Daily-EROtic 瑠璃子

12/25
 窓際の机から、校庭を見ている。
 薄暗い教室から少しだけカーテンの隙間を開けて、外を見ている。教室の机の半分には男子の制服が積んであった。もちろん、僕の机の上にも。ただし、今教室には僕しかいない。
 今、校庭には僕のクラスの女の子達と隣のクラスの女の子達がいる。でも彼女たちの制服は、この教室にはない。女の子達は更衣室があるからだ。男達は教室で着替えて、今体育館でバスケをしている。僕もその中の一人のはずだったけれど、教室にいる。突き指をしたフリをして、保健室に行くと言って抜けてきたからだ。チームの中の誰もそれを気にしていなかった。僕も自分のチームから抜ける事に全く罪悪感を覚えなかった。
 短パンで椅子に座っていると鉄のパイプが当たってすごく冷たい。でも、一応少し身体を動かした後だから少しは気持ちいいような気もする。
 それで、ちょっと火照っていた身体が落ち着いてくると…なんだか妙に興奮が沸き上がってきた。
 こんな所でも勃起してしまうようになっちゃったのは、やはり学校で淫靡な事に巻き込まれたと言うあの事件のせいかもしれない。体育館から帰ってくるときにだって、あの生徒会室の近くを通ったりするんだから。
 僕は欲望を満たすための対象を探していた。と言っても、それは誰かもう決まっている。
 今、ちょうど体育座りになって体育教師の話を聞いている所だった。ここからでも分かる、どこを見ているのかもわかりにくい透明な瞳。体育教師が何かを説明しているのを聞いているんだかいないんだか分からないような表情。
 そんな瑠璃子さんの意識を、僕は周りの人間に向けてあげることにした。
 チリチリチリ…
 少しずつ電波を展開して、瑠璃子さんに送り込んでいく。
 …パッ…と、瑠璃子さんが大きく目を見開くのがわかった。
 チリ…チリチリチリ……
 瑠璃子さんはきょろきょろと慌てて周囲を見回し始める。そして僕のいる教室の方を見て、視線を留めた。
”な、長瀬ちゃん…!”
”瑠璃子さん、授業に集中してなかったでしょ?”
”や、やめて…今は…だめだよ…”
”少し集中させてあげるね”
 チリッ…チリチリチリ……
 瑠璃子さんの、ブルマの中の部分を、興奮させる。
 そのイメージを僕はゆっくりと脳裏に描いた。密閉性の高い生地の中に包まれた部分を、透明な舌でなぞり上げていく。瑠璃子さんが甘い息を漏らしたら、すかさずに割れ目の中に舌を入り込ませて瑠璃子さんの一番敏感な「アンテナ」を徹底的にくすぐってあげる。
”うふぅっ…! な、長瀬ちゃあんっ…”
 ピィィィッ…と、窓越しにもホイッスルの音が聞こえてきて、女の子達はいっせいに立ち上がった。体育教師の話が終わったらしい。瑠璃子さんは、他の子達から遅れて少しずつ立ち上がっていく。
 チリリ…チリ…チリ
 感度の良いその「アンテナ」は、僕が遠隔に刺激してあげるとぷっくりと膨らんでますます敏感になってきた。
”う…うう…やめて…! やだよ、長瀬ちゃん…!”
 瑠璃子さんが必死で訴え掛けてくる。しかしそのバックでは、声にならない喘ぎが僕の頭に直接響いてきていた。いくら瑠璃子さんがイヤだと僕に送ってきていても、瑠璃子さんの身体は気持ちよくなって悦んでいる事を僕にしっかり伝えてくる。
”はっ…あ…”
 女の子達が移動し始めた辺りで、瑠璃子さんの緊張が一気に高まった。遅れないようにと必死で歩き始めた瑠璃子さんに、僕はさらに強い電波を送り込む。
”ふあ…あぅ……”
 瑠璃子さんがかくんと肩を落とすのが、ここからでも見えた。瑠璃子さんのブルマの中に透明な液体があふれ出したのだ。
 チリ…チリチリ…チリ…
”だ、だめぇ…長瀬ちゃん、もう許して…”
 瑠璃子さんは下をうつむいて何とか他の子達に悟られないようにしていたけど、ブルマはあっという間に瑠璃子さんの恥ずかしい液で濡れていく。女の子達が止まった時には、もうブルマの生地はぐしょぐしょになって、触ったらじゅうっと液体がにじみ出てきそうな感じになっていた。紺色の生地のおかげでシミは目立たないだろうけれど、よく見ればブルマの真ん中の部分の生地の色だけ舟形に濃くなっているのが他の女の子の目にもわかるだろう…もちろん、瑠璃子さんがそんな状態だと気づいている子なんていないだろうから、そんな所に目を向けるはずもないのだけれど。
 たったったっ…
 そして、先頭の女の子がトラックを走っていく。その先には、5段の跳び箱があった。なんでバスケを体育館でやっているのに外で跳び箱をやらなくちゃいけないのか、その辺は僕にもよくわからない。いい加減なカリキュラムを組んだ教師達のせいなんだろう。
 普段だったらその教師達のバカさ加減をせせら笑っていた所だろうけど、僕は今日ばかりはその選択に感謝していた。
 たったったっ…
 チリ…チリ…チリ…
”う…ううっ!”
 瑠璃子さんは跳ね上がりそうになって反応している。脚はかくかくと震えて、今にも倒れ込んでしまいそうだった。それでも僕は容赦せずに瑠璃子さんの敏感な「アンテナ」を撫でてあげる。
 たぶん、普段の瑠璃子さんだったらもうガマンせずにイッてしまっていた事だろう。でも、あんなに他の子がたくさんいる中でイッてしまうなんて事を瑠璃子さんがするはずもない。全身を汗びっしょりにして、ブルマの中をぬるぬるした液でいっぱいにして、それでもイッてしまわないように何とか耐えている。
”ん…んんーっ…”
 たったったったっ…
 瑠璃子さんの前にいる女の子の数が、どんどん少なくなっていく。その子達はみんな適当に走っていって、低い跳び箱を軽く越えて列の後ろにまた戻ってきていた。
 だが、瑠璃子さんの顔は不安に満ちている。
 たったったっ…
 チリチリ…
 たったったっ…
 チリチリ…
 僕は女の子が走り出す度に電波を強くして、瑠璃子さんに教えて上げた。
 ”もうすぐ、瑠璃子さんの順番だよ?”と…
”お、お願い…長瀬ちゃん、私が跳ぶ時だけは電波、届けないで…”
”………”
”な、長瀬ちゃんっ…!”
 たったったったっ…
 瑠璃子さんの前の女の子が走っていく。
”お、お願いっ! 長瀬ちゃん…”
 タンッ!
 小気味よい音を立てて、その子が跳び箱を飛び越える。
 ……たったったったっ…
 瑠璃子さんはとどまる事もできず、走り始めた。
 見た目にも、ちょっとふらついているのがわかる。でも、他の子達は何も気にしていないようだった。
 たったったったっ…
 あっという間に瑠璃子さんと跳び箱の距離は縮まっていく。
 たったったっ…!
 瑠璃子さんが、踏み切ろうとした。
 チリチリチリチリチリチリッ…!!
”あああーーーっ!?”
 僕にだけ聞こえる、瑠璃子さんの絶叫が響く。「アンテナ」が過負荷で壊れてしまいそうな、強い刺激。
 たっ…
 当然、踏み切りが上手くいくはずもなく、瑠璃子さんはふらっと跳び箱の上に身をゆらめかせ…
 どんっ。
「あっ、ああああーっ!!?」
 そこに敏感な部分を思い切り打ち付ける衝撃に、大声を上げながら絶頂してしまっていた…
 ビクンッ…ビク、ビクンッ…ビクッ!
 瑠璃子さんが跳び箱にまたがったまま、全身を痙攣させる。ブルマの中に、ぷちゅっぷちゅっとはじけるように愛液がほとばしっていく。跳び箱にもシミがべっとり付いてしまったことだろう。
 涙目になって身を震わせている瑠璃子さんの状態は、性の悦びを知っている子なら一目で理解することができるはずだ。たぶん、25歳のあの女体育教師にも。
 しゅっ…しゅっ。
 僕は限界まで高ぶったペニスにゆっくりとポケット・ティッシュのおおいを被せて、自らを慰めた。
 ぴゅっ、びゅ…びゅっ
 そして白濁の液を吐き出しながら、女の子達と体育教師の短期記憶を綺麗にフラッシュしてあげた…



11/14
 …かち…
「長瀬ちゃん…」
「大丈夫だよ、瑠璃子さん」
 僕はスライド式のカギを掛けながら、小声で言った。
 瑠璃子さんと僕、ふたりが入ってしまうのが精一杯だ。ここは学校のトイレなんだから。便器の色がピンク色をしているだけで、なんだかトイレとは別の空間のように思えるけれど…
「瑠璃子さん、座って」
 …こく。
 不安げな表情を隠さないままに、瑠璃子さんはスカートを押さえて洋式の便器の上に座ろうとする。男用にも女用にも一部屋ずつだけ作られている、洋式トイレなのだ。
「だめだよ…脱がないと」
「あ…」
 僕がなおも小声で諭すと、瑠璃子さんは半分座り掛けていた腰をゆっくりと上げた。
 …そして、僕の目の前で、窮屈そうなこの空間で、瑠璃子さんは制服のスカートとショーツを恥ずかしげにずり下げていく。トイレに入るときならいつもしているに違いない仕草なのだろうし、僕の部屋でも何度もした事がある仕草だ。
 でも、それが合わされば意味は結構違ってくる。
「………長瀬ちゃん…」
 下半身を裸にしてしまった瑠璃子さんは、それを制服の上着で隠すように、素早く便座の上に座って前かがみの姿勢になってしまった。
「隠しちゃだめだよ、体を上げて、脚を開いて」
「………」
 瑠璃子さんは前かがみのまましばらく僕の事を見上げていたが、やがておずおずと身を起こして脚を広げていく。瑠璃子さんのあそこが、トイレの水面の真上の位置で露わになる。
「長瀬ちゃん…恥ずかしいよ…」
 そう言いながらも、瑠璃子さんは僕の視線から何も隠そうとしなかった。確かに、用を足すときそのままの格好なのだから瑠璃子さんが恥ずかしがるのも無理はないだろう。
 でも、水面の上に映りそうなほどシンプルな瑠璃子さんのあそこは、用を足そうとしていると言うよりはむしろ僕を誘っているように見えた。
「…あ…長瀬ちゃん…」
 僕が瑠璃子さんの前にしゃがみこむと、瑠璃子さんが顔をもっと赤くする。それはあそこがますますよく見える位置だったと言うこともあるだろうけど、
 …ぢゅうぅっ…
「あっ…ああっ…」
 何より、僕がそこから体を思い切り伸ばして瑠璃子さんの脚の間に顔をうずめようとしているのがバレバレだったからだ。
 ぢゅっ、ぢゅ…ちゅ…
「あっ…長瀬ちゃん…んんぅ…あ…ああ…」
 僕は瑠璃子さんのスリットの間に舌を差し込んで、熱心に瑠璃子さんの感じるところを舐め続ける。便器と瑠璃子さんを同時に抱え込むような体勢で、ねじりこむように舌を思い切り動かしていく。
 じゅう、じゅっ…じゅぷ…じゅぷるっ
 程なく瑠璃子さんの中から酸っぱい液が出てきて、僕の顔を濡らした。その内のいくらかは、糸を引きながら水面にぽたぽたと垂れていった。
「すごい…瑠璃子さん、こんなに濡れてる…」
「や、やだよ…長瀬ちゃん」
「気持ちいいでしょ?」
「………」
「瑠璃子さん、気持ちいいでしょ?」
 …こくん…
 顔を真っ赤にしながらも、瑠璃子さんはうなずいた。
「じゃあ、もっと…」
「な、長瀬ちゃん…」
「なに?」
「今度は、長瀬ちゃんがここに座って…」
「え?」
「長瀬ちゃんも、気持ちよくしてあげるから…」
 瑠璃子さんが目を僕からそらして言う。
「…うん、わかった。じゃあ瑠璃子さん、立って」
「うん…」
 瑠璃子さんは衣擦れの音を立てながら、濡れたあそこはそのままに立ち上がる。
 僕はそれと入れ替わるようにして、学生ズボンとパンツを脱ぎ、瑠璃子さんのぬくもりが残ったままの便座に腰掛けた。
 …ちゅぷ。
 座るやいなや、瑠璃子さんの舌が僕のペニスに絡む。
 ちゅぷ…ちゅぷ、ちゅぷ
 柔らかな舌が先っぽの部分を転がして、次第に瑠璃子さんのくわえている部分が大きくなっていく。舌の刺激する部分も、段々深いところに入ってくる。
「ふぅ…」
 雁首の部分をうにうにと動く瑠璃子さんの舌が通過したとき、僕は声を漏らしていた。
 じゅっ、じゅっ、じゅ…
 やがてすっぽりと瑠璃子さんの口にくるまれたペニスが、上下にしごき立てられ始める。瑠璃子さんの右手は根元の辺りを合わせてしごいていて、左手がフクロの部分を軽く撫でている。こんな所でも瑠璃子さんのテクニックはいつも通りだった。ある意味では当たり前の事とも言えるが、何かそれが妙に感動的な事のように思えて、
 じゅっ、じゅううー…じゅる、じゅる…
 そして気持ちいい。
「うん…瑠璃子さん、いいよ…そしたら、僕の上に乗ってよ」
「ん…」
 ちゅぽ。
 瑠璃子さんが僕のペニスから口を離す。つつっと唾液が瑠璃子さんの口元から垂れて、そのひとつがトイレの水面に吸い込まれていく。
「…うん…」
 不安そうな色を残しつつも、瑠璃子さんはこくりとうなずいた。
 瑠璃子さんはいったん立ち上がり、僕に背を向ける形で便座にまたがってくる。つまり、僕の膝の上に座る事になる。
「もうちょっとこっち…そう、瑠璃子さん、これ握って」
「…うん…」
 腰を半分くらい落として位置を調整している瑠璃子さんに、僕はペニスを握らせた。あれだけ口の中でしごかれたというのに、瑠璃子さんの細い指先がきゅっと全体をつかむだけでペニスがじーんと気持ちよくなってしまう。
 …ぬぷるっ…
 その指先に導かれて、熱く濡れた瑠璃子さんのあそこの中にペニスが入っていくと快感はさらに激しくなってくる。
 ぬぷ…ぬぷんっ
「んっ」
「ふぅ…」
 瑠璃子さんが腰を下ろすと、いとも簡単にペニスは瑠璃子さんの中に飲み込まれていった。まるで、普通に用を足すときに便座に腰掛けたようなスムーズな挿入だ。
「瑠璃子さんの中、ぎゅうぎゅういってくる…」
「や、やだよ…」
 僕が言うと、瑠璃子さんは頭をふるふるっと振った。でも締め付けは止まらない。僕はそのまま動かずに、結合部分からじゅくじゅくと熱い愛液があふれてきているのが想像できるほど規則的で強い瑠璃子さんの締め付けを味わっていた。
「…な、長瀬ちゃん」
「何?」
「長瀬ちゃんっ…」
 瑠璃子さんがもじもじと脚を動かす。瑠璃子さんの体がわずかに動いて、ペニスが膣内でこすられる。
「言わないと、わからないよ」
 僕は微動だにせず、瑠璃子さんが体を切なそうに動かしているのを観察していた。
「長瀬ちゃん、いじわる…」
「瑠璃子さんがエッチなんだよ」
「………」
 はぁっ…と瑠璃子さんが思い詰めるような息を吐き出す。
「な、長瀬ちゃん、動いて…」
「どういう風に?」
「わ、私の中を長瀬ちゃんのでずんずんってして」
「こういう風に?」
 ぐじゅ、ぐじゅっ…
「そ、そう…」
 瑠璃子さんはこの上なく恥ずかしそうな声で言いながらも、僕の腰の動きに合わせて体を落としてきた。瑠璃子さんの熱い部分の一番奥が僕のペニスを思い切り叩く。
 じゅぐ、じゅぐ、じゅぐ…
「んっ…はぁっ、はぁ…ああっ…」
 さすがに我慢できなくなってきた僕は、これまでの分を取り戻そうとするような勢いで激しく腰を突き上げた。真下に何もないぶん、あまり大胆には動けないものの、出来る限りのパワーで瑠璃子さんの体を揺さぶる。便座がきゅこっ、きゅこっという音を立ててきしんでいた。
 じゅぐ、じゅぐん、じゅぶ…じゅぐじゅぐ
「い、いいよ…長瀬ちゃん…長瀬ちゃんのが…いっぱい…」
 瑠璃子さんの膣が、いよいよ強烈に僕を締め付けてくる。愛液に満たされた柔らかな媚肉が、僕のペニスをほしがって乱れているのだ。
 キーンコーン…
「あっ…」
 その時、廊下の方からチャイムの音が鳴り響いてきた。
「授業…終わったね…」
「うん…」
 じゅぼっ、じゅぼっ、じゅぼっ…
 僕の中から熱くどろりとした物が沸き上がってくる。
「人…来ちゃうね」
 ぎゅう…
 そう言うと、瑠璃子さんの締め付けがまた強くなったような気がした。
「そしたら、休み時間が終わってしばらく経つまでここから出られないし…次の授業も出られなさそうかな」
 じゅぼっ、じゅぼ、じゅぼ…
 僕は片手をトイレのレバーに掛ける。
 廊下の方から、生徒達の喧噪が近づいてきていた。
「長瀬ちゃんっ…」
 ジャアーーー…
 ビクンッ、ビクンッ、ビクンッ…
 びゅっ、びゅっ、びゅっ、びゅ…!
 瑠璃子さんの悲鳴のような声が聞こえそうになる瞬間、僕はレバーを傾けて水を思い切り流した。
「んっ…んあ…あっ…ああ…!」
 外にがやがやと女生徒の話し声が聞こえてくる中、同時に絶頂した瑠璃子さんの中に好きなだけ精液をほとばしらせていた…



9/22
「…長瀬ちゃん」
 不安そうな声だった。
 良くも悪くもマイペースな瑠璃子さんが落ち着きをなくす時というのは、相場が決まっている。僕が何か新しい事をしようとした時だ。もちろん、それが新しい趣味を始めるだとか一緒に行った事のない場所に行くとかいう事なら瑠璃子さんはいつも通りの笑みを浮かべて見守っていてくれるだろう。
 ぱさっ。
「本当に…ここでするの」
「そうだよ」
「………」
 僕は瑠璃子さんのブラジャーを、草むらの上に投げておいたTシャツの上に放った。若草色のTシャツは日に照らされた草の上にうまい具合に溶け込んでいたし、自然な感じの白さを持っているブラジャーがその上にのっかってもあまり違和感がない。
 だけど、事情を知らない人間がそれを見たならば驚くだろう。見た目にフィットしているとか、そういう問題じゃない。どう見たって、女の子が服を脱いだあとにしか見えないんだから。
 そしてその服の持ち主は、僕の視界の中だけにある。上半身だけ裸になった瑠璃子さんは、胸を隠して僕の方を向いていた。下半身は、いつもとちょっと違ってジーンズ。少し活動的に見える。と言ってもシャツとブラジャーを脱いでしまうと、それはとてもアンバランスなエロチックを産み出す服になってくる。
 さぁぁぁ…
 その時風が吹いた。瑠璃子さんの髪がさらさらと揺れる。
 肌に空気が撫で付けられる事で、瑠璃子さんは外にいるんだという事をますます強く感じているはずだ。実際、瑠璃子さんは自分の身体に回した手に込める力を少し強めたみたいだった。
「ちょっと寒いよ…」
 5月の陽光から分断されたような、日陰になった橋の下。コンクリートを背景にした瑠璃子さんの姿は、確かに寒そうに見えた。
「すぐあったかくなるよ」
 僕はそう言って、瑠璃子さんの手をさりげなくどかす。そして胸を両手で包み込んだ。
「あ…」
「あったかい?」
「…うん…長瀬ちゃんの手、あたたかい」
 瑠璃子さんは顔をほのかに染めながら、辺りをうかがっていた。
 人に見つかる心配はない。川はちょうど曲がっていて川下からも川上からも見えにくくなっているし、橋げたと川の流れまでの間には高い草がぼうぼうとしげっていた。
 ただ、時折橋の上を車が通っていく音がすることもある。その時はやっぱり緊張する。しかし見つからない限りは、不安感はちょうどいい演出にしかならないのだ。
「んん」
 揉んでいると、瑠璃子さんの胸はすぐに反応してぴんと尖ってきた。
 ちゅぱっ。ちゅぱっ。
 口をつけて、吸ったり唇でしごいたりする。
 いつもなら瑠璃子さんはここで声を出し始めるのに、今日はふんっ、とかんんっ、とかいう息を漏らすような音しか出していなかった。声を出すのを我慢しているのかもしれない。
 ちゅぱちゅぱ…
「んっ…うん…」
 面白くなって、ねちねちとしつこく瑠璃子さんの乳首を舐めていると、段々瑠璃子さんが耐えられなくなってくるのがよくわかった。視線を上げてみると、瑠璃子さんの透明感のある瞳がだいぶうるんできているのも見える。
 僕は口を瑠璃子さんの胸につけたまま、ジーンズの上から瑠璃子さんの恥丘を撫でる。
「あ…」
 女の子用のジーンズだから、そこの部分もぴったりとした感触になっている。つまり、そこに指をつけると…
「…ふぁっ…」
 かなり、直接に近い感じで触っていることになる。
 すりすり…
 ジーンズの固い生地を通しているから、触りやすかった。複雑な構造を考えずに指を上下に激しくこすり立てても、とりあえずは大丈夫だ。生で触っている時にこんな触り方をしたら、皮膚がすれて痛くなっちゃうかもしれない。
「あ…ああ…」
 瑠璃子さんは自分の手を背中の方に回して、息を漏らしていた。
 服を着たままの部分が段々ゆるんでくるのは、結構不安になるんだと思う。服を着たまま失禁をしそうになっているのと似た感覚があるはずだ。瑠璃子さんは失禁はしないだろうけど、こうしているうちにどんどんあそこがゆるんで来ているに違いない。
「なっ…長瀬ちゃん」
「………」
 頃合いと思った辺りで、瑠璃子さんが声を掛けてくる。僕は何も言わずに、同じ刺激を加え続けていた。
「服が…汚れちゃうよ…」
 僕はそれを聞いて、口だけを離した。指の方は全く動きをゆるめず、ジーンズの上から瑠璃子さんのあそこをこすり続ける。
「なんで?」
「でちゃう…から」
「なにが?」
「おみず…」
「ただの、水じゃないよね?」
「…あったかくて…ぬるぬるしたおみず」
 瑠璃子さんは顔を赤くして、腰を震わせていた。
「じゃあ、瑠璃子さん自分で脱いでよ」
「………うん…」
 うなずくのを見て、やっと僕は指の動きを止めた。
 瑠璃子さんは背中に回っていた手をジーンズのホックにかけて、それを外すとチャックを下げる。そして、最近見なくなったような恥ずかしそうな顔で白いショーツと一緒にジーンズを脱いでいった。
「あ、全部は脱いじゃダメ」
「え…」
「そこまででいいよ」
 僕は瑠璃子さんが反応をする前に指を剥き出しにされた秘裂に近づけ、ぐにぐにと撫でる。ヘアの薄い瑠璃子さんの性器は、割れ目がくっきりと見えるのだ。
「んぅ…」
 その中に指を入れると、瑠璃子さんの力は抜けてしまった。ジーンズをつかんでいた手が離れる。ジーンズは瑠璃子さんの膝と足首の間辺りで止まった。
 つん、つん、つん。
「はぁっ…あ、ああ…」
 とろっ…
 割れ目の中に隠れていた瑠璃子さんのクリトリスを、三回つついた所で瑠璃子さんの中からあふれるように愛液がこぼれてきた。まさに、漏らす直前だったという感じだ。これだけの量を出したなら、ショーツはぐしょぐしょになってしまっていただろう。
「今度は僕の番…」
 僕は瑠璃子さんの中から指を抜き、ぺろんと舐めてから自分のズボンを下ろした。ちょうど瑠璃子さんのジーンズと同じような位置で止まる。
「うん…」
 瑠璃子さんは自分のあそこを押さえながら僕の前にひざまづくようにして座った。
 ちゅく…
「いいよ…」
 柔らかい瑠璃子さんの口の中に、僕のペニスはくるまれる。
 ぐちゅぐちゅ。
 瑠璃子さんが口を動かすと、外気に当たったり瑠璃子さんの口の中に入ったりの繰り返しがよくわかった。気分は、部屋の中とはかなり違う。征服欲のようなものが、かなり刺激された。
「そこまで。瑠璃子さん」
「……っ」
 ちゅぽ…
「はぁ…はぁ」
 瑠璃子さんは口を離すと、地面を向いて呼吸を整える。
「立って」
「………」
 言うと、少しふらついた感じで瑠璃子さんが立ち上がる。だいぶくらくら来ているみたいだった。マイペースで、電波の強さは人一倍でも瑠璃子さんの体力はあんまりない。屋外というロケーションによって、普段より神経を使っている可能性もある。
 でも、僕が入れるぶんには問題ないだろう。
「……よっ」
 僕は瑠璃子さんに身体を密着させて、やや身体を沈める。そして慣れ親しんだ位置にめがけて、自分のペニスを突き上げた。
 ずちゅっ…ぢゅくん
「…ああっ」
 狙いは見事に当たって、スムーズに瑠璃子さんの中にペニスが飲み込まれていく。瑠璃子さんは顔をふらっ…とそらせていた。突き上げた勢いをそのまま受けている感じだ。
 ぢゅく、ぢゅく。
 僕は瑠璃子さんを抱きかかえながら、腰を何回か突き上げてみる。それほど自由には動けなかったが、基本的な出し入れをするには問題がないようだった。身体を二本の足で支え続けなくてはならないぶん疲れるが、密着感はとても高い。僕と瑠璃子さんの身長差があまりないのが、今日ばかりは役立ったみたいだ。
「長瀬ちゃん…」
 瑠璃子さんは弱々しい力で僕の背中に手を回してきた。しかし、熱っぽいぬるぬる感でいっぱいの瑠璃子さんの中が締め付けてくる力はけっこう強い。僕のペニスをしっかりとくわえこんで、突き上げると同時にぎゅううと締めてくるのだ。ぬるぬるとした愛液も、とても気持ちいい。
「うん…気持ちいいよ、瑠璃子さん」
 さぁぁぁ…
 また風が吹く。皮膚の露出した部分が風にさらされる。粘液に触れた部分に、ひやっとした感触がある。興奮で熱くなっている部分との差が生まれて、いい感じだった。
 きゅっ。
 そして、瑠璃子さんの中も締まる。屋外という事を思い知らされて、また興奮を深めてしまったらしい。
 セックスはやっぱり女の子の方が恥ずかしいものだろう。感じているなら、なおさらだ。だったら…
 ちりちりちり…
「ふあああっ!」
 瑠璃子さんのクリトリス…に、電波を…送る。
 ちりちりちり…
「あうっ…長瀬ちゃん…やめて…」
 実際には、身体の細かい部位に電波を直接送ることなどできない。ただ、瑠璃子さんのクリトリスをいじくるイメージを送り込んでいるだけだ。それでも、膨らんだ突起が電波を受信しているイメージはとても想像しやすかった。壊れてしまうほどに電波を送り込まれて、充血しきってしまうクリトリス…瑠璃子さんの、敏感なアンテナ…
「あああああ」
 じゅぷっ、じゅぷっ。
 明らかに瑠璃子さんの中にあふれる愛液の量が増えていた。締め付けも、思い切り強いものがひっきりなしに訪れるようになってくる。瑠璃子さんの表情は、快感に満たされている事を示していた。わずかに残った恥じらいを、快感が押し出してしまいそうな勢い。
 じゅぷじゅぷっ。
 瑠璃子さんは突き立てるたびに激しくよがった。立っている位置も段々ずれて、瑠璃子さんの背中が橋桁のコンクリートにくっつきそうな所まで来ている。
「瑠璃子さん…」
「…長瀬ちゃんっ…」
 ぴったり、合う。瑠璃子さんの快感のボルテージと、僕の快感のボルテージはぴったり来ていた。
 ちりっ…ちり…
 クリトリスに送り込む電波を微調整しながら、僕は全力で瑠璃子さんの中を突いた。
「うううううぅぅ…」
「瑠璃子さん、好きなだけ気持ちよくなっていいよ」
 ちりちりちりちりちり…
「あああああーっ!!」
 射精の直前に、これでもかというほどの電波をいちどきに送り込む。瑠璃子さんは目を大きく見開いて、全身をぐーっと伸ばした。
「瑠璃子さん…!」
 どくんっ…どくん…
「っ………!」
 そして僕が射精すると同時に、瑠璃子さんは一気に力を失って僕に向かって倒れ込んできた。
 どく…どく…
「ふぁ…ああぁ…」
「気持ちよかったでしょ?瑠璃子さん」
 …ビク…ビク…と全身を小刻みに震わせている瑠璃子さんは、僕の言葉が聞こえているのかいないのか、うわごとのような言葉ばかり言っていた。
 ずる…
「あ」
 そして瑠璃子さんがかくんと膝を折った瞬間、僕も一緒にバランスを崩す。
「うわ…」
 どさっ。
 僕と瑠璃子さんは、草むらの中に倒れ込んでしまう。
「いたた…」
 脚の辺りは冷たい土に触れていて、上半身は草むらの中。頭は日差しの中で、そこから下は日陰。僕が下になったせいで、瑠璃子さんが裸の上半身を傷つけることはなかった。
「瑠璃子さん、可愛かったよ」
 まぶしすぎる太陽の光を感じながら、僕はまだ痙攣している瑠璃子さんの中の感触を楽しんでいた。


8/8
 車が窓の外をひっきりなしに過ぎていく音がする…
 ちゅっ。
「ふぁ…」
 その中で、瑠璃子さんの小さな声が僕の耳にはっきりと通っていく。
 生まれたときから聞いてきた、朝から晩までひっきりなしの都会的なノイズ…小学生の時くらいは当たり前の事みたいで全然気にならなかった。高校に入ったくらいから、自分を取り巻いているくだらない事物の象徴みたいに思えて仕方が無かった。
 でも、そこに瑠璃子さんとのコントラストが生まれると、なんだか可笑しいくらいのBGMになってくれる。
 ちゅっ、れろ…
「あ…あぁ…長瀬ちゃん…」
 僕が桜色の部分に舌を這わせる度に、瑠璃子さんは可愛い声を漏らしてくれる。演技ではあり得ない。瑠璃子さんなんだから。そういう、不思議すぎる純粋さを手に入れてトラックやバイクの群れに見せつけている、露出狂のように。
 壁一枚を隔てた世界に対しての、余裕を持った含み笑いみたいなものだ。
 ふにゅっ…ふにゅ
 逆側の白い乳房を優しく揉んでいくと、瑠璃子さんの息が少し上がったのがすぐに分かる。にじり寄っていくようなじわじわとした揉み方を続けていくと、瑠璃子さんは顔を左右にふるふると振る。
 さらっ、さらっと髪の毛がワンテンポ遅れて揺れるのが、いつもの瑠璃子さんとセックスの時の瑠璃子さんの境界線に見えた。綺麗な髪の毛はいつも通りのピュアな瑠璃子さんを感じさせるが、少し涙目で頬をぽうっと赤くした様子は性的なものを感じさせずにはいられない瑠璃子さんだ。
 どっちも、大好きだけれど…
「長瀬ちゃん…?」
 僕は何となく瑠璃子さんの腰に腕を巻き付けるようにして、低い体勢で抱きしめていた。顔はちょうどお腹の上だし、瑠璃子さんの性感帯を刺激する行為ではない。
 でも、ぎゅっと強めに抱きしめてみると、瑠璃子さんは吐息を漏らした。もう一度抱きしめてみると、やっぱり息を漏らす。おへその下を舐めてみると、瑠璃子さんは高くかすれた声を出す。
 愛情をストレートにぶつけているみたいな行為で、それでも感情は高ぶっていくのだ。僕と瑠璃子さんの間では。時折それを確認できて、僕は嬉しくなる。
 だからといって、ずっとこうしているのも不満でしょうがない。
「…あ」
 僕が回した腕をゆるめて、自分の胸と瑠璃子さんの下腹部の間に指を入れると瑠璃子さんが予感した声を上げた。
 もちろん、僕はそのまま指を真下に滑らせて、瑠璃子さんの性器に到達する。既に熱くなっているのが、数センチ離れたところからも分かった。
「…っ」
 性器の開いている部分の一番上から指を侵入させていく。すぐに指は、カチカチに固くなってしまっている瑠璃子さんのクリトリスを探り当てた。瑠璃子さんが必死に声を押し殺しているのが分かる。
 意地悪くそこだけを集中していじめると、瑠璃子さんは間もなく膣孔の部分から透明な液をにじませ始めた。
 ちゅぷ。
 僕はそこから潤滑の液を取って、クリトリスにたっぷりと塗りたくる。そしてぬるぬるとしてしまったそこを、指の腹で滑るように上下左右に転がす。
「な、長瀬ちゃんっ…」
 瑠璃子さんは口元に手を当てて、身を小さくしながら僕の行為を感じていた。ところが、その恥じらいの様子とは裏腹に、瑠璃子さんの潤滑液は量をどんどん増して、シーツに大きなシミを作っていく。
 このまま瑠璃子さんが感じている姿を見ていたいとも思ったが、そろそろ僕の方も気持ちよくなりたいという欲望が限界に達してきていた。
「……はぁ」
 僕が指を抜くと、瑠璃子さんは安心した声を上げる。そして、やや不安そうな目で僕の事を見ていた。
「いくよ?」
 手を瑠璃子さんの肩に当てて、ゆっくりと押していく。瑠璃子さんは抵抗せず、ベッドに身を横たえていった。そうしながら瑠璃子さんの身体に覆いかぶさる体勢に移動していく。瑠璃子さんが枕に頭を乗せるのと同時に、屹立したペニスが瑠璃子さんの入り口に密着していた。
 瑠璃子さんの割れ目を開いて、ペニスを膣孔に導く。開いた拍子に、いじっていた時は陰になっていたクリトリスが綺麗なピンク色なのがよく見えた。改めて、瑠璃子さんが激しく興奮している事を確認する。
 …ぬちゅり
「ん…」
 力を加えていくと、瑠璃子さんの性器はスムーズに僕のペニスを受け入れていった。熱いぬめりを帯びた粘膜に優しくくるまれていく感覚は、何度経験してもこの上なく気持ちいい。
 やがてコツン、と一番奥に当たる感覚があった。
 つん、つん…と、確かめるように何度か軽く瑠璃子さんの奥を叩く。
「う…ん…」
 ぬちゅ……ちゅくっ…
 ぬちゅ…ちゅくっ
 瑠璃子さんの艶めかしい声が聞こえてくると、僕は本格的な抽送を開始した。4,5回の内に段々スピードを上げ、やがて激しいセックスの運動に移行する。
「あ…ああ…長瀬ちゃんの…」
「瑠璃子さんの中、どろどろだね…」
「うぅっ…」
 ちょっぴり意地悪な表現をすると、瑠璃子さんは悲しそうな目をする。こういうストレートな感情表現は、単純にセックスの悦びを増してくれた。でも、あんまり多くは言わない。言ってはいけない気がするのだ。
「あ…あっ…あっ…あっ」
 瑠璃子さんがすぐに切羽詰まった声になっていく。両手を完全に投げ出して、腰を少し浮かせながら僕の抽送を感じている。
 僕はさらに指でクリトリスを愛撫した。
「だ、だめ…長瀬ちゃん」
 それによって瑠璃子さんは瞬時に臨界まで高まってしまう。
「僕も…でそう」
「は、はぁっ、はぁぁっ…だ、だめ…」
 僕は瑠璃子さんのクリトリスを刺激しながら、とどめの抽送をした。尿道を何かが通り抜けていく。
 …びゅくんっ!びゅくびゅくっ…びゅくんっ!びゅっ、びゅっ!
 ビクビクビク…
 僕と瑠璃子さんの絶頂は、完全に合一した。瑠璃子さんの中に精液を放出し始めた瞬間、瑠璃子さんが全身をわななかせて、ペニスを搾り取るように強く締め付けてくる。
 びゅ、びゅ…
 僕は瑠璃子さんの中を心ゆくまで感じながら、一滴残らず瑠璃子さんの奥の奥に出した。至福の満足感を感じる。
「気持ち、よかったよ…」
「長瀬ちゃん…」
 目に涙をいっぱいにしたまま、瑠璃子さんはかすれた声で僕に呼びかけた。
「……ん」
 中に入ったまま、僕は瑠璃子さんに近づいて小さなキスをする。
 瑠璃子さんが恐ろしく敏感なのに気が付いたのは、抱き合うようになってすぐだった。最初はそれが当然なのかと思っていたが、やはりどう考えても感じすぎているように思えて仕方がなかったのだ。
 たぶん、電波の影響なのかもしれない…
 それがどこから来ているのかは分からなかった。瑠璃子さん自身かもしれないし、僕かも知れない。月島さんの電波が何らかの形で影響したのかも知れない。
 だけど、それは学校からすぐに帰ってきて、共働きの両親が帰ってくるまでにセックスを終了するという僕たちの状態にひどくぴったりな事だった。
 そういうのを、楽しんでしまってもいいんじゃないか?
 瑠璃子さんには聞いた事がないけれど、そう思っていた。