゃうぅっ!!」
香里の言葉は逆効果のようだった。北川はここぞとばかりに大きく肉棒をくわえて、唾液や透明な雫が口元から垂れ落ちそうな勢いで唇と舌を使う。
「で、出ちゃう…北川君…私…」
ついに、香里の快感は一線を越え、後戻りできないゾーンにまで来てしまう。肉棒の根元から、熱い爆発がものすごい勢いでせりあがってくるのがわかった。
放出を北川の目で確認され、その上家に帰ることが出来ないほどにスカートを汚してしまうのを避けるには北川を信用するしかない。北川が口を離した瞬間、香里は北川の目の前で自分の着衣をドロドロに汚すしか選択肢はなくなるのだ。
「北川君…ごめんなさい…私の…離さないで…」
ぱんっ。
北川は香里の太股を軽く打つ。香里は一瞬全身をびくっとさせたが、北川がこれ以上ないほどに口を動かし始めたのを見て、北川の意を悟った。
「あぁっ…出ちゃう…!!」
…びゅくっ!
香里の肉棒が、サイズに見合わないほど強く脈動した。
びゅくっ、びゅくっ、びゅくっ。
細い管から、激しい勢いでどろっとした液体が飛び出してくる。
「あっ…あっ…ふああっ…」
一回の放出量が少ないせいか、香里の放出はかなり長く続いた。しかし、北川はそれをしっかりとくわえこんで、出された先から喉の奥に流し込んでいく。粘りはあったが、それほど臭気のない液体だった。それが香里のものだと思えば、全く気にせずに飲み込んでいくことができた。
「……んっ」
ようやく香里の放出が止まったところで、北川は最後に思い切り肉棒を吸い上げてから口を離す。
「あんっ…」
いつの間にか両手を顔から離していた香里は、甘い声を隠そうとはしなかった。
…ぱたっ。
北川はブルマを上げて、肉棒を中にしまってやる。唾液以外に、香里の着衣を汚しているものはなかった。そしてスカートを下ろしてやると、スカートに少しの皺が出来たのを除いて全ては元通りになっていた。
もちろん、香里の内面には大きな変化があったのだろうし、顔は未だに興奮気味で赤くなっていたが…
「…これで信用できるか?」
「…うん…すごい恥ずかしかった…けれど…」
香里がつぶやく。
「じゃあ、こないだのこと…」
「…うん。…いいわよ」
「そっか」
北川はうなずいて、行為の後を感じさせない爽やかな口調で言ってのけた。
「…じゃあ、今日は久しぶりに一緒に帰ってもいいんだな」
「…私も、そうしたいから」
「よし、どっか寄って帰るか」
「うん」
香里は、いつもの落ち着きとかすかな理知を湛えた表情で微笑んだ。
そして北川は、これ以上ないほど勃起してしまった己の逸物を、膣に相当する器官を香里が持っていない事が確認できてしまった今どう処理したものか悩みに悩んでいた。
くわえている間にこっそりと香里の秘部を指で探って目で確かめた結果、そこにあるのはただのひだひだだけで、何かが入っていくような穴など全くないのが分かったのだ。無論、香里の口に自分のペニスを押しつける勇気は北川にはなかった。
くんっ…くんくんっ
「馬鹿、そんなに露骨に匂いなんてかぐな」
「なんか変な匂いするっ…」
「風呂上がりだ。そんなこともないだろ」
「だってするんだから仕方ないでしょっ。こんな所、いくら洗ったって汚いものは汚いわよっ」
真琴がぐにぐにと手でつかんで上下させる。
「………」
「え? どうかした?」
「……いや」
「い、痛くたって自業自得だからねっ?」
言いながら真琴は両手を使ってそれを挟み込んで、ぶんぶんと振り回すようにいじくる。
「………」
「………はぁ…」
祐一がいつまで経っても平然と真琴を見下ろしているのを見て、真琴はそれを手で触ることに興味を失ってしまったようだった。
「それで、祐一、ほんっっとーにくれるのね?」
「ああ」
「嘘ついたら秋子さんに言いつけてやるわよ」
「ああ」
「それからこの場で蹴るわよ」
「ああ」
「…はぁ」
のれんに腕押しな祐一を見て、真琴はますます気勢をそがれたようだった。祐一のそれを手でつかんだまま、祐一の顔を不審そうな目でずっと見上げる。
「知らないわよっ…病気になっても」
真琴が祐一の太股に手をついて、顔を前に大きく突き出す。そして、鼻先にまで近づいた祐一のペニスを舌の先ですくうように舐めた。
「………」
ぺろっ。ぺろ…
そのまま、舌先で大きく膨らんだ先端の部分だけを何回か舐める。
「…思ったより、変な味じゃあないかも…」
「そうだろ」
「鼻で息をしないようにすればだけど…」
確かに、真琴は口からのはぁはぁという呼吸の音を大きくしているようだった。舌を使いながら、時折やや苦しそうな呼吸を何回か連続して行い、また舐める作業に戻る。
「はぁっ…なんか、もっと大きくなってきたみたい…」
「口全体でしゃぶってくれよ」
「う…ん、でも、あとどれくらいすればいいの?」
「そうだな。たぶん、2,3分くらいだ」
「たぶん、ってなんなのよ…」
真琴はそう言いつつ、あーんと口を大きく開けてペニスを口内に含んでいった。
「んぅっ…うう」
意外と奥行きがある真琴の口は、祐一のペニスを綺麗に根元までくわえこむ事に成功する。ペニスの太さの形状に合わせた丸さに口を開いたまま、真琴は祐一の事を何か言いたげに見つめた。
「ああ、それでいい」
「ひはふっ…んう…」
そのままではしゃべれない事に気づいたのか、真琴はペニスをいったん口から離す。
「あうーっ…なんか出てきたあっ…」
「なんだよ」
「しょっぱいわよぉっ…祐一、おしっこしたっ…」
「違う。よく見て見ろ。透明だろ? それに、粘っこい感じだろ」
「えー…?」
真琴は渋々と言った感じで祐一のペニスの先に目をやる。唾液のために見ただけでは十分確認できないので、指の腹で先割れの辺りをぐにゅぐにゅと触りながら祐一の垂らしている液体を確かめる。
「これは男も女も出すものなんだ。清潔なもんだ」
「ほんとう…?」
「本当だ」
「信じらんないー…」
真琴は不信を口にしつつも、またOの字に開けた口で祐一のペニスを包み込む。
「そのまま、頭を振ってくれ。それからさっきしていたみたいに、手を使っていじってくれ」
「ん? ん…んん」
意外そうな顔をしながら、真琴はそれぞれの要求に従った。ツインテールを揺らしながらリズム良く頭を上下に振り、幹の部分が露わになる度にそこを手で撫でたり振ったりしていじくる。
どうやら、真琴は、手を使うと祐一が痛がると未だに思いこんでいたようだった。しかし祐一が何も言わないのを見て、段々手の方の動きもスムーズにしていく。唾液でべっとり濡れているのを利用してつるつると手の平で素早いマッサージを加えたり、力の限りで握りしめたりする。
「そ、そうだな。そんな感じだ」
手淫の方は必ずしも効果的な動きとばかりは言えなかったし、時にはサディスティックな責めとしか思えないような痛みも走ったが、口と舌の動かし方が大胆なので快感は十分感じられる。勢いだけでしているにしては、真琴の口淫はかなり的確で良い物だった。行為自体の意味をよく理解していない事がかえってプラスになっているのかもしれない。
「んっ、んっ、んっ」
息苦しさのためか、多少潤んでいるような真琴の瞳が一心にペニスを見つめている。そして小さな唇が太い肉棒を一生懸命にくわえている。その様子を見ていると、普段の小憎らしい真琴の姿は感じられなかった。祐一の快感のために、心を捧げて奉仕しているようにすら見える。
その想像が、祐一のペニスをずきんと衝いた。
「ま、真琴っ…一個じゃなくて二個にしてやるから、これから20秒間何があっても口を離すな」
「んん…? んん」
真琴は一度口を止めて、こくっと頭を縦に振った。そして、すぐにまた口の動きを再開する。間断ないねっとりした刺激によって、祐一は瞬時に我慢の限界を迎えた。
「うっ…真琴!」
がっ。
祐一は真琴の頭をつかんで、無理矢理自分の股間に引き寄せる。
「んうーっ…?」
びゅくっ! びゅっ、びゅっ…!
「!!!!」
びゅっ、びゅっ…
「んっ、ふっ、んあああっ! は、はむぅーっ…ひょっほ! ゆーいひっ!!」
口内に発射されたものを感じた瞬間、真琴は祐一の手から全力で逃げ出していた。そこまで強い力で抵抗されると思っていなかった祐一は、真琴を手の中から簡単に逃がしてしまう。
びゅ…びゅくっ。
「ふあっ…ひゃだぁっ」
しかし、直前まで押さえ込まれていたのだから完全に逃げられるはずもない。祐一の最後の大きい脈動が完全に真琴の顔に直撃していた。真琴は口の中に溜まった白濁液をどうする事もできず、舌っ足らずなままの声で嫌悪感を口にする。
「うっ…はぁっ」
そして我に返ると、机の上にあったティッシュボックスに向かってダッシュする。
「う、うえっ…ぺっ、ぷぅっ! うっ…あぅ…にっがーいっ…」
口の中のものを吐き出して、鼻の頭と目じりにくっついた液を取って、さらに口の中にまでティッシュを突っ込んで念入りに白濁液をこそげ取る。そこまで一気に済ませてから、真琴は怒りと不快と恥ずかしさのような物で顔をいっぱいにして祐一の方に振り向いた。
「ひ、ひどいっ! 祐一、何も言わずに出したぁっ!」
「だから、それも体に害はないものだって」
「そんなの関係ないわよぅっ…! すっごく苦くて、変な匂いもすごいし…まだ口の中に匂いが残ってるっ…」
真琴はびしっ、と手の平を祐一に突きだした。
「あ?」
「あ、じゃないわよっ! お金ちょうだいっ」
「今からか? 今日はもう遅いし、秋子さんが心配するだろ。明日にしろ」
「口のなかがこんなままじゃあ眠れないっ…!」
「水でゆすいでこい。ついでに歯磨きしてこい」
「もうっ…肉まん、3個よっ!?」
「飲んでくれたら4個にしてやったんだけどな」
「頼まれてもやんないわよっ、そんなことぉっ…!」
真琴のべろを突き出した顔。そこで祐一の意識はブラックアウトした。
チ…チチッ…
(………)
温かい布団、カーテンの隙間から差し込む線状の光。
そして、下半身一帯には布団とは別の温かい感触があった。股間には、それとはまた別のぬるぬるした感触。
(はぁ…)
祐一は分厚い布団と毛布とタオルケットをめくってみる。そこには、真琴がいた。祐一の股間の辺りに頭を載せて、無邪気な顔で眠っている。その真琴の体から発せられる自然な温度が、眠りの中に誘うような心地よさを持っていた。
「窒息するぞ、真琴…」
祐一は下半身に覆いかぶさっている真琴の体から抜け出して、凍り付くような寒い空気の中に起き上がる。そして布団を真琴の顔が出る所まで下げてやった。
股間のぬめついた感触も、まだ温かい。しかもペニスがカチカチに勃起していた。どうやら、性欲の処理を怠っていたために体が限界を迎えてしまったようだ。しかし生々しい放出後の感覚もすぐに薄れ、それはただの不快な濡れた感触になっていく。祐一は耳の後ろを掻きながら机の上に載っているティッシュボックスの方に向かった。
頭が沈んでくるような冷気の中、祐一は真琴のことをちら、と見る。
「今の」真琴の状態で、自ら性欲処理をする気になどとてもなれない。かと言って、あの暗い丘で交わったときのようにする事などは論外だった。「今の」真琴と、夢の中のように口論をする事など正に夢物語なのだから…
「真琴」
誰にともなくつぶやいて、祐一は快感の代償である醜い液体を拭き取り始めた。
「馬鹿、そんなに露骨に匂いなんてかぐな」
「なんか変な匂いするっ…」
「風呂上がりだ。そんなこともないだろ」
「だってするんだから仕方ないでしょっ。こんな所、いくら洗ったって汚いものは汚いわよっ」
真琴がぐにぐにと手でつかんで上下させる。
「………」
「え? どうかした?」
「……いや」
「い、痛くたって自業自得だからねっ?」
言いながら真琴は両手を使ってそれを挟み込んで、ぶんぶんと振り回すようにいじくる。
「………」
「………はぁ…」
祐一がいつまで経っても平然と真琴を見下ろしているのを見て、真琴はそれを手で触ることに興味を失ってしまったようだった。
「それで、祐一、ほんっっとーにくれるのね?」
「ああ」
「嘘ついたら秋子さんに言いつけてやるわよ」
「ああ」
「それからこの場で蹴るわよ」
「ああ」
「…はぁ」
のれんに腕押しな祐一を見て、真琴はますます気勢をそがれたようだった。祐一のそれを手でつかんだまま、祐一の顔を不審そうな目でずっと見上げる。
「知らないわよっ…病気になっても」
真琴が祐一の太股に手をついて、顔を前に大きく突き出す。そして、鼻先にまで近づいた祐一のペニスを舌の先ですくうように舐めた。
「………」
ぺろっ。ぺろ…
そのまま、舌先で大きく膨らんだ先端の部分だけを何回か舐める。
「…思ったより、変な味じゃあないかも…」
「そうだろ」
「鼻で息をしないようにすればだけど…」
確かに、真琴は口からのはぁはぁという呼吸の音を大きくしているようだった。舌を使いながら、時折やや苦しそうな呼吸を何回か連続して行い、また舐める作業に戻る。
「はぁっ…なんか、もっと大きくなってきたみたい…」
「口全体でしゃぶってくれよ」
「う…ん、でも、あとどれくらいすればいいの?」
「そうだな。たぶん、2,3分くらいだ」
「たぶん、ってなんなのよ…」
真琴はそう言いつつ、あーんと口を大きく開けてペニスを口内に含んでいった。
「んぅっ…うう」
意外と奥行きがある真琴の口は、祐一のペニスを綺麗に根元までくわえこむ事に成功する。ペニスの太さの形状に合わせた丸さに口を開いたまま、真琴は祐一の事を何か言いたげに見つめた。
「ああ、それでいい」
「ひはふっ…んう…」
そのままではしゃべれない事に気づいたのか、真琴はペニスをいったん口から離す。
「あうーっ…なんか出てきたあっ…」
「なんだよ」
「しょっぱいわよぉっ…祐一、おしっこしたっ…」
「違う。よく見て見ろ。透明だろ? それに、粘っこい感じだろ」
「えー…?」
真琴は渋々と言った感じで祐一のペニスの先に目をやる。唾液のために見ただけでは十分確認できないので、指の腹で先割れの辺りをぐにゅぐにゅと触りながら祐一の垂らしている液体を確かめる。
「これは男も女も出すものなんだ。清潔なもんだ」
「ほんとう…?」
「本当だ」
「信じらんないー…」
真琴は不信を口にしつつも、またOの字に開けた口で祐一のペニスを包み込む。
「そのまま、頭を振ってくれ。それからさっきしていたみたいに、手を使っていじってくれ」
「ん? ん…んん」
意外そうな顔をしながら、真琴はそれぞれの要求に従った。ツインテールを揺らしながらリズム良く頭を上下に振り、幹の部分が露わになる度にそこを手で撫でたり振ったりしていじくる。
どうやら、真琴は、手を使うと祐一が痛がると未だに思いこんでいたようだった。しかし祐一が何も言わないのを見て、段々手の方の動きもスムーズにしていく。唾液でべっとり濡れているのを利用してつるつると手の平で素早いマッサージを加えたり、力の限りで握りしめたりする。
「そ、そうだな。そんな感じだ」
手淫の方は必ずしも効果的な動きとばかりは言えなかったし、時にはサディスティックな責めとしか思えないような痛みも走ったが、口と舌の動かし方が大胆なので快感は十分感じられる。勢いだけでしているにしては、真琴の口淫はかなり的確で良い物だった。行為自体の意味をよく理解していない事がかえってプラスになっているのかもしれない。
「んっ、んっ、んっ」
息苦しさのためか、多少潤んでいるような真琴の瞳が一心にペニスを見つめている。そして小さな唇が太い肉棒を一生懸命にくわえている。その様子を見ていると、普段の小憎らしい真琴の姿は感じられなかった。祐一の快感のために、心を捧げて奉仕しているようにすら見える。
その想像が、祐一のペニスをずきんと衝いた。
「ま、真琴っ…一個じゃなくて二個にしてやるから、これから20秒間何があっても口を離すな」
「んん…? んん」
真琴は一度口を止めて、こくっと頭を縦に振った。そして、すぐにまた口の動きを再開する。間断ないねっとりした刺激によって、祐一は瞬時に我慢の限界を迎えた。
「うっ…真琴!」
がっ。
祐一は真琴の頭をつかんで、無理矢理自分の股間に引き寄せる。
「んうーっ…?」
びゅくっ! びゅっ、びゅっ…!
「!!!!」
びゅっ、びゅっ…
「んっ、ふっ、んあああっ! は、はむぅーっ…ひょっほ! ゆーいひっ!!」
口内に発射されたものを感じた瞬間、真琴は祐一の手から全力で逃げ出していた。そこまで強い力で抵抗されると思っていなかった祐一は、真琴を手の中から簡単に逃がしてしまう。
びゅ…びゅくっ。
「ふあっ…ひゃだぁっ」
しかし、直前まで押さえ込まれていたのだから完全に逃げられるはずもない。祐一の最後の大きい脈動が完全に真琴の顔に直撃していた。真琴は口の中に溜まった白濁液をどうする事もできず、舌っ足らずなままの声で嫌悪感を口にする。
「うっ…はぁっ」
そして我に返ると、机の上にあったティッシュボックスに向かってダッシュする。
「う、うえっ…ぺっ、ぷぅっ! うっ…あぅ…にっがーいっ…」
口の中のものを吐き出して、鼻の頭と目じりにくっついた液を取って、さらに口の中にまでティッシュを突っ込んで念入りに白濁液をこそげ取る。そこまで一気に済ませてから、真琴は怒りと不快と恥ずかしさのような物で顔をいっぱいにして祐一の方に振り向いた。
「ひ、ひどいっ! 祐一、何も言わずに出したぁっ!」
「だから、それも体に害はないものだって」
「そんなの関係ないわよぅっ…! すっごく苦くて、変な匂いもすごいし…まだ口の中に匂いが残ってるっ…」
真琴はびしっ、と手の平を祐一に突きだした。
「あ?」
「あ、じゃないわよっ! お金ちょうだいっ」
「今からか? 今日はもう遅いし、秋子さんが心配するだろ。明日にしろ」
「口のなかがこんなままじゃあ眠れないっ…!」
「水でゆすいでこい。ついでに歯磨きしてこい」
「もうっ…肉まん、3個よっ!?」
「飲んでくれたら4個にしてやったんだけどな」
「頼まれてもやんないわよっ、そんなことぉっ…!」
真琴のべろを突き出した顔。そこで祐一の意識はブラックアウトした。
チ…チチッ…
(………)
温かい布団、カーテンの隙間から差し込む線状の光。
そして、下半身一帯には布団とは別の温かい感触があった。股間には、それとはまた別のぬるぬるした感触。
(はぁ…)
祐一は分厚い布団と毛布とタオルケットをめくってみる。そこには、真琴がいた。祐一の股間の辺りに頭を載せて、無邪気な顔で眠っている。その真琴の体から発せられる自然な温度が、眠りの中に誘うような心地よさを持っていた。
「窒息するぞ、真琴…」
祐一は下半身に覆いかぶさっている真琴の体から抜け出して、凍り付くような寒い空気の中に起き上がる。そして布団を真琴の顔が出る所まで下げてやった。
股間のぬめついた感触も、まだ温かい。しかもペニスがカチカチに勃起していた。どうやら、性欲の処理を怠っていたために体が限界を迎えてしまったようだ。しかし生々しい放出後の感覚もすぐに薄れ、それはただの不快な濡れた感触になっていく。祐一は耳の後ろを掻きながら机の上に載っているティッシュボックスの方に向かった。
頭が沈んでくるような冷気の中、祐一は真琴のことをちら、と見る。
「今の」真琴の状態で、自ら性欲処理をする気になどとてもなれない。かと言って、あの暗い丘で交わったときのようにする事などは論外だった。「今の」真琴と、夢の中のように口論をする事など正に夢物語なのだから…
「真琴」
誰にともなくつぶやいて、祐一は快感の代償である醜い液体を拭き取り始めた。
「はぅぅっ…こ、琴音さんっ!」
ちゅぷ…
琴音ちゃんの唇がマルチのアレをくわえた。マルチは飛び上がりそうなほど体を震わせて、自分の体を自分の手で思い切り抱きしめている。
ちゅぷぅっ…ちゅぷ
大きさや固さを確かめるような感じで、琴音ちゃんはゆっくりと唇を前後に動かしていた。俺のとは違う形をしたマルチのアレを、どうやって舐めればいいのかチェックしているみたいだ。「本物」に比べれば少し小さいし、形も直線的で変化がない。
ちゅううっ…
「はわっ…だ、だめですっ…そ、そんなに強くっ!」
琴音ちゃんはマルチのアレをすっぽりと口の中に入れて、全体を強く吸った。
ぺろっ…ぺろ
「ふああああ…あああっ…」
そして、今度は舌を使って先っぽをこねくり回す。吸い上げる刺激よりは弱くなったためか、マルチがわずかながら安心した顔になった。
どうやらマルチのアレはどこを刺激しても同じような快感がもたらされるタイプの物のようだ。琴音ちゃんもそれに気づいたようで、全体をくわえ込みながらまんべんなく舌を這わせ始める。
「ふっ、あっ、ふあ」
マルチは口をだらしなく開けて、琴音ちゃんの舌が動く度に喘ぎの声を出した。
「そのままじゃイッちゃいそうだな…琴音ちゃん、俺の方にしてくれよ」
「んふっ…はい、藤田先輩」
俺が言うと、琴音ちゃんはちゅぽっと音を立ててマルチの肉棒を解放した。
琴音ちゃんの手は、さっきからずっと俺のアレをしごき続けている。マルチのアレをくわえながらだと言うのに、スナップを利かせて強くしごいたりさわさわと手の平だけで撫でたり、実にバリエーションが広かった。この手淫だけでも十分に出せるくらいのシロモノだったが、やはり最後は琴音ちゃんの口で出したい。
「いきますよ…?」
「ああ」
「はぁっ…はぁっ」
琴音ちゃんの口が、透明な雫を垂らし始めている俺のアレに寄せられる。マルチのアレはやっと琴音ちゃんの口から解放されたわけだが、刺激から自由になったわけではない。琴音ちゃんはマルチのアレを自由な方の手でつかんだままぐにゅぐにゅとした軽い刺激を加え続けていた。
「んっ」
じゅぽっ。
勢い良く琴音ちゃんが頭を振って、俺のアレをぱくりと口にする。マルチにフェラをしている間に口の中は唾液でいっぱいになっていたようで、ぬめぬめとした温かい刺激が強烈に俺のアレを襲ってきた。
じゅぽ、じゅぽっ…
「うん…琴音ちゃん、やっぱり上手い」
最初からハイペースで飛ばす琴音ちゃんの頭を俺は撫でた。激しく揺れるロングヘアーをつかまえておくのは大変だったが、俺のアレに琴音ちゃんの顔を押しつけるくらいの勢いで琴音ちゃんの髪を押さえて強引に撫でる。
琴音ちゃんの手で既に高まっていた俺が達するのは、あっという間だった。ハナから琴音ちゃんもそのつもりだったようで、一切の手加減をなしに俺のアレを舐め続ける。マルチのアレにするのとは違って、敏感な先端を中心に舌先でなめ回してくる。
ぶぴゅっ! ぴゅっ、ぴゅるっ!
俺は予告ナシに琴音ちゃんの口の中に射精した。
「んっ、んっ」
出すそばから琴音ちゃんが吸い立てて、飲み込んでいくのがよくわかる。射精のタイミングは完全に読まれていたようだ。少しくらい慌てさせてみたかったが、もう琴音ちゃんは俺の快感のメカニズムを把握しきっているらしい。
「ふぅっ…」
一通り舐め終わると、琴音ちゃんは舌なめずりをしながら顔を上げた。
「琴音ちゃん、マルチに続きをしてやってくれ」
「はい」
「ふぅっ…うう…はうぁああっ!?」
琴音ちゃんの手淫にぴくぴく震えながらうめき声を出し続けていたマルチが、琴音ちゃんのフェラの再開に叫び声を上げる。間断なしの快感に、注意力を失っていたようだ。
「だ、だめでっ…ひああああああっ!?」
マルチが歯をくいしばりながら腰をぎゅっと後ろに引く。
どくんっ! どくっ、どびゅるぅっ…!
「きゃ…!」
琴音ちゃんが片目を閉じて、驚きの声を出した。その顔に、マルチのアレから飛び出した白い液体が思いっきり掛かっていく。
「はぁぁあああっ…はあああああぁぁあああっ!」
どくっ、どぴゅっ、びゅるっ
マルチのアレは、延々と白い液体を吐き出して琴音ちゃんの顔を救いようのない程に汚していった。琴音ちゃんは開けていた片目も薄く閉じて、呆然と熱い液体のシャワーに身を任せている。まさかくわえた瞬間にイッてしまうとは思わなかったのだろう。しかも、マルチが逃げたために被害はよけい大きくなった。
「はぁ…ふああっ…」
「…すごい…ですね…これ…」
マルチの放出が終わって、琴音ちゃんの第一声はそれだった。
「ほら、琴音ちゃん」
俺は琴音ちゃんにティッシュの箱を渡してやる。いくらなんでも舐めているには時間も労力も掛かりすぎるだろう。
琴音ちゃんはそこからティッシュを何枚も抜き取って、顔全体に掛かった液体をこそげ取っていく。とりあえず拭き終わったと言える状態になるまでには、大きなティッシュのボールが3つも出来ていた。
「マルチ、勝手に琴音ちゃんの顔にこんなに出して…これはお仕置きだよな」
「うう…すいませぇんっ…突然だったもので…」
「で、琴音ちゃんはご褒美か…琴音ちゃん、後ろからしてやるよ」
「はい、先輩」
琴音ちゃんはにこ、と笑うと何のためらいいもなく俺の方にヒップを突き出す。スレンダーな脚の間から見える膨らみは、既にぬるぬるして濡れていた。
「琴音ちゃん、して欲しくて仕方がなかったんだろ?」
「は、はい、先輩のが欲しいです」
「よーし」
俺はアレを琴音ちゃんの股の間から割れ目の中に侵入させる。出したばっかりだと言うのに、ちっとも勢いは衰えてなかった。
「先輩、来てください」
「琴音ちゃん…」
ずぷっ。
溢れるほどに濡れている所に、俺はアレを突き刺す。
「はぁ…はああっ…せんぱぁいっ…」
ずぷ…ずぷっ。
俺が一番奥まで入れるだけで、琴音ちゃんは鼻に掛かった声で喘いだ。髪の毛に覆われた背中がぷるぷると震えているのがわかる。
「気持ちいいか?」
「はい…先輩の、固くて奥まで当たってて…あっ、あ、あっ」
ずぷずぷ。
琴音ちゃんの一番反応する辺りをアレの先でごりごりとこすり上げると、琴音ちゃんの喘ぎはひときわ大きくなった。アレに絡んでくるぬるぬるの量もどんどん増えてくる。
「マルチ、琴音ちゃんの前に立って、手を後ろに組め」
俺達の激しい結合を見て、目を丸くしていているマルチに俺は命令した。
「えっ…は、はい、浩之さん」
戸惑った声を上げながらも、素直に俺の言葉に従う。後ろから俺に突かれている琴音ちゃんの顔の前にマルチは直立し、両手を背中の所で組ませる。
琴音ちゃんは、何も言わずとも俺の意を理解したようだった。
じゅぷっ。
「はわっ!? こ、琴音さんっ!!? も、もう許してくださいぃっ!」
じゅぷ、じゅぷ…
琴音ちゃんはマルチのアレを片手でつかまえると、そこに口づけ始める。
「今度は琴音ちゃんの口の中に出すんだぞ。出来なかったらもう一回だ」
「うっ…はっ…はいっ…浩之さんっ…くふぅぅ…!」
マルチは見て分かるほどに後ろに組んだ手に力を入れ、目を閉じ歯を食いしばって琴音ちゃんの2回目のフェラに耐えようとしていた。恐らく、放出したあとに敏感になるのは普通のアレと同じはずだ。さっきよりもさらに強い、悪寒にも似た快感がマルチを襲っている事だろう。
じゅぷっ。じゅぷじゅぷ。
しかも、琴音ちゃんは俺が後ろからガンガン突いているのに一定のリズムで口と舌を動かしているようだった。さらに、俺の動きに合わせて腰をしっかり振ってくれている。その並行作業の見事さには脱帽するばかりだった。
きゅっ…
いや、俺のアレをコンスタントに程良い力で締め付けてくるアソコの事も考えると、三重の並行作業なのかもしれない。
俺もそのテクニックに敬意を表して、抽送の動きを続けながら琴音ちゃんの大好きなクリトリスをこっそりと撫でてやった。
「んふっ」
マルチのアレをくわえたまま、琴音ちゃんがくぐもった声を漏らす。
ころころとクリトリスを転がしていると、見るからに琴音ちゃんの動きは鈍っていった。口からかすれたようなうめくような吐息を漏らしながら、俺の指とアレの攻撃に耐えるだけで精一杯になってきたようだ。
「はふっ…はぁ…」
琴音ちゃんの舌の動きが弱まって、マルチは安心しきった声を漏らしている。俺は琴音ちゃんのクリトリスに指をあてがったまま、リモコンのように琴音ちゃんを操る事を試みた。このままだと、俺とマルチが一方的にイカされそうだったのだ。
「ふぅっ…うーっ…うー」
効果はあったようで、琴音ちゃんはアソコをひゅくひゅく痙攣させ始める。イキそうになっている証拠だ。マルチも、琴音ちゃんのフェラの動きが鈍ったとは言え、ずっと琴音ちゃんの温かな口の中にアレを入れていると言うだけでもう十分すぎるほど高まっているに違いない。そして俺も、二度目の射精を迎えようとしていた。
「琴音ちゃんっ…!」
俺はクリトリスから指を離し、ここぞとばかりに琴音ちゃんを突きまくる。琴音ちゃんも、最後の力を使ってマルチのアレをねぶり始めたようだった。
「あっ…はぅっ…う、うあああぁぁ〜っ!」
マルチのかん高い声が、合図となる。
びゅっ…びゅっ…びゅっ…
どぴゅっ、びゅっ、びゅるぅぅっ…
俺が琴音ちゃんの中に射精すると同時に、マルチもまた琴音ちゃんの口の中に激しく液体を吐き出した。
ビクン、ビクンッ…
琴音ちゃんも、エクスタシーを迎えて体をびくびくと震わせている。それでもマルチの中から出てきた液体を一滴もこぼさず、口の中で受け止めて飲み込んでいるようだ。
「んっ…ふぅ」
最後の一滴まで絞り出してから、琴音ちゃんはマルチのアレを解放した。
「はぁぁっ…」
マルチは琴音ちゃんの高度なフェラテクを経験した上に二回に渡って放出し、すっかり脱力してしまったようだ。ぱたん、と力無く床の上に座り込む。
「琴音ちゃん、すごいな。びっくりした」
「ふふふ…私も、三回も口でしてあげたのは初めてですね」
「そうだな。一人でそんなにしてもらうわけにもいかないもんな」
「でも、私は…一人で三回でも、四回でも欲しいですよ」
「そっか。女の子は何回でもイケるもんな」
限界と終わりを知らない性欲に、俺は苦笑する。
「よし…じゃあ、俺は少し休憩したいからマルチの上に乗ってやれよ」
「え…」
「先輩…あとで先輩もしてくれないと嫌ですよ?」
「もちろんだ」
「あ、あの…」
マルチは俺達の間に交わされたやり取りに、身を小さくするだけだった。
ちゅぷ…
琴音ちゃんの唇がマルチのアレをくわえた。マルチは飛び上がりそうなほど体を震わせて、自分の体を自分の手で思い切り抱きしめている。
ちゅぷぅっ…ちゅぷ
大きさや固さを確かめるような感じで、琴音ちゃんはゆっくりと唇を前後に動かしていた。俺のとは違う形をしたマルチのアレを、どうやって舐めればいいのかチェックしているみたいだ。「本物」に比べれば少し小さいし、形も直線的で変化がない。
ちゅううっ…
「はわっ…だ、だめですっ…そ、そんなに強くっ!」
琴音ちゃんはマルチのアレをすっぽりと口の中に入れて、全体を強く吸った。
ぺろっ…ぺろ
「ふああああ…あああっ…」
そして、今度は舌を使って先っぽをこねくり回す。吸い上げる刺激よりは弱くなったためか、マルチがわずかながら安心した顔になった。
どうやらマルチのアレはどこを刺激しても同じような快感がもたらされるタイプの物のようだ。琴音ちゃんもそれに気づいたようで、全体をくわえ込みながらまんべんなく舌を這わせ始める。
「ふっ、あっ、ふあ」
マルチは口をだらしなく開けて、琴音ちゃんの舌が動く度に喘ぎの声を出した。
「そのままじゃイッちゃいそうだな…琴音ちゃん、俺の方にしてくれよ」
「んふっ…はい、藤田先輩」
俺が言うと、琴音ちゃんはちゅぽっと音を立ててマルチの肉棒を解放した。
琴音ちゃんの手は、さっきからずっと俺のアレをしごき続けている。マルチのアレをくわえながらだと言うのに、スナップを利かせて強くしごいたりさわさわと手の平だけで撫でたり、実にバリエーションが広かった。この手淫だけでも十分に出せるくらいのシロモノだったが、やはり最後は琴音ちゃんの口で出したい。
「いきますよ…?」
「ああ」
「はぁっ…はぁっ」
琴音ちゃんの口が、透明な雫を垂らし始めている俺のアレに寄せられる。マルチのアレはやっと琴音ちゃんの口から解放されたわけだが、刺激から自由になったわけではない。琴音ちゃんはマルチのアレを自由な方の手でつかんだままぐにゅぐにゅとした軽い刺激を加え続けていた。
「んっ」
じゅぽっ。
勢い良く琴音ちゃんが頭を振って、俺のアレをぱくりと口にする。マルチにフェラをしている間に口の中は唾液でいっぱいになっていたようで、ぬめぬめとした温かい刺激が強烈に俺のアレを襲ってきた。
じゅぽ、じゅぽっ…
「うん…琴音ちゃん、やっぱり上手い」
最初からハイペースで飛ばす琴音ちゃんの頭を俺は撫でた。激しく揺れるロングヘアーをつかまえておくのは大変だったが、俺のアレに琴音ちゃんの顔を押しつけるくらいの勢いで琴音ちゃんの髪を押さえて強引に撫でる。
琴音ちゃんの手で既に高まっていた俺が達するのは、あっという間だった。ハナから琴音ちゃんもそのつもりだったようで、一切の手加減をなしに俺のアレを舐め続ける。マルチのアレにするのとは違って、敏感な先端を中心に舌先でなめ回してくる。
ぶぴゅっ! ぴゅっ、ぴゅるっ!
俺は予告ナシに琴音ちゃんの口の中に射精した。
「んっ、んっ」
出すそばから琴音ちゃんが吸い立てて、飲み込んでいくのがよくわかる。射精のタイミングは完全に読まれていたようだ。少しくらい慌てさせてみたかったが、もう琴音ちゃんは俺の快感のメカニズムを把握しきっているらしい。
「ふぅっ…」
一通り舐め終わると、琴音ちゃんは舌なめずりをしながら顔を上げた。
「琴音ちゃん、マルチに続きをしてやってくれ」
「はい」
「ふぅっ…うう…はうぁああっ!?」
琴音ちゃんの手淫にぴくぴく震えながらうめき声を出し続けていたマルチが、琴音ちゃんのフェラの再開に叫び声を上げる。間断なしの快感に、注意力を失っていたようだ。
「だ、だめでっ…ひああああああっ!?」
マルチが歯をくいしばりながら腰をぎゅっと後ろに引く。
どくんっ! どくっ、どびゅるぅっ…!
「きゃ…!」
琴音ちゃんが片目を閉じて、驚きの声を出した。その顔に、マルチのアレから飛び出した白い液体が思いっきり掛かっていく。
「はぁぁあああっ…はあああああぁぁあああっ!」
どくっ、どぴゅっ、びゅるっ
マルチのアレは、延々と白い液体を吐き出して琴音ちゃんの顔を救いようのない程に汚していった。琴音ちゃんは開けていた片目も薄く閉じて、呆然と熱い液体のシャワーに身を任せている。まさかくわえた瞬間にイッてしまうとは思わなかったのだろう。しかも、マルチが逃げたために被害はよけい大きくなった。
「はぁ…ふああっ…」
「…すごい…ですね…これ…」
マルチの放出が終わって、琴音ちゃんの第一声はそれだった。
「ほら、琴音ちゃん」
俺は琴音ちゃんにティッシュの箱を渡してやる。いくらなんでも舐めているには時間も労力も掛かりすぎるだろう。
琴音ちゃんはそこからティッシュを何枚も抜き取って、顔全体に掛かった液体をこそげ取っていく。とりあえず拭き終わったと言える状態になるまでには、大きなティッシュのボールが3つも出来ていた。
「マルチ、勝手に琴音ちゃんの顔にこんなに出して…これはお仕置きだよな」
「うう…すいませぇんっ…突然だったもので…」
「で、琴音ちゃんはご褒美か…琴音ちゃん、後ろからしてやるよ」
「はい、先輩」
琴音ちゃんはにこ、と笑うと何のためらいいもなく俺の方にヒップを突き出す。スレンダーな脚の間から見える膨らみは、既にぬるぬるして濡れていた。
「琴音ちゃん、して欲しくて仕方がなかったんだろ?」
「は、はい、先輩のが欲しいです」
「よーし」
俺はアレを琴音ちゃんの股の間から割れ目の中に侵入させる。出したばっかりだと言うのに、ちっとも勢いは衰えてなかった。
「先輩、来てください」
「琴音ちゃん…」
ずぷっ。
溢れるほどに濡れている所に、俺はアレを突き刺す。
「はぁ…はああっ…せんぱぁいっ…」
ずぷ…ずぷっ。
俺が一番奥まで入れるだけで、琴音ちゃんは鼻に掛かった声で喘いだ。髪の毛に覆われた背中がぷるぷると震えているのがわかる。
「気持ちいいか?」
「はい…先輩の、固くて奥まで当たってて…あっ、あ、あっ」
ずぷずぷ。
琴音ちゃんの一番反応する辺りをアレの先でごりごりとこすり上げると、琴音ちゃんの喘ぎはひときわ大きくなった。アレに絡んでくるぬるぬるの量もどんどん増えてくる。
「マルチ、琴音ちゃんの前に立って、手を後ろに組め」
俺達の激しい結合を見て、目を丸くしていているマルチに俺は命令した。
「えっ…は、はい、浩之さん」
戸惑った声を上げながらも、素直に俺の言葉に従う。後ろから俺に突かれている琴音ちゃんの顔の前にマルチは直立し、両手を背中の所で組ませる。
琴音ちゃんは、何も言わずとも俺の意を理解したようだった。
じゅぷっ。
「はわっ!? こ、琴音さんっ!!? も、もう許してくださいぃっ!」
じゅぷ、じゅぷ…
琴音ちゃんはマルチのアレを片手でつかまえると、そこに口づけ始める。
「今度は琴音ちゃんの口の中に出すんだぞ。出来なかったらもう一回だ」
「うっ…はっ…はいっ…浩之さんっ…くふぅぅ…!」
マルチは見て分かるほどに後ろに組んだ手に力を入れ、目を閉じ歯を食いしばって琴音ちゃんの2回目のフェラに耐えようとしていた。恐らく、放出したあとに敏感になるのは普通のアレと同じはずだ。さっきよりもさらに強い、悪寒にも似た快感がマルチを襲っている事だろう。
じゅぷっ。じゅぷじゅぷ。
しかも、琴音ちゃんは俺が後ろからガンガン突いているのに一定のリズムで口と舌を動かしているようだった。さらに、俺の動きに合わせて腰をしっかり振ってくれている。その並行作業の見事さには脱帽するばかりだった。
きゅっ…
いや、俺のアレをコンスタントに程良い力で締め付けてくるアソコの事も考えると、三重の並行作業なのかもしれない。
俺もそのテクニックに敬意を表して、抽送の動きを続けながら琴音ちゃんの大好きなクリトリスをこっそりと撫でてやった。
「んふっ」
マルチのアレをくわえたまま、琴音ちゃんがくぐもった声を漏らす。
ころころとクリトリスを転がしていると、見るからに琴音ちゃんの動きは鈍っていった。口からかすれたようなうめくような吐息を漏らしながら、俺の指とアレの攻撃に耐えるだけで精一杯になってきたようだ。
「はふっ…はぁ…」
琴音ちゃんの舌の動きが弱まって、マルチは安心しきった声を漏らしている。俺は琴音ちゃんのクリトリスに指をあてがったまま、リモコンのように琴音ちゃんを操る事を試みた。このままだと、俺とマルチが一方的にイカされそうだったのだ。
「ふぅっ…うーっ…うー」
効果はあったようで、琴音ちゃんはアソコをひゅくひゅく痙攣させ始める。イキそうになっている証拠だ。マルチも、琴音ちゃんのフェラの動きが鈍ったとは言え、ずっと琴音ちゃんの温かな口の中にアレを入れていると言うだけでもう十分すぎるほど高まっているに違いない。そして俺も、二度目の射精を迎えようとしていた。
「琴音ちゃんっ…!」
俺はクリトリスから指を離し、ここぞとばかりに琴音ちゃんを突きまくる。琴音ちゃんも、最後の力を使ってマルチのアレをねぶり始めたようだった。
「あっ…はぅっ…う、うあああぁぁ〜っ!」
マルチのかん高い声が、合図となる。
びゅっ…びゅっ…びゅっ…
どぴゅっ、びゅっ、びゅるぅぅっ…
俺が琴音ちゃんの中に射精すると同時に、マルチもまた琴音ちゃんの口の中に激しく液体を吐き出した。
ビクン、ビクンッ…
琴音ちゃんも、エクスタシーを迎えて体をびくびくと震わせている。それでもマルチの中から出てきた液体を一滴もこぼさず、口の中で受け止めて飲み込んでいるようだ。
「んっ…ふぅ」
最後の一滴まで絞り出してから、琴音ちゃんはマルチのアレを解放した。
「はぁぁっ…」
マルチは琴音ちゃんの高度なフェラテクを経験した上に二回に渡って放出し、すっかり脱力してしまったようだ。ぱたん、と力無く床の上に座り込む。
「琴音ちゃん、すごいな。びっくりした」
「ふふふ…私も、三回も口でしてあげたのは初めてですね」
「そうだな。一人でそんなにしてもらうわけにもいかないもんな」
「でも、私は…一人で三回でも、四回でも欲しいですよ」
「そっか。女の子は何回でもイケるもんな」
限界と終わりを知らない性欲に、俺は苦笑する。
「よし…じゃあ、俺は少し休憩したいからマルチの上に乗ってやれよ」
「え…」
「先輩…あとで先輩もしてくれないと嫌ですよ?」
「もちろんだ」
「あ、あの…」
マルチは俺達の間に交わされたやり取りに、身を小さくするだけだった。
「報告は、以上です…」
「そうか」
黒いマントの後ろ姿を見せたまま、答える。羊皮紙のノートをめくりながらそれを見つめているのは、淡い紫のローブに身を包んだ少女。その目元はだいぶ大人びた印象を見せていたが、きゅっと結ばれた口元にはまだ少女らしさが残っていた。
「下がっていいぞ」
「あ、あの…北川様」
「なんだ? 美汐」
「真琴の…ことなのですが」
「あのキツネがどうかしたか?」
北川が美汐の方を振り向く。
「も、もう少し、休ませてあげて頂けないでしょうか…このままだと、あの子は」
「だめだ。ああいうすばしっこいのがいないと、どこを攻めるにしても戦略の幅が狭くなるからな」
「体の形態を変えるのは、あの子にとっても相当な負担になるんです。このままだと、取り返しのつかない事に…」
「あと3つも城を落とせばあいつらも大人しくなるさ。そうすればキツネもしばらくはお役御免だ」
「そ、そんな」
「せいぜい、飼い主のお前が世話をしてやれよ」
「私に…私にできることなんて、何もありません。ただあの子と話をしてあげるくらいしか。北川様、お願いです…真琴を助けてやってください…」
「しらん」
「………」
冷たい視線が、美汐を見下ろした。
「…わかりました。失礼します」
ぱたん。
羊皮紙のノートを閉じる。そして美汐は表情に暗い影を落としながら一礼すると、部屋を出ていこうとする。
「ああ、ちょっと待て」
「…なんですか?」
あまり期待を込めていない声で返事しながら、美汐は再び北川の方を振り向いた。
「お前も苦労ばかりじゃ可哀想だからな。褒美をやろう」
「…はぁ」
美汐は不思議そうな顔をしながら、北川の方に近づいていく。
「んーと、これだな」
北川は部屋の隅に置いてあった木製の棚に歩み寄ると、そこから一つの小瓶を持ってきた。
「これを飲め」
「え…何ですか? これは」
「お前とキツネにやる。まずお前が飲め」
ずい、と突き出す。
「は…はい」
美汐は気圧されながら小瓶を受け取って、飲み口を薄い唇につける。わずかに紫がかった半透明の液体を、きっかり半分だけ美汐は飲み干した。
「どうだ?」
「どうだ…と言われましても」
「持っててやる」
北川が美汐に向かって手を差し出す。美汐は反射的に半分中身の残った小瓶を北川に返していた。
「え、でもこれは、真琴にも飲ませるものでは」
「後でな」
ことん。
わずかに光の差してきている出窓の一角に、北川は小瓶を置く。
…ふらっ
「あ…?」
突然、美汐の視界が揺らめく。
「な、なんの薬で…で…です…す…か……??」
北川の姿が二重に、三重に見えるようになり、しゃべる言葉もろれつが回らなくなってくる。
くらっ。
おかしい、と思った時には意識が急転直下していた。
「あ…」
目を開けて見えてきたのは、二重、三重の視界。北川の顔…
だが今度は意識が落ちることなく、段々焦点が合うようになってきた。ぶれていた視界が段々と一つにまとまっていく。北川の姿もちゃんと見えるようになってくる。
「気分はどうだ?」
そう聞かれると、判断力も少しずつ戻ってきた。北川のバックになっているのっぺりとした壁のようなものは、良く見ると天井だ。美汐は床に身を横たえているのだ。
そして、なんだか気持ちよかった。
「す、少し気分がふわふわしています」
「そうか。気持ちいいか?」
「そういえば…そうかもしれません」
「そりゃあそうだろ」
「な、なんでですか?」
「いい加減気づけよ」
「え…」
美汐は北川の視線の見つめる先を追った。美汐の顔ではなく、もっと下の方を見ている…
「きゃっ!?」
その時、美汐は自分が全裸だということに初めて気が付いた。着ていたローブは影も形もなくなっている。
「な、なんで…いやっ…いやああっ!? どうしてっ…」
美汐の絶望は、それだけでは済まされなかった。黒いしっぽが脚の間から前に出てきていて、自分の恥ずかしい部分をまさぐっている。
「い、いやっ、いやっ!!」
必死になって美汐はしっぽを動かそうとする。だが、いつもは自分の思うがままに動かせるしっぽが全く言うことを聞かない。ただ痺れたような感覚があるだけで、動かすことが出来ないのだ。美汐の意志とは全く無関係に蠢き、美汐の秘裂の中を触っている。気持ちいいのがそのためだと知った時、美汐は火が吹いたように顔を赤らめた。
「どうだ? なかなかいいだろ」
「や、やめてください、北川様…」
「もう濡らしておいて、何を言っているんだ」
「……!」
美汐もしっぽに液体が絡みついてくる感覚には気づいていたが、改めて指摘されると恥辱感はますます膨れ上がる。
「じゃあ、味見といくか」
北川はばさっ、とマントを外して床に投げ捨てる。
「あ、味見…?」
「顔色一つ変えずにむごい魔法をぶっ放しまくる冷酷な魔術師、天野美汐の中がどうなっているのか味見するってことだ」
マントの下の服は、見た目に比して随分と簡単な構造をしていたようだ。北川の体は一瞬にして一糸まとわぬ姿になる。そこには長大な肉棒が屹立していた。
「あ、あっ…そ、それは」
「楽しませてくれよ」
「や、やめ…ふぐぅっ」
北川は美汐の口に、無理矢理肉棒の先を押し込んだ。
「舌を使え。丁寧にだ」
「ふぐっ…ううーっ…うくぅっ…ふぐっ」
目から涙がこぼれる。巻き毛の髪を揺らしながら、肉棒から逃れようと顔を左右に振る。しかし、半ば以上まで差し込まれた肉棒から逃げることはできなかった。美汐は恐る恐るながら、固く熱い肉棒の表面に赤い舌を這わせる。
「そう。そうだ」
「ふぐぅぅっ…ううっ」
北川がゆっくりと腰を上げ下げすると、美汐は息苦しそうにあえぐ。それでも美汐はちろちろと小さな舌を懸命に動かし、あふれてきた塩辛い液体も無言で喉の奥に流し込んだ。
ぐちゅぐちゅっ。
「ぐっ…げほっ…けほ…」
「よし」
最後に何回かピストン運動のように肉棒を出し入れしてから、北川は口腔陵辱を終了させた。唾液にべっとりと濡れた肉棒は、さらなる快感を求めて暴れ回りそうなほどに凶悪な光を帯びている。
「うっ…ふぅぅっ…」
美汐が乱された呼吸を整えている間に、北川は美汐の体の上にかぶさって肉棒をしかるべき所に近づけていた。
ぱち!
北川が指を鳴らすと、うねうねと蠢いていた美汐のしっぽが突然くたりと力を失い、秘裂の間から抜ける。そして、脚の間に挟み込まれるようにして床に伸びる。
「………」
しっぽにまさぐられる刺激がなくなると、自分が快感を感じていたということが改めて思い知らされるような気がした。されている時にはただの嫌悪感でしかなくても、いざ終わってみると何となく寂しいような気もしないではない。端的に言えば、もっと触って欲しい。
「いくぞ」
そんな美汐の気持ちに気づいているのかいないのか、北川は八重歯をのぞかせて、にやりと笑った。
ぬちゅ。
「う…!」
北川の肉棒が入ってくる。美汐は何かをつかんで耐えようとしたが、つかめるものは何もなかった。ただ床の上を指が滑るだけだ。
ぬち…みちりっ…
「お前、ひょっとして処女か?」
「う…ううううっ…」
「それはそれは…でも手加減はしないからな」
ぐぢ、ぐじゅっ…
「くぅっ、ううっ」
北川が叩きつけるように腰を振り始めた。純潔だった部分がこすられ、えぐられ、鋭い痛みを美汐に与える。
「うう…ふぅっ…うああぁ…」
しかし、勢いよく北川の腰が美汐の腰に叩きつけられるたびに、秘核がワイルドな刺激を感じて震え上がった。さっきから、自分のしっぽで丁寧にこすっていたのだ。乱暴に上から叩かれるだけでも、さやの中に隠れた真珠が敏感に官能を覚えてしまう。
そうなると、当然の反応としてじゅるじゅると愛液がこぼれ出した。潤滑液が出てきても痛いことには変わりないが、痛みが軽減されるのも事実である。そうすれば、快感もますます純粋に感じることができるようになる。
「感じてるな…お前」
「あっ、ああっ…あぅ…」
美汐は北川の突き上げを無抵抗に受け入れ、秘核がイレギュラーなタイミングでこすられるのを感じるしかなかった。蓄積された快感は美汐の理性を溶かし、ついには美汐自身も腰を少しず振り始める。
「処女のくせにスキモノだな、お前も」
「あっ…ああ」
美汐は最初とは別の感覚によって悶え、何かをつかもうとして床の上で指を滑らせていた。
もっとも、この敏感さが美汐生来のものであるわけではない。美汐は2年前に魔術師契約の儀式を通過し、そこで全裸にされて秘核を触られるという経験をしたが、そこでの緊張感と2年間の美汐の体の成長を考えても今の美汐は敏感すぎる。さっきの薬は意識を奪って体のコントロールを一部奪うだけではなく、催淫効果も持ち合わせていたようだ。
「はっ、はぁっ、はぁ、ああっ…」
美汐の呼吸が急ピッチで速まっていく。
「くれてやる…」
「うああっ!」
ビク! ビク…ビクンッ!
びゅ、びゅ、びゅ、びゅっ。
処女の狂おしい絶頂の中に、北川の精がほとばしった。
「う…ううう…ううう」
美汐は全身を小さく縮めながら激しく体を痙攣させている。そして北川の長大なモノを搾り取るように強く締め付けていた。痛みと、恍惚とした快感が入り交じる。
「さすが一級の魔術師だけあるな。こっちの方も初物だってのに極上だ」
「はぁ…北川様…」
普段の理知的な様子とはまるでかけ離れた声で、美汐はねだるような声を漏らした。
「今日はもう終わりだ。俺はやることがある。残りの薬半分はキツネに飲ませるんだぞ。いいな」
「は…はい」
少女の無邪気な性欲と、熟女の狡猾な淫乱が美汐の瞳の中で合一した。
「そうか」
黒いマントの後ろ姿を見せたまま、答える。羊皮紙のノートをめくりながらそれを見つめているのは、淡い紫のローブに身を包んだ少女。その目元はだいぶ大人びた印象を見せていたが、きゅっと結ばれた口元にはまだ少女らしさが残っていた。
「下がっていいぞ」
「あ、あの…北川様」
「なんだ? 美汐」
「真琴の…ことなのですが」
「あのキツネがどうかしたか?」
北川が美汐の方を振り向く。
「も、もう少し、休ませてあげて頂けないでしょうか…このままだと、あの子は」
「だめだ。ああいうすばしっこいのがいないと、どこを攻めるにしても戦略の幅が狭くなるからな」
「体の形態を変えるのは、あの子にとっても相当な負担になるんです。このままだと、取り返しのつかない事に…」
「あと3つも城を落とせばあいつらも大人しくなるさ。そうすればキツネもしばらくはお役御免だ」
「そ、そんな」
「せいぜい、飼い主のお前が世話をしてやれよ」
「私に…私にできることなんて、何もありません。ただあの子と話をしてあげるくらいしか。北川様、お願いです…真琴を助けてやってください…」
「しらん」
「………」
冷たい視線が、美汐を見下ろした。
「…わかりました。失礼します」
ぱたん。
羊皮紙のノートを閉じる。そして美汐は表情に暗い影を落としながら一礼すると、部屋を出ていこうとする。
「ああ、ちょっと待て」
「…なんですか?」
あまり期待を込めていない声で返事しながら、美汐は再び北川の方を振り向いた。
「お前も苦労ばかりじゃ可哀想だからな。褒美をやろう」
「…はぁ」
美汐は不思議そうな顔をしながら、北川の方に近づいていく。
「んーと、これだな」
北川は部屋の隅に置いてあった木製の棚に歩み寄ると、そこから一つの小瓶を持ってきた。
「これを飲め」
「え…何ですか? これは」
「お前とキツネにやる。まずお前が飲め」
ずい、と突き出す。
「は…はい」
美汐は気圧されながら小瓶を受け取って、飲み口を薄い唇につける。わずかに紫がかった半透明の液体を、きっかり半分だけ美汐は飲み干した。
「どうだ?」
「どうだ…と言われましても」
「持っててやる」
北川が美汐に向かって手を差し出す。美汐は反射的に半分中身の残った小瓶を北川に返していた。
「え、でもこれは、真琴にも飲ませるものでは」
「後でな」
ことん。
わずかに光の差してきている出窓の一角に、北川は小瓶を置く。
…ふらっ
「あ…?」
突然、美汐の視界が揺らめく。
「な、なんの薬で…で…です…す…か……??」
北川の姿が二重に、三重に見えるようになり、しゃべる言葉もろれつが回らなくなってくる。
くらっ。
おかしい、と思った時には意識が急転直下していた。
「あ…」
目を開けて見えてきたのは、二重、三重の視界。北川の顔…
だが今度は意識が落ちることなく、段々焦点が合うようになってきた。ぶれていた視界が段々と一つにまとまっていく。北川の姿もちゃんと見えるようになってくる。
「気分はどうだ?」
そう聞かれると、判断力も少しずつ戻ってきた。北川のバックになっているのっぺりとした壁のようなものは、良く見ると天井だ。美汐は床に身を横たえているのだ。
そして、なんだか気持ちよかった。
「す、少し気分がふわふわしています」
「そうか。気持ちいいか?」
「そういえば…そうかもしれません」
「そりゃあそうだろ」
「な、なんでですか?」
「いい加減気づけよ」
「え…」
美汐は北川の視線の見つめる先を追った。美汐の顔ではなく、もっと下の方を見ている…
「きゃっ!?」
その時、美汐は自分が全裸だということに初めて気が付いた。着ていたローブは影も形もなくなっている。
「な、なんで…いやっ…いやああっ!? どうしてっ…」
美汐の絶望は、それだけでは済まされなかった。黒いしっぽが脚の間から前に出てきていて、自分の恥ずかしい部分をまさぐっている。
「い、いやっ、いやっ!!」
必死になって美汐はしっぽを動かそうとする。だが、いつもは自分の思うがままに動かせるしっぽが全く言うことを聞かない。ただ痺れたような感覚があるだけで、動かすことが出来ないのだ。美汐の意志とは全く無関係に蠢き、美汐の秘裂の中を触っている。気持ちいいのがそのためだと知った時、美汐は火が吹いたように顔を赤らめた。
「どうだ? なかなかいいだろ」
「や、やめてください、北川様…」
「もう濡らしておいて、何を言っているんだ」
「……!」
美汐もしっぽに液体が絡みついてくる感覚には気づいていたが、改めて指摘されると恥辱感はますます膨れ上がる。
「じゃあ、味見といくか」
北川はばさっ、とマントを外して床に投げ捨てる。
「あ、味見…?」
「顔色一つ変えずにむごい魔法をぶっ放しまくる冷酷な魔術師、天野美汐の中がどうなっているのか味見するってことだ」
マントの下の服は、見た目に比して随分と簡単な構造をしていたようだ。北川の体は一瞬にして一糸まとわぬ姿になる。そこには長大な肉棒が屹立していた。
「あ、あっ…そ、それは」
「楽しませてくれよ」
「や、やめ…ふぐぅっ」
北川は美汐の口に、無理矢理肉棒の先を押し込んだ。
「舌を使え。丁寧にだ」
「ふぐっ…ううーっ…うくぅっ…ふぐっ」
目から涙がこぼれる。巻き毛の髪を揺らしながら、肉棒から逃れようと顔を左右に振る。しかし、半ば以上まで差し込まれた肉棒から逃げることはできなかった。美汐は恐る恐るながら、固く熱い肉棒の表面に赤い舌を這わせる。
「そう。そうだ」
「ふぐぅぅっ…ううっ」
北川がゆっくりと腰を上げ下げすると、美汐は息苦しそうにあえぐ。それでも美汐はちろちろと小さな舌を懸命に動かし、あふれてきた塩辛い液体も無言で喉の奥に流し込んだ。
ぐちゅぐちゅっ。
「ぐっ…げほっ…けほ…」
「よし」
最後に何回かピストン運動のように肉棒を出し入れしてから、北川は口腔陵辱を終了させた。唾液にべっとりと濡れた肉棒は、さらなる快感を求めて暴れ回りそうなほどに凶悪な光を帯びている。
「うっ…ふぅぅっ…」
美汐が乱された呼吸を整えている間に、北川は美汐の体の上にかぶさって肉棒をしかるべき所に近づけていた。
ぱち!
北川が指を鳴らすと、うねうねと蠢いていた美汐のしっぽが突然くたりと力を失い、秘裂の間から抜ける。そして、脚の間に挟み込まれるようにして床に伸びる。
「………」
しっぽにまさぐられる刺激がなくなると、自分が快感を感じていたということが改めて思い知らされるような気がした。されている時にはただの嫌悪感でしかなくても、いざ終わってみると何となく寂しいような気もしないではない。端的に言えば、もっと触って欲しい。
「いくぞ」
そんな美汐の気持ちに気づいているのかいないのか、北川は八重歯をのぞかせて、にやりと笑った。
ぬちゅ。
「う…!」
北川の肉棒が入ってくる。美汐は何かをつかんで耐えようとしたが、つかめるものは何もなかった。ただ床の上を指が滑るだけだ。
ぬち…みちりっ…
「お前、ひょっとして処女か?」
「う…ううううっ…」
「それはそれは…でも手加減はしないからな」
ぐぢ、ぐじゅっ…
「くぅっ、ううっ」
北川が叩きつけるように腰を振り始めた。純潔だった部分がこすられ、えぐられ、鋭い痛みを美汐に与える。
「うう…ふぅっ…うああぁ…」
しかし、勢いよく北川の腰が美汐の腰に叩きつけられるたびに、秘核がワイルドな刺激を感じて震え上がった。さっきから、自分のしっぽで丁寧にこすっていたのだ。乱暴に上から叩かれるだけでも、さやの中に隠れた真珠が敏感に官能を覚えてしまう。
そうなると、当然の反応としてじゅるじゅると愛液がこぼれ出した。潤滑液が出てきても痛いことには変わりないが、痛みが軽減されるのも事実である。そうすれば、快感もますます純粋に感じることができるようになる。
「感じてるな…お前」
「あっ、ああっ…あぅ…」
美汐は北川の突き上げを無抵抗に受け入れ、秘核がイレギュラーなタイミングでこすられるのを感じるしかなかった。蓄積された快感は美汐の理性を溶かし、ついには美汐自身も腰を少しず振り始める。
「処女のくせにスキモノだな、お前も」
「あっ…ああ」
美汐は最初とは別の感覚によって悶え、何かをつかもうとして床の上で指を滑らせていた。
もっとも、この敏感さが美汐生来のものであるわけではない。美汐は2年前に魔術師契約の儀式を通過し、そこで全裸にされて秘核を触られるという経験をしたが、そこでの緊張感と2年間の美汐の体の成長を考えても今の美汐は敏感すぎる。さっきの薬は意識を奪って体のコントロールを一部奪うだけではなく、催淫効果も持ち合わせていたようだ。
「はっ、はぁっ、はぁ、ああっ…」
美汐の呼吸が急ピッチで速まっていく。
「くれてやる…」
「うああっ!」
ビク! ビク…ビクンッ!
びゅ、びゅ、びゅ、びゅっ。
処女の狂おしい絶頂の中に、北川の精がほとばしった。
「う…ううう…ううう」
美汐は全身を小さく縮めながら激しく体を痙攣させている。そして北川の長大なモノを搾り取るように強く締め付けていた。痛みと、恍惚とした快感が入り交じる。
「さすが一級の魔術師だけあるな。こっちの方も初物だってのに極上だ」
「はぁ…北川様…」
普段の理知的な様子とはまるでかけ離れた声で、美汐はねだるような声を漏らした。
「今日はもう終わりだ。俺はやることがある。残りの薬半分はキツネに飲ませるんだぞ。いいな」
「は…はい」
少女の無邪気な性欲と、熟女の狡猾な淫乱が美汐の瞳の中で合一した。
「………」
芝生の上。日差しが差してきていて、それなりの温かさがある。もうそろそろ長袖がいらなくなるくらいの季節だ。春のなだらかな陽気と、初夏の青葉の爽やかさが同居しているような匂いがする。土の匂いがする。
それを十分満喫できるほどに、公園の中には人が少なかった。ちょっと離れた所からの鳥の声がここまで素直に届いてくる。平日の10時過ぎ、とても中途半端な時間だ。
どこから見ても、冬弥とはるかはヒマを持て余している大学生、そして恋人同士だった。公園の中に走る小道から少し外れた所、椿の木の近く。冬弥は足を投げ出して芝生の上に座り、その上にはるかが頭を乗せて膝枕でうたた寝をしている。そんな平和な光景だった。
ぬちゅ、ぬちゅ…
もし本当に近くまで寄らなかったなら、仲がいい恋人としてしか見えないだろう。
通りかかった人間は、二人を子供っぽい恋人だと思いこんで、はるかの頬が少し膨らんでいることも唇がせわしなく動いていることも見逃してしまうだろうから。
ぺろぺろ…ぬりゅん…
鼻から、すんすんという子犬のような息を漏らしながらはるかは口を動かしていた。不自然にならないように根元まで完全にくわえこんでいるため、使えるのはほとんど舌だけだ。あとは口でぎゅぅっと締め付けるくらいしかできない。はるかは外見上の変化が現れないようにしながら、できる限りの激しさで舌を動かす。
「はるか…」
冬弥がはるかの髪に指を通して、さらさらと撫でた。ナチュラルなつややかさを感じさせる髪の毛は冬弥の指の動きに素直に従ったが、額の辺りは汗でしっとりと濡れてしまっている。
はるかは目を閉じて眠ったフリを維持していたが、次第に身体が熱くなってくるのは隠せない。ぴっちりとしたロングTシャツとタイトジーンズの下では、自転車で走ってきた時とは全く違う熱っぽさが生まれてきていた。
ぺろぺろ…
ペニスの先の部分を一生懸命に舌で転がしながら、はるかはこっそりと腰を芝生に押しつける。ちくちくと突き刺さりそうな芝生の感触が、少しだけジーンズを通して興奮した部分に伝わってきた。
「自転車のサドルってさ」
冬弥が独り言のように言う。
「結構、まずい部分に当たるんだよな。男じゃなくて、女だと特に」
ぺちゅ…ぬりゅ…
髪の毛をくしゃくしゃとかき回されながら、はるかは密閉された服の中に煩悩が沸き上がってくるのをこらえる。全身に服が張りつくように密着しているのが、不自然なほどはっきりと感じられた。発散できない煩悩は圧力を高め、はるかの欲望をジンジンと煽る。しかしはるかは固いジーンズの生地越しに、遠回しな刺激を感じることしかできなかった。
「MTBでもガタガタ道だと結構揺れるだろ?」
「………」
ぺろっ…ぺろ…
自転車に乗っていた時の感触が頭の中にありありと浮かび上がってきてしまう。
「はるか、濡れてるな」
「………!」
はるかは首を横に振ろうとしたが、万が一人が通っていたらという事を考えてできなかった。しかも、
ぷちゅ…
その冬弥の辱めの言葉がきっかけとなって、ついにはるかはショーツを恥ずかしい液体で湿らせてしまう。もう否定することすらできなくなった。
「乗っていたときから…それとも、家を出るときくらいからずっとか」
空の雲でもながめているような透明なまなざしをしながら、冬弥ははるかを辱める言葉を口にする。
ぺろ、ぺろ
はるかは閉じたまぶたの中で涙を潤ませるが、それを冬弥に見せることすらできない。ただ無心に、冬弥のペニスをぐちゅぐちゅとあたたかな口の中で揉み転がす。
ぶぴゅっ…
「…!」
何の前触れもなく、冬弥のペニスが脈動した。
そしてゼリーが爆ぜたようなけだるい射出が起こり、どろっとした液体がはるかの口内に吐き出される。
ぴゅっ……ぴゅるっ
こく…こくん
淫行を第三者に悟られないためには、はるかは一滴たりとも零さずにそれを飲み込まなくてはならなかった。スポーツをしても日焼けの目立たない白い喉が震えて、熱い精液をけなげに飲み下していく。
…ちゅぽ
永い眠りから醒めたような惚けた表情ではるかが口を離すと、冬弥は素早くジッパーの中にペニスをしまい込んだ。
「よし、帰るか」
「うん」
はるかはばさっ、と頭を後ろの方に振って髪の毛を整えると、傾斜になっている坂道を軽いステップで駆け下りていった。
芝生の上。日差しが差してきていて、それなりの温かさがある。もうそろそろ長袖がいらなくなるくらいの季節だ。春のなだらかな陽気と、初夏の青葉の爽やかさが同居しているような匂いがする。土の匂いがする。
それを十分満喫できるほどに、公園の中には人が少なかった。ちょっと離れた所からの鳥の声がここまで素直に届いてくる。平日の10時過ぎ、とても中途半端な時間だ。
どこから見ても、冬弥とはるかはヒマを持て余している大学生、そして恋人同士だった。公園の中に走る小道から少し外れた所、椿の木の近く。冬弥は足を投げ出して芝生の上に座り、その上にはるかが頭を乗せて膝枕でうたた寝をしている。そんな平和な光景だった。
ぬちゅ、ぬちゅ…
もし本当に近くまで寄らなかったなら、仲がいい恋人としてしか見えないだろう。
通りかかった人間は、二人を子供っぽい恋人だと思いこんで、はるかの頬が少し膨らんでいることも唇がせわしなく動いていることも見逃してしまうだろうから。
ぺろぺろ…ぬりゅん…
鼻から、すんすんという子犬のような息を漏らしながらはるかは口を動かしていた。不自然にならないように根元まで完全にくわえこんでいるため、使えるのはほとんど舌だけだ。あとは口でぎゅぅっと締め付けるくらいしかできない。はるかは外見上の変化が現れないようにしながら、できる限りの激しさで舌を動かす。
「はるか…」
冬弥がはるかの髪に指を通して、さらさらと撫でた。ナチュラルなつややかさを感じさせる髪の毛は冬弥の指の動きに素直に従ったが、額の辺りは汗でしっとりと濡れてしまっている。
はるかは目を閉じて眠ったフリを維持していたが、次第に身体が熱くなってくるのは隠せない。ぴっちりとしたロングTシャツとタイトジーンズの下では、自転車で走ってきた時とは全く違う熱っぽさが生まれてきていた。
ぺろぺろ…
ペニスの先の部分を一生懸命に舌で転がしながら、はるかはこっそりと腰を芝生に押しつける。ちくちくと突き刺さりそうな芝生の感触が、少しだけジーンズを通して興奮した部分に伝わってきた。
「自転車のサドルってさ」
冬弥が独り言のように言う。
「結構、まずい部分に当たるんだよな。男じゃなくて、女だと特に」
ぺちゅ…ぬりゅ…
髪の毛をくしゃくしゃとかき回されながら、はるかは密閉された服の中に煩悩が沸き上がってくるのをこらえる。全身に服が張りつくように密着しているのが、不自然なほどはっきりと感じられた。発散できない煩悩は圧力を高め、はるかの欲望をジンジンと煽る。しかしはるかは固いジーンズの生地越しに、遠回しな刺激を感じることしかできなかった。
「MTBでもガタガタ道だと結構揺れるだろ?」
「………」
ぺろっ…ぺろ…
自転車に乗っていた時の感触が頭の中にありありと浮かび上がってきてしまう。
「はるか、濡れてるな」
「………!」
はるかは首を横に振ろうとしたが、万が一人が通っていたらという事を考えてできなかった。しかも、
ぷちゅ…
その冬弥の辱めの言葉がきっかけとなって、ついにはるかはショーツを恥ずかしい液体で湿らせてしまう。もう否定することすらできなくなった。
「乗っていたときから…それとも、家を出るときくらいからずっとか」
空の雲でもながめているような透明なまなざしをしながら、冬弥ははるかを辱める言葉を口にする。
ぺろ、ぺろ
はるかは閉じたまぶたの中で涙を潤ませるが、それを冬弥に見せることすらできない。ただ無心に、冬弥のペニスをぐちゅぐちゅとあたたかな口の中で揉み転がす。
ぶぴゅっ…
「…!」
何の前触れもなく、冬弥のペニスが脈動した。
そしてゼリーが爆ぜたようなけだるい射出が起こり、どろっとした液体がはるかの口内に吐き出される。
ぴゅっ……ぴゅるっ
こく…こくん
淫行を第三者に悟られないためには、はるかは一滴たりとも零さずにそれを飲み込まなくてはならなかった。スポーツをしても日焼けの目立たない白い喉が震えて、熱い精液をけなげに飲み下していく。
…ちゅぽ
永い眠りから醒めたような惚けた表情ではるかが口を離すと、冬弥は素早くジッパーの中にペニスをしまい込んだ。
「よし、帰るか」
「うん」
はるかはばさっ、と頭を後ろの方に振って髪の毛を整えると、傾斜になっている坂道を軽いステップで駆け下りていった。
「いいじゃないですか…」
「だって…駄目なのは琴音ちゃんの方じゃないのか?」
「私はいいですよ」
琴音が浩之の身体に完全に肩をあずけ、それから浩之の前に回り込むように身を転がす。そして浩之の胸に顔をうずめると、そのままだらしなく浩之のシャツの上を滑り落ちていった。
「おいおい…琴音ちゃん」
仔猫がじゃれているようなその姿に、浩之は呆れた声を出す。しかし琴音の表情はあどけない少女の物とは言い難かった。
「んん…」
ジーンズの辺りで滑り落ちるのが止まると、物欲しそうな顔をしながら浩之のズボンに顔をすりつける。そうして額を何度も押しつける間に、琴音の顔にはジーンズの生地を押し上げる固いものが触れるようになってきた。
「ほら…先輩も」
「でもなぁ…」
ちろっ…ちろっ。
琴音は舌をちょっと出すと、ジーンズの上から隆起の頂点をくすぐるように舐める。それほど強い刺激ではないが、段々ジーンズが濃い色に変色してくるのに従って浩之のペニスの先端にもしっとりとした唾液の感触が伝わるようになってきた。
「ちゃんと入れてもらわなくてもいいです。先輩のにしてあげるだけでも、私満足できると思いますから…」
「…そりゃ、舐めるだけでいいってのなら俺は全然構わないけど、琴音ちゃんはそれでいいのか?」
「ええ」
琴音はそう言うと、浩之の次の言葉も待たずにジーンズのホックを外し、ジッパーをもどかしそうに下ろした。
「あは…」
露骨な隆起を示しているブルーのトランクスの上から、肉棒を幾度か手の平で包み込むように撫でる。それによってさらに勃起を強くした肉棒を、琴音はトランクスを下にべろんと引き下ろして露わにした。
「こんなになっているのに…藤田先輩ったら、もう」
琴音は子供のような手つきで肉棒を撫でたり指先で叩いたりする。のぞき込むような位置にある頭からは髪の毛が垂れて、浩之の腹部からペニスにかけてをまんべんなく細やかにタッチしていた。好奇心のままの無邪気な行動にも見えるが、あるいは計画的なものかもしれない。
「あーん…」
自分でそう言いながら、琴音は口を広げる。その柔らかい粘膜のホールの中に、浩之の肉棒を迎え入れていく。
「ん…んぅんぅ…んむぅ…」
ぱっくりと根元までくわえこんだペニスを、口腔の粘膜と舌でぐにぐにとねぶる。それを10秒ほど続けると、琴音はちゅぅぅぅぅっと音を立てて唇で肉棒をしごき上げた。
そこまでがウォーミングアップだったようで、琴音は先端だけをくわえたまま手をペニスに添える。唾液でねとねとしている表面をしなやかな指で大切そうに撫でてから、指を筒のような形にしてペニスを包んだ。うさぎのように白く愛らしい指が、黒光りする肉棒にぴったりとなじむ。
くちゅくちゅ…
「ん…んん」
その筒状の部分で、琴音は肉棒を上下にしごく。スピードに乗った速い動きだ。固くて熱い器官の隆起をさらに高めようとしているかのように、琴音は勢い良く肉棒をしごき続けた。口の方は先っぽの部分をくわえて、舌と唇の柔らかい部分を使いながらぐにゅぐにゅと揉むように刺激した。
粘っこく敏感な部分を責める口の動きと、速く激しく全体を刺激する指の動きは効果的に浩之の快感を高めていく。
「…あ…なんだ、琴音ちゃんも気持ちよくなれるってそういう意味か?」
「…え、これは、あの…」
突然の浩之の声に、琴音が口を止めてしどろもどろに答える。
「そりゃそっか、自分のもしないと気持ちよくはなんないよな…」
浩之の目は、琴音のスカートの方に向いていた。
琴音の左の方の手が、いつのまにかスカートの中にもぐりこんでいる。
「い、いえ…藤田先輩のをしているだけでも…藤田先輩の、たくましいにおいが好きなんです…」
そう言って琴音は右手を上下にぐにゅぐにゅと動かしたが、左手の方はスカートの中から出てきていなかった。
「いいって…一週間我慢すれば、またできるんだから。無理しなくても」
「え、え…」
琴音は右手を動かしながら、困惑した表情になる。物欲しそうな表情は、どう見ても始める前より強くなっていた。
「じゃあ…」
「ま、待ってくださいっ…」
浩之が腰を引こうとすると、琴音がペニスを追いかけながらストップをかける。
「お願いです、SEXしてください…先輩」
琴音は雌猫のような直接表現で浩之に求める。
「うーん…」
「今日、一ヶ月で一番安全な日なんですよ? 中でも大丈夫です」
「…あー、いや、それはどっちにしてもきちんとつけてしないとヤバそうだけど」
「先輩…」
琴音がどことなく悲しそうに言う。
「……わかったよ、してもいい」
「本当ですか? 先輩っ…」
ばっと顔を上げて琴音が満面の笑みを浮かべる。
「いいけどさ…いつから、琴音ちゃんそんなにエッチになったんだ?」
「藤田先輩のせいですよっ…」
「で…いつもの通りで大丈夫なのか?」
「それはそうだと思いますよ」
浩之は裸の琴音の上にまたがりながら、躊躇した表情を見せている。
「こういう経験は初めてだからなぁ…」
「別に身体がおかしくなっているわけじゃないんですから…それに、先輩ゴムつけたじゃないですか」
「そうだけどさ」
「私はいいって言ったのに…」
「用心に越したこたないだろ」
と言って、浩之は皮膜に包まれたペニスを琴音の秘部に近づけた。
「じゃあ…」
「はい」
浩之はややおぼつかない手つきで、琴音の秘裂を広げる。
「…と…」
壊れ物でも扱っているような慎重さで浩之はペニスを秘裂の中に侵入させ、膣孔にペニスの先端を押し当てた。
ぐぢゅぅ…
粘液質の音がする。
「ふぅ…」
浩之は汗をぬぐった。別に琴音の中を見るのに慣れていないわけでもないし、SEXをするのに慣れていないわけでもない。
ただ、今の粘っこい音はいつもの慣れている音と微妙に違っていた。
ぐぢゅる…
「あっ…ふぁぁ…」
浩之がペニスを押し込むと、琴音がいつもと同じ満足げな嬌声を上げる。
ぐぢゅ…ぐぢゅる
しかし、ペニスにまとわりつく粘液の感触と摩擦の時の音がだいぶねっとりと重い物になっていた。浩之はすーっと歯の間から息を吸い込みつつ、ペニスを最後まで挿入する。
「あっ!! …くっ…いいですっ…先輩の…」
「そっか…」
上気した熱い息を吐き出している琴音と、緊張した面持ちで汗をぬぐっている浩之の間には微妙なずれがあった。
ぐぢゅ、ぐぢゅ…
それを振り払おうとするかのように、浩之はピストン運動を開始する。
「あっあっ…ああーっ…お、奥まで来ます…!」
「くっ…っつ…っと…」
何も考えずに腰をよじらせて快感に悶える琴音に対し、浩之は危なっかしい声を出しながら辛うじて一定のリズムを維持していた。腰を突き出す度に、浩之が神経をとがらせるのがよくわかる。短かったとは言え琴音の濃厚なフェラチオでペニスは敏感になっていたが、それがないならば気を使うばかりでセックスを楽しんでいる場合ではなかったろう。
ぎゅ…ぎゅうう
「ああっ…すごい…もっと…もっとください…」
琴音のヴァギナは、いつもと全く同じ力でペニスを絞るように締める。中まで吸い込まれてしまいそうな勢いは快感だったが、今の浩之にとってはそれ以上にリズムを乱されるのが怖かった。何とかぎりぎりの所でタイミングを取りながら、できるだけ静かに腰を動かして一番奥に差し込む時だけ全力で叩きつける。
「ううっ…ふあーっ!」
その強烈な叩きつけに、琴音は満足しているようだった。弱々しく潤んだ瞳も、切なそうな呼吸も琴音が快感を感じている時の特徴だ。浩之は琴音のオーガズムを見越しながら、ぐいぐいと腰を動かす。いつもならこの辺りで腰の動きを速くしたり秘核をマッサージしてやったりする所だが、そういう余裕は今回はなかった。浩之は着実に腰を動かし、琴音の快感がこらえきれないほど膨らんでくるのを待つ。
ぐぢゅ…ぐぢゅ
「ああっ…う…ああ…」
琴音が目を閉じ、喉を反らせて腰を揺さぶるように振った。そして泣き出しそうな喘ぎ声を出し始める。もうそろそろ、近づいてきたらしい。
浩之は自分のペニスに神経を集中させて、琴音の締め付けてくる快感を感じるように努めた。閉じていたバルブを開いたように快感が膨れ上がって、浩之の射精感に火がつく。
「せ、せんぱあいっ…もう…私…気持ちよすぎますっ…」
「俺も…いい」
「い、いやあっ…いいっ…い、いいっ…先輩のが…あそこに入ってて…おっきくてあついっ…!」
ほとんど泣き声になりながら、琴音は恥ずかしい言葉を吐く。そして両脚を浩之の腰の後ろに回して、浩之の身体を挟み込んでしまった。浩之の身体を逃さないという欲情があふれんばかりの姿勢である。
「琴音ちゃんの中も気持ちいい」
浩之はペニスを深々と突き刺すと、小刻みに震えるようにして琴音の中を突く。
「はぁぁぁっ! いやっ…私、イッちゃう…イキますっ…!」
琴音は口を大きく開けて、高い叫び声を出した。細い腰が、ペニスを求めて淫らにがくがくと動かされる。浩之の腰に回された脚が、ますます強く浩之の身体を押さえつける。
「琴音ちゃん…!」
浩之はもう一つのバルブを解放して、快感の奔流に身を委ねた。
「いやああっ!!」
びく…!
琴音が震え上がるように全身を硬くして、浩之のペニスを締める。
「うあっ…」
そしてがくんと崩れ落ちると、琴音の膣内はひくひくと痙攣して浩之のペニスを刺激した。
びゅくん…びゅく、びゅく…
それがとどめとなり、浩之もゴムの中に白濁した液をほとばしらせる。
「う…うう…」
琴音は目を閉じたまま、苦悶しているようなうめき声を出していた。だがしばらくすると段々と呼吸が安らかになる、
「んあっ…はぁ…すごく…よかったです…先輩…」
ぱちっと開いた目は、悦びに満ちて浩之を見つめた。
「俺も、良かったかな…」
「ほら…やっぱりしてよかったじゃないですか」
「まぁな」
浩之は苦笑する。赤黒くなった結合部分に気を使っていたぶん、出したときに解放感がすごかったのだとはとても言えない。
「でも、こういう時って不機嫌になったり何もしたくなくなったりするんじゃないのか?」
「うーん…先輩だからいいんです」
「そっか…」
浩之は、恋人のからっとした笑顔に複雑な笑みを返した。
「だって…駄目なのは琴音ちゃんの方じゃないのか?」
「私はいいですよ」
琴音が浩之の身体に完全に肩をあずけ、それから浩之の前に回り込むように身を転がす。そして浩之の胸に顔をうずめると、そのままだらしなく浩之のシャツの上を滑り落ちていった。
「おいおい…琴音ちゃん」
仔猫がじゃれているようなその姿に、浩之は呆れた声を出す。しかし琴音の表情はあどけない少女の物とは言い難かった。
「んん…」
ジーンズの辺りで滑り落ちるのが止まると、物欲しそうな顔をしながら浩之のズボンに顔をすりつける。そうして額を何度も押しつける間に、琴音の顔にはジーンズの生地を押し上げる固いものが触れるようになってきた。
「ほら…先輩も」
「でもなぁ…」
ちろっ…ちろっ。
琴音は舌をちょっと出すと、ジーンズの上から隆起の頂点をくすぐるように舐める。それほど強い刺激ではないが、段々ジーンズが濃い色に変色してくるのに従って浩之のペニスの先端にもしっとりとした唾液の感触が伝わるようになってきた。
「ちゃんと入れてもらわなくてもいいです。先輩のにしてあげるだけでも、私満足できると思いますから…」
「…そりゃ、舐めるだけでいいってのなら俺は全然構わないけど、琴音ちゃんはそれでいいのか?」
「ええ」
琴音はそう言うと、浩之の次の言葉も待たずにジーンズのホックを外し、ジッパーをもどかしそうに下ろした。
「あは…」
露骨な隆起を示しているブルーのトランクスの上から、肉棒を幾度か手の平で包み込むように撫でる。それによってさらに勃起を強くした肉棒を、琴音はトランクスを下にべろんと引き下ろして露わにした。
「こんなになっているのに…藤田先輩ったら、もう」
琴音は子供のような手つきで肉棒を撫でたり指先で叩いたりする。のぞき込むような位置にある頭からは髪の毛が垂れて、浩之の腹部からペニスにかけてをまんべんなく細やかにタッチしていた。好奇心のままの無邪気な行動にも見えるが、あるいは計画的なものかもしれない。
「あーん…」
自分でそう言いながら、琴音は口を広げる。その柔らかい粘膜のホールの中に、浩之の肉棒を迎え入れていく。
「ん…んぅんぅ…んむぅ…」
ぱっくりと根元までくわえこんだペニスを、口腔の粘膜と舌でぐにぐにとねぶる。それを10秒ほど続けると、琴音はちゅぅぅぅぅっと音を立てて唇で肉棒をしごき上げた。
そこまでがウォーミングアップだったようで、琴音は先端だけをくわえたまま手をペニスに添える。唾液でねとねとしている表面をしなやかな指で大切そうに撫でてから、指を筒のような形にしてペニスを包んだ。うさぎのように白く愛らしい指が、黒光りする肉棒にぴったりとなじむ。
くちゅくちゅ…
「ん…んん」
その筒状の部分で、琴音は肉棒を上下にしごく。スピードに乗った速い動きだ。固くて熱い器官の隆起をさらに高めようとしているかのように、琴音は勢い良く肉棒をしごき続けた。口の方は先っぽの部分をくわえて、舌と唇の柔らかい部分を使いながらぐにゅぐにゅと揉むように刺激した。
粘っこく敏感な部分を責める口の動きと、速く激しく全体を刺激する指の動きは効果的に浩之の快感を高めていく。
「…あ…なんだ、琴音ちゃんも気持ちよくなれるってそういう意味か?」
「…え、これは、あの…」
突然の浩之の声に、琴音が口を止めてしどろもどろに答える。
「そりゃそっか、自分のもしないと気持ちよくはなんないよな…」
浩之の目は、琴音のスカートの方に向いていた。
琴音の左の方の手が、いつのまにかスカートの中にもぐりこんでいる。
「い、いえ…藤田先輩のをしているだけでも…藤田先輩の、たくましいにおいが好きなんです…」
そう言って琴音は右手を上下にぐにゅぐにゅと動かしたが、左手の方はスカートの中から出てきていなかった。
「いいって…一週間我慢すれば、またできるんだから。無理しなくても」
「え、え…」
琴音は右手を動かしながら、困惑した表情になる。物欲しそうな表情は、どう見ても始める前より強くなっていた。
「じゃあ…」
「ま、待ってくださいっ…」
浩之が腰を引こうとすると、琴音がペニスを追いかけながらストップをかける。
「お願いです、SEXしてください…先輩」
琴音は雌猫のような直接表現で浩之に求める。
「うーん…」
「今日、一ヶ月で一番安全な日なんですよ? 中でも大丈夫です」
「…あー、いや、それはどっちにしてもきちんとつけてしないとヤバそうだけど」
「先輩…」
琴音がどことなく悲しそうに言う。
「……わかったよ、してもいい」
「本当ですか? 先輩っ…」
ばっと顔を上げて琴音が満面の笑みを浮かべる。
「いいけどさ…いつから、琴音ちゃんそんなにエッチになったんだ?」
「藤田先輩のせいですよっ…」
「で…いつもの通りで大丈夫なのか?」
「それはそうだと思いますよ」
浩之は裸の琴音の上にまたがりながら、躊躇した表情を見せている。
「こういう経験は初めてだからなぁ…」
「別に身体がおかしくなっているわけじゃないんですから…それに、先輩ゴムつけたじゃないですか」
「そうだけどさ」
「私はいいって言ったのに…」
「用心に越したこたないだろ」
と言って、浩之は皮膜に包まれたペニスを琴音の秘部に近づけた。
「じゃあ…」
「はい」
浩之はややおぼつかない手つきで、琴音の秘裂を広げる。
「…と…」
壊れ物でも扱っているような慎重さで浩之はペニスを秘裂の中に侵入させ、膣孔にペニスの先端を押し当てた。
ぐぢゅぅ…
粘液質の音がする。
「ふぅ…」
浩之は汗をぬぐった。別に琴音の中を見るのに慣れていないわけでもないし、SEXをするのに慣れていないわけでもない。
ただ、今の粘っこい音はいつもの慣れている音と微妙に違っていた。
ぐぢゅる…
「あっ…ふぁぁ…」
浩之がペニスを押し込むと、琴音がいつもと同じ満足げな嬌声を上げる。
ぐぢゅ…ぐぢゅる
しかし、ペニスにまとわりつく粘液の感触と摩擦の時の音がだいぶねっとりと重い物になっていた。浩之はすーっと歯の間から息を吸い込みつつ、ペニスを最後まで挿入する。
「あっ!! …くっ…いいですっ…先輩の…」
「そっか…」
上気した熱い息を吐き出している琴音と、緊張した面持ちで汗をぬぐっている浩之の間には微妙なずれがあった。
ぐぢゅ、ぐぢゅ…
それを振り払おうとするかのように、浩之はピストン運動を開始する。
「あっあっ…ああーっ…お、奥まで来ます…!」
「くっ…っつ…っと…」
何も考えずに腰をよじらせて快感に悶える琴音に対し、浩之は危なっかしい声を出しながら辛うじて一定のリズムを維持していた。腰を突き出す度に、浩之が神経をとがらせるのがよくわかる。短かったとは言え琴音の濃厚なフェラチオでペニスは敏感になっていたが、それがないならば気を使うばかりでセックスを楽しんでいる場合ではなかったろう。
ぎゅ…ぎゅうう
「ああっ…すごい…もっと…もっとください…」
琴音のヴァギナは、いつもと全く同じ力でペニスを絞るように締める。中まで吸い込まれてしまいそうな勢いは快感だったが、今の浩之にとってはそれ以上にリズムを乱されるのが怖かった。何とかぎりぎりの所でタイミングを取りながら、できるだけ静かに腰を動かして一番奥に差し込む時だけ全力で叩きつける。
「ううっ…ふあーっ!」
その強烈な叩きつけに、琴音は満足しているようだった。弱々しく潤んだ瞳も、切なそうな呼吸も琴音が快感を感じている時の特徴だ。浩之は琴音のオーガズムを見越しながら、ぐいぐいと腰を動かす。いつもならこの辺りで腰の動きを速くしたり秘核をマッサージしてやったりする所だが、そういう余裕は今回はなかった。浩之は着実に腰を動かし、琴音の快感がこらえきれないほど膨らんでくるのを待つ。
ぐぢゅ…ぐぢゅ
「ああっ…う…ああ…」
琴音が目を閉じ、喉を反らせて腰を揺さぶるように振った。そして泣き出しそうな喘ぎ声を出し始める。もうそろそろ、近づいてきたらしい。
浩之は自分のペニスに神経を集中させて、琴音の締め付けてくる快感を感じるように努めた。閉じていたバルブを開いたように快感が膨れ上がって、浩之の射精感に火がつく。
「せ、せんぱあいっ…もう…私…気持ちよすぎますっ…」
「俺も…いい」
「い、いやあっ…いいっ…い、いいっ…先輩のが…あそこに入ってて…おっきくてあついっ…!」
ほとんど泣き声になりながら、琴音は恥ずかしい言葉を吐く。そして両脚を浩之の腰の後ろに回して、浩之の身体を挟み込んでしまった。浩之の身体を逃さないという欲情があふれんばかりの姿勢である。
「琴音ちゃんの中も気持ちいい」
浩之はペニスを深々と突き刺すと、小刻みに震えるようにして琴音の中を突く。
「はぁぁぁっ! いやっ…私、イッちゃう…イキますっ…!」
琴音は口を大きく開けて、高い叫び声を出した。細い腰が、ペニスを求めて淫らにがくがくと動かされる。浩之の腰に回された脚が、ますます強く浩之の身体を押さえつける。
「琴音ちゃん…!」
浩之はもう一つのバルブを解放して、快感の奔流に身を委ねた。
「いやああっ!!」
びく…!
琴音が震え上がるように全身を硬くして、浩之のペニスを締める。
「うあっ…」
そしてがくんと崩れ落ちると、琴音の膣内はひくひくと痙攣して浩之のペニスを刺激した。
びゅくん…びゅく、びゅく…
それがとどめとなり、浩之もゴムの中に白濁した液をほとばしらせる。
「う…うう…」
琴音は目を閉じたまま、苦悶しているようなうめき声を出していた。だがしばらくすると段々と呼吸が安らかになる、
「んあっ…はぁ…すごく…よかったです…先輩…」
ぱちっと開いた目は、悦びに満ちて浩之を見つめた。
「俺も、良かったかな…」
「ほら…やっぱりしてよかったじゃないですか」
「まぁな」
浩之は苦笑する。赤黒くなった結合部分に気を使っていたぶん、出したときに解放感がすごかったのだとはとても言えない。
「でも、こういう時って不機嫌になったり何もしたくなくなったりするんじゃないのか?」
「うーん…先輩だからいいんです」
「そっか…」
浩之は、恋人のからっとした笑顔に複雑な笑みを返した。
(ONE=To Heartのパクリ説をなんとなく思い出した土曜日の昼下がり…)
「…はぁっ…」
浩平がモノを引き抜くと、茜は感極まったような声を出した。
「茜、すごかったな」
「こ、浩平だから…浩平だからです」
未だ絶頂の余韻に身を震わせつつ、茜がつぶやくように言う。恥ずかしさと嬉しさの入り交じった茜の肢体も、二人の離れていた長い時の前では美しさすら感じさせた。
「茜…」
浩平はどこか遠い目をしながら茜の事を見つめる。そして、茜のふとももの辺りをしばらくの間ずっと撫でていた。
「でも、私ばかり気持ちよくなって浩平は」
「あ?そんなわけないだろ、俺も…」
「私のしたいようにずっとしちゃいましたから…」
確かに茜の乱れようは、茜の方が浩平の上にまたがっているのではないかと思うほどだった。が、浩平も同じように激しく茜を求めたのだし、不公平感など感じていない。
「浩平…」
茜がベッドに横たえていた身を起こす。
「なんだ?」
「今度は、浩平の方が気持ちよくなってください」
そう言うと、茜はベッドの上に座った姿勢の浩平に身を寄せてきた。二人で正座しながら向かいあっているような状態だ。しかし茜はその姿勢にとどまらず、さらに上半身を乗り出して前傾させてきた。
「お、おい、茜…」
「うまくできるかどうか、わかりませんけど…」
そう言うと、茜は長い髪をかき上げて耳にかけた。そして、細い指をそおっと浩平のモノに絡める。
「茜…お前、結構大胆だな」
「え…そ、そうですか?」
浩平が言うと、茜は浩平のモノを見つめていた顔をはっと上げる。
「普通、二回目でそんなことしないと思うけどな」
「そ、そう…そう…ですか」
茜は珍しく動揺を見せて、ぎごちなく答えた。モノに絡めた指に入れた力を抜いて、それでも指を離すことはできず、どうしようかと戸惑っている様子だ。どうやら、ごく当たり前の事だと思って行為に臨もうとしていたらしい。
「あ、いや、やめろなんて言ってないぞ。淫乱でも茜は茜だからな」
「………」
そこに加わった浩平的なストレート表現に、茜は沈黙してしまう。
「…どうした?」
「こ、こういうのするのって異常なんでしょうか」
「いや、30組に1組くらいは普通にやっていることなんじゃないか?」
「…………」
茜は再度沈黙した。
「普通の女は嫌がるからな」
「………それは…男の子の方は、嫌がらないってことですか…?」
「当然すぎると思うぞ」
「………」
茜はまだ精液の残っているモノを見つめながら、考え込んだ。
「…私は…」
そして、妙に真剣な顔で言葉を吐く。
「…浩平が大好きですから…浩平の身体の部分も、浩平の中から出てきたものも、全部好きです…」
自分に言い聞かせるような言葉だった。そして、茜は家族のために戒律を破る信者のような表情で浩平のモノに口を近づけていく。
「浩平…」
そしてモノを眼前に迎えると、茜は唇をゆっくりと開いて。そろりと顔を浩平の股間にうずめていった。
はぁ、はぁとモノに息がかかってくる。唇はモノの表面からわずかにだけ離されていた。浩平のモノはどんどん茜の口の中に吸い込まれていったが、まだ直接的には茜の口づけを受けていない。
くにゅ。
「………!」
そこに、浩平は突然腰を動かした。茜の唇と舌に、べとっと浩平のモノが密着する。
「ん…んぅ…」
茜は目を白黒させていたが、やがて少しずつ唇と舌を動かし始めた。
「んっ…ん」
ぢゅぅっ…
深々とくわえこんだ浩平のモノの根元を、くっと唇でくわえてゆっくりとしごき上げる。それで溜まった精液を、舌でぺろぺろと舐め取って集め、唾液と一緒にこくんと飲み下していく。
「上手いんじゃないか?茜」
「………」
浩平の評価に、茜は一瞬だけ心配そうに目を上げた。
だが、すぐまた浩平のモノを愛し始める。精液をぬぐいとって掃除をするという段階はもう終わっていた。茜は一定のペースでモノを上下にしごき、舌をべろべろと動かしてランダムな刺激とする。もともと勢いが失われていなかった浩平のモノは、さっきのセックスの時より隆起しているように見えるほど大きくなってきていた。
「気持ちいい。茜の口、気持ちいいぞ」
「んっ…んっ…」
茜は時間が経つごとに行為に慣れてきた様子で、舌だけでなく手も動かす余裕が生まれてくる。その手は当然のように浩平の袋の部分に向かい、赤ん坊を愛でるようなソフトなタッチで揉み上げていた。
「でもさ、お前苦いのは嫌いじゃなかったのか」
「………いえ」
浩平がそう言うと、茜はちゅぽっと口を離して言った。一度顔を上げてよだれをぬぐい、また垂れてきた髪を耳に掛け直す。
「嫌いですけど…大好きな浩平のなんですから…すごく、おいしいです」
「そっか」
浩平は茜の大げさな表現にも興味がないような声を出した。そしてベッドの横に置いてあったティッシュボックスから数枚のティッシュを抜き取る。
「…浩平?」
茜が不思議そうに言った瞬間、浩平はいきなり茜の脚の間に飛び込むように顔を入れた。
「っ…!浩平、な、なにをするんですか」
「俺ばっかり気持ちいいんじゃ不公平だからな。茜、腰上げてくれ」
「そ、そんな」
「上げないんなら俺があげる」
浩平はティッシュの玉を持った手で、茜の一番恥ずかしい部分を押し上げる。実際には前に押しているような状態になってしまったが、茜は慌てて腰を上げて膝立ちになった。不意の乱暴な快感に、身体が反応してしまったのかもしれない。
「よっと…」
茜の股の下に頭を通してから、浩平は仰向けの姿勢になった。まるで茜が浩平に顔面騎乗しようとしているような状態になってしまう。
「こ、こんな格好は…ああっ!?」
茜が羞恥を示した瞬間、浩平はティッシュの玉を茜の秘部に押しつけて、ぐりぐりとこすり始めた。
「あっ、あっ…浩平…いやです…」
「どうした?汚いから拭いてやってるだけだぞ」
「で、でもっ…くぅぅっ…」
精子と愛の雫の混ざった液で満たされていた茜の性器を拭いていると、かなり多めのティッシュもすぐ水分を吸ってしまった。その粘液を吸ったぬるぬるとした部分で、茜は改めて性器の中を撫でられてしまう。狙いをつけているわけではない動きだったが、動いている部分があまりに大きすぎてピンク色の真珠の部分もひっきりなしの刺激を受けてしまう。
「ああああっ…ああああっ…」
新たに生まれた快感の波に、茜は膝立ちの不安定な姿勢のままで身体を踊らせた。さらさらとロングヘアが揺れて、そのたびに茜は前髪を耳に掛け直す。その頻度は、茜の悶えが大きくなるほど増えていった。
ちゅく…
浩平は一度ティッシュの玉を離し、まだ乾いている部分で丁寧に秘部の中を清める。
じわ…じわ…
「拭いてやったのに、また濡れてきてるな」
「こ、浩平が…」
「今度は俺も舐めてやるよ。茜も続きをしてくれ」
「え、え…」
茜が不安な声を出した瞬間、浩平は頭を持ち上げて茜の秘部にキスをした。
「あああっ!」
新鮮な雫があふれ出す秘部の中を、浩平は舌を大きく使って舐め上げる。
「っく…んあああっ」
茜は喘ぎ声を上げながら、倒れ込むような形で必死に浩平のモノに顔を戻した。さっきとは逆向きになった肉棒を、何かにすがりつくようにくわえこむ。勢いで髪がまた前に垂れてきたが、今度はそれを直している余裕もないようだった。じゅぽっじゅぽっと音をさせながら、顔を上下に思い切り振って、快感から生まれてくる衝動に耐える。
「茜の、すっぱくてうまいぞ」
「んう…ふんんぅっ…」
「こんなにうまいなら、初めての時も舐めてれば良かったな」
「んっ…んんっ…」
浩平が言う度に、じゅくじゅくと茜の中から熱い雫がほとばしってしまう。なぜそうなってしまうのかは茜には分からなかったが、とにかく恥ずかしかった。もっと舐めてほしいと言っているようで。もっとも、実際にはそれが真実だったかもしれない。
その感情を隠すように、茜は目に涙すら浮かべて激しく頭を振った。もう前髪は目を隠すほどになってしまっているが、気にせず浩平のモノをしごきあげ、舌で先っぽを中心に舐め立てる。
「んんんっ!んふぅっ…」
そうすると、浩平も同じくらい強い勢いで舐めてきた。最も弱い真珠が転がされると、全身の力が抜けるような気がしてしまう。
浩平の事を思って何度となく自分の指でこすったそこが、本当に浩平の舌で舐められているのだ。している時には浅ましいと思ってしまった行為と妄想が、今では不思議なほど綺麗なものに見えていた。多すぎて処理に困っていた愛の雫も、全て浩平が舐め取ってくれる。茜は至福の感情に包まれていた。
「茜…一緒に、イケそうか?」
「…は…はいっ…!」
浩平の声にも、茶化すような調子は消えてきている。だいぶ高まってきているようだ。
「よし…」
その言葉を合図に、二人は再び互いの性器に口づけて、全力で刺激する。互いの最も弱そうな部分に目をつけて舌先で集中的に転がし、指は互いの性器の形状に合わせた部分を愛撫した。
「ひぅっ…くぅぅ…」
茜は環状にした指で浩平の幹の部分をしごき…
「っっ……っ…」
浩平は指を二本まとめて茜の中に入れ、ピストン運動を行っていた。
二人の叫びだしそうな衝動と、口がふさがれている事による沈黙が不安定なバランスを取っている。そしてくちゅくちゅ、ぐちゅぐちゅという水音は部屋中に響いて、二人の心をいやらしく煽っていた。
「んっ…んぅ…」
「っ…んぉっ…」
二人の身体はそれと分かるほどに緊張していた。絶頂は近い。
じゅぽっ…
「こ、浩平ぃぃーっ!」
そしてまさに達しようかという瞬間、茜は激情のあまりモノから口を離して叫んでしまう。
…ビクンッ…ビクンッ…ビクンッ…ビクビクッ…!
ぶびゅっ…ぶぴゅっ…ぴゅるっ…びゅっ…
べとっ。ぺと…べとっ。
「………あ…ああ…浩平のが…」
当然の帰結として顔面に叩きつけられた浩平の精液を、茜は恍惚とした顔で受け止めていた。本当に嬉しそうなその表情の前では、顔が汚されているという印象はない。むしろ、白濁の液によって彩られているようだった。
「茜…」
ひくっ…ひくっ…と震えながら透明な雫を垂らす茜の秘部を、浩平は優しく撫でる。未だ敏感なその部分に弱めの刺激を加えて、茜の絶頂を心地よく長引かせてやる。
「んはぁっ…」
つながり合うのとは違う交歓の形。今茜が迎えた絶頂は浩平のいなかった間にしてきた自慰の時の絶頂に近いが、感じている想いは全く違う。その幸せと切なかった毎夜の想い出を合わせて感じながら、茜は顔中のなまあたたかな感触を楽しんでいた。
「…はぁっ…」
浩平がモノを引き抜くと、茜は感極まったような声を出した。
「茜、すごかったな」
「こ、浩平だから…浩平だからです」
未だ絶頂の余韻に身を震わせつつ、茜がつぶやくように言う。恥ずかしさと嬉しさの入り交じった茜の肢体も、二人の離れていた長い時の前では美しさすら感じさせた。
「茜…」
浩平はどこか遠い目をしながら茜の事を見つめる。そして、茜のふとももの辺りをしばらくの間ずっと撫でていた。
「でも、私ばかり気持ちよくなって浩平は」
「あ?そんなわけないだろ、俺も…」
「私のしたいようにずっとしちゃいましたから…」
確かに茜の乱れようは、茜の方が浩平の上にまたがっているのではないかと思うほどだった。が、浩平も同じように激しく茜を求めたのだし、不公平感など感じていない。
「浩平…」
茜がベッドに横たえていた身を起こす。
「なんだ?」
「今度は、浩平の方が気持ちよくなってください」
そう言うと、茜はベッドの上に座った姿勢の浩平に身を寄せてきた。二人で正座しながら向かいあっているような状態だ。しかし茜はその姿勢にとどまらず、さらに上半身を乗り出して前傾させてきた。
「お、おい、茜…」
「うまくできるかどうか、わかりませんけど…」
そう言うと、茜は長い髪をかき上げて耳にかけた。そして、細い指をそおっと浩平のモノに絡める。
「茜…お前、結構大胆だな」
「え…そ、そうですか?」
浩平が言うと、茜は浩平のモノを見つめていた顔をはっと上げる。
「普通、二回目でそんなことしないと思うけどな」
「そ、そう…そう…ですか」
茜は珍しく動揺を見せて、ぎごちなく答えた。モノに絡めた指に入れた力を抜いて、それでも指を離すことはできず、どうしようかと戸惑っている様子だ。どうやら、ごく当たり前の事だと思って行為に臨もうとしていたらしい。
「あ、いや、やめろなんて言ってないぞ。淫乱でも茜は茜だからな」
「………」
そこに加わった浩平的なストレート表現に、茜は沈黙してしまう。
「…どうした?」
「こ、こういうのするのって異常なんでしょうか」
「いや、30組に1組くらいは普通にやっていることなんじゃないか?」
「…………」
茜は再度沈黙した。
「普通の女は嫌がるからな」
「………それは…男の子の方は、嫌がらないってことですか…?」
「当然すぎると思うぞ」
「………」
茜はまだ精液の残っているモノを見つめながら、考え込んだ。
「…私は…」
そして、妙に真剣な顔で言葉を吐く。
「…浩平が大好きですから…浩平の身体の部分も、浩平の中から出てきたものも、全部好きです…」
自分に言い聞かせるような言葉だった。そして、茜は家族のために戒律を破る信者のような表情で浩平のモノに口を近づけていく。
「浩平…」
そしてモノを眼前に迎えると、茜は唇をゆっくりと開いて。そろりと顔を浩平の股間にうずめていった。
はぁ、はぁとモノに息がかかってくる。唇はモノの表面からわずかにだけ離されていた。浩平のモノはどんどん茜の口の中に吸い込まれていったが、まだ直接的には茜の口づけを受けていない。
くにゅ。
「………!」
そこに、浩平は突然腰を動かした。茜の唇と舌に、べとっと浩平のモノが密着する。
「ん…んぅ…」
茜は目を白黒させていたが、やがて少しずつ唇と舌を動かし始めた。
「んっ…ん」
ぢゅぅっ…
深々とくわえこんだ浩平のモノの根元を、くっと唇でくわえてゆっくりとしごき上げる。それで溜まった精液を、舌でぺろぺろと舐め取って集め、唾液と一緒にこくんと飲み下していく。
「上手いんじゃないか?茜」
「………」
浩平の評価に、茜は一瞬だけ心配そうに目を上げた。
だが、すぐまた浩平のモノを愛し始める。精液をぬぐいとって掃除をするという段階はもう終わっていた。茜は一定のペースでモノを上下にしごき、舌をべろべろと動かしてランダムな刺激とする。もともと勢いが失われていなかった浩平のモノは、さっきのセックスの時より隆起しているように見えるほど大きくなってきていた。
「気持ちいい。茜の口、気持ちいいぞ」
「んっ…んっ…」
茜は時間が経つごとに行為に慣れてきた様子で、舌だけでなく手も動かす余裕が生まれてくる。その手は当然のように浩平の袋の部分に向かい、赤ん坊を愛でるようなソフトなタッチで揉み上げていた。
「でもさ、お前苦いのは嫌いじゃなかったのか」
「………いえ」
浩平がそう言うと、茜はちゅぽっと口を離して言った。一度顔を上げてよだれをぬぐい、また垂れてきた髪を耳に掛け直す。
「嫌いですけど…大好きな浩平のなんですから…すごく、おいしいです」
「そっか」
浩平は茜の大げさな表現にも興味がないような声を出した。そしてベッドの横に置いてあったティッシュボックスから数枚のティッシュを抜き取る。
「…浩平?」
茜が不思議そうに言った瞬間、浩平はいきなり茜の脚の間に飛び込むように顔を入れた。
「っ…!浩平、な、なにをするんですか」
「俺ばっかり気持ちいいんじゃ不公平だからな。茜、腰上げてくれ」
「そ、そんな」
「上げないんなら俺があげる」
浩平はティッシュの玉を持った手で、茜の一番恥ずかしい部分を押し上げる。実際には前に押しているような状態になってしまったが、茜は慌てて腰を上げて膝立ちになった。不意の乱暴な快感に、身体が反応してしまったのかもしれない。
「よっと…」
茜の股の下に頭を通してから、浩平は仰向けの姿勢になった。まるで茜が浩平に顔面騎乗しようとしているような状態になってしまう。
「こ、こんな格好は…ああっ!?」
茜が羞恥を示した瞬間、浩平はティッシュの玉を茜の秘部に押しつけて、ぐりぐりとこすり始めた。
「あっ、あっ…浩平…いやです…」
「どうした?汚いから拭いてやってるだけだぞ」
「で、でもっ…くぅぅっ…」
精子と愛の雫の混ざった液で満たされていた茜の性器を拭いていると、かなり多めのティッシュもすぐ水分を吸ってしまった。その粘液を吸ったぬるぬるとした部分で、茜は改めて性器の中を撫でられてしまう。狙いをつけているわけではない動きだったが、動いている部分があまりに大きすぎてピンク色の真珠の部分もひっきりなしの刺激を受けてしまう。
「ああああっ…ああああっ…」
新たに生まれた快感の波に、茜は膝立ちの不安定な姿勢のままで身体を踊らせた。さらさらとロングヘアが揺れて、そのたびに茜は前髪を耳に掛け直す。その頻度は、茜の悶えが大きくなるほど増えていった。
ちゅく…
浩平は一度ティッシュの玉を離し、まだ乾いている部分で丁寧に秘部の中を清める。
じわ…じわ…
「拭いてやったのに、また濡れてきてるな」
「こ、浩平が…」
「今度は俺も舐めてやるよ。茜も続きをしてくれ」
「え、え…」
茜が不安な声を出した瞬間、浩平は頭を持ち上げて茜の秘部にキスをした。
「あああっ!」
新鮮な雫があふれ出す秘部の中を、浩平は舌を大きく使って舐め上げる。
「っく…んあああっ」
茜は喘ぎ声を上げながら、倒れ込むような形で必死に浩平のモノに顔を戻した。さっきとは逆向きになった肉棒を、何かにすがりつくようにくわえこむ。勢いで髪がまた前に垂れてきたが、今度はそれを直している余裕もないようだった。じゅぽっじゅぽっと音をさせながら、顔を上下に思い切り振って、快感から生まれてくる衝動に耐える。
「茜の、すっぱくてうまいぞ」
「んう…ふんんぅっ…」
「こんなにうまいなら、初めての時も舐めてれば良かったな」
「んっ…んんっ…」
浩平が言う度に、じゅくじゅくと茜の中から熱い雫がほとばしってしまう。なぜそうなってしまうのかは茜には分からなかったが、とにかく恥ずかしかった。もっと舐めてほしいと言っているようで。もっとも、実際にはそれが真実だったかもしれない。
その感情を隠すように、茜は目に涙すら浮かべて激しく頭を振った。もう前髪は目を隠すほどになってしまっているが、気にせず浩平のモノをしごきあげ、舌で先っぽを中心に舐め立てる。
「んんんっ!んふぅっ…」
そうすると、浩平も同じくらい強い勢いで舐めてきた。最も弱い真珠が転がされると、全身の力が抜けるような気がしてしまう。
浩平の事を思って何度となく自分の指でこすったそこが、本当に浩平の舌で舐められているのだ。している時には浅ましいと思ってしまった行為と妄想が、今では不思議なほど綺麗なものに見えていた。多すぎて処理に困っていた愛の雫も、全て浩平が舐め取ってくれる。茜は至福の感情に包まれていた。
「茜…一緒に、イケそうか?」
「…は…はいっ…!」
浩平の声にも、茶化すような調子は消えてきている。だいぶ高まってきているようだ。
「よし…」
その言葉を合図に、二人は再び互いの性器に口づけて、全力で刺激する。互いの最も弱そうな部分に目をつけて舌先で集中的に転がし、指は互いの性器の形状に合わせた部分を愛撫した。
「ひぅっ…くぅぅ…」
茜は環状にした指で浩平の幹の部分をしごき…
「っっ……っ…」
浩平は指を二本まとめて茜の中に入れ、ピストン運動を行っていた。
二人の叫びだしそうな衝動と、口がふさがれている事による沈黙が不安定なバランスを取っている。そしてくちゅくちゅ、ぐちゅぐちゅという水音は部屋中に響いて、二人の心をいやらしく煽っていた。
「んっ…んぅ…」
「っ…んぉっ…」
二人の身体はそれと分かるほどに緊張していた。絶頂は近い。
じゅぽっ…
「こ、浩平ぃぃーっ!」
そしてまさに達しようかという瞬間、茜は激情のあまりモノから口を離して叫んでしまう。
…ビクンッ…ビクンッ…ビクンッ…ビクビクッ…!
ぶびゅっ…ぶぴゅっ…ぴゅるっ…びゅっ…
べとっ。ぺと…べとっ。
「………あ…ああ…浩平のが…」
当然の帰結として顔面に叩きつけられた浩平の精液を、茜は恍惚とした顔で受け止めていた。本当に嬉しそうなその表情の前では、顔が汚されているという印象はない。むしろ、白濁の液によって彩られているようだった。
「茜…」
ひくっ…ひくっ…と震えながら透明な雫を垂らす茜の秘部を、浩平は優しく撫でる。未だ敏感なその部分に弱めの刺激を加えて、茜の絶頂を心地よく長引かせてやる。
「んはぁっ…」
つながり合うのとは違う交歓の形。今茜が迎えた絶頂は浩平のいなかった間にしてきた自慰の時の絶頂に近いが、感じている想いは全く違う。その幸せと切なかった毎夜の想い出を合わせて感じながら、茜は顔中のなまあたたかな感触を楽しんでいた。
ある朝。綾香の股間に違和感があった。
「…ね・え・さ・ん?」
ぎぎっ…と首を動かして、綾香はベッドの脇にちょこんと座っている芹香に目をやる。
いつ部屋に入ってきていたのかはわからないが、朝から帽子にマントの魔術師ルックでは「私が犯人です」と言っているようなものだ。綾香は頭痛に頭を抱えながら、芹香の顔と不自然に膨らんでいる自分の股間を交互に見やる。起き抜けの眠気を綺麗に吹き飛ばすような状況だった。
「…………」
綾香が布団をめくって自分の状態を見せると、芹香はゆるりとした動作で立ち上がる。どちらが起き抜けなのか分からないほどの緩慢な動きだった。
「…いくらなんでも、これはないんじゃない?」
罪悪感が無さそうな芹香に、綾香は苦々しく言う。同意・非同意に拘わらず散々芹香の魔法に付き合わされてきたが、今回のパターンはこれまでで最悪なのは間違いなかった。
「お願いだから、説明してくれる…?」
こくん。
芹香は綾香の膨らんだ所を見つめて、少しだけ頬を染めながらうなずいた。
「姉さんがやったんでしょ…姉さんに恥ずかしがられちゃ、世話ないわよ」
こく。
「…まぁいいわ…出来れば早く説明してもらって、元に戻してほしいんだけど…」
非難されているのに素直にうなずく芹香に、綾香は呆れ顔だった。
「いっとくけど、もう元に戻せないってのはナシよ?前の時は本気で死のうかって思ったくらいなんだから…」
ふるふる。
芹香は首を横に振る。
「そう…じゃあなんでこうなったのかをきっちり説明してね」
こくん。
「いちいちうなずかなくてもいいから…」
こく…
半分だけうなずいて、芹香はまた顔を赤くした。
綾香はよっぽど何か言ってやろうかと思ったが、また遅くなりそうなので我慢する。
「……………………」
「魔力ぅ?私に?」
こく…
芹香はまた半分だけうなずいて、またもや顔を赤くする。
「いいから。姉さんがうなずこうがうなずかなかろうが…それで、これとどういう関係があるの?」
「………………」
「はい…?」
「……………」
「なんで…よりにもよってそんな方法を使うのよ…」
「…………」
「ひどい話ね…」
綾香はごんごんと自分の頭を叩いて、疲れきった顔をする。
「いやよ…いくら姉さんだからって勝手にこんなのされて、付き合う義理なんてないもの」
芹香からそっぽを向いて、綾香は腕組みした。
「早く消して、こんなの」
「…………」
「…あのね」
「……………」
「姉さん、嘘ついてない?」
ふるふる…
「ほんとーに?」
こくん。
「……………ああああああああああっ」
綾香は芹香の目をじぃっと見ていたが、芹香のぽーっとした瞳が何も語ろうとしないのを見て諦めたようだった。
「…私が彼氏できないのって、姉さんの影響がすごくありそうな気がするんだけど、気のせい?」
こくん。
「……あああっ!もう、わかったわよっ…どーとでもして」
腕組みをしたまま、綾香は言い切る。
そう言うと同時に、芹香はベッドに上がってきた。まだ綾香が寝ていたあたたかさの残る敷き布団の上をすりすりと動いて、綾香の真正面にちょこんと正座する。
「…もう…」
綾香は腕組みの姿勢を崩さないまま、芹香の事を見ていた。もちろん非難の色濃くにじみ出た視線だったが、芹香は何事もないかのように身を乗り出して、綾香の膝の上に手を乗せる。
帽子のつばをぶつけそうにしながら、芹香は綾香のブルーのパジャマに指をかけた。そして、まるで自分の服を脱いでいるときのような普通の動作でパジャマとショーツを一緒に下ろしていく。
ぷるっ…
「うわ…」
芹香の帽子で視界は遮られていたが、肉棒がショーツの中から飛び出した感触はわかった。押さえ込むものがなくなった肉棒は、勢い良く屹立して外気に晒される。
「く、くすぐった…」
既に、芹香のかすかな息が肉棒にかかり始めていた。綾香は思わず緊張してしまう。さっさと済ませてくれとは言ったものの、実際にされるとなると妙な不安感が生まれてきた。
はぁ…はぁっ…
芹香の息が近づいては離れる。そして、帽子のつばがお腹の辺りに何度も押しつけられた。
「な、なにしてんの…姉さん、帽子取ればいいでしょ」
声がうわずってしまったのは、まるで焦らされているような気がしてしまったからだ。綾香は芹香の帽子のつばをつかんで、すぽっと外す。
その瞬間、舌をぺろっと出した芹香の顔が自分の股間から生えた肉棒に迫っているのが視界に入ってきた。そして二人の目が合う。
「や、やだ…早くしてよ」
透明な目で見られていると、ますます不安になってきた。綾香は帽子を脇に投げて、また腕組みの姿勢に戻る。
はむっ。
「あうっ!?」
ぺろぺろ…ちゅぽっ
帽子を投げたのとほぼ同時に、芹香がぱっくりと綾香の肉棒をくわえこんでいた。そして、すぐに舌が先っぽの部分をこねくり回し始める。
「つ、つよすぎよ…姉さん」
綾香は体験したことのない激しい快感に、動揺していた。そもそも、綾香は性感についてまるっきりの純潔だ。「感じる」というのがどういう事なのか、知識の上でしか知らない。
ぺろぺろっ。ぺろ…
「い、いやあっ…こんなの…こんなの…」
くちゅくちゅくちゅ。ちゅぽっ…ちゅぽっ…ちゅぽっ…
そんな綾香にとって、敏感な肉棒に加えられる口唇の刺激は強烈すぎた。しかし快感は快感だ。綾香が感じているのは痛みでもくすぐったさでもなく、激烈な快感だ。
だが、芹香は口を黙々と動かし続けていた。段々としごき立てる動きが中心となってきたが、時折舌が先端をめちゃくちゃにこねくり回す動きも混じる。綾香は腕組みは崩していなかったが、芹香が先端を舐める度にびくっとベッドから身体を浮き上がらせていた。目はいつのまにか閉じられ、顔は芹香とはややずれた方向を向いていた。表情は何かに耐えているようなものになっている。
「い、いつまで続けるのよぉ…これ」
ちゅぼちゅぼっ…
綾香がそう言うと、芹香は口の動きをさらに激しくした。綾香は電撃を受けたように身体を震わせる。
「くぅぅっ…!…もうやめて…姉さん…変になる…」
ついに綾香は腕組みを崩して、芹香の頭を両手で押さえつけた。しかし綾香が露骨な反応を示すほどに芹香は舌と口の動きを活発にして、綾香の肉棒をどんどん追いつめていく。
無論、芹香は綾香の感じているのが射精感だと気づいていた。綾香がそれに気づいていないだけだ。少女が体験するはずもない感覚なのだからある意味では当然とも言えるが、綾香が状況を理性で判断をする余裕をなくしている証拠とも言える。
「ゆっ…許して…本当に…頭の中と…これがっ…お…おち○ちんがっ…壊れるぅっ」
綾香は、肉棒をそう形容するしかなかった。他に言いようがなかったのだ。綾香は外国に長くいたとは言え、英語で婉曲(えんきょく)に述べているだけの時間も理性も失っていた。
芹香はそれを聞き、綾香がいよいよ我慢しきれなくなった事を悟る。飛び出してくる液体に備えるべく、芹香は口の中いっぱいに綾香の肉棒をくわえこんだ。さらに、綾香の女性器の部分も優しくさすって綾香の絶頂をうながす。
「い、い、いやぁぁ!いや…姉さん、どいてぇぇッ!?」
どんっ!
「!」
綾香は芹香の頭を跳ね飛ばそうとする。
「いや!だめぇ!…あああああーっ!?」
びゅるっ…びゅぴゅるっ…びゅるるぅっ…!!
それとほぼ同時に綾香は耐えきれなくなって絶頂し、肉棒が射精を開始した。
「うあっ、うあっ、うあっ…うああっ…うあっ…」
綾香はひとつの放出ごとに、情けない声を出してジャンプするように腰を跳ね上げる。芹香は頭を突き飛ばされ、くわえる位置が根元から先端近くまで移動していたが、何とか濃厚な白濁液を口の中に受け止めようと試みた。
びゅる。びゅる…びゅ
身体を跳ねさせる綾香の動きに合わせて芹香は必死に肉棒を追う。
「くっ…くぅぅっ…うあああああっ…」
が、綾香の射精が止まるまでには顔や髪のあちこちに白い液体がこびりついてしまっていた。特に額から右の目辺りにかけては、たっぷりと白濁液がついて垂れてきている。一回だけ、綾香が完全に虚空に放出するのを許してしまったのだ。
「………」
ばたっ。
大の字に伸びてしまった綾香を後目に、芹香はぺろぺろと顔についた白濁液をぬぐい取って舐め始めた。
ちゅるちゅるっ…ぺろん。
確かにこれは精液ではなくて魔力を媒介する大切な液体ということにはなるが、無表情な芹香が美味しそうに顔中に付着した白濁の液体をこそげとって舐めているのは非常に淫靡な光景だ。
ちゅるん。
そして一通り舐めてしまったところで、芹香が困った表情になる。
「…………」
「え…?」
放心状態の綾香が、寝転がったまま返事する。
「……………」
「す、すこし足りないって…そ、そんなっ…もう…だめっ…私…!」
はむっ。
「いやああっ!姉さんっ…もう許してぇっ…」
ちゅうちゅう。
芹香は幾分小さくなった綾香の肉棒を片手でしごきながら、出てきた白濁の液体をいとおしそうに吸い取っていた…
「…ね・え・さ・ん?」
ぎぎっ…と首を動かして、綾香はベッドの脇にちょこんと座っている芹香に目をやる。
いつ部屋に入ってきていたのかはわからないが、朝から帽子にマントの魔術師ルックでは「私が犯人です」と言っているようなものだ。綾香は頭痛に頭を抱えながら、芹香の顔と不自然に膨らんでいる自分の股間を交互に見やる。起き抜けの眠気を綺麗に吹き飛ばすような状況だった。
「…………」
綾香が布団をめくって自分の状態を見せると、芹香はゆるりとした動作で立ち上がる。どちらが起き抜けなのか分からないほどの緩慢な動きだった。
「…いくらなんでも、これはないんじゃない?」
罪悪感が無さそうな芹香に、綾香は苦々しく言う。同意・非同意に拘わらず散々芹香の魔法に付き合わされてきたが、今回のパターンはこれまでで最悪なのは間違いなかった。
「お願いだから、説明してくれる…?」
こくん。
芹香は綾香の膨らんだ所を見つめて、少しだけ頬を染めながらうなずいた。
「姉さんがやったんでしょ…姉さんに恥ずかしがられちゃ、世話ないわよ」
こく。
「…まぁいいわ…出来れば早く説明してもらって、元に戻してほしいんだけど…」
非難されているのに素直にうなずく芹香に、綾香は呆れ顔だった。
「いっとくけど、もう元に戻せないってのはナシよ?前の時は本気で死のうかって思ったくらいなんだから…」
ふるふる。
芹香は首を横に振る。
「そう…じゃあなんでこうなったのかをきっちり説明してね」
こくん。
「いちいちうなずかなくてもいいから…」
こく…
半分だけうなずいて、芹香はまた顔を赤くした。
綾香はよっぽど何か言ってやろうかと思ったが、また遅くなりそうなので我慢する。
「……………………」
「魔力ぅ?私に?」
こく…
芹香はまた半分だけうなずいて、またもや顔を赤くする。
「いいから。姉さんがうなずこうがうなずかなかろうが…それで、これとどういう関係があるの?」
「………………」
「はい…?」
「……………」
「なんで…よりにもよってそんな方法を使うのよ…」
「…………」
「ひどい話ね…」
綾香はごんごんと自分の頭を叩いて、疲れきった顔をする。
「いやよ…いくら姉さんだからって勝手にこんなのされて、付き合う義理なんてないもの」
芹香からそっぽを向いて、綾香は腕組みした。
「早く消して、こんなの」
「…………」
「…あのね」
「……………」
「姉さん、嘘ついてない?」
ふるふる…
「ほんとーに?」
こくん。
「……………ああああああああああっ」
綾香は芹香の目をじぃっと見ていたが、芹香のぽーっとした瞳が何も語ろうとしないのを見て諦めたようだった。
「…私が彼氏できないのって、姉さんの影響がすごくありそうな気がするんだけど、気のせい?」
こくん。
「……あああっ!もう、わかったわよっ…どーとでもして」
腕組みをしたまま、綾香は言い切る。
そう言うと同時に、芹香はベッドに上がってきた。まだ綾香が寝ていたあたたかさの残る敷き布団の上をすりすりと動いて、綾香の真正面にちょこんと正座する。
「…もう…」
綾香は腕組みの姿勢を崩さないまま、芹香の事を見ていた。もちろん非難の色濃くにじみ出た視線だったが、芹香は何事もないかのように身を乗り出して、綾香の膝の上に手を乗せる。
帽子のつばをぶつけそうにしながら、芹香は綾香のブルーのパジャマに指をかけた。そして、まるで自分の服を脱いでいるときのような普通の動作でパジャマとショーツを一緒に下ろしていく。
ぷるっ…
「うわ…」
芹香の帽子で視界は遮られていたが、肉棒がショーツの中から飛び出した感触はわかった。押さえ込むものがなくなった肉棒は、勢い良く屹立して外気に晒される。
「く、くすぐった…」
既に、芹香のかすかな息が肉棒にかかり始めていた。綾香は思わず緊張してしまう。さっさと済ませてくれとは言ったものの、実際にされるとなると妙な不安感が生まれてきた。
はぁ…はぁっ…
芹香の息が近づいては離れる。そして、帽子のつばがお腹の辺りに何度も押しつけられた。
「な、なにしてんの…姉さん、帽子取ればいいでしょ」
声がうわずってしまったのは、まるで焦らされているような気がしてしまったからだ。綾香は芹香の帽子のつばをつかんで、すぽっと外す。
その瞬間、舌をぺろっと出した芹香の顔が自分の股間から生えた肉棒に迫っているのが視界に入ってきた。そして二人の目が合う。
「や、やだ…早くしてよ」
透明な目で見られていると、ますます不安になってきた。綾香は帽子を脇に投げて、また腕組みの姿勢に戻る。
はむっ。
「あうっ!?」
ぺろぺろ…ちゅぽっ
帽子を投げたのとほぼ同時に、芹香がぱっくりと綾香の肉棒をくわえこんでいた。そして、すぐに舌が先っぽの部分をこねくり回し始める。
「つ、つよすぎよ…姉さん」
綾香は体験したことのない激しい快感に、動揺していた。そもそも、綾香は性感についてまるっきりの純潔だ。「感じる」というのがどういう事なのか、知識の上でしか知らない。
ぺろぺろっ。ぺろ…
「い、いやあっ…こんなの…こんなの…」
くちゅくちゅくちゅ。ちゅぽっ…ちゅぽっ…ちゅぽっ…
そんな綾香にとって、敏感な肉棒に加えられる口唇の刺激は強烈すぎた。しかし快感は快感だ。綾香が感じているのは痛みでもくすぐったさでもなく、激烈な快感だ。
だが、芹香は口を黙々と動かし続けていた。段々としごき立てる動きが中心となってきたが、時折舌が先端をめちゃくちゃにこねくり回す動きも混じる。綾香は腕組みは崩していなかったが、芹香が先端を舐める度にびくっとベッドから身体を浮き上がらせていた。目はいつのまにか閉じられ、顔は芹香とはややずれた方向を向いていた。表情は何かに耐えているようなものになっている。
「い、いつまで続けるのよぉ…これ」
ちゅぼちゅぼっ…
綾香がそう言うと、芹香は口の動きをさらに激しくした。綾香は電撃を受けたように身体を震わせる。
「くぅぅっ…!…もうやめて…姉さん…変になる…」
ついに綾香は腕組みを崩して、芹香の頭を両手で押さえつけた。しかし綾香が露骨な反応を示すほどに芹香は舌と口の動きを活発にして、綾香の肉棒をどんどん追いつめていく。
無論、芹香は綾香の感じているのが射精感だと気づいていた。綾香がそれに気づいていないだけだ。少女が体験するはずもない感覚なのだからある意味では当然とも言えるが、綾香が状況を理性で判断をする余裕をなくしている証拠とも言える。
「ゆっ…許して…本当に…頭の中と…これがっ…お…おち○ちんがっ…壊れるぅっ」
綾香は、肉棒をそう形容するしかなかった。他に言いようがなかったのだ。綾香は外国に長くいたとは言え、英語で婉曲(えんきょく)に述べているだけの時間も理性も失っていた。
芹香はそれを聞き、綾香がいよいよ我慢しきれなくなった事を悟る。飛び出してくる液体に備えるべく、芹香は口の中いっぱいに綾香の肉棒をくわえこんだ。さらに、綾香の女性器の部分も優しくさすって綾香の絶頂をうながす。
「い、い、いやぁぁ!いや…姉さん、どいてぇぇッ!?」
どんっ!
「!」
綾香は芹香の頭を跳ね飛ばそうとする。
「いや!だめぇ!…あああああーっ!?」
びゅるっ…びゅぴゅるっ…びゅるるぅっ…!!
それとほぼ同時に綾香は耐えきれなくなって絶頂し、肉棒が射精を開始した。
「うあっ、うあっ、うあっ…うああっ…うあっ…」
綾香はひとつの放出ごとに、情けない声を出してジャンプするように腰を跳ね上げる。芹香は頭を突き飛ばされ、くわえる位置が根元から先端近くまで移動していたが、何とか濃厚な白濁液を口の中に受け止めようと試みた。
びゅる。びゅる…びゅ
身体を跳ねさせる綾香の動きに合わせて芹香は必死に肉棒を追う。
「くっ…くぅぅっ…うあああああっ…」
が、綾香の射精が止まるまでには顔や髪のあちこちに白い液体がこびりついてしまっていた。特に額から右の目辺りにかけては、たっぷりと白濁液がついて垂れてきている。一回だけ、綾香が完全に虚空に放出するのを許してしまったのだ。
「………」
ばたっ。
大の字に伸びてしまった綾香を後目に、芹香はぺろぺろと顔についた白濁液をぬぐい取って舐め始めた。
ちゅるちゅるっ…ぺろん。
確かにこれは精液ではなくて魔力を媒介する大切な液体ということにはなるが、無表情な芹香が美味しそうに顔中に付着した白濁の液体をこそげとって舐めているのは非常に淫靡な光景だ。
ちゅるん。
そして一通り舐めてしまったところで、芹香が困った表情になる。
「…………」
「え…?」
放心状態の綾香が、寝転がったまま返事する。
「……………」
「す、すこし足りないって…そ、そんなっ…もう…だめっ…私…!」
はむっ。
「いやああっ!姉さんっ…もう許してぇっ…」
ちゅうちゅう。
芹香は幾分小さくなった綾香の肉棒を片手でしごきながら、出てきた白濁の液体をいとおしそうに吸い取っていた…
「こ、これ…」
「見ないでください〜、あかりさん」
マルチがいやいやと首を振るが、浩之はマルチの手を背中に回させてしっかり押さえ込んでいた。マルチの目の前に立っていたあかりの視線は、マルチの股間に釘付けになっている。
「本物みたいだろ?」
「う、うん」
あかりはこくりとうなずいた。可哀想だよ、というニュアンスを瞳には含ませつつも、好奇心の方が勝ってしまっているようだ。剥き出しにされたマルチの股間の状態を、あかりはじーっと見つめて観察する。蛍光灯が皓々と照らしているため、陰になっている部分はない。
ただの一本のスリットである秘裂も、その上に生えているやや白っぽい色をした肉棒も丸見えだった。
「触ってみたらどうだ?」
浩之が言うと、マルチはひぅっ、と息を飲む。
「………」
あかりはその反応をちらっとうかがったが、浩之をいさめる言葉を吐くことはなかった。おずおずと自分の手をマルチの肉棒に向かって伸ばしていく。
ぴと…
「あ、あかりさんっ〜、やめてください〜」
マルチはひやりとしたあかりの指の感触に身体を跳ね上げる。
「固くて…熱い…」
だが、あかりはぴったりと指をマルチの肉棒に当てて離さなかった。そのまま指をくいくいと動かして、感触を確かめていく。
「触った感じも本物そっくりだろ」
「すごいね…」
あかりは包皮に包まれた幹の部分を、二本揃えた指で撫でた。
包皮は白っぽかったが、先端の部分はピンク色になっている。そして包皮の下からも、そのピンク色が少し透けて薄桃色になっていた。根元の部分だけは下腹部に飲み込まれていくようになっていて、袋の部分はついていない。
見た目にはやや脆そうな印象があったが、それでも固い弾力のあるこりこりとして熱い感触は、あかりが浩之のモノを触っているときのものと見まごう程だ。最初のうちは恐る恐るだったあかりの指の動きも、段々大胆に肉棒を刺激するようになってくる。
「だ、だめですぅ…」
あかりが環状にした指でマルチの肉棒をしごくと、マルチは腰を引きながら悶えた。だが浩之の背中が壁のようになっていて、腰を引いてもあかりの指がすぐ追い付いてしまう。
「ん…ん…」
鼻に掛かった甘い吐息を出しながら、あかりは夢中にマルチの肉棒をこする。いつの間にか、あかりの顔はマルチの肉棒のすぐ近くにまで寄って、のぞき込むように肉棒を凝視していた。
「あかり…舐めちゃえよ」
「…うん」
「だ、だめですうううぅ!」
マルチは大声を出して暴れようとしたが、浩之はがちっとマルチを抑え込んでしまう。その乱暴なやり取りに衝動を突かれたのか、あかりは大きな口を開けていきなりマルチの肉棒を深々とくわえこんでいた。
ちゅぱちゅぱ、ちゅるっ…じゅる
「あ、あ、ふあああぁ〜っ!?」
マルチはわなわなと身体を震わせて絶叫する。へなっと腰がくだけそうになった所を、浩之は抱きかかえて支えた。
ちゅる、ちゅる。じゅるるっ。ちゅぐちゅぐ。
あかりはべろんと出した舌で、大きな音を立てながらマルチの肉棒を舐め上げては吸った。そして、ぎゅーっと強く口腔の粘膜で締め付けて上下にしごく。口元からは唾液が伝い、瞳は物欲しそうに潤んで奉仕するあかりの顔をいやらしく見せていた。
「はぁ…ああああっ、ふぅ……。っ!ああっ、ああっ!あ……ああああ〜っ!?」
あかりの緩急をつけた刺激に、マルチは逐一声を上げて反応する。もはや身体は弛緩して動かなくなっているようだった。あかりの舌が動くのを感じて、感じているという反応を返す事しかできない。
「ん…」
小さな声を出して、あかりが口を止める。そしてぺろっと舌を出して、上目遣いに浩之を見つめた。
「どうした?」
「マルチひゃんの、えっちなおゆゆ…」
そして、舌を口の中に戻してこくんと飲み込む。
「浩之ちゃんのみたいな味がする…」
あかりは言った。
「どうして欲しい?」
「浩之ちゃんのが…欲しい」
あかりはべっとりとなったマルチの肉棒から顔と手を離し、浩之の事を見つめる。荒く息を吐き出しながら興奮に耐えているマルチの顔は、まるで目に入っていないようだった。
「じゃあ、あそこ見せて仰向けになれ」
「…うん」
あかりは身体をぱたんと後ろ向きに倒していく。そして絨毯の上に身体を横たえ、脚を少しだけM字に開いた。あかりの秘裂がぱっくりと口を開き、中の鮮紅色の粘膜がわずかながら光の下に姿を現す。それは、角度によってはっきりときらめきを返していた。
「舐めてただけで濡れたのか?」
「だって…なんだか、変な気分になっちゃったから」
あかりは少し視線をそらしながら髪を上げた。寝転がっても形の崩れない胸が、やや速いペースで上下しているのがよく分かる。うっすらと濡れた秘部も、同じペースで疼きを発しているはずだ。
「ひっ、浩之さんっ!?そこはぁ…っ!」
一方のマルチは、突然身体を跳ね上げて目を大きく見開いていた。浩之の指が秘裂に潜り込んで、無造作な愛撫を始めたのだ。そのショックで、弛緩していた身体も動き始めたのかマルチは全身を動かして悶えに悶える。
「うっ、ああっ、あああ〜っ!!」
浩之の指の位置とマルチの反応を見ると、マルチが肉棒と乳頭に加えてもう一つの勃起器官を備えているのは間違いないようだった。
「マルチちゃんの、ソコもついてるの…?」
「ああ、贅沢だよな。人間の二倍感じるんだから」
浩之は厳しく仕置きをするような勢いで、秘裂の中にあると思しきマルチの突起状の部分を撫で回す。時折ちゅくちゅくという水音も混じるようになっていた。
「だ、だめですぅ〜そんなに、したら、あ、あ」
マルチは引きつった声を上げ始める。肉棒が一定の間隔を置いて、びくっびくっと震え始めていた。
「よし…もういいだろ」
ちゅぽっ。
浩之が指を抜くと、明らかにその中が何らかの液体で濡れている事が分かる。色は透明だったが、つぅっと糸を引いて滴るだけの粘りがあった。
「あ…はぅ…も、もう許してください〜」
「まだまだ」
倒れそうなマルチを抱きかかえながら、浩之はずりずりと身体を前に動かしてマルチをあかりの寝転がる上へと運んでいく。
「よっ…と」
「浩之ちゃん…?」
自分の腿の上にマルチが乗せられたのを見て、あかりは怪訝そうな声を出した。マルチの方は息を整えるのが精一杯のようで、何が起こるのかという事まで意識が回っていない様子である。
「マルチ、あかりをやれよ」
「え…」
「!!!?」
マルチは飛び上がりそうな勢いで浩之の方を向く。
「い、いやですぅっ…そんなの…」
「ダメだ。しないんなら、毎日それをつけっぱなしにしておくぞ」
「…浩之さん〜」
絶望的な顔になりながらもマルチは浩之に向かって手を伸ばしたが、浩之はひょいと後ろに下がってそれをかわした。そして立ち上がり、腕組みをしながら二人の事を見下ろす。
「え、えっと、マルチちゃん、心配しなくても大丈夫だと思うよ…私は平気だから」
「…で、でも、そんな事するの…恥ずかしいですっ」
「すぐに慣れるよ…大丈夫」
あかりは手を伸ばして、マルチの手を握った。微笑んでいる顔はマルチへの気遣いに満ちているようにも見えるが、あかりが一刻も早く挿入を感じたいと願っているのも否定はできないだろう。
「あ、あの…わっ…わかりましたぁ…」
しかしマルチはあかりの心遣いを無駄にしないようにという一心によって首を縦に振ってしまう。あかりはそれに応えて、マルチの手をもう一度握り返した。
「………」
マルチは腰を少し前にスライドさせて、そこから肉棒を前に突き出すように前傾姿勢になっていく。顔には不安な色が一杯で動くスピードも鈍かったが、確実にマルチの肉棒とあかりの秘裂の距離は近づいていった。
腰の位置も徐々にずらして微妙な位置調整もしていく。しばらくすると、マルチの肉棒の先端はあかりの秘裂の上のちょうどいい位置にまで達していた。
「あかり、広げてやれよ」
「え…?あ、うん」
あかりは少し恥ずかしそうな顔をしながらも、自らの手で秘裂を左右に広げた。鮮紅色の部分が大きく広がって、少女の入り口がどこにあるのかを教え示す。
にちゅるっ。
粘液の絡む淫靡な水音と共に、マルチの肉棒の先端はあかりの入り口に向かって接近していった。そして、ついには肉孔の部分にマルチの肉棒が密着する。
「ほ、本当にいいんですか…?」
「い、いいよ…マルチちゃん、来て」
あかりはうわずった声で言って、脚をさらに広げた。
「い、いきますぅっ…」
マルチは緊張しきった声と共に、腰をずいと押し進める。
じゅぐちゅっ…
「あっ…ああぁ」
重苦しい水音と共に、マルチの肉棒の先があかりの中にうずもれた。あかりはだらしない声を出して、だらんと全身の力を抜く。
「っ…っ、っ…」
マルチは苦しそうな顔をしながら、腰を慎重に押し進めていった。通常よりも高い位置に肉棒があるせいか、多少無理な体勢になっている事は否めない。だが、その不自然な状態が少女同士の結合という非日常的な状態を際だたせていた。
ぬちっ…!
「ん…んっ!」
とうとうマルチが最後まで腰を押しきった。滑らかな恥丘と恥丘、胸の膨らみと胸の膨らみ、ほっそりとした脚と脚。触れあい絡み合うことのないはずの部分が、肉の楔(くさび)によってこの上なく近くに密接していた。
「あかり…さぁん」
「…マルチちゃん」
どちらからともなく、唇が触れ合って激しくお互いを求め合う。
「ん…ふぅ」
「んっ…んん」
ぬちゅぷちゅっ、と舌と舌の吸い付く音がした。下半身からの熱い結合感はさらに高まり、二人の身体を燃え上がらせる。マルチは無意識の内に肉棒を小刻みに動かし、あかりはきゅ、きゅぅと膣壁を収縮させて肉棒を締め付けていた。
『はぁっ…』
そして二人が同時に舌を離し、銀の雫が口元から伝う。
二人の目は、互いを性の対象として食い入るように見つめていた。もはや、お互いの性がどうであるのかという事など気にならない。それに、元来マルチはロボットなのだ。だからこそ、あかりは浩之がマルチとあかりを交互に抱くことを許しているし、三人で行為に及ぶという誘いにも素直にうなずいたのである。
「したいだろ?マルチ」
「は…はい…もう…身体が…熱くて…」
「あかりも欲しいだろ?」
「うんっ…」
大きく首を振る。
肉棒によって性欲をいつもより煽られているマルチに比べれば、あかりの貪欲さの方が大きいのは間違いないだろう。あるいは、あかりにはバイセクシャルの気があるのかもしれない。
「し、しますっ」
じゅく、じゅく…
「あっ…」
マルチが腰を動かすと、あかりは小さく声を漏らした。しかしすぐに瞳をとろかせると、マルチの突きに合わせて腰を動かし、さらにきつい締め付けを返してマルチの肉棒を刺激する。
「んんっ」
マルチは苦しげな声を出した。男がそうするように、圧倒的なストロークであかりを犯しきってしまう事はできないらしい。マルチの肉棒は、責めながら快楽をむさぼる器官と言うよりは責められて快感を感じるための器官であるようだった。見た目はともかく、実際にはクリトリスを同じ感度のままに肥大化させたようなものかもしれない。
「んあ、んあ」
「あ…はぁ」
マルチは小刻みに、震えるような抽送を続ける。あかりはそれに合わせて、同じように静かな腰とヴァギナの動きで応える。にちゅ、にちゅという静かで淫靡な音が二人を包んでいた。お互いが責め手であり、責められ手である。無茶な動きをすれば、それだけ自分が限界に近づいてしまうのだ。
「んっ、んっ」
しかし、やはりあかりの方がマルチよりもずっと動いている。マルチの動きは次第に小さくなり、口から漏れる息が目立つようになってきた。あかりが物足りなさそうに激しく腰を動かすと、マルチは情けない声を出して動きを完全に止めてしまう。
「マルチちゃん…」
「あ、あかりさん〜、私、もうっ…」
腰をひくつかせながら、マルチは泣き声で訴えた。フェラチオとクリトリス責めで、マルチの性感はすっかり昂ってしまっていたのだ。既に、放出を全身の力で何とか抑え込まなくてはならないレベルまでマルチは追い込まれていた。
「しゃーないな。あかり、マルチをイカせてやれよ」
「え…でも」
「そしたら、すぐに俺のでしてやるから」
「本当?」
「当たり前だろ」
「じゃ、じゃあ…マルチちゃん、ちょっとの間我慢してね」
ぐちゅ、ぐちゅ、ぬちゅるぅっ!
「ひ、ひあっ!?あ、あかりさんっ、やめてくだ…ひぅぅっ!?」
マルチがあかりの上にまたがったまま、身を引きつらせる。あかりは思い切り腰を打ち付けて、ありたけの力で絞るようにマルチの肉棒を刺激していた。
「あ…あ…マルチちゃんの、こうするとすごくいいっ…」
「あ、あかりさんっ…ゆ、許してくださいっ…こ、こんなの…」
マルチはあかりの腹部に両手をついて、涙をぼろぼろとこぼしながら懇願する。しかしあかりは妖しい微笑みすら浮かべて、マルチの肉棒を容赦なく責めていた。上になったマルチが、突き上げられるように犯されているとすら思える。
その激しい動きは、肉棒のみならず秘裂の間に収まったクリトリスにまで刺激を与えていた。浩之の指によって芯を剥き出しにされたクリトリスは、上から間接的に打ち付けられるだけでも電撃のような快感をマルチに与えていたのだ。
普通のものより遙かに敏感な肉棒と、それに追加される快感。マルチが長い間耐えられるはずはなかった。
「は、はうぅっ〜」
「マルチちゃん…中がひくひくしてる」
「イクのか?」
「私、イッ、イッちゃいますぅっ…」
マルチは、はしたない言葉を言い切ると力無くあかりの動きに身を委ねる。
「ふぁっ、はぅあっ、ああああああああっ〜!?」
そして絶叫と共に、マルチは身をびくんっ…と震わせて硬直した。
びゅく、びゅく、びゅく…
「ひ、ひぃ…」
射出感。自分の身体から、何かが飛び出る感覚。絶頂を迎えた紛れもない証拠が、少女でもあるロボットにもたらされる。愛液をにじませるのとは違う、より直接的で瞬間的な快感の証明だ。マルチの羞恥心はかつてない程に高まっているはずだった。
「マルチちゃんの…いっぱい出てるよ」
「うっ、ううっ…ううううっ…」
マルチはあかりの中に白濁した液を放出しながら、苦しそうに震えている。感じているのは快楽に間違いないだろうが、この肉棒を責められての絶頂は苦痛の一歩手前の快感のようだった。
だが未だ不満足なあかりの性器は、マルチの肉棒をさらに強く締め付け、マルチの絶頂をさらに激しく長いものにしていく。それによってマルチがびくびくと身体を痙攣させながらさらに悶えているのを、あかりはどこかいたずらな瞳で見つめていた。
「あかり、お前結構ひどい奴だな」
「だ、だって…浩之ちゃんがしろって言ったんだよ」
「自分がして欲しいからって…あかり」
「そ、それよりも…浩之ちゃん」
浩之の言葉を遮り、あかりは媚びた視線を向ける。
「よし…マルチ、どけ」
「は、はぅぅ…」
マルチはこてんと倒れるようにあかりの上から離れ、絨毯の上に横向きに寝転がった。そして目を閉じる。ほとんど気絶したようにも見えた。
「いくぞ?」
「うんっ」
あかりに襲いかかる浩之。マルチは肉棒の先から白濁の液をこぼし、秘裂の間からも溢れるほどの愛液をにじませながら未だ絶頂の余韻の中にあった…
「見ないでください〜、あかりさん」
マルチがいやいやと首を振るが、浩之はマルチの手を背中に回させてしっかり押さえ込んでいた。マルチの目の前に立っていたあかりの視線は、マルチの股間に釘付けになっている。
「本物みたいだろ?」
「う、うん」
あかりはこくりとうなずいた。可哀想だよ、というニュアンスを瞳には含ませつつも、好奇心の方が勝ってしまっているようだ。剥き出しにされたマルチの股間の状態を、あかりはじーっと見つめて観察する。蛍光灯が皓々と照らしているため、陰になっている部分はない。
ただの一本のスリットである秘裂も、その上に生えているやや白っぽい色をした肉棒も丸見えだった。
「触ってみたらどうだ?」
浩之が言うと、マルチはひぅっ、と息を飲む。
「………」
あかりはその反応をちらっとうかがったが、浩之をいさめる言葉を吐くことはなかった。おずおずと自分の手をマルチの肉棒に向かって伸ばしていく。
ぴと…
「あ、あかりさんっ〜、やめてください〜」
マルチはひやりとしたあかりの指の感触に身体を跳ね上げる。
「固くて…熱い…」
だが、あかりはぴったりと指をマルチの肉棒に当てて離さなかった。そのまま指をくいくいと動かして、感触を確かめていく。
「触った感じも本物そっくりだろ」
「すごいね…」
あかりは包皮に包まれた幹の部分を、二本揃えた指で撫でた。
包皮は白っぽかったが、先端の部分はピンク色になっている。そして包皮の下からも、そのピンク色が少し透けて薄桃色になっていた。根元の部分だけは下腹部に飲み込まれていくようになっていて、袋の部分はついていない。
見た目にはやや脆そうな印象があったが、それでも固い弾力のあるこりこりとして熱い感触は、あかりが浩之のモノを触っているときのものと見まごう程だ。最初のうちは恐る恐るだったあかりの指の動きも、段々大胆に肉棒を刺激するようになってくる。
「だ、だめですぅ…」
あかりが環状にした指でマルチの肉棒をしごくと、マルチは腰を引きながら悶えた。だが浩之の背中が壁のようになっていて、腰を引いてもあかりの指がすぐ追い付いてしまう。
「ん…ん…」
鼻に掛かった甘い吐息を出しながら、あかりは夢中にマルチの肉棒をこする。いつの間にか、あかりの顔はマルチの肉棒のすぐ近くにまで寄って、のぞき込むように肉棒を凝視していた。
「あかり…舐めちゃえよ」
「…うん」
「だ、だめですうううぅ!」
マルチは大声を出して暴れようとしたが、浩之はがちっとマルチを抑え込んでしまう。その乱暴なやり取りに衝動を突かれたのか、あかりは大きな口を開けていきなりマルチの肉棒を深々とくわえこんでいた。
ちゅぱちゅぱ、ちゅるっ…じゅる
「あ、あ、ふあああぁ〜っ!?」
マルチはわなわなと身体を震わせて絶叫する。へなっと腰がくだけそうになった所を、浩之は抱きかかえて支えた。
ちゅる、ちゅる。じゅるるっ。ちゅぐちゅぐ。
あかりはべろんと出した舌で、大きな音を立てながらマルチの肉棒を舐め上げては吸った。そして、ぎゅーっと強く口腔の粘膜で締め付けて上下にしごく。口元からは唾液が伝い、瞳は物欲しそうに潤んで奉仕するあかりの顔をいやらしく見せていた。
「はぁ…ああああっ、ふぅ……。っ!ああっ、ああっ!あ……ああああ〜っ!?」
あかりの緩急をつけた刺激に、マルチは逐一声を上げて反応する。もはや身体は弛緩して動かなくなっているようだった。あかりの舌が動くのを感じて、感じているという反応を返す事しかできない。
「ん…」
小さな声を出して、あかりが口を止める。そしてぺろっと舌を出して、上目遣いに浩之を見つめた。
「どうした?」
「マルチひゃんの、えっちなおゆゆ…」
そして、舌を口の中に戻してこくんと飲み込む。
「浩之ちゃんのみたいな味がする…」
あかりは言った。
「どうして欲しい?」
「浩之ちゃんのが…欲しい」
あかりはべっとりとなったマルチの肉棒から顔と手を離し、浩之の事を見つめる。荒く息を吐き出しながら興奮に耐えているマルチの顔は、まるで目に入っていないようだった。
「じゃあ、あそこ見せて仰向けになれ」
「…うん」
あかりは身体をぱたんと後ろ向きに倒していく。そして絨毯の上に身体を横たえ、脚を少しだけM字に開いた。あかりの秘裂がぱっくりと口を開き、中の鮮紅色の粘膜がわずかながら光の下に姿を現す。それは、角度によってはっきりときらめきを返していた。
「舐めてただけで濡れたのか?」
「だって…なんだか、変な気分になっちゃったから」
あかりは少し視線をそらしながら髪を上げた。寝転がっても形の崩れない胸が、やや速いペースで上下しているのがよく分かる。うっすらと濡れた秘部も、同じペースで疼きを発しているはずだ。
「ひっ、浩之さんっ!?そこはぁ…っ!」
一方のマルチは、突然身体を跳ね上げて目を大きく見開いていた。浩之の指が秘裂に潜り込んで、無造作な愛撫を始めたのだ。そのショックで、弛緩していた身体も動き始めたのかマルチは全身を動かして悶えに悶える。
「うっ、ああっ、あああ〜っ!!」
浩之の指の位置とマルチの反応を見ると、マルチが肉棒と乳頭に加えてもう一つの勃起器官を備えているのは間違いないようだった。
「マルチちゃんの、ソコもついてるの…?」
「ああ、贅沢だよな。人間の二倍感じるんだから」
浩之は厳しく仕置きをするような勢いで、秘裂の中にあると思しきマルチの突起状の部分を撫で回す。時折ちゅくちゅくという水音も混じるようになっていた。
「だ、だめですぅ〜そんなに、したら、あ、あ」
マルチは引きつった声を上げ始める。肉棒が一定の間隔を置いて、びくっびくっと震え始めていた。
「よし…もういいだろ」
ちゅぽっ。
浩之が指を抜くと、明らかにその中が何らかの液体で濡れている事が分かる。色は透明だったが、つぅっと糸を引いて滴るだけの粘りがあった。
「あ…はぅ…も、もう許してください〜」
「まだまだ」
倒れそうなマルチを抱きかかえながら、浩之はずりずりと身体を前に動かしてマルチをあかりの寝転がる上へと運んでいく。
「よっ…と」
「浩之ちゃん…?」
自分の腿の上にマルチが乗せられたのを見て、あかりは怪訝そうな声を出した。マルチの方は息を整えるのが精一杯のようで、何が起こるのかという事まで意識が回っていない様子である。
「マルチ、あかりをやれよ」
「え…」
「!!!?」
マルチは飛び上がりそうな勢いで浩之の方を向く。
「い、いやですぅっ…そんなの…」
「ダメだ。しないんなら、毎日それをつけっぱなしにしておくぞ」
「…浩之さん〜」
絶望的な顔になりながらもマルチは浩之に向かって手を伸ばしたが、浩之はひょいと後ろに下がってそれをかわした。そして立ち上がり、腕組みをしながら二人の事を見下ろす。
「え、えっと、マルチちゃん、心配しなくても大丈夫だと思うよ…私は平気だから」
「…で、でも、そんな事するの…恥ずかしいですっ」
「すぐに慣れるよ…大丈夫」
あかりは手を伸ばして、マルチの手を握った。微笑んでいる顔はマルチへの気遣いに満ちているようにも見えるが、あかりが一刻も早く挿入を感じたいと願っているのも否定はできないだろう。
「あ、あの…わっ…わかりましたぁ…」
しかしマルチはあかりの心遣いを無駄にしないようにという一心によって首を縦に振ってしまう。あかりはそれに応えて、マルチの手をもう一度握り返した。
「………」
マルチは腰を少し前にスライドさせて、そこから肉棒を前に突き出すように前傾姿勢になっていく。顔には不安な色が一杯で動くスピードも鈍かったが、確実にマルチの肉棒とあかりの秘裂の距離は近づいていった。
腰の位置も徐々にずらして微妙な位置調整もしていく。しばらくすると、マルチの肉棒の先端はあかりの秘裂の上のちょうどいい位置にまで達していた。
「あかり、広げてやれよ」
「え…?あ、うん」
あかりは少し恥ずかしそうな顔をしながらも、自らの手で秘裂を左右に広げた。鮮紅色の部分が大きく広がって、少女の入り口がどこにあるのかを教え示す。
にちゅるっ。
粘液の絡む淫靡な水音と共に、マルチの肉棒の先端はあかりの入り口に向かって接近していった。そして、ついには肉孔の部分にマルチの肉棒が密着する。
「ほ、本当にいいんですか…?」
「い、いいよ…マルチちゃん、来て」
あかりはうわずった声で言って、脚をさらに広げた。
「い、いきますぅっ…」
マルチは緊張しきった声と共に、腰をずいと押し進める。
じゅぐちゅっ…
「あっ…ああぁ」
重苦しい水音と共に、マルチの肉棒の先があかりの中にうずもれた。あかりはだらしない声を出して、だらんと全身の力を抜く。
「っ…っ、っ…」
マルチは苦しそうな顔をしながら、腰を慎重に押し進めていった。通常よりも高い位置に肉棒があるせいか、多少無理な体勢になっている事は否めない。だが、その不自然な状態が少女同士の結合という非日常的な状態を際だたせていた。
ぬちっ…!
「ん…んっ!」
とうとうマルチが最後まで腰を押しきった。滑らかな恥丘と恥丘、胸の膨らみと胸の膨らみ、ほっそりとした脚と脚。触れあい絡み合うことのないはずの部分が、肉の楔(くさび)によってこの上なく近くに密接していた。
「あかり…さぁん」
「…マルチちゃん」
どちらからともなく、唇が触れ合って激しくお互いを求め合う。
「ん…ふぅ」
「んっ…んん」
ぬちゅぷちゅっ、と舌と舌の吸い付く音がした。下半身からの熱い結合感はさらに高まり、二人の身体を燃え上がらせる。マルチは無意識の内に肉棒を小刻みに動かし、あかりはきゅ、きゅぅと膣壁を収縮させて肉棒を締め付けていた。
『はぁっ…』
そして二人が同時に舌を離し、銀の雫が口元から伝う。
二人の目は、互いを性の対象として食い入るように見つめていた。もはや、お互いの性がどうであるのかという事など気にならない。それに、元来マルチはロボットなのだ。だからこそ、あかりは浩之がマルチとあかりを交互に抱くことを許しているし、三人で行為に及ぶという誘いにも素直にうなずいたのである。
「したいだろ?マルチ」
「は…はい…もう…身体が…熱くて…」
「あかりも欲しいだろ?」
「うんっ…」
大きく首を振る。
肉棒によって性欲をいつもより煽られているマルチに比べれば、あかりの貪欲さの方が大きいのは間違いないだろう。あるいは、あかりにはバイセクシャルの気があるのかもしれない。
「し、しますっ」
じゅく、じゅく…
「あっ…」
マルチが腰を動かすと、あかりは小さく声を漏らした。しかしすぐに瞳をとろかせると、マルチの突きに合わせて腰を動かし、さらにきつい締め付けを返してマルチの肉棒を刺激する。
「んんっ」
マルチは苦しげな声を出した。男がそうするように、圧倒的なストロークであかりを犯しきってしまう事はできないらしい。マルチの肉棒は、責めながら快楽をむさぼる器官と言うよりは責められて快感を感じるための器官であるようだった。見た目はともかく、実際にはクリトリスを同じ感度のままに肥大化させたようなものかもしれない。
「んあ、んあ」
「あ…はぁ」
マルチは小刻みに、震えるような抽送を続ける。あかりはそれに合わせて、同じように静かな腰とヴァギナの動きで応える。にちゅ、にちゅという静かで淫靡な音が二人を包んでいた。お互いが責め手であり、責められ手である。無茶な動きをすれば、それだけ自分が限界に近づいてしまうのだ。
「んっ、んっ」
しかし、やはりあかりの方がマルチよりもずっと動いている。マルチの動きは次第に小さくなり、口から漏れる息が目立つようになってきた。あかりが物足りなさそうに激しく腰を動かすと、マルチは情けない声を出して動きを完全に止めてしまう。
「マルチちゃん…」
「あ、あかりさん〜、私、もうっ…」
腰をひくつかせながら、マルチは泣き声で訴えた。フェラチオとクリトリス責めで、マルチの性感はすっかり昂ってしまっていたのだ。既に、放出を全身の力で何とか抑え込まなくてはならないレベルまでマルチは追い込まれていた。
「しゃーないな。あかり、マルチをイカせてやれよ」
「え…でも」
「そしたら、すぐに俺のでしてやるから」
「本当?」
「当たり前だろ」
「じゃ、じゃあ…マルチちゃん、ちょっとの間我慢してね」
ぐちゅ、ぐちゅ、ぬちゅるぅっ!
「ひ、ひあっ!?あ、あかりさんっ、やめてくだ…ひぅぅっ!?」
マルチがあかりの上にまたがったまま、身を引きつらせる。あかりは思い切り腰を打ち付けて、ありたけの力で絞るようにマルチの肉棒を刺激していた。
「あ…あ…マルチちゃんの、こうするとすごくいいっ…」
「あ、あかりさんっ…ゆ、許してくださいっ…こ、こんなの…」
マルチはあかりの腹部に両手をついて、涙をぼろぼろとこぼしながら懇願する。しかしあかりは妖しい微笑みすら浮かべて、マルチの肉棒を容赦なく責めていた。上になったマルチが、突き上げられるように犯されているとすら思える。
その激しい動きは、肉棒のみならず秘裂の間に収まったクリトリスにまで刺激を与えていた。浩之の指によって芯を剥き出しにされたクリトリスは、上から間接的に打ち付けられるだけでも電撃のような快感をマルチに与えていたのだ。
普通のものより遙かに敏感な肉棒と、それに追加される快感。マルチが長い間耐えられるはずはなかった。
「は、はうぅっ〜」
「マルチちゃん…中がひくひくしてる」
「イクのか?」
「私、イッ、イッちゃいますぅっ…」
マルチは、はしたない言葉を言い切ると力無くあかりの動きに身を委ねる。
「ふぁっ、はぅあっ、ああああああああっ〜!?」
そして絶叫と共に、マルチは身をびくんっ…と震わせて硬直した。
びゅく、びゅく、びゅく…
「ひ、ひぃ…」
射出感。自分の身体から、何かが飛び出る感覚。絶頂を迎えた紛れもない証拠が、少女でもあるロボットにもたらされる。愛液をにじませるのとは違う、より直接的で瞬間的な快感の証明だ。マルチの羞恥心はかつてない程に高まっているはずだった。
「マルチちゃんの…いっぱい出てるよ」
「うっ、ううっ…ううううっ…」
マルチはあかりの中に白濁した液を放出しながら、苦しそうに震えている。感じているのは快楽に間違いないだろうが、この肉棒を責められての絶頂は苦痛の一歩手前の快感のようだった。
だが未だ不満足なあかりの性器は、マルチの肉棒をさらに強く締め付け、マルチの絶頂をさらに激しく長いものにしていく。それによってマルチがびくびくと身体を痙攣させながらさらに悶えているのを、あかりはどこかいたずらな瞳で見つめていた。
「あかり、お前結構ひどい奴だな」
「だ、だって…浩之ちゃんがしろって言ったんだよ」
「自分がして欲しいからって…あかり」
「そ、それよりも…浩之ちゃん」
浩之の言葉を遮り、あかりは媚びた視線を向ける。
「よし…マルチ、どけ」
「は、はぅぅ…」
マルチはこてんと倒れるようにあかりの上から離れ、絨毯の上に横向きに寝転がった。そして目を閉じる。ほとんど気絶したようにも見えた。
「いくぞ?」
「うんっ」
あかりに襲いかかる浩之。マルチは肉棒の先から白濁の液をこぼし、秘裂の間からも溢れるほどの愛液をにじませながら未だ絶頂の余韻の中にあった…
「わ、わ、わ、わっ」
「おっ…とっ…ととっ!」
どんっ。
身体と身体がぶつかり合う、鈍い音がした。
「い、痛いよぉ…」
理緒は自分の頭とすねを押さえてさする。
「ぐっ…ぐぐっ」
「ふ、藤田君も大丈夫?思いっきり胸に頭ぶつけちゃったけど」
そう言ってから、理緒は心配そうに頭をぶつけた辺りを撫でる。だが、浩之のそれなりに厚い胸板は大したダメージを受けていないように見えた。
「ぶつかったのがここだから良かったけど…」
「………」
浩之は歯を食いしばりながら、ぎぎっと頭を左右に振る。
「え?」
理緒は浩之の視線を追った。床に敷いた布団に横たわっている浩之の身体、その上に転がって覆いかぶさった理緒。
「あっ…わっ、ごめんっ」
ぎゅっ!
ぴょんっ、と理緒が慌てて飛び退く。
「ぐぐっ!」
「ご、ごめんね、男の子ってここ痛いんだよね」
浩之は顔を蒼白にして悶えていた。最後に理緒が跳んだ時に加わった圧力はかなりきつかったようだ。
「あ…あはは…痛かった?」
「………」
目に涙すらにじませて、浩之はかくんと首を縦に振った。
「い、痛いの痛いの飛んでけ〜」
「……理緒ちゃん…もういいって…」
脱力しきった声で浩之は言う。
「ふ、藤田君、ごめんね〜」
「…理緒ちゃん、ひとつだけ聞いてもいいか?」
「なに?」
「今のところって段差あったか?」
「ど、どうだろ」
理緒は自分の転んだ辺りの畳を手で触る。
「あんまり、段差じゃないかもしれないね」
「出来れば…転ぶ時と場所は選んで欲しいだけどな…」
「あ、あははははっ、ごめんね」
そう言うと、理緒は両手を差し出して浩之のペニスを柔らかく包んだ。さっきまでは勢い良く伸びていたそれも、少々勢いを失ってしぼんでしまったように見える。
「ん…あむっ」
「うおっ!?」
ちゅぽちゅぽ。
「理緒ちゃんっ…お、おい」
「んっ…えへへ、びっくりした?」
「び、びっくりしたも何も…どこでそんなこと覚えたんだよ」
痛みから来る重苦しい不快感はペニスの周りに残っていたが、そんなものが存在していないかのように浩之は驚きの表情になっていた。
「こうすると、たくさんお金もらえるっていうから…ちょっと練習したの」
「れ、練習ぅっ!?」
「ち、違うよっ!晩御飯のおかずのきゅうり」
「なんだ…ていうか、そんなもんに間違っても手を出すなよ。俺もできる事はするから」
「ううん、藤田君は本当にいろいろしてくれて、すっごく感謝しているよ」
そして理緒はまた口を大きく開けた。
浩之は一瞬どうしたものか戸惑うが、結局そのまま理緒の口に飲み込まれて行くにまかせる。
ちゅぽ、ちゅぽ。
「う…」
生暖かくて柔らかい感触に包まれていく内に、段々痛みや不快感が失せていった。代わりに、開放感にも似た快感が生まれてくる。さっきまで痛さを感じていたせいか、ほっとするような感覚も相まって浩之を包んでいくのだ。
「んん…」
じゅるっ。
理緒が目を閉じて、舌で大きくペニスを舐め上げる。そして舌をぺろっと出したまま、いたずらな目で浩之の事を見上げた。
「気持ちいい?」
「…ああ」
ぺろぺろ。
「ここ?」
「うん…そこだな」
理緒が雁首をぐるりとなめ回す。
「なんか…すげー上手い」
「ふふ…ありがとう」
「いや、ありがとうっていうか…まぁそうか」
浩之はどこか間の抜けた顔で、眼下の行為をぼうっと見る。
ぺろぺろっ。ぺろっ。
「なんだろ。こういうのって、才能なのか」
「え〜、こんな事の才能なんていやだよ」
「そうかもしんねーけど」
何をやってもドジな理緒を考えれば、天性とも思えるほどのうまさだ。まさか理緒が嘘をついたり他の男と浮気していたりするとは思えない。
ちゅぽちゅぽ、ちゅぽ。
理緒は袋を手でもてあそながら、大きくピストン運動を行う。時々ふぅーっと息を吸い込んだり、ふんふんと鼻から息が吹きかかったりするのがまた微妙な刺激だった。
細かい集中力も必要とせず、ただひたむきにする行為だからこそ、理緒に向いているのかもしれない。普通なら怖じ気づいたり、嫌悪感を感じたりしてしまうはずなのだ。理緒にはそれがなかった。
「ふぅ…」
完全に痛みを忘れた浩之が、落ち着いたため息を吐き出す。そして理緒の頭をくしゃくしゃと撫でた。
「んっ、んっ」
ちゅぶっ。ちゅるっ…
理緒が舌先で浩之の亀頭をねぶり回す。そこを集中的に刺激されていると、浩之の中から限界が近づいてきた。
「理緒ちゃん、俺…」
…こくっ。
口にペニスを含んだまま、理緒は浩之の事を見上げて大きくうなずいた。
「…いいのか?本当に…」
ちゅぽちゅぽっ…
浩之は心配そうに理緒を見たが、もう既に理緒はスパートを掛けて、浩之のペニスに絞り出すようなきつい刺激を加え始めていた。
「…っ」
すぐに浩之は後戻りのできない所まで連れてこられてしまう。浩之は観念して、理緒の顔が一生懸命に動いているさまをじっと見つめた。
「…理緒ちゃんっ」
どくんっ。
灼熱の液体がほとばしる。
「!」
理緒は突然の脈動に目を閉じてしまったが、口を離すことはなかった。
どくんっ。どくんっ。どくんっ。
次々と吐き出される白い液体を、懸命に理緒は口の中にとどめ、漏らそうとしない。深くペニスをくわえこんで、吐き出されたものを全て受け止めていた。
「…ん」
「理緒ちゃん…大丈夫か?」
…こくん。こくん…
一瞬の間を置いてから、理緒はそれを少しずつ飲み下していった。頬は紅潮して、やや落ち着きを失っているようにも見えたが、理緒は少しも吐き出すことなく、白い液体を全て喉の奥に流し込んでしまう。
「あはは…飲んじゃった」
「…ありがとな」
「ううん、だって、藤田君の事好きなんだから全然嫌じゃないよ」
理緒が笑う。
「それじゃ…」
『ただいまー』
『…えっ!?』
玄関から突然聞こえてきたいくつもの声に、理緒と浩之の声が重なる。
「お、おい、理緒ちゃん、帰ってこないんじゃなかったのか!?」
「そ、そうだよっ、今日は子供会の集まりで良太達かなり遅くなるって…ど、どうしようっ」
「こ、声大きいって!」
「う、うん…。…押し入れっ!押し入れ隠れてっ」
「わ、わかったっ…」
浩之は自分の服をひっつかみながら、無様な姿で理緒の開けたふすまの方に駆け寄っていった。
「おっ…とっ…ととっ!」
どんっ。
身体と身体がぶつかり合う、鈍い音がした。
「い、痛いよぉ…」
理緒は自分の頭とすねを押さえてさする。
「ぐっ…ぐぐっ」
「ふ、藤田君も大丈夫?思いっきり胸に頭ぶつけちゃったけど」
そう言ってから、理緒は心配そうに頭をぶつけた辺りを撫でる。だが、浩之のそれなりに厚い胸板は大したダメージを受けていないように見えた。
「ぶつかったのがここだから良かったけど…」
「………」
浩之は歯を食いしばりながら、ぎぎっと頭を左右に振る。
「え?」
理緒は浩之の視線を追った。床に敷いた布団に横たわっている浩之の身体、その上に転がって覆いかぶさった理緒。
「あっ…わっ、ごめんっ」
ぎゅっ!
ぴょんっ、と理緒が慌てて飛び退く。
「ぐぐっ!」
「ご、ごめんね、男の子ってここ痛いんだよね」
浩之は顔を蒼白にして悶えていた。最後に理緒が跳んだ時に加わった圧力はかなりきつかったようだ。
「あ…あはは…痛かった?」
「………」
目に涙すらにじませて、浩之はかくんと首を縦に振った。
「い、痛いの痛いの飛んでけ〜」
「……理緒ちゃん…もういいって…」
脱力しきった声で浩之は言う。
「ふ、藤田君、ごめんね〜」
「…理緒ちゃん、ひとつだけ聞いてもいいか?」
「なに?」
「今のところって段差あったか?」
「ど、どうだろ」
理緒は自分の転んだ辺りの畳を手で触る。
「あんまり、段差じゃないかもしれないね」
「出来れば…転ぶ時と場所は選んで欲しいだけどな…」
「あ、あははははっ、ごめんね」
そう言うと、理緒は両手を差し出して浩之のペニスを柔らかく包んだ。さっきまでは勢い良く伸びていたそれも、少々勢いを失ってしぼんでしまったように見える。
「ん…あむっ」
「うおっ!?」
ちゅぽちゅぽ。
「理緒ちゃんっ…お、おい」
「んっ…えへへ、びっくりした?」
「び、びっくりしたも何も…どこでそんなこと覚えたんだよ」
痛みから来る重苦しい不快感はペニスの周りに残っていたが、そんなものが存在していないかのように浩之は驚きの表情になっていた。
「こうすると、たくさんお金もらえるっていうから…ちょっと練習したの」
「れ、練習ぅっ!?」
「ち、違うよっ!晩御飯のおかずのきゅうり」
「なんだ…ていうか、そんなもんに間違っても手を出すなよ。俺もできる事はするから」
「ううん、藤田君は本当にいろいろしてくれて、すっごく感謝しているよ」
そして理緒はまた口を大きく開けた。
浩之は一瞬どうしたものか戸惑うが、結局そのまま理緒の口に飲み込まれて行くにまかせる。
ちゅぽ、ちゅぽ。
「う…」
生暖かくて柔らかい感触に包まれていく内に、段々痛みや不快感が失せていった。代わりに、開放感にも似た快感が生まれてくる。さっきまで痛さを感じていたせいか、ほっとするような感覚も相まって浩之を包んでいくのだ。
「んん…」
じゅるっ。
理緒が目を閉じて、舌で大きくペニスを舐め上げる。そして舌をぺろっと出したまま、いたずらな目で浩之の事を見上げた。
「気持ちいい?」
「…ああ」
ぺろぺろ。
「ここ?」
「うん…そこだな」
理緒が雁首をぐるりとなめ回す。
「なんか…すげー上手い」
「ふふ…ありがとう」
「いや、ありがとうっていうか…まぁそうか」
浩之はどこか間の抜けた顔で、眼下の行為をぼうっと見る。
ぺろぺろっ。ぺろっ。
「なんだろ。こういうのって、才能なのか」
「え〜、こんな事の才能なんていやだよ」
「そうかもしんねーけど」
何をやってもドジな理緒を考えれば、天性とも思えるほどのうまさだ。まさか理緒が嘘をついたり他の男と浮気していたりするとは思えない。
ちゅぽちゅぽ、ちゅぽ。
理緒は袋を手でもてあそながら、大きくピストン運動を行う。時々ふぅーっと息を吸い込んだり、ふんふんと鼻から息が吹きかかったりするのがまた微妙な刺激だった。
細かい集中力も必要とせず、ただひたむきにする行為だからこそ、理緒に向いているのかもしれない。普通なら怖じ気づいたり、嫌悪感を感じたりしてしまうはずなのだ。理緒にはそれがなかった。
「ふぅ…」
完全に痛みを忘れた浩之が、落ち着いたため息を吐き出す。そして理緒の頭をくしゃくしゃと撫でた。
「んっ、んっ」
ちゅぶっ。ちゅるっ…
理緒が舌先で浩之の亀頭をねぶり回す。そこを集中的に刺激されていると、浩之の中から限界が近づいてきた。
「理緒ちゃん、俺…」
…こくっ。
口にペニスを含んだまま、理緒は浩之の事を見上げて大きくうなずいた。
「…いいのか?本当に…」
ちゅぽちゅぽっ…
浩之は心配そうに理緒を見たが、もう既に理緒はスパートを掛けて、浩之のペニスに絞り出すようなきつい刺激を加え始めていた。
「…っ」
すぐに浩之は後戻りのできない所まで連れてこられてしまう。浩之は観念して、理緒の顔が一生懸命に動いているさまをじっと見つめた。
「…理緒ちゃんっ」
どくんっ。
灼熱の液体がほとばしる。
「!」
理緒は突然の脈動に目を閉じてしまったが、口を離すことはなかった。
どくんっ。どくんっ。どくんっ。
次々と吐き出される白い液体を、懸命に理緒は口の中にとどめ、漏らそうとしない。深くペニスをくわえこんで、吐き出されたものを全て受け止めていた。
「…ん」
「理緒ちゃん…大丈夫か?」
…こくん。こくん…
一瞬の間を置いてから、理緒はそれを少しずつ飲み下していった。頬は紅潮して、やや落ち着きを失っているようにも見えたが、理緒は少しも吐き出すことなく、白い液体を全て喉の奥に流し込んでしまう。
「あはは…飲んじゃった」
「…ありがとな」
「ううん、だって、藤田君の事好きなんだから全然嫌じゃないよ」
理緒が笑う。
「それじゃ…」
『ただいまー』
『…えっ!?』
玄関から突然聞こえてきたいくつもの声に、理緒と浩之の声が重なる。
「お、おい、理緒ちゃん、帰ってこないんじゃなかったのか!?」
「そ、そうだよっ、今日は子供会の集まりで良太達かなり遅くなるって…ど、どうしようっ」
「こ、声大きいって!」
「う、うん…。…押し入れっ!押し入れ隠れてっ」
「わ、わかったっ…」
浩之は自分の服をひっつかみながら、無様な姿で理緒の開けたふすまの方に駆け寄っていった。
「…なんでこんなもの着せるのっ」
「そのままの意味だ」
「わけわかんないよっ…」
あゆは自分の服と祐一を交互に見やりながら言う。フリルに富んだ清潔な色合いの服だった。カチューシャもいつもあゆのしている物とは違い、冴えた白のものになっている。
「それじゃ、何からしてもらおうか」
「ボク、祐一君に命令なんてされる覚えはないもん」
「お前はその服を着た時点で、俺の命令を聞かなくちゃならなくなったんだ」
「なんで?」
「その服を着ている人間は命令に従わなくちゃいけないって法律があるんだ」
「そんなものないよっ!ボク帰るっ!」
…がちゃっ。
「あれ?あれあれ?」
「気づくのが遅すぎるぞ」
あゆの足には手錠と鎖がつながれていた。それは重々しいベッドの脚にしっかりと固定されていて、とても取れそうにない。
もっとも重厚なのはベッドだけではなかった。部屋全体が古風ながらもしっかりした木材で統一されており、立派な屋敷の一室という印象を強くしている。窓には濃紅色のカーテンが掛けられていた。
「うぐぅ、ひ、ひどいよっ…ボクのことをなんだと思ってるの」
「あゆ」
「そうだよ…」
あゆは不満そうな目で祐一のことを見た。
そのまま数秒が経過する。
「…だ、だったら、これどうかしてよっ」
「どうもしない」
「なんでっ」
「だから、自分の格好を良く考えてみろ」
「……お手伝いさん?」
「ま、間違ってはいないだろ」
「うぐぅ…祐一君に雇われた覚えはないもん」
「でも、このままあゆを放って俺がこの部屋を出ていけばずーっとご飯抜きだぞ。トイレにも行けないし」
「う…うぐぅ」
あゆが頬に汗を浮かべる。
「な、何をしたら帰っていいの?」
「だから、帰っていいなんて誰も言ってないだろ。ご主人様がいるのにどこに帰る気だ」
「え、え…ごしゅじんさま?」
あゆはぱちくりと目をしばたたかせる。
「…祐一君が?」
「ああ」
「…ボクの?」
「ああ」
「祐一君、頭おかしいよ…」
「…言ったな」
多少離れた位置にいた祐一が、あゆに歩み寄っていく。
「ほ、本当のこと言っただけだもんっ!祐一君、おかしいよっ!」
「そーかそーか」
「だからこれ取ってよ…祐一君…これ…」
段々あゆの声が小さくなっていく。祐一が手の届くような位置まで来たのだ。足を拘束されている状況で、男女の体力差があることを考えれば何をされても抵抗しようがない。
「最初っからあゆに掃除とか料理とかしてもらおうと思ってなかったしな。かえって手間かかりそうだ」
「うぐぅ、そんなことないもん…」
頬を膨らせる。
「だから、あゆは最初からこっちの専門になってもらうか」
「こっち?」
祐一は自分のズボンに手をかけた。
「え…」
するっ。
「きゃ…」
一瞬であゆの顔が真っ赤になる。
「わーっ!祐一君っ、へんたいっ!へんたいっ!」
両手で顔を覆いながら叫び立てる。しかし視界を覆う直前に、あゆの目には黒みを帯びた大きな肉棒が立っているのがありありと飛び込んできていた。見たこともないそのシルエットは焼き付いて離れなかったが、あゆは必死にそれを思考から振り払おうとする。
「手をどけろ。見るんだ」
「いやだっ…」
「何度も言わせるなよ。素っ裸にして屋敷の外に放り出してもいいんだぞ」
「う…うぐ…」
明確な脅しの言葉。あゆは小さく震えながら、覆った手の指と指の隙間を少しずつ広げていく。ほんの少し視界が広がるだけでも、祐一の股間にそびえている肉棒ははっきりとあゆの目に入ってきた。
「舐めろ」
「???」
あゆにとって完全に予想外の命令。意味を考えるよりも、混乱の方が先に来る。
「これを、舐めろ」
「えっ…き、汚いよ…」
もう一度繰り返されてから、ようやくあゆは答える。それでも、あゆは意味を未だに理解していなかった。
「そんな事言ってる場合じゃないだろ。ご主人様の命令だ」
「い…いやだぁ…」
そう言いつつもあゆは目を覆う手をどけて、祐一の前にぺたんと膝立ちになった。
「じゃあ、しろ」
「うぐぅ…」
あゆは恐る恐る顔を前に出していく。匂いを感じてしまって一瞬動きを止めたが、口をぎゅっと閉じて何とか肉棒の至近距離にまで顔を寄せた。
「口を閉じたままじゃできないだろ」
「…うぐぅ」
そう言いながら、あゆは少しだけ口を開く。そして呼吸を可能な限り抑えながら、唇の間から真っ赤な舌をちろっと出した。
つん…
その先が、わずかだが肉棒にタッチする。
「そう、そのままもっとだ」
「………」
味はしなかった。あゆは次なる脅しの言葉が掛けられるのに恐怖し、嫌悪感を必死で押さえ込む。そして、舌をもっと長く出していく。
ちろ…
肉棒の側面を、あゆの舌が這い上がった。伝った所だけ、唾液で濡れてぬめりを帯びる。あゆの舌の動きはごくわずかだったため、その箇所は何かの印をつけたかのようにも見えた。
「そんな少しじゃいつまで経っても終わらないぞ。もっと思いっきりやれ」
「うぐぅ…」
あゆはまた舌を出し、今度は側面のカーブに沿ってぐるりと舐める。左から右へ、右から左へ。同じ箇所を何度も何度も左右に舐めていく。
「そう、そうやって。場所はおんなじとこだけじゃだめだ。もっと先の方もやるんだ」
「さ、先のほう」
「そうだ」
あゆは包皮に覆われていない先端の部分を見つめながら躊躇した。しかしそこで生じた様々な抵抗感をねじふせて、あゆは唇を先端の近くまで寄せる。そして舌を出した。
ぴとっ。
舌はまるで尿道口にふたをするかのようにぴったり覆いかぶさる。
「動かせ」
「………」
舌の中央を押しつけるような状態から、あゆは顔を左右に少しだけ揺らした。舌もそれに従って動き、先端を微妙に刺激する。舌を積極的に動かせないための苦肉の策だったが、祐一は満足しているようだった。
無論行為の意味をわかっていないあゆにとっては、しっかりと舐めていない事で怒鳴られるのではないかとひやひやものである。
「…よし。じゃあ仕上げだ」
「…はぁっ」
かなりの長時間続けさせてから、祐一はそう言った。あゆは慣れない行為に上がってしまった息を何とか整えて、次の言葉を不安そうに待つ。
「最後は口で全部くわえて、上下に口を動かせ」
「や、やだよぅ…」
表面だけに触れているのと、口に含むのでは嫌悪感の質も変わってくる。
「命令だ」
「ゆ、祐一君、ボクをそんなにいじめて楽しいのっ…?」
「…ああ。色々と楽しいぞ」
「うぐぅ…ひどすぎるよっ…」
あゆはうっすら涙すら浮かべていた。しかし口をゆっくりと開いたかと思うと、肉棒に向かって素直に顔を落としていく。
「口の奥までな」
「………」
あゆが開けた口の中に、肉棒が入っていく。と言っても、口を大きく開けた状態なので口腔の中の空間に肉棒が入っただけの話だ。肉棒自体に刺激が加えられているわけではない。
「…ふっ…んふぅっ…」
「口を閉じて、くわえるんだ」
「………」
はむっ。
やや苦しげな呼吸が止まったかと思うと、あゆがぱくりと肉棒をくわえこむ。その状態で、あゆはしばしの間ストップしていた。鼻の方からの息だけが部屋に響く。
「上下にな」
…ちゅくっ。
祐一がうながすと、あゆは顔をするっと持ち上げた。小さな水音がする。そこでもあゆはわずかな静止を見せたが、祐一に言われる前に口を下に落としていた。また小さな水音が立つ。
ちゅく…ちゅく…ちゅく…ちゅく…
その繰り返しの要領を、あゆは段々飲み込んでいった。次第にスピードも上がってくる。
「そうだ。そのまま。そういう感じで」
ロングヘアーがさらっと流れて肉棒や袋の部分を撫でたりする感触も楽しみつつ、祐一はあゆの行為を堪能していた。
あゆはどうすれば祐一が満足して解放してくれるのかわからず、ただ出来る限り速く大きく口を動かすだけである。熱中してくると、嫌悪感などはどこかに消えてしまっていた。ただ「もういい」の言葉を待って口を動かすだけである。
ちゅくちゅく…びゅくぅっ!
「…!!?」
あゆが思わず顔を跳ね上げる。突然ペニスが脈動し、何かが飛び出す感触があったのだ。前触れなど何もなかった。
びゅっ、びゅっ、びゅくっ…
「う…うぐぅっ…うぐぅ…」
逃げられないあゆの顔に、そのまま精液がかかっていく。大きな目の周りも、さらさらのロングヘアーのあちこちも白濁した液でどろどろになってしまった。
「うぐぅぅ…これ……なん…なの…?」
嫌悪感も感じている様子だったが、むしろ精液の意味の方が知りたいようだった。
「ふぅっ…。お前へのご褒美だ。喜べ」
「うぐぅ…嬉しくないよぅ…」
「つべこべいうな。これから毎日の日課になるんだからな。俺の部屋に朝一番に来て、これをして俺を起こすこと。わかったな」
「ひどいよ…」
あゆは手にもついてしまった精液を、指の間でにちゃにちゃとさせながらそう言った。
「そのままの意味だ」
「わけわかんないよっ…」
あゆは自分の服と祐一を交互に見やりながら言う。フリルに富んだ清潔な色合いの服だった。カチューシャもいつもあゆのしている物とは違い、冴えた白のものになっている。
「それじゃ、何からしてもらおうか」
「ボク、祐一君に命令なんてされる覚えはないもん」
「お前はその服を着た時点で、俺の命令を聞かなくちゃならなくなったんだ」
「なんで?」
「その服を着ている人間は命令に従わなくちゃいけないって法律があるんだ」
「そんなものないよっ!ボク帰るっ!」
…がちゃっ。
「あれ?あれあれ?」
「気づくのが遅すぎるぞ」
あゆの足には手錠と鎖がつながれていた。それは重々しいベッドの脚にしっかりと固定されていて、とても取れそうにない。
もっとも重厚なのはベッドだけではなかった。部屋全体が古風ながらもしっかりした木材で統一されており、立派な屋敷の一室という印象を強くしている。窓には濃紅色のカーテンが掛けられていた。
「うぐぅ、ひ、ひどいよっ…ボクのことをなんだと思ってるの」
「あゆ」
「そうだよ…」
あゆは不満そうな目で祐一のことを見た。
そのまま数秒が経過する。
「…だ、だったら、これどうかしてよっ」
「どうもしない」
「なんでっ」
「だから、自分の格好を良く考えてみろ」
「……お手伝いさん?」
「ま、間違ってはいないだろ」
「うぐぅ…祐一君に雇われた覚えはないもん」
「でも、このままあゆを放って俺がこの部屋を出ていけばずーっとご飯抜きだぞ。トイレにも行けないし」
「う…うぐぅ」
あゆが頬に汗を浮かべる。
「な、何をしたら帰っていいの?」
「だから、帰っていいなんて誰も言ってないだろ。ご主人様がいるのにどこに帰る気だ」
「え、え…ごしゅじんさま?」
あゆはぱちくりと目をしばたたかせる。
「…祐一君が?」
「ああ」
「…ボクの?」
「ああ」
「祐一君、頭おかしいよ…」
「…言ったな」
多少離れた位置にいた祐一が、あゆに歩み寄っていく。
「ほ、本当のこと言っただけだもんっ!祐一君、おかしいよっ!」
「そーかそーか」
「だからこれ取ってよ…祐一君…これ…」
段々あゆの声が小さくなっていく。祐一が手の届くような位置まで来たのだ。足を拘束されている状況で、男女の体力差があることを考えれば何をされても抵抗しようがない。
「最初っからあゆに掃除とか料理とかしてもらおうと思ってなかったしな。かえって手間かかりそうだ」
「うぐぅ、そんなことないもん…」
頬を膨らせる。
「だから、あゆは最初からこっちの専門になってもらうか」
「こっち?」
祐一は自分のズボンに手をかけた。
「え…」
するっ。
「きゃ…」
一瞬であゆの顔が真っ赤になる。
「わーっ!祐一君っ、へんたいっ!へんたいっ!」
両手で顔を覆いながら叫び立てる。しかし視界を覆う直前に、あゆの目には黒みを帯びた大きな肉棒が立っているのがありありと飛び込んできていた。見たこともないそのシルエットは焼き付いて離れなかったが、あゆは必死にそれを思考から振り払おうとする。
「手をどけろ。見るんだ」
「いやだっ…」
「何度も言わせるなよ。素っ裸にして屋敷の外に放り出してもいいんだぞ」
「う…うぐ…」
明確な脅しの言葉。あゆは小さく震えながら、覆った手の指と指の隙間を少しずつ広げていく。ほんの少し視界が広がるだけでも、祐一の股間にそびえている肉棒ははっきりとあゆの目に入ってきた。
「舐めろ」
「???」
あゆにとって完全に予想外の命令。意味を考えるよりも、混乱の方が先に来る。
「これを、舐めろ」
「えっ…き、汚いよ…」
もう一度繰り返されてから、ようやくあゆは答える。それでも、あゆは意味を未だに理解していなかった。
「そんな事言ってる場合じゃないだろ。ご主人様の命令だ」
「い…いやだぁ…」
そう言いつつもあゆは目を覆う手をどけて、祐一の前にぺたんと膝立ちになった。
「じゃあ、しろ」
「うぐぅ…」
あゆは恐る恐る顔を前に出していく。匂いを感じてしまって一瞬動きを止めたが、口をぎゅっと閉じて何とか肉棒の至近距離にまで顔を寄せた。
「口を閉じたままじゃできないだろ」
「…うぐぅ」
そう言いながら、あゆは少しだけ口を開く。そして呼吸を可能な限り抑えながら、唇の間から真っ赤な舌をちろっと出した。
つん…
その先が、わずかだが肉棒にタッチする。
「そう、そのままもっとだ」
「………」
味はしなかった。あゆは次なる脅しの言葉が掛けられるのに恐怖し、嫌悪感を必死で押さえ込む。そして、舌をもっと長く出していく。
ちろ…
肉棒の側面を、あゆの舌が這い上がった。伝った所だけ、唾液で濡れてぬめりを帯びる。あゆの舌の動きはごくわずかだったため、その箇所は何かの印をつけたかのようにも見えた。
「そんな少しじゃいつまで経っても終わらないぞ。もっと思いっきりやれ」
「うぐぅ…」
あゆはまた舌を出し、今度は側面のカーブに沿ってぐるりと舐める。左から右へ、右から左へ。同じ箇所を何度も何度も左右に舐めていく。
「そう、そうやって。場所はおんなじとこだけじゃだめだ。もっと先の方もやるんだ」
「さ、先のほう」
「そうだ」
あゆは包皮に覆われていない先端の部分を見つめながら躊躇した。しかしそこで生じた様々な抵抗感をねじふせて、あゆは唇を先端の近くまで寄せる。そして舌を出した。
ぴとっ。
舌はまるで尿道口にふたをするかのようにぴったり覆いかぶさる。
「動かせ」
「………」
舌の中央を押しつけるような状態から、あゆは顔を左右に少しだけ揺らした。舌もそれに従って動き、先端を微妙に刺激する。舌を積極的に動かせないための苦肉の策だったが、祐一は満足しているようだった。
無論行為の意味をわかっていないあゆにとっては、しっかりと舐めていない事で怒鳴られるのではないかとひやひやものである。
「…よし。じゃあ仕上げだ」
「…はぁっ」
かなりの長時間続けさせてから、祐一はそう言った。あゆは慣れない行為に上がってしまった息を何とか整えて、次の言葉を不安そうに待つ。
「最後は口で全部くわえて、上下に口を動かせ」
「や、やだよぅ…」
表面だけに触れているのと、口に含むのでは嫌悪感の質も変わってくる。
「命令だ」
「ゆ、祐一君、ボクをそんなにいじめて楽しいのっ…?」
「…ああ。色々と楽しいぞ」
「うぐぅ…ひどすぎるよっ…」
あゆはうっすら涙すら浮かべていた。しかし口をゆっくりと開いたかと思うと、肉棒に向かって素直に顔を落としていく。
「口の奥までな」
「………」
あゆが開けた口の中に、肉棒が入っていく。と言っても、口を大きく開けた状態なので口腔の中の空間に肉棒が入っただけの話だ。肉棒自体に刺激が加えられているわけではない。
「…ふっ…んふぅっ…」
「口を閉じて、くわえるんだ」
「………」
はむっ。
やや苦しげな呼吸が止まったかと思うと、あゆがぱくりと肉棒をくわえこむ。その状態で、あゆはしばしの間ストップしていた。鼻の方からの息だけが部屋に響く。
「上下にな」
…ちゅくっ。
祐一がうながすと、あゆは顔をするっと持ち上げた。小さな水音がする。そこでもあゆはわずかな静止を見せたが、祐一に言われる前に口を下に落としていた。また小さな水音が立つ。
ちゅく…ちゅく…ちゅく…ちゅく…
その繰り返しの要領を、あゆは段々飲み込んでいった。次第にスピードも上がってくる。
「そうだ。そのまま。そういう感じで」
ロングヘアーがさらっと流れて肉棒や袋の部分を撫でたりする感触も楽しみつつ、祐一はあゆの行為を堪能していた。
あゆはどうすれば祐一が満足して解放してくれるのかわからず、ただ出来る限り速く大きく口を動かすだけである。熱中してくると、嫌悪感などはどこかに消えてしまっていた。ただ「もういい」の言葉を待って口を動かすだけである。
ちゅくちゅく…びゅくぅっ!
「…!!?」
あゆが思わず顔を跳ね上げる。突然ペニスが脈動し、何かが飛び出す感触があったのだ。前触れなど何もなかった。
びゅっ、びゅっ、びゅくっ…
「う…うぐぅっ…うぐぅ…」
逃げられないあゆの顔に、そのまま精液がかかっていく。大きな目の周りも、さらさらのロングヘアーのあちこちも白濁した液でどろどろになってしまった。
「うぐぅぅ…これ……なん…なの…?」
嫌悪感も感じている様子だったが、むしろ精液の意味の方が知りたいようだった。
「ふぅっ…。お前へのご褒美だ。喜べ」
「うぐぅ…嬉しくないよぅ…」
「つべこべいうな。これから毎日の日課になるんだからな。俺の部屋に朝一番に来て、これをして俺を起こすこと。わかったな」
「ひどいよ…」
あゆは手にもついてしまった精液を、指の間でにちゃにちゃとさせながらそう言った。
「えぇと…」
にぎっ。
ぎごちない手つきながら、意を決したように手がペニスをつかんでいた。
「………」
「………」
そのまま名雪は自分の握っているものを見つめる。だが、ぽーっと赤くなった頬と困り切った目を見れば、それが何かを探るための観察ではないことはすぐに分かる。
「えっと」
しばらくしてから、名雪は申し訳なさそうに顔を上げて上目に祐一を見た。
「どうしようか…」
「…俺に振られても困る」
「そ、そうだね」
名雪は再度ペニスを握りなおして、またそれを見つめ始める。握っている幹の辺り、下にある袋の辺り、先端の膨らんでいる辺り。名雪の視線だけは忙しく動いていたが、名雪の身体は硬直して動いていなかった。もちろん手も動かない。
時折、名雪がほんのわずかに唇を開く動作を見せていたが、すぐにまた口を閉じてしまっていた。
「名雪…」
「う、うんっ」
返事だけはしっかりしていたが、やっている事はまるで変わらない。視線をあちこちに向けて、口を少しだけ開いたり閉じたりしているだけである。
はだけたブラウスと白いショーツだけ、ブラジャーも取ってしまっている半裸の名雪が自分の前にひざまづいているのはなかなかエロティックな雰囲気を感じさせたが、さすがに祐一も焦れてくる。
「口、開けろ」
「え、えっと、口、口だよね…」
名雪は一生懸命に口を開こうとする。だが、羞恥心なのか生理的嫌悪なのか、本人の意思に反して唇は開こうとしていなかった。喋るときは口が開くのに、大きく開口して維持しようとするとなぜか駄目なのだ。
「手離してくれ」
「え…」
名雪は不思議そうに答えた。しかし理由は問わず、固く握りしめていた手をゆっくりと開く。
それと同時に、祐一は腰を前にスライドさせていった。
「わ…」
名雪は目を見開く。突然目の前にペニスが迫ってきたのだから、それも当然かもしれない。
そのままだと目と目の間辺りに当たりそうだったが、祐一は腰を落としてペニスの位置を調整していった。その向ける先は、当然ひとつである。
「ん、んっ」
唇の直前まで迫ってくると、思わず名雪は口を閉じてしまっていた。しゃべろうにも口が開かず、くぐもった声を漏らすだけである。そこに、祐一はペニスの先端をぴたりとあてがった。
「力を抜けば、大丈夫だ」
「ん、んん、んん」
名雪は必死にうなずいて口を開けようとするが、どうにも上手くいかないようだった。段々名雪が目に涙を浮かべてくる。
「緊張したら上手くいかないって。別に無理矢理開けようとしなくてもいいから、とにかくリラックスしてくれりゃいい」
祐一は片方の手を名雪に差し出した。横目でそれを見た名雪は、しっかりとその手をつかむ。つかんで、何かを確かめるように強く握る。
それに加えて、祐一はもう片方の手で名雪の長い髪をそっと撫でてやる。
「………」
しばらく経つと、名雪の唇からこわばりはほとんどなくなっていた。
祐一は出来るだけ自然に、滑らかに腰を前に押し出す。
くぷ…
「ほら…」
抵抗はなかった。祐一のペニスの先端が、少しずつ名雪の口の中に吸い込まれていく。
名雪が意識的に口を開いているわけではないので歯にペニスの表面が触っていたが、構わずペニスをかなりの深さまで押し込んだ。
「んむぅ…」
「どうだ?辛いか?」
名雪は首を横に振った。動きにくい体勢のために少しだけしか首は動かなかったが、表情も落ち着いているし、目も「次はどうする?」といった感じで祐一のことをうかがっている。
実際、名雪はほとんど不快感を感じていなかった。一度中に入ってしまうと匂いもあまり気にならないし、固くて太い圧迫はいつもの性交で感じていることである。
「そのまま、もう少し口開けて歯がぶつかっているのどけられるか?」
くぽっ。
言われると同時に、名雪の口はきちんと動いていた。
「あとは、舌を適当に動かせば…それでいい」
にゅるっ。
「そ、そんな感じだな」
名雪の舌が、ぬるんと祐一のペニスを押し上げるように動いた。
にゅるぬる…にゅるっ、にゅるっ。
「うん…そう」
ペニスの下に収まった形の舌が、ペニスをぽんぽんと跳ね上げるようにリズミカルに動く。と言っても柔らかくぬめった舌がするのだから、舌とペニスが触れ合う瞬間は何とも言えないほどに気持ちいい感触が生まれる。
じゅるっ、ぬじゅっ…
段々たまってくる唾液の滑りが、さらに快感を増していた。
「一回、腰を引くぞ」
祐一は注意深く腰をスライドさせて、先端の辺りだけが名雪の口の中に残るようにした。カリ首がちょうど名雪の唇にはさまれている。
「そこで、思いっきり舌を使ってみてくれ…」
…ぬちゅ。ぬちゅ。
言い終わるとすぐに、名雪は舌で祐一の亀頭をぬめぬめと撫で始めた。同時に、唇をきゅうっとすぼめる動きも行う。それによって、カリ首が柔らかく、しかし強く刺激されていった。
「うっ…名雪…うまい」
その言葉に後押しされるように、名雪は積極的に舌を動かし、唇でペニスを包み込んでいった。最初に口に入れる事が出来なかったのが嘘のような飲み込みの早さだ。
じゅぶっ…ちゅっ、じゅぶっ…ちゅっ!
名雪はいつの間にか、ペニスを深くくわえこんでからカリ首の所まで一気に引き戻す動きまで加えていた。思いっきり引っ張られるような刺激が敏感な所に加わり、痛いほどの快感が生まれる。いや、実際に少し痛いかも知れない。だが、それを上回る舌の丁寧な愛撫が、とろけるような快感をとめどもなく引き出して痛みをフェラチオのアクセントに仕立て上げてしまっているのだ。
祐一も名雪も行為に酔っていた。もはやほとんど会話も交わさず、様々な攻撃の仕方を試す名雪のフェラに祐一がただ身を委ねているといった状況である。
数分もしない内に、祐一は腰の奥へ爆発の予兆を抱え込んでいた。
「な、名雪…ストップ、ストップ」
ちゅぽんっ!
「…ゆふいち?」
そのまま果ててしまいそうになったが、理性を以て祐一は自ら腰を引いた。
「これじゃ、本番できなくなっちゃうからな」
「あ」
名雪の顔に、久しぶりの恥じらいが戻ってきた。さっきは行為に夢中になりすぎていて、そんな感情はカケラも見えなかったのだ。
「でも、このまま入れたらすぐ終わっちゃうから…俺は少し休憩な」
祐一はペニスをむき出しのままに、ベッドに上がる。
「名雪も来いよ?」
「え…うん」
名雪は恐る恐る立ち上がった。ずっと同じ姿勢でいたために、身体の節々が痛くなっている。
しかし、全身に回った興奮がそれをほぼ忘れさせていた。名雪は第三ボタンまで外されたブラウスで身を隠しながら、ベッドの上に向かう。
「ゆういち…」
身体は自然に倒れて、祐一の前に無防備な姿を晒していた。いつもと同じ体勢だ。違うのは、唇が真っ赤に濡れて妖しく光っていること。性感帯を刺激された時とも異なる、独特な興奮が身を包んでいること。
「名雪」
祐一は名雪の上に覆いかぶさって、指を名雪のショーツの上に当てた。そのまま名雪の秘裂をなぞる。
「うん…」
名雪が身をよじらせる。シーツが乱れて、衣擦れのような音が立つ。その名雪を追いつめるように、祐一は割れ目をじっくりとショーツ越しにこすっていった。
「あ…あっ」
熱っぽいあえぎの声。その声が高くなるごとに、シーツにどんどん皺が増えていく。
「っ!」
じゅっ。
「…名雪」
「い、いやだよ…言っちゃあ…」
「いつもより、しまりないぞ」
「だ、だから言っちゃ駄目だよ」
名雪は目を伏せながら言う。
確かに、名雪のショーツの上に舟形のシミが出来るタイミングは、いつもよりも速まっていた。フェラチオが名雪に性的興奮、快感まで与えていた事は間違いない。
「名雪って、くわえるだけで濡れるんだな…」
「ち、違うよ…」
「そうかぁ?」
「うー…」
名雪は恨めしそうに祐一を見たが、とろんと快感に溶けている瞳ではまるで怒っているように見えない。祐一が無造作にショーツを脱がしても、抵抗することすらしなかった。
「いくぞ?」
「うん、祐一、来て…」
名雪が自ら脚を開き、迎え入れる体勢を作る。
祐一はそこに、未だ名雪の唾液でべとべとになっているペニスを近づけていった。
じゅぶ。
「…はぁっ!」
挿入の瞬間、名雪が解放されたような声を出す。
潤滑液は非常に豊富だった。唾液と愛液の両方が相まって、祐一のペニスをやすやすと名雪の最深部まで導く。
「んあぅっ」
奥の奥に到達する瞬間、強烈なストロークを打ち込むと名雪がまた声を漏らした。
「お、奥まで入ってるね…」
「…ああ…感じるか?」
「うん…すっごい感じるよっ…」
言葉と同時に、名雪の中がきつく締まった。
偶然の産物か、自らの言葉がさらなる興奮を生んだのか。それは判断できなかったが、祐一にびりびりと来る快感がもたらされるのは間違いない。
「う…さすがにさっきのフェラはすごすぎたか…?」
「ゆ、祐一?すぐに出しちゃいやだよ」
「…安心しろ、お前もガマンできなくしてやるから」
「えぇっ…」
祐一は名雪の秘裂を広げると、そこからピンク色の秘核をつまみ出す。
「だ、だめだよ…そ、そこは」
指が動く度に、名雪は切なそうに腰をよじる。しかし祐一は気にせず、秘核を剥き出しの状態にしてピンピンと幾度かはじいた。
「う、うくっ…」
それにより、名雪の秘核は小さいながらもかちりと勃起して、快感をむさぼるいやらしい器官となる。
「ほら、いくぞ」
「はああぁぁぁっ!」
じゅぶ、じゅぶっ、じゅぶっ!
祐一がペニスを鋭角に、激しく抽送する。
「は、はっ、ゆういちっ、すご、すごすぎるよぅっ…」
それによって、祐一のペニスは挿入の度にぷっくりとした名雪の秘核をこするようになる。名雪はシーツをつかんで、もみくちゃにした。名雪に与えられる快感は倍増、いや数倍にもなっているのだ。
「ど、どうだ、名雪…これなら、もうすぐに駄目だろ?」
「うっ…ううっ、駄目…もう、ガマンできないよ…」
「よしっ、じゃあ絶対一緒にイクぞ、先にガマンしきれなくなるんじゃないぞっ!」
「祐一こそっ…先にイッたら絶対だめだよ…!」
「よし…!」
「あっ、はぅっ、くはぁっ!」
名雪はあられもない声を上げながら、腰をくねくねと振った。祐一の突きに対応して、腰を祐一に向かって突き出す。その爆発するような激烈なストロークで、名雪は意識が飛ぶような快感を感じていた。秘核、膣壁、子宮口。その3点からの刺激を貪欲に飲み込み、名雪のヴァギナはぬめぬめと祐一のペニスを締め付けて離さない。
「いいかっ…名雪!」
祐一がぐいっと名雪の乳房をつかんだ。そしてとどめとばかりに荒々しく揉みしだく。
「う、うんっ!はぁっ、祐一!ゆういちいっ!」
「名雪っ…」
どくんっ!
ビクッ!!
脈動と痙攣が合一した。
「はぁっ、はぁ…ああ…」
「んあっ…ふぅ…ふぁ…」
大量に注ぎ込まれた精液を、ひくひく震える名雪のヴァギナが全部飲み込んでいった。二人は放心状態で、密着した互いの肌と性器の重なり合いを感じる。
「祐一のが…私の中に…いっぱい」
「名雪の中、すごいあったかくてぬるぬるして気持ちいいぞ」
「好きだよ…祐一?」
「ああ…」
「もう一度、お誕生日、おめでとう」
「さんきゅ…プレゼントも、最高だったよな」
「だって、祐一だったらこういうのが一番だと思ったんだよ」
「名雪の誕生日も、俺がしてやろうか?」
「だめだよ…だって、それじゃいつものゆういちと同じだもん」
「…そりゃそうか」
にぎっ。
ぎごちない手つきながら、意を決したように手がペニスをつかんでいた。
「………」
「………」
そのまま名雪は自分の握っているものを見つめる。だが、ぽーっと赤くなった頬と困り切った目を見れば、それが何かを探るための観察ではないことはすぐに分かる。
「えっと」
しばらくしてから、名雪は申し訳なさそうに顔を上げて上目に祐一を見た。
「どうしようか…」
「…俺に振られても困る」
「そ、そうだね」
名雪は再度ペニスを握りなおして、またそれを見つめ始める。握っている幹の辺り、下にある袋の辺り、先端の膨らんでいる辺り。名雪の視線だけは忙しく動いていたが、名雪の身体は硬直して動いていなかった。もちろん手も動かない。
時折、名雪がほんのわずかに唇を開く動作を見せていたが、すぐにまた口を閉じてしまっていた。
「名雪…」
「う、うんっ」
返事だけはしっかりしていたが、やっている事はまるで変わらない。視線をあちこちに向けて、口を少しだけ開いたり閉じたりしているだけである。
はだけたブラウスと白いショーツだけ、ブラジャーも取ってしまっている半裸の名雪が自分の前にひざまづいているのはなかなかエロティックな雰囲気を感じさせたが、さすがに祐一も焦れてくる。
「口、開けろ」
「え、えっと、口、口だよね…」
名雪は一生懸命に口を開こうとする。だが、羞恥心なのか生理的嫌悪なのか、本人の意思に反して唇は開こうとしていなかった。喋るときは口が開くのに、大きく開口して維持しようとするとなぜか駄目なのだ。
「手離してくれ」
「え…」
名雪は不思議そうに答えた。しかし理由は問わず、固く握りしめていた手をゆっくりと開く。
それと同時に、祐一は腰を前にスライドさせていった。
「わ…」
名雪は目を見開く。突然目の前にペニスが迫ってきたのだから、それも当然かもしれない。
そのままだと目と目の間辺りに当たりそうだったが、祐一は腰を落としてペニスの位置を調整していった。その向ける先は、当然ひとつである。
「ん、んっ」
唇の直前まで迫ってくると、思わず名雪は口を閉じてしまっていた。しゃべろうにも口が開かず、くぐもった声を漏らすだけである。そこに、祐一はペニスの先端をぴたりとあてがった。
「力を抜けば、大丈夫だ」
「ん、んん、んん」
名雪は必死にうなずいて口を開けようとするが、どうにも上手くいかないようだった。段々名雪が目に涙を浮かべてくる。
「緊張したら上手くいかないって。別に無理矢理開けようとしなくてもいいから、とにかくリラックスしてくれりゃいい」
祐一は片方の手を名雪に差し出した。横目でそれを見た名雪は、しっかりとその手をつかむ。つかんで、何かを確かめるように強く握る。
それに加えて、祐一はもう片方の手で名雪の長い髪をそっと撫でてやる。
「………」
しばらく経つと、名雪の唇からこわばりはほとんどなくなっていた。
祐一は出来るだけ自然に、滑らかに腰を前に押し出す。
くぷ…
「ほら…」
抵抗はなかった。祐一のペニスの先端が、少しずつ名雪の口の中に吸い込まれていく。
名雪が意識的に口を開いているわけではないので歯にペニスの表面が触っていたが、構わずペニスをかなりの深さまで押し込んだ。
「んむぅ…」
「どうだ?辛いか?」
名雪は首を横に振った。動きにくい体勢のために少しだけしか首は動かなかったが、表情も落ち着いているし、目も「次はどうする?」といった感じで祐一のことをうかがっている。
実際、名雪はほとんど不快感を感じていなかった。一度中に入ってしまうと匂いもあまり気にならないし、固くて太い圧迫はいつもの性交で感じていることである。
「そのまま、もう少し口開けて歯がぶつかっているのどけられるか?」
くぽっ。
言われると同時に、名雪の口はきちんと動いていた。
「あとは、舌を適当に動かせば…それでいい」
にゅるっ。
「そ、そんな感じだな」
名雪の舌が、ぬるんと祐一のペニスを押し上げるように動いた。
にゅるぬる…にゅるっ、にゅるっ。
「うん…そう」
ペニスの下に収まった形の舌が、ペニスをぽんぽんと跳ね上げるようにリズミカルに動く。と言っても柔らかくぬめった舌がするのだから、舌とペニスが触れ合う瞬間は何とも言えないほどに気持ちいい感触が生まれる。
じゅるっ、ぬじゅっ…
段々たまってくる唾液の滑りが、さらに快感を増していた。
「一回、腰を引くぞ」
祐一は注意深く腰をスライドさせて、先端の辺りだけが名雪の口の中に残るようにした。カリ首がちょうど名雪の唇にはさまれている。
「そこで、思いっきり舌を使ってみてくれ…」
…ぬちゅ。ぬちゅ。
言い終わるとすぐに、名雪は舌で祐一の亀頭をぬめぬめと撫で始めた。同時に、唇をきゅうっとすぼめる動きも行う。それによって、カリ首が柔らかく、しかし強く刺激されていった。
「うっ…名雪…うまい」
その言葉に後押しされるように、名雪は積極的に舌を動かし、唇でペニスを包み込んでいった。最初に口に入れる事が出来なかったのが嘘のような飲み込みの早さだ。
じゅぶっ…ちゅっ、じゅぶっ…ちゅっ!
名雪はいつの間にか、ペニスを深くくわえこんでからカリ首の所まで一気に引き戻す動きまで加えていた。思いっきり引っ張られるような刺激が敏感な所に加わり、痛いほどの快感が生まれる。いや、実際に少し痛いかも知れない。だが、それを上回る舌の丁寧な愛撫が、とろけるような快感をとめどもなく引き出して痛みをフェラチオのアクセントに仕立て上げてしまっているのだ。
祐一も名雪も行為に酔っていた。もはやほとんど会話も交わさず、様々な攻撃の仕方を試す名雪のフェラに祐一がただ身を委ねているといった状況である。
数分もしない内に、祐一は腰の奥へ爆発の予兆を抱え込んでいた。
「な、名雪…ストップ、ストップ」
ちゅぽんっ!
「…ゆふいち?」
そのまま果ててしまいそうになったが、理性を以て祐一は自ら腰を引いた。
「これじゃ、本番できなくなっちゃうからな」
「あ」
名雪の顔に、久しぶりの恥じらいが戻ってきた。さっきは行為に夢中になりすぎていて、そんな感情はカケラも見えなかったのだ。
「でも、このまま入れたらすぐ終わっちゃうから…俺は少し休憩な」
祐一はペニスをむき出しのままに、ベッドに上がる。
「名雪も来いよ?」
「え…うん」
名雪は恐る恐る立ち上がった。ずっと同じ姿勢でいたために、身体の節々が痛くなっている。
しかし、全身に回った興奮がそれをほぼ忘れさせていた。名雪は第三ボタンまで外されたブラウスで身を隠しながら、ベッドの上に向かう。
「ゆういち…」
身体は自然に倒れて、祐一の前に無防備な姿を晒していた。いつもと同じ体勢だ。違うのは、唇が真っ赤に濡れて妖しく光っていること。性感帯を刺激された時とも異なる、独特な興奮が身を包んでいること。
「名雪」
祐一は名雪の上に覆いかぶさって、指を名雪のショーツの上に当てた。そのまま名雪の秘裂をなぞる。
「うん…」
名雪が身をよじらせる。シーツが乱れて、衣擦れのような音が立つ。その名雪を追いつめるように、祐一は割れ目をじっくりとショーツ越しにこすっていった。
「あ…あっ」
熱っぽいあえぎの声。その声が高くなるごとに、シーツにどんどん皺が増えていく。
「っ!」
じゅっ。
「…名雪」
「い、いやだよ…言っちゃあ…」
「いつもより、しまりないぞ」
「だ、だから言っちゃ駄目だよ」
名雪は目を伏せながら言う。
確かに、名雪のショーツの上に舟形のシミが出来るタイミングは、いつもよりも速まっていた。フェラチオが名雪に性的興奮、快感まで与えていた事は間違いない。
「名雪って、くわえるだけで濡れるんだな…」
「ち、違うよ…」
「そうかぁ?」
「うー…」
名雪は恨めしそうに祐一を見たが、とろんと快感に溶けている瞳ではまるで怒っているように見えない。祐一が無造作にショーツを脱がしても、抵抗することすらしなかった。
「いくぞ?」
「うん、祐一、来て…」
名雪が自ら脚を開き、迎え入れる体勢を作る。
祐一はそこに、未だ名雪の唾液でべとべとになっているペニスを近づけていった。
じゅぶ。
「…はぁっ!」
挿入の瞬間、名雪が解放されたような声を出す。
潤滑液は非常に豊富だった。唾液と愛液の両方が相まって、祐一のペニスをやすやすと名雪の最深部まで導く。
「んあぅっ」
奥の奥に到達する瞬間、強烈なストロークを打ち込むと名雪がまた声を漏らした。
「お、奥まで入ってるね…」
「…ああ…感じるか?」
「うん…すっごい感じるよっ…」
言葉と同時に、名雪の中がきつく締まった。
偶然の産物か、自らの言葉がさらなる興奮を生んだのか。それは判断できなかったが、祐一にびりびりと来る快感がもたらされるのは間違いない。
「う…さすがにさっきのフェラはすごすぎたか…?」
「ゆ、祐一?すぐに出しちゃいやだよ」
「…安心しろ、お前もガマンできなくしてやるから」
「えぇっ…」
祐一は名雪の秘裂を広げると、そこからピンク色の秘核をつまみ出す。
「だ、だめだよ…そ、そこは」
指が動く度に、名雪は切なそうに腰をよじる。しかし祐一は気にせず、秘核を剥き出しの状態にしてピンピンと幾度かはじいた。
「う、うくっ…」
それにより、名雪の秘核は小さいながらもかちりと勃起して、快感をむさぼるいやらしい器官となる。
「ほら、いくぞ」
「はああぁぁぁっ!」
じゅぶ、じゅぶっ、じゅぶっ!
祐一がペニスを鋭角に、激しく抽送する。
「は、はっ、ゆういちっ、すご、すごすぎるよぅっ…」
それによって、祐一のペニスは挿入の度にぷっくりとした名雪の秘核をこするようになる。名雪はシーツをつかんで、もみくちゃにした。名雪に与えられる快感は倍増、いや数倍にもなっているのだ。
「ど、どうだ、名雪…これなら、もうすぐに駄目だろ?」
「うっ…ううっ、駄目…もう、ガマンできないよ…」
「よしっ、じゃあ絶対一緒にイクぞ、先にガマンしきれなくなるんじゃないぞっ!」
「祐一こそっ…先にイッたら絶対だめだよ…!」
「よし…!」
「あっ、はぅっ、くはぁっ!」
名雪はあられもない声を上げながら、腰をくねくねと振った。祐一の突きに対応して、腰を祐一に向かって突き出す。その爆発するような激烈なストロークで、名雪は意識が飛ぶような快感を感じていた。秘核、膣壁、子宮口。その3点からの刺激を貪欲に飲み込み、名雪のヴァギナはぬめぬめと祐一のペニスを締め付けて離さない。
「いいかっ…名雪!」
祐一がぐいっと名雪の乳房をつかんだ。そしてとどめとばかりに荒々しく揉みしだく。
「う、うんっ!はぁっ、祐一!ゆういちいっ!」
「名雪っ…」
どくんっ!
ビクッ!!
脈動と痙攣が合一した。
「はぁっ、はぁ…ああ…」
「んあっ…ふぅ…ふぁ…」
大量に注ぎ込まれた精液を、ひくひく震える名雪のヴァギナが全部飲み込んでいった。二人は放心状態で、密着した互いの肌と性器の重なり合いを感じる。
「祐一のが…私の中に…いっぱい」
「名雪の中、すごいあったかくてぬるぬるして気持ちいいぞ」
「好きだよ…祐一?」
「ああ…」
「もう一度、お誕生日、おめでとう」
「さんきゅ…プレゼントも、最高だったよな」
「だって、祐一だったらこういうのが一番だと思ったんだよ」
「名雪の誕生日も、俺がしてやろうか?」
「だめだよ…だって、それじゃいつものゆういちと同じだもん」
「…そりゃそうか」
「祐一さんの、すごいですね」
「この程度で驚いていちゃだめよ」
「うん、お姉ちゃん」
「ここの皮、こうすると」
「簡単に剥けて…こうなってるんだ」
「準備はこれで十分よね…そうすると」
「私が先でもいい?」
「こういうのは姉が先にいくものよ」
「お姉ちゃん、ずるい」
「すぐに栞の番になるから、大丈夫よ」
香里が確かめるようにそそり立った肉棒を握る。
「固そう…」
「実際固いわよ」
「知ってるけれど…こうしてみると」
「確かに、少し違って見えるわね」
「…おい」
「でも、いつもと物が変わったわけじゃないんだから、怖がることはないわよ」
「怖がったりなんかしないよ」
「実際にするとなると…」
「そういうお姉ちゃんは?」
「別に、こんなのこうすればいいんでしょ」
「おい…」
ちゅぷ。
「わっ、全部一気に…」
「おいっ!香里っ!栞っ!」
「ん…ふんっ」
ちゅぷちゅぷちゅぷ…
「すごい…」
「ふぅっ…こんな感じでしょ」
香里は口を一度離すと、得意げに言う。
「今のだけで…もうべとべと」
栞が肉棒をつまんで、にゅるにゅると上下にしごく。
「こら、まだ栞の番なんて言ってないでしょ」
「えー、一度したのに…」
「今ので一度なんて言わないわよ。大人しく待ってなさい」
「はぁい…」
名残惜しそうに肉棒をつついてから、栞が手を離す。
「じゃあ、今度は本気でいくわよ」
「おいっ!話を聞けっ!」
すぅぅ、と香里が思い切り息を吸い込む。
「香里っ…」
ちゅぷ。
「栞っ!」
ちゅぷ、ちゅぷ、ちゅぷ。
「わぁ…」
香里のリズムに乗ったしごき立てに、栞がぼうっと顔を赤くする。どうしてそうなったのか、よくは分からない。ただ興奮しているのは間違いない。
「お姉ちゃんばっかりなんて、やっぱりずるい…」
「………」
ちゅぷちゅぷ…
口の動きは止めずに、目だけで栞の事を香里が見る。
「もう、我慢できない…」
栞がふらっと動いて、香里の横に並ぶ。そして、無理矢理口を肉棒に近づけていった。
「………」
「ん…」
ぺろ。
夢見るような顔で、隙間の空いた根元や袋に舌をねっとりと這わせていく。小さな唇と柔らかい舌の愛撫は、幹をしごくのとはまた別のタッチだった。
ぺろ、ちゅぷちゅぷ…
二人はそのまま顔を密着させるような状態で熱心に祐一の肉棒をしゃぶり合っていた。だが、さすがに幾度も頭をぶつけるような姿勢では集中できないらしく、ついに香里の方が顔を上げる。
「仕方ないわね…」
ぺろぺろ…
栞は自由になったのをいいことに、一人で舌をあちらこちらに這わせていた。
「栞、もっと左に行きなさい」
「?」
ちろっと舌を出した状態で、栞は香里の顔をうかがう。
つ、つ…
栞は肉棒をぐるりと舐めながら、その言葉に従った。すると香里は栞と同じように、舌を出しての刺激を開始する。
「こうすれば、二人で一緒にできるでしょ?」
こくこく。
栞は頭を縦に振るだけだった。返事をする間も惜しいらしい。一番下から上までをなぞるように舐め上げていく。
「私も…」
香里はその栞の動きに合わせた。二人で肉棒の左右を担当し、袋の部分から一番敏感な先端までの舐め上げを同じペースで行う。栞が袋を集中的に舐める動きを加えると香里も逆側を舐め、香里が雁首の所を盛んになぞり始めると栞も同じことをする。
姉妹だからなのか、言葉によるコミュニケーションがないにも拘わらず息はぴったりと合っていた。
「う、うっ…」
『!』
祐一が小さくうめいた瞬間、姉妹は跳ね上がるように顔を上に持って行く。
びゅぷっ!どぴゅっ…!
頬をくっつけた香里と栞の顔に向かって、白濁の液が吹き上げた。しかも、至近距離からである。たちまちのうちに、姉妹の顔はどろりとした液体だらけになっていった。
「んふぅ…」
「はぅ…」
ひとしきり出きってしまうと、二人はそれぞれに精液を舐め取って、嬉しそうに飲み込んでいく。少しも嫌がっている素振りはなかった。
「うぉ…ちょっと待て…」
そして、ほぼ同時に舐め終わると肉棒に残った精液を求めて二人は祐一の股間にまた顔をうずめていった。敏感な部分が再度激しい刺激に遭い、祐一は身体をよじらせる。
「一ヶ月前のお返しをもらっているんですから、我慢しなくちゃだめですよ」
「そうよ」
「信じられん…」
三角関係というか、2人のセックスフレンドというか、普通ではない関係を構築してしまった事に祐一は少しだけ後悔していた。
「この程度で驚いていちゃだめよ」
「うん、お姉ちゃん」
「ここの皮、こうすると」
「簡単に剥けて…こうなってるんだ」
「準備はこれで十分よね…そうすると」
「私が先でもいい?」
「こういうのは姉が先にいくものよ」
「お姉ちゃん、ずるい」
「すぐに栞の番になるから、大丈夫よ」
香里が確かめるようにそそり立った肉棒を握る。
「固そう…」
「実際固いわよ」
「知ってるけれど…こうしてみると」
「確かに、少し違って見えるわね」
「…おい」
「でも、いつもと物が変わったわけじゃないんだから、怖がることはないわよ」
「怖がったりなんかしないよ」
「実際にするとなると…」
「そういうお姉ちゃんは?」
「別に、こんなのこうすればいいんでしょ」
「おい…」
ちゅぷ。
「わっ、全部一気に…」
「おいっ!香里っ!栞っ!」
「ん…ふんっ」
ちゅぷちゅぷちゅぷ…
「すごい…」
「ふぅっ…こんな感じでしょ」
香里は口を一度離すと、得意げに言う。
「今のだけで…もうべとべと」
栞が肉棒をつまんで、にゅるにゅると上下にしごく。
「こら、まだ栞の番なんて言ってないでしょ」
「えー、一度したのに…」
「今ので一度なんて言わないわよ。大人しく待ってなさい」
「はぁい…」
名残惜しそうに肉棒をつついてから、栞が手を離す。
「じゃあ、今度は本気でいくわよ」
「おいっ!話を聞けっ!」
すぅぅ、と香里が思い切り息を吸い込む。
「香里っ…」
ちゅぷ。
「栞っ!」
ちゅぷ、ちゅぷ、ちゅぷ。
「わぁ…」
香里のリズムに乗ったしごき立てに、栞がぼうっと顔を赤くする。どうしてそうなったのか、よくは分からない。ただ興奮しているのは間違いない。
「お姉ちゃんばっかりなんて、やっぱりずるい…」
「………」
ちゅぷちゅぷ…
口の動きは止めずに、目だけで栞の事を香里が見る。
「もう、我慢できない…」
栞がふらっと動いて、香里の横に並ぶ。そして、無理矢理口を肉棒に近づけていった。
「………」
「ん…」
ぺろ。
夢見るような顔で、隙間の空いた根元や袋に舌をねっとりと這わせていく。小さな唇と柔らかい舌の愛撫は、幹をしごくのとはまた別のタッチだった。
ぺろ、ちゅぷちゅぷ…
二人はそのまま顔を密着させるような状態で熱心に祐一の肉棒をしゃぶり合っていた。だが、さすがに幾度も頭をぶつけるような姿勢では集中できないらしく、ついに香里の方が顔を上げる。
「仕方ないわね…」
ぺろぺろ…
栞は自由になったのをいいことに、一人で舌をあちらこちらに這わせていた。
「栞、もっと左に行きなさい」
「?」
ちろっと舌を出した状態で、栞は香里の顔をうかがう。
つ、つ…
栞は肉棒をぐるりと舐めながら、その言葉に従った。すると香里は栞と同じように、舌を出しての刺激を開始する。
「こうすれば、二人で一緒にできるでしょ?」
こくこく。
栞は頭を縦に振るだけだった。返事をする間も惜しいらしい。一番下から上までをなぞるように舐め上げていく。
「私も…」
香里はその栞の動きに合わせた。二人で肉棒の左右を担当し、袋の部分から一番敏感な先端までの舐め上げを同じペースで行う。栞が袋を集中的に舐める動きを加えると香里も逆側を舐め、香里が雁首の所を盛んになぞり始めると栞も同じことをする。
姉妹だからなのか、言葉によるコミュニケーションがないにも拘わらず息はぴったりと合っていた。
「う、うっ…」
『!』
祐一が小さくうめいた瞬間、姉妹は跳ね上がるように顔を上に持って行く。
びゅぷっ!どぴゅっ…!
頬をくっつけた香里と栞の顔に向かって、白濁の液が吹き上げた。しかも、至近距離からである。たちまちのうちに、姉妹の顔はどろりとした液体だらけになっていった。
「んふぅ…」
「はぅ…」
ひとしきり出きってしまうと、二人はそれぞれに精液を舐め取って、嬉しそうに飲み込んでいく。少しも嫌がっている素振りはなかった。
「うぉ…ちょっと待て…」
そして、ほぼ同時に舐め終わると肉棒に残った精液を求めて二人は祐一の股間にまた顔をうずめていった。敏感な部分が再度激しい刺激に遭い、祐一は身体をよじらせる。
「一ヶ月前のお返しをもらっているんですから、我慢しなくちゃだめですよ」
「そうよ」
「信じられん…」
三角関係というか、2人のセックスフレンドというか、普通ではない関係を構築してしまった事に祐一は少しだけ後悔していた。
(過去ログの茜の方も参照したほうが良いかと(^-^;)
「そこで正座です」
「…はい」
少年はちょこん、とフローリングの上に正座した。すねから下にはひやりとしたフローリングの感触が広がってくる。熱を帯びた身体にはそれが心地よく感じられたが、そんな事を考える余裕もないほど少年は緊張していた。
もっともその緊張が転化されたのか、正座した脚の間からはさっき出したばかりのペニスがぴんと飛び出している。まだ白い液体がぬぐい取られていない、べとべとの状態だ。
その浅ましくみじめな性器を、茜はじぃっと見つめていた。少年は気恥ずかしさに手で隠したくなったが、とてもそれを許してもらえるとは思えない。さらに悪いことに、そういう事を考えているだけでペニスはどんどん力を取り戻して固く固くなってしまうのだ。
「あ、あの…」
いつまで経っても動こうとしない茜に少年は声をかけた。
すると、バスローブを羽織った茜が正座した少年の前で身体をかがめていく。しかし少年の顔を見下ろす位置関係は維持したままの、膝立ちのような体勢だった。
「あなたの一番悪いのは…」
茜が手を伸ばす。
「あぅぅっ」
そして、人差し指でぴしっと少年のペニスを弾いた。
「この、おち○ちんです」
まがりなりにも服をまとった、興奮も収まっているように見える茜から漏れた言葉。その幼児語は、少年の全身をくすぐり立てるような卑猥な響きを持っていた。
「こんなに汚くして、お仕置きの時にまで大きくなって…」
「ごめんなさい…」
茜の声には、不思議とナチュラルな厳しさが感じられた。少年の口からも、素直な言葉が出てしまう。
そこにはいたずらな笑みを浮かべていたり、どこか手加減をしていたりといった様子がないのだ。ドレスを着せられた時に比べると、茜はこの状況により深く熱中しはじめているようだった。
「そんな事を言っても許しません…きちんと身体で覚えさせてあげます」
茜はちょうど身体の横に来ていたバッグの中に両手を入れて探りはじめる。そして、そこから何かを取り出してきた。手の平の中に収められたそれは、少年の目には何なのかわからない。
「これを使います」
「え…えっ!」
茜の右手から出てきたのは、ピンク色をした100円ライターだった。
しゅぼっ。しゅぼっ。
何度か火をつけて、少年の顔の前に提示する。みるみる間に少年の顔が青ざめていった。
「だ、だめですっ…本当にやけどしちゃいますよっ…」
「これくらいしても大丈夫です」
茜はすっとライターを動かし、少年のペニスに近づける。そして着火点を亀頭の間近に置いて、スイッチの所に手をかけた。
「今ここで火をつけたら、どうなるかわかりますね?」
「や、やめてくださいっ!本当に…だめですっ!」
さすがに少年は本気で怖がっているようだ。しかし、茜は据わった目でライターのスイッチの一点を見つめている。
く…
「だ、だめですっ!」
茜がスイッチにかけた指に少しずつ力を加えていった。段々スイッチ部分が沈み込んで、着火に近づいていく。少年は身体をこわばらせ、恐怖の目でそれを見つめていた。
…ぴと。
「あ…」
だが、点けない。
しゅぼっ。
ライターの胴の部分を少年の亀頭部分にくっつけて、そこで火を点ける。炎は少年の身体には触れていない。
「あ、あついっ…」
それでも放射される熱だけで、少年は熱さを感じているようだった。顔をしかめ、腰を引きそうになる。だが茜の鋭い目がそれを押しとどめた。
「このまま燃やしちゃうのはちょっと可哀想ですね」
しばらくすると茜はライターの火を消し、少年の身体から離していく。少年は安堵の表情を浮かべるが、代わりに提示されるのが何なのか固唾を飲んで待っていた。
「だから、こうします」
「…?」
茜が左の手を開いた。そこには何もないように見える。
から…
「??」
その手を傾けると、フローリングの上に何かが転がるような、ごくごく小さな音が聞こえてくる。そして茜はフローリングから何かをつまみ上げた。
「…あっ」
その瞬間、茜の指の先に何かきらめく物体がつままれているのが少年にも見えた。近くにいてもあるのに気づかないような細い物体など、一つしかあり得ない。それは裁縫用の針だったのだ。
…しゅぼっ。
「…あっ…あ!?」
その針に茜がライターを近づけ、点火する。その細い金属は、たちまちの内に炎によって熱されていった。見た目に変化はないが、それが高熱の状態になっているのはすぐわかる。
「じゃあ、いきますよ」
「ちょ、ちょっ…そ、それもっ!」
「我慢するんです」
ペニスに向かって、その針が近づけられていく。茜は針を逆に持っているようであり、先端を突き刺されるという事はなさそうだ。だが、時折銀色にきらめくその針が近づいてくると少年の背筋を恐怖が這い上がってくる。
その動揺を知ってか知らずか、茜はためらいもなく針を近づけていった。
「反省するんです」
「や、やめてくださっ…ぐっ!」
高熱の状態になった針が、ペニスの幹にぐいと押しつけられる。少年は苦悶の声を上げて、全身を硬直させた。突き刺すような鋭い痛みが生まれ、それは麻痺に似た不快感につながっていく。しかし、針がすぐ近くにあるという事を考えれば下手に身体を動かすことはできなかった。
「あ、あつい…」
だが、針の体積の小ささのせいか、その高温はそれほど長くは持たない。鋭い痛みは消えないものの、熱による刺激はすぐに収まっていく。残滓(ざんし)のような熱がぼんやりと感じられていた。
「ひ、ひどいです…あっ…?」
うっすらと涙をにじませながら言おうとした少年を、極めて甘美な感覚が襲う。
ちゅぷちゅぷ。
「はぁぁっ…茜…さんっ…」
針を離すやいなや、茜は思い切り少年のペニスを口でくわえたのだ。精液が残っているそこを、舌で丁寧になめ回す。特に針を接触させた部分は、動物が傷を癒そうとしているかのように優しい舐め方をしていた。
苦痛の後だけに、その快感は少年の心と体を包み込むようにとろかしていった。
ぬぷ…
ひとしきり舐めた後に、茜は口を離す。手を添えず、顔だけを突き出してのフェラチオは普段よりも淫靡に感じられた。
しゅぼ…
すぐ、茜は無表情に右手のライターを左手で持った針に近づけ、念入りにあぶり始める。
「え…ま、また…」
少年は言ったが、それ以上の抵抗はしなかった。
そして、再び熱せられた針がペニスに近づいていく。
「あっ…くああああっ!」
灼かれる感触に、少年は叫び声を上げた。だが、最初に比べるとその叫びにも色が生まれてきている。
ちゅぷちゅぷ。
「あっ、あっ…ふああぁ…」
その直後に来る、とろけるような感触を期待できるからだ。熱心な茜のフェラチオに、少年は高い声を上げながら悶えた。その繰り返しによって、少年は次第に服従しているという観念を育てていった。
そうなると、激しい苦痛でしかない熱針責めも、服従の証のようにすら思えてくるのだ。その服従感が、少年に意識を背後からかき回されるような快楽を与えていった。
「もう…だめ…です…」
何回目かの針責めが終わった瞬間、少年がうわずった声を出す。
ちゅぷ。
ビクビクっ!ビクビクっ!
茜の唇がペニスの一点に触れた瞬間、少年は激しく射精した。茜は深く深く少年のペニスをくわえこんで、その白濁の液体を一滴残らず受け止める。そして、こくこくと躊躇もなく飲み込んでいく。
少年を、強烈な満足感が満たしていく。何かを求めるような真剣な茜の吸い込み方と飲み込み方が、変則的なフェラチオの後では純粋に心地よかったのだ。
ちゅうぅ…
尿道に残った精液すら吸い出して、ようやく茜は少年のペニスを解放した。
「はぁ…」
「すこし…ご褒美の方が多すぎましたかね…」
「で、でも気持ちよかったです」
「今度、もっと厳しいお仕置きを考えておきましょう」
「か、勘弁してくださいよ」
「どうしましょう…」
茜の顔には、少し冗談めかしたものが戻ってきたようだ。
「そ、そしたら茜さんがしてくださったののお礼に、僕もしてあげます」
「…あなたが?」
「え、ええと、茜さんに奉仕して差し上げるんです…それで、ご褒美とお仕置きの量がとんとんということで…」
無意識の内に、少年は奉仕という言葉を使ってしまっていた。
「…そうですか」
茜はふぅ、と息を吐き出す。しかし、その瞳にはどこか嬉しげなものも映っているようだった。
「そこで正座です」
「…はい」
少年はちょこん、とフローリングの上に正座した。すねから下にはひやりとしたフローリングの感触が広がってくる。熱を帯びた身体にはそれが心地よく感じられたが、そんな事を考える余裕もないほど少年は緊張していた。
もっともその緊張が転化されたのか、正座した脚の間からはさっき出したばかりのペニスがぴんと飛び出している。まだ白い液体がぬぐい取られていない、べとべとの状態だ。
その浅ましくみじめな性器を、茜はじぃっと見つめていた。少年は気恥ずかしさに手で隠したくなったが、とてもそれを許してもらえるとは思えない。さらに悪いことに、そういう事を考えているだけでペニスはどんどん力を取り戻して固く固くなってしまうのだ。
「あ、あの…」
いつまで経っても動こうとしない茜に少年は声をかけた。
すると、バスローブを羽織った茜が正座した少年の前で身体をかがめていく。しかし少年の顔を見下ろす位置関係は維持したままの、膝立ちのような体勢だった。
「あなたの一番悪いのは…」
茜が手を伸ばす。
「あぅぅっ」
そして、人差し指でぴしっと少年のペニスを弾いた。
「この、おち○ちんです」
まがりなりにも服をまとった、興奮も収まっているように見える茜から漏れた言葉。その幼児語は、少年の全身をくすぐり立てるような卑猥な響きを持っていた。
「こんなに汚くして、お仕置きの時にまで大きくなって…」
「ごめんなさい…」
茜の声には、不思議とナチュラルな厳しさが感じられた。少年の口からも、素直な言葉が出てしまう。
そこにはいたずらな笑みを浮かべていたり、どこか手加減をしていたりといった様子がないのだ。ドレスを着せられた時に比べると、茜はこの状況により深く熱中しはじめているようだった。
「そんな事を言っても許しません…きちんと身体で覚えさせてあげます」
茜はちょうど身体の横に来ていたバッグの中に両手を入れて探りはじめる。そして、そこから何かを取り出してきた。手の平の中に収められたそれは、少年の目には何なのかわからない。
「これを使います」
「え…えっ!」
茜の右手から出てきたのは、ピンク色をした100円ライターだった。
しゅぼっ。しゅぼっ。
何度か火をつけて、少年の顔の前に提示する。みるみる間に少年の顔が青ざめていった。
「だ、だめですっ…本当にやけどしちゃいますよっ…」
「これくらいしても大丈夫です」
茜はすっとライターを動かし、少年のペニスに近づける。そして着火点を亀頭の間近に置いて、スイッチの所に手をかけた。
「今ここで火をつけたら、どうなるかわかりますね?」
「や、やめてくださいっ!本当に…だめですっ!」
さすがに少年は本気で怖がっているようだ。しかし、茜は据わった目でライターのスイッチの一点を見つめている。
く…
「だ、だめですっ!」
茜がスイッチにかけた指に少しずつ力を加えていった。段々スイッチ部分が沈み込んで、着火に近づいていく。少年は身体をこわばらせ、恐怖の目でそれを見つめていた。
…ぴと。
「あ…」
だが、点けない。
しゅぼっ。
ライターの胴の部分を少年の亀頭部分にくっつけて、そこで火を点ける。炎は少年の身体には触れていない。
「あ、あついっ…」
それでも放射される熱だけで、少年は熱さを感じているようだった。顔をしかめ、腰を引きそうになる。だが茜の鋭い目がそれを押しとどめた。
「このまま燃やしちゃうのはちょっと可哀想ですね」
しばらくすると茜はライターの火を消し、少年の身体から離していく。少年は安堵の表情を浮かべるが、代わりに提示されるのが何なのか固唾を飲んで待っていた。
「だから、こうします」
「…?」
茜が左の手を開いた。そこには何もないように見える。
から…
「??」
その手を傾けると、フローリングの上に何かが転がるような、ごくごく小さな音が聞こえてくる。そして茜はフローリングから何かをつまみ上げた。
「…あっ」
その瞬間、茜の指の先に何かきらめく物体がつままれているのが少年にも見えた。近くにいてもあるのに気づかないような細い物体など、一つしかあり得ない。それは裁縫用の針だったのだ。
…しゅぼっ。
「…あっ…あ!?」
その針に茜がライターを近づけ、点火する。その細い金属は、たちまちの内に炎によって熱されていった。見た目に変化はないが、それが高熱の状態になっているのはすぐわかる。
「じゃあ、いきますよ」
「ちょ、ちょっ…そ、それもっ!」
「我慢するんです」
ペニスに向かって、その針が近づけられていく。茜は針を逆に持っているようであり、先端を突き刺されるという事はなさそうだ。だが、時折銀色にきらめくその針が近づいてくると少年の背筋を恐怖が這い上がってくる。
その動揺を知ってか知らずか、茜はためらいもなく針を近づけていった。
「反省するんです」
「や、やめてくださっ…ぐっ!」
高熱の状態になった針が、ペニスの幹にぐいと押しつけられる。少年は苦悶の声を上げて、全身を硬直させた。突き刺すような鋭い痛みが生まれ、それは麻痺に似た不快感につながっていく。しかし、針がすぐ近くにあるという事を考えれば下手に身体を動かすことはできなかった。
「あ、あつい…」
だが、針の体積の小ささのせいか、その高温はそれほど長くは持たない。鋭い痛みは消えないものの、熱による刺激はすぐに収まっていく。残滓(ざんし)のような熱がぼんやりと感じられていた。
「ひ、ひどいです…あっ…?」
うっすらと涙をにじませながら言おうとした少年を、極めて甘美な感覚が襲う。
ちゅぷちゅぷ。
「はぁぁっ…茜…さんっ…」
針を離すやいなや、茜は思い切り少年のペニスを口でくわえたのだ。精液が残っているそこを、舌で丁寧になめ回す。特に針を接触させた部分は、動物が傷を癒そうとしているかのように優しい舐め方をしていた。
苦痛の後だけに、その快感は少年の心と体を包み込むようにとろかしていった。
ぬぷ…
ひとしきり舐めた後に、茜は口を離す。手を添えず、顔だけを突き出してのフェラチオは普段よりも淫靡に感じられた。
しゅぼ…
すぐ、茜は無表情に右手のライターを左手で持った針に近づけ、念入りにあぶり始める。
「え…ま、また…」
少年は言ったが、それ以上の抵抗はしなかった。
そして、再び熱せられた針がペニスに近づいていく。
「あっ…くああああっ!」
灼かれる感触に、少年は叫び声を上げた。だが、最初に比べるとその叫びにも色が生まれてきている。
ちゅぷちゅぷ。
「あっ、あっ…ふああぁ…」
その直後に来る、とろけるような感触を期待できるからだ。熱心な茜のフェラチオに、少年は高い声を上げながら悶えた。その繰り返しによって、少年は次第に服従しているという観念を育てていった。
そうなると、激しい苦痛でしかない熱針責めも、服従の証のようにすら思えてくるのだ。その服従感が、少年に意識を背後からかき回されるような快楽を与えていった。
「もう…だめ…です…」
何回目かの針責めが終わった瞬間、少年がうわずった声を出す。
ちゅぷ。
ビクビクっ!ビクビクっ!
茜の唇がペニスの一点に触れた瞬間、少年は激しく射精した。茜は深く深く少年のペニスをくわえこんで、その白濁の液体を一滴残らず受け止める。そして、こくこくと躊躇もなく飲み込んでいく。
少年を、強烈な満足感が満たしていく。何かを求めるような真剣な茜の吸い込み方と飲み込み方が、変則的なフェラチオの後では純粋に心地よかったのだ。
ちゅうぅ…
尿道に残った精液すら吸い出して、ようやく茜は少年のペニスを解放した。
「はぁ…」
「すこし…ご褒美の方が多すぎましたかね…」
「で、でも気持ちよかったです」
「今度、もっと厳しいお仕置きを考えておきましょう」
「か、勘弁してくださいよ」
「どうしましょう…」
茜の顔には、少し冗談めかしたものが戻ってきたようだ。
「そ、そしたら茜さんがしてくださったののお礼に、僕もしてあげます」
「…あなたが?」
「え、ええと、茜さんに奉仕して差し上げるんです…それで、ご褒美とお仕置きの量がとんとんということで…」
無意識の内に、少年は奉仕という言葉を使ってしまっていた。
「…そうですか」
茜はふぅ、と息を吐き出す。しかし、その瞳にはどこか嬉しげなものも映っているようだった。
「本気なのか?先輩…」
……こくん…
頭を下げてから上げるまでに長いブランクがある、かなりゆっくりとしたうなずき方だった。
「嬉しいことは嬉しいんだけどなぁ…」
わずかに顔を上げ、芹香は固唾を飲んで浩之の次の言葉を待つ。ロウソクの光に照らされた頬が、ぽーっと紅くなっているのが分かった。もっとも、それは芹香がブラジャーを半分はだけ、ショーツを脱いで後はソックスだけという極めて扇情的な格好をしていたから仕方がないのかもしれない。
「い、いや、そんな真剣な表情をされても…なんつーか、俺達いつになったらフツーにやれるのかなって」
「………」
芹香はぱちぱちと目をしばたたかせた後で、段々顔を伏せていく。
確かに処女・童貞の喪失が媚薬とローションのプレイで騎乗位、二回目がフェラチオとなれば多少通常から外れているのかもしれない。しかし芹香の危険日をずらす事はできなかった。
薬でずらせる「かもしれない」という申し出を浩之が断ったのは言うまでもない。そして、童貞を捨てたばかりの浩之が毎日避妊具を学校に持ってくるほどに気が回るわけはなかった。
「気にしないでいいって…先輩」
…こく。
また躊躇があったが、芹香は素直にうなずいた。
そのまま膝立ちの姿勢になると、目の前で天井を仰いでいる浩之のペニスに冷ややかな指を触れさせる。
「うん…」
浩之はなんとなくうなずいた。そして、芹香の可憐な唇がすこしだけ開き、徐々に先端に向かって近づいてくる。真っ赤な舌がのぞいていた。
ぴと…
最初に生まれたのは、舌先が先端部分へソフトにタッチする感触である。それを追うように、唇が雁首の部分をくるんでくる感触が生まれた。
浩之は何も言わなかったが、その行為は想像以上にいやらしく、芹香の中に入っていた時と同じくらい気持ちよかった。感触がなめらかなぶん、こっちの方が気持ちいいかもしれない。
そういう想像に頭が至っていなかったのは、あるいは最初に大胆なプレイを経験してしまっていたからかもしれなかった。媚薬よりフェラチオの方がまだ一般的かもしれない。しかしだからといって行為の質が劣るという事では決してない。ぬーっと芹香の唇がペニスをくるみ込んでいく様子は、芹香の性格、社会背景、ルックスなどを内包して極めて淫靡だった。
「大丈夫か?先輩」
芹香の口に入るところまで入ったところで、声をかける。返事はなかったが、落ち着いて舌をうねうねと動かし始めている様子を見る限り大丈夫なようだった。
ふぅ…と浩之は大きく息を吐き出す。血流が高まるのが自らわかるほどに浩之の性感は刺激され始めた。
ひとしきりなめ回したあとで、また唇をペニスに伝わせながらぬーっと顔を引いていく。芹香の口腔に触れた部分は、唾液で濡れて光を反射していた。芹香は雁首だけをくわえる位置まで顔を引き、そこでストップする。
ちゅぷちゅぷ…。
今度は唾液の音を立てながら、先端に近い部分を集中的に舐め始めた。尿道口に近すぎる所を刺激された瞬間痛みに近い感覚が生まれるが、そんな事をとがめている場合ではなかった。エロティックな空気は濃度を増しつつある真っ最中なのだ。
「先輩、エッチだよな…」
芹香が上目に浩之の事を見る。どこか許しを請うような目だった。しかし口と舌の動きは止めず、献身的に浩之の性器官を愛撫し続ける。そこまで芹香が隷属的な振る舞いをするのを見たことはなかったため、浩之はぞくりとするものを覚えた。
「でも、俺は先輩が大好きだ」
少しいじめるとどうなるのかという気もしたが、浩之はそこまで意地悪になりきれない。
芹香は感慨するような瞳で、お礼するかのように浩之のペニスをじゅぽじゅぽと唇全体で大きくしごき立てた。そうやってしごかれていると、限界まで膨張したペニスがますます太く固くなってくるような気がする。
その感覚に酔いしれているうちに、腰の奥には熱い物が溜まり始めていた。
「先輩、また先っぽ舐めてくれるか?」
すぐに芹香は浩之の言葉に従う。ここまでの大きな動きを補うような、舌先での繊細な愛撫が亀頭部分を襲った。首の部分をそぉっと舐められると、じわじわと高まりが位置を上げてくるような気がする。
…ところが、それが止まらなかった。
「あ、あれ?とっ、とっ…」
浩之は慌てて括約筋に力を入れる。ところが、その高まりは一向に止まらなかった。もう尿道の根元の部分に迫ってしまっている。
「あ、やべっ…せ、先輩とめ…」
止まるはずのモノが止まらなかった。幹の部分を念入りに舐められていたせいかもしれない。気が付かないうちに、浩之の身体の内部は相当に興奮してしまっていたのだ。
どぴゅっ!
「!!」
「あ、せ、先輩…」
強烈な脈動に芹香の唇からこぼれ出たペニスが、至近距離から芹香の頬に精液をぶちまけた。
どぴゅ、どぴゅ…
浩之は後ろにバックするが、その間に強烈な脈動が芹香の顔を立て続けに襲う。射程距離から離れた時には、芹香は顔も髪も精液でべっとり汚れてしまっていた。ぴゅっぴゅっと床に精液を垂れ流しているペニスがみじめだ。
「わ、わりぃっ!まだ出すつもりじゃなかったんだけど…うわー…」
浩之はようやく脈動を止めたペニスをどう処置する事もできずに、がにまた気味の間抜けな体勢で詫びる。
だが芹香は、興味津々の目で自らの顔に付着した液体をこそげ取っていた。
「………………」
「え?この前は舐めなかったら舐めますって?ちょ、ちょい先輩っ?」
ぺろ…
芹香が愛おしそうに指についたそれを舌で舐め取った。
「…………」
「む、無理しないでいいって」
…ふるふる…
芹香は浩之から恥ずかしそうに視線をそらしながらも、首を横に振っていた。
……こくん…
頭を下げてから上げるまでに長いブランクがある、かなりゆっくりとしたうなずき方だった。
「嬉しいことは嬉しいんだけどなぁ…」
わずかに顔を上げ、芹香は固唾を飲んで浩之の次の言葉を待つ。ロウソクの光に照らされた頬が、ぽーっと紅くなっているのが分かった。もっとも、それは芹香がブラジャーを半分はだけ、ショーツを脱いで後はソックスだけという極めて扇情的な格好をしていたから仕方がないのかもしれない。
「い、いや、そんな真剣な表情をされても…なんつーか、俺達いつになったらフツーにやれるのかなって」
「………」
芹香はぱちぱちと目をしばたたかせた後で、段々顔を伏せていく。
確かに処女・童貞の喪失が媚薬とローションのプレイで騎乗位、二回目がフェラチオとなれば多少通常から外れているのかもしれない。しかし芹香の危険日をずらす事はできなかった。
薬でずらせる「かもしれない」という申し出を浩之が断ったのは言うまでもない。そして、童貞を捨てたばかりの浩之が毎日避妊具を学校に持ってくるほどに気が回るわけはなかった。
「気にしないでいいって…先輩」
…こく。
また躊躇があったが、芹香は素直にうなずいた。
そのまま膝立ちの姿勢になると、目の前で天井を仰いでいる浩之のペニスに冷ややかな指を触れさせる。
「うん…」
浩之はなんとなくうなずいた。そして、芹香の可憐な唇がすこしだけ開き、徐々に先端に向かって近づいてくる。真っ赤な舌がのぞいていた。
ぴと…
最初に生まれたのは、舌先が先端部分へソフトにタッチする感触である。それを追うように、唇が雁首の部分をくるんでくる感触が生まれた。
浩之は何も言わなかったが、その行為は想像以上にいやらしく、芹香の中に入っていた時と同じくらい気持ちよかった。感触がなめらかなぶん、こっちの方が気持ちいいかもしれない。
そういう想像に頭が至っていなかったのは、あるいは最初に大胆なプレイを経験してしまっていたからかもしれなかった。媚薬よりフェラチオの方がまだ一般的かもしれない。しかしだからといって行為の質が劣るという事では決してない。ぬーっと芹香の唇がペニスをくるみ込んでいく様子は、芹香の性格、社会背景、ルックスなどを内包して極めて淫靡だった。
「大丈夫か?先輩」
芹香の口に入るところまで入ったところで、声をかける。返事はなかったが、落ち着いて舌をうねうねと動かし始めている様子を見る限り大丈夫なようだった。
ふぅ…と浩之は大きく息を吐き出す。血流が高まるのが自らわかるほどに浩之の性感は刺激され始めた。
ひとしきりなめ回したあとで、また唇をペニスに伝わせながらぬーっと顔を引いていく。芹香の口腔に触れた部分は、唾液で濡れて光を反射していた。芹香は雁首だけをくわえる位置まで顔を引き、そこでストップする。
ちゅぷちゅぷ…。
今度は唾液の音を立てながら、先端に近い部分を集中的に舐め始めた。尿道口に近すぎる所を刺激された瞬間痛みに近い感覚が生まれるが、そんな事をとがめている場合ではなかった。エロティックな空気は濃度を増しつつある真っ最中なのだ。
「先輩、エッチだよな…」
芹香が上目に浩之の事を見る。どこか許しを請うような目だった。しかし口と舌の動きは止めず、献身的に浩之の性器官を愛撫し続ける。そこまで芹香が隷属的な振る舞いをするのを見たことはなかったため、浩之はぞくりとするものを覚えた。
「でも、俺は先輩が大好きだ」
少しいじめるとどうなるのかという気もしたが、浩之はそこまで意地悪になりきれない。
芹香は感慨するような瞳で、お礼するかのように浩之のペニスをじゅぽじゅぽと唇全体で大きくしごき立てた。そうやってしごかれていると、限界まで膨張したペニスがますます太く固くなってくるような気がする。
その感覚に酔いしれているうちに、腰の奥には熱い物が溜まり始めていた。
「先輩、また先っぽ舐めてくれるか?」
すぐに芹香は浩之の言葉に従う。ここまでの大きな動きを補うような、舌先での繊細な愛撫が亀頭部分を襲った。首の部分をそぉっと舐められると、じわじわと高まりが位置を上げてくるような気がする。
…ところが、それが止まらなかった。
「あ、あれ?とっ、とっ…」
浩之は慌てて括約筋に力を入れる。ところが、その高まりは一向に止まらなかった。もう尿道の根元の部分に迫ってしまっている。
「あ、やべっ…せ、先輩とめ…」
止まるはずのモノが止まらなかった。幹の部分を念入りに舐められていたせいかもしれない。気が付かないうちに、浩之の身体の内部は相当に興奮してしまっていたのだ。
どぴゅっ!
「!!」
「あ、せ、先輩…」
強烈な脈動に芹香の唇からこぼれ出たペニスが、至近距離から芹香の頬に精液をぶちまけた。
どぴゅ、どぴゅ…
浩之は後ろにバックするが、その間に強烈な脈動が芹香の顔を立て続けに襲う。射程距離から離れた時には、芹香は顔も髪も精液でべっとり汚れてしまっていた。ぴゅっぴゅっと床に精液を垂れ流しているペニスがみじめだ。
「わ、わりぃっ!まだ出すつもりじゃなかったんだけど…うわー…」
浩之はようやく脈動を止めたペニスをどう処置する事もできずに、がにまた気味の間抜けな体勢で詫びる。
だが芹香は、興味津々の目で自らの顔に付着した液体をこそげ取っていた。
「………………」
「え?この前は舐めなかったら舐めますって?ちょ、ちょい先輩っ?」
ぺろ…
芹香が愛おしそうに指についたそれを舌で舐め取った。
「…………」
「む、無理しないでいいって」
…ふるふる…
芹香は浩之から恥ずかしそうに視線をそらしながらも、首を横に振っていた。
「だ、だめだよ…こんなところで」
「誰も来やしないって」
「ひょっとしたら来るかもしれないよ」
「来るはずないだろ。こんな時間に」
二人が問答をしているのは、暗がりに落ちかけている化学教室だった。
帰り際に、浩之が筆箱を忘れたと言って一人でここに来ようとしたのに、あかりがついてきたのである。暗い校舎の中で独り待たされるのが嫌だというのが理由だった。
「で、でも」
「な?すぐ終わるって」
浩之があかりの腰に手を掛ける。
「だ、だめだよぅ…浩之ちゃん」
「嫌なのか?」
「ひ、浩之ちゃんとするのが嫌なんじゃなくて…もし誰か来たら…」
「だから、来ないって」
浩之はきっぱりと言い切る。
あかりはドアの方を横目でうかがいながら、どうしようかと逡巡している様子だった。
「ぜってーすぐ終わる。約束する」
「じゃ、じゃあ浩之ちゃん…私がしてあげる…」
「あ?」
あかりは手に持った手提げ鞄を床に置いて、浩之の前にひざまづいた。
「お、おい」
「電気、つけないよね?そうしたら、もし誰か来てもなんとかごまかせると思うから…」
あかりは浩之のジッパーに手を伸ばしていった。
「ひょっとして、お前」
「だ、だめかな?」
「…いや。いいけど…」
「じゃあ、開けるね?」
ジー…と音を立てて、浩之の学生ズボンのジッパーが下がっていく。あかりはそこに指を入れて、トランクスの裾から何とか浩之の分身を引っ張り出そうと試みた。
「取った方がいいだろ」
浩之がホックを自分で外す。窮屈だった空間が開けて、半分飛び出していたペニスがあかりの前に思い切り突き出された。
「あっ」
「じゃ、あかり…」
「ひ、浩之ちゃん、これじゃ誰か来たとき困るよ…」
「だから、来ないんだって。それにもし誰か来たら、1秒で元に戻して見せるって」
「ほんとう…?」
「ああ、ほんとだ」
「ぜ、絶対だよ…?」
あかりはそう言って、浩之の分身にそっと触れる。そして、ぺろんと舌で先端を舐め上げた。
ぺろ、ぺろ…
手で軽く固定した肉棒を、先端の部分を中心としてまんべんなくなめ回していく。一点に集中していないために快感は分散していたが、一回一回の間隔は結構短かったし、こするような強い舐め方のために加わる刺激も大きかった。
ふぅ…
浩之が鼻腔から小さく息を吐き出す。早くも、身体の底に確かな高ぶりを感じ始めていた。
「あかり、なんかすげー上手いよな」
「……」
無言であかりは行為を続けていた。固定する手は片手ではなく両手になっており、垂れてきた唾液を使ってぬるぬると大きく撫でる。時折軽く肉棒を締め付ける動きや、袋の部分をくすぐったりする動きが加わる。舐める対象も、先端に集中してきた。どんどん浩之は高まっていく。
「なんだか…すげーや」
感嘆の評価をして、浩之はあかりの行為に全てを委ねた。
肉棒を恋人の口で愛してもらうという経験ははじめての時にしてしまっているから、その事自体による感激は少ない。だが、冷静にあかりのフェラチオを感じてみると、妙に上手いという印象を受けた。端的に言えば気持ちいい。
だからと言って、すれている印象を受けるわけではない。いつもと同じようなひたむきさが、身体の奥まで響くような性感につながってくるのだ。
「あかり」
浩之はあかりのショートカットをくしゃくしゃと撫でる。すると、あかりは浩之の肉棒をぱくりとくわえこんで、前後にしごく動きに切り替えた。
「ああ…」
ちゅぷっ、ちゅぷという淫らな水音が化学教室に響く。辛気くさい薬品の香りをはねつけるかのように、浩之とあかりは熱気に包まれていた。
しかも、あかりが鼻から漏らす息と前髪の先端が肉棒にこすれて、煽り立てるような刺激になっている。ペニス全体が、じーんと痺れるような感覚に包まれてきた。
「う…出ちまうっ…」
だが、あかりは一向に行為の速度を緩めず、少しだけ潤んだ目で浩之の事を見上げた。
「…いいのか?」
ちゅぷ、ちゅぶ、ちゅぶっ!
「わ、わかった…」
その行為自体が、何よりの答えだった。それに、今引き抜いても思い切りあかりの顔面にぶちまけてしまうだけだろう。
浩之は、ペニスを通り抜ける射精感があたたかなあかりの唇に包まれる感覚を目一杯に感じた。
びゅっ、びゅっ、びゅっ…
放出感がある。尿道口のすぐ近くにはねっとりとしたあかりの舌の感触があって、あかりの口の中に出してしまっているという感覚をより強めていた。
…こく、こく…
放出からやや遅れて、あかりが白濁の液を飲み下していく音が聞こえてくる。はじめての経験であるのに全く躊躇もなく、絞るように綺麗に飲み込んでいった。
「全部…飲んじゃったな…」
ちゅる…
「うん…」
肉棒を口から離し、口元をぬぐいながらあかりがうなずく。
「あかり…お前って、なんだかすごいな」
「え…だって、ここで外に出しちゃったらお掃除もできないし…」
「…なんだよ、あかり、お前俺のをそんな風に思ってたのか」
肉棒を服の中にしまいながら、浩之が言う。
「えっ!えっ…そんな事ないよ、私浩之ちゃんのを飲めて、すごく嬉しかったよ…」
「ばーか、んな見え透いたウソ言ったってバレバレなんだよ。こんなもん飲んだって気持ち悪くなるだけだろ」
「ううん…嬉しかったのはほんとうだよ…」
あかりは鞄を持ちながら、言った。こんな暗がりでも、頬を染めているのがわかる。
「ったく…」
浩之は興味なさそうに言って、あかりに背を向けた。
「あ、浩之ちゃん待ってっ…」
「なあ、このまんま俺んち来るか?」
「え…」
「来るんなら来いよー」
すたすた、と歩き出す。
「う、うんっ…私、行くよ…!」
あかりは戸惑った声を上げながらも、嬉しそうに浩之の横に並んだ。
「誰も来やしないって」
「ひょっとしたら来るかもしれないよ」
「来るはずないだろ。こんな時間に」
二人が問答をしているのは、暗がりに落ちかけている化学教室だった。
帰り際に、浩之が筆箱を忘れたと言って一人でここに来ようとしたのに、あかりがついてきたのである。暗い校舎の中で独り待たされるのが嫌だというのが理由だった。
「で、でも」
「な?すぐ終わるって」
浩之があかりの腰に手を掛ける。
「だ、だめだよぅ…浩之ちゃん」
「嫌なのか?」
「ひ、浩之ちゃんとするのが嫌なんじゃなくて…もし誰か来たら…」
「だから、来ないって」
浩之はきっぱりと言い切る。
あかりはドアの方を横目でうかがいながら、どうしようかと逡巡している様子だった。
「ぜってーすぐ終わる。約束する」
「じゃ、じゃあ浩之ちゃん…私がしてあげる…」
「あ?」
あかりは手に持った手提げ鞄を床に置いて、浩之の前にひざまづいた。
「お、おい」
「電気、つけないよね?そうしたら、もし誰か来てもなんとかごまかせると思うから…」
あかりは浩之のジッパーに手を伸ばしていった。
「ひょっとして、お前」
「だ、だめかな?」
「…いや。いいけど…」
「じゃあ、開けるね?」
ジー…と音を立てて、浩之の学生ズボンのジッパーが下がっていく。あかりはそこに指を入れて、トランクスの裾から何とか浩之の分身を引っ張り出そうと試みた。
「取った方がいいだろ」
浩之がホックを自分で外す。窮屈だった空間が開けて、半分飛び出していたペニスがあかりの前に思い切り突き出された。
「あっ」
「じゃ、あかり…」
「ひ、浩之ちゃん、これじゃ誰か来たとき困るよ…」
「だから、来ないんだって。それにもし誰か来たら、1秒で元に戻して見せるって」
「ほんとう…?」
「ああ、ほんとだ」
「ぜ、絶対だよ…?」
あかりはそう言って、浩之の分身にそっと触れる。そして、ぺろんと舌で先端を舐め上げた。
ぺろ、ぺろ…
手で軽く固定した肉棒を、先端の部分を中心としてまんべんなくなめ回していく。一点に集中していないために快感は分散していたが、一回一回の間隔は結構短かったし、こするような強い舐め方のために加わる刺激も大きかった。
ふぅ…
浩之が鼻腔から小さく息を吐き出す。早くも、身体の底に確かな高ぶりを感じ始めていた。
「あかり、なんかすげー上手いよな」
「……」
無言であかりは行為を続けていた。固定する手は片手ではなく両手になっており、垂れてきた唾液を使ってぬるぬると大きく撫でる。時折軽く肉棒を締め付ける動きや、袋の部分をくすぐったりする動きが加わる。舐める対象も、先端に集中してきた。どんどん浩之は高まっていく。
「なんだか…すげーや」
感嘆の評価をして、浩之はあかりの行為に全てを委ねた。
肉棒を恋人の口で愛してもらうという経験ははじめての時にしてしまっているから、その事自体による感激は少ない。だが、冷静にあかりのフェラチオを感じてみると、妙に上手いという印象を受けた。端的に言えば気持ちいい。
だからと言って、すれている印象を受けるわけではない。いつもと同じようなひたむきさが、身体の奥まで響くような性感につながってくるのだ。
「あかり」
浩之はあかりのショートカットをくしゃくしゃと撫でる。すると、あかりは浩之の肉棒をぱくりとくわえこんで、前後にしごく動きに切り替えた。
「ああ…」
ちゅぷっ、ちゅぷという淫らな水音が化学教室に響く。辛気くさい薬品の香りをはねつけるかのように、浩之とあかりは熱気に包まれていた。
しかも、あかりが鼻から漏らす息と前髪の先端が肉棒にこすれて、煽り立てるような刺激になっている。ペニス全体が、じーんと痺れるような感覚に包まれてきた。
「う…出ちまうっ…」
だが、あかりは一向に行為の速度を緩めず、少しだけ潤んだ目で浩之の事を見上げた。
「…いいのか?」
ちゅぷ、ちゅぶ、ちゅぶっ!
「わ、わかった…」
その行為自体が、何よりの答えだった。それに、今引き抜いても思い切りあかりの顔面にぶちまけてしまうだけだろう。
浩之は、ペニスを通り抜ける射精感があたたかなあかりの唇に包まれる感覚を目一杯に感じた。
びゅっ、びゅっ、びゅっ…
放出感がある。尿道口のすぐ近くにはねっとりとしたあかりの舌の感触があって、あかりの口の中に出してしまっているという感覚をより強めていた。
…こく、こく…
放出からやや遅れて、あかりが白濁の液を飲み下していく音が聞こえてくる。はじめての経験であるのに全く躊躇もなく、絞るように綺麗に飲み込んでいった。
「全部…飲んじゃったな…」
ちゅる…
「うん…」
肉棒を口から離し、口元をぬぐいながらあかりがうなずく。
「あかり…お前って、なんだかすごいな」
「え…だって、ここで外に出しちゃったらお掃除もできないし…」
「…なんだよ、あかり、お前俺のをそんな風に思ってたのか」
肉棒を服の中にしまいながら、浩之が言う。
「えっ!えっ…そんな事ないよ、私浩之ちゃんのを飲めて、すごく嬉しかったよ…」
「ばーか、んな見え透いたウソ言ったってバレバレなんだよ。こんなもん飲んだって気持ち悪くなるだけだろ」
「ううん…嬉しかったのはほんとうだよ…」
あかりは鞄を持ちながら、言った。こんな暗がりでも、頬を染めているのがわかる。
「ったく…」
浩之は興味なさそうに言って、あかりに背を向けた。
「あ、浩之ちゃん待ってっ…」
「なあ、このまんま俺んち来るか?」
「え…」
「来るんなら来いよー」
すたすた、と歩き出す。
「う、うんっ…私、行くよ…!」
あかりは戸惑った声を上げながらも、嬉しそうに浩之の横に並んだ。
「んっ…」
思い詰めたような一息の後に、沈黙が訪れる。
「ゆ、由綺?」
目を閉じて、何かを念じるかのようにしている由綺に冬弥は心配そうな声を掛けた。
「んん…」
由綺がうっすらと目を開けて、何事か言おうとする。しかし、それは声にならなかった。
「だ、大丈夫?」
「んん…んんっ」
また何か言おうとして、失敗する。由綺は呼吸を乱して涙目になりながら、おろおろとしていた。
やがて、由綺の呼吸も元通りに戻る。
「由綺…」
さすがに今度は、視線だけを上にずらした。ふたりの目が合う。
「あ、あのさ…」
冬弥はその光景にやや気後れするものを感じ、口ごもる。
「そうしてくれていても気持ちいいんだけど…やっぱり、なんていうか、動かないといつまで経ってもさ」
「ん…」
また何か言いそうにしてから、由綺は慌ててその言葉を引っ込めた。そして、じっと目の前に視線をやる。
「む、無理だったらやめようか?」
ちゅぷっ…
冬弥が言った瞬間、由綺の唇が前に動き始めた。ゆっくりと進んでいって、ついには一番深いところまで到達する。
「うん…すごく、あったかくって柔らかくて、気持ちいい…」
また上目遣いになっていた由綺の表情が、ほっとした色を浮かべる。だが、由綺の顔を股間にうずめさせた冬弥にとって、それはぞくりとした魅力を感じさせるものになった。
普段、ベッドに寝転がっているだけの由綺が、「してもらっているばっかりじゃ、わるいよね…」と言い出したのがきっかけだ。そして、冬弥がひとつの可能性としてフェラチオを示したとき、由綺は冬弥が動揺するほどに取り乱した。
しかし、しなくてもいいと冬弥が繰り返したにも拘わらず、由綺は頑固にやると言って聞かず…今、実際にしている。
「えっと…動くの、一回だけじゃなくて、続けてくれると嬉しいんだけど…ほら、由綺の中に入っているのと結局はおんなじ感じにならないと、いつまで経っても…」
「………」
由綺は少しずつ唇を後ろに戻して、くわえた部分を小さくしていった。
「う、うん、そんな感じだけど、もっと速くてもいいかな」
ちょっとだけスピードが上がる。
「もっと…」
また、もう少しスピードが上がる。
数秒間かけて、由綺は先端だけをくわえた状態に戻った。
「けっこう乱暴にしても大丈夫だから。その方が気持ちいいし…」
「………」
由綺はかなりの間躊躇していたが、やがて口の動きを再開した。
ちゅぷっ…、ちゅぷっ…、という、5秒で1往復するくらいの動き。決して速い動きではなかったが、由綺はしきりに前髪をかき上げながら一生懸命に顔を上下させた。
「由綺…」
冬弥は由綺の髪を時折撫でながら、じわじわと広がってくる快感に身を任せる。こんな事をしている時でも、由綺は由綺らしいんだな…と思いながら。
「今度は、舌、動かせる?」
「………」
由綺が根元から上がってくる動きをゆっくりと止めて、先端をくわえた状態で硬直した。
「ぺろぺろっ、て…してくれると、すごく気持ちよくなると思う…」
冬弥がそう言うと、由綺は意を決したように顔を少し前に出す。
「ん…」
生じる刺激を予想して、冬弥は小さく息を漏らす。
…だが、新たな刺激はいつまで経っても始まらなかった。
「え、ゆ、由綺?」
「………」
由綺は目を閉じて、顔をぷるぷると小刻みに震わせていた。だが、顔だけは必死に前に出そうとしている。どこか矛盾した動きをしていた。
そこまで来て、生理的に受け付けるか受け付けないかの問題にようやく思い当たる。舌で直接舐めるとなれば、これまで以上に味を感じてしまうのは間違いないだろう。
ってことは、これまで由綺は結構我慢してやっていてくれたんだな…
「あ、由綺、いいよ。すごく気持ちよかった。ありがとう」
冬弥はできるだけ自然に笑んで、腰を後ろに引いてペニスを抜こうとする。
しかし由綺は、それを追いかけるように顔を前に出してきた。
「え?由綺、もういいよ」
ちろっ…
「あ…」
その瞬間、ペニスの先が滑らかに撫でられる感触があった。
ちろっ。ちろちろっ…
「あ…ゆ、由綺、無理だったらすぐやめていいから」
冬弥の中で、より快感の中枢を揺さぶられるような感覚が生まれてきていた。さっきまでとは違う、強力に神経を刺激される愛撫だ。由綺の丁寧なしごき上げによっていつの間にか出来上がっていた冬弥の性神経に、火が灯る。
由綺は舌の先で、何度も何度も先の鈴口の辺りを刺激した。多少痛みにも似た刺激が走ることもあったが、不器用ながらも懇切込めたフェラチオに、冬弥は余裕を無くしていく。
「い、いいよ。このままだったら…もうすぐ」
恐らく、ペニスの先端からは透明な液があふれて由綺の味蕾を刺激していることだろう。だが、由綺は顔を真っ赤にして、うっすらと汗を浮かべながら行為を続けた。もう、髪をかき上げる余裕もないらしい。邪魔な前髪が乱れたままになっている様子は、由綺の盲目的な愛情を感じさせると同時に、まるで由綺をレイプしているようで罪悪感を感じさせる。
「うん…由綺、最初みたいに上げ下げに戻してくれる?」
直前まで高まったところで、冬弥はそう言った。由綺はすぐに最初と同じしごき立ての運動を開始した。多少慣れてきたのか、スピードは最初に比べて速くなっている。
由綺が頭を上げ下げする度、ちゅぷちゅぷという唾液の音がしていた。そのぬめった締め付けに、冬弥はついに頂点まで追いつめられる。
「ゆ、由綺っ…俺、もう…」
「………」
そう言うと、由綺は戸惑った様子を見せた。一度ペニスを口から離そうとして、またくわえ直す。そして何回かしごいてから、また慌てて口を遠ざけようとする。しかし、離すかくわえるかぎりぎりの所で逡巡してから、今度は今までにない激しいピストン運動を開始する。だが、その動きもすぐに遅くなってくる。
「ちょ、ちょっとっ…」
冬弥は由綺の意志を確かめようとしたのだが、由綺が勝手にあれやこれやとしていたせいで、聞く余裕が生まれなかった。
びゅびゅっ!
「っ!」
反射的に由綺が飛び退いた。間に合わず、最初の一撃が由綺の口の中に飛び込む。
「んっ…んんっ」
びゅっ、びゅっ…びゅくっ、びゅくっ!
由綺が顔をしかめながら身体を離している間に、放出された精液は由綺の胸や腹部に掛かっていった。冬弥はペニスをどこに向けたかとも思ったが、そんな判断をする間もなく、由綺の身体に思い切り放出してしまっていたのだ。
びゅっ…
「…きゃっ」
最後の脈動が弱々しく行われた時、放心していたような由綺が突然冬弥のペニスに向かって顔を近づけた。飛び出た精液は、由綺の鼻の下を直撃する。
「ど、どうしたの?」
礼を言うより、場の始末をしようとするより、冬弥は由綺の最後の不可解な行動を問うていた。
「の、飲んであげなくちゃいけなかったんだよね…私」
「な、何言ってるんだって。そんな事しなくても、俺は由綺が舐めてくれただけでびっくりしたし、嬉しかったって」
それは本心だった。それに、由綺の言う事が本当なら、由綺は放出された精液を直接飲み込もうとして最後ペニスに顔を近づけてきたのだ。
「だ、だって…冬弥君は、私のを嫌がらずに…してくれるのに…」
「そりゃ、由綺のはきれいだし…」
「冬弥君はそう言ってくれるのに…私…」
由綺は唇の上に垂れてきた精液に、口を閉ざす。
「う…うっ」
だが、精液が唇の上を通過しても、由綺は舌を出して舐め取る事はできなかった。
「…ごめんね、冬弥君…私…こんなのじゃ…だめだよね」
「そんなことないって。こういう事して、はじめから男を満足させられるんだから、由綺は間違いなくエッチの才能あるって」
「冬弥君…」
冗談めかして言った冬弥の言葉にも、由綺は暗い表情のままだった。
「あ…でも、最初に出したの、飲んでなかったっけ?」
「え?」
「いや、俺が出しちゃって最初のとき、由綺が口を離すの間に合わなくて、由綺の口の中に少し出しちゃったと思うけど…」
「えっ…えっ?そ、そうだっけ?」
「たぶん…ていうか、間違いないと思う」
「う、うーん…私は覚えていないけれど…」
「じゃあ、自然に飲んじゃったかな」
「そう…なのかな」
「…うん、そうだよきっと。ほら、由綺だって十分してくれてるじゃない」
「…冬弥君…」
「さてと、じゃあ今度は俺がお返ししないと。ほら、脚開いて」
「…うん」
由綺はようやく表情を和らげ、そこにどこか恥ずかしそうな色を交えつつ、脚をゆっくりと開いた。そして少しだけ開いたその割れ目に、冬弥は舌を伸ばしていった…
思い詰めたような一息の後に、沈黙が訪れる。
「ゆ、由綺?」
目を閉じて、何かを念じるかのようにしている由綺に冬弥は心配そうな声を掛けた。
「んん…」
由綺がうっすらと目を開けて、何事か言おうとする。しかし、それは声にならなかった。
「だ、大丈夫?」
「んん…んんっ」
また何か言おうとして、失敗する。由綺は呼吸を乱して涙目になりながら、おろおろとしていた。
やがて、由綺の呼吸も元通りに戻る。
「由綺…」
さすがに今度は、視線だけを上にずらした。ふたりの目が合う。
「あ、あのさ…」
冬弥はその光景にやや気後れするものを感じ、口ごもる。
「そうしてくれていても気持ちいいんだけど…やっぱり、なんていうか、動かないといつまで経ってもさ」
「ん…」
また何か言いそうにしてから、由綺は慌ててその言葉を引っ込めた。そして、じっと目の前に視線をやる。
「む、無理だったらやめようか?」
ちゅぷっ…
冬弥が言った瞬間、由綺の唇が前に動き始めた。ゆっくりと進んでいって、ついには一番深いところまで到達する。
「うん…すごく、あったかくって柔らかくて、気持ちいい…」
また上目遣いになっていた由綺の表情が、ほっとした色を浮かべる。だが、由綺の顔を股間にうずめさせた冬弥にとって、それはぞくりとした魅力を感じさせるものになった。
普段、ベッドに寝転がっているだけの由綺が、「してもらっているばっかりじゃ、わるいよね…」と言い出したのがきっかけだ。そして、冬弥がひとつの可能性としてフェラチオを示したとき、由綺は冬弥が動揺するほどに取り乱した。
しかし、しなくてもいいと冬弥が繰り返したにも拘わらず、由綺は頑固にやると言って聞かず…今、実際にしている。
「えっと…動くの、一回だけじゃなくて、続けてくれると嬉しいんだけど…ほら、由綺の中に入っているのと結局はおんなじ感じにならないと、いつまで経っても…」
「………」
由綺は少しずつ唇を後ろに戻して、くわえた部分を小さくしていった。
「う、うん、そんな感じだけど、もっと速くてもいいかな」
ちょっとだけスピードが上がる。
「もっと…」
また、もう少しスピードが上がる。
数秒間かけて、由綺は先端だけをくわえた状態に戻った。
「けっこう乱暴にしても大丈夫だから。その方が気持ちいいし…」
「………」
由綺はかなりの間躊躇していたが、やがて口の動きを再開した。
ちゅぷっ…、ちゅぷっ…、という、5秒で1往復するくらいの動き。決して速い動きではなかったが、由綺はしきりに前髪をかき上げながら一生懸命に顔を上下させた。
「由綺…」
冬弥は由綺の髪を時折撫でながら、じわじわと広がってくる快感に身を任せる。こんな事をしている時でも、由綺は由綺らしいんだな…と思いながら。
「今度は、舌、動かせる?」
「………」
由綺が根元から上がってくる動きをゆっくりと止めて、先端をくわえた状態で硬直した。
「ぺろぺろっ、て…してくれると、すごく気持ちよくなると思う…」
冬弥がそう言うと、由綺は意を決したように顔を少し前に出す。
「ん…」
生じる刺激を予想して、冬弥は小さく息を漏らす。
…だが、新たな刺激はいつまで経っても始まらなかった。
「え、ゆ、由綺?」
「………」
由綺は目を閉じて、顔をぷるぷると小刻みに震わせていた。だが、顔だけは必死に前に出そうとしている。どこか矛盾した動きをしていた。
そこまで来て、生理的に受け付けるか受け付けないかの問題にようやく思い当たる。舌で直接舐めるとなれば、これまで以上に味を感じてしまうのは間違いないだろう。
ってことは、これまで由綺は結構我慢してやっていてくれたんだな…
「あ、由綺、いいよ。すごく気持ちよかった。ありがとう」
冬弥はできるだけ自然に笑んで、腰を後ろに引いてペニスを抜こうとする。
しかし由綺は、それを追いかけるように顔を前に出してきた。
「え?由綺、もういいよ」
ちろっ…
「あ…」
その瞬間、ペニスの先が滑らかに撫でられる感触があった。
ちろっ。ちろちろっ…
「あ…ゆ、由綺、無理だったらすぐやめていいから」
冬弥の中で、より快感の中枢を揺さぶられるような感覚が生まれてきていた。さっきまでとは違う、強力に神経を刺激される愛撫だ。由綺の丁寧なしごき上げによっていつの間にか出来上がっていた冬弥の性神経に、火が灯る。
由綺は舌の先で、何度も何度も先の鈴口の辺りを刺激した。多少痛みにも似た刺激が走ることもあったが、不器用ながらも懇切込めたフェラチオに、冬弥は余裕を無くしていく。
「い、いいよ。このままだったら…もうすぐ」
恐らく、ペニスの先端からは透明な液があふれて由綺の味蕾を刺激していることだろう。だが、由綺は顔を真っ赤にして、うっすらと汗を浮かべながら行為を続けた。もう、髪をかき上げる余裕もないらしい。邪魔な前髪が乱れたままになっている様子は、由綺の盲目的な愛情を感じさせると同時に、まるで由綺をレイプしているようで罪悪感を感じさせる。
「うん…由綺、最初みたいに上げ下げに戻してくれる?」
直前まで高まったところで、冬弥はそう言った。由綺はすぐに最初と同じしごき立ての運動を開始した。多少慣れてきたのか、スピードは最初に比べて速くなっている。
由綺が頭を上げ下げする度、ちゅぷちゅぷという唾液の音がしていた。そのぬめった締め付けに、冬弥はついに頂点まで追いつめられる。
「ゆ、由綺っ…俺、もう…」
「………」
そう言うと、由綺は戸惑った様子を見せた。一度ペニスを口から離そうとして、またくわえ直す。そして何回かしごいてから、また慌てて口を遠ざけようとする。しかし、離すかくわえるかぎりぎりの所で逡巡してから、今度は今までにない激しいピストン運動を開始する。だが、その動きもすぐに遅くなってくる。
「ちょ、ちょっとっ…」
冬弥は由綺の意志を確かめようとしたのだが、由綺が勝手にあれやこれやとしていたせいで、聞く余裕が生まれなかった。
びゅびゅっ!
「っ!」
反射的に由綺が飛び退いた。間に合わず、最初の一撃が由綺の口の中に飛び込む。
「んっ…んんっ」
びゅっ、びゅっ…びゅくっ、びゅくっ!
由綺が顔をしかめながら身体を離している間に、放出された精液は由綺の胸や腹部に掛かっていった。冬弥はペニスをどこに向けたかとも思ったが、そんな判断をする間もなく、由綺の身体に思い切り放出してしまっていたのだ。
びゅっ…
「…きゃっ」
最後の脈動が弱々しく行われた時、放心していたような由綺が突然冬弥のペニスに向かって顔を近づけた。飛び出た精液は、由綺の鼻の下を直撃する。
「ど、どうしたの?」
礼を言うより、場の始末をしようとするより、冬弥は由綺の最後の不可解な行動を問うていた。
「の、飲んであげなくちゃいけなかったんだよね…私」
「な、何言ってるんだって。そんな事しなくても、俺は由綺が舐めてくれただけでびっくりしたし、嬉しかったって」
それは本心だった。それに、由綺の言う事が本当なら、由綺は放出された精液を直接飲み込もうとして最後ペニスに顔を近づけてきたのだ。
「だ、だって…冬弥君は、私のを嫌がらずに…してくれるのに…」
「そりゃ、由綺のはきれいだし…」
「冬弥君はそう言ってくれるのに…私…」
由綺は唇の上に垂れてきた精液に、口を閉ざす。
「う…うっ」
だが、精液が唇の上を通過しても、由綺は舌を出して舐め取る事はできなかった。
「…ごめんね、冬弥君…私…こんなのじゃ…だめだよね」
「そんなことないって。こういう事して、はじめから男を満足させられるんだから、由綺は間違いなくエッチの才能あるって」
「冬弥君…」
冗談めかして言った冬弥の言葉にも、由綺は暗い表情のままだった。
「あ…でも、最初に出したの、飲んでなかったっけ?」
「え?」
「いや、俺が出しちゃって最初のとき、由綺が口を離すの間に合わなくて、由綺の口の中に少し出しちゃったと思うけど…」
「えっ…えっ?そ、そうだっけ?」
「たぶん…ていうか、間違いないと思う」
「う、うーん…私は覚えていないけれど…」
「じゃあ、自然に飲んじゃったかな」
「そう…なのかな」
「…うん、そうだよきっと。ほら、由綺だって十分してくれてるじゃない」
「…冬弥君…」
「さてと、じゃあ今度は俺がお返ししないと。ほら、脚開いて」
「…うん」
由綺はようやく表情を和らげ、そこにどこか恥ずかしそうな色を交えつつ、脚をゆっくりと開いた。そして少しだけ開いたその割れ目に、冬弥は舌を伸ばしていった…
「美咲さん…?」
「ふ、藤井君、そのまま横になって」
「え?」
「あの…あのね…」
「…うん、わかったけど…」
冬弥は美咲に覆いかぶさろうとした姿勢から起きあがる。そして、美咲と並ぶ形でベッドに横たわった。入れ替わるように美咲が身を起こす。
「どうかしたの…?」
「ごめんね」
美咲は座ったような姿勢のまま、顔を冬弥に向けて言った。
「…今日の事?」
「うん…本当に、ごめんね…口で謝るだけじゃ足りないくらい…」
「だから、俺は全然気にしていないって言っているじゃない…」
「ううん…私、本当に悪かったって思っているの」
「美咲さん、気にしすぎだよ…」
「だ、だからねっ」
美咲が身体を反転させて、冬弥の両足の上に乗る形になる。そういうアングルで美咲の肢体を見つめる事など冬弥は無かったから、少々どきりとしたものを覚えてしまった。形良い胸がかすかに揺れているのがわかる。
「あの…」
声を小さくしながら、美咲は冬弥の腹部の辺りを見つめた。そして、ついには意を決したように身を屈めていく。
「…!?」
冬弥は、驚きの念を隠しもしなかった。美咲の顔が、勢いよく自分の股間に近づいてきたのだから。
「あ、あの…こういうの、男の子って好きなんだよね」
美咲は口を半開きにした形で言った。それが、美咲の伝えようとしている行為を端的に伝えるジェスチャーになる。
「い、いいの?美咲さん…」
冬弥はいつになく鼓動が速くなるのを感じた。
「う、うん、こんなのでお詫びをするのって、卑怯かもしれないけど…」
「だ、だから、俺は何にも気にしていないよ。で、でも…少し嬉しいかな」
「ほんとう…?」
「そ、そりゃあ」
「じゃあ…するね」
「うん…」
冬弥は生唾を飲み込む。
「あっ…あの、出したくなったら出してもいいし、それから…もし、私の顔にかけたいんだったら言ってくれたらそうするから…」
「そ、そこまで」
してくれなくていいよ、という言葉は継げなかった。
「え、えっと、先っぽの所と、こっちの根元のところと、あ、あとそれからここの先っぽが終わっているところと、どれがいいのかな…」
「み、美咲さんの好きでいいんじゃない?」
「そ、そうだね、ごめんね。こういうのって、する人間の方が決めなきゃ駄目だよね」
我ながらとんでも無いことを言ったと後悔した冬弥だったが、美咲は真面目に受け答えした。
…ぺろん!
「うっ…」
「ご、ごめんなさい!?痛かった…よね…」
「い、いや、全然そんなことないよ。気持ちよかっただけ」
「そうなの…?」
「当たり前だよ、普段はもっと激しく動いていても大丈夫なんだし」
「そ、そっか…じゃあ、今みたいな弱いのじゃ全然だめだよね」
美咲は焦った表情で口を大きく開けた。そして、ぱくりと冬弥のペニスをくわえこむ。
冬弥の身体を、ジーンと痺れるような感覚が走った。普段しているよりも、何倍も気持ちいい。美咲の口の中は綿のように柔らかで、温かかった。
ちゅぽ、ちゅぽ、ちゅぽ…
「うわっ…」
次の瞬間、美咲は激しく頭を振りながら上下の運動を開始した。柔らかなブラウンヘアーがひっきりなしに揺れ、乱れる。美咲の顔は恐ろしく真剣だった。
ちゅぼっ、ちゅるるっ…
だからこそ、清楚な顔立ちとのギャップが際だつ。必死の様子で淫行に励む美咲の姿は、普段の姿からは想像できないほどにいやらしかった。髪の毛があちこちを向き、幾筋かが汗で頬や首筋に張り付いているのがどことなく色っぽかった。
美咲の口の周りからは唾液がたらたらと流れ、口元をべとべとにしている。その濡れた唇は、時折呼吸をするために開いたが、次の瞬間にはペニスを強くくわえ込んで離さなかった。その力強い締め付けが雁首の段差を通る度に、冬弥にびりびりとした性感を与える。
「す、すごいよ、美咲さん…すごいエッチで、気持ちいい…」
そう冬弥が告げると、美咲はますます行為のピッチを速めた。単調だと言えるかもしれないが、行為自体の勢いでそれをカバーしてしまっている。もう疲れてしまっているだろうに、美咲は一向に勢いを落とそうとしなかった。ほとんど執念のように、慣れないフェラチオで尽くしていく。
冬弥の身体に限界が訪れるのにも、それほど長い時間は要しなかった。それでも1,2分の間激しい抽送を繰り返したのだから、美咲の表情にはさすがに憔悴が見えてくる。しかし、美咲は休もうとすらしなかった。
「お、俺、そろそろ出しちゃいそうだけど…美咲さんが、どうするか決めていいよ…」
冬弥はそう言った。判断を下す度胸が無かったとも言える。あるいは…
ぐちゅ、ぐちゅぐちゅっ!
美咲が最後のスパートを、まるでペニスを追いつめていくような勢いで掛けていく。
「…美咲さんっ!」
冬弥が叫ぶと、美咲は唇を素早く離した。
どびゅっ…びゅびゅっ、びゅくんっ…びゅくんっ…びゅくんっ…
見る間に、美咲の顔が汚されていく…普段よりもずっと多い精液の量を冬弥は感じていた。勢いよくほとばしるそれを、美咲はむしろ積極的に顔で受け止めるようにしている。嫌そうな様子は微塵も見えなかった。
そしてついに脈動がストップすると、美咲はがくんと力つきたように腰を下ろした。
「さ、最高だったよ、美咲さん」
「舐めて…あげなきゃいけないよね、これも、冬弥君の中に残っているのも」
「み、美咲さん…」
美咲は丁寧に顔についた液体を指でこそげ取り、ひとつひとつ口の中に運び始めた。どこか、夢想しているようだ。
「おいしいよ…冬弥君の、これ」
「む、無理しなくてもいいよ…」
「本当だよ…冬弥君のなら、私、何回でも飲める…」
「みさきさん…」
そして、美咲は冬弥のペニスを清めるべく、再び身体をかがめた。
「ふ、藤井君、そのまま横になって」
「え?」
「あの…あのね…」
「…うん、わかったけど…」
冬弥は美咲に覆いかぶさろうとした姿勢から起きあがる。そして、美咲と並ぶ形でベッドに横たわった。入れ替わるように美咲が身を起こす。
「どうかしたの…?」
「ごめんね」
美咲は座ったような姿勢のまま、顔を冬弥に向けて言った。
「…今日の事?」
「うん…本当に、ごめんね…口で謝るだけじゃ足りないくらい…」
「だから、俺は全然気にしていないって言っているじゃない…」
「ううん…私、本当に悪かったって思っているの」
「美咲さん、気にしすぎだよ…」
「だ、だからねっ」
美咲が身体を反転させて、冬弥の両足の上に乗る形になる。そういうアングルで美咲の肢体を見つめる事など冬弥は無かったから、少々どきりとしたものを覚えてしまった。形良い胸がかすかに揺れているのがわかる。
「あの…」
声を小さくしながら、美咲は冬弥の腹部の辺りを見つめた。そして、ついには意を決したように身を屈めていく。
「…!?」
冬弥は、驚きの念を隠しもしなかった。美咲の顔が、勢いよく自分の股間に近づいてきたのだから。
「あ、あの…こういうの、男の子って好きなんだよね」
美咲は口を半開きにした形で言った。それが、美咲の伝えようとしている行為を端的に伝えるジェスチャーになる。
「い、いいの?美咲さん…」
冬弥はいつになく鼓動が速くなるのを感じた。
「う、うん、こんなのでお詫びをするのって、卑怯かもしれないけど…」
「だ、だから、俺は何にも気にしていないよ。で、でも…少し嬉しいかな」
「ほんとう…?」
「そ、そりゃあ」
「じゃあ…するね」
「うん…」
冬弥は生唾を飲み込む。
「あっ…あの、出したくなったら出してもいいし、それから…もし、私の顔にかけたいんだったら言ってくれたらそうするから…」
「そ、そこまで」
してくれなくていいよ、という言葉は継げなかった。
「え、えっと、先っぽの所と、こっちの根元のところと、あ、あとそれからここの先っぽが終わっているところと、どれがいいのかな…」
「み、美咲さんの好きでいいんじゃない?」
「そ、そうだね、ごめんね。こういうのって、する人間の方が決めなきゃ駄目だよね」
我ながらとんでも無いことを言ったと後悔した冬弥だったが、美咲は真面目に受け答えした。
…ぺろん!
「うっ…」
「ご、ごめんなさい!?痛かった…よね…」
「い、いや、全然そんなことないよ。気持ちよかっただけ」
「そうなの…?」
「当たり前だよ、普段はもっと激しく動いていても大丈夫なんだし」
「そ、そっか…じゃあ、今みたいな弱いのじゃ全然だめだよね」
美咲は焦った表情で口を大きく開けた。そして、ぱくりと冬弥のペニスをくわえこむ。
冬弥の身体を、ジーンと痺れるような感覚が走った。普段しているよりも、何倍も気持ちいい。美咲の口の中は綿のように柔らかで、温かかった。
ちゅぽ、ちゅぽ、ちゅぽ…
「うわっ…」
次の瞬間、美咲は激しく頭を振りながら上下の運動を開始した。柔らかなブラウンヘアーがひっきりなしに揺れ、乱れる。美咲の顔は恐ろしく真剣だった。
ちゅぼっ、ちゅるるっ…
だからこそ、清楚な顔立ちとのギャップが際だつ。必死の様子で淫行に励む美咲の姿は、普段の姿からは想像できないほどにいやらしかった。髪の毛があちこちを向き、幾筋かが汗で頬や首筋に張り付いているのがどことなく色っぽかった。
美咲の口の周りからは唾液がたらたらと流れ、口元をべとべとにしている。その濡れた唇は、時折呼吸をするために開いたが、次の瞬間にはペニスを強くくわえ込んで離さなかった。その力強い締め付けが雁首の段差を通る度に、冬弥にびりびりとした性感を与える。
「す、すごいよ、美咲さん…すごいエッチで、気持ちいい…」
そう冬弥が告げると、美咲はますます行為のピッチを速めた。単調だと言えるかもしれないが、行為自体の勢いでそれをカバーしてしまっている。もう疲れてしまっているだろうに、美咲は一向に勢いを落とそうとしなかった。ほとんど執念のように、慣れないフェラチオで尽くしていく。
冬弥の身体に限界が訪れるのにも、それほど長い時間は要しなかった。それでも1,2分の間激しい抽送を繰り返したのだから、美咲の表情にはさすがに憔悴が見えてくる。しかし、美咲は休もうとすらしなかった。
「お、俺、そろそろ出しちゃいそうだけど…美咲さんが、どうするか決めていいよ…」
冬弥はそう言った。判断を下す度胸が無かったとも言える。あるいは…
ぐちゅ、ぐちゅぐちゅっ!
美咲が最後のスパートを、まるでペニスを追いつめていくような勢いで掛けていく。
「…美咲さんっ!」
冬弥が叫ぶと、美咲は唇を素早く離した。
どびゅっ…びゅびゅっ、びゅくんっ…びゅくんっ…びゅくんっ…
見る間に、美咲の顔が汚されていく…普段よりもずっと多い精液の量を冬弥は感じていた。勢いよくほとばしるそれを、美咲はむしろ積極的に顔で受け止めるようにしている。嫌そうな様子は微塵も見えなかった。
そしてついに脈動がストップすると、美咲はがくんと力つきたように腰を下ろした。
「さ、最高だったよ、美咲さん」
「舐めて…あげなきゃいけないよね、これも、冬弥君の中に残っているのも」
「み、美咲さん…」
美咲は丁寧に顔についた液体を指でこそげ取り、ひとつひとつ口の中に運び始めた。どこか、夢想しているようだ。
「おいしいよ…冬弥君の、これ」
「む、無理しなくてもいいよ…」
「本当だよ…冬弥君のなら、私、何回でも飲める…」
「みさきさん…」
そして、美咲は冬弥のペニスを清めるべく、再び身体をかがめた。
何が原因だったか…
祐一が秋子の前で、「背伸び」した事があったようだ。取り立てて大きな理由があったわけでもない、子供扱いされた事に対するちょっとした反発。この叔母の前でいつもいい子にしていた祐一が、少しすねた程度の事だ。年齢から見て、反抗期の萌芽であったと見てもいいかもしれない。
実の母ではなく、叔母にそういう感情を見せつける辺りには、仕事であちらこちらを飛び回っている両親という背景もあったのかもしれないが…。母親を心の奥底で求める少年は、常にいるわけではない実の母親の前で悪い子になりきれなかったのかもしれない。
「こ、これでいいんですか」
まだ声変わりすらしていない声が震えていた。
「いいわよ」
それに対する声は、落ち着き払って優しい。普段と全く同じ調子の秋子の声だ。
ふにっ。
「あっ……!秋子さんっ!?」
「じっとしていてね、ゆういち君」
「で、でもっ」
祐一が戸惑いの声を上げる中にも、秋子の指は優しく撫で上げる。祐一のまだまだ小さい、未成長の袋の部分を。
「痛くはないでしょう?」
「いたくはないですけど、なんか、なんか変です…っ」
祐一は自分のペニスが変化を見せつつあるのを、体内感覚からも視覚からも認知しつつあった。柔らかかった部分が、段々と熱を持ち、さらには膨らみを見せ始める。そして、ぐぐっ、ぐぐっと、少しずつ上向きに伸び始めていた。
「な、なんで、こんな」
「ゆういち君くらいの年になれば、こうなれるのよ」
秋子は袋から指を離すと、ペニスの幹の部分を二本の指でつまんだ。その滑らかな動作は、祐一の不安感を煽ったり鎮めたり、不安定にさせる。任せておいて大丈夫という気持ちと、このままじゃという気持ちが入り乱れるのだ。
くいくい、と秋子は軽やかなタッチで刺激し、また別の場所に移って同じように指でペニスをわずかに押し込む。みるみる間に、それは秋子の指使いに強い弾力を以て応えるほどに成長していった。
「立派ね」
「あ…」
祐一は顔を真っ赤にした。自分のペニスが、臆面もなく上を向いてそそり立ち、秋子の前に姿を見せている。自分がこの上無く浅ましく感じられると同時に、妙なドキドキ感も祐一の中に膨らんできた。
そして秋子はじっくりと鑑賞するように祐一のペニスを眺めてから、さっきよりも強い力でつかんだ。指先でつまむだけではない、しっかりと持って固定しているような感じである。
「ゆういち君、こうしているとどんな気分?」
「な、なんだか、じんじんします」
「こうすると、どう?」
秋子はペニスの上でしゅるっと指を滑らせた。そして、同じように滑らせて指を元の位置に戻す。しごき立ての一回分だ。
「いいみたいね」
答えを聞くまでもなかった。秋子が指を動かしている間、祐一はあからさまに腰を引いて、かすれた悲鳴を上げたのだ。もちろん、秋子はそれでもペニスを逃すことなく、一定のペースで指を動かしたが。
「あ…秋子さんっ…!」
「ゆういち君、女の子みたいな声だったわよ」
「そ、それは」
実際、この年の少年が少女の声に聞こえたとしても全く不思議ではないのだが、祐一は露骨に恥ずかしそうな表情をした。自分でも、意識してしまったらしい。
「じっとしていてね…」
「………!!」
しゅっしゅっと秋子が速いペースでのしごき立てを開始した。祐一は顔をしかめ、息を荒げながらその行為に必死で耐えていた。秋子の滑らかな指は軽やかに表面を刺激し、しかし決して祐一のペニスを離さない。虜になった、というのが祐一の気分だった。秋子の指と、ペニスを中心としてじわじわと広がってくる、とろけるような感覚からどうしても逃げられないのだ。
「気持ちいいでしょう?」
「……そんな」
秋子がはっきりとその形容詞を述べた瞬間、祐一はその感覚を快感として捉えざるを得なくなった。そうなると、もうだめだ。安堵感と押し寄せる快感が相まって、祐一を未知の体験へと運んでいく。
「あ…あ、あっ、秋子さん、もうやめてください…」
「いいのよ…そのままで」
「あっ、でも、このままじゃ僕、変になっちゃいますっ!」
秋子の前では一人称が揺れる祐一だったが、ここで選んだのはより弱い方であった。
逃げそうになる祐一の両脚を、秋子は腕を回すようにして押さえる。そして、これまでよりもさらに速い上下運動を行った。
「だ、だっ、駄目ですっっ!」
祐一がべそをかきそうな声を出す。
「あっ!」
かん高い声が上がった瞬間、びくっとペニスが脈動した。
ぷちゅっ、とごく少量の透明に近い液体がほとばしる。それは宙を飛んで、秋子の口元の辺りに付着した。
「っはぁ…はぁ…はぁ…ごめん…なさいっ…」
祐一は呼吸で途切れ途切れになる声のままで、言った。最初に秋子に口答えした時とは比較にならないほど大人しい。
ぺろり、と秋子は唇の周りを舐めるようにして、出された液体を舌の上に乗せてしまった。そして、こくんと音を立てて飲む。
「き、きたな…」
「大丈夫よ、これはおしっこじゃないから」
「そうなん…ですか…」
祐一は不安げながらも納得する。
「でも、これがもっとたくさん出て、ミルクみたいに真っ白にならないと、おとなじゃないのよ」
「………」
祐一はうなだれる。
「それから、今日した事はゆういち君と私の秘密よ?他の人に言っちゃ、だめよ」
おもむろに秋子は柔らかくなりかけた祐一のペニスをつかんだ。そして、その先端に軽く口づける。
「!!」
祐一は飛び上がりそうな感覚を覚えた。ペニスもそれを反映したかのように一気に固くなり、直立する。
「ふふ、元気ね…ゆういち君が誰にも言わずにいい子にしていたら、今度はお口でくちゅくちゅってしてあげますからね」
「く、口で…」
祐一は呆然とした声を上げる。
「それじゃあ、ゆういち君、おやすみなさい」
「おやすみなさい…」
そう言いながら、祐一は悪いことでもしていたかのように慌ててパジャマのズボンを上げた。慌てすぎて上がらなかったブリーフは、秋子が部屋を出て行ってからこっそり戻しておいた。
その後、約束が守られたか否かはわからない。ある事件によって、他の記憶と一緒に、秋子との出来事は祐一の心の闇の奥深くに葬られたのだから…
しかし、それが目覚める日が無いとは限らないだろう。
祐一が秋子の前で、「背伸び」した事があったようだ。取り立てて大きな理由があったわけでもない、子供扱いされた事に対するちょっとした反発。この叔母の前でいつもいい子にしていた祐一が、少しすねた程度の事だ。年齢から見て、反抗期の萌芽であったと見てもいいかもしれない。
実の母ではなく、叔母にそういう感情を見せつける辺りには、仕事であちらこちらを飛び回っている両親という背景もあったのかもしれないが…。母親を心の奥底で求める少年は、常にいるわけではない実の母親の前で悪い子になりきれなかったのかもしれない。
「こ、これでいいんですか」
まだ声変わりすらしていない声が震えていた。
「いいわよ」
それに対する声は、落ち着き払って優しい。普段と全く同じ調子の秋子の声だ。
ふにっ。
「あっ……!秋子さんっ!?」
「じっとしていてね、ゆういち君」
「で、でもっ」
祐一が戸惑いの声を上げる中にも、秋子の指は優しく撫で上げる。祐一のまだまだ小さい、未成長の袋の部分を。
「痛くはないでしょう?」
「いたくはないですけど、なんか、なんか変です…っ」
祐一は自分のペニスが変化を見せつつあるのを、体内感覚からも視覚からも認知しつつあった。柔らかかった部分が、段々と熱を持ち、さらには膨らみを見せ始める。そして、ぐぐっ、ぐぐっと、少しずつ上向きに伸び始めていた。
「な、なんで、こんな」
「ゆういち君くらいの年になれば、こうなれるのよ」
秋子は袋から指を離すと、ペニスの幹の部分を二本の指でつまんだ。その滑らかな動作は、祐一の不安感を煽ったり鎮めたり、不安定にさせる。任せておいて大丈夫という気持ちと、このままじゃという気持ちが入り乱れるのだ。
くいくい、と秋子は軽やかなタッチで刺激し、また別の場所に移って同じように指でペニスをわずかに押し込む。みるみる間に、それは秋子の指使いに強い弾力を以て応えるほどに成長していった。
「立派ね」
「あ…」
祐一は顔を真っ赤にした。自分のペニスが、臆面もなく上を向いてそそり立ち、秋子の前に姿を見せている。自分がこの上無く浅ましく感じられると同時に、妙なドキドキ感も祐一の中に膨らんできた。
そして秋子はじっくりと鑑賞するように祐一のペニスを眺めてから、さっきよりも強い力でつかんだ。指先でつまむだけではない、しっかりと持って固定しているような感じである。
「ゆういち君、こうしているとどんな気分?」
「な、なんだか、じんじんします」
「こうすると、どう?」
秋子はペニスの上でしゅるっと指を滑らせた。そして、同じように滑らせて指を元の位置に戻す。しごき立ての一回分だ。
「いいみたいね」
答えを聞くまでもなかった。秋子が指を動かしている間、祐一はあからさまに腰を引いて、かすれた悲鳴を上げたのだ。もちろん、秋子はそれでもペニスを逃すことなく、一定のペースで指を動かしたが。
「あ…秋子さんっ…!」
「ゆういち君、女の子みたいな声だったわよ」
「そ、それは」
実際、この年の少年が少女の声に聞こえたとしても全く不思議ではないのだが、祐一は露骨に恥ずかしそうな表情をした。自分でも、意識してしまったらしい。
「じっとしていてね…」
「………!!」
しゅっしゅっと秋子が速いペースでのしごき立てを開始した。祐一は顔をしかめ、息を荒げながらその行為に必死で耐えていた。秋子の滑らかな指は軽やかに表面を刺激し、しかし決して祐一のペニスを離さない。虜になった、というのが祐一の気分だった。秋子の指と、ペニスを中心としてじわじわと広がってくる、とろけるような感覚からどうしても逃げられないのだ。
「気持ちいいでしょう?」
「……そんな」
秋子がはっきりとその形容詞を述べた瞬間、祐一はその感覚を快感として捉えざるを得なくなった。そうなると、もうだめだ。安堵感と押し寄せる快感が相まって、祐一を未知の体験へと運んでいく。
「あ…あ、あっ、秋子さん、もうやめてください…」
「いいのよ…そのままで」
「あっ、でも、このままじゃ僕、変になっちゃいますっ!」
秋子の前では一人称が揺れる祐一だったが、ここで選んだのはより弱い方であった。
逃げそうになる祐一の両脚を、秋子は腕を回すようにして押さえる。そして、これまでよりもさらに速い上下運動を行った。
「だ、だっ、駄目ですっっ!」
祐一がべそをかきそうな声を出す。
「あっ!」
かん高い声が上がった瞬間、びくっとペニスが脈動した。
ぷちゅっ、とごく少量の透明に近い液体がほとばしる。それは宙を飛んで、秋子の口元の辺りに付着した。
「っはぁ…はぁ…はぁ…ごめん…なさいっ…」
祐一は呼吸で途切れ途切れになる声のままで、言った。最初に秋子に口答えした時とは比較にならないほど大人しい。
ぺろり、と秋子は唇の周りを舐めるようにして、出された液体を舌の上に乗せてしまった。そして、こくんと音を立てて飲む。
「き、きたな…」
「大丈夫よ、これはおしっこじゃないから」
「そうなん…ですか…」
祐一は不安げながらも納得する。
「でも、これがもっとたくさん出て、ミルクみたいに真っ白にならないと、おとなじゃないのよ」
「………」
祐一はうなだれる。
「それから、今日した事はゆういち君と私の秘密よ?他の人に言っちゃ、だめよ」
おもむろに秋子は柔らかくなりかけた祐一のペニスをつかんだ。そして、その先端に軽く口づける。
「!!」
祐一は飛び上がりそうな感覚を覚えた。ペニスもそれを反映したかのように一気に固くなり、直立する。
「ふふ、元気ね…ゆういち君が誰にも言わずにいい子にしていたら、今度はお口でくちゅくちゅってしてあげますからね」
「く、口で…」
祐一は呆然とした声を上げる。
「それじゃあ、ゆういち君、おやすみなさい」
「おやすみなさい…」
そう言いながら、祐一は悪いことでもしていたかのように慌ててパジャマのズボンを上げた。慌てすぎて上がらなかったブリーフは、秋子が部屋を出て行ってからこっそり戻しておいた。
その後、約束が守られたか否かはわからない。ある事件によって、他の記憶と一緒に、秋子との出来事は祐一の心の闇の奥深くに葬られたのだから…
しかし、それが目覚める日が無いとは限らないだろう。
「ほらぁ、ここだって、こんな、なってるでしょぉぉ?」
「や、やめろ、やめろっ、お前酔いすぎだっ」
「いいじゃないのぉ、折原君っ」
「くんづけやめろっ」
「なんでぇ、あたし、いつもそうやって呼んでるよぉ」
「猫なで声で言われると鳥肌が立つっ…」
「じゃあもっと言って上げるぅ、折原君、折原君、折原君のここ、かたいぃ」
「ぐあぁっ…み、澪、こいつ止めろっ」
ほとんど期待はしていないが、藁にもすがる思いだ。
案の定、澪は理解していない目でこちらを見ながら、アルコールにふらつく足取りで浩平達の方にやってきた。どう見ても役に立ちそうにはない。
「茜が気づいたらどうするんだっ、あいつ素面(しらふ)だぞ」
「起きてこないわよぉ、そんな簡単に」
「だ、だからって、万が一起きてきたら…み、澪、何考えてるんだっ!」
すりすり…
澪までが詩子の行為に参加し始める。ほとんど詩子の真似といった感じで自発的にやっているものかどうかは分からないが、浩平はパニックに陥らざるを得ない。
「やめ、やめるんだ、二人とも」
浩平は後ろにずり下がる。動きが鈍くなった身体ではそれが精一杯だった。
がしっ。
「ゆ、柚木っ!」
いつの間にか後ろに回り込んでいた詩子にがっちり身体を押さえられる。簡単なはがいじめだったが、予想以上に力は強かった。それだけ浩平の力が弱くなっていたとも言えるだろうが、不思議なほど押さえつけるのが詩子は上手い。
「澪ちゃん、折原君のズボンきつそうだから脱がしてあげるといいよぉ」
「や、やめ…」
しかし澪はためらいなく浩平のズボンのチャックに手をかけて、完全に下ろしてからボタンの方もはずしてしまった。それから思い出したように傍らに置いてあったスケッチブックとペンを取り上げて、
「わかったの」
判読が極めて難しい、ぐねぐねと曲がった字で書いた。
「わ、わかるんじゃないっ!澪」
「澪ちゃんにまで手を出して、この色男ぉ」
「俺には何の責任もないだろ!頼む、澪、やめてくれ」
「もっとして欲しいって頼んでるよぉっ」
こくこく。
妙な納得顔で澪はうなずいて、トランクスとジーンズを一気につかんでずりずりと引き下ろしてしまった。身体の小さい澪がやると滑稽にも見えるが、浩平にとってはたまったものではない。
「こんなもの女の子の前に見せて、恥ずかしくないのぉ」
「お前らが…澪、さわるなぁっ」
澪は正に興味津々といった様子で浩平のペニスをもてあそんでいた。既に固く屹立しているその部分は、その刺激を敏感に受け止めていく。アルコールのせいか、身体が浮かび上がるような変わった性感が感じられた。
鈍くなった思考はそこに引き込まれていきそうになったが、浩平は必死で耐える。しかし、耐えるのが精一杯だった。もはやこの状況に引き込まれていると言った方が正しいかもしれない。
「そこ、ぺろぺろしてあげると折原君喜んじゃうよぉ」
はむっ。
「わっ、うわっ、澪っ!」
詩子が言うと同時に澪は反応していた。小さな唇で精一杯に浩平のペニスの先端をくわえこんでいる。浩平は腰が溶けていきそうな感覚を覚えた。
「だ、だめだ…そこはっ…」
「ほらぁ、段々良くなってきたんだぁ」
「ちが…ううっ」
澪はそのままの状態で、舌をちろちろと動かす。先端だけの刺激とは言え、感覚が鋭敏な部分だ。小さな舌が小刻みにペニスの先を撫でる度、この上ない快感が浩平を走り抜ける。
「澪ちゃん、もっとたくさんくわえて、ちゅぽちゅぽ出来ない?」
「……」
澪は何とかそれをしようと試みたが、どうにも上手くいかないようだった。涙目になりながら詩子の事を見つめる澪に対し、
「いいよぉ、折原君、澪ちゃんにぺろぺろされただけですぐに出しちゃうからぁっ」
「っ〜〜〜」
首を曲げて詩子の事をにらんだ浩平を、詩子は目を細めた余裕の表情で見つめた。そうすると、何も言えなくなってしまう。図星だったからだ。
澪は一生懸命に舌の動きを考えて、試しているようだった。そのひとつひとつが浩平の性感を高め、追いつめていく。その取り組み方は普段の澪の姿勢と変わらなかったが、こういう方向に向けられるとは浩平は夢にも思わなかった。どう考えても、少なくとも澪は、こういう行為の経験があるはずがないのだ。
その無垢な純粋さに、とうとう浩平は屈した。
びゅっ!
「!!」
澪が満面を驚きにして、唇を離す。
びゅびゅっ、びゅっ…
呆然とする澪の顔に、白濁の液は勢い良く襲いかかった。たちまち澪の顔は浩平の出した精液でべたべたになってしまう。唇から髪の毛のリボンのところまで、所構わず白く汚れていく。
「はい、浩平君の負け〜」
「ま、負けってな…」
浩平は思わずつぶやいた。
澪は精液もふき取らずに、ペンとスケッチブックに手を伸ばしている。
「あ、澪ちゃん、ティッシュティッシュ」
詩子はそれを制止し、ボックスティッシュを取りに行った。
しかし澪は何か書いている。浩平からでは文字がさかさまにしか読めなかったが、何を書いているのかわかった。
「びっくりしたの」
「お前なぁ…」
浩平は深いため息をつく。この後どうするかという事より、今の脱力感の方が大きかった。
「や、やめろ、やめろっ、お前酔いすぎだっ」
「いいじゃないのぉ、折原君っ」
「くんづけやめろっ」
「なんでぇ、あたし、いつもそうやって呼んでるよぉ」
「猫なで声で言われると鳥肌が立つっ…」
「じゃあもっと言って上げるぅ、折原君、折原君、折原君のここ、かたいぃ」
「ぐあぁっ…み、澪、こいつ止めろっ」
ほとんど期待はしていないが、藁にもすがる思いだ。
案の定、澪は理解していない目でこちらを見ながら、アルコールにふらつく足取りで浩平達の方にやってきた。どう見ても役に立ちそうにはない。
「茜が気づいたらどうするんだっ、あいつ素面(しらふ)だぞ」
「起きてこないわよぉ、そんな簡単に」
「だ、だからって、万が一起きてきたら…み、澪、何考えてるんだっ!」
すりすり…
澪までが詩子の行為に参加し始める。ほとんど詩子の真似といった感じで自発的にやっているものかどうかは分からないが、浩平はパニックに陥らざるを得ない。
「やめ、やめるんだ、二人とも」
浩平は後ろにずり下がる。動きが鈍くなった身体ではそれが精一杯だった。
がしっ。
「ゆ、柚木っ!」
いつの間にか後ろに回り込んでいた詩子にがっちり身体を押さえられる。簡単なはがいじめだったが、予想以上に力は強かった。それだけ浩平の力が弱くなっていたとも言えるだろうが、不思議なほど押さえつけるのが詩子は上手い。
「澪ちゃん、折原君のズボンきつそうだから脱がしてあげるといいよぉ」
「や、やめ…」
しかし澪はためらいなく浩平のズボンのチャックに手をかけて、完全に下ろしてからボタンの方もはずしてしまった。それから思い出したように傍らに置いてあったスケッチブックとペンを取り上げて、
「わかったの」
判読が極めて難しい、ぐねぐねと曲がった字で書いた。
「わ、わかるんじゃないっ!澪」
「澪ちゃんにまで手を出して、この色男ぉ」
「俺には何の責任もないだろ!頼む、澪、やめてくれ」
「もっとして欲しいって頼んでるよぉっ」
こくこく。
妙な納得顔で澪はうなずいて、トランクスとジーンズを一気につかんでずりずりと引き下ろしてしまった。身体の小さい澪がやると滑稽にも見えるが、浩平にとってはたまったものではない。
「こんなもの女の子の前に見せて、恥ずかしくないのぉ」
「お前らが…澪、さわるなぁっ」
澪は正に興味津々といった様子で浩平のペニスをもてあそんでいた。既に固く屹立しているその部分は、その刺激を敏感に受け止めていく。アルコールのせいか、身体が浮かび上がるような変わった性感が感じられた。
鈍くなった思考はそこに引き込まれていきそうになったが、浩平は必死で耐える。しかし、耐えるのが精一杯だった。もはやこの状況に引き込まれていると言った方が正しいかもしれない。
「そこ、ぺろぺろしてあげると折原君喜んじゃうよぉ」
はむっ。
「わっ、うわっ、澪っ!」
詩子が言うと同時に澪は反応していた。小さな唇で精一杯に浩平のペニスの先端をくわえこんでいる。浩平は腰が溶けていきそうな感覚を覚えた。
「だ、だめだ…そこはっ…」
「ほらぁ、段々良くなってきたんだぁ」
「ちが…ううっ」
澪はそのままの状態で、舌をちろちろと動かす。先端だけの刺激とは言え、感覚が鋭敏な部分だ。小さな舌が小刻みにペニスの先を撫でる度、この上ない快感が浩平を走り抜ける。
「澪ちゃん、もっとたくさんくわえて、ちゅぽちゅぽ出来ない?」
「……」
澪は何とかそれをしようと試みたが、どうにも上手くいかないようだった。涙目になりながら詩子の事を見つめる澪に対し、
「いいよぉ、折原君、澪ちゃんにぺろぺろされただけですぐに出しちゃうからぁっ」
「っ〜〜〜」
首を曲げて詩子の事をにらんだ浩平を、詩子は目を細めた余裕の表情で見つめた。そうすると、何も言えなくなってしまう。図星だったからだ。
澪は一生懸命に舌の動きを考えて、試しているようだった。そのひとつひとつが浩平の性感を高め、追いつめていく。その取り組み方は普段の澪の姿勢と変わらなかったが、こういう方向に向けられるとは浩平は夢にも思わなかった。どう考えても、少なくとも澪は、こういう行為の経験があるはずがないのだ。
その無垢な純粋さに、とうとう浩平は屈した。
びゅっ!
「!!」
澪が満面を驚きにして、唇を離す。
びゅびゅっ、びゅっ…
呆然とする澪の顔に、白濁の液は勢い良く襲いかかった。たちまち澪の顔は浩平の出した精液でべたべたになってしまう。唇から髪の毛のリボンのところまで、所構わず白く汚れていく。
「はい、浩平君の負け〜」
「ま、負けってな…」
浩平は思わずつぶやいた。
澪は精液もふき取らずに、ペンとスケッチブックに手を伸ばしている。
「あ、澪ちゃん、ティッシュティッシュ」
詩子はそれを制止し、ボックスティッシュを取りに行った。
しかし澪は何か書いている。浩平からでは文字がさかさまにしか読めなかったが、何を書いているのかわかった。
「びっくりしたの」
「お前なぁ…」
浩平は深いため息をつく。この後どうするかという事より、今の脱力感の方が大きかった。
「せんぱ…い…」
葵がかすれた声を上げる。その目の前には、いきり立つ肉棒が待ちかまえていた。
「おっきいです…今日も」
しかし、葵の言葉は少しも怯えや嫌悪を示しておらず、ほのかな嬉しさすら含まれているように思える。そして、葵の指がそっとペニスに絡んだ。
「葵ちゃん、気持ちいいぜ」
「嬉しいです、先輩…」
浩之のペニスを軽く触っているその指は、普通の少女に比べればやや強(こわ)いかもしれない。それでも、葵の行為が十分すぎるほどに献身的であるため、そこに中性的なものは微塵も感じられなかった。
「疲れてるのに、悪いよな」
「いいんです、先輩もいつも私のために練習につき合ってくださるんですし」
「そりゃ、葵ちゃんだから」
「だから先輩に気持ちよくなってもらいたいんです」
ペニスのあちこちを、愛しいものであるかのように葵は丁寧に撫でていく。さわり方はそれほど強いものではない。表面をかすめている程度の、ごく小さな刺激である。それでも、好奇心を持った子供のような仕草は十分に浩之の快感を引き出していった。
「もう…いいですか?」
「ああ」
「失礼しますね」
葵が腰をさらにかがめて、ひざまづくような姿勢を取る。
「ん…」
そのまま口を開いて、先端の部分からゆっくりとくわえこんでいった。葵は口をすぼめて、根元に向かって絞るようにしていく。一度根元まで到達してしまうと、今度は同じように締め付けを加えながら先端までしごき上げていく。
一往復したところで、葵は先端だけ口に含んだまま、顔を上げて浩之の表情をうかがった。
「いいぞ…葵ちゃん」
浩之は葵の頭に手を当てて、軽く撫でた。葵は目に小さな笑みを浮かべると、再び往復運動を始める。出来るだけ強い力で締め付けながら、緩慢な動きは崩さない。
そうしながら、葵は指による副次的な刺激も加えていった。先端まで唇を戻した時に幹の部分をつついたり、袋の部分をさすったりする弱い刺激ではあるが、ワンパターンではないために浩之を飽きさせない。
二十回ほどその往復を繰り返してから、葵はぬるっと唾液を滑らせながらペニスを解放した。
「はぁ…どうでした?先輩…」
「葵ちゃん、相変わらず上手いな…」
「久しぶりでしたから、少し不安でしたけど」
「ひさしぶりって言っても、一週間じゃねーか」
「でも、修学旅行に行っている間、ずっと寂しかったです」
「はは…俺もかな」
「ですから、今日はたっぷり…いいですか?」
「文句言うわけないって」
「はい…それで、このままと、私の中と、最初はどっちにしますか?」
「そうだな。葵ちゃんの口の中で、いいか?」
「もちろんです」
葵は即答すると、唾液に濡れたペニスに再び舌を這わせる。ペニスも葵のショートカットも春の陽光にきらきらと光っていたが、どちらも同じように淫靡な装いを見せていた。
「んぐっ…ん、ん、ん…」
さっきよりもリズミカルで激しい動かし方を始める。そのたびに、葵の髪は奔放に触れた。時折それがペニスに引っかかったり、叩いたりするのがまたアクシデンタルな刺激になる。
葵の髪の動きは練習の最中の様子にも似ていた。比較的早く葵が色々な性戯を飲み込んでしまったのも、こういった行為が運動神経に通ずるものがあるからかもしれない。
と言っても、それだけではフェラチオの前にねちっこくペニスを指で撫で回すような行為を説明する事は出来ないかもしれないが…
しかし、ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅっと大きな水音を立てながら頭を何度も何度も上下させている動きは、やはり普段の葵の姿を思い起こさせずにはいられない。
「葵ちゃん…もっと強く出来るか?そろそろ出そうだ」
ぐちゅぐちゅっ、ぐちゅっ!
葵は行為でそれに応えた。口元から唾液を飛ばすほどの勢いで、最後のスパートをかけていく。その目は真剣なものになっていた。その勢いに、ひとたまりもなく浩之は屈する。
「葵ちゃん…っ」
どくん!
最初の一撃が、葵の口中に放たれる。その瞬間葵は行為をストップし、深々とペニスをくわえこんだ。
どくっ、どく…どくん!
浩之のペニスが脈動し、新たな精液が放たれる度に葵はそれを舌先に乗せていった。たっぷりと出されたそれを口の中に溜めても、葵は嫌そうな顔一つする事ない。
「ふぅ…」
やがて脈動が収まり、浩之は葵の口の中からペニスを引き抜いた。
葵は口を小さく開けて、口の中の白濁した液を浩之に示す。そして、浩之の事を見つめたままこくこくとそれを一気に飲み下していった。
「ん…先輩の、いつもよりも量が多かったですね」
「まぁなぁ…」
「でも、おいしいから、先輩の大好きです」
葵は頬を染めて、言う。その真偽は定かではなかったが、浩之にそういう言葉を向ける想いは本物だ。
「じゃあ、今度は葵ちゃんの番だな」
「はい、シャワー浴びてきますから、待っていてくださいね」
「…いいんじゃないか、そのままでも」
「えっ…?でも、練習した汗がそのまま…」
「いいって。葵ちゃんが俺の飲んでくれてるのに、俺が葵ちゃんの汗を汚いなんて言うわけないだろ」
「で、でも」
「いいから…葵ちゃん」
「は、はいっ」
葵はやや緊張した声で答えた。
葵がかすれた声を上げる。その目の前には、いきり立つ肉棒が待ちかまえていた。
「おっきいです…今日も」
しかし、葵の言葉は少しも怯えや嫌悪を示しておらず、ほのかな嬉しさすら含まれているように思える。そして、葵の指がそっとペニスに絡んだ。
「葵ちゃん、気持ちいいぜ」
「嬉しいです、先輩…」
浩之のペニスを軽く触っているその指は、普通の少女に比べればやや強(こわ)いかもしれない。それでも、葵の行為が十分すぎるほどに献身的であるため、そこに中性的なものは微塵も感じられなかった。
「疲れてるのに、悪いよな」
「いいんです、先輩もいつも私のために練習につき合ってくださるんですし」
「そりゃ、葵ちゃんだから」
「だから先輩に気持ちよくなってもらいたいんです」
ペニスのあちこちを、愛しいものであるかのように葵は丁寧に撫でていく。さわり方はそれほど強いものではない。表面をかすめている程度の、ごく小さな刺激である。それでも、好奇心を持った子供のような仕草は十分に浩之の快感を引き出していった。
「もう…いいですか?」
「ああ」
「失礼しますね」
葵が腰をさらにかがめて、ひざまづくような姿勢を取る。
「ん…」
そのまま口を開いて、先端の部分からゆっくりとくわえこんでいった。葵は口をすぼめて、根元に向かって絞るようにしていく。一度根元まで到達してしまうと、今度は同じように締め付けを加えながら先端までしごき上げていく。
一往復したところで、葵は先端だけ口に含んだまま、顔を上げて浩之の表情をうかがった。
「いいぞ…葵ちゃん」
浩之は葵の頭に手を当てて、軽く撫でた。葵は目に小さな笑みを浮かべると、再び往復運動を始める。出来るだけ強い力で締め付けながら、緩慢な動きは崩さない。
そうしながら、葵は指による副次的な刺激も加えていった。先端まで唇を戻した時に幹の部分をつついたり、袋の部分をさすったりする弱い刺激ではあるが、ワンパターンではないために浩之を飽きさせない。
二十回ほどその往復を繰り返してから、葵はぬるっと唾液を滑らせながらペニスを解放した。
「はぁ…どうでした?先輩…」
「葵ちゃん、相変わらず上手いな…」
「久しぶりでしたから、少し不安でしたけど」
「ひさしぶりって言っても、一週間じゃねーか」
「でも、修学旅行に行っている間、ずっと寂しかったです」
「はは…俺もかな」
「ですから、今日はたっぷり…いいですか?」
「文句言うわけないって」
「はい…それで、このままと、私の中と、最初はどっちにしますか?」
「そうだな。葵ちゃんの口の中で、いいか?」
「もちろんです」
葵は即答すると、唾液に濡れたペニスに再び舌を這わせる。ペニスも葵のショートカットも春の陽光にきらきらと光っていたが、どちらも同じように淫靡な装いを見せていた。
「んぐっ…ん、ん、ん…」
さっきよりもリズミカルで激しい動かし方を始める。そのたびに、葵の髪は奔放に触れた。時折それがペニスに引っかかったり、叩いたりするのがまたアクシデンタルな刺激になる。
葵の髪の動きは練習の最中の様子にも似ていた。比較的早く葵が色々な性戯を飲み込んでしまったのも、こういった行為が運動神経に通ずるものがあるからかもしれない。
と言っても、それだけではフェラチオの前にねちっこくペニスを指で撫で回すような行為を説明する事は出来ないかもしれないが…
しかし、ぐちゅ、ぐちゅ、ぐちゅっと大きな水音を立てながら頭を何度も何度も上下させている動きは、やはり普段の葵の姿を思い起こさせずにはいられない。
「葵ちゃん…もっと強く出来るか?そろそろ出そうだ」
ぐちゅぐちゅっ、ぐちゅっ!
葵は行為でそれに応えた。口元から唾液を飛ばすほどの勢いで、最後のスパートをかけていく。その目は真剣なものになっていた。その勢いに、ひとたまりもなく浩之は屈する。
「葵ちゃん…っ」
どくん!
最初の一撃が、葵の口中に放たれる。その瞬間葵は行為をストップし、深々とペニスをくわえこんだ。
どくっ、どく…どくん!
浩之のペニスが脈動し、新たな精液が放たれる度に葵はそれを舌先に乗せていった。たっぷりと出されたそれを口の中に溜めても、葵は嫌そうな顔一つする事ない。
「ふぅ…」
やがて脈動が収まり、浩之は葵の口の中からペニスを引き抜いた。
葵は口を小さく開けて、口の中の白濁した液を浩之に示す。そして、浩之の事を見つめたままこくこくとそれを一気に飲み下していった。
「ん…先輩の、いつもよりも量が多かったですね」
「まぁなぁ…」
「でも、おいしいから、先輩の大好きです」
葵は頬を染めて、言う。その真偽は定かではなかったが、浩之にそういう言葉を向ける想いは本物だ。
「じゃあ、今度は葵ちゃんの番だな」
「はい、シャワー浴びてきますから、待っていてくださいね」
「…いいんじゃないか、そのままでも」
「えっ…?でも、練習した汗がそのまま…」
「いいって。葵ちゃんが俺の飲んでくれてるのに、俺が葵ちゃんの汗を汚いなんて言うわけないだろ」
「で、でも」
「いいから…葵ちゃん」
「は、はいっ」
葵はやや緊張した声で答えた。
「あ、あかり」
「いいの…浩之ちゃんは、じっとしてて」
「ってな…う、ごほっ」
何か言おうとした瞬間、浩之はせき込んだ。
「ほら、じっとしていないと駄目だよ」
「でもなぁ」
そう言う間にも、浩之の布団の中にあかりはもうもぐり込んできている。もぞもぞと動きながら、足の間を上に進んできていた。さらさらとした髪が内股を撫でながら上がってくる様子は、まるで何かの動物が布団の中に潜り込んできているようだ。
「熱いね」
布団の中からくぐもった声がする。
「当たり前だろ、熱あるんだから」
「そうだね」
言いながら、早くもあかりは浩之の足の付け根の所まで上がってきていた。足を押し広げられるような圧迫感は、どこか奇妙な感覚を浩之にもたらす。視界の中にあかりがいない事で、それはますます強くなっていた。
ごそごそ、という音を立てて、あかりは浩之のトランクスに手を掛ける。狭いところで多少動きにくそうにしつつも、あかりはトランクスをしっかりめくり下ろしてしまった。
「あ…浩之ちゃんの、固くなってる」
あかりの目には、薄い布団越しの蛍光灯の光に浮かび上がったペニスのシルエットが映っていた。
「仕方ないだろ、こんな事されちゃ…ごほっ」
「すっきりしたいよね、浩之ちゃん」
「風邪うつるぞ」
「大丈夫だよ、きっと」
そう言って、あかりはペニスを柔らかくつかむ。
「しらねーぞ」
「ううん…はむっ」
あかりは躊躇無く浩之のペニスを口いっぱいに頬張った。しばらく唾液を口腔の中に溜めつつ、わずかに舌先でペニスの先端をくすぐる。心得たもので、その刺激は浩之の官能を無理のない程度に膨らませていった。
熱で消耗していた浩之の身体に、段々別の熱っぽさが生まれてくる。それは心地よい熱だった。
十分に唾液を溜めると、あかりは少しずつ上下の運動を始めた。液体が溜まっているため、ほんの少し動かしただけでもちゅぽちゅぽという派手な水音がする。あたたかくぬめったあかりの口に表面を撫でられていると、浩之のペニスはより固く大きくなってきた。
あかりは嬉しそうに目を細めながら、徐々に口の動きを大きくしていく。布団の中だと言うことを忘れたかのような激しい動かし方は、まるでペニスを絞り上げているかのようだった。
「あかり、相変わらずうまいな」
「んふっ…ひ、浩之ちゃんのだからだよ」
「いつもより激しいかもな」
「さ、最近してあげられなかったから…さみしくって」
あかりは頬を真っ赤にしながら行為を再開する。濃厚な動きは前と変わらない。多少単調ではあったが、結局これが男の悦びを最も刺激するのだとあかりは知っているようだった。
「はぁ…」
浩之が軽く腰を動かした瞬間、あかりはしごき立てのペースを突然早めた。浩之の限界が近いことを、それだけで悟ってしまったのだ。
あかりの頭が上下に動き、口での締め付けは可能な限り強められている。ほとんど乱暴だとすら思える動きに、浩之は抵抗する気を全く起こさなかった。
「あかり、出るっ」
びゅっ、びゅっ、びゅっ…!
規則正しい放出を、あかりは全て受け止めて飲み込んでいった。愉悦の瞳でこくこくと飲み干していく姿は、まるで赤子のように純粋である。
尿道口に残った精液すら吸い出し、ペニス全体をぐるりと舐めて綺麗にしてから、あかりはようやく行為を終えた。布団をまくって、中から出てくる。
「あは…なんだか、涼しい」
「当たり前だろ…ったく」
「すっきり、した?」
「あぁ、そうだな」
「でも、ちょっと早かったね」
「しゃ、しゃーないだろ、溜まってたんだから」
「そうだね…」
あかりは乱れた髪を整えながら、浩之の事を見つめた。
「…あかり」
「なに?」
「こっちこい。お前のもいじってやる」
「え」
「お前だって最近できなくて寂しいんだろ。指で何とかしてやるから服脱げ」
「い、いいの?風邪引いてるのに」
「んなこと関係ねーって。口でしてもらって指で出来ないなんて事があるか」
「う、うん」
「なんだよ、してほしくないのか?」
「ち、違うよっ!」
あかりはぶんぶんと手を振ってから、焦ったように服を脱ぎ始めていった。そして、
「お待たせ…」
全ての着衣を脱ぎ去ってから、あかりはおずおずとベッドに上がる。
「別に、スカートと下着だけ少し下ろせばよかったんじゃないか」
「や、やだよそんなの、汚れちゃうし」
「そっか…もっとあそこを前に出せよ」
「う、うん」
あかりが脚を大きく開き、ヘアのほとんど生えそろっていない秘裂を前に突き出した…
「いいの…浩之ちゃんは、じっとしてて」
「ってな…う、ごほっ」
何か言おうとした瞬間、浩之はせき込んだ。
「ほら、じっとしていないと駄目だよ」
「でもなぁ」
そう言う間にも、浩之の布団の中にあかりはもうもぐり込んできている。もぞもぞと動きながら、足の間を上に進んできていた。さらさらとした髪が内股を撫でながら上がってくる様子は、まるで何かの動物が布団の中に潜り込んできているようだ。
「熱いね」
布団の中からくぐもった声がする。
「当たり前だろ、熱あるんだから」
「そうだね」
言いながら、早くもあかりは浩之の足の付け根の所まで上がってきていた。足を押し広げられるような圧迫感は、どこか奇妙な感覚を浩之にもたらす。視界の中にあかりがいない事で、それはますます強くなっていた。
ごそごそ、という音を立てて、あかりは浩之のトランクスに手を掛ける。狭いところで多少動きにくそうにしつつも、あかりはトランクスをしっかりめくり下ろしてしまった。
「あ…浩之ちゃんの、固くなってる」
あかりの目には、薄い布団越しの蛍光灯の光に浮かび上がったペニスのシルエットが映っていた。
「仕方ないだろ、こんな事されちゃ…ごほっ」
「すっきりしたいよね、浩之ちゃん」
「風邪うつるぞ」
「大丈夫だよ、きっと」
そう言って、あかりはペニスを柔らかくつかむ。
「しらねーぞ」
「ううん…はむっ」
あかりは躊躇無く浩之のペニスを口いっぱいに頬張った。しばらく唾液を口腔の中に溜めつつ、わずかに舌先でペニスの先端をくすぐる。心得たもので、その刺激は浩之の官能を無理のない程度に膨らませていった。
熱で消耗していた浩之の身体に、段々別の熱っぽさが生まれてくる。それは心地よい熱だった。
十分に唾液を溜めると、あかりは少しずつ上下の運動を始めた。液体が溜まっているため、ほんの少し動かしただけでもちゅぽちゅぽという派手な水音がする。あたたかくぬめったあかりの口に表面を撫でられていると、浩之のペニスはより固く大きくなってきた。
あかりは嬉しそうに目を細めながら、徐々に口の動きを大きくしていく。布団の中だと言うことを忘れたかのような激しい動かし方は、まるでペニスを絞り上げているかのようだった。
「あかり、相変わらずうまいな」
「んふっ…ひ、浩之ちゃんのだからだよ」
「いつもより激しいかもな」
「さ、最近してあげられなかったから…さみしくって」
あかりは頬を真っ赤にしながら行為を再開する。濃厚な動きは前と変わらない。多少単調ではあったが、結局これが男の悦びを最も刺激するのだとあかりは知っているようだった。
「はぁ…」
浩之が軽く腰を動かした瞬間、あかりはしごき立てのペースを突然早めた。浩之の限界が近いことを、それだけで悟ってしまったのだ。
あかりの頭が上下に動き、口での締め付けは可能な限り強められている。ほとんど乱暴だとすら思える動きに、浩之は抵抗する気を全く起こさなかった。
「あかり、出るっ」
びゅっ、びゅっ、びゅっ…!
規則正しい放出を、あかりは全て受け止めて飲み込んでいった。愉悦の瞳でこくこくと飲み干していく姿は、まるで赤子のように純粋である。
尿道口に残った精液すら吸い出し、ペニス全体をぐるりと舐めて綺麗にしてから、あかりはようやく行為を終えた。布団をまくって、中から出てくる。
「あは…なんだか、涼しい」
「当たり前だろ…ったく」
「すっきり、した?」
「あぁ、そうだな」
「でも、ちょっと早かったね」
「しゃ、しゃーないだろ、溜まってたんだから」
「そうだね…」
あかりは乱れた髪を整えながら、浩之の事を見つめた。
「…あかり」
「なに?」
「こっちこい。お前のもいじってやる」
「え」
「お前だって最近できなくて寂しいんだろ。指で何とかしてやるから服脱げ」
「い、いいの?風邪引いてるのに」
「んなこと関係ねーって。口でしてもらって指で出来ないなんて事があるか」
「う、うん」
「なんだよ、してほしくないのか?」
「ち、違うよっ!」
あかりはぶんぶんと手を振ってから、焦ったように服を脱ぎ始めていった。そして、
「お待たせ…」
全ての着衣を脱ぎ去ってから、あかりはおずおずとベッドに上がる。
「別に、スカートと下着だけ少し下ろせばよかったんじゃないか」
「や、やだよそんなの、汚れちゃうし」
「そっか…もっとあそこを前に出せよ」
「う、うん」
あかりが脚を大きく開き、ヘアのほとんど生えそろっていない秘裂を前に突き出した…
『こ…琴音ちゃん、何する気だ?』
「藤田さん、じっとしていてくださいね」
琴音は受話器を右手で持って、耳に当てたまま言う。
そして、すっと目を閉じて徐々に精神を集中させていった。
『な、なんなんだ?説明してくれよ』
「少し…静かにしていてください」
『あ…ああ』
電話の向こうの浩之はそれきり黙り込んだ。
受話器の向こうにかすかなホワイトノイズと浩之の呼吸の音を感じながら、琴音は段々と深いコンセントレーションに入っていく。
やがて、琴音はゆっくりと口を開け始めた。
半開きから、少しずつ大きく…はっきりと「あ」を発音する時のような口の開き方をしていく。
「藤田さん」
琴音は口を開けたまましゃべった。やや不明瞭な声になる。
『な…なんだ?』
「驚かないでくださいね」
そして琴音は一気に口をすぼめていった。
『うぉっ!?』
浩之の驚いた声が聞こえる…
琴音の口の形は、完全には閉じずに何かをくわえこんでいるような形でとどまっていた。そのサイズは…いや、琴音の口の中に感じられている感触を考えれば、それが何を意味しているのかは明らかだ。
『こ…琴音ちゃん、なんだこりゃ』
ちゅるん、と唾液をぬめらせてしごき上げるようにしながら琴音は口を引く。
「藤田さん、汚れるといけませんからズボンと下着脱いでください」
『なんなんだこりゃ!』
浩之は困惑と驚きが入り交じった声で問う。
「超能力でこういう事も出来るのがわかったんです」
『そ、それって』
「すごいですよね」
『そ、そりゃすごいけど』
「脱がないなら、このまましちゃいますよ?」
琴音は再び唇を前に突き出し、不可視のペニスをくわえこむ。
『うぁ…ま、待ってくれ!』
「んん…」
その声には答えず、琴音はちゅくちゅくと音を立てながら前後に頭を振り始めた。
受話器の向こうから、受話器が投げ出されて床に転がっているとおぼしき音が聞こえる。浩之が慌てて服を脱いでいるらしい。
目だけを可笑しそうに笑みの形にしながら、琴音は前後の運動を続けた。どこか小悪魔的に見えない事もない。心なしかさっきより少し膨らんだように思える浩之のペニスを、琴音は遠隔の地点から的確に刺激していった。
『こ、琴音ちゃん』
しばらくして、やや息を荒げた浩之の声が受話器に戻ってくる。琴音は答える事が出来なかったが、受話器を耳に当てたまま行為に励んだ。次第にしごき立てるスピードも速くなっていく。唇で締め付ける力も相当に強い、大胆なフェラチオだった。ぐちゅ、ぐちゅと唾液の絡む音が、琴音の長い髪がさらさらと揺れる微細な音にかぶさっていく。
『琴音ちゃん、ちょ、ちょっとすごすぎ』
「んは…」
琴音はその声を聞くと、再びペニスから口を離した。
「もう…藤田さん、溜まっていたんでしょう?」
『仕方ねーだろ…』
確かに、受験が忙しくなってきた浩之は琴音ともう2週間も抱き合っていなかった。だからと言うこともないのだろうが、電話での会話の途中に猥談が混じり、そしてこういう結果になったわけだが。
「だから、我慢しないで言ってくれれば私はいつでも駆けつけるって言ってるじゃないですか」
『でもなぁ』
浩之の家には既に両親が帰ってきている。
「藤田さんの家じゃなくても、公園とかいろいろありますよ」
『すごい事言うな、琴音ちゃん』
半ば呆れたような苦笑の声だった。
「だって藤田さんが好きですから…だから、久しぶりに口でイカせてあげますね」
琴音はぺろんと舌を出し、宙のペニスに這わせる。
『くっ』
尿道口に近い辺りをピンポイントに舌先だけでくすぐる動きだ。しばらくそれを続けたあと、段々刺激する部分を広くして、亀頭全体を舌で包み込むような動きにしていく。浩之の最も敏感な部分を、巧みに刺激していった。
口元から唾液をつっと垂らしながら、琴音は夢見るような瞳で熱心に行為を続ける。
『う…出るっ』
電話の向こうの浩之が宣言した。
そして、はぁはぁという荒い息だけが聞こえてくるようになる。
「んっ…イキました?」
『ああ…イッた』
浩之は呆然とした声で答えている。
「そうですか」
琴音は少々不服そうな声で答えた。
「やっぱり、目の前で出してくれないと実感が湧きませんね」
『仕方ねーよ…』
「でも、すっきりしました?」
『それはそうだけど。サンキュ』
「わかりました…じゃあ、私は藤田さんの事を思いながら自分で自分を慰めていますねっ。おやすみなさい」
古典的な言い回しを使いながら、琴音は少々すねた声を出した。
『なぁ、琴音ちゃん』
「…なんですか?」
ほのかな期待の入り交じった声。
『電話しながら、してみてくれよ。俺、琴音ちゃんがしてる声聞きたい』
「もう…藤田さん、エッチですね」
『いいだろ?』
「いいですけど…恥ずかしいから…あんまり聞かないでください」
『そんなわけにはいかないって』
「エッチ…」
琴音は小さく笑みながら、未だ維持していたコンセントレーションを解いていく。そして自らの指を用いた行為を始めていった。
「藤田さん、じっとしていてくださいね」
琴音は受話器を右手で持って、耳に当てたまま言う。
そして、すっと目を閉じて徐々に精神を集中させていった。
『な、なんなんだ?説明してくれよ』
「少し…静かにしていてください」
『あ…ああ』
電話の向こうの浩之はそれきり黙り込んだ。
受話器の向こうにかすかなホワイトノイズと浩之の呼吸の音を感じながら、琴音は段々と深いコンセントレーションに入っていく。
やがて、琴音はゆっくりと口を開け始めた。
半開きから、少しずつ大きく…はっきりと「あ」を発音する時のような口の開き方をしていく。
「藤田さん」
琴音は口を開けたまましゃべった。やや不明瞭な声になる。
『な…なんだ?』
「驚かないでくださいね」
そして琴音は一気に口をすぼめていった。
『うぉっ!?』
浩之の驚いた声が聞こえる…
琴音の口の形は、完全には閉じずに何かをくわえこんでいるような形でとどまっていた。そのサイズは…いや、琴音の口の中に感じられている感触を考えれば、それが何を意味しているのかは明らかだ。
『こ…琴音ちゃん、なんだこりゃ』
ちゅるん、と唾液をぬめらせてしごき上げるようにしながら琴音は口を引く。
「藤田さん、汚れるといけませんからズボンと下着脱いでください」
『なんなんだこりゃ!』
浩之は困惑と驚きが入り交じった声で問う。
「超能力でこういう事も出来るのがわかったんです」
『そ、それって』
「すごいですよね」
『そ、そりゃすごいけど』
「脱がないなら、このまましちゃいますよ?」
琴音は再び唇を前に突き出し、不可視のペニスをくわえこむ。
『うぁ…ま、待ってくれ!』
「んん…」
その声には答えず、琴音はちゅくちゅくと音を立てながら前後に頭を振り始めた。
受話器の向こうから、受話器が投げ出されて床に転がっているとおぼしき音が聞こえる。浩之が慌てて服を脱いでいるらしい。
目だけを可笑しそうに笑みの形にしながら、琴音は前後の運動を続けた。どこか小悪魔的に見えない事もない。心なしかさっきより少し膨らんだように思える浩之のペニスを、琴音は遠隔の地点から的確に刺激していった。
『こ、琴音ちゃん』
しばらくして、やや息を荒げた浩之の声が受話器に戻ってくる。琴音は答える事が出来なかったが、受話器を耳に当てたまま行為に励んだ。次第にしごき立てるスピードも速くなっていく。唇で締め付ける力も相当に強い、大胆なフェラチオだった。ぐちゅ、ぐちゅと唾液の絡む音が、琴音の長い髪がさらさらと揺れる微細な音にかぶさっていく。
『琴音ちゃん、ちょ、ちょっとすごすぎ』
「んは…」
琴音はその声を聞くと、再びペニスから口を離した。
「もう…藤田さん、溜まっていたんでしょう?」
『仕方ねーだろ…』
確かに、受験が忙しくなってきた浩之は琴音ともう2週間も抱き合っていなかった。だからと言うこともないのだろうが、電話での会話の途中に猥談が混じり、そしてこういう結果になったわけだが。
「だから、我慢しないで言ってくれれば私はいつでも駆けつけるって言ってるじゃないですか」
『でもなぁ』
浩之の家には既に両親が帰ってきている。
「藤田さんの家じゃなくても、公園とかいろいろありますよ」
『すごい事言うな、琴音ちゃん』
半ば呆れたような苦笑の声だった。
「だって藤田さんが好きですから…だから、久しぶりに口でイカせてあげますね」
琴音はぺろんと舌を出し、宙のペニスに這わせる。
『くっ』
尿道口に近い辺りをピンポイントに舌先だけでくすぐる動きだ。しばらくそれを続けたあと、段々刺激する部分を広くして、亀頭全体を舌で包み込むような動きにしていく。浩之の最も敏感な部分を、巧みに刺激していった。
口元から唾液をつっと垂らしながら、琴音は夢見るような瞳で熱心に行為を続ける。
『う…出るっ』
電話の向こうの浩之が宣言した。
そして、はぁはぁという荒い息だけが聞こえてくるようになる。
「んっ…イキました?」
『ああ…イッた』
浩之は呆然とした声で答えている。
「そうですか」
琴音は少々不服そうな声で答えた。
「やっぱり、目の前で出してくれないと実感が湧きませんね」
『仕方ねーよ…』
「でも、すっきりしました?」
『それはそうだけど。サンキュ』
「わかりました…じゃあ、私は藤田さんの事を思いながら自分で自分を慰めていますねっ。おやすみなさい」
古典的な言い回しを使いながら、琴音は少々すねた声を出した。
『なぁ、琴音ちゃん』
「…なんですか?」
ほのかな期待の入り交じった声。
『電話しながら、してみてくれよ。俺、琴音ちゃんがしてる声聞きたい』
「もう…藤田さん、エッチですね」
『いいだろ?』
「いいですけど…恥ずかしいから…あんまり聞かないでください」
『そんなわけにはいかないって』
「エッチ…」
琴音は小さく笑みながら、未だ維持していたコンセントレーションを解いていく。そして自らの指を用いた行為を始めていった。
「うっ…や、やめろって言ってるだろ」
浩之は動けない体勢のまま抗議する。履いていたはずのトランクスはいつの間にか脱がされてしまっており、着ているのは黒いTシャツだけという状況だった。それにしても腹のところまでめくり上げられてしまっており、勃起したペニスをそのまま晒さざるを得ない状況になっている。
自分のベッドの上で昼寝をして、起きたらそういう状態だったのだ。ご丁寧に、身体のあちこちに縄跳びやらタオルやらの拘束がされてしまっている。へたくそな縛り方とは言え、目に入るところ全てが動けないようにされているような状況で、簡単に脱出できるはずもない。
「いーの。あかり、やっちゃいなさい」
「う、うん…」
「志保、何考えてんだっ!あかりもやめろっ」
昼寝をしている時に、あかりから枕元に置いておいた携帯に連絡が来たのは覚えている。寝ぼけ眼のまま、カギは開いているから勝手に入ってこいと言ってまた眠り始めたのだが…
「あかり、どうせすぐに言うこと変わってくるんだから、構わずやっちゃうのよ」
「うん…志保」
その結果がこうだ。
視界の隅にいるあかりの頭が、自分のペニスに向かって伏せられていくのがわかる。反射的に浩之は身体をばたつかせようとしたが、やはり動く事はできなかった。
ぺろっ。
「や…やめろって!」
ペニスの先端に、おずおずとした刺激が走る。その不確かでなま暖かい感触は恐ろしく魅力的だったが、浩之は理性を振り絞ってやめさせようとする。何の前触れもなく幼なじみに性器を刺激されるという事態、しかも隣で別の人間が見ているという事態を、何とか止めようとする。
ぺろ…ぺろ
しかし、あかりは黙々と舌を動かした。単純に舌をべろんと出して先端に這わせるだけの、文字通り「舐める」動きだったのだが、それでも十二分に卑猥な行為であるのは間違いない。
「い…異常だぞ!こんなの」
その行為に溺れそうになる自分を、叫び声で押しとどめる。
「あら、ヒロはこういうの嫌いなの?」
「嫌い…とかそういうんじゃなくて、明らかに正常じゃないだろ!」
そういう間にも、あかりの行為は続いている。段々、膨れ上がってくる快感を無視できなくなってきた。行為自体が単調なだけに、上手く気をそらす事がかえって難しい。
「いいじゃない、あかりがヒロを好きだって言ったから、きっかけ作ってあげたのよ」
「だ、だったら別の方法がいくらでも…」
「だって、これほど効果的で、好きだってわかる方法ないでしょ?好きじゃない男にFなんて出来るわけないもん」
「………」
あかりは何も言わず、舌を動かしていた。浩之からは見えなかったが、その頬は真っ赤に染まっている。感じずにはいられない恥ずかしさを埋めるかのように、あかりは行為に没頭していた。何をするにも真面目で一生懸命でセオリー通りというあかりのやり方がこういう行為に持ち込まれると、初めてこういう事をするとは思えないほどにねちっこいフェラチオになる。
「や…やめてくれ、あかり、こんなのおかしいだろ?な?」
浩之の声にも余裕が無くなってきた。
「しつっこいわねぇ」
志保はそう言うと、ベッドの上に自らも上がり始める。
「な…なんだよ志保!お前は関係ないだろ」
「特別大サービスだからね」
そう言って、志保はあかりの横に肩を寄せていく。あかりは舌を出したまま志保の事を横目で見ると、少し左に寄って志保が入ってくるスペースを作った。
「んじゃあヒロ、もう観念しなさいよ〜」
「なっ…!?」
志保が頭を浩之の股間に埋めていく…あかりと同時に。
べろん、ぺろっ。
「うあ…あっ」
浩之は思わず声を漏らしてしまった。二箇所に渡る舌での刺激。しかも、二人とも昔からよく知っている少女なのだ。理性にヒビが入る。
志保のべろべろという舌でこねくり回すような刺激と、あかりの不慣れな優しい刺激は絶妙のコントラストだった。しかも志保はあかりと違って先端からふくろの部分まで動き回って責め立ててくるので、腰の奥底まで性の感覚が響きわたってくる。
「あ…」
「ね、あかり、ヒロも感じてるのがバレバレでしょ」
浩之のペニスの先端から、唾液とは違う透明な液体が垂れてきていた。
「う…」
指の腹で先端をくすぐられる感覚に、浩之はただうめくしかない。
「こうなったら、少しくらい乱暴にしても大丈夫だから、あかり一人でやってやるのよ」
「うん」
志保は口元をぬぐってベッドから下りた。
あかりは大きく口を開けて、浩之のペニスをくわえにいく。はむっ、という唇での柔らかいくわえこみの後、舌が触れるねっとりした感触が戻ってきた。
そのまま舌をペニスの先端に当てて、あふれてきた液体をすくい取る。
「激しくね、激しく」
ちろちろ、ちろちろ。
志保の指示に応えて、その動きが速くなった。ペニスの先端をなで回すような強い刺激が幾度も繰り返される。あかりは無我夢中だった。
「あ…あかりっ、ちょい強すぎ…」
「いいのよあかり!ちょっと歯でも立ててやるといいと思うわ」
ふにっ。
「あっ」
ほんのわずかにあかりの歯が立てられた瞬間、浩之がらしからぬ声を上げる。
「ヒロ〜、めろめろじゃないの」
「ちっ…違うっ」
「んはっ…浩之ちゃん、なんだか今の可愛かった」
一度ペニスから口を離して、あかりが言う。
「ばっ、バカ事言ってるんじゃ…な」
ぺろっ。ぺろぺろっ。ふにっ。
しかし、それは束の間の中断だった。すぐにあかりは行為を再開する。今度は歯での刺激もサイクルの中に交えた上に、こすり取るような強い刺激を、最も敏感な先端に加えていく。
「う…うわ…やばい、やめてくれ、アレが壊れちまうっ」
「そんなに簡単に壊れやしないわよ。女の初めての方が痛いんだから」
「そ…そういう問題じゃっ…あぐっ」
かりっ、と音が立つほどに強い歯での刺激。血が滲んでいるかもしれない。
「た、頼む、あかり」
だが、顔面を蒼白にして懇願しながらも、浩之の性感もまた限界に達しようとしていた。痛みが走る度に波は多少静まるのだが、その後に来るのはさらに強くなった性感の高まりである。必死で押さえ込もうとしても、無理だ。
「や、やめ」
「…!?」
びゅっ!
「…う」
「ひ…浩之ちゃん」
あかりは浩之のペニスから口を離すと、口を半開きにして、突然吐き出された少しの精液を舌の上に乗せたまま困惑した表情を浮かべる。
びゅびゅびゅっ!びゅびゅびゅびゅっ!
「きゃっ!」
一瞬遅れて、大量の精液が放出された。それは至近距離にいたあかりの顔に勢い良く飛び、口元から髪の毛までべとべとに汚していく。あかりは呆然とした顔をして、その放出を無抵抗で受け止めていた。
「あーあ、かっこ悪ぅっ。出す時は出すって言いなさいよ、しかも変な出し方したし」
ぴゅっ…
また遅れた精液が力無く飛んで、あかりの頬に飛ぶ。
「あかり、一度指でしごいて全部出してやんなさいよ」
言いながら、志保はボックスティッシュをあかりに渡す。
「………」
そのティッシュで口元の精液をぬぐってから、
「うん」
とあかりは答えた。
口の中の精液は、こくんと音を立てて飲んでしまった。そして顔にかけられた精液を、5枚重ねのティッシュで一通りふき取っていく。
無論それだけで全部取れるはずもないのだが、あかりはまた新しいティッシュを取ると、浩之のペニスの上にかぶせた。水分を吸って、ティッシュがペニスにくっつく。それに構わず、あかりは二本の指で浩之のペニスをしごき上げ始める。
「い…いいって」
「でも…全部出しちゃった方がいいよ」
出したばかりのペニスへの刺激は、それだけで痛みに似る。しかしそんな事を知らないあかりは、真剣な目で浩之のペニスを刺激していった。
2分もしないうちに、浩之は再び絶頂を迎える事になる…
そして、
「うぷっ」
「だ、大丈夫?浩之ちゃん」
浩之の精液の後始末が終わってしばらく経った頃、あかりは浩之の顔の上に下着を脱いでまたがっていた。
「いいのよあかり。あれだけヤッてやったんだから、満足させてもらうまで許しちゃだめよ」
「うん」
その答えに、最初よりも躊躇の色が薄くなったのは気のせいだろうか…?
マヒした頭で考えながら、浩之は舌を動かし始めた。
浩之は動けない体勢のまま抗議する。履いていたはずのトランクスはいつの間にか脱がされてしまっており、着ているのは黒いTシャツだけという状況だった。それにしても腹のところまでめくり上げられてしまっており、勃起したペニスをそのまま晒さざるを得ない状況になっている。
自分のベッドの上で昼寝をして、起きたらそういう状態だったのだ。ご丁寧に、身体のあちこちに縄跳びやらタオルやらの拘束がされてしまっている。へたくそな縛り方とは言え、目に入るところ全てが動けないようにされているような状況で、簡単に脱出できるはずもない。
「いーの。あかり、やっちゃいなさい」
「う、うん…」
「志保、何考えてんだっ!あかりもやめろっ」
昼寝をしている時に、あかりから枕元に置いておいた携帯に連絡が来たのは覚えている。寝ぼけ眼のまま、カギは開いているから勝手に入ってこいと言ってまた眠り始めたのだが…
「あかり、どうせすぐに言うこと変わってくるんだから、構わずやっちゃうのよ」
「うん…志保」
その結果がこうだ。
視界の隅にいるあかりの頭が、自分のペニスに向かって伏せられていくのがわかる。反射的に浩之は身体をばたつかせようとしたが、やはり動く事はできなかった。
ぺろっ。
「や…やめろって!」
ペニスの先端に、おずおずとした刺激が走る。その不確かでなま暖かい感触は恐ろしく魅力的だったが、浩之は理性を振り絞ってやめさせようとする。何の前触れもなく幼なじみに性器を刺激されるという事態、しかも隣で別の人間が見ているという事態を、何とか止めようとする。
ぺろ…ぺろ
しかし、あかりは黙々と舌を動かした。単純に舌をべろんと出して先端に這わせるだけの、文字通り「舐める」動きだったのだが、それでも十二分に卑猥な行為であるのは間違いない。
「い…異常だぞ!こんなの」
その行為に溺れそうになる自分を、叫び声で押しとどめる。
「あら、ヒロはこういうの嫌いなの?」
「嫌い…とかそういうんじゃなくて、明らかに正常じゃないだろ!」
そういう間にも、あかりの行為は続いている。段々、膨れ上がってくる快感を無視できなくなってきた。行為自体が単調なだけに、上手く気をそらす事がかえって難しい。
「いいじゃない、あかりがヒロを好きだって言ったから、きっかけ作ってあげたのよ」
「だ、だったら別の方法がいくらでも…」
「だって、これほど効果的で、好きだってわかる方法ないでしょ?好きじゃない男にFなんて出来るわけないもん」
「………」
あかりは何も言わず、舌を動かしていた。浩之からは見えなかったが、その頬は真っ赤に染まっている。感じずにはいられない恥ずかしさを埋めるかのように、あかりは行為に没頭していた。何をするにも真面目で一生懸命でセオリー通りというあかりのやり方がこういう行為に持ち込まれると、初めてこういう事をするとは思えないほどにねちっこいフェラチオになる。
「や…やめてくれ、あかり、こんなのおかしいだろ?な?」
浩之の声にも余裕が無くなってきた。
「しつっこいわねぇ」
志保はそう言うと、ベッドの上に自らも上がり始める。
「な…なんだよ志保!お前は関係ないだろ」
「特別大サービスだからね」
そう言って、志保はあかりの横に肩を寄せていく。あかりは舌を出したまま志保の事を横目で見ると、少し左に寄って志保が入ってくるスペースを作った。
「んじゃあヒロ、もう観念しなさいよ〜」
「なっ…!?」
志保が頭を浩之の股間に埋めていく…あかりと同時に。
べろん、ぺろっ。
「うあ…あっ」
浩之は思わず声を漏らしてしまった。二箇所に渡る舌での刺激。しかも、二人とも昔からよく知っている少女なのだ。理性にヒビが入る。
志保のべろべろという舌でこねくり回すような刺激と、あかりの不慣れな優しい刺激は絶妙のコントラストだった。しかも志保はあかりと違って先端からふくろの部分まで動き回って責め立ててくるので、腰の奥底まで性の感覚が響きわたってくる。
「あ…」
「ね、あかり、ヒロも感じてるのがバレバレでしょ」
浩之のペニスの先端から、唾液とは違う透明な液体が垂れてきていた。
「う…」
指の腹で先端をくすぐられる感覚に、浩之はただうめくしかない。
「こうなったら、少しくらい乱暴にしても大丈夫だから、あかり一人でやってやるのよ」
「うん」
志保は口元をぬぐってベッドから下りた。
あかりは大きく口を開けて、浩之のペニスをくわえにいく。はむっ、という唇での柔らかいくわえこみの後、舌が触れるねっとりした感触が戻ってきた。
そのまま舌をペニスの先端に当てて、あふれてきた液体をすくい取る。
「激しくね、激しく」
ちろちろ、ちろちろ。
志保の指示に応えて、その動きが速くなった。ペニスの先端をなで回すような強い刺激が幾度も繰り返される。あかりは無我夢中だった。
「あ…あかりっ、ちょい強すぎ…」
「いいのよあかり!ちょっと歯でも立ててやるといいと思うわ」
ふにっ。
「あっ」
ほんのわずかにあかりの歯が立てられた瞬間、浩之がらしからぬ声を上げる。
「ヒロ〜、めろめろじゃないの」
「ちっ…違うっ」
「んはっ…浩之ちゃん、なんだか今の可愛かった」
一度ペニスから口を離して、あかりが言う。
「ばっ、バカ事言ってるんじゃ…な」
ぺろっ。ぺろぺろっ。ふにっ。
しかし、それは束の間の中断だった。すぐにあかりは行為を再開する。今度は歯での刺激もサイクルの中に交えた上に、こすり取るような強い刺激を、最も敏感な先端に加えていく。
「う…うわ…やばい、やめてくれ、アレが壊れちまうっ」
「そんなに簡単に壊れやしないわよ。女の初めての方が痛いんだから」
「そ…そういう問題じゃっ…あぐっ」
かりっ、と音が立つほどに強い歯での刺激。血が滲んでいるかもしれない。
「た、頼む、あかり」
だが、顔面を蒼白にして懇願しながらも、浩之の性感もまた限界に達しようとしていた。痛みが走る度に波は多少静まるのだが、その後に来るのはさらに強くなった性感の高まりである。必死で押さえ込もうとしても、無理だ。
「や、やめ」
「…!?」
びゅっ!
「…う」
「ひ…浩之ちゃん」
あかりは浩之のペニスから口を離すと、口を半開きにして、突然吐き出された少しの精液を舌の上に乗せたまま困惑した表情を浮かべる。
びゅびゅびゅっ!びゅびゅびゅびゅっ!
「きゃっ!」
一瞬遅れて、大量の精液が放出された。それは至近距離にいたあかりの顔に勢い良く飛び、口元から髪の毛までべとべとに汚していく。あかりは呆然とした顔をして、その放出を無抵抗で受け止めていた。
「あーあ、かっこ悪ぅっ。出す時は出すって言いなさいよ、しかも変な出し方したし」
ぴゅっ…
また遅れた精液が力無く飛んで、あかりの頬に飛ぶ。
「あかり、一度指でしごいて全部出してやんなさいよ」
言いながら、志保はボックスティッシュをあかりに渡す。
「………」
そのティッシュで口元の精液をぬぐってから、
「うん」
とあかりは答えた。
口の中の精液は、こくんと音を立てて飲んでしまった。そして顔にかけられた精液を、5枚重ねのティッシュで一通りふき取っていく。
無論それだけで全部取れるはずもないのだが、あかりはまた新しいティッシュを取ると、浩之のペニスの上にかぶせた。水分を吸って、ティッシュがペニスにくっつく。それに構わず、あかりは二本の指で浩之のペニスをしごき上げ始める。
「い…いいって」
「でも…全部出しちゃった方がいいよ」
出したばかりのペニスへの刺激は、それだけで痛みに似る。しかしそんな事を知らないあかりは、真剣な目で浩之のペニスを刺激していった。
2分もしないうちに、浩之は再び絶頂を迎える事になる…
そして、
「うぷっ」
「だ、大丈夫?浩之ちゃん」
浩之の精液の後始末が終わってしばらく経った頃、あかりは浩之の顔の上に下着を脱いでまたがっていた。
「いいのよあかり。あれだけヤッてやったんだから、満足させてもらうまで許しちゃだめよ」
「うん」
その答えに、最初よりも躊躇の色が薄くなったのは気のせいだろうか…?
マヒした頭で考えながら、浩之は舌を動かし始めた。
「ふ…ふぐっ」
佐祐理の口から、苦しそうな息が漏れる。反射的に顔を引こうとしたが、すぐに髪の毛をわしづかみにされてしまった。逃げられない。
「静かにしろ…」
低い声がする。佐祐理の口に突っ込まれた男根の、主だ。佐祐理はその声による脅迫に、気丈にも幾度も耐えた。しかし、力で無理矢理押さえ込まれてしまっては抵抗できない。口の中に、不快な味が広がっていく。息がしにくくなり、苦しくなっていく。
佐祐理は口を大きく広げるようにして、必死でペニスに口腔の粘膜や舌が当たってしまう事を避けようとした。しかし、
ずっ。
「ぐっ!?」
次の瞬間、男が強引に腰を突き入れた。喉の奥まで達するようなその動きに、佐祐理は思わず口の力を緩める。
ずっ、ずっ、ずっ
「ぐ…うぐっ、ううっ」
ほとんど性器を陵辱している時と同じような激しい動きが開始される。佐祐理は苦しみにもがいた。息がつまる。鼻腔で息をしようとしても、思い切り突かれる衝撃のせいでうまく息が吸い込めない。窒息しそうな恐怖感を感じ、佐祐理はぼろぼろと涙をこぼした。
だが、いくらもがいても逃げることは出来ない。段々佐祐理の動きが弱まっていく。
「ほら…」
やっと男が動きを止め、ペニスを口の中から引き抜いた。
「…っはっ!はっ、はっ、はっ…げほっ…」
佐祐理は激しく呼吸し、せき込んだ。あふれ出た涙が止まらず、佐祐理は顔をくしゃくしゃにしている。
「もう一度言う。くわえろ」
「………」
佐祐理は力無くうなだれると、ゆっくりと唇をペニスに近づけていった。根元の近くまでくわえこみ、舌を先端の方に這わせていく。
頭を真っ白にするように努めながら、佐祐理は口唇奉仕に励んだ。ぺろぺろとこねくり回すような動きを先端に集中して加え、唇をすぼめてやわやわとし刺激も加えていく。
「おう…上手いじゃないか」
佐祐理は答えなかった。ただ行為を早く終わらせたい一心で舌を一生懸命に動かす。
「さすがレズ娘だけあるな。あいつにもこういうことしてやってるのか?それとも、両刀で男にも手を出したか?」
何も聞きたくなかった。佐祐理は大きく頭を振りながら、じゅぽじゅぽという音を立ててペニスをしごき上げていった。
「よし…出すぞっ」
びゅくっ!
「………!」
佐祐理は口の中になま暖かい粘液が放出されるのを感じた。生理的な嫌悪感で吐き戻しそうになるが、理性がそれを押しとどめる。
びゅくびゅくと吐き出されるそれを、佐祐理は健気にも口の中に受け止め…この上ない屈辱に身を震わせながら、飲み下した。
佐祐理の口から、苦しそうな息が漏れる。反射的に顔を引こうとしたが、すぐに髪の毛をわしづかみにされてしまった。逃げられない。
「静かにしろ…」
低い声がする。佐祐理の口に突っ込まれた男根の、主だ。佐祐理はその声による脅迫に、気丈にも幾度も耐えた。しかし、力で無理矢理押さえ込まれてしまっては抵抗できない。口の中に、不快な味が広がっていく。息がしにくくなり、苦しくなっていく。
佐祐理は口を大きく広げるようにして、必死でペニスに口腔の粘膜や舌が当たってしまう事を避けようとした。しかし、
ずっ。
「ぐっ!?」
次の瞬間、男が強引に腰を突き入れた。喉の奥まで達するようなその動きに、佐祐理は思わず口の力を緩める。
ずっ、ずっ、ずっ
「ぐ…うぐっ、ううっ」
ほとんど性器を陵辱している時と同じような激しい動きが開始される。佐祐理は苦しみにもがいた。息がつまる。鼻腔で息をしようとしても、思い切り突かれる衝撃のせいでうまく息が吸い込めない。窒息しそうな恐怖感を感じ、佐祐理はぼろぼろと涙をこぼした。
だが、いくらもがいても逃げることは出来ない。段々佐祐理の動きが弱まっていく。
「ほら…」
やっと男が動きを止め、ペニスを口の中から引き抜いた。
「…っはっ!はっ、はっ、はっ…げほっ…」
佐祐理は激しく呼吸し、せき込んだ。あふれ出た涙が止まらず、佐祐理は顔をくしゃくしゃにしている。
「もう一度言う。くわえろ」
「………」
佐祐理は力無くうなだれると、ゆっくりと唇をペニスに近づけていった。根元の近くまでくわえこみ、舌を先端の方に這わせていく。
頭を真っ白にするように努めながら、佐祐理は口唇奉仕に励んだ。ぺろぺろとこねくり回すような動きを先端に集中して加え、唇をすぼめてやわやわとし刺激も加えていく。
「おう…上手いじゃないか」
佐祐理は答えなかった。ただ行為を早く終わらせたい一心で舌を一生懸命に動かす。
「さすがレズ娘だけあるな。あいつにもこういうことしてやってるのか?それとも、両刀で男にも手を出したか?」
何も聞きたくなかった。佐祐理は大きく頭を振りながら、じゅぽじゅぽという音を立ててペニスをしごき上げていった。
「よし…出すぞっ」
びゅくっ!
「………!」
佐祐理は口の中になま暖かい粘液が放出されるのを感じた。生理的な嫌悪感で吐き戻しそうになるが、理性がそれを押しとどめる。
びゅくびゅくと吐き出されるそれを、佐祐理は健気にも口の中に受け止め…この上ない屈辱に身を震わせながら、飲み下した。
「………」
一瞬、祐一は何が起こったのかわからなかった。
視界がまっくらな中で、ズボンの生地に突然感じた柔らかい圧力…ふにゅふにゅとした、とても優しいさわり方。
ゆっくりと目を開けると、顔のすぐ近くにあゆの顔が迫っていた。ただしその目は祐一の顔を見ておらず、ずっと下の方をじーっと見ている。つられて祐一も視線をずらすと、あゆの指が揃えられて自分の股間にぴったり当てられていた。
「なにしてるんだ」
「ちょっと…」
そう言って、あゆは指を上下にゆるゆると動かす。祐一は、股間の柔らかい部分が圧力を受けて転がされる感覚を感じていた。今日祐一がはいているのは、ジーンズではなく柔らかい綿のズボンだったのだ。
「やめろっ」
祐一は言い様のない不安感を感じた。蹴り上げられたりすれば吐き気をもよおすほど痛い部分だ。単に転がされるだけでも、加減を間違えば痛いのは間違いない。
しかしあゆは何も言わず、自分の指が触っている部分だけを熱心に見つめて指を動かしていた。祐一は、段々と変な気分になってくる。
「あ、あゆ、気持ち悪い」
「祐一君…かたくなってきた」
「なんだって」
「かたい…」
あゆはくいくいと祐一の股間を押し込んだ。それによって、祐一自身も自分のペニスがこりこりとしこってきているのを否応なく認識させられてしまう。
「あ、あゆ、何したんだ」
「さわっただけだよ…」
「うそだ!なにか変なことをしたな」
「違うもん」
あゆは、小さくふくらんだ祐一のズボンの一番高いところを、ひとさし指で丸を描くようになでる。
「ううっ…」
祐一はびりびりとしびれるような感覚を感じた。それは全く未知の感覚で、どうすればいいのかわからない。くすぐったさを凝縮したような感じでありながら、それとは全く別の不思議な感覚を伴っていた。痛みも少しあったが、祐一はなぜか腰を動かして逃げることができない。
「ねぇ、祐一くん、祐一くんのおち○ちん、見てもいい?」
「い…いやだ、寒い」
「すぐに寒くないようにするから」
「………」
「ぬがすよ」
あゆが身体を低くする。祐一は二本の足で立ったまま、どうする事もできなかった。
指が、ズボンのホックにかかる。ぷちっ、とそれが簡単に外されると、じーっ、と音を立ててジッパーが下ろされていく。
すとん、と綿のゆったりしたズボンは地面に落ちてしまった。風が素足に吹き付ける。
「さ、さむい」
祐一は硬直するが、あゆはすぐにブリーフのところに手をかける。そして、ブリーフの生地を突き上げているペニスをぷるん、と震わせながら一気に脱がしてしまった。
「わ…」
「………」
祐一のペニスはあゆの顔にくっつくほど近くにあった。寒さもひどかったが、それ以上に本能的な背徳感のようなものが感じられる。それが、とてもどきどきした感情になっていく。服を脱いでいるのに、ペニスのところだけは熱くなっていく。
あゆは何を使ってペニスを風から守ろうとしているのか、祐一は色々と考えていたが、次にあゆが取った行動は祐一の想像を超えていた。
はむっ
「…!?」
とろけるような感覚が、祐一を襲った。
あゆがペニスの先っぽを口でくわえた…!
そのまま上目遣いに祐一の反応をうかがっている。祐一のペニスには、あゆの口の中のあたたかくてぬるっとした感覚や、あゆの舌先の柔らかい感触が張り付いていた。
「ひっ」
あゆが、ぬぷーっと口の中に頬張る部分を大きくしていく。祐一の小さなペニスが、あゆの口の中に飲み込まれていく。そこにあるのは、何かを越えてしまったという罪悪感と、はっきりとした快感だった。生まれて初めて感じる、性の悦びだった。
祐一は仔猫のようにおとなしくなり、あゆの次なる行動を待つ。このゲームの行く末は、あゆが全て握っているのだ。祐一は、あゆが何を要求しても喜んで従う気になっていた。
あゆはしばらくペニスをくわえたままちろちろと舌先を動かしていた。さらさらと揺れる長い髪の毛が睾丸の辺りをくすぐり、ますます快感を煽る。
しかし、あゆはやがてちゅぽんと口を離してしまった。あゆの口元から、つつーっとよだれが垂れていった。
祐一はここで行為を終わらされるのではないかという危惧を抱きつつ、濡れたペニスに当たる寒風に必死で耐える。
「へんなあじ…」
「…ごめんな」
「でも、祐一くんだから、ボクはいいよ」
あゆは祐一の目を見ずに、頬を真っ赤にして言った。
そして、今度は舌を思い切り突き出し、ぴんぴんに立っているペニスの先端をじゅるっと舐める。
「くぅっ」
思わず声が漏れる。不安そうにあゆが目を上げた。
だが、祐一はぶんぶんと頭を振った。ここでやめられてはたまらない。
じゅる、じゅると唾液の音を思い切り立てながら、あゆは祐一のペニスを舐め回した。まるでソフトクリームか何かを舐めているみたいだ、と祐一は思う。今度から、アイスを食べているのを見ただけで恥ずかしくなってしまいそうだった。
あゆは飽きもせず、口の周りを唾液でべとべとにしながら舌戯に励んだ。時折、ふくろをさわさわと撫でてみたりもする。
そうする間に、祐一は段々と腰の奥から何かが膨らんでくるのを感じる。怖かったが、あゆにやめてくれとは言えなかった。歯を食いしばって、必死に耐える。しかし、耐えれば耐えるほどにその感覚は膨らんで膨らんで、抑えられなくなっていった。
もじ、もじと祐一が脚をすりあわせたがあゆは気にせず舐め続ける。
だめだっ…
ぴゅっ!
次の瞬間、祐一は自分のペニスが脈動するのを感じていた。
「きゃ」
びく、びく…
果てしない脱力感を感じながら、祐一は得体の知れない感覚に耐えていた。
それが、やがて収まる。あゆの顔を見ると…口元に、半透明の白い液がくっついていた。
「え…」
祐一のペニスは、いつの間にかふにゃふにゃになっている。すると…
「びっくりした…」
「ご、ごめんな」
「………」
あゆは困ったような目で自分の口に付着していた液体を見ていたが、思い切ったように指でそれをぬぐい、口の中に入れる。
「あ、あゆ…」
「…すっごい変なあじ…」
「………」
「勝手に出すんだもん」
「ごめん…あゆ」
「罰だよ」
「…わかった」
「ボクのも、舐めて、くれる…?」
あゆは顔を真っ赤にしながら、真下を向いていた。
一瞬、祐一は何が起こったのかわからなかった。
視界がまっくらな中で、ズボンの生地に突然感じた柔らかい圧力…ふにゅふにゅとした、とても優しいさわり方。
ゆっくりと目を開けると、顔のすぐ近くにあゆの顔が迫っていた。ただしその目は祐一の顔を見ておらず、ずっと下の方をじーっと見ている。つられて祐一も視線をずらすと、あゆの指が揃えられて自分の股間にぴったり当てられていた。
「なにしてるんだ」
「ちょっと…」
そう言って、あゆは指を上下にゆるゆると動かす。祐一は、股間の柔らかい部分が圧力を受けて転がされる感覚を感じていた。今日祐一がはいているのは、ジーンズではなく柔らかい綿のズボンだったのだ。
「やめろっ」
祐一は言い様のない不安感を感じた。蹴り上げられたりすれば吐き気をもよおすほど痛い部分だ。単に転がされるだけでも、加減を間違えば痛いのは間違いない。
しかしあゆは何も言わず、自分の指が触っている部分だけを熱心に見つめて指を動かしていた。祐一は、段々と変な気分になってくる。
「あ、あゆ、気持ち悪い」
「祐一君…かたくなってきた」
「なんだって」
「かたい…」
あゆはくいくいと祐一の股間を押し込んだ。それによって、祐一自身も自分のペニスがこりこりとしこってきているのを否応なく認識させられてしまう。
「あ、あゆ、何したんだ」
「さわっただけだよ…」
「うそだ!なにか変なことをしたな」
「違うもん」
あゆは、小さくふくらんだ祐一のズボンの一番高いところを、ひとさし指で丸を描くようになでる。
「ううっ…」
祐一はびりびりとしびれるような感覚を感じた。それは全く未知の感覚で、どうすればいいのかわからない。くすぐったさを凝縮したような感じでありながら、それとは全く別の不思議な感覚を伴っていた。痛みも少しあったが、祐一はなぜか腰を動かして逃げることができない。
「ねぇ、祐一くん、祐一くんのおち○ちん、見てもいい?」
「い…いやだ、寒い」
「すぐに寒くないようにするから」
「………」
「ぬがすよ」
あゆが身体を低くする。祐一は二本の足で立ったまま、どうする事もできなかった。
指が、ズボンのホックにかかる。ぷちっ、とそれが簡単に外されると、じーっ、と音を立ててジッパーが下ろされていく。
すとん、と綿のゆったりしたズボンは地面に落ちてしまった。風が素足に吹き付ける。
「さ、さむい」
祐一は硬直するが、あゆはすぐにブリーフのところに手をかける。そして、ブリーフの生地を突き上げているペニスをぷるん、と震わせながら一気に脱がしてしまった。
「わ…」
「………」
祐一のペニスはあゆの顔にくっつくほど近くにあった。寒さもひどかったが、それ以上に本能的な背徳感のようなものが感じられる。それが、とてもどきどきした感情になっていく。服を脱いでいるのに、ペニスのところだけは熱くなっていく。
あゆは何を使ってペニスを風から守ろうとしているのか、祐一は色々と考えていたが、次にあゆが取った行動は祐一の想像を超えていた。
はむっ
「…!?」
とろけるような感覚が、祐一を襲った。
あゆがペニスの先っぽを口でくわえた…!
そのまま上目遣いに祐一の反応をうかがっている。祐一のペニスには、あゆの口の中のあたたかくてぬるっとした感覚や、あゆの舌先の柔らかい感触が張り付いていた。
「ひっ」
あゆが、ぬぷーっと口の中に頬張る部分を大きくしていく。祐一の小さなペニスが、あゆの口の中に飲み込まれていく。そこにあるのは、何かを越えてしまったという罪悪感と、はっきりとした快感だった。生まれて初めて感じる、性の悦びだった。
祐一は仔猫のようにおとなしくなり、あゆの次なる行動を待つ。このゲームの行く末は、あゆが全て握っているのだ。祐一は、あゆが何を要求しても喜んで従う気になっていた。
あゆはしばらくペニスをくわえたままちろちろと舌先を動かしていた。さらさらと揺れる長い髪の毛が睾丸の辺りをくすぐり、ますます快感を煽る。
しかし、あゆはやがてちゅぽんと口を離してしまった。あゆの口元から、つつーっとよだれが垂れていった。
祐一はここで行為を終わらされるのではないかという危惧を抱きつつ、濡れたペニスに当たる寒風に必死で耐える。
「へんなあじ…」
「…ごめんな」
「でも、祐一くんだから、ボクはいいよ」
あゆは祐一の目を見ずに、頬を真っ赤にして言った。
そして、今度は舌を思い切り突き出し、ぴんぴんに立っているペニスの先端をじゅるっと舐める。
「くぅっ」
思わず声が漏れる。不安そうにあゆが目を上げた。
だが、祐一はぶんぶんと頭を振った。ここでやめられてはたまらない。
じゅる、じゅると唾液の音を思い切り立てながら、あゆは祐一のペニスを舐め回した。まるでソフトクリームか何かを舐めているみたいだ、と祐一は思う。今度から、アイスを食べているのを見ただけで恥ずかしくなってしまいそうだった。
あゆは飽きもせず、口の周りを唾液でべとべとにしながら舌戯に励んだ。時折、ふくろをさわさわと撫でてみたりもする。
そうする間に、祐一は段々と腰の奥から何かが膨らんでくるのを感じる。怖かったが、あゆにやめてくれとは言えなかった。歯を食いしばって、必死に耐える。しかし、耐えれば耐えるほどにその感覚は膨らんで膨らんで、抑えられなくなっていった。
もじ、もじと祐一が脚をすりあわせたがあゆは気にせず舐め続ける。
だめだっ…
ぴゅっ!
次の瞬間、祐一は自分のペニスが脈動するのを感じていた。
「きゃ」
びく、びく…
果てしない脱力感を感じながら、祐一は得体の知れない感覚に耐えていた。
それが、やがて収まる。あゆの顔を見ると…口元に、半透明の白い液がくっついていた。
「え…」
祐一のペニスは、いつの間にかふにゃふにゃになっている。すると…
「びっくりした…」
「ご、ごめんな」
「………」
あゆは困ったような目で自分の口に付着していた液体を見ていたが、思い切ったように指でそれをぬぐい、口の中に入れる。
「あ、あゆ…」
「…すっごい変なあじ…」
「………」
「勝手に出すんだもん」
「ごめん…あゆ」
「罰だよ」
「…わかった」
「ボクのも、舐めて、くれる…?」
あゆは顔を真っ赤にしながら、真下を向いていた。
ちろ…
「うくっ…」
高く鋭い声が漏れる。
ちゅる…ちゅ…
「あ…しおり…ちゃ…」
がしっ。
震える声と共に、あゆの腕が栞のショートカットをぎゅっと抱え込んだ。
「ふむっ…」
「あっ」
それは、あゆの秘部に口づけている栞の顔をより深く近づける結果になる。栞はやや苦しげな声を漏らしたが、舌の動きを止める事はなかった。あくまでも優しいタッチではあるが、極めて積極的。唾液で滑らせた舌が、生き物のようにうごめいていた。
しかし、栞の口の膨らみを見ると、クンニリングスにしては不自然である事がわかる。栞の半開きになった唇はあゆの秘裂に隙間なくぴったりと押しつけられていたが、それ以上侵入していこうとしない。その状態では、秘裂の中に舌だけを滑り込まそうとしても、舌の長さが足りなくてほとんど入っていかないはずだ。
ずる…
だが栞が唇を秘裂から少し離した瞬間、栞の行為がただの焦らしではなかったが事がわかる。栞の唇とあゆの秘裂の間に垣間見えたものは、まるでペニスのようなピンク色の肉棒。
ぬちゅ…ぬちゅっ、ぬちゅ…
「ひ…あぅ…栞ちゃん、強すぎるよっ…」
根元付近での小刻みなピストン運動だったが、あゆは腰をぴくぴく震わせながら官能に喘いだ。同時に、秘裂の間から透明な液体がとろりと流れ始める。
栞は半開きになった妖艶な瞳でそれを確認すると、指で愛液をすくい、あゆの肉棒にそうっとなすりつけていった。
「いっ…いっ…あっ…」
唾液と愛液に光る肉棒に、栞はさらなる舌の攻撃を加えていく。時折ピストン運動を止めていたが、それは休んでいるわけではない。口腔の中では、激しく舌を暴れ回らせているのだ。男のそれと同じように先端が最も敏感であるらしく、あゆは栞の舌が先端を撫で上げる度に悲鳴にも似た嬌声を上げていた。
それに加えて、あゆのヴァギナに指を突き刺す事も忘れない。熱く透明な液体は、栞の指の動きに応えてにちゃにちゃとした感触と音を返す。
「あ…栞ちゃん、ボク、もうだめだよっ…!」
「………」
栞の返事は、唇での激しいしごき立てと、指をもう一本挿入しヴァギナの責め立てだった。
「ボ、ボク、もうがまんできないっ!」
びくんっ。
「きゃ…」
栞が驚いたような声を上げて、顔を離す。脈動の大きさが予想以上だったらしい。
ぴゅ…ぴゅっ…ぴゅるっ
「あ…あゆさんのが…」
「う…ううっ」
あゆは脱力したようになって、ただ放出の快感を感じていた。吐き出された液体は、栞の顔中を汚し、髪にまで飛び掛かっていく。
「ご、ごめんね、栞ちゃん」
一通り放出し終わると、未だひくひくと震えるピンク色の肉棒を晒したままにあゆは謝った。
「ひどいです、あゆさん」
唇や目に垂れてきた液体をこそげ取りながら栞は言う。飲む気は、ないらしい。
「今度は、私の番です…」
栞は足元にあった小さなローターを手に取り、あゆのヴァギナにあてがう。それは極めてスムーズにあゆの中に飲み込まれていった。
ぶぶ…
「あっ…」
あゆは峻烈な快感に眉をしかめながらも、ぱたんと仰向けに倒れる。
「あゆさん…いきますよ」
その秘部から突き出た、未だ屹立しているピンク色の肉棒に栞がまたがっていった。
「き、来て、栞ちゃん」
「うくっ…」
高く鋭い声が漏れる。
ちゅる…ちゅ…
「あ…しおり…ちゃ…」
がしっ。
震える声と共に、あゆの腕が栞のショートカットをぎゅっと抱え込んだ。
「ふむっ…」
「あっ」
それは、あゆの秘部に口づけている栞の顔をより深く近づける結果になる。栞はやや苦しげな声を漏らしたが、舌の動きを止める事はなかった。あくまでも優しいタッチではあるが、極めて積極的。唾液で滑らせた舌が、生き物のようにうごめいていた。
しかし、栞の口の膨らみを見ると、クンニリングスにしては不自然である事がわかる。栞の半開きになった唇はあゆの秘裂に隙間なくぴったりと押しつけられていたが、それ以上侵入していこうとしない。その状態では、秘裂の中に舌だけを滑り込まそうとしても、舌の長さが足りなくてほとんど入っていかないはずだ。
ずる…
だが栞が唇を秘裂から少し離した瞬間、栞の行為がただの焦らしではなかったが事がわかる。栞の唇とあゆの秘裂の間に垣間見えたものは、まるでペニスのようなピンク色の肉棒。
ぬちゅ…ぬちゅっ、ぬちゅ…
「ひ…あぅ…栞ちゃん、強すぎるよっ…」
根元付近での小刻みなピストン運動だったが、あゆは腰をぴくぴく震わせながら官能に喘いだ。同時に、秘裂の間から透明な液体がとろりと流れ始める。
栞は半開きになった妖艶な瞳でそれを確認すると、指で愛液をすくい、あゆの肉棒にそうっとなすりつけていった。
「いっ…いっ…あっ…」
唾液と愛液に光る肉棒に、栞はさらなる舌の攻撃を加えていく。時折ピストン運動を止めていたが、それは休んでいるわけではない。口腔の中では、激しく舌を暴れ回らせているのだ。男のそれと同じように先端が最も敏感であるらしく、あゆは栞の舌が先端を撫で上げる度に悲鳴にも似た嬌声を上げていた。
それに加えて、あゆのヴァギナに指を突き刺す事も忘れない。熱く透明な液体は、栞の指の動きに応えてにちゃにちゃとした感触と音を返す。
「あ…栞ちゃん、ボク、もうだめだよっ…!」
「………」
栞の返事は、唇での激しいしごき立てと、指をもう一本挿入しヴァギナの責め立てだった。
「ボ、ボク、もうがまんできないっ!」
びくんっ。
「きゃ…」
栞が驚いたような声を上げて、顔を離す。脈動の大きさが予想以上だったらしい。
ぴゅ…ぴゅっ…ぴゅるっ
「あ…あゆさんのが…」
「う…ううっ」
あゆは脱力したようになって、ただ放出の快感を感じていた。吐き出された液体は、栞の顔中を汚し、髪にまで飛び掛かっていく。
「ご、ごめんね、栞ちゃん」
一通り放出し終わると、未だひくひくと震えるピンク色の肉棒を晒したままにあゆは謝った。
「ひどいです、あゆさん」
唇や目に垂れてきた液体をこそげ取りながら栞は言う。飲む気は、ないらしい。
「今度は、私の番です…」
栞は足元にあった小さなローターを手に取り、あゆのヴァギナにあてがう。それは極めてスムーズにあゆの中に飲み込まれていった。
ぶぶ…
「あっ…」
あゆは峻烈な快感に眉をしかめながらも、ぱたんと仰向けに倒れる。
「あゆさん…いきますよ」
その秘部から突き出た、未だ屹立しているピンク色の肉棒に栞がまたがっていった。
「き、来て、栞ちゃん」