Daily-EROtic 3P

12/21
「浩之さん〜」
「おっ、マルチ」
 道の向こうから駆けてくる小柄な姿に、浩之は軽く手を上げる。
「マルチちゃん、久しぶりだね」
「はぁっ…あかりさんも、浩之さんも、お久しぶりです」
 買い物カゴを手にしたまま、大きく息をついてマルチが微笑んだ。
「マルチ、買い物か? ってことは、どこかの家でメイドロボやってんのか?」
「はい、この近くにあるお家で働かせて頂いています。来栖川エレクトロニクスに関係がある方らしくて、試作型の私を引き取ってくださったんです」
「良かったな」
「はい、とっても嬉しかったですっ」
「マルチちゃん、学校にいる時もお掃除頑張っていたし、きっとそのお家の人みんな喜んでるよ」
「い、いえ…まだ失敗ばかりで、もっとちゃんとやらなくちゃ…いけないんですけれど…」
「大丈夫だって、マルチ。頑張っているってことがみんな分かれば、その内ご褒美ももらえるようになるだろ」
「…は、はいっ…浩之さん…」
 マルチが買い物カゴの取っ手をぎゅううっ…と握りしめながらうなずいた。
「じゃあ、俺達はこれから俺んち行くから。マルチ頑張れよ」
「じゃあね、マルチちゃん」
「はい」
 返事すると同時に、浩之とあかりはマルチの来た方へと歩いていく。
 制服を着たまま手をつないだ二人は、理想的な恋人同士のように見えた。


 がさっ、がさっ…
「………」
 数分後…浩之達と会った道からすぐ近くの公園に、マルチの姿があった。
 そこそこ大きい公園、平日で太陽もほぼ落ちかけた時間帯。その隅にある、塀の脇の茂み。ちょっとマルチが身を屈めれば、ぽつぽつと通りかかるペットの散歩の人間からも殆ど見えなくなってしまい。そもそも、そんな所に人影があるなどと考えないだろう。
 がさっ。
 そしてマルチが落ち葉の上に買い物カゴを置き、腰を落とすと…音の上からも、マルチの存在はキレイに隠蔽されてしまう。半分つま先立ち、脚を開いた状態の少々はしたない座り方も周りの目からは隠れてしまった。
 マルチは、そうっと自分の紺色のスカートに手を伸ばし…それを、お腹の方にめくり上げていく…
 その下に見える真っ白なショーツは、同じく白の長いストッキングと合わさってマルチの純粋さを示しているように見えた。たとえそれが、開発者の意向によるセレクトであったとしても…
 だがマルチが逆の手でショーツをずり下げ始めると、その純粋さは一転して淫靡な装いを帯び始める。
「(あ…)」
 マルチはそこに指を滑り込ませると、口をほんのわずかに開いて声無き声を出した。
 くっ…くにゅっ、くにゅ…
 少しずりさげられたショーツから見える無毛のスリットを、なぶるようにして指が這い回っていく。そしてある瞬間、マルチのちいさな指がするっ…とスリットの内側に入り込む。
「はぅ…」
 マルチはその一点に刺激が加わった瞬間、ピクリと硬直して熱い息を漏らしていた。
 くりゅっ、くりゅっ…くりゅ…
「あっ…あ…あ…」
 その幼い突起を触り立てながら、マルチは心地よさそうな声を出す。
「んっ…んん…」
 だがしばらくするとマルチは指を止め、買い物カゴの中に手を入れて何かを探り始めた。
 まだほとんどカラッポのそのカゴからマルチが取り出したのは、赤いボールペン。買い物のメモをするためにマルチが持ってきたものだった。
 マルチはそれを書くときとは逆向きに持ち、半脱ぎのショーツへと近づけていく。どうやら、指だけではガマンできなくなってしまったらしい…
 …くち…
 ショーツをボールペンの柄でさらに下げ、潤いを帯び始めたそこへと細いペンを侵入させていく。
 ぐりゅ…ぐりゅっ、ぐりゅ
「あっ…はぁぁっ…!」
 細くて固いそれが膣内をこすると、マルチは惚けた顔になって喘ぎ声を漏らした。
 ぐりゅ、ぐりゅ…ぐりゅ
「ん…ひ、浩之…さん…」
 あの高校で過ごした2週間。浩之が一度「ご褒美」をくれた時の事が思い起こされてしまう…
 そんな事はとっくの昔にメモリーの隅に追いやられていたのだが、今日突然浩之に会ってしまった事で、しかもあかりと自分の家に行くと言っていた事で、あの記憶が一気によみがえってきてしまったのだ…
「んっ…んっ…あむぅっ…」
 マルチはスカートを口元まで持ち上げてきて、くわえる。それによって自由になった手を、再度クリトリスへの刺激に用い始めた。
 ぐりゅっ、ぐりゅ…くちゅくちゅ
 二箇所の同時の刺激に、マルチの官能は一気に膨れ上がっていく。指を動かすピッチも、どんどん膨れ上がっていく。
「あっ…ああーっ…」
 マルチが切なそうに目を閉じた。
「……マルチ、イキそうなのか?」
「…っっっ!!? だっ…誰ですかぁっ!?」
 マルチはパッ! と手を秘部から離して、声を上げる。スカートが、必死に行為を隠そうとしているかのようにぱさっとマルチの下半身を覆っていく。
「なかなかマルチもエッチだよな。こんなトコで、一人でしてるなんて」
「はわっ…わわっ!? ひ…浩之さんっ…あ、あかりさんまでっ…!?」
「………」
 そう、あかりもいた。隣の茂みに二人がいつの間にか来ていたのに気づかなかったのはマルチの不用心さのせいだろうが、マルチは顔中を驚きで満たす。
「んっ…んふぅ…」
「あかり…さん…」
 さらに、あかりが浩之の股間に顔をうずめて敬虔的に頭を動かしている事が、マルチの驚きを頂点にまで上りつめさせる…
「コイツ、フェラは滅茶苦茶上手くてな。俺も、もう出しちゃいそうなんだ」
「ひ…浩之さん」
「だけど、いつもいつもあかりの口の中ってのもなんだからなぁ。せっかくマルチのオナニー見て興奮できたんだし、今日はマルチにしてもらってもいいかと思ってるんだよ」
 ぐぐ…
「んうっ…んんっ! ひ、浩之ちゃん…そんなっ…」
 浩之があかりの頭を押して無理矢理に離させると、あかりは不満を顔に見せる。
「いいだろ? あかりはいつでも飲めるんだから」
「で…でも」
「マルチ、こっち来いよ」
「………はい」
 浩之の声に、マルチはうなずいていた。
 立ち上がった瞬間、透明な液体に濡れたボールペンがぽとっと落ち葉の上に落ちる。しかしマルチはそれを気にせず、そろそろと浩之達の方に歩み寄っていった。落ち葉の上を歩くのだから完全に無音というわけにはいかないが、出来る限り音を殺して浩之の所までたどりく。
「マルチ、くわえろ」
「はい」
 目の前に突き出された、唾液にぬめった怒張をマルチは愛おしい物のように下から見上げる。
 あの学校にいる時に、こうする事を全く夢見なかったわけではない。それでも、メイドロボという立場によってそこまで行くことは出来なかった。そして今日も、浩之とあかりの関係に配慮してマルチは自ら慰める事で済まそうとしていた。
 しかし、浩之が自ら言ってきたのなら話は別である。ロボットは、人間の言うことに逆らう事があってはならない。
「マルチちゃんっ…」
 あかりが自分を呼ぶ声を引き金だった。マルチは、丸く開いた唇で浩之のペニスをくるみこんでいく。
 ちゅぷっ。
「んっ…んふぅ…」
 マルチは口の中を圧迫する大きな肉棒を、ぺろぺろと舌で撫で回した。味覚が存在しないだけに、どれほど大胆な動きも全く苦痛にならない。全部は口に入りきらなかったが、透明な雫をにじませている先端部分を中心に舌で懸命に愛撫する。ちゅうちゅうという音を立てながら吸ったり、口を上下に動かしてしごいたりする事も忘れない。
「あかり、マルチのあそこを触ってやれ」
「えっ…」
「しろよ」
「………」
 命令されたあかりは、ますます顔に不満を浮かべていた。もう嫉妬と言ってもいいかもしれない。
 しかし、浩之に対して逆らう言葉を述べることはしなかった。あかりはマルチの方に少し近づいてスカートをまくり上げると、下がりっぱなしになっていたショーツをさらにずり下げて指を使い始める。
「んんん…」
 マルチは再び加わり始めた自分の体への刺激に目をとろんとさせたが、浩之への奉仕はゆるめる事がなかった。あかりがマルチの突起を執拗にこすり立ててくる快感を覚えながら、浩之を気持ちよくさせるという快感に酔っていく。
「…出すぞ…」
「んっ、んっ」
 マルチは、口をじゅぽじゅぽと大きく前後させる事でそれに応えた。
 その時ちらっと視界に入ってきたあかりは…さっきマルチがしていたように、自分の指で自分の秘部を慰めている。マルチのクリトリスを愛撫しつつ、自らの同じ所も愛しているようだった。
 ちゅぽっ、ちゅぷ…
 まるでメイドロボのような、その報われないあかりの姿が、マルチを奇妙な恍惚に包んでいく。
「マルチっ、イクぞっ…」
「んんっ!」
 浩之はマルチの口の中から一気にペニスを引き抜く。
 びゅぐっ…びゅっ、びゅ…びゅっ。 びゅ…びゅ
「んっ…んふぅ…浩之さんの…熱いです…」
 マルチは呆然とした笑みを浮かべながら、顔面に浩之の放った精を受け止める。みるみる間にどろりとした液体で汚れてしまったその顔は、この上なく幸せそうに見えた…
「あかり、マルチの顔に掛かったのを舐めてやれ」
「ひ、浩之ちゃんっ…!」
 あかりは、はっきりと怒った表情を浮かべる。
「お前、結構独占欲強いみたいだな」
「ど、どくせんよく…って…だって、浩之ちゃんと私は…」
「しないって言うんならいいぞ。さっさと行けよ」
「…ひ、ひどい…よ…」
 あかりの目に涙がじわりと浮かんだ。
「あ、あの、あかりさん…私…その…」
「マルチ、二回戦だ。服を全部脱げ」
「ま、待って…! 浩之ちゃんっ…」
「どうした? あかり」
「す、するから…お願い…わ、私にして…」
「……ま、ちゃんとできたらあとで考えてやるよ」
「………」
 あかりは涙も拭わずに、マルチの顔に唇を近づけていく。
 ちゅる…ちゅっ…ちゅる
 そして、頬の辺りについた精液から少しずつ舐め取っていく。
「ん…あ、あかりさん…」
 マルチは片目を閉じ、少しくすぐったそうな顔をしながらあかりのキスの柔らかさを感じていた…



11/24
「ゆっ…由綺っ!?」
 理奈ちゃんが驚いた声を上げた。
 原因は、俺が気持ちよくなっている理由と同じ…要するに、俺のペニスを由綺がくわえた事に理奈ちゃんが驚いたのだ。
「んんっ…」
 由綺は理奈ちゃんの驚きを気にせずに、舌を使い始める。先の部分を舌で舐め転がす動きを、由綺らしい丁寧さで何度もしてくる。
「うん…由綺、もっと」
「と、冬弥君」
 理奈ちゃんは俺の方を向いて困惑した顔をしていた。
 ぬちゅぅっ…
 由綺はその間にも、口の中にくわえこむ部分を大きくしていく。そして根元までずっぽりとくわえこんだ状態で、口をすぼめたり開いたり、上下に小刻みにしごいたりの動きをしてくる。
 少しだけ憂鬱を感じさせる表情で上目づかいに俺を見る由綺は、なかなか大人っぽく見えた。いつもは冷静な理奈ちゃんが動揺しているせいで、それがますます際だっている。
 ちゅぽ、ちゅぽっ…ちゅる
 理奈ちゃんは由綺が俺のペニスを愛しているさまを、かなり長い時間呆然として見守っていた。実際、エッチについて由綺と理奈ちゃんを比較したならば由綺の方が大胆なような気がする。というより、理奈ちゃんが意外なほど奥手というか保守的なのだ。3人でしてみようと言った時も、由綺は割と抵抗がなさそうだったのに理奈ちゃんは結構戸惑っていたようだった。
 ちゅる、ちゅくっ、ちゅぷっ
「ゆ、由綺…! どいてよ…!」
「………」
 しかし、理奈ちゃんも置いてけぼりにされているのが限界になったみたいで、由綺にそう言う。
 ちゅぽん…
 由綺は俺のペニスから、いったん口を離し…そのまま舌を伸ばしてぺろぺろとペニスの先を舐め始めた。
「ゆ、由綺っ…!」
「理奈ちゃんも、一緒にしようよ」
「…えっ」
「ほら…こっち側を私がするから、理奈ちゃんはそっち側をしてあげて」
 由綺が微笑みながら言う。
「そ、そんなの…」
 ぺろ、ぺろ…
 由綺は理奈ちゃんの返事を待たずに、俺のペニスの片側を舌で舐め始めた。
「理奈ちゃん、冬弥君にしてあげないの?」
「で…できるわよ、私だってそれくらい…!」
 少し焦った声で理奈ちゃんが言う。そして、由綺の横に顔を寄せるような形で俺のペニスに口を近づけてくる。
 …ちゅっ
「………」
 理奈ちゃんはキスしている時のように軽くペニスの先を吸い立てて、不安そうに俺の表情をうかがった。
「うん、理奈ちゃんそれでいいよ。由綺みたいにしてくれる?」
「う、うんっ…」
 ぺろっ…ちゅ…ちゅく
 理奈ちゃんが舌を動かし始める。と言っても、由綺のテクニックには程遠い、吸ったり舐めたりの不安定なやり方だ。由綺はその横で、俺のペニスの左半分を根元から先端まで執拗に責め続けてくる。
 ちゅ、ちゅぅ
 だが、由綺の濃厚なテクニックと、理奈ちゃんの不慣れな動きはすごくいいコントラストになっていた。半泣きのような表情で俺のペニスに舌を這わせる理奈ちゃんの顔が、俺の欲情を沸き立てる。
 ちゅく、ちゅぽ、ちゅる…
 二重の快感に、俺の中から熱い物がせり上がっていった。
 …びゅるっ! びゅっ!
「ああっ…!」
「んんっ」
 その熱い液体が降りかかった瞬間、理奈ちゃんは処女を失ったときのような表情と声になった。一方の由綺は、相変わらずの大人びた余裕の表情の中に精液の射出を受け止めている。
 びゅ、びゅる、びゅっ
「………」
「うっ…うあっ…あっ」
 無言で射出を受けている由綺。ひとつ白濁液がほとばしる度に顔に不安を浮かべ、逃げてしまわないように耐えているのがわかる理奈ちゃん。由綺が微妙にペニスの角度をコントロールしているようで、俺の精液は見事なまでに交互の順番で由綺と理奈ちゃんの顔に掛かっていく。
 やがて放出が収まる頃には、二人は顔中を白い液体でべとべとにしてしまっていた。
 ちゅる、ちゅる…
 由綺はごく自然と顔に手を伸ばし、精液をこそげ取って口の中に運んでいく。理奈ちゃんもそれを見て真似し始めたが、明らかに由綺よりペースは遅い。表情もこわばっていて、本当に泣き出してしまいそうである。
 ちゅ…ちゅる
 …それでも理奈ちゃんは、由綺の倍ほどの時間を掛けながらも、俺の出した精液を最後には全部舐め取ってしまった。
 俺は、元アイドルの二人に、自分の出した欲望の液体を舐めさせてしまったのだ。
 そう思うと、改めて俺が色々な物を奪ってきてしまったのだということを痛感させられる。
 あの冬の日、暗いスタジオの中で口論をしていたふたり。新進ながらも、トップアイドルと言って差し支えなかったはずのふたり。その原因が俺、しかも二人の恋心の対象になってしまったためだったというのだから、恐ろしい。
 そこで由綺と理奈ちゃんが互いに手を出してしまった時、隠れていた俺が飛び出してしまったのが全ての始まりだったのだ。出て行くな、という英二さんの忠告にも拘わらず。俺も事態を泥沼にすることしか出来ない自分に、ほとほと嫌悪を感じてしまったものだ。泣きじゃくる理奈ちゃんと由綺を自分の胸に抱きかかえながら。
 しかし結果的には、由綺と理奈ちゃんと俺の誰が身を引くこともなく、今のこんな関係が出来てしまった。
 英二さんの忠告にミスがあったのか。それとも、英二さんはこうなってしまう事を予期して俺にストップを掛けたのか?
 実際、俺は英二さんから由綺と理奈ちゃんの両方を奪った。恋人としても。実力に満ちあふれたアイドルとしても。「音楽祭」の終了後、理奈ちゃんと由綺は相次いで芸能界から去ってしまったのだから…ボディ・ブローの一発や二発で済む問題ではない。
 それでも、英二さんの性格か、理奈ちゃんが何かしたのか、俺に降りかかってきた物はテレビ局でADのバイトが出来なくなったことくらいだったのだが…あとはマスコミの取材。しかし理奈ちゃんは俺と由綺に手取り足取りでそれからの逃げ方を教えてくれた。
 もう1年半が経っている。
 恐らく、ひとつだけ確かなことは、英二さんも俺も、ひょっとすると由綺や理奈ちゃんも予期していなかったくらいに、由綺と理奈ちゃんが一対一の恋愛関係に固執しなかったということ。
 あれだけインテレクチュアルな人でも、西洋的恋愛観が時に脆く崩れ去る事を実感として抱くことはできていなかったようだ。まして、俺などができるわけがない。
 …だが今俺は、現に二人の裸の女の子を目の前にしている。
「理奈ちゃん、ありがとう」
「え…あ」
「口でするの初めてなのに、由綺と同じようにしたんだからすごいよ」
「だ、だけど、由綺の方が…」
「ご褒美をあげるよ。こっち来て、理奈ちゃん」
「こっち…?」
 理奈ちゃんがおずおずと俺の方に近づいてくる。
「俺も、舐めてあげる」
「…えっ!」
「俺の顔の上にまたがってよ」
「…と、冬弥君…」
 理奈ちゃんは顔を真っ赤にした。しかしそのまま四つん這いの姿勢で俺の方にやってくる。そして、ベッドのスプリングをキィッと言わせながら俺の顔の上にまたがった。
「ゆっくり、腰落としてね」
「う、うん」
 理奈ちゃんが少しずつ腰を下ろしてくる。俺は陰になっている彼女の秘裂に、顔を上げて口づけた。
「あっ…!」
 予想していたよりも少しだけ早いはずの刺激に、理奈ちゃんが太股をぶるっと震わせる。
 ちゅぅ、ちゅっ…れろっ…れろっ
「あ、あ、あ…! 冬弥君っ…!」
 俺は理奈ちゃんの一番弱いところを目指して舌を伸ばした。理奈ちゃんも理解したのか、体を少し前に倒し、秘裂の上の方まで俺の舌が届くようにしてくる。
 つんっ…つん…れろっ、れろ…
「ああっ! ああっ、冬弥君っ…いい!」
 理奈ちゃんが綺麗な声を上げながら、悶える。舌の上に、彼女の恥ずかしい液体がとろりとろりとあふれ出してきた。
 その時、俺のペニスがつかまれる。由綺だ。
 見えないところで騎乗してこようとしている由綺を想像しながら、俺は理奈ちゃんの小さな突起をしつこく舌で責め続けた。
 …ぬちゅっ。
 ほどなく、俺のペニスはあたたかくてぬるぬるした由綺の中へと導かれていく。由綺には前戯なんか何もしていなかったのに、由綺の中はもうたっぷりと濡れていた。俺の視界から消えていた間に、何をしていたのやら…
 ずちゅっ、ずちゅっ…
「あ…あっ、冬弥君っ…いいよぉっ…!」
 由綺が腰を振り始める。俺のペニスが由綺の中で締め付けられ、きつい刺激を受け始める。さっき出したばかりだと言うのに、理奈ちゃんのあそこを舐めている間にすっかり復活してしまっていたようだった。
 ぐっ。
 俺は理奈ちゃんのヒップを押さえて、軽く持ち上げる。理奈ちゃんは俺の腕の力に逆らわず、そのまま腰を浮かせた。
「ねぇ由綺…理奈ちゃんの胸を揉みながらキスして上げて」
「えっ…!」
「と、冬弥君…」
「そ、そんなの…あっ!」
 俺がまた顔を上げてあそこをひと舐めしてあげると、理奈ちゃんはかくんと腰を落としてくる。俺はいくぶん息苦しさを感じながらも、再び理奈ちゃんの敏感な部分を目指して舌を伸ばし、そこを念入りに転がし始めた。
「理奈ちゃん…」
「ゆ、由綺っ…だめよっ…そこは…んんんんっ…!」
 二人の声が途絶える。キスしているのだ。女の子同士で。きっと、由綺は胸も揉んでいる事だろう。
 ちゅく、ちゅっ…れろっ、れろ…れろんっ
「んんっ、んんーっ、んんんっ!」
 理奈ちゃんが苦しげな声を上げている。しかし声の端々には甘さが感じ取れたし、俺の舌の上には理奈ちゃんの愛液がどんどんあふれてきている。理奈ちゃんは元々敏感な方だ。三ポイントの同時の刺激に感じないはずがない。
 ぐぐ。
 俺はまた理奈ちゃんのヒップを押さえて持ち上げる。
「うん、由綺、もういいよ」
「んふっ…」
「ぷはっ…はぁ…理奈ちゃん」
「由綺…私…」
 二人の声は嫌そうな物を何一つとして帯びていなかった。女の子同士でキスして、純粋に感じる事ができていたのだ。
「理奈ちゃんっ。由綺のあそこの…俺の今舐めていた所を指で触って、こすって」
「え…」
「わかるよね?」
「ク…クリトリス」
「そう…」
 俺が言わずとも、理奈ちゃんが言ってくれた。そんな言葉を理奈ちゃんが発するなんて、1年半前に想像できただろうか?
 しばし沈黙が生まれ…
「……あっ! 理奈ちゃんっ…!」
 由綺の嬌声が上がる。
 ちゅぱっ、ちゅる…
「んんぅっ…!」
 俺はまた理奈ちゃんのあそこを舐め始める。二回目だというのに、やはり理奈ちゃんは不意をつかれたような感じで腰をかくんと落とした。
 ずぐっ、ずぐぅ…
「あ…ああーっ…冬弥くんっ…!」
 そして由綺の中を突いてやる。止まっていた由綺の腰が、がくがくと動き始める。
 ちゅぱ、ちゅぱっ…ちゅぅ…
「あっ、あっ、ああー…理奈ちゃんっ…理奈ちゃん」
「ゆ、由綺…気持ちいいの?」
「う、うんっ、うん…理奈ちゃんの指、気持ちいいよぉっ」
 由綺の乱れっぷりが、俺の耳にもはっきり届いてくる。
「…私も…冬弥君の舌で、感じちゃうっ…!」
 そこへ、理奈ちゃんが叫んだ。
 じゅわっ…
 同時に、俺の舌の上へ大量の愛液がにじみ出てくる。
「と、冬弥君の舌、気持ちいいっ…もっと…もっと、舐めて…!」
「り、理奈ちゃん…わ、私も気持ちいいっ! 冬弥君のおち○ちん、気持ちいいっ!」
 ぢゅぐ、ぢゅぐ…
 由綺の熱い粘膜が俺のペニスを激しく刺激してきた。俺の中から、また熱い物がせり上がってくる。
「と、冬弥君…もう…私、ダメっ」
「わ、私も、私もっ、イクっ! 冬弥君、私イッちゃうよ…!」
 二人は互いを煽るかのように叫び続けていた。
『イ、イクーっ…!』
 そして、二人の声が美しいハーモニーを形成し…
 ビクンビクンビクンッ…
 びゅっ、びゅっ、びゅっ。
 俺は絶頂した由綺の中に、激しく射精していた。
「あっ…冬弥君っ…冬弥くんっ」
 ビクッビクッ…と痙攣しながら、理奈ちゃんは俺の顔にあそこを押しつけてくる。
「わ、私も中に出してくれなくちゃ嫌よっ…冬弥君…由綺だけ出してあげるなんて…ずるいっ」
 そう言う理奈ちゃんの言葉を聞いても、理奈ちゃんに人一倍独占欲や嫉妬心があるのは確かなはずだ。由綺はどうなのかわからないが…
 なのに、どうして俺は二人を愛し続けている事ができているんだろう? この状態が、維持され続けているんだろう?
 その正解はわからなかったけれど…俺はただ、この今の皆でつながっている感覚に身を委ねていくことにした。



11/19
「…本当にやるのか?」
「やる」
「どうなっても知らないぞ…」
「美坂の味がどうなのか知りたいって言ったのは相沢だっ」
「言葉のアヤだった…はずなんだがな…」
 祐一も少々語気を弱くする。
「美坂と水瀬が日直になるチャンスなんて、もう二度とないぞ」
「あと20日後には回ってくるじゃないか」
「せ、席替えがあるかもしれないだろっ! それに…」
 北川が懐から怪しげな物を取り出す。
「これを買った以上、もう後には引けないっ!」
「いくらしたんだ…それ」
 祐一は北川の手にした黒いバイブレータを見て、半ば呆れ口調で訊く。
「俺の給料の一ヶ月分だ」
「お前バイトしてないだろ、きた…が……わ…」
「いくぞ、相沢っ」
 北川が教室のドアに手を掛ける。
 ぽん。
「え?」
 その時、北川の肩に手が置かれた。
「どうしたんだ、あいざ……わ」
 怪訝そうな声は途中で止まる。振り向いた所にいた人間は、祐一ではなかった。
「現行犯で逮捕するわ」
 そこにいたのは、香里。祐一はその横で表情を凍り付かせていた。
「みみみみ美坂っ!? なんでここに…」
「教室の中から出てきたからよ」
「ど、どこから」
「あっちからよ」
 香里がもう一つの方の教室のドアを指さす。
「しょ、職員室はこっちの方なのに…」
「だからってこっちから出てこなくちゃなんないってわけでもないでしょ」
「そ、そんな…」
 がっくりと落ちこむ北川の肩を、香里はぐぐぐと力をこめてつかむ。
「ま、話は署の方でゆっくり訊かせてもらうわ。ね、名雪?」
「え? 署?」
 香里の体に隠れるような位置にいた名雪が聞き返した。
「そうよ」
「か、勘弁してくれ…」
 逃げようとする北川を、香里はずるずると引っ張って歩いていく。
『………』
 残された祐一と名雪は一度顔を見合わせて、互いに少し気まずそうな表情になる。それから名雪がちょっと怒った顔で祐一の事をにらんだ。
「…お、俺は…」
 祐一はもごもごと言って、香里と北川の後を追う。名雪は多少膨れた顔をしつつも、祐一の横について香里と北川の後を追いかけ始めた。

「………なるほどね」
「ち、違う…相沢も、計画に乗り気だったじゃないか…」
「言い訳は無用」
 腕組みした香里が、一言の下に切り捨てる。
「あ、相沢の裏切り者…」
 うらめしそうに言う北川は既に服を全部脱がされて、素っ裸の状態で正座させられていた。そのやや横で正座している祐一は、トランクスだけは履いたままで許してもらっている。
 そして名雪は、自分のベッドに腰掛けてその様子を見守っていた。「取り調べ」の場所が名雪の部屋だと香里に聞かされた時、名雪はだいぶ不満そうな顔をしていたが、今もあまり興味はなさそうにぼんやりと裸に剥かれた二人を見つめている。
「さて、罰として何をあげるのがいいかしら?」
 香里は足元の床に転がしていた、押収済みのバイブを手に取る。
「これで女の子の気分を味あわせてあげるってのも…」
「そ、それって…」
「安心しなさい、何かで濡らして滑るようにしてあげるから」
「や、やめてくれーっ…!」
 北川が大声で叫ぶ。祐一の方も、顔を引きつらせて北川の体からずりずりと離れていく。
「………ま、それは冗談として」
「…本当に冗談だったのか…?」
「して欲しいの?」
「ち、ちがうちがうっ…!」
「…じゃあ…そうね…」
 香里が不敵な笑いを浮かべながら考え出す。
「…名雪、浮気しようとしていた相沢君に何かしたい罰はないの?」
「え…」
「なんでもいいわよ」
「突然言われても…………あ」
「何かあった?」
「………ええと…」
 名雪が少し顔を赤らめる。
「祐一、私には口でしろって言うのに、祐一の方はしてくれないんだよ…」
「へぇ…それは許せないわね」
 香里が祐一の正面に立って、じいっと見下ろす。祐一は名雪と香里のことをちらちらとうかがいながら、下を向いてうつむいてしまった。
「あ…じゃあ、それでいきましょ。名雪、服脱いで」
「う、うん…」
 名雪は割と素直にうなずいて、制服をゆっくりと脱ぎ始める。どうやら、それなりのレベルまで体の中に欲求不満を溜め込んでいたようだった。祐一が香里の味を知りたがっていると言い出したという北川の発言を信じるならば、祐一は名雪に口でしてあげるどころか普通の性生活すらもおざなりに済ませていたという可能性もある。
「北川君は、これ」
「………?」
 香里がポケットから取り出したものを見て、北川は不思議そうな顔をした。
 濃紺の色をした、髪留め用のゴムだ。飾りなどはついておらず、ただゴムの部分があるだけのシンプルな構造である。香里はそれを手に、北川の体の前にしゃがみこんだ。
「………うぇっ!?」
「動かないで」
 香里が、北川の正座した脚の間からぴょこんと飛び出ているペニスをつかむ。さすがに北川も香里の目的を察したようで、狼狽しきった表情を露わにした。
 ぐっ、ぐぐっ…
「や、やめてくれ…」
 そのペニスの幹の真ん中あたりに、香里はゴムをぐるぐると巻いていく。
 ぐるん…ぐるっ
 そしてほとんど余裕がないほどにゴムを伸ばしきった状態にして、ペニスをきつく縛り付けてしまった。北川のペニスが真ん中でくびれて、不自然な形になっている。
「い、痛い…」
「取っちゃダメよ。それから、自分で触るのもだめ。したら、今度こそあれを本当に突っ込むわよ」
「う…ううっ」
 北川は情けない声を上げる。しかし非道な仕打ちを受けているにも拘わらず、香里の細く冷たい指につかまれていたペニスは固く勃起し始めていた。そうなると、北川のペニスはますますきつく縛られている状態になってしまう。
「……さて、名雪」
「うん…」
 名雪は、もう服を全て脱ぎ終わって全裸の状態になっていた。香里が言うと、そのまま正座した祐一に向かって歩いていく。
「祐一…」
「な、名雪…うぷ」
 名雪は歩く動きの延長線上のような感じで、祐一の顔に自分の秘部を押しつけていた。
「相沢君、舐めなさい」
「んっ…んうっ」
 祐一は苦しそうな声を上げる。さらに名雪が祐一の頭を腕で抱えて強く腰を前に出すと、さすがに呼吸が苦しくなりすぎたのか、舌を出して名雪の秘裂の中に差し入れた。
「あ…祐一」
 名雪は少し腰を引いて、祐一の呼吸を助けてやる。
「んはぁっ……はぁっ…はぁっ…」
 祐一はしばし呼吸を整えていたが、そうしてばかりいるとまた呼吸困難に追い込まれると思ったのか、名雪の秘部の中に入れた舌を動かし始めた。
 …ちゅ…ぬちゅ…
「んんっ…祐一…」
 名雪が気持ちよさそうな顔で名前を呼び、祐一の頭をいとおしそうに撫でる。
 ちゅ、ちゅ…
 祐一は黙々と舌を動かし続けていた。あまり慣れていない様子だったが、名雪は子供と遊んでいるかのようにそれを優しい目で見つめ、自ら腰を動かすことで刺激を強める。次第に名雪の性器の中に、酸味を帯びた液体がにじみ出してきたようだった。
 ぬちゅ、じゅぅ…
「そ、そう…祐一っ」
 祐一がそのジュースを舌で舐め取ると、名雪は悦びの声を出して腰を震わせる。
「みっ、美坂…助けてくれ…」
「ダメよ…お仕置きなんだから」
 その様子を視界の端にうかがっていた北川が、また情けない声を出した。至近距離で繰り広げられる濃厚な情景に、北川のペニスは激しく高ぶってきている。しかしそうすればそうするほど、ゴムで締め付けられるのも強くなって苦しくなる。
「と、取ってくれ…!」
「ダメ」
 そう言って、香里は祐一と名雪の方に近寄る。
「………!?」
 名雪の中を舐める動きに次第に慣れてきていたように見えた祐一が、突然体をよじらせた。
 しゅくっ、しゅく…
「相沢君、私からもお仕置きしてあげるわ…」
 しゅっ、しゅる、しゅるっ
 香里は妖艶な声で言うと、祐一のトランクスの中に突っ込んだ手を巧みに動かし始める。下着の中で激しく勃起しているはずのペニスをしごいているのは間違いない。
「か、香里…!」
「いいでしょ、これくらい」
「…うー…」
 名雪は多少の不満を残した顔だった。が、香里の責めに急き立てられたのか、祐一の舌を動きが激しくなってくるとそれも消え、柔らかに名雪の粘膜をなめずる生暖かい感触に身を委ねていく。突起の部分を舌が通過すると、名雪はピクンと腰を震わせて反応していた。かなり快感が蓄積されてきているようだ。
 しゅっ、しゅっ、しゅっ…
 速いペースで香里の責め立てを受けている祐一も、相当なペースで高まってきていることだろう。香里の細くて長い、キラリとした冷ややかさを感じさせる指が本気になってペニスをしごいているのだ。
「………」
 名雪の秘部にうずめた顔が少し離れるたび、垣間見える祐一の目はもはや力を失ってきていた。そして名雪の方も、生まれて初めての口唇愛撫に相当感じている様子である。
「祐一…気持ちいいよ…」
「名雪、イケそう?」
「うん…私…もう、イッちゃう…」
「ふぅん…」
 しゅこ、しゅこっ、しゅくっ
 香里は会話しながらも、まるでペースをゆるめずに祐一のペニスをしごき立てている。
「…うっ…!」
 祐一は名雪の秘部に口をつけたままうめくと、ビクンと腰を跳ねさせた。
 びゅっ、びゅっ、びゅっ、びゅびゅうっ!
「う…ああ…あ…」
 香里の手の中に、白濁液が大量に放出される。そこからあふれ出た液体が、トランクスをべとべとにしていく。
「あ…私…私…!」
 …びくっ…
 その絶頂の直後、名雪が切なそうな声を上げると、秘部を祐一の顔に思い切り押しつけて全身を痙攣させた。
 びくっ、びくっ、びく…
「………ふたりとも、イッちゃった」
 香里は妙にさっぱりとした声と表情で言う。
「………ゆ、許してくれ…美坂…もう…しないから…こ、これじゃあ…もう…」
 未だペニスを拘束されたままの北川は、悲鳴に近い声で訴えながら顔面を蒼白にしていた。ペニスの先端から、ほんのわずかに透明な液体がにじみ出てきているのが苦しそうである。
「どうしようかしら…」
「な、なんでもしますっ、本当にっ…」
「そうねぇ」
 香里は北川の太股の辺りをつつきながら、悪魔的な笑みを浮かべて北川の顔をのぞきこんでいた。
「ゆ、祐一…」
「…名雪」
 そしてこちらの恋人同士は、普段と違う立場で行われた性行為に戸惑いを表しつつも、さらなる交歓を求めているのか互いにじっと見つめ合っている。名雪の目は、普段のぼうっとした様子からは想像できないほどに欲情に満ちてきていた。



11/18
「………」
「こら、あかり、あんまりそっちに行ったら雅史達に見えないぞ」
「で、でも…」
「ほら、こっち来いよ」
 浩之が、壁に沿って置かれたベッドの隅の方で小さくなっているあかりの体を引っ張る。あかりは壁の方に体を向けてタオルケットで身を隠していたが、浩之は力任せにあかりの体を動かしてベッドの中央まで持ってくる。
 …ばっ。
「あっ…だ、だめっ…!」
 浩之がタオルケットを取り上げようとすると、あかりが必死にそれを押さえて抵抗する。
「今さら何言ってるんだ」
 ベッドの脇で正座している雅史と琴音。二人の方を見ながら、浩之はタオルケットをぐいぐいと引っ張る。
『………』
 雅史と琴音は、浩之とあかりのやり取りに対して両方とも沈黙していた。ただし雅史はほとんど顔を伏せてしまっているのに対して、琴音はしっかりと顔を上げて浩之とあかりの事を見つめている。
「雅史もちゃんと顔上げないと、見えないぞ」
「う…うん」
 浩之がうながすと、おずおずと雅史が顔を上げる。
「ま、雅史ちゃん…」
 ばさっ。
「あっ!」
 雅史の方にあかりが気を取られた瞬間、浩之はタオルケットを一気に引っ張って奪い取る。そしてそれを後ろの方に放ると、一糸まとわぬ姿のあかりの体にのしかかる。
「み、見ないでっ…」
「ばか、見てもらわなきゃダメなんだって」
「あっ、やだ、やだよぉっ…」
 浩之があかりの体を雅史と琴音の方に向けようとすると、さすがにあかりは抵抗を見せる。
「ずっと裸でいるより、さっさとした方がいいだろ?」
「う…」
「それとも、1時間ぐらいたっぷりかけて雅史達にレクチャーしてやった方がいいか?」
「………わかったよ…浩之ちゃん…」
 あかりが、顔をそむけつつも体を雅史と琴音の方に向ける。さすがに秘部と胸は手で覆おうとしたが、浩之に遮られた。
「あ、あんまり見ないで…」
「だから、何度言ったらわかるんだ」
「でもっ…」
 ほとんど涙目のあかり。それを雅史と琴音は、申し訳なさそうに見ていた。ただし、雅史は本当に申し訳なさそうに見ているだけなのに、琴音は申し訳なさそうに見つつもあかりの体の様々な所をしっかりと観察しているという違いがここでも出てきている。
「じゃあ、よーく見とけよ。まず、する前にちゃんと濡らさなきゃだめだよな」
「はい…」
 琴音が返事する。あかりと雅史がぼっと顔を赤らめる。
「まず、指を少し濡らしておいて…」
 浩之は口に指を二本ばかり突っ込んで、べろべろと舐めた。そして、その濡れた指をあかりの秘部に向ける。
「この中の、ここ…」
「あっ!」
 割れ目が左右に広げられると、あかりは悲鳴のような声を出して目を固く閉じてしまった。
「ここだな。この、粒みたいな所。おい雅史、お前が見なくちゃだめだろ」
「え…う、うん…」
 いつの間にかまた下を向いていた雅史が、顔を上げる。
「ここだ。ここ」
 浩之がぐいっと大きく秘裂を広げて、雅史に示した。雅史は顔を赤くしながらも、そこをじっと見つめる。
「敏感だから、最初は軽く触ってやるくらいにして…」
 つん、つん…
「………!」
 浩之はあかりの突起を指の先でつつく。
「こうやって、色々に触っていく感じだな」
 くりゅ…くりゅっ
 撫でる動き、つまむ動き、転がす動き、浩之は比較的ゆるめのタッチで何パターンか示す。
「それで、段々強くしていって」
 くりゅ、くりゅ、くりゅ…
 浩之が言葉の通りに指の動きを強めていく。
「ひ、浩之ちゃあんっ…!」
 くりゅくりゅっ…
「ほら、最初よりもおっきくなってきただろ?」
「はい…」
「ひ、姫川さんっ…」
 あかりは恥ずかしさに思わず叫んでいたが、うなずいただけの琴音を非難しようがない。
 ぐり、ぐり…
「や、やだ…だめっ」
 浩之が指の腹で押し込むような強い圧迫を加えてやると、あかりが腰をよじらせる。しかし背中を浩之の体がしっかりと押さえていて、前には雅史と琴音がいるという状態では逃げようがない。
「だめっ…!」
 あかりがピクンと体を震わせる。
 ちゅ…
「ほら、濡れてきた」
「はい」
「雅史も見えるよな? ほら」
「う、うん…」
「や、やだよぉ…見ないで…」
 ヴァギナの入り口を指で広げられたあかりの秘部には、きらめく液体がはっきりと見えていた。
「もっとしてやってもいいけど、あかりは感じやすいから…これくらいで十分だろ」
 浩之が指を離す。そして、あかりの体を転がしてまた仰向けの姿勢に戻す。
「入れる場所はもうわかってるよな? あとは普通に入れてやるだけだから…」
 そう言うと、浩之はあかりの腰をつかんで持ち上げ、ペニスをあかりの秘裂の中に割り込ませる。そして、ヴァギナの入り口にペニスを当てて腰をスライドさせ、ぬちゅぬちゅという音を立てる。
「こう。雅史も力は弱い方じゃないし琴音ちゃんは軽そうだし、腰の下に枕とか入れてやらなくても大丈夫だろ」
 浩之は琴音と雅史の方に顔を向けて説明した。琴音はこくんとうなずく。雅史も、あかりが仰向けになって直接顔を合わせなくてもよくなったためか、しっかりとあかりと浩之の体の位置関係を観察しているようだった。
「で、入れる…」
 ずちゅ…
「あっ…」
 ずちゅぅぅ…
 粘っこい水音を立てて、浩之のモノがあかりの中に埋没していく。
「ほら、ラクに入る」
「あ…ふあっ…」
 ずちゅっ、ずちゅっ!
「あ、あっ、浩之ちゃん…!」
 あかりが鼻に掛かったあえぎ声を出した。
「で、こいつもちゃんと気持ちよくなっているわけだ」
「ひ、浩之ちゃん…」
「なんだよ、違うってのか?」
 ずちゅ、ずちゅ…
「あああっ…!」
 あかりが目を閉じたまま、ピクピクと体を震わせる。
「な」
 浩之が琴音と雅史を見てウィンクした。
「……佐藤先輩…」
「えっ?」
 そこに、琴音が口を開いて、雅史の脚の上に手を乗せる。雅史は緊張のためか、ビクッと体を震わせてから返事をしていた。
「え…こ、琴音ちゃんっ…!」
「な、なんだか藤田先輩達のを見ていたら…」
 雅史は慌てた声を出す。琴音の手はいつの間にか琴音のスカートの中にもぐりこんでいたのだ。スカートの生地越しにも琴音の股間の辺りがモゾモゾと動いているのが分かる。何をしているのか、訊くまでもない。
「うわ…琴音ちゃん」
 ベッドの間際にまで正座している二人が近づいていたため、浩之もそれには気づいていなかったようだった。浩之は呆れ気味の声を出しつつも、興味深そうに琴音と雅史を見守る。
「わ、私は準備OKですから…ちゃんと…今の内に、確認しませんか…?」
 琴音がスカートのホックに手を掛ける。
「で、でも…! 浩之達の前で…」
「雅史、こっちだって見せてるんだからおあいこだろ? やっちゃえよ」
「浩之…」
 そう言う間にも、琴音はスカートを脱ぎ始めている。そして、雅史が琴音と浩之の顔を交互に見比べて困った顔をしている間に、琴音は下半身の着衣を脱ぎ払ってしまっていた。ヘアが薄目のあかりよりも、さらに無毛に近い琴音の秘裂が露わになる。
 しかしその秘裂からは、既に透明な雫が少しだけだがにじみ出していた。
「ほら、佐藤先輩だけ服来ているのずるいですよっ」
 琴音は淫らな目で雅史のことを見つめながら、秘裂に指を差し込んで自慰行為を続ける。ちゅく、ちゅくという水音がはっきりと雅史の耳に響いてくる。
「そうそう。雅史も脱げ」
 ずちゅ、ずちゅっ…
「ああっ…! 浩之ちゃん…!」
「……浩之、琴音ちゃん……あかりちゃん……」
 雅史は場を覆う異様な雰囲気に飲み込まれてしまったようだった。どこか遠い目をしながら、学生ズボンを静かに脱いでいく。そして真っ白な色をしたブリーフをずり下げて脱ぎ、その二つを綺麗に畳んで床に置く。
「佐藤先輩、来て下さい…」
 それを見届けると、琴音は指を秘裂の間から抜いて絨毯の上に身を横たわらせた。雅史はちらりと浩之達の方に目をやってから、琴音の体の上をまたいで立ち、そのまま体を屈めていく。
 ぐっ。
 雅史が、浩之がしているように琴音の腰をつかんで持ち上げた。琴音は無垢な乙女のように雅史の腕に体を完全に委ね、切なそうな目をする。
 そのピュアーな印象には不相応に濡れ濡れてしまっている琴音の秘部へ、雅史は慎重にペニスを近づけていった。そして、秘裂の中にペニスを入れてヴァギナの入り口を探る。
 ぬちゅ、ぬちゅ…
 琴音の性器は、雅史がそうして探るだけで濡れた音を返してきていた。雅史のペニスの先端は挿入前から熱い粘液に絡まれて、ますます熱を帯び固くなる。
「…いくよっ…」
「はい…佐藤先輩…!」
 …ぬぢゅ…!
「ああっ…!」
 雅史は一気にペニスを琴音の中に突き入れた。
「あっ」
 あまりの勢いに、バランスを崩して転びかける。
「慌てなくていいぞ、雅史」
「う、うん…」
 ぬちゅっ。
 琴音の中にペニスを完全に挿入しきった雅史は、拍子抜けしたような顔をしていた。それだけ、普段琴音と交わる時と違ったということなのだろう。
 ぬぢゅ、ぬぢゅ、ぬぢゅ…
「あ…先輩…佐藤先輩っ…!」
「こ、琴音ちゃんっ…」
 雅史は自分でしている行為が信じられないといったような不安さを顔に浮かべながら腰を動かしていた。
 ぬちゅ、ぬぢゅるっ
 琴音と雅史の結合部分は非常に滑らかにつながっていて、雅史は浩之の最初の動きと比べてもかなりスピーディに腰を動かしている。それが、雅史には信じられないらしい。
「なんだよ雅史達、上手いじゃねーか」
「え、ええと…」
「いつもは、こんなにうまくいかないんです…」
「やっぱり、琴音ちゃんが濡れ足りなかったってことだな」
「ええ…そうみたいですね」
「これからは、雅史が入れる前に琴音ちゃんがオナニーしていればいい」
「そ、そんなの嫌ですよ…佐藤先輩、これからはちゃんとしてくださいね」
「う、うん…」
 ぬちゅぅ、ぬちゅ…
 雅史はうなずきながら腰を振り続ける。
「んっ…んんっ…いいです…」
「良かったね、雅史ちゃん達…」
「…あ、あかりちゃんっ!?」
 いつ目を開けたのやら、あかりが雅史達の結合を見ていた。雅史は思わず腰を止める。
「い、いやです…止めないで下さい…!」
 ぎゅう…
「あ…琴音ちゃん…」
 琴音のヴァギナがきつく締まって雅史を求めてくる。
「よっし、こっちも再開するか」
 ずぢゅっ、ずぢゅ…
「あ、ああっ…浩之ちゃーんっ!」
 あかりが高い声を出して身をよじらせる。
「………」
 ずちゅ、ずちゅ…
「あっ、あっ…佐藤先輩…佐藤せんぱいっ!」
 雅史は何かに衝かれるようにして再び琴音の中をえぐり始めていた。琴音の中が、小刻みにきゅっきゅっという収縮をし始める。
「ひ、浩之ちゃんっ…私…もう!」
「あかりっ…俺もだ…」
 ずちゅ、ずちゅ…
「さ、佐藤先輩、私も…!」
「う、うん…!」
 何かの波動のように、絶頂への流れがひとつにまとまっていく。雅史もその流れとは無縁ではいられなかった。ペニスの根元に熱い脈動がどんどん溜まって、爆発寸前になる。
『あーっ!』
 あかりと琴音、二人の黄色い喘ぎ声が合致した。
「んっ…!」
 …びゅっ、びゅっ、びゅっ…
 それが引き金になって、雅史は琴音の中に白濁液を射出してしまう。雅史はこれまで味わった事がないほどに大きな快楽に包まれ、これまでないほどに大量に琴音の中に出してしまっていた。
 ビク、ビク…
 琴音の膣内も痙攣している。そして、表情は見たことがないほど恍惚とした満足そうなものになっている。雅史はそれを見ていると、背筋がゾクリとするような気がした。
「んっ…んんっ…浩之ちゃん…」
「ちゃんと、舐めろよ」
「う…うん…」
「…え?」
 雅史は聞こえてきたやり取りに、浩之達の方を見る。そして、ぎょっとする。
 あかりは全身のあちこちに白い液体を付着させていた。浩之はあかりの中に出さずに、外で射精してあかりの体に思い切り精液を掛けたらしい。
 …ぺろ、ぺろ…
「あ、あかりちゃん…」
「こういうのをさせるのも楽しいぞ? 雅史」
「ま、雅史ひゃんっ…み、みなひで…」
 あかりは顔を真っ赤にしながらも、体に付着した精液を少しずつ指でこそげ取って口に運んでいた。恥じらいの素振りは見せているが、嫌がっている様子はない。
「あかり、俺のはどうなんだ?」
「お、おいひいよ…浩之ひゃんのせいえき、おいしひよ…」
「…佐藤先輩」
「え!?」
 琴音が静かな声で雅史を呼ぶ。
「私は、口でそのまましてあげます」
「え? え?」
「ふぇらちお…って言うんですよね、そういうの」
「こ、琴音ちゃんっ!!」
 雅史は大胆な発言をする琴音に思わず叫んでいたが、琴音の目に宿ったかすかな嫉妬の色は消えないようだった。



11/12
(7/1の続きです)
「うぉっ…」
「んふぅぅ…」
 のしかかってきた詩子の顔が、眼前に迫る。
「やめろ、やめ、やめ、お前はやめろ」
「なんでぇ?」
「まずい、お前はまずいっ」
「なんで澪ちゃんがよくてあたしはだめなのよぅ」
「お前は、お前はシャレにならんっ」
 浩平は詩子に簡単に押し倒されてしまうほど鈍い動きしかしない体を、必死によじらせる。今にもキスされてしまいそうな詩子の顔から、何とかして顔をそむけようとする。
「なんでぇっ?」
「うーっ…ううう」
 唇が至近距離にまで迫って、アルコールを帯びた詩子の吐息が直接口の中に入り込んでくるほど近くに感じられる。何をしでかすかわからない不安定な瞳が浩平をじぃっと見つめる。
「お前はどう考えてもアウトだっ、あとあと冗談じゃ済まされない…」
「なんでよぉ」
「だめだっ、だめだっ、だめだめだめっ」
「…けちぃ」
 詩子が、顔を上げる。
「…そ、そうだ、こんな事やめろ」
 意外と素直な反応に、浩平は胸を撫で下ろす。
「よいしょ…」
 詩子はそのまま、浩平に背中を向けて胸の辺りにまたがる姿勢になった。
「く、苦しいぞ…お前、早くどけ」
「澪ちゃぁん?」
 浩平の言葉を聞いているのか聞いていないのか、詩子は間延びした声で澪を呼んだ。
 とてとて…
 少し離れた所で顔を拭いていた澪がやってくる。まだ白い液体が顔のところどころに残っていたが、べとべとというほどではなくなっていた。テーブルの上には、拭き取るのに使ったティッシュの巨大なボールが出来ている。
「澪ちゃん、こっちおいでっ」
『わかったの』
 まだ酔いは全然醒めていないようで、平仮名だというのに読みとりにくい事この上ない。
「スカートとパンツ、脱いでぇ」
「おい!?」
『わかったの』
 さっき書いたスケッチブックのページを、また澪が見せる。
 しゅるる…
 そして澪は、子供が服を脱ぐときの仕草そのままでスカートとショーツを一緒にずり下ろしてしまった。
「み、澪、こいつの言うことを聞くなっ!」
 浩平の位置からは詩子が邪魔になってよく見えないが、澪が本気で脱いでしまったのはわかる。澪の状態を見れば、詩子の言葉と好奇心だけで何をしでかすかわからないのは一目瞭然だ。
「そうっ、そしたらぁ、私の前に来て」
『わかったの』
 またスケッチブックを見せる。今の澪には、そのページくらいしか用はないようだった。
 とてとて…
 また澪が危なっかしい足取りで歩いている音が聞こえる。
「柚木っ! どけっ! 離せっ!」
「離さないもぅん」
「こっ…あっ…み、澪…」
 詩子とやりあっている間にも、澪は詩子の体の真っ正面の位置に来ていた。浩平の腰の辺りをまたぐ状態で立っている。詩子の体があるから、浩平に見えるのはリボンをつけた澪の頭と、全然焦点が定まっていない瞳くらいだが…
 もし詩子の体が邪魔していなければ、澪の素っ裸の下半身が見えてしまうはずだった。
「………」
 浩平は自分の言うことを聞かずにムクムクと頭をもたげてくるペニスを悟られないよう、出来る限りの平然を装う。あろうことか、そのペニスは澪の体の直下にあるのだ。今の状態で詩子が気づいたなら、何をされるかわかったものではない。
「澪ちゃぁん…」
 しかし詩子はそれについて何も言わず、澪の体に抱きついていく。詩子の方は座っているから、澪の腰の辺りに抱きついていく感じだが…
「!!」
 澪が、体を一瞬飛び跳ねさせる。
「ゆっ…ゆずき…」
 浩平は思わずうめくような声を漏らしてしまった。
「ん…んんっ」
 詩子は顔を正面から澪の体に押しつけていた。顔を横に向けて頬ずりしたりしているわけではなく、鼻先をぐりぐりと押しつけるような状態だ。
 ちゅ…ちゅっ
「!!!」
 澪が切なそうに目をぎゅっと閉じて、詩子の頭をぐいぐいと押さえ込む。詩子の頭がいくぶん前に行ったため、澪の上半身は浩平にもだいぶ見えるようになっていた。もちろん、肝心の部分は詩子の頭に隠れてしまって全く見えない。しかし、
 ちゅっ…ちゅぅ…ちゅく、ちゅく…
 ねっとりした水音と、詩子の頭の動き方と、息を荒くしながら詩子の頭を押さえ込んで悶える澪の反応を見ていれば、何をしているのかは明らかだ。
「んふぅ…澪ちゃんっ、気持ちいぃ?」
「………」
 かくかくと澪が首を縦に振る。
「ここはぁ?」
 ぺろ…
「!!」
 澪が舐め始めの時のように、大きく体を跳ねさせた。
 ぺろっ。ちゅく、ちゅく…
「……!!」
 詩子の頭を押さえていた手を、澪は片方口元に持っていた。そして舐めずる音がする度に、ピクンピクンと小刻みに体を震わせる。澪の顔はもう真っ赤だった。
「もう…こんなになってるぅ…澪ちゃん、びんかん…」
 じゅる、じゅる…
 舐める時に立つ音が、最初よりも相当派手になってきている。
 じゅっ。じゅううう…
 …ぽたっ。
 浩平のペニスに、温かい液体がしたたり落ちてきた。
(うっ………)
 ぽた。ぽた…
 また落ちてくる。恐らく、澪の中からあふれてきた液体なのは間違いない…
 じゅ…じゅる。
「んぅ…澪ちゃん、もうびしょびしょだぁ…」
 詩子の声が、それをさらに確信に近づける。浩平は、ペニスがいきり立ってくるのをどうしても鎮められなかった。
「澪ちゃん、しゃがんでっ…」
 こくっ。
「え!? お、おい! 柚木!?」
 思わず雰囲気に飲まれ掛けていた浩平が、一瞬で我に返る。だがその時にはもう澪は身を沈めていて、浩平の視界から消えていた。
「そうっ…そう、そうするのぉ…澪ちゃん…わかってるぅ」
 ぬち…
「うっ」
 ペニスの先に、熱くぬらぬらとした感触が生まれる。詩子が言う前に、澪が自分で腰を落としてきたようだった。
「動かないようにお○んちん手で持ってぇ、それでゆーっくり入れていってねぇ」
「待て、柚木…待て…」
 ぎゅっ。
 澪の小さな指が、ペニスの剛直を不器用につかむ。
「だ、だめだって…澪」
 ぬち…ぬぢっ…
 だいぶ弱々しい浩平の制止と同時に、浩平のペニスが濡れた柔らかい肉壁の中へと少しずつ埋まり始めた。
「そうっ…頑張って、澪ちゃんっ…」
 ぴち…ぴぢっ…
 ある程度まで入った所で突然澪の中から返ってくる抵抗が大きくなる。それでも澪が腰を落としてくると、何かを無理に剥がしているような感触と共にペニスがめり込んでいく。
 痛々しい感触だ。だが浩平にとっては、熟れたリンゴの皮に爪を立てるような甘美で新鮮な感覚だった。
 …じゅぐっ。
「うん…澪ちゃん、よく頑張ったね」
 澪がはぁ…はぁ…と少し苦しそうに息をしているのが聞こえる。
 アルコールが抜けていない浩平にとって、すっぽりとペニスが媚肉にくるまれる感触はひどく遠い所にあるような、あるいはものすごく近くにあるような、むしろ全身を柔らかな物でくるまれているような、不思議な感触だった。
「でも、もう少し頑張ろうね」
 詩子が言うと、澪が腰をずずっ…と上げる。
 …ずっちゅっ!
「ううっ…」
 そして、一気に落ちてくる。浩平のペニスは、狭いながらもそれなりに潤滑の液をたくわえた澪の膣壁の刺激をたっぷりと感じてしまう。
「うん…そう」
 ずず…ずちゅっ! ず…ずちゅ!
「澪ちゃん、キスしようっ…」
 詩子が言い、
「んっ…ふぅ…ん」
「………」
 ちゅ…ちゅる…ちゅる…
 ずず…ぢゅくんっ! ずずず…ぢゅっ!
 少女同士の唾液が絡む音と、澪が腰を上げては落とす音がただただ響き続ける。
「んっはっ…澪ちゃん…」
「!」
「痛いけれど、ここを触るとやっぱり気持ちいいでしょっ?」
「…! …!!」
「あははっ、澪ちゃんのココ、ピンピンになってるぅ」
 浩平のペニスに、詩子の指がぶつかる感触がある。詩子は澪の感じるところを刺激して、痛みを中和してやっているようだった。
 ずじゅっ…じゅぐぐっ!
 澪の中が、ますますぬるぬるした液体でいっぱいになってくる。狭くてきついのに、かなりスムーズに澪の腰を上げ下ろしが行われるようになる。
「う…うっ」
 もちろん、浩平はそのぶん快感を味合わされてしまう。
「もっと…もっと、もっと、澪ちゃん…もっとっ」
 ずじゅ…じゅぐっ! ず…じゅぐっ!
 詩子が急き立てるように言うと、澪の動きがさらに速まった。浩平の腰の奥から、きゅうぅぅっと熱い物が急激な勢いでせり上がってくる。
「だ…だめだっ! 澪、柚木、どいてくれっ!」
 浩平は慌てて叫ぶが、体はのろのろとしか動かなかった。詩子と澪の体重にしっかりと押さえつけられ、動けないままに浩平の限界の瞬間が刻一刻と近づいていく。
「ほら、澪ちゃん…澪ちゃんっ」
「!!」
 詩子が浩平のペニスに何度もぶつけながら指を小刻みに震わせ始めた。
「くぅぅ…」
 …びゅっ! …びゅっ! …びゅっ!
「あ…折原君、出した」
「う…」
 びゅびゅびゅ…びゅ、びゅ、びゅっ、びゅっ…
 詩子に宣言されてしまうと、タガが外れたように精液が澪の中に噴き出していく。
「気持ちよかった?」
「お、おい、柚木………お前、本当に酔ってるか?」
「え? 何言ってるのぉ? あたひ、酔ってなんかいないよぉっ?」
 詩子がふらっ、と今にも倒れそうな勢いで浩平の方を振り向く。
「あ…なんだか、あたひも眠くなってきちゃったぁっ、茜と一緒に寝てくるねぇっ」
 おぼつかない足取りで、詩子が浩平の上から起き上がる。
「お前…」
 千鳥足のくせにいやに速いスピードでリビングから出ていこうとする詩子を、浩平は何か言いたそうな目で見送った。
 つんつん。
「あ…」
 その時、浩平の胸を澪がつつく。
『もっときもちよくなりたいの』
 片手で、スケッチブックを示しながら…
「おい、澪っ…」
『ここをさわってほしいの』
 恥ずかしそうに目を細めた澪が、ヘアに全く覆われていない自らの秘裂を指で広げる。
 行為の間もずっと浩平の目に触れる事のなかったそこは、綺麗なピンク色をしていて、透明な雫によって驚くほど濡れていた。そこに浩平のペニスが突き立って、隙間から桜色の液体が流れだしている。
 澪の指さしたのは、割り広げた部分の上端近くにある、見逃してしまいそうな小さな突起だった。
「…澪…」
 浩平は、幼い性器と結合している事実に改めて唾を飲み込みつつも、吸い込まれるように指を澪の秘部に伸ばしていった。



11/7
 ぐぢゅっ、ぐぢゅっ…
「くっ…締まる…」
「あっ、あぅっ、あっ…琴音ちゃん…強すぎるよぅ…」
 美紀の体が、ぽんぽんとリズミカルに跳ねる。その半裸の肢体は、浩之の怒張によって下からぐさりと突き刺されていた。
 しかし、美紀が浩之の体に手を突いておらず、空中でふわふわと上下に移動している事を見ても、その騎乗位のピストン運動は美紀の意志によるものではない。
「だいじょうぶ、美紀ちゃんあんなに濡れていたんですから」
「で、でもっ…きゃぅぅっ…」
 確かに、美紀と浩之の結合部分から立っている派手な水音を聞くだけでも美紀がしとどに濡れていることはよくわかる。しかも、美紀の秘裂はつるんとして外からの視線に全く無防備だった。外にあふれだしてきた透明な液が、浩之にも琴音にも丸見えである。
 ちゅぽ、ちゅぽっ…
「あっ…琴音ちゃん…」
 いや、その様子を見ることが出来る位置にいる人間がもう一人いた。
「ふふ…佐藤先輩も、もう我慢しなくていいですよ」
「で、でも琴音ちゃん…」
「藤田先輩も、もういいですよね?」
「ああ…もう、俺もだな」
 じゅぐじゅぐじゅぐ…
「うわああっ…あっ、あっ、あっ…琴音ちゃーんっ…」
 浩之が答えると同時に、美紀の体はこれまで以上に激しく上下運動を開始した。
「あっ…はふっ…うああ」
 その激しい突き立ての運動に、ついに美紀も観念したようだった。自分のブラジャーをずりあげて、淡い膨らみを自らぐにぐにと揉み始める。小粒ながらツンツンに尖った蕾を、指の先で切なそうに転がし始める。
「じゃあ、佐藤先輩、覚悟しちゃってください」
 琴音はその美紀の姿を見てくす、と笑みつつ雅史に告げた。
 じゅるじゅる…ちゅぷっ…
「だ、だめだよっ、琴音ちゃん…」
「我慢したって、むだですよ…もう佐藤先輩の、ぴくぴくしてます」
「あっ…あっ」
 雅史の顔が、一気に緊張を増す。
「だ、だめぇっ…わ、私…私っ…」
 美紀が泣きそうな声を出して、背中をぎゅんと反らせる。束ねた髪が、勢い良く後ろに振れる。
 ぐいっ。
「えっ…こ、琴音ちゃんっ! 何を…」
「美紀ちゃんに、佐藤先輩のをたくさんあげてください」
「だ、だめだよっ…そんなっ…琴音ちゃんっ!」
 ちゅくちゅく…
 美紀の顔に突きつけられた雅史の肉棒を、琴音が唾液の滑りを使って軽快にしごき立てる。雅史は慌てて体を動かそうとしたが、その時には完全に琴音の呪縛のコントロールの中に入っていた。動かそうとしても、ぴくりともしない。
「あ…」
 美紀が、視界の隅に雅史の肉棒をとらえた。しかし、美紀はもはや呆然とした瞳でそれを見る事しかしない。
「あっ…ああっ…」
 びゅっ!
「きゃ…」
「くっ」
 びゅぐっ!
 浩之と雅史、二人の上げた小さな声と同時に美紀の体を二つの射出が襲った。
 びゅっ、びゅるっ、びゅびゅっ、びゅくんっ…どぴゅる…
「ふあっ…んんーっ」
 美紀の眼鏡のレンズを、雅史の放った白濁の液体がとろりと伝う。半開きになった唇に、べっとりと精液が付着する。
 そして結合部分からは、浩之が美紀の中に放った濃濁な精液が大量にこぼれだして、無毛の美紀の秘部をいやらしく彩っていた。
「あっ…ご、ごめん…僕は…」
「美紀ちゃん、佐藤先輩のと藤田先輩の、どうだった?」
 ぬちゅり…
 琴音が言うと、美紀の体が浩之のペニスから抜け出してふわーっと宙に浮く。そして、三人の視線が集まる位置でぺたんと着地する。
「あ…」
 白い物がついたままのレンズの奥の瞳が潤んでいた。
「あうぅ…すごーい…すごーいよぅ…」
「もっと欲しい?」
「う、うん…もっと…」
「じゃあ、先輩達にお願いしなくっちゃ」
「え…」
 琴音が言うと、わずかな躊躇のあとに、美紀のちょっと上目遣いの視線が舐めるように精を放った二人の雄を見つめる。そして、ブラジャーを改めてずりあげて乳房をしっかりと露出させる。
「わ、私に…もっと、たくさんかけてください…お願いです…」
 欲望に満ちた声が、二人の欲望の器官を再びたぎらせた。



10/27
(細かいところでアラがあるのは必至っぽいですが、勘弁してくださいm(__)m)
「え…ここ、どこ…?」
 郁未がつぶやく。目の焦点がまだ合っていなかった。
「ど、どうする?押さえ込まないと、驚いて逃げ出す可能性もあるんじゃねーか?」
「い、いえ、次元転移した後ですから、そうそう身体を簡単に動かすことはできないのではないかと思います」
「そうか…」
「で、ティリアさん…」
「なに?」
 真顔で見返されて、エリアは沈黙する。
「あの、なにと言われましても…あ、あの、どうぞ」
「どうぞって…」
「ティリアがあの娘をやっちゃえってことだろ」
「そ、そうですっ」
 聞こえたなら理不尽に聞こえたに違いない台詞は、幸いなことに郁未の耳には届いていないようだった。郁未はまだ目の焦点すら合っていない状態で、高い天井をぼんやりと見つめているだけである。
「はぁ…わかったわよ」
「は、はいっ、頑張って下さいっ!」
「怖がらせるなよー」
 二人の声を背に、ティリアは赤く統一された服を少々気怠そうな手つきで脱いでいった。
 ぱさっ。
 肌にぴったりと張りつくような下着を脱ぎ去ると、ティリアは寝台の上に郁未に向かって歩いていく。
「…あ…?」
 その動きに、吸い込まれるようにして郁未の瞳の焦点が合った。
「気づいたかっ…」
 サラが警戒した声を出して、飛び出せるような身構えをする。
「え、えっ…なんで…ここは…」
「ちっ…」
 鞭を構えて舌打ちすると、サラは勢いよく地面を蹴りかけた。
「大丈夫です…! やっぱり動けないみたいです」
 それをエリアが止めて、ひそひそ声で伝える。
「か、からだ…うごかないっ…」
 郁未が怯えた声で言った事でそれは確認される。サラも鞭をしまい込んで、ティリアと郁未の動向をじっと見つめ始めた。
 きっ…きぃっ…
 ティリアが寝台の上に身を載せると、木の部分がきしむ音がする。
「だ、誰なの…あなたは…!」
「悪いけど…あなたも、こういうの、嫌いじゃないって聞いたし…手加減せずにやらせてもらっていい?」
「な、なにをっ…いやっ! 触らないでっ…!」
 ティリアの手が胸に伸びると、郁未は鋭い声を上げた。しかし身体はまるで動かない。首を左右に振るのが精一杯のようで、そこから下は完全に動かなくなっているようだった。
 ふにゅ、ふにゅっとティリアの手が動く。気のない手つきであるようでいて、緩急をしっかり踏まえた動きだった。7人もの少女を例外なく絶頂に導き、そこから加護の力を得てきたのは伊達ではない。
「や、やだ…何してるの…!」
 郁未が必死にティリアから目をそらしながら叫ぶ。しかし胸の先の蕾をつつかれたり転がされたりすると、郁未の中から長らく忘れていた甘い感覚がよみがえってきた。
「…乳首、立ってきてるな」
「情報は間違ってないってことでしょうか…」
「い、いや、あなた達なにっ…見ないでよっ!」
 郁未は完全に動けないと判断したのか、サラとエリアが寝台の方に近づいてくる。二人の平然と郁未の肢体をながめる平然とした目つきに、郁未は羞恥の感情を火のように燃え上がらせた。
「もっと、思いっきりやってやれよ。こんな風に」
 ぐにゅ、ぐにゅう…
「いや、いやあっ…やめて…」
 サラが片方の胸をつかんで乱暴に揉み回すと、郁未はすすり泣くような声を出して反応した。だが、既に興奮し始めた肉体はそんな乱暴な愛撫も快感として受け入れてしまった。数ヶ月間の禁欲も性に熟知した少女の愛撫の前には全く意味がなく、郁未は1分も持たずに快楽の中に取り込まれてしまう。
「サラ、そっちにしてあげていて。私はこっちをするから」
「オーケイ」
「やだっ…そこは…」
 郁未はティリアの指がすーっと秘裂をなぞった瞬間、全身をぴくりと震わせる。ようやく少しは動き始めた身体も、快感に反応している事を示すくらいの役にしか立っていないようだった。
 ぎしっ。
 サラも寝台の上に飛び乗り、郁未の顔の上にヒップを押しつけるような位置から郁未の胸の膨らみを両方からぐいぐいと揉む。そして、先端の蕾をぴしっぴしっとさばくような手つきではじく。
 ティリアの指の方はもう少しおとなしめの手つきだったが、敏感な粘膜に直接指が触れてきているのだから、快感でないわけがない。郁未はサラとティリアの身体に全身を覆い尽くされるような状態で、二重の快楽に悶え始める。
「顔が…真っ赤になってますね…」
 エリアはサラのヒップの下敷きにされそうな郁未の顔を見つめながら言った。それは心配心から出てきたものだろうが、快感に歪み始めた顔を見られている郁未はたまったものではない。なまじエリアが本当に心配そうな顔をするものだから、ますます恥ずかしかった。
「そりゃそうだ。こいつ、感じまくってるみたいだよ」
 サラが搾り取るように強く乳房を揉んで、それからピンピンと強く蕾をはじく。
「んっ…ふぅぅっ」
 郁未が目を大きく見開いた。
 くちゅくちゅ…
「あっ…この子、すごく濡れやすいみたい…」
 ティリアが少し驚いた声で言って、愛液を粘膜の全体に絡めるような指の動きをする。
「しかも、今胸を思い切りやってやった時だったよな。Mっ気もあるんじゃねーのか?」
「やっぱり、ティリアさんとサラさん相手でも興奮しているんですね…」
 エリアが言う。郁未は相対的には味方かと思っていたエリアにまで辱められる言葉を吐かれ、絶望的な表情で涙を流した。それでも、郁未はますます身体を興奮させてしまう。
「エリア、こっちに来て」
「は、はい」
 ティリアの声に、エリアは寝台の頭の部分からティリアの横の辺りまで移動する。
 つぶっ…!
「ひぃっ…あっ…あああーっ…!」
 エリアの見守る前で、ティリアは指を郁未の中に思い切り突き刺した。
「すごい…締め付けてくる…」
 つぶっ…くちゅ…くちゅっ
「あ…すごい…」
 脇から二本目の指をティリアが入れてもやすやすと飲み込んでいく郁未の許容量に、エリアも目を丸くした。しかも、郁未は苦しむどころか、余計にあえぎの声を大きくしたようだ。
「エリアも…ココを触ってあげて」
「………」
 こく…とエリアが唾を飲み込んだ。ティリアの指したのは、女の最も敏感な地点、三人の中では比較的奥手のエリアも十分に快感を感じられる事を知っている部分だ。そこを刺激したら、ティリアやサラよりも感度の点では勝っているかのように見える郁未はどうなってしまうのか。
「な、何をするのっ…!?」
 郁未が叫んだ。エリアは、サラの身体が邪魔になって見えない郁未の顔の方を一度だけ見やる。
 だが、知的な少女としてありがちな事に、エリアは自らの中に生まれた純粋な好奇心を内部にとどめおく事が出来なかった。細く真っ白な指が、郁未の充血した部分に近づいていく。ティリアが指を使って思い切り広げた割れ目の中に、綺麗な指先が恐る恐る侵入していく。
 一瞬、全員が動きを止めて沈黙した。
 …つんっ。
「うっ…ああっ…!」
 郁未は軽い雷撃の魔法を受けたかのように身体をひくつかせる。
 つんっ…つんっ。くりっくりっ…ぐにぐにぐにっ…
「い、いやあっ…やだ、やめて…そこは…そこはっ!」
「す、すごい大きくなってきましたね」
 エリアは寝台の横から指だけを突き出して、郁未の秘核を指で振動させ続けた。繊細な指の腹は郁未の最も敏感な部分を完全に捉え、離さない。
 ちゅぐちゅぐちゅぐ…
「そりゃそうよ、これだけ敏感な子があんまりした事がないなんて事があるわけないし」
「ティリアよりも好き者か…世の中は広いな…って、こいつは異世界の娘だったか」
 動きを再開したティリアとサラも、それぞれに郁未の敏感さと淫乱さについて感想を口にする。もちろん、その間も全く動きは衰えていない。
「い、いや…もう許して」
 郁未が喉をそらせて、力を失った声で言う。しかし、三人は申し合わせたかのように郁未を責め立てる手の動きを速めた。長い間共に戦ってきた三人のチームワークは、こんな場でも失われていないようだ。
 特に、エリアの指は驚くほど熱心に郁未の肥大した秘核を転がし、潰し、つまみ上げる動きを加えていた。高ぶりきってしまった郁未の肢体を見つめる目も、恐ろしく真剣だ。
「だ、だめっ…もう…はああああっ…!」
 郁未の声がうわずり、寝台に敷かれたシーツをつかんでメチャクチャにする。久しく感じていなかった強烈な快感が、眼前に迫りつつあった。三人の技巧的な少女に責められると言う郁未ですらもかつて味わった事のない攻撃に、郁未の身体は抵抗しきれない。ついに郁未はありたけの力を振り絞って自分の腰を持ち上げ、ティリアとエリアの指をより強く感じるように試み始めた。
「おっ…本性が出てきたみてーだな」
「だけど、もうイッちゃうみたいね」
「せっかくだから、これ以上ないくらいにしてあげましょう」
 エリアが秘核を二本の指ではさみこんで、力一杯に押さえつける。
「あっ…うあああああーっ!」
 非力な少女の指とはいえ、そんな所を思い切り刺激されて無事でいられるはずはない。郁未は全身をぐぐーっと収縮させて、そのまま達してしまった。
 ビクン…ビクッ…ビクッ…
 郁未は押さえつけられた中で全身を震わせ、あまりにも強いエクスタシーに身を委ねる。同時に郁未の全身が真っ白な光に包まれ、それが一気に膨れ上がって部屋中を満たした。

「あ…」
 郁未にまたがっていたはずのティリアの腰が、かくんと寝台の上に落ちる。
「消えた…な。帰っちゃったのか?」
「え、ええ、そうです」
 エリアは先だけが粘液に濡れた指を見つめながらうなずいた。
「あの子…加護が…」
「いや、久しぶりに楽しんだなっ…」
「八番目の…? でも、そんな」
 ティリアは独り、何事かをつぶやき続ける。
「それが第一の目的じゃないんですからっ…」
「私の中に…加護が来たのは間違いないし…」
「いいじゃねーか、やる事は同じなんだから」
「何か…良くないことが…」
「そんな短絡的な…」
「私…ちょっと、調べたいことがあるから…しばらく、ここに戻ってこないかも…」
『…えっ?』
 突然ティリアが放った言葉に、エリアとサラは素っ頓狂な声を出してティリアの顔を見つめた。
「今ので、次元のバランスは整ったはずですが…」
「そうじゃなくて…ちょっと嫌な予感が」
「なんだよ、ティリア…話せよ、水くさいだろ?」
「………」
 ティリアは、何かの憂鬱な予感を顔に湛えながら、サラとエリアの顔をずっと見つめていた。
<END>



10/18
「はぅぅっ…こ、琴音さんっ!」
 ちゅぷ…
 琴音ちゃんの唇がマルチのアレをくわえた。マルチは飛び上がりそうなほど体を震わせて、自分の体を自分の手で思い切り抱きしめている。
 ちゅぷぅっ…ちゅぷ
 大きさや固さを確かめるような感じで、琴音ちゃんはゆっくりと唇を前後に動かしていた。俺のとは違う形をしたマルチのアレを、どうやって舐めればいいのかチェックしているみたいだ。「本物」に比べれば少し小さいし、形も直線的で変化がない。
 ちゅううっ…
「はわっ…だ、だめですっ…そ、そんなに強くっ!」
 琴音ちゃんはマルチのアレをすっぽりと口の中に入れて、全体を強く吸った。
 ぺろっ…ぺろ
「ふああああ…あああっ…」
 そして、今度は舌を使って先っぽをこねくり回す。吸い上げる刺激よりは弱くなったためか、マルチがわずかながら安心した顔になった。
 どうやらマルチのアレはどこを刺激しても同じような快感がもたらされるタイプの物のようだ。琴音ちゃんもそれに気づいたようで、全体をくわえ込みながらまんべんなく舌を這わせ始める。
「ふっ、あっ、ふあ」
 マルチは口をだらしなく開けて、琴音ちゃんの舌が動く度に喘ぎの声を出した。
「そのままじゃイッちゃいそうだな…琴音ちゃん、俺の方にしてくれよ」
「んふっ…はい、藤田先輩」
 俺が言うと、琴音ちゃんはちゅぽっと音を立ててマルチの肉棒を解放した。
 琴音ちゃんの手は、さっきからずっと俺のアレをしごき続けている。マルチのアレをくわえながらだと言うのに、スナップを利かせて強くしごいたりさわさわと手の平だけで撫でたり、実にバリエーションが広かった。この手淫だけでも十分に出せるくらいのシロモノだったが、やはり最後は琴音ちゃんの口で出したい。
「いきますよ…?」
「ああ」
「はぁっ…はぁっ」
 琴音ちゃんの口が、透明な雫を垂らし始めている俺のアレに寄せられる。マルチのアレはやっと琴音ちゃんの口から解放されたわけだが、刺激から自由になったわけではない。琴音ちゃんはマルチのアレを自由な方の手でつかんだままぐにゅぐにゅとした軽い刺激を加え続けていた。
「んっ」
 じゅぽっ。
 勢い良く琴音ちゃんが頭を振って、俺のアレをぱくりと口にする。マルチにフェラをしている間に口の中は唾液でいっぱいになっていたようで、ぬめぬめとした温かい刺激が強烈に俺のアレを襲ってきた。
 じゅぽ、じゅぽっ…
「うん…琴音ちゃん、やっぱり上手い」
 最初からハイペースで飛ばす琴音ちゃんの頭を俺は撫でた。激しく揺れるロングヘアーをつかまえておくのは大変だったが、俺のアレに琴音ちゃんの顔を押しつけるくらいの勢いで琴音ちゃんの髪を押さえて強引に撫でる。
 琴音ちゃんの手で既に高まっていた俺が達するのは、あっという間だった。ハナから琴音ちゃんもそのつもりだったようで、一切の手加減をなしに俺のアレを舐め続ける。マルチのアレにするのとは違って、敏感な先端を中心に舌先でなめ回してくる。
 ぶぴゅっ! ぴゅっ、ぴゅるっ!
 俺は予告ナシに琴音ちゃんの口の中に射精した。
「んっ、んっ」
 出すそばから琴音ちゃんが吸い立てて、飲み込んでいくのがよくわかる。射精のタイミングは完全に読まれていたようだ。少しくらい慌てさせてみたかったが、もう琴音ちゃんは俺の快感のメカニズムを把握しきっているらしい。
「ふぅっ…」
 一通り舐め終わると、琴音ちゃんは舌なめずりをしながら顔を上げた。
「琴音ちゃん、マルチに続きをしてやってくれ」
「はい」
「ふぅっ…うう…はうぁああっ!?」
 琴音ちゃんの手淫にぴくぴく震えながらうめき声を出し続けていたマルチが、琴音ちゃんのフェラの再開に叫び声を上げる。間断なしの快感に、注意力を失っていたようだ。
「だ、だめでっ…ひああああああっ!?」
 マルチが歯をくいしばりながら腰をぎゅっと後ろに引く。
 どくんっ! どくっ、どびゅるぅっ…!
「きゃ…!」
 琴音ちゃんが片目を閉じて、驚きの声を出した。その顔に、マルチのアレから飛び出した白い液体が思いっきり掛かっていく。
「はぁぁあああっ…はあああああぁぁあああっ!」
 どくっ、どぴゅっ、びゅるっ
 マルチのアレは、延々と白い液体を吐き出して琴音ちゃんの顔を救いようのない程に汚していった。琴音ちゃんは開けていた片目も薄く閉じて、呆然と熱い液体のシャワーに身を任せている。まさかくわえた瞬間にイッてしまうとは思わなかったのだろう。しかも、マルチが逃げたために被害はよけい大きくなった。
「はぁ…ふああっ…」
「…すごい…ですね…これ…」
 マルチの放出が終わって、琴音ちゃんの第一声はそれだった。
「ほら、琴音ちゃん」
 俺は琴音ちゃんにティッシュの箱を渡してやる。いくらなんでも舐めているには時間も労力も掛かりすぎるだろう。
 琴音ちゃんはそこからティッシュを何枚も抜き取って、顔全体に掛かった液体をこそげ取っていく。とりあえず拭き終わったと言える状態になるまでには、大きなティッシュのボールが3つも出来ていた。
「マルチ、勝手に琴音ちゃんの顔にこんなに出して…これはお仕置きだよな」
「うう…すいませぇんっ…突然だったもので…」
「で、琴音ちゃんはご褒美か…琴音ちゃん、後ろからしてやるよ」
「はい、先輩」
 琴音ちゃんはにこ、と笑うと何のためらいいもなく俺の方にヒップを突き出す。スレンダーな脚の間から見える膨らみは、既にぬるぬるして濡れていた。
「琴音ちゃん、して欲しくて仕方がなかったんだろ?」
「は、はい、先輩のが欲しいです」
「よーし」
 俺はアレを琴音ちゃんの股の間から割れ目の中に侵入させる。出したばっかりだと言うのに、ちっとも勢いは衰えてなかった。
「先輩、来てください」
「琴音ちゃん…」
 ずぷっ。
 溢れるほどに濡れている所に、俺はアレを突き刺す。
「はぁ…はああっ…せんぱぁいっ…」
 ずぷ…ずぷっ。
 俺が一番奥まで入れるだけで、琴音ちゃんは鼻に掛かった声で喘いだ。髪の毛に覆われた背中がぷるぷると震えているのがわかる。
「気持ちいいか?」
「はい…先輩の、固くて奥まで当たってて…あっ、あ、あっ」
 ずぷずぷ。
 琴音ちゃんの一番反応する辺りをアレの先でごりごりとこすり上げると、琴音ちゃんの喘ぎはひときわ大きくなった。アレに絡んでくるぬるぬるの量もどんどん増えてくる。
「マルチ、琴音ちゃんの前に立って、手を後ろに組め」
 俺達の激しい結合を見て、目を丸くしていているマルチに俺は命令した。
「えっ…は、はい、浩之さん」
 戸惑った声を上げながらも、素直に俺の言葉に従う。後ろから俺に突かれている琴音ちゃんの顔の前にマルチは直立し、両手を背中の所で組ませる。
 琴音ちゃんは、何も言わずとも俺の意を理解したようだった。
 じゅぷっ。
「はわっ!? こ、琴音さんっ!!? も、もう許してくださいぃっ!」
 じゅぷ、じゅぷ…
 琴音ちゃんはマルチのアレを片手でつかまえると、そこに口づけ始める。
「今度は琴音ちゃんの口の中に出すんだぞ。出来なかったらもう一回だ」
「うっ…はっ…はいっ…浩之さんっ…くふぅぅ…!」
 マルチは見て分かるほどに後ろに組んだ手に力を入れ、目を閉じ歯を食いしばって琴音ちゃんの2回目のフェラに耐えようとしていた。恐らく、放出したあとに敏感になるのは普通のアレと同じはずだ。さっきよりもさらに強い、悪寒にも似た快感がマルチを襲っている事だろう。
 じゅぷっ。じゅぷじゅぷ。
 しかも、琴音ちゃんは俺が後ろからガンガン突いているのに一定のリズムで口と舌を動かしているようだった。さらに、俺の動きに合わせて腰をしっかり振ってくれている。その並行作業の見事さには脱帽するばかりだった。
 きゅっ…
 いや、俺のアレをコンスタントに程良い力で締め付けてくるアソコの事も考えると、三重の並行作業なのかもしれない。
 俺もそのテクニックに敬意を表して、抽送の動きを続けながら琴音ちゃんの大好きなクリトリスをこっそりと撫でてやった。
「んふっ」
 マルチのアレをくわえたまま、琴音ちゃんがくぐもった声を漏らす。
 ころころとクリトリスを転がしていると、見るからに琴音ちゃんの動きは鈍っていった。口からかすれたようなうめくような吐息を漏らしながら、俺の指とアレの攻撃に耐えるだけで精一杯になってきたようだ。
「はふっ…はぁ…」
 琴音ちゃんの舌の動きが弱まって、マルチは安心しきった声を漏らしている。俺は琴音ちゃんのクリトリスに指をあてがったまま、リモコンのように琴音ちゃんを操る事を試みた。このままだと、俺とマルチが一方的にイカされそうだったのだ。
「ふぅっ…うーっ…うー」
 効果はあったようで、琴音ちゃんはアソコをひゅくひゅく痙攣させ始める。イキそうになっている証拠だ。マルチも、琴音ちゃんのフェラの動きが鈍ったとは言え、ずっと琴音ちゃんの温かな口の中にアレを入れていると言うだけでもう十分すぎるほど高まっているに違いない。そして俺も、二度目の射精を迎えようとしていた。
「琴音ちゃんっ…!」
 俺はクリトリスから指を離し、ここぞとばかりに琴音ちゃんを突きまくる。琴音ちゃんも、最後の力を使ってマルチのアレをねぶり始めたようだった。
「あっ…はぅっ…う、うあああぁぁ〜っ!」
 マルチのかん高い声が、合図となる。
 びゅっ…びゅっ…びゅっ…
 どぴゅっ、びゅっ、びゅるぅぅっ…
 俺が琴音ちゃんの中に射精すると同時に、マルチもまた琴音ちゃんの口の中に激しく液体を吐き出した。
 ビクン、ビクンッ…
 琴音ちゃんも、エクスタシーを迎えて体をびくびくと震わせている。それでもマルチの中から出てきた液体を一滴もこぼさず、口の中で受け止めて飲み込んでいるようだ。
「んっ…ふぅ」
 最後の一滴まで絞り出してから、琴音ちゃんはマルチのアレを解放した。
「はぁぁっ…」
 マルチは琴音ちゃんの高度なフェラテクを経験した上に二回に渡って放出し、すっかり脱力してしまったようだ。ぱたん、と力無く床の上に座り込む。
「琴音ちゃん、すごいな。びっくりした」
「ふふふ…私も、三回も口でしてあげたのは初めてですね」
「そうだな。一人でそんなにしてもらうわけにもいかないもんな」
「でも、私は…一人で三回でも、四回でも欲しいですよ」
「そっか。女の子は何回でもイケるもんな」
 限界と終わりを知らない性欲に、俺は苦笑する。
「よし…じゃあ、俺は少し休憩したいからマルチの上に乗ってやれよ」
「え…」
「先輩…あとで先輩もしてくれないと嫌ですよ?」
「もちろんだ」
「あ、あの…」
 マルチは俺達の間に交わされたやり取りに、身を小さくするだけだった。



10/12
「や、やめなさいよっ!? 何考えてんの、あんたたちっ…!!」
 怒りに満ちた叫びが響く。テーブルの上にある、カップに入った紅茶の水面が揺れ動いていた。実際には坂下の声が原因で揺れているわけではないようだが、まるで坂下の怒りが空気を震わせているようにすら見える。それほどの勢いで、坂下は怒っている。
「そう邪険にすることもないでしょ?」
 綾香が坂下の性器をマッサージするかのように軽く撫でた。
「やっ、やめなさいっ…この変態っ」
 坂下は嫌悪の声を上げるが、身体の方は全く動いていない。広いベッドの真ん中に大の字に寝かせられ、筋肉質の裸を晒している。長身なだけに、膨らみに乏しいボディラインが目立っていた。それに加えてまんべんなく日焼けしている事が男性的な体つきを強調していたが、胸と恥丘の膨らみは確実に女のものである。
「昔から、好恵は男嫌いだったわね…まだここは…」
「や、やめっ」
「うん。とっても綺麗よ」
 綾香は鮮紅色の秘部に息がかかるほど顔を近づけ、坂下の無垢な性器を観察する。
「あ、綾香ッ、もうこんなこと、やめなさいよ…」
「大人しくされていた方が身のためだと思うけれど」
 無骨さを感じさせない綾香のすらりとした指が坂下の秘部に入り込んで、ちょんちょんと軽くつつく。
「く…うっ、うっ、うううっ…」
 坂下は強烈な打撃を受けた時のような顔をすると、ぶるっ、ぶるるっと身体を震わせる。
 じわっ…
「あら…これは何かしら? 坂下好恵さん?」
 綾香は染みだした液体を指ですくって、微笑みながら坂下の目の前で見せつける。きらきらと光った指先から、ねっとりした体液が糸を引きそうになっていた。
「さ、さっきの紅茶」
「何のことかしらね」
 しらじらしく言って、綾香は濡れた蜜壷を指一本だけで濃厚に愛撫する。
「うっ…ふくっ…あああああっ…」
 坂下が筋肉を引き締めようとするほど、性感は鋭敏になってますます淫靡な蜜があふれてしまう。粘膜の中は、坂下自身の体液でぬらぬらとした光を帯びつつあった。
「うん…これだけ濡れれば、十分ね」
 綾香はそう言ってのけると、濡れた指先をぺろりと舐める。
「葵、上がってらっしゃい」
「はっ…はいっ…」
 葵のうわずった声が、ベッドの下から響いてきた。
 そこからは、しゅっしゅっと何かをこする音がひっきりなしに聞こえてくる。葵は、ベッドを背に絨毯の上に座り、自分の身体を慰めていたのだ。脚の付け根から生やされた、異形の太い肉棒を自らしごく事によって。
 あちこちを好き勝手に向いた葵のショートカットと、口元からわずかにのぞいている舌の先は葵がこの上なく興奮していることを如実に示していた。身体の周りには、放り投げられた制服や下着が散乱している。
「はっ…、はぁっ…あ、綾香さん…」
「あらあら、葵ったらそんなに大きくしちゃって…」
「も、もう我慢できませんっ…!」
 葵は欲情にたぎった目をぎらぎらと輝かせながら、綾香の身体に這うようにして近づいていった。
「それは良かったわ。葵、好恵の相手をしてあげなさい」
「っ!!」
「うっ…は、はい、わかりました」
 葵は一瞬の躊躇を見せたが、すぐにうなずく。綾香は素早く坂下の前から身体をずらし、代わって葵がそこに動いた。そして、何の断りもなしに坂下の腰をつかんで引き上げた。
「い、いやよっ、葵っ! 目を覚ましなさい…葵っ!」
「も、もう…我慢できません」
 股間から生えた肉棒が、ほどよく濡らされた蜜壷に密着する。十分にトレーニングを積まれた葵の腕は、坂下の身体を軽々と持ち上げていた。
「綾香っ…葵を止めて! この子に何飲ませたの!?」
「好恵に飲ませたのとおんなじような物よ…ちょっとだけ違うけどね」
「な、なんでこんな…きゃああっ!?」
 じゅぶ。
 坂下が普段の低い声とは打って変わった、かん高い悲鳴を上げる。
「あっ、あっ…はああっ…」
 葵が感極まったような声を上げて、腰をぐいと押し込んでいく。犯しているのか犯されているのかわからないような表情を浮かべて、葵は巨大な肉棒を根元までずっぽりと突き刺していた。
「かっ…かはっ…あっ…」
 坂下は短い息を吐き出しながら、わなわなと身体を震わせる。
 じゅぶる、じゅぶっ!
「うあっ…あっ…あっ!」
「ひあぁ…ふぅっ…くふぅ…気持ちいい…です…」
 理性を失った葵の抽送に、坂下は歯を食いしばって耐えようとしていたがすぐに陥落した。反撃のチャンスがある中で相手の打撃に耐えるならともかく、一方的な陵辱、連続したじくじくという痛みは坂下に屈辱しか与えない。
 じゅる、じゅる
 たっぷりとした潤滑液のおかげでだいぶ苦痛は減っているはずなのだが、坂下は初経験の苦痛にすっかり動揺して取り込まれてしまったようだった。
「あ…あ…きゃっ!?」
「ちょっと手伝ってあげるわよ」
 綾香が一本だけ指を用いて参戦すると、坂下がまた黄色い声を上げる。
「い、いや、綾香、もう許して…」
「なんで? こうしていると気持ちいいでしょう?」
「いや…いやよ…」
「頑固ね」
 じゅぶ、じゅぶ。
 葵が力いっぱいの抽送を繰り返すすぐそばで、綾香は秘裂と肉棒によって作られたデルタに指を差し込む。そして鉤状に曲げた指で、丁寧に坂下を愛撫する。
「スキンシップの場を作ってあげるって言ったら、ついてきたのは好恵じゃない」
「こ、こんなやり方なんて、聞いてないわよっ…」
 涙声になりながらも、坂下は反論した。
「葵のことが一番近くに感じられるでしょ? ねぇ葵、好恵を感じてる?」
「は、はい…好恵さんの中、あったかくてきつくて気持ちいいです…」
「ほらね」
「う…うう」
 坂下は涙しながらも、再び綾香がねちねちと敏感な部分を触り始めると沈黙せざるを得なかった。痛がゆいような感覚に飲み込まれて、あられのない喘ぎ声を出してしまわないようにするだけで精一杯だったのだ。
「あ、綾香さん、私もう」
「仕方ないわねぇ…一人でしてる時に気持ちよくなっちゃったんでしょ?」
「は、はい、ごめんなさい…我慢、できなくて…」
「いいわよ。このまましていても好恵イケないだろうから、思いっきりかけてあげなさい」
「なっ…」
 綾香の言葉の最後の、理不尽な命令に坂下が表情を変える。
 ずぶっ!
 びゅぐるぅっ! どぴゅるる…
「あっ、うあ…あ」
 坂下が抗議しようとした時には、葵は肉棒を引き抜いて白濁液のバルブを解放してしまっていた。大量の白い液体が勢い良く宙を飛び、驚愕している坂下の顔に直撃する。
 びゅるっ、びゅる…びゅる
 葵は放心しながらだらしなく前にペニスを突き出し、脈動と共に小さな体をひゅくひゅくと震わせていた。完全に理性を失った淫らな葵の顔も、少女としてありえない放出の前では、恥じらいに頬を赤らめているように見えないこともない。
「く、く…うっ」
 黒い短髪から下腹部までの大量の白濁液。それが、二回の敗北を味わった者を示すレッテルだった。そのレッテリングを行ったのは、勝利をもぎ取った人間に他ならない。
 坂下はがくんと頭を折りながらも、屈辱に身を甘んじるしかなかった。



10/10
 ぱたん。
「ここって…」
「姉さんのとこの部室よ」
 綾香が雅史に向き直る。着ているのはいつも通りの寺女の制服だ。
「……」
 雅史がドアの方を振り向くと、後ろ手で戸を閉めた芹香がこくりとうなずいた。
「そう…なんですか」
 部屋は薄暗かった。学校の中だというのに、証明は燭台に灯(とも)されたロウソクだけだ。入り口のドアも、ただの学校の引き戸とは思えないほどにぴったりと閉まって廊下からの光を遮断している。何か細工をしてあるのかもしれない。
 ぱたっ、ぱたっ…
「あの…」
 小さく声を出す雅史に、前後から二人が近づいてくる。上履きが木の床を叩く乾いた音が、妙に雅史の不安感を煽った。
「そ、それで、僕に何の用事なんですか? 浩之のことですか?」
 雅史は問う。
 本来なら、もっと前にしておくべき質問だったのかもしれない。しかし、浩之を通じて多少知っているといった程度の関係の芹香と綾香に校庭で話しかけられてしまった時、雅史はすっかり面食らってしまっていた。しかも、他校の制服を着ている綾香が雅史の制止も聞かずに校舎の中に入っていって閉まった。堂々と校内を歩き回ろうとする綾香を放っておくこともできず、雅史は二人が歩くままについてきてしまったのだ。
 だから、人目につく事を恐れて、廊下を歩く間は何も会話をしていない。
「そうねぇ…」
 綾香が、口元に楽しそうな笑いを浮かべていった。思わず雅史が芹香の方を振り向くと、こちらは全くの無表情だ。どちらの表情も、この状況では雅史の不安を煽ることしかしない。
「え、えっと」
 雅史は綾香の方に一歩後ずさり、それからまた芹香の方に一歩踏み出した。動くことが出来ない。何とも言えないプレッシャーが雅史の動きを押さえつけてくる。
 すたっ…
「!?」
 軽やかなステップの音がしたかと思うと、雅史の背中が強く抱きすくめられる。
「え、えっ…!」
 雅史がびくっと顔を後ろに向けると、綾香の顔が眼前に迫って雅史の顔をのぞきこんでいた。つり目がちな綾香の瞳が、誘惑の色を帯びて光っている。
 慌てて綾香から顔をそらし、視線を前に向けると芹香は懐から何かを取りだそうとしていた。
「こ、これは…」
 雅史の頬を、汗がつたう。
 その雅史の細いあごを、ぱし、と綾香の手がつかんだ。そのまま、ゆっくりと綾香の方を向かせる。
「しばらくの間、私たちに付き合ってもらえるかしら?」
「つ、つきあうって、何をするんですか…?」
 あごを支える手の力はあくまで弱いものだったが、雅史は綾香の吸い込むような視線に顔を動かせなくなってしまう。既に少し震え始めた声で、問い返すのがやっとだった。
「い・い・こ・と」
 明らかに作り声とわかる言葉でも、綾香の大人びたトーンが耳元でささやかれると雅史の緊張は一気に高まってしまう。それに加えて、綾香の手が雅史のYシャツのボタンの辺りに絡んできた。
 ぷつっ…
「あっ」
 最初から外されていた第一ボタンを素通りし、二番目のボタンが外される。下からランニングのシャツがのぞく。
 きゅぽ…
 その時何かを引っこ抜くような音がした。見ると、芹香の手に透明な色をした液体の入った小瓶がある。今のは、その栓を抜く音だったようだ。
「な、なんでこんなことを」
 ぷつっ。
 三番目のボタンも外される。芹香が小瓶を持って、綾香の方に近づいていく。どんどん進展していく状況に、雅史も落ち着いてはいられなくなってきた。
「ん」
 ちゃぽちゃぽ…
 綾香が口を開け、芹香がそこに小瓶の中身を注ぎ込む。量はそれほど多くない。栄養ドリンクの瓶の半分もないかもしれない。だが、綾香はそれが口の中に注ぎ込まれても飲み込もうとはしていないようだった。口の中に、注ぎ込まれた液体を溜め込んでいるように見える。
 一体どうすればいいのかわからず、雅史は途方に暮れていた。しかし、その途方に暮れる時間すら長くは続かない。綾香の手が再度雅史のあごに掛かり、綾香の方を向かせる。
 雅史はそれに大人しく従ったが、綾香の指が雅史の唇に触れると驚きの表情を深めた。
 くちゅっ…
「!!」
 そして、綾香の唇が自分の半開きになった口に押しつけられると、声にならない言葉が漏れる。反射的に顔をそらしそうになったが、綾香に背中を押さえられているために逃げ切れなかった。覆いかぶさるような口づけが雅史の薄桃の唇を襲う。
 ちゅる…ちゅるっ
「ふんっ…んんーっ!」
 生まれて初めてのキッスに、雅史は目を白黒させるしかなかった。しかも、口に含んだ液体を綾香がどんどん送り込んでくる。アルコールのような匂いのする液体が、雅史の口腔の中を満たしていく。
 ちゅるん…れろっ…れろっ…
 すっかり液体を雅史の中に流し込んでしまうと、綾香は舌を差し込んで雅史の舌をくすぐった。完全に未知の感覚に、抵抗力のない雅史は耐えきれず筋肉を弛緩させてしまう。倒れ込みそうになる雅史を、芹香が前から支えた。前後から少女の柔い肉体に挟まれた雅史は、それ以上に弱々しい表情を浮かべて綾香のキッスに身を委ねてしまっていた。
 こく…こくん
 初めは液体を飲み込むことを拒んでいた雅史も、やがて綾香の唾液と混ざったそれを少しずつ嚥下していく。既に潤み始めていた雅史の目が、じわっと揺れた。それでも綾香は雅史の胸をまさぐるような動きを加えながら情熱的に雅史の唇をついばみ続ける。
 芹香も、ただ雅史の体を支えているだけではなかった。積極的な動きこそしないものの、さりげなく内股に回した手で微妙なところを撫でる。薄い学生ズボンの生地を通して、細長い芹香の指が楽器を奏でるように雅史を触った。それに加えて、下腹部をゆるゆると雅史に押しつける。あまり身長の高くない雅史は、芹香とも綾香とも身長差が少ない。芹香の敏感な部分は、そのまま雅史の敏感な部分に密着した。
「………」
 芹香は、既に雅史の股間の固いものを感じている。この状況下で、健康な少年が勃起しないわけがない。しかし、初(うぶ)な雅史にとっては縮み上がるほど恥ずかしい経験だった。
 そうする内に、雅史は全身が熱くなってくるのを感じる。顔とペニスだけではない。ちょっとした料理屋に行った時に飲まされたワインのように、喉から熱さが広がって、それがとどめようもないほどに広がっていった。アルコールの比ではない、すさまじいスピードで全身に熱さが広がっていく。頭のてっぺんから指の先まで、熱っぽい血流が巡っているような気分だった。
 ちゅぷんっ。
「ふむんっ…はぁ…もういいかしらね」
「…はあぁぁ…はあぁっ…」
 綾香がようやく雅史の唇を解放すると、雅史は震えた声で泣いているような息をしながら呼吸を整え始めた。単に呼吸が苦しかったとか、興奮したとかいうだけでは済まない。明らかに体が変調を起こしていた。
 その中でも一番おかしくなっているのが…自分の先輩のスカートに押しつけてしまっている、固い肉棒だ。もちろん、雅史も勃起するのが初めてということはない。だが、これほどまでに熱く大きく固くなった状態が継続するというのは経験したことがなかった。何か熱い心棒でも通されたように肉棒が勃起しっぱなしになって、抑えようがないのだ。
「姉さん、どいて」
 こく。
 綾香が言うと、芹香が雅史から少しずつ体を離していった。綾香は雅史の体を両手でしっかりと抱え込んで、崩れ落ちそうになる雅史を支える。
「あら? 佐藤君、これは何かしら?」
 また耳元に口を近づけて、綾香が言う。学生ズボンを激しく突き上げている隆起を指摘されているのは明らかだ。
「ううっ!」
 それを強調するかのように、身を離した芹香が指先だけを雅史の股間に近づけて頂点の部分をなぞった。雅史の体に、電流にも近い快感が走る。
「姉さんの指、どんな気分?」
「や、やめてくださいっ…そこは…」
 芹香の愛撫は地面に絵でも描いているような単調で軽いタッチのものだったが、雅史は弛緩しきった体を必死に動かそうとして悶える。間接的な刺激なのに、恐ろしいほどの快感が生まれていた。
「気持ちいいでしょ?」
「い、いやっ、そんなっ…だ、だめですっ! 来栖川先輩っ、やめてください! も、もう…!!」
「えっ」
 綾香が意外そうな顔をした瞬間、雅史は弛緩していたはずの体を激しく痙攣させた。
 びゅくん、びゅくん、びゅくん…!
「うっ…あ…ああっ…」
 雅史がうなだれて、屈辱にまみれたうめき声を上げる。そして、一定の間隔で体を震わせる。
 芹香も多少の驚きの表情を見せていた。止まった指の先には、確かな肉棒の振動と、何かが叩きつけられるような感触が感じられる。そして、さっきまでと比べて、明らかに温かくなっている。
「ひっ…や、やめて…くだ…」
 芹香が確かめるように指をぐいぐいと押し込むと、ズボン越しにもぬるんとした感触が返ってきた。雅史はようやく絶頂が収まり始めたばかりの所に敏感な部分を刺激され、悲痛な声を漏らす。
「佐藤君、早すぎるわよ? いつもちゃんと自分でしてる?」
「そ、そんな、こと」
「ふふふ…ちゃんと自分でもできるようにお勉強しなくちゃね。それから、学校でお漏らししちゃったお仕置き…」
「え、えっ」
 綾香は、雅史を支えていた手をするっと引き抜く。
「あっ…」
 既に全身の力を失っていた雅史は、膝からがくっと床に倒れ込んだ。そのまま、仰向けになって床に転がってしまう。
 そこに、芹香と綾香は獲物を捕らえる肉食獣のように飛びついた。芹香が上半身、綾香が上半身。
「………」
 抵抗できない雅史は、自分の服が剥かれていくのをただ見ているだけしかできなかった。きちんとズボンの中に入れていたYシャツの裾が芹香の手で引っぱり出され、ボタンが全部外される。綾香が、黒いベルトを機械でも扱うように事務的かつ効果的な手つきで外す。そして学生ズボンのホックとジッパーを素早く取ると、一気にぐいっと膝の辺りまで脱がせてしまう。
「こんなに出したんだ」
 白い綿のランニングとブリーフの雅史。そのブリーフはべっとりと濡れて、隙間から半透明の白濁液がこぼれてきていた。雅史はついに目を閉じてしまう。まぶたから、涙の雫があふれた。
 綾香は雅史の体の左に回り込み、右に位置している芹香と一緒に雅史のランニングをつかむ。そして、子供にするような手つきでずるずるとランニングを脱がしていく。
「よっ」
 最後に雅史の髪をばさっと揺らしながら、二人は雅史のランニングを完全にはぎ取ってしまった。髪の毛が乱れた雅史は、ますます憔悴したように見える。それなりに筋肉はついているが、どこか華奢なイメージを隠しきれない肉体が露わになっていた。
 残っているのは汚れたブリーフだけという、惨めな格好を二人の少女の前に晒している。雅史は何も考えないようにしたが、涙ぐんでしまうのを止めることはできなかった。
 ちゅく。
「!?」
 だが、突然胸に濡れた感覚が走ると雅史は再び体を跳ね上げそうになる。
 ちゅく…ちゅくっ。
「んっ…んん」
 両方の胸の、ごく小さな突起のある部分が舐められている。綾香と芹香、それぞれが舌を出して雅史の乳頭をくすぐっているのだ。じらしの全くない、突起の部分だけを執拗に舐める動きである。初めはくすぐったさが先に立ったが、じきに背を這い上がるような快感が生まれてきてしまった。決して小さくないが、どこか間接的な刺激が雅史の体を再び熱くしていく。
「はぁ、はぁ、はぁっ…」
 そんな所を刺激されるとは思っていなかった雅史も、すぐに呼吸を熱くしてしまった。肉棒を触られていたときよりもずっと被制圧感の強い愛撫に、雅史は無意識のうちに虜になってしまったようだった。
「佐藤君、男の子もここ感じるの知らなかったでしょ?」
「………」
 雅史は少し顔を芹香寄りに向けながら、無言だった。
「でも、一番好きなのはやっぱりこっちね」
 綾香が言うと、雅史はまた体を震え上がらせてしまう。そして、雅史にとってはかなりの長い沈黙を挟んだ後、ブリーフをつかまれたのが感じられた。
 芹香と綾香は、ランニングの時と全く同じようにブリーフをつかみ、ゆっくりと下ろしていく。べっとりとしたブリーフが下ろされて、粘液のついた肉棒が外気に晒されるのがわかった。さっき放出したばかりなのにもう固さを取り戻している肉棒を屹立させながら、雅史はブリーフが下ろされ、途中でズボンと合流し、最後に上履きと一緒に脱がされるのを固唾を飲んで待つ。
 ぱさっ…ぱたっ。
 そして、雅史は靴下しか身につけていない状態にされた。
「ふぅん…早いけれど…結構大きいのね」
 にちゃっ。
「くぅ…」
 指が肉棒に絡むと、さきほどの愛撫を彷彿とさせる快感がびしっと雅史を突き抜けた。
「姉さん、来て」
 目を閉じている雅史には、無言で行動する芹香が何をしようとしているのかはさっぱりわからない。ただ、次の刺激がどこに生まれるのかだけは明白だった。そう思うだけで、その部分が異様に敏感になってきてしまう。
 ぺろん…
「あっ…うあっ!」
 ぺろ…つぅぅっ…
 次の瞬間、雅史は大声を上げていた。
 舌だ。綾香と芹香が、両脇から同時に雅史の肉棒に舌を這わせたのだ。放出された白濁液を舐め取るように、二人で半分ずつを丁寧に舐め上げる。
 ちゅるん。
「ふぅ…どう? 気持ちいいでしょ?」
 雅史はぴくぴくと体を震わせることしかできなかった。液体を舐め取るためだけの目的だったのか、それほど長い時間の舌戯ではなかったが、雅史にショックと背徳感を与えるには十分すぎる行為だ。
「じゃ、今度は私たちの番ね」
「…?」
 雅史は意味を取りかねたが、いきなり肉棒の先にぬめついたひだひだの感触が感じられると、さすがに狼狽する。雅史は、芹香も綾香もまだ服を着ていると思っていたのだ。だが、突然生まれた指でも口でもない特殊な感触は、綾香の秘めた部分なのだと本能的に雅史に伝える。
「あ、あ」
 …じゅるんっ!
「あああああっ!?」
 一瞬にして、雅史は童貞を失っていた。
 じゅぷ、じゅぷ…
「うんっ…はぁ、なかなか…いいわよ…こんな可愛い顔した男の子を私の物にしたって聞いたら…怒る子、きっと多いんでしょうね…」
 肉棒全体が、ジューシィな感触の柔らかい媚肉に包まれている。そこが生き物のようにうごめき、上下に動いて雅史の肉棒をしごくように刺激する。
 初経験のぬめった膣内と、綾香のきつい締め付け。雅史は目がくらむような快感を感じながら、うっすらと目を開けようとした。
「…!?」
 目の前が真っ暗になっていた。そう思ったが、違う。
 ぬちゅ…
「う…ううんっ…うっ」
 雅史の口は、何か温かなもので覆われていた。そして口腔の中に、酸っぱい液体が流れ込んでくる。酸味に交じって、ふんわりとした甘めの香りも交じっていた。秘部の味と香りなのだと、雅史は再び本能的に理解していた。
 じゅぷ、じゅぷ…
「ふぅ…んん」
 雅史の肉棒は、未だ綾香の膣内でねんごろな摩擦を受けている。つまり、今雅史の口に押しつけられているのは芹香の性器ということになる。
 ぺろ。ぺろ…
 全身の興奮と淫乱な少女達の空気に飲まれ、雅史は舌を動かしていた。何もわからないが、とにかく舌を上下左右に動かす。口の中に流れ込んできた酸っぱい液体は、舐め取って飲み込む。
 ぺろ、ぺろ。
 雅史は同じ箇所をただ舐め続けた。そうすると、芹香は自ら腰を動かして望む位置に雅史の舌を誘導する。
 ぺろ、ぺろ…
 舌の先に、固い粒が引っかかるようになった。雅史は同じ舌の動きを続ける。芹香は腰の位置を微調整して、雅史の舌の先がぴったりと粒に当たるようにした。
「姉さん、佐藤君の舌、どう…?」
 雅史には、芹香が綾香にどう反応を返したのかわからない。ただ、口の中に流れ込む液体の量がそれとわかるほどに多くなってきているし、芹香の腰が時折震えるようになってきたのもわかった。雅史は忠実に同じ位置で舌を動かし続ける。
「う、うん…私も…すごく、いい…」
 綾香の声が、随分と切羽詰まったものになってきていた。しかし腰を振る動きはますます激しくなってきている。雅史の肉棒は、早くも二回目の放出に近づきつつあった。
「さ、佐藤君も動きなさいっ! こ、腰を上げて…そ、そうっ!」
 雅史は綾香の命令に従い、あるだけの力で腰を跳ね上げる。綾香はそれに合わせて、全体重を叩き落とすように腰を下ろした。強い衝撃に、綾香の中がぎゅううっと強烈に締まる。
 芹香も官能を高めているようだった。腰のグラインドを強めて、雅史の舌の位置よりも強く突起を雅史の舌に押しつけることを重視した動きになっている。痙攣も、より頻繁に起こるようになってきたようだった。
「うっ…イ、イク…」
 綾香が絶句して、雅史の肉棒を搾り取るように膣が収縮する。
 ビクッ…ビク、ビク、ビクっ…!
 びゅ…びゅくっ、びゅくん、びゅく…
 完全に絶頂は合一し、雅史は極みを迎えた綾香の膣内に激しく放出した。
 同時に、芹香の腰もぶるぶると震えて雅史の顔にありたけの力で押しつけられる。芹香も、雅史の舌だけで絶頂してしまったようだ。
「は…はぁっ…サイコー…」
 綾香がそう言い放った。
「姉さん…ん…んんっ」
 そして、二人の姉妹は雅史の上にまたがりながら口づけを始める。
 雅史は二度目の絶頂に放心しながら、一週間ばかり学校を休んでいる浩之がどうしたのかをぼんやりと考えていた。



10/9
「茜…出すぞ!」
 …どくんっ! どくんっ、どくっ…
「ああぅっ…ひぃぃっ!」
 茜が背中を大きく反らせて、濁った目で宙の一点を凝視する。何かに身を貫かれたような顔で、体を支えている両手を床に思い切り突っ張りながら、傍目に見えるほど全身を痙攣させる。その茜の膣内に、浩平の出した白濁液が激しくしぶいた。
「あ…うぁぁ…うぁ…」
 ひくひくと震える茜の前には、裸の詩子が立っている。ふっくらとした恥丘は、茜の唾液とおぼしき液体でかなり濡れていた。
「だめだよ、茜」
 詩子が手を伸ばし、液体でべとべとになった茜のあごをくいと持ち上げる。茜自身の涙液と汗、それから浩平と詩子への口唇奉仕による愛液と精液。額から口元まで、汚される事から逃げている部分は全くなかった。
「ふぅぅ〜っ」
 ばつんっ…ばつんっ
「あぐっ…あうっ!」
 浩平の強烈な突きに、茜は前にはじき飛ばされそうなほどの衝撃を受ける。絶頂の余韻に未だ震える身体はそれに耐えることができず、茜はがくりと床に崩れ落ちた。
 じゅる…
 少し浩平が腰を引くと、結合部分の隙間からあふれた白濁の液体がこぼれ落ちる。ほんのわずかな動きでも、媚肉の間からはあふれるように精液と愛液の混合物が垂れ落ちてきた。茜の濡れ方も、浩平の放出もおびただしいものだという事が分かる。床にはあちこちに半透明の液体が水たまりを作っていた。放出も、茜の絶頂も、一回で済むものではない。かなりの長時間にわたって茜が責め抜かれているのは間違いないだろう。
 ぢゅぐ、ぢゅぐ…
「ああっ!? も、もう許して…許してくださいっ…!!」
 それにも拘わらず、浩平は放出がまだ終わっていないペニスを再び抜き差しし始めた。絶頂が未だ続いている茜にとっては、膣壁をこすられる刺激はもはや苦悶と言っていい。たしかに、ヴァギナの中はごぷっ、ごぷっという水の入ったコップを振り回しているような大きな音が立つほどに液体に満たされていたから痛みなどはカケラもなかった。が、快感も延々と続いていれば喉を締め付けられるような苦しみに近くなってくる。
「まだ出るの? 折原君、何回目?」
「さーな…4回目か5回目か?」
「もうわかんないの? ずるいよー。私なんてまだ1回もイッてないのに」
 詩子が茜の頭を無理矢理持ち上げて、自分の股間を顔に押しつける。
「う…うぷっ」
「ほらっ、茜も折原君とおんなじくらいイッてるんだから。私にもちゃんとしてよ」
「うー…う…う」
 茜はぼろぼろと涙をこぼしながら、申し訳程度に舌を動かす。秘裂の中にもほとんど入っていかないような軽いクンニリングスで、詩子が満足するはずもなかった。
「だめっ、だめっ。全然だめっ」
 ばしっ…ばしっ!
 詩子は浩平の叩きつけるような抽送も利用して、茜の口を自分の性器にできるだけ強く押しつけるようにする。腰を上下させて、一番気に入っている所に舌が当たるような工夫もする。しかし肝心の茜が息も絶え絶えのような状態では、いくら詩子が努力しても強い刺激は得られなかった。
「どうしよう…こんなんじゃ私、全然だよ」
「そうだなぁ。柚木も我慢の限界か」
「だって、ずーっと私だけお預けはひどいでしょ」
「…じゃあここはどうだ」
「!!?」
 二人の会話の間、束の間の休息を感じていた茜の顔が一気に引きつる。
「やっ…やめてくださいっ…浩平!」
 茜が目の前の詩子の性器に、必死になって唇を押しつけた。
「そ、そうっ! そんくらいしないとだめだよっ…」
 詩子が嬉しそうに顔をしかめて、茜の頭をぐぐっと強い力で押さえる。それでも茜は頭をぐりぐりと前に押し込んで、詩子の秘裂の中でメチャクチャに舌を動かした。黙っていてもクリトリスに強い刺激が走り、詩子は待ち望んでいた痺れるような官能を得る。
 浩平の指は、茜のすぼまった後ろの穴の付近を警告するようにまさぐっていた。未知の恐怖感に、茜は無心で舌を動かしながら許しを請う。
「う…うう」
 やがて浩平が指を少しずつ離していくと、茜の舌の動きも収まってきた。
「だめっ!」
「!」
 しかし詩子の鋭い声が飛ぶと、浩平の指が動く前に茜は舌の動きをまた大きくしようとする。もはや体力的には限界が近づいていたので強い動きはできなかったが、酸味の強い液体を丁寧に舐めとっては飲み込み、進んで詩子のクリトリスを探り出してぺろぺろと優しく舐める。
「そう…うまいよ」
「ふぅぅっ…くぅぅぅ…」
 ばじゅっ…じゅぐるっ…
 そうしている間に、茜は早くも新しい絶頂を迎えそうになってきた。一度苦しみを越えてしまうと、また甘美すぎる快感が全身を包んでくる。そうなると、全身が高ぶっていたぶん意識が飛びそうになるのもあっという間だ。
「よし…茜、またイキそうだな? 俺もだ」
 明らかに常態とは違う精力を身につけている浩平が、圧倒的に宣言する。茜の細腰をつかんで、巨大なペニスを勢い良く抜き差ししていく。
「すごーい」
 詩子はにこにこしながら、ぐいぐいと貪欲に腰を動かして茜の舌から少しでも快楽を感じようとしているようだった。
「うん…やっと、私もイケそう」
「よかったな」
「うん」
 ぐぢゅ、ぐぢゅっ、ぐぢゅっ。
「うっ…ううっ、ううーっ」
 拘束されて会話を奪われているようなくぐもった声を出しながら、茜は詩子の性器に奉仕し続けた。
 ぐいっ!
「あっ…くはあああああっ!?」
 浩平が茜にのしかかるようにして、茜の胸を乱暴につかむ。そして、腰をがつんと押し込みながら激しく胸を揉みしだく。
「あっ、あっ、あっ…ああーっ!!!」
 崖っぷちでよろけるような数瞬のあと、茜は一気に快楽地獄へと引きずり落とされた。触手のように全身が快感に絡め取られ、頭の中が真っ白になる。
「うっ…!」
 そして、茜の最期の力を振り絞ったような強い口づけに、詩子もがくんっと全身を震わせて昇天する。
「よし…出すぞっ! これで最後だっ!」
 それと同時に浩平が茜の胸をつかんだままペニスを抜き、茜のヒップに押しつけた。
 どぴゅる…どぴゅっ、どぴゅっ…
 ヒップのラインに沿って砲台のように天をにらんだペニスから、放物線を描いてどろりとした精液が飛ぶ。そして、茜のロングヘアの掛かった背中にぽとぽとと降り落ちていく。
「…、…、…」
 茜の全身に、長い髪に、これでもかというほどの白濁の液が付着している。その状態のまま、幾度めとも知れない激烈な絶頂に身を震わせている。決定的なまでに汚された茜は、床に顔を突っ伏して半分以上気絶していた。
「ふぅ。もう俺も限界かな」
「そんなこと言わないでよ。私がまだ残っているよ」
「今、イッたんだろ?」
「まだ1回だもん…」
「ま、茜はもう限界かもな。柚木、上になれよ」
「うん…ほら、茜こっち向いて」
「う…」
 詩子は茜の身体を両手でつかんで、仰向けの状態に起こす。
「ほら…茜、見える? 私の」
 そして、ほとんど光を失いつつある茜の顔の上に秘部が来るようにして、茜が後ろから突かれていたのと同じような四つん這いの体勢になった。
「じゃあ、折原君、来てよ」
「…ああ」
 浩平はにやりと笑って詩子の後ろに回り、未だ硬度を保っているペニスを秘部にあてがった。顔面上で展開されようとしている性交、既にぽたぽたと落ちてきている愛液と精液。茜の顔は、もはや理性というものを示していなかった。



9/24
(呼称については前に書いた岡吉松ものに準じてみました。晴美=岡田、ユウ=吉井、めぐ=松本。ていうか前に書いたの途中で呼称が狂っていた…(汗)。ちなみに某所の団長さんからのリクです…無茶なリクエストをしてくださいますること…(^-^;)
「うっ…あぐっ」
「も…もっと優しくしてあげてもいいじゃない…」
 吉井が浩之を見ながら言う。
「何言ってんだ。こんだけ濡れてりゃ大丈夫だって。それに、こいつが濡れてんのはお前のせいだろ?」
「そ、そうだけど…藤田君が言ったから…」
 じゅぽっ、じゅぷ…
 岡田は四つん這いの姿勢にさせられて、浩之の怒張を後ろから受け入れさせられている。それと同時に、吉井の指先が岡田の秘部の辺りに当てられてくにくにと動いていた。浩之が出し入れする度に派手な水音がするのも、吉井が丁寧に岡田の性感帯を励起させたからだ。
「ユ、ユウ…こんなのに君づけなんてする必要ないよっ…!」
「立場わかってないのが一人いるな…」
 ずぐずぐっ。
 浩之は吉井の指を跳ね飛ばしそうな勢いで、岡田の膣内を容赦なく突き立てた。
「ふっ…くあああっ…」
 岡田が言葉を失って、頭を床に擦りつける。ツインテールが垂れ下がっているのが、岡田の屈服を示しているかのようだった。
「おい」
「あ…う、うんっ…ごめんなさい」
 浩之がにらむと、吉井は慌てて岡田の秘部を追って指を動かす。
「くぁ…あっ…あああっ!」
 慣れ親しんだ吉井の愛撫、しかも陰核に直接である。濃厚なガールズ・ラヴを繰り返してきた少女の敏感な地帯は、屈辱的な状況でも狂おしい快感を岡田に与えた。
 ちゅくっ…ちゅく
「あっ、あっ…いやああっ…」
 浩之はやや腰の動きをゆるめて、吉井の指が自在に動かせるようにする。吉井は一瞬だけ躊躇したが、すぐに岡田の陰核を集中的に攻撃し始めた。岡田は顔を床にぺたんと押しつけて、力を失ってしまう。ただ突かれているよりも、信じている人間に陵辱者に加担される方がよほど気力を失わせていった。
 それで吉井が開き直っているなら岡田も納得できたかもしれない。だが、吉井は浩之に従いつつも岡田に対する申し訳なさそうな態度を失っていなかった。だから責められない。岡田は耐えるしかなかった。
「ユ、ユウ…もう…私ぃっ…」
「めぐちゃん…」
 そして、吉井がすまなさそうな態度を取っているのは岡田に対してだけではなかった。松本もまた、吉井の逆の手によって愛撫を受け続けていたのだ。岡田と並ぶような位置に四つん這いの姿勢で、声を殺しながら悶え続けていたのである。
「私ぃっ…だめぇ…止めて…お願い…」
 松本は吉井の方を向いて、懇願する。三人の中で最も経験が浅い松本は、限界を迎えるのもまた早かったようだ。吉井の指の触れている辺りは半透明の液で濡れそぼり、床に水たまりを作るほどになっている。
「で、でも…」
 吉井は浩之のことをうかがう。ここで浩之が止めることを許すとは思えなかったのだ。
「もう頃合いか?」
「藤田君…こ、ころあいって?」
 浩之の言葉に、吉井が不安そうな顔になる。松本の方は浩之と目が合いそうになった瞬間、慌てて前に向き直ってしまった。
 かたっ。
 浩之が地面に転がっていた棒状の玩具を手にする。そして、岡田の中から自分自身をあっという間に引き抜いてしまった。
「………」
 岡田は床に突っ伏したまま、荒く息をつく。しかし安心した様子はなかった。解放の時はまだ訪れていないことは気づいているのだ。
 ぢゅぷ。
「んぐっ」
 浩之は、手にした玩具を己のペニスの代わりに岡田の中に突き入れる。何の言葉も掛けずに一気に奥まで差し込んで、すぐスイッチに手を伸ばす。
 ヴィイイイイイ…
「っ……あ…あ」
 ビイイイイイっ。
「あっ…うぁ、ああああ!」
 主となる太い棒の部分から分かれるようにして生えた、薄い板状の部分も震えだす。吉井は既に指を離していたが、浩之と吉井に責められるのと同じくらいの刺激だ。単純に性器が受ける刺激を比較したなら、このバイブの方がもっと勝っているかもしれない。
「ううぅーっ…くぅぅ」
「晴美…」
 独り沸き上がってくる激烈な快感と闘い始めた岡田。吉井が心配そうな声を掛ける。しかし浩之が動いて松本の腰に手を掛けると、吉井の表情が変わる。
「ふ、藤田君…お願い、めぐは許してあげて…まだ、処女みたいなものなの…」
「こんなに濡らしておいてか?苦しい言い訳だな」
 松本は無言で、身体を震わしていた。振動音の中での二人のやりとりを、ただ押し黙って聞いている。
「ほ、本当なのっ…私なら…してもいいから…めぐは…」
 吉井は浩之の前に回り込んで、自らの身体を示した。
「………」
「藤田君…」
 浩之が見つめると、吉井は恥じらいを顔に浮かべつつも自らの性器を広げ、身を捧げることをより露骨に示す。責め続けられていた岡田や松本と違って、そこには粘液がまだ分泌されていなかった。
「そうだな。お前は少しいいやつだな。全然感じていないのも可哀想だから、オナニーでもしていろ」
「え…」
「せっかくだから、こいつの顔の前でよく見えるようにやれ。自分がどういう風になってんのか少しはわかるだろ」
 そう言って、浩之は岡田の淫液に濡れたままの怒張を松本の性器に向ける。
「お、お願いっ…めぐは…」
「うるせーぞ。少しくらい優しくしてやったからっていい気んなると、痛い目見るからな」
 浩之は突き出された松本のヒップを撫で、そこにあるすぼまりの近くにまで指を近づけた。松本が身の震えを大きくする。
「わ…わかった…」
 吉井は松本の顔の正面に身を移動させた。
「よし…」
 浩之がにちゃりと音を立てて、松本の秘裂の中に怒張の先端を突っ込む。
 ぢゅぶ…
「ひぃ…」
 狭い媚肉の隙間に侵入されると、松本は小さな声を出した。潤滑液があまりに豊富なのと、指を受け入れた事があるために激痛が生まれているということはないようだが、苦痛には変わりない。
「めぐ…」
 顔をしかめた松本を心配そうに見ながらも、吉井は従順に自慰行為を開始した。二人の少女を性感に喘がせていた指が、今度は自分の性器を責め始める。淫液で濡れていた指は、直接敏感な突起に向かった。
 ぢゅちっ…びっ…
「いぃっ…いたいよぉっ…」
「何言ってるんだ。こんなに簡単に入ったじゃねーか」
 ぢゅっ、ぢゅっ、ぢゅっ。
「いやああああ…痛い…イタイ…」
「あ…めぐ…」
 松本は泣き叫びはしなかったが、力無く苦痛を訴える言葉を吐き続けた。
 一方、吉井の松本を心配する言葉には既に深刻さが消えている。自分を指で責める快感に、もう冒され始めたようだった。短い破瓜の間に、もう吉井は太股に達するほどに淫液を垂らし始めている。吉井もまた、指戯を行いながら身体の中では熱い疼きを抱えていたのだ。松本の嗅覚にも、吉井の淫液の匂いがツンと感じられているに違いない。
 ぢゅっ、ぢゅ…
「ううっ…あう…」
「ほら…もう感じてやがる」
 浩之の身勝手な言葉を否定する人間はもういなかった。
 と言っても、松本が絶頂に瀕しているのはまぎれもない事実だ。吉井の愛撫で、もう堕ちる寸前まで追いつめられていたのだから。いくら浩之の抽送が痛みを感じさせるものだと言っても、性器に対する刺激であることには変わりない。少しずつだが性感は膨らみ、もはや松本はクリトリスを一撫でされるだけで我慢できなくなりそうだった。
「い、いた…いやあ」
「俺も…だな」
 ぢゅくぢゅくぢゅくっ!
「いやあっ!いや…いやあっ〜」
 松本はひくひくと身体を震わせながら、嫌と言い続けるしかなかった。
「…よし、お前もイくんだっ!」
 ぐりっ。
「ふああああ〜っ!?」
 ビクンッ!
 どく、どくん…どく、どく…どくんっ…
「ううっ…ううーっ…はぁーっ…ぁぁ」
「すげー締まるな…いいぞ」
 絶頂を合一させる保険としての、クリトリス刺激。それによって跳ね上がるような絶頂を迎えさせられた松本の膣内は、ぎゅっぎゅっと痙攣して射精する浩之の怒張を締め付けた。
「うっ…くぅ」
 松本は数十秒間の痙攣を見せたあと、ぐったりと床に倒れ込む。同時に浩之の怒張が抜けて、わずかにピンク色の混じった精液がぼたぼたとこぼれ落ちた。それは、ロングヘアの松本の毛先にすら垂れて少女のプライドを汚していく。
「おっと…こっちは」
 ブウウウ…
 いつの間にか岡田は身を床に転がしてぐったりとなっていた。だが岡田の中に入れられたバイブは未だ動いている。どうやら絶頂を迎えたにも拘わらず、気づかれずに放置されてさらなる快感の地獄を感じさせられているようだ。岡田の身体は不規則で苦しそうな痙攣を繰り返している。
 カチッ。カチッ。
 ぬちゅ…
 浩之がスイッチを切ってやっても、淫液で濡れきったバイブを抜いても、岡田は動こうとしなかった。精魂尽きたという顔をしている。
「はる…み」
「心配すんな。これくらいで。もういいから、お前達3人帰れ」
「え、え…でも」
 吉井は指を自らの秘裂に突っ込んだまま答えた。確かに、吉井は未だ性欲を満足しきってはいないだろう。次は自分の番だと無意識に思っていたせいか、ゆるやかな刺激を与え続けて楽しんでしまっていたのだ。
「帰れ。目障りだ。ほら、起きろ」
 ぱんっ!ぱんっ!
「あぐっ…」
「いた…」
 浩之が勢い良く岡田と松本のヒップを打つと、二人は苦痛の声を出してうめいた。
「写真はこっちが持ってるんだからな。変な気は起こすなよ。それがわかったらさっさと帰れ」
「う…うん」
 吉井は指を引き抜く。その顔には、どこか名残惜しそうなものがあった。屈辱、絶望、苦痛に満ちた岡田と松本の顔に比べれば不自然なほどに。
「じゃあな」



9/8
「…なんでこうなるんだよ」
 一文字一文字を区切るようなこわばった声だった。全ての文字に一つずつ濁点が増えているように聞こえる。
「面白いんじゃないかと思ったのよ」
「北川さん、結構似合ってますよ」
「…栞ちゃん、それ全然フォローになっていない」
 にこにこしながら言う栞に、北川は涙を流しながら抗議する。
「今の、フォローだったの?」
「あんまり、そうじゃないつもりだよ」
「…むごい」
 同じ笑みを浮かべたまま栞が香里に告げた言葉を聞いて、北川の落ち込みがさらに深まる。
「だ、大体、なんで制服?」
「それが一番わかりやすいからよ」
「何が…?」
「みじめさが」
「……自分のいつも着ている制服だろ」
「北川君が着ているときと私が着ている時じゃ意味合いが違うでしょ?」
「…そりゃ」
 ハイソックスを履かされてスカートの丈を長めにしている状態である。割と生地自体はゆったりしているため、顔立ちをのぞくとあまり性別の区別がつかなくなる制服とも言える。それでもデザインには、どう考えても少女趣味が混じっていると言えるだろう。
 つまり、女の子が着ると女の子らしく見え、男が着ると少し女の子らしく見える。
「じゃあ、なんで外…?」
 夕方の校舎裏。夏休みなので人はいなかった。
「うちにはずっとお母さんがいるのよ」
「ホテルは…」
「見つかったらどうするつもり?」
「俺の家は…」
「ダメに決まっているでしょう」
 理由すら言わずに却下された。
「じゃ、じゃあ、栞ちゃんがいるのは…?」
「祐一さん、しばらく東京に行っちゃっていますから」
「それとこれと何の関係が」
「お相伴させてもらえるそうです」
「…おしょうばん?」
「だから変な気を起こしてもらわないためにもその服なのよ。その状態で栞に覆いかぶさっても間抜けなだけでしょ」
「ま、待てぃっ!相沢がそんなことOKすると思ってるのか!?」
「祐一さんは寛容な人ですから」
「寛容と言ってもだな…」
「もう半分は好奇心です」
「………栞ちゃん」
「さらに言えば、その服は口止めの効果も十分にあるわけよ」
「…なるほど」
 何が何やらだが、納得するしかなかった。こんな格好をした事を吹聴されたたら、北川は流氷に向かって身を投げかねない。もっともこの季節では生還してしまう危険性が大だが。
「説明はもういいですよね?」
「そうね」
「…う」
 姉妹そろって、ずいと一歩寄ってくる。
 香里と比べても北川の方が身長は高いが、北川の今の格好ではどう考えても力関係的に劣っていた。北川は両手を身体の前で合わせて二人の動きをうかがう。
「じゃ…」
「うん」
 香里が北川のスカートに手を掛ける。
「………」
 どうにも反応のしようがない。北川は硬直して、香里の次の行動を待つしかなかった。
 ごそっ。
「…うっ」
 香里はスカートの中に手を入れると、慣れた手つきで北川の肉棒を引っぱり出した。ショーツは面倒くさいという理由で回避され、トランクスを履いたままでいることは許してもらえなかったのだ。
「なにこれ…こんなんじゃダメじゃないの」
「そ、そんな事言っても…」
 北川のペニスは十分な勃起を見せていなかった。
「仕方ないわね」
 香里はスカートの中でぐにぐにとペニスをこねくり回す。
「う…うう…」
 パンの生地でもこねているような無感情な扱い方だったが、狭苦しい空間での手淫は段々と北川の興奮を高めていった。スカートの下からペニスに向かって風が吹き込んでくるのも、不思議な刺激となってくる。
 まるで電車の中で痴女にいたずらをされているような、内に向かう快感だった。
「ん…北川さん…きちんと大きくならなくちゃ…だめですよ…」
「栞ちゃん…」
 ふと栞を見ると、自らスカートの中に手を入れて自慰を行っている。逆の手はTシャツの上から小さな胸を転がしていた。服の上からではもぞもぞと動いているようにしか見えなかったが、もう息が荒くなっているところを見るとかなり激しく指を動かしている様子である。
 それが決定撃となって、北川のペニスは完全に勃起した。香里の手の中で、スカートを思い切り突き上げるほどに固くなっている。
「ちょっと触っただけでこんなにして…北川君っていやらしいわね」
「か、香里が触ったんだろ…」
「口答えする気?」
 ぎっ…
「あぐっ!や、やめてくれっ…俺が悪かった」
「全く…」
 香里は肉棒に突き立てていた爪に入れた力をゆるめた。中指一本だけだが、容赦のない力の入れ方だ。長くすれば、痕がついてしまいそうである。
 ところが、情けない事に北川はそれによってさらに勃起を激しくしてしまった。もう充血しきった亀頭が痛いほどだ。
 …しゅるっ。
「…栞ちゃん」
 その様子を見て、栞はスカートを穿いたまま白いショーツを脱いだ。靴を履いた足の先からそれを抜き取り、折り畳んで自分の持ってきたバッグの上に重ねる。
「少し、濡らしちゃいました」
「先に脱げばよかったじゃない」
「ゆ、祐一さんとずっとしていなかったから、思ってたより早く我慢できなくなっちゃって…」
 栞は頬を染めてうつむく。
「あれだけひとりエッチしといて何言ってるの」
「み、見てたの!?」
「見てなくてもわかるわよ、それくらい」
「…で、でも、ひとりでするのと祐一さんにしてもらうのはやっぱり…っ」
 栞が足と足をすり寄せる。
「どうしたの?」
「お、思い出したら…ますます」
 内股の歩きにくそうな体勢のまま、北川と香里の方に栞が近寄ってくる。
「寝て」
「え?あ…」
 香里がペニスを握りしめる手を離した。北川はアスファルトの上に身を横たえる。陰なのでひんやりとした感触が感じられたが、それはかえって全身の熱さを際だたせ、状況の異常さを深く認識させた。しかも、スカートの裾が足に触れる、生まれて始めての感覚も加わってくる。外で昼寝をする時の感覚とは、何もかもが違いすぎた。
「北川さん…」
「し、栞ちゃん」
 改めて、こんなところでこんなことをしていいのかという思いが生まれてくる。だが栞は性欲に火がついてしまっているようだし、止める事はもう不可能のようだ。
 何より、もう既に栞は腰をかがめて北川の上に乗ってきてしまっている。足を大きく開いた奥は逆光になってよく見えなかったが、光さえあれば高ぶった栞の秘裂が丸見えになっているはずだ。
 スカートのゴムとお腹の間に挟まれていたペニスを、栞がぎゅっとつかむ。
「くぅっ…」
 先の方を持たれたため、痛みも走った。だが、香里に比べても細く華奢な指先に自分のペニスが包まれているのを感じると、興奮せざるをえない。
 栞はスカートのゴムの部分をまくりあげるようにして、ペニスを空に向かって直立させる。そしてそこに、自分の秘裂をあてがっていった。
 欲望にたぎった瞳は、栞が小柄で幼く見えるだけに一層ぎらぎらと光って見える。普段おとなしそうにしている少女が、ここまで性欲を高鳴らせるものなのか…と北川は心の中で驚いていた。
 …ぬちゅる。
「んっ」
 先端が栞の性器に触れた。それだけで粘っこい水音が聞こえてくる。
 ぬちゅぅ…ぷじゅっ、じゅるっ…
「はぁっ…」
「くぅぅ…」
 あとは、一番奥まで飲み込まれていくだけだった。
「お、奥に当たってます」
 栞は北川の腹の辺りに手を当てて、呆然とした目で虚空を見つめている。一見すると、少女と少女が服を着たまま交わっているように見えた。栞のスカートは結合部分を中心としてふわりと広がり、二人がどのようにつながっているのかをまるで見せていない。
 じゅぶ、じゅぶ、じゅぶ。
 狭いながらも豊富な愛液で潤滑している栞の中と、北川のペニスがこすれ合う。
「はうっ…あああっ…」
「う…」
 栞が前にスライドさせるようにして腰を振る。その度に、くぐもった水音が響いた。外からではスカートに隠されてまるで濡れた様子が見えないのに、実際には結合した部分が熱い粘液をぬめらせているという奇妙な状態。
 じゅぶじゅぶっ。ぬちゅっ。
 腰を振られる度に、北川の身体は揺すられて後頭部や背中がアスファルトにこすられる。香里との性交で騎乗位には慣れている北川も、柔らかいベッドの上ではない場所でするとなるとまた違った気持ちになってくる。最近は感じなくなってきた、犯されているという感覚が生まれてきてしまう。
「はぁっ…はああっ…」
 栞は北川の事など構わずに、ショートカットを振り乱しながら思い切り腰を振っていた。ややもすると、北川の頭ががんがんとアスファルトに打ち付けられそうになる。脳が揺すぶられるような感覚だったが、北川はいつの間にかその感覚に身を委ねてしまっていた。
「もうそろそろなんじゃないの?」
 香里が冷静に言う。
「そ、そうだな」
 北川はふと理性を取り戻した。このまま中に放出するわけにはいかない。
「ん…んっ…」
 それでも動きを一向に緩めない栞のピストン運動と締め付けによって、あっという間に射精感はせり上がりペニスの根元まで達する。
「で、出るっ…栞ちゃんっ…」
「…っ!」
 栞がどんと北川の腹を押すようにして、身を跳ね上げた。
「ぐ…」
 その衝撃もかなりのものだったが、止まらない。
 びゅっ、びゅっ、びゅ…
「あ…う…」
 何もなくなった空間へ、精液が放出される。それは勢いを失って、力無く北川のスカートの周りに付着していった。身をぴったりと包む制服と、放出感とのアンバランスさが変な充溢感を北川に与える。
「汚したわね」
「え、うぇっ…だ、だったら最初からそう言ってくれれば」
「常識で考えればわかるでしょ?」
「そ、そんな…うぷぅっ!」
 ちゅぐっ。
「あっ…そこ、そこですっ!」
「ん…うぷぅっ」
 北川の顔に、突然栞の秘部が押しつけられた。息苦しさに北川が暴れて、愛液でべとべとになった敏感な突起に猛烈な刺激が加えられる。
「まずはその子をイカせてからね」
「はっ…はぁ」
「うぷっ…」
 栞のスカートの中の暗闇で、北川は涙を流していた。



8/23
「祐一さんの、すごいですね」
「この程度で驚いていちゃだめよ」
「うん、お姉ちゃん」
「ここの皮、こうすると」
「簡単に剥けて…こうなってるんだ」
「準備はこれで十分よね…そうすると」
「私が先でもいい?」
「こういうのは姉が先にいくものよ」
「お姉ちゃん、ずるい」
「すぐに栞の番になるから、大丈夫よ」
 香里が確かめるようにそそり立った肉棒を握る。
「固そう…」
「実際固いわよ」
「知ってるけれど…こうしてみると」
「確かに、少し違って見えるわね」
「…おい」
「でも、いつもと物が変わったわけじゃないんだから、怖がることはないわよ」
「怖がったりなんかしないよ」
「実際にするとなると…」
「そういうお姉ちゃんは?」
「別に、こんなのこうすればいいんでしょ」
「おい…」
 ちゅぷ。
「わっ、全部一気に…」
「おいっ!香里っ!栞っ!」
「ん…ふんっ」
 ちゅぷちゅぷちゅぷ…
「すごい…」
「ふぅっ…こんな感じでしょ」
 香里は口を一度離すと、得意げに言う。
「今のだけで…もうべとべと」
 栞が肉棒をつまんで、にゅるにゅると上下にしごく。
「こら、まだ栞の番なんて言ってないでしょ」
「えー、一度したのに…」
「今ので一度なんて言わないわよ。大人しく待ってなさい」
「はぁい…」
 名残惜しそうに肉棒をつついてから、栞が手を離す。
「じゃあ、今度は本気でいくわよ」
「おいっ!話を聞けっ!」
 すぅぅ、と香里が思い切り息を吸い込む。
「香里っ…」
 ちゅぷ。
「栞っ!」
 ちゅぷ、ちゅぷ、ちゅぷ。
「わぁ…」
 香里のリズムに乗ったしごき立てに、栞がぼうっと顔を赤くする。どうしてそうなったのか、よくは分からない。ただ興奮しているのは間違いない。
「お姉ちゃんばっかりなんて、やっぱりずるい…」
「………」
 ちゅぷちゅぷ…
 口の動きは止めずに、目だけで栞の事を香里が見る。
「もう、我慢できない…」
 栞がふらっと動いて、香里の横に並ぶ。そして、無理矢理口を肉棒に近づけていった。
「………」
「ん…」
 ぺろ。
 夢見るような顔で、隙間の空いた根元や袋に舌をねっとりと這わせていく。小さな唇と柔らかい舌の愛撫は、幹をしごくのとはまた別のタッチだった。
 ぺろ、ちゅぷちゅぷ…
 二人はそのまま顔を密着させるような状態で熱心に祐一の肉棒をしゃぶり合っていた。だが、さすがに幾度も頭をぶつけるような姿勢では集中できないらしく、ついに香里の方が顔を上げる。
「仕方ないわね…」
 ぺろぺろ…
 栞は自由になったのをいいことに、一人で舌をあちらこちらに這わせていた。
「栞、もっと左に行きなさい」
「?」
 ちろっと舌を出した状態で、栞は香里の顔をうかがう。
 つ、つ…
 栞は肉棒をぐるりと舐めながら、その言葉に従った。すると香里は栞と同じように、舌を出しての刺激を開始する。
「こうすれば、二人で一緒にできるでしょ?」
 こくこく。
 栞は頭を縦に振るだけだった。返事をする間も惜しいらしい。一番下から上までをなぞるように舐め上げていく。
「私も…」
 香里はその栞の動きに合わせた。二人で肉棒の左右を担当し、袋の部分から一番敏感な先端までの舐め上げを同じペースで行う。栞が袋を集中的に舐める動きを加えると香里も逆側を舐め、香里が雁首の所を盛んになぞり始めると栞も同じことをする。
 姉妹だからなのか、言葉によるコミュニケーションがないにも拘わらず息はぴったりと合っていた。
「う、うっ…」
『!』
 祐一が小さくうめいた瞬間、姉妹は跳ね上がるように顔を上に持って行く。
 びゅぷっ!どぴゅっ…!
 頬をくっつけた香里と栞の顔に向かって、白濁の液が吹き上げた。しかも、至近距離からである。たちまちのうちに、姉妹の顔はどろりとした液体だらけになっていった。
「んふぅ…」
「はぅ…」
 ひとしきり出きってしまうと、二人はそれぞれに精液を舐め取って、嬉しそうに飲み込んでいく。少しも嫌がっている素振りはなかった。
「うぉ…ちょっと待て…」
 そして、ほぼ同時に舐め終わると肉棒に残った精液を求めて二人は祐一の股間にまた顔をうずめていった。敏感な部分が再度激しい刺激に遭い、祐一は身体をよじらせる。
「一ヶ月前のお返しをもらっているんですから、我慢しなくちゃだめですよ」
「そうよ」
「信じられん…」
 三角関係というか、2人のセックスフレンドというか、普通ではない関係を構築してしまった事に祐一は少しだけ後悔していた。



8/21
 …ずぶ!
「ひっ…」
 由依の身体がのけぞる。
「こ…コイツは狭いっ!」
「い、痛いですっ!抜いてくださいぃっ…!」
 泣きじゃくる。それもそのはず、由依の性器は挿入によって無理矢理に押し広げられているのだ。気遣いも配慮もなく、濡れていない中にいきなりぶち込んだ。処女ではないとはいえ、まだ処女の状態とほとんど変わっていない由依にとっては破瓜の激痛の再現に他ならない。
「だが、そのぶん締め付けもきついっ…」
 ずぶっ…!ずぶぅっ…!
「いっ、いやぁっ…いたっ…いたいっ!」
「も、もう少し手加減してあげなさいよっ!」
 独りよがりな抽送と由依の苦悶の声に、思わず郁未は口を出す。
「ふん…お前もまだ立場がわかってない…Aクラスのぬるま湯待遇に慣れきってやがるな?」
「ぬるま…」
 下のクラスに比べればマシと言っても、そこまで言われるほどの楽をしているわけではない。郁未は一瞬そちらの怒りに意識を奪われそうになるが、涙をぼろぼろ流している由依の顔がそれを押しとどめた。
「やりようってもんが…あるでしょっ」
「いいか?お前達は宛われた棟と別の棟にいたんだぞ?本来なら、その場で撃たれていても文句は言えないところだ」
「っ………」
 郁未はぐっと拳を握る。
「これは、特別のお目こぼしで助けてやろうっていう俺の慈悲なんだぜ?俺が血も涙もない悪党みたいに言われたら困る。な? そうだよなぁっ?」
 ずぶずぶっ!
 由依の顔を見ながら高槻はそう言って、一際強く由依の奥底を衝いた。
「ぎっ…ううっ…う…痛い…」
「ゆ、由依はまだ慣れていないんだからっ…少しは…」
 郁未はよっぽど怒りをぶちまけてしまおうかと思ったが、今はそれどころではない。由依の代わりに自分が犯される危険性も感じたが、そのおぞましい状況も仕方ないと思えた。由依達はこれまでこういう陵辱に何度も耐えてきたのだし、自分は…
「じゃあ、お前が何とかしてやれよ」
「う…」
 想像通りの言葉が返ってきた。
 郁未はぐっと奥歯を噛みしめながら、自分の服のボタンに手を伸ばす。
「馬鹿。そうじゃない。俺はこいつを犯すと決めたんだ。今更変えられるか。それに、お前にはまだ色々やってもらわなくちゃならないこともあるからな」
「色々…?」
「っひくっ…えぐぅっ…」
 動きを止めた高槻。由依の嗚咽(おえつ)が、小さく聞こえてくる。
「それは秘密だ。それより、お前が何とかしないと、ほらほらほら」
「あっ!ああっ…!あぐぅっ!」
 高槻が馬鹿にしたようなひょいひょいという腰の動きを見せる。それだけでも、膣壁が残酷にこすられて由依は激痛を感じていた。
「なっ…何をしろと言うのっ…」
「鈍い奴だな。こいつが痛くて可哀想だって言うんなら、お前が気持ちよくしてやれって言ってるんだ」
「…!?」
「………」
 由依は放心した、信じられないという瞳で高槻の事を呆然と見ていた。郁未は硬直し、また奥歯をぎゅっと噛みしめる。
「…わかったわ」
「ほー、素直だな。こいつに気でもあったのか?」
 郁未は何も言わず、結合している二人の横に回って腰を落とした。
「い、いくみさんっ…?」
 由依は混乱しているようだった。無理もない。郁未も混乱している事には変わりなかったが、ここで躊躇すればまた由依が苦しむことになるのだ。それよりは、自分の出来ることを少しでもした方が救いになる。
 ちゅぱ…
 郁未は自分の手の指を、よく唾液で濡らしていった。そして、その指を結合部分の近くに添える。
「そうだよな。そこだなっ…」
「…!」
 郁未が触れた瞬間、由依がぴくんと震えた。
 唾液の滑りにまかせて、軽いタッチでそこを何度かこする。
「え……え…?」
 由依が戸惑いの声を上げる。郁未が性器に触っているという事もその原因のひとつだったろう。だが最大の原因は、自分の身体の中に未知の感覚が沸き上がっていることにあった。これまで痛みだけに支配されていただけに、その新しい感覚は極めて大きな存在感を以て由依に感じられた。
「うまいっ…オナニーの要領だな…女同士だってのに、スムーズにしてやがるっ…」
 郁未は無心に指を動かし続けた。それでも、緩急をつけたり探るような動きを加えたりのバリエーションが自然に出てきてしまう。もちろん、基本は優しい動きなので由依に苦痛を与えてしまうこともない。
「はぁ…はぁ…」
 無意識の内に、郁未の息は荒くなり始めていた。いつの間にか行為に熱中してしまっていたのだ。郁未の指先は既に小さいながらも勃起のしこりを捉えていて、そこをなぶるようにリズミカルに刺激している。勢いも、最初に比べれば格段に増していたが由依は苦痛を感じている様子は無かった。
 今の由依の顔には…数々の?が浮かんでいる。身に起こっている変化を理解できていないのだ。
 しかし、そんな由依の姿を見ているともっと反応を引き出してみたいという願望が出てくる。特に深い考えはない、ただ無反応だから反応させてみたいというシンプルきわまりない感情だ。郁未が我に返ればそんな不条理な行動は打ち消されたのだろうが、郁未はもはやこの愛撫に集中しきってしまって、他のことに対する意識がまるで薄れてしまっていた。天才タイプの人間にありがちな事ではあるが、由依の方はたまったものではない。
「…んんんっ…?」
「濡れた…こんなガキが、見事に濡れやがった」
 高槻は感動の声を上げる。
 ちゅくちゅく。
「え…え…え…!?」
 長らく静止していた高槻が、腰を軽く前後に振った。そこで生まれた水音と、苦痛の少なさに由依は驚かずにはいられなかった。起こっている事態が、全然わからなかったのだ。
「まだ…まだあふれてくるっ…!」
 ちゅくっ、ちゅくっ…ぐちゅっ。
「な、なんでっ…こんなの…郁未さん?ど、どうなっているんですかぁっ?」
「感じているんだっ…今お前は目一杯セックスの快感を感じているんだっ…!」
「ち、違います!そんなことありませんっ!」
 由依はいやいやと顔を振る。
「こんなに濡れるのは淫乱だけだっ…そうかっ、お前は見かけによらず淫乱だったのかっ…」
「い、いんら…?」
「スケベだっ!セックスのことばかり考えている、性欲のカタマリだった…!中学生みたいな顔して…恥ずかしいと思わないのかっ!?」
「う、嘘ですっ…」
「このぐちゅぐちゅした音が聞こえないのかっ!?お前のあそこが嬉しがって出している、いやらしい涎(よだれ)の音だっ!こうだっ!こうだっ!」
 ぐちゅっ! ぐちゅぷっ!
「い、いやぁ…」
「ぬめぬめ締め付けてくる…俺のこれがそんなにいいかっ!?クリトリスをいじられれば、レイプされていても感じるのかっ!?いいかっ!?お前は今、身も知りもしない男に犯されているんだぞっ!?そしてこのままなら、中に精液を出されてしまうんだぞっ!?」
「ひ…やめてくださいぃっ…」
「中で出して欲しくなかったら言えっ!私は犯されて感じている変態ですっ!私の中に高槻様の精液をたっぷり出してください、となっ!!」
「そ、そんなのっ…」
「時間がないぞっ!お前が締め付けるせいで、俺はもう限界だっ!」
「で、でもっ…」
 由依は言葉に詰まる。言っても、その後でどういう展開になるのかは明白だ。しかし、言わなければ…
「馬鹿だっ!お前はどうしようもない馬鹿だっ!」
 どくんっ!
「ああっ!」
 どろどろした液体が放出された感覚。由依は絶望を浮かべた。
 …きゅっ。
「うぁッ!?」
 どくんっ!
 だが、その瞬間、しばらくの間クリトリスの表面を撫でていただけの郁未が強くクリトリスをつまむ。
 どくんっ、どくんっ!
 きゅっ。きゅぅっ。
「ひ、あ…ああっ…あっ」
 身体の奥に叩きつけられる感覚と、絞り上げられるような快感。
 きゅっ。
 もう一度つままれた所で、由依はぐうっと身を縮めた。そして、ピクピクと身体をひくつかせてからぐったりとなる。
「コイツ…イキやがった…」
 高槻は誰かに言い聞かせるように言う。
「そして、こいつはイカせやがった…女ってやつぁ…これだ」
「………」
 郁未は頬をぽうっと火照らせて、未だわずかにひくつきを見せている由依の身体に目を落としていた。もうすぐ理性が戻ってくるだろう。そうすれば、今自分のした事を認識せざるをえない。
「俺は…もう…行くっ…」
 ごぷっ…
 ペニスが引き抜かれると、大量の精液と愛液が混ざり合った液体が流れ出た。
 由依…由依…由依…由依…
 郁未の思考を、単一の感情が満たしつつあった。危険な徴候だ。


7/1
「ほらぁ、ここだって、こんな、なってるでしょぉぉ?」
「や、やめろ、やめろっ、お前酔いすぎだっ」
「いいじゃないのぉ、折原君っ」
「くんづけやめろっ」
「なんでぇ、あたし、いつもそうやって呼んでるよぉ」
「猫なで声で言われると鳥肌が立つっ…」
「じゃあもっと言って上げるぅ、折原君、折原君、折原君のここ、かたいぃ」
「ぐあぁっ…み、澪、こいつ止めろっ」
 ほとんど期待はしていないが、藁にもすがる思いだ。
 案の定、澪は理解していない目でこちらを見ながら、アルコールにふらつく足取りで浩平達の方にやってきた。どう見ても役に立ちそうにはない。
「茜が気づいたらどうするんだっ、あいつ素面(しらふ)だぞ」
「起きてこないわよぉ、そんな簡単に」
「だ、だからって、万が一起きてきたら…み、澪、何考えてるんだっ!」
 すりすり…
 澪までが詩子の行為に参加し始める。ほとんど詩子の真似といった感じで自発的にやっているものかどうかは分からないが、浩平はパニックに陥らざるを得ない。
「やめ、やめるんだ、二人とも」
 浩平は後ろにずり下がる。動きが鈍くなった身体ではそれが精一杯だった。
 がしっ。
「ゆ、柚木っ!」
 いつの間にか後ろに回り込んでいた詩子にがっちり身体を押さえられる。簡単なはがいじめだったが、予想以上に力は強かった。それだけ浩平の力が弱くなっていたとも言えるだろうが、不思議なほど押さえつけるのが詩子は上手い。
「澪ちゃん、折原君のズボンきつそうだから脱がしてあげるといいよぉ」
「や、やめ…」
 しかし澪はためらいなく浩平のズボンのチャックに手をかけて、完全に下ろしてからボタンの方もはずしてしまった。それから思い出したように傍らに置いてあったスケッチブックとペンを取り上げて、
「わかったの」
 判読が極めて難しい、ぐねぐねと曲がった字で書いた。
「わ、わかるんじゃないっ!澪」
「澪ちゃんにまで手を出して、この色男ぉ」
「俺には何の責任もないだろ!頼む、澪、やめてくれ」
「もっとして欲しいって頼んでるよぉっ」
 こくこく。
 妙な納得顔で澪はうなずいて、トランクスとジーンズを一気につかんでずりずりと引き下ろしてしまった。身体の小さい澪がやると滑稽にも見えるが、浩平にとってはたまったものではない。
「こんなもの女の子の前に見せて、恥ずかしくないのぉ」
「お前らが…澪、さわるなぁっ」
 澪は正に興味津々といった様子で浩平のペニスをもてあそんでいた。既に固く屹立しているその部分は、その刺激を敏感に受け止めていく。アルコールのせいか、身体が浮かび上がるような変わった性感が感じられた。
 鈍くなった思考はそこに引き込まれていきそうになったが、浩平は必死で耐える。しかし、耐えるのが精一杯だった。もはやこの状況に引き込まれていると言った方が正しいかもしれない。
「そこ、ぺろぺろしてあげると折原君喜んじゃうよぉ」
 はむっ。
「わっ、うわっ、澪っ!」
 詩子が言うと同時に澪は反応していた。小さな唇で精一杯に浩平のペニスの先端をくわえこんでいる。浩平は腰が溶けていきそうな感覚を覚えた。
「だ、だめだ…そこはっ…」
「ほらぁ、段々良くなってきたんだぁ」
「ちが…ううっ」
 澪はそのままの状態で、舌をちろちろと動かす。先端だけの刺激とは言え、感覚が鋭敏な部分だ。小さな舌が小刻みにペニスの先を撫でる度、この上ない快感が浩平を走り抜ける。
「澪ちゃん、もっとたくさんくわえて、ちゅぽちゅぽ出来ない?」
「……」
 澪は何とかそれをしようと試みたが、どうにも上手くいかないようだった。涙目になりながら詩子の事を見つめる澪に対し、
「いいよぉ、折原君、澪ちゃんにぺろぺろされただけですぐに出しちゃうからぁっ」
「っ〜〜〜」
 首を曲げて詩子の事をにらんだ浩平を、詩子は目を細めた余裕の表情で見つめた。そうすると、何も言えなくなってしまう。図星だったからだ。
 澪は一生懸命に舌の動きを考えて、試しているようだった。そのひとつひとつが浩平の性感を高め、追いつめていく。その取り組み方は普段の澪の姿勢と変わらなかったが、こういう方向に向けられるとは浩平は夢にも思わなかった。どう考えても、少なくとも澪は、こういう行為の経験があるはずがないのだ。
 その無垢な純粋さに、とうとう浩平は屈した。
 びゅっ!
「!!」
 澪が満面を驚きにして、唇を離す。
 びゅびゅっ、びゅっ…
 呆然とする澪の顔に、白濁の液は勢い良く襲いかかった。たちまち澪の顔は浩平の出した精液でべたべたになってしまう。唇から髪の毛のリボンのところまで、所構わず白く汚れていく。
「はい、浩平君の負け〜」
「ま、負けってな…」
 浩平は思わずつぶやいた。
 澪は精液もふき取らずに、ペンとスケッチブックに手を伸ばしている。
「あ、澪ちゃん、ティッシュティッシュ」
 詩子はそれを制止し、ボックスティッシュを取りに行った。
 しかし澪は何か書いている。浩平からでは文字がさかさまにしか読めなかったが、何を書いているのかわかった。
「びっくりしたの」
「お前なぁ…」
 浩平は深いため息をつく。この後どうするかという事より、今の脱力感の方が大きかった。


6/9
「ふ…!?は…うぅっ、うっ、うっ」
 股間に埋めた顔が上下左右に激しく動かされる。
「あ…ちょ、ちょっと強すぎるよっ」
 やや余裕を無くした声が上がり、茜の頭に軽く手が添えられる。
「ほら、もっと優しくやってよ」
「んん…ん、んっ!」
 詩子の声の言うことなどまるで気にせず、茜は秘裂の間に差し込んだ舌を無茶苦茶に動かした。不慣れな動きではあったが、何かから逃れようとするような切羽詰まった動き。それは、茜に痛みとぎりぎりの強い快感をもたらしていく。
 それとは別に、じゅぶっ、じゅぶっというくぐもった水音が聞こえてきていた。茜は背後から犯されているのだ。ついさっきまでは未経験であったはずの茜のヴァギナには十分すぎるほどの愛液が溢れかえっており、男のペニスをやすやすと受け入れてしまっている。
「うっ…締め付けるな」
 その声は浩平だった。
「ちょっと前まで処女だったのにね」
「う…ううっ、ううっ」
 アイマスクがつけられている、視界が遮られた状況。その状況で背後から突かれている。
 そういう異常な状態であるにも拘わらず、膣壁がこすられる度に恐ろしいほどの快感が走った。茜が自ら性感を開発してきたクリトリスでは感じられなかったような、別種の快感が次々に生まれていった。
 「詩子」が飲ませた媚薬のせいだとわかっていても、その感覚を無視する事は出来ない。嫌だと思っても腰が動いて、ペニスの動きに応えてしまう。その事を忘れようとする衝動が、無意識のうちに「詩子」への激しいクンニリングスになっていった。
 もはや、茜の理性は飛んでいる。
「………っ」
 突然、後ろから突かれる動きが止まった。
「…あっ…浩平、やめないでくださいっ」
「欲しいのか?」
「は…はい」
「茜、すごいこと言ってるよ」
「結局、いつもこうされたくてたまらなかったってことだろ」
 じゅぶっ。
「ひーっ…ああっ」
 悲鳴のような嬌声の後の、安堵しきった声。
「ほら、なめるの止めちゃだめ」
 詩子の声に応えて、クンニリングスも再開する。
 じゅぶっ、じゅぶっという重い音とぺちゅぺちゅといういやらしい水音が重なっていった。茜の身体の奥底から、熱いものがせり上がってくる。これまでに何度も絶頂に導かれていたが、その中でも最大の波がやってくる。
 次第に、茜のヴァギナがひゅくひゅくと震え始めた。
「…イクのか」
「茜、イクの?」
 茜は腰と舌の動きを強くする事でそれに応えた。
「…………っ!!」
 ビクンッ!ビクンッ!
 茜の性感が爆発した。
「あ…ふぁ…あっ」
 力つきたように「詩子」の秘部から唇を離し、茜は力つきる。
「まだ、わたしイッてないのに」
「俺もだ」
「罰だよね」
「そうだな」
「まずはオナニー見せてもらうってのがいいよ」
 声だけが、茜の脳裏に響いていった…




5/24
「あ…くっ、んっ、あいざわ…くんっ」
 感極まった声。
 ぬぢゅっ、とした淫靡な水音と共に、祐一の腰にまたがった香里はペニスを深々と受け入れていた。潤滑の液に濡れ濡れた香里の秘部は、まるで抵抗なく男の逸物を受け入れる。
「かっ、香里っ」
「うっ…相沢君の…奥まで当たってる」
 普段の理知などかなぐり捨てたような、直接的でいやらしい科白。成熟した肉体が、祐一の前にあけすけにさらけ出されている。
 ず…ずぶっ
「ひうっ、ああぅっ…」
 香里が大きく腰を動かし始めた。その度に、長いウェービィヘアが奔放に揺れる。自分で産み出した快楽に、ひっきりなしに愉悦の声を上げる。
 ずんずんと積極的にペニスで突かれる様子を見ていれば、香里がヴァギナからもたらされる性感に目覚めている事はすぐわかる。性交に関しては、それなりの経験を積んでいるようだった。
「あ…お姉…ちゃん」
 二人の様子を見ながら、乾いた声を上げる少女がひとり。栞だ。栞もまた身に何もまとっておらず、恥ずかしさと興味を兼ね揃えた瞳で激しいセックスの様子を見守っている。
 もじもじと両脚を擦らせているが、さすがに欲求をそのまま口に出す事はできないらしい。
「栞もっ…相沢君にっ…」
「え…でも」
「顔に、またがるの…」
「あ…」
 栞は顔を真っ赤にした。それでも、待ちかねたようにベッドに上がる。
「祐一さん…いいですか?」
「あ…ああ」
「ありがとうございます…」
 香里とは正反対に、乳房も性器も未発達な栞の体躯。陰毛が全く生えていない、つるりとした恥丘…
 ぺちゅ。
「ふあっ!?」
 祐一の舌が栞の秘部に触れる。驚いたような嬌声が上がる。
 ぺちゅ、ぬちゅ…
「く…んあうぅ」
 栞は夢見るような声を上げる。はっきりと気持ちいいらしい。割り広げられた秘裂の中は、既に愛の雫に潤い始めたピンク色の粘膜があった。
「し、しおりっ」
「お姉ちゃん…」
 二人は欲望に衝かれるままに、口づけた。姉妹であるという抵抗感など薄い紙のように破られる。ただ、背徳の念だけがぞくぞくとするような快感をもたらしていく。
 ぐち、ぐち、ぬちゅ、ぬち…
 みだらな水音に支配されながら、三人は快感をむさぼり合っていく。
「わ、わたしっ、もうだめです…」
「私も、私もっ、栞、一緒に…」
 二人は再び熱く唇を交わす。
『んんーっ!』
 そして、姉妹は同時に昇天した。